JPH0984769A - 医療用触覚センサ - Google Patents
医療用触覚センサInfo
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- JPH0984769A JPH0984769A JP24187195A JP24187195A JPH0984769A JP H0984769 A JPH0984769 A JP H0984769A JP 24187195 A JP24187195 A JP 24187195A JP 24187195 A JP24187195 A JP 24187195A JP H0984769 A JPH0984769 A JP H0984769A
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- tactile sensor
- vibrator
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は対象物の硬さを測定する際の測定精度
を高めることができ、生体組織の硬さの違いを的確に測
定して診断能力を高めることができる医療用触覚センサ
を提供することを最も主要な特徴とする。 【解決手段】機械的振動系16の振動を検出する振動検
出素子11を機械的振動系16の振動の節部近傍に取付
けたものである。
を高めることができ、生体組織の硬さの違いを的確に測
定して診断能力を高めることができる医療用触覚センサ
を提供することを最も主要な特徴とする。 【解決手段】機械的振動系16の振動を検出する振動検
出素子11を機械的振動系16の振動の節部近傍に取付
けたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動する接触要素を
被測定物の生体組織に接触させて被測定物の硬さを測定
する医療用触覚センサに関する。
被測定物の生体組織に接触させて被測定物の硬さを測定
する医療用触覚センサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、体内の生体組織の硬さを測定す
る医療用触覚センサとして例えば、特公昭40−272
36号公報、特開平1−189583号公報、特開平2
−290529号公報等に示されるように超音波振動す
るプローブを生体組織等の対象物(被測定物)に接触さ
せ、プローブの共振周波数の変化を検知することによっ
て生体組織等の対象物の硬さを測定する測定器が従来よ
り知られている。このような測定器は例えば患者の皮膚
の弾性度を測定したり、或いは内視鏡下で使用すること
によって、体内の粘膜下に局部的に存在する腫瘍の位置
を正しく特定するために用いられている。
る医療用触覚センサとして例えば、特公昭40−272
36号公報、特開平1−189583号公報、特開平2
−290529号公報等に示されるように超音波振動す
るプローブを生体組織等の対象物(被測定物)に接触さ
せ、プローブの共振周波数の変化を検知することによっ
て生体組織等の対象物の硬さを測定する測定器が従来よ
り知られている。このような測定器は例えば患者の皮膚
の弾性度を測定したり、或いは内視鏡下で使用すること
によって、体内の粘膜下に局部的に存在する腫瘍の位置
を正しく特定するために用いられている。
【0003】また、上記従来技術による硬さ測定器で
は、対象物に接触させる対物接触振動子を含む振動系
を、帰還ループによる自励発振回路によって共振させ、
対物接触振動子あるいは対物接触振動子と機械的に結合
された接触子が対象物と接触したときの対象物のインピ
ーダンスを自励発振回路の共振周波数の変化、あるいは
共振時の電圧の変化として捉え、対象物の触覚情報を得
る構成になっている。
は、対象物に接触させる対物接触振動子を含む振動系
を、帰還ループによる自励発振回路によって共振させ、
対物接触振動子あるいは対物接触振動子と機械的に結合
された接触子が対象物と接触したときの対象物のインピ
ーダンスを自励発振回路の共振周波数の変化、あるいは
共振時の電圧の変化として捉え、対象物の触覚情報を得
る構成になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
触覚センサにおいては、生体への不要な振動エネルギを
与えないように、振動子の振動エネルギは非常に小さく
設定されているため、検出素子で電圧として測定される
振動の検出信号も非常に小さい。そのため、検出素子で
測定される対象物の触覚情報を電気的に取り出すことは
技術的に非常に困難なものとなる問題がある。
触覚センサにおいては、生体への不要な振動エネルギを
与えないように、振動子の振動エネルギは非常に小さく
設定されているため、検出素子で電圧として測定される
振動の検出信号も非常に小さい。そのため、検出素子で
測定される対象物の触覚情報を電気的に取り出すことは
技術的に非常に困難なものとなる問題がある。
【0005】また、従来の触覚センサで取り出せる検出
データはノイズが多く、信頼度にかけるので、従来の触
覚センサでは精度の高い測定を行うことは困難であっ
た。特に、患者の体内の生体組織の弾性は骨などの硬質
な一部の生体組織以外ではほとんど同じ硬さであり、極
端に大きな硬さの違いがないので、従来の触覚センサで
生体組織の硬さの違いを測定して診断の一助とすること
は技術的に難しい問題がある。
データはノイズが多く、信頼度にかけるので、従来の触
覚センサでは精度の高い測定を行うことは困難であっ
た。特に、患者の体内の生体組織の弾性は骨などの硬質
な一部の生体組織以外ではほとんど同じ硬さであり、極
端に大きな硬さの違いがないので、従来の触覚センサで
生体組織の硬さの違いを測定して診断の一助とすること
は技術的に難しい問題がある。
【0006】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、対象物の硬さを測定する際の測定精度
を高めることができ、生体組織の硬さの違いを的確に測
定して診断能力を高めることができる医療用触覚センサ
を提供することにある。
で、その目的は、対象物の硬さを測定する際の測定精度
を高めることができ、生体組織の硬さの違いを的確に測
定して診断能力を高めることができる医療用触覚センサ
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は被測定物の生体
組織に接触される接触要素と、振動を発生させる振動子
と、この振動子と前記接触要素とからなる振動系を共振
周波数で振動させるための発振回路と、前記振動系の振
動の節部近傍に取付けられ、前記振動系の振動を検出す
る振動検出手段と、前記振動系を共振周波数で振動させ
た状態で前記接触要素を前記被測定物に接触させたとき
の前記共振周波数の変化量を検出し、前記被測定物の硬
さの情報を得る硬さ情報検出手段とを具備したものであ
る。
組織に接触される接触要素と、振動を発生させる振動子
と、この振動子と前記接触要素とからなる振動系を共振
周波数で振動させるための発振回路と、前記振動系の振
動の節部近傍に取付けられ、前記振動系の振動を検出す
る振動検出手段と、前記振動系を共振周波数で振動させ
た状態で前記接触要素を前記被測定物に接触させたとき
の前記共振周波数の変化量を検出し、前記被測定物の硬
さの情報を得る硬さ情報検出手段とを具備したものであ
る。
【0008】振動系の振動の機械的ひずみのもっとも大
きい振動系の振動の節部近傍に振動検出手段を配置した
ことにより、被測定物の硬さの情報検出時に振動検出手
段で検出される電圧が大きく、ノイズに対して強い構造
とし、硬さ情報検出手段で共振周波数の変化量を検出す
る際の電気的ひずみが小さく、結果として精度の高い測
定を行うことができるようにしたものである。
きい振動系の振動の節部近傍に振動検出手段を配置した
ことにより、被測定物の硬さの情報検出時に振動検出手
段で検出される電圧が大きく、ノイズに対して強い構造
とし、硬さ情報検出手段で共振周波数の変化量を検出す
る際の電気的ひずみが小さく、結果として精度の高い測
定を行うことができるようにしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1(A),(B)および図2を参照して説明する。
図1(A)は本実施の形態の医療用触覚センサ全体の概
略構成を示すものである。この医療用触覚センサにはプ
ローブ本体1が設けられている。このプローブ本体1に
は図2に示すように生体内(患者Pの体内)に挿入され
る挿入部2と、この挿入部2の基端部に連結され、図示
しない測定者が把持する手元側の把持部3とが設けられ
ている。なお、プローブ本体1の把持部3は医療用触覚
センサの電源19に接続されている。
を図1(A),(B)および図2を参照して説明する。
図1(A)は本実施の形態の医療用触覚センサ全体の概
略構成を示すものである。この医療用触覚センサにはプ
ローブ本体1が設けられている。このプローブ本体1に
は図2に示すように生体内(患者Pの体内)に挿入され
る挿入部2と、この挿入部2の基端部に連結され、図示
しない測定者が把持する手元側の把持部3とが設けられ
ている。なお、プローブ本体1の把持部3は医療用触覚
センサの電源19に接続されている。
【0010】また、プローブ本体1の挿入部2には略有
底円筒状のケーシング4が設けられている。さらに、こ
のケーシング4の略軸心部には円筒状の振動子5が配設
されている。この振動子5としては圧電セラミックが用
いられる。なお、振動子5としては水晶発振子、磁歪素
子、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)でも良い。
底円筒状のケーシング4が設けられている。さらに、こ
のケーシング4の略軸心部には円筒状の振動子5が配設
されている。この振動子5としては圧電セラミックが用
いられる。なお、振動子5としては水晶発振子、磁歪素
子、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)でも良い。
【0011】また、振動子5は径方向に分極されてい
る。すなわち、図1(B)に示すようにこの振動子5の
内周面には陽極としての円筒状の第1電極6、外周面に
は陰極としての円筒状の第2電極7がそれぞれ取付けら
れている。そして、振動子5の内外周面の電極6,7間
に時間変動する電圧を印加することにより、振動子5は
径方向と軸方向に同時に変形する機械的振動、いわゆる
呼吸運動を行うようになっている。
る。すなわち、図1(B)に示すようにこの振動子5の
内周面には陽極としての円筒状の第1電極6、外周面に
は陰極としての円筒状の第2電極7がそれぞれ取付けら
れている。そして、振動子5の内外周面の電極6,7間
に時間変動する電圧を印加することにより、振動子5は
径方向と軸方向に同時に変形する機械的振動、いわゆる
呼吸運動を行うようになっている。
【0012】さらに、振動子5の中心部には振動伝達部
材8が接着されている。この振動伝達部材8の先端側は
軸方向前方に延設されている。そして、この振動伝達部
材8の先端部には患者Pの体内の生体組織である被測定
物Hに接触される接触子(接触要素)9が接着されてい
る。ここで、接触子9は先端部が閉塞された有底円筒体
によって形成されている。そして、この接触子9の軸心
穴9aに振動伝達部材8の先端部が挿入された状態で、
接着固定されている。
材8が接着されている。この振動伝達部材8の先端側は
軸方向前方に延設されている。そして、この振動伝達部
材8の先端部には患者Pの体内の生体組織である被測定
物Hに接触される接触子(接触要素)9が接着されてい
る。ここで、接触子9は先端部が閉塞された有底円筒体
によって形成されている。そして、この接触子9の軸心
穴9aに振動伝達部材8の先端部が挿入された状態で、
接着固定されている。
【0013】また、プローブ本体1にはケーシング4の
先端部に接触子9を軸心方向に移動自在に保持する保持
穴部4aが形成されている。そして、接触子9はプロー
ブ本体1の保持穴部4aの先端開口部から外部側に突出
された状態で保持されている。
先端部に接触子9を軸心方向に移動自在に保持する保持
穴部4aが形成されている。そして、接触子9はプロー
ブ本体1の保持穴部4aの先端開口部から外部側に突出
された状態で保持されている。
【0014】さらに、ケーシング4の先端部には保持穴
部4aの内周面にリング状の取付け溝4bが形成されて
いる。この取付け溝4bにはリング状の弾性部材10が
嵌着されている。そして、接触子9はこの弾性部材10
を介してケーシング4の先端部に軸心方向に移動自在に
保持されている。このようにプローブ本体1と接触子9
との間に弾性部材10が介在するために、機械的な振動
が接触子9からプローブ本体1のケーシング4側に伝達
されることはない。
部4aの内周面にリング状の取付け溝4bが形成されて
いる。この取付け溝4bにはリング状の弾性部材10が
嵌着されている。そして、接触子9はこの弾性部材10
を介してケーシング4の先端部に軸心方向に移動自在に
保持されている。このようにプローブ本体1と接触子9
との間に弾性部材10が介在するために、機械的な振動
が接触子9からプローブ本体1のケーシング4側に伝達
されることはない。
【0015】また、振動子5の前端部には検出素子(振
動検出手段)11が振動子5と同軸的に密着して設置さ
れている。この検出素子11は振動子5の前方の振動の
節部近傍に配置されている。この検出素子11の材料と
しては、振動子5と同様に、圧電セラミック、水晶発振
子などが用いられる。
動検出手段)11が振動子5と同軸的に密着して設置さ
れている。この検出素子11は振動子5の前方の振動の
節部近傍に配置されている。この検出素子11の材料と
しては、振動子5と同様に、圧電セラミック、水晶発振
子などが用いられる。
【0016】さらに、検出素子11には陽極としての電
極12が取付けられている。そして、この検出素子11
は振動子5に協調して振動することによって、振動子5
の振動の振幅、周波数をモニタするためのセンサとして
作用させることができるようになっている。
極12が取付けられている。そして、この検出素子11
は振動子5に協調して振動することによって、振動子5
の振動の振幅、周波数をモニタするためのセンサとして
作用させることができるようになっている。
【0017】また、検出素子11の電極12はアンプ回
路13に接続されている。さらに、このアンプ回路13
にはフィルタ回路14が接続されている。このフィルタ
回路14は例えばゲイン(信号増幅率)が周波数に対し
て変化する周波数帯域を持つバンドパスフィルタの特性
をもっている。なお、フィルタ回路14としてはバンド
パスフィルタ以外にも、例えばローパスフィルタ、ハイ
パスフィルタ、ノッチフィルタ、積分回路、微分回路、
ピーキング増幅器など、ゲインが周波数に対して変化す
る周波数帯域を持つ回路であれば良い。さらに、このフ
ィルタ回路14には振動子5の第1電極6が接続されて
いる。なお、振動子5の第2電極7は接地されている。
路13に接続されている。さらに、このアンプ回路13
にはフィルタ回路14が接続されている。このフィルタ
回路14は例えばゲイン(信号増幅率)が周波数に対し
て変化する周波数帯域を持つバンドパスフィルタの特性
をもっている。なお、フィルタ回路14としてはバンド
パスフィルタ以外にも、例えばローパスフィルタ、ハイ
パスフィルタ、ノッチフィルタ、積分回路、微分回路、
ピーキング増幅器など、ゲインが周波数に対して変化す
る周波数帯域を持つ回路であれば良い。さらに、このフ
ィルタ回路14には振動子5の第1電極6が接続されて
いる。なお、振動子5の第2電極7は接地されている。
【0018】そして、本実施の形態の医療用触覚センサ
では検出素子11の出力信号は、アンプ回路13を経
て、フィルタ回路14に入力される。さらに、フィルタ
回路14の出力は、再びプローブ本体1内に戻り、振動
子5に入力され、振動子5の駆動信号になる。すなわ
ち、振動子5、検出素子11、アンプ回路13、フィル
タ回路14にて帰還ループによる自励発振の閉回路15
が形成されている。この自励発振回路15によってプロ
ーブ本体1内の振動子5、検出素子11、振動伝達部材
8、接触子9からなる機械的振動系16全体を一体的に
機械的な共振状態で振動させるようになっている。この
とき、振動子5の後端部および接触子9の先端部が振動
の腹部となり、検出素子11の位置が振動の節部となる
定在波振動が発生するように設定されている。
では検出素子11の出力信号は、アンプ回路13を経
て、フィルタ回路14に入力される。さらに、フィルタ
回路14の出力は、再びプローブ本体1内に戻り、振動
子5に入力され、振動子5の駆動信号になる。すなわ
ち、振動子5、検出素子11、アンプ回路13、フィル
タ回路14にて帰還ループによる自励発振の閉回路15
が形成されている。この自励発振回路15によってプロ
ーブ本体1内の振動子5、検出素子11、振動伝達部材
8、接触子9からなる機械的振動系16全体を一体的に
機械的な共振状態で振動させるようになっている。この
とき、振動子5の後端部および接触子9の先端部が振動
の腹部となり、検出素子11の位置が振動の節部となる
定在波振動が発生するように設定されている。
【0019】また、フィルタ回路14には硬さ情報検出
手段としての電圧測定手段17、周波数測定手段18が
それぞれ接続されている。そして、動作中の自励発信回
路15の電圧および周波数はフィルタ回路14からの出
力信号にもとづいて電圧測定手段17および周波数測定
手段18によってそれぞれモニタすることができるよう
になっている。なお、電圧測定手段17、周波数測定手
段18は、自励発振回路15に接続されていれば、どの
位置に設けても良い。
手段としての電圧測定手段17、周波数測定手段18が
それぞれ接続されている。そして、動作中の自励発信回
路15の電圧および周波数はフィルタ回路14からの出
力信号にもとづいて電圧測定手段17および周波数測定
手段18によってそれぞれモニタすることができるよう
になっている。なお、電圧測定手段17、周波数測定手
段18は、自励発振回路15に接続されていれば、どの
位置に設けても良い。
【0020】また、図2中で、21は本実施の形態の医
療用触覚センサと組合せて使用される内視鏡を示すもの
である。この内視鏡21には生体内(患者Pの体内)に
挿入される挿入部22と、この挿入部22の基端部に連
結され、図示しない測定者が把持する手元側の把持部2
3とが設けられている。さらに、把持部23の後端部に
はカメラヘッド24が取付けられている。このカメラヘ
ッド24はCCU(カメラコントロールユニット)25
に接続されている。さらに、このCCU25にはモニタ
26が接続されている。
療用触覚センサと組合せて使用される内視鏡を示すもの
である。この内視鏡21には生体内(患者Pの体内)に
挿入される挿入部22と、この挿入部22の基端部に連
結され、図示しない測定者が把持する手元側の把持部2
3とが設けられている。さらに、把持部23の後端部に
はカメラヘッド24が取付けられている。このカメラヘ
ッド24はCCU(カメラコントロールユニット)25
に接続されている。さらに、このCCU25にはモニタ
26が接続されている。
【0021】次に、上記構成の本実施の形態の医療用触
覚センサの作用について説明する。ここでは、図2に示
すように本実施の形態の医療用触覚センサのプローブ本
体1を内視鏡21による観察下で使用して患者Pの体内
の触診を行う作業を一例として説明する。なお、患者P
の腹壁部Yには2本のトラカール27,28が穿刺され
ている。そして、一方のトラカール27を通して内視鏡
21の挿入部22が患者Pの腹腔Z内に挿入され、他方
のトラカール28を通して医療用触覚センサのプローブ
本体1の挿入部2が患者Pの腹腔Z内に挿入されてい
る。
覚センサの作用について説明する。ここでは、図2に示
すように本実施の形態の医療用触覚センサのプローブ本
体1を内視鏡21による観察下で使用して患者Pの体内
の触診を行う作業を一例として説明する。なお、患者P
の腹壁部Yには2本のトラカール27,28が穿刺され
ている。そして、一方のトラカール27を通して内視鏡
21の挿入部22が患者Pの腹腔Z内に挿入され、他方
のトラカール28を通して医療用触覚センサのプローブ
本体1の挿入部2が患者Pの腹腔Z内に挿入されてい
る。
【0022】また、内視鏡21で得た腹腔Z内の映像
は、カメラヘッド24によって撮像され、画像信号に変
換される。そして、カメラヘッド24から出力された画
像信号はCCU25で信号処理された後、モニタ26上
に送られ、このモニタ26の画面上に内視鏡像が映し出
される。
は、カメラヘッド24によって撮像され、画像信号に変
換される。そして、カメラヘッド24から出力された画
像信号はCCU25で信号処理された後、モニタ26上
に送られ、このモニタ26の画面上に内視鏡像が映し出
される。
【0023】そして、図示しない術者はモニタ26上の
内視鏡像を見ながら、触覚センサのプローブ本体1を次
のように操作する。すなわち、触覚センサの使用時には
自励発振回路15によってプローブ本体1内の振動子
5、検出素子11、振動伝達部材8、接触子9からなる
機械的振動系16全体を一体的に機械的な共振状態で振
動させる。このとき、動作中の自励発信回路15の電圧
および周波数はフィルタ回路14からの出力信号にもと
づいて電圧測定手段17および周波数測定手段18によ
ってそれぞれモニタされる。この状態で、測定者はプロ
ーブ本体1を手に持って共振振動している接触子9の先
端を被測定物Hに接触させる。
内視鏡像を見ながら、触覚センサのプローブ本体1を次
のように操作する。すなわち、触覚センサの使用時には
自励発振回路15によってプローブ本体1内の振動子
5、検出素子11、振動伝達部材8、接触子9からなる
機械的振動系16全体を一体的に機械的な共振状態で振
動させる。このとき、動作中の自励発信回路15の電圧
および周波数はフィルタ回路14からの出力信号にもと
づいて電圧測定手段17および周波数測定手段18によ
ってそれぞれモニタされる。この状態で、測定者はプロ
ーブ本体1を手に持って共振振動している接触子9の先
端を被測定物Hに接触させる。
【0024】このときに電圧測定手段17および周波数
測定手段18によってモニタされる自励発信回路15の
電圧および周波数は被測定物Hの硬さに応じて変化す
る。したがって、電圧測定手段17、周波数測定手段1
8でモニタされる自励発信回路15の電圧の変化および
共振周波数の変化を読みとることによって、被測定物H
の硬さを測定することができる。そして、この測定結果
に基いて腹腔Z内の臓器等の生体組織である被測定物H
の内部の病変部、例えば、腫瘤等の位置を触覚により探
し出す。なお、触覚センサの測定情報は、周波数、電圧
をそのまま読み取ってもよいし、モニタ26の画面上に
表示される内視鏡像の上に重ねて触覚センサの測定情報
をグラフ表示してもよい。
測定手段18によってモニタされる自励発信回路15の
電圧および周波数は被測定物Hの硬さに応じて変化す
る。したがって、電圧測定手段17、周波数測定手段1
8でモニタされる自励発信回路15の電圧の変化および
共振周波数の変化を読みとることによって、被測定物H
の硬さを測定することができる。そして、この測定結果
に基いて腹腔Z内の臓器等の生体組織である被測定物H
の内部の病変部、例えば、腫瘤等の位置を触覚により探
し出す。なお、触覚センサの測定情報は、周波数、電圧
をそのまま読み取ってもよいし、モニタ26の画面上に
表示される内視鏡像の上に重ねて触覚センサの測定情報
をグラフ表示してもよい。
【0025】そこで、上記構成の本実施の形態による触
覚センサによれば次の効果を奏する。すなわち、ゲイン
が周波数に対して変化する周波数帯域を持つバンドパス
フィルタの特性をもっているフィルタ回路14を自励発
振回路15の中に介設し、フィルタ回路14を除く自励
発振回路15の共振周波数を、フィルタ回路14のゲイ
ンが周波数に対して変化する周波数帯域に設定したの
で、患者Pの体内の触診時に被測定物Hのわずかな硬
さ、すなわち音響インピーダンスの変化に対しても自励
発振回路15の周波数変化、電圧の変化を大きくするこ
とができる。そのため、構成が簡単で、安価であるにも
かかわらず、被測定物Hのわずかな硬さの変化にも敏感
に反応し、患者Pの体内の触診を高精度に行うことがで
きる。
覚センサによれば次の効果を奏する。すなわち、ゲイン
が周波数に対して変化する周波数帯域を持つバンドパス
フィルタの特性をもっているフィルタ回路14を自励発
振回路15の中に介設し、フィルタ回路14を除く自励
発振回路15の共振周波数を、フィルタ回路14のゲイ
ンが周波数に対して変化する周波数帯域に設定したの
で、患者Pの体内の触診時に被測定物Hのわずかな硬
さ、すなわち音響インピーダンスの変化に対しても自励
発振回路15の周波数変化、電圧の変化を大きくするこ
とができる。そのため、構成が簡単で、安価であるにも
かかわらず、被測定物Hのわずかな硬さの変化にも敏感
に反応し、患者Pの体内の触診を高精度に行うことがで
きる。
【0026】さらに、機械的振動系16の振動の機械的
ひずみのもっとも大きい振動子5の前方の振動の節部近
傍に検出素子11を配置したので、被測定物Hの硬さの
情報検出時に検出素子11で検出される信号の電圧が大
きく、ノイズに対して強い構造とし、安定した自励発振
を行うことができる。そのため、硬さ情報検出手段とし
ての電圧測定手段17、周波数測定手段18で共振周波
数の変化量を検出する際の電気的ひずみが小さく、結果
として精度の高い測定を行うことができる。従って、一
層診断能力の高い触覚センサとすることができる。
ひずみのもっとも大きい振動子5の前方の振動の節部近
傍に検出素子11を配置したので、被測定物Hの硬さの
情報検出時に検出素子11で検出される信号の電圧が大
きく、ノイズに対して強い構造とし、安定した自励発振
を行うことができる。そのため、硬さ情報検出手段とし
ての電圧測定手段17、周波数測定手段18で共振周波
数の変化量を検出する際の電気的ひずみが小さく、結果
として精度の高い測定を行うことができる。従って、一
層診断能力の高い触覚センサとすることができる。
【0027】また、図3は本発明の第2の実施の形態を
示すものである。これは、第1の実施の形態の医療用触
覚センサのプローブ本体1の先端部の構成を次の通り変
更したものである。
示すものである。これは、第1の実施の形態の医療用触
覚センサのプローブ本体1の先端部の構成を次の通り変
更したものである。
【0028】すなわち、本実施の形態ではプローブ本体
1のケーシング4内に振動子5と検出素子11とが一体
化された円筒状の振動体31が形成されている。この振
動体31の内周面には振動子5および検出素子11の共
通の陰極となる円筒状の第1電極32が形成されてい
る。さらに、この振動体31の外周面には前端部側に検
出素子陽極となる円筒状の第2電極33、後端部側に振
動子陽極となる円筒状の第3電極34がそれぞれ形成さ
れている。なお、第2電極33と第3電極34との間は
離間され、互いに絶縁されている。ここで、振動体31
の検出素子陽極となる円筒状の第2電極33は機械的振
動系16の振動の機械的ひずみのもっとも大きい振動体
31の振動子5の前方の振動の節部近傍に配置されてい
る。
1のケーシング4内に振動子5と検出素子11とが一体
化された円筒状の振動体31が形成されている。この振
動体31の内周面には振動子5および検出素子11の共
通の陰極となる円筒状の第1電極32が形成されてい
る。さらに、この振動体31の外周面には前端部側に検
出素子陽極となる円筒状の第2電極33、後端部側に振
動子陽極となる円筒状の第3電極34がそれぞれ形成さ
れている。なお、第2電極33と第3電極34との間は
離間され、互いに絶縁されている。ここで、振動体31
の検出素子陽極となる円筒状の第2電極33は機械的振
動系16の振動の機械的ひずみのもっとも大きい振動体
31の振動子5の前方の振動の節部近傍に配置されてい
る。
【0029】さらに、振動体31の筒内には導電体によ
って形成された振動伝達部材35が挿入されている。こ
の振動伝達部材35は振動体31の第1電極32と導通
されている。なお、第1電極32の内周面側にねじ山状
の突出部32aを突設し、第1電極32と振動伝達部材
35との間の導電性を一層確実にする構成にしてもよ
い。この場合、第1電極32の突出部32aはリング状
の突出部、或いは針状の突出部を複数突設してもよい。
さらに、振動伝達部材35の外周面側に突出部32aを
突設してもよい。
って形成された振動伝達部材35が挿入されている。こ
の振動伝達部材35は振動体31の第1電極32と導通
されている。なお、第1電極32の内周面側にねじ山状
の突出部32aを突設し、第1電極32と振動伝達部材
35との間の導電性を一層確実にする構成にしてもよ
い。この場合、第1電極32の突出部32aはリング状
の突出部、或いは針状の突出部を複数突設してもよい。
さらに、振動伝達部材35の外周面側に突出部32aを
突設してもよい。
【0030】また、振動体31の第1電極32に導通さ
れた振動伝達部材35の後端には接地用の第1電線3
6、振動体31の第2電極33にはアンプ回路13に接
続された第2電線37、振動体31の第3電極34には
フィルタ回路14に接続された第3電線38がそれぞれ
半田付けされて接続されている。
れた振動伝達部材35の後端には接地用の第1電線3
6、振動体31の第2電極33にはアンプ回路13に接
続された第2電線37、振動体31の第3電極34には
フィルタ回路14に接続された第3電線38がそれぞれ
半田付けされて接続されている。
【0031】さらに、振動体31の第2電極33および
第3電極34の外周面にはフッソ樹脂製などの保護チュ
ーブ39が装着されている。そして、振動体31の振動
子5および検出素子11は3本の電線36,37,38
との各接続部と一体的に保護チューブ39内に収容さ
れ、この保護チューブ39によって保護されている。
第3電極34の外周面にはフッソ樹脂製などの保護チュ
ーブ39が装着されている。そして、振動体31の振動
子5および検出素子11は3本の電線36,37,38
との各接続部と一体的に保護チューブ39内に収容さ
れ、この保護チューブ39によって保護されている。
【0032】また、振動伝達部材35の先端側は軸方向
前方に延設されている。この振動伝達部材35の先端部
には患者Pの体内の生体組織である被測定物Hに接触さ
れる接触子(接触要素)40が接着されている。そし
て、この接触子40の軸心穴40aに振動伝達部材35
の先端部が挿入された状態で、接着固定されている。
前方に延設されている。この振動伝達部材35の先端部
には患者Pの体内の生体組織である被測定物Hに接触さ
れる接触子(接触要素)40が接着されている。そし
て、この接触子40の軸心穴40aに振動伝達部材35
の先端部が挿入された状態で、接着固定されている。
【0033】さらに、接触子40の外周面にはリング状
の取付け溝41が形成されている。この取付け溝41に
はリング状の弾性部材42が嵌着されている。そして、
接触子40はこの弾性部材42を介してケーシング4の
先端部に軸心方向に移動自在に保持されている。
の取付け溝41が形成されている。この取付け溝41に
はリング状の弾性部材42が嵌着されている。そして、
接触子40はこの弾性部材42を介してケーシング4の
先端部に軸心方向に移動自在に保持されている。
【0034】そこで、上記構成の本実施の形態による触
覚センサによれば次の効果を奏する。すなわち、振動体
31の検出素子陽極となる円筒状の第2電極33を機械
的振動系16の振動の機械的ひずみのもっとも大きい振
動体31の振動子5の前方の振動の節部近傍に配置した
ので、第1の実施の形態と同様に被測定物Hの硬さの情
報検出時に検出素子11で検出される信号の電圧が大き
く、ノイズに対して強い構造とし、安定した自励発振を
行うことができる。そのため、硬さ情報検出手段として
の電圧測定手段17、周波数測定手段18で共振周波数
の変化量を検出する際の電気的ひずみが小さく、結果と
して精度の高い測定を行うことができ、一層診断能力の
高い触覚センサとすることができる。
覚センサによれば次の効果を奏する。すなわち、振動体
31の検出素子陽極となる円筒状の第2電極33を機械
的振動系16の振動の機械的ひずみのもっとも大きい振
動体31の振動子5の前方の振動の節部近傍に配置した
ので、第1の実施の形態と同様に被測定物Hの硬さの情
報検出時に検出素子11で検出される信号の電圧が大き
く、ノイズに対して強い構造とし、安定した自励発振を
行うことができる。そのため、硬さ情報検出手段として
の電圧測定手段17、周波数測定手段18で共振周波数
の変化量を検出する際の電気的ひずみが小さく、結果と
して精度の高い測定を行うことができ、一層診断能力の
高い触覚センサとすることができる。
【0035】さらに、本実施の形態では特に、振動子5
と検出素子11とが一体化された振動体31を形成し、
この振動体31の内周面に振動子5および検出素子11
の共通の陰極となる第1電極32を形成するとともに、
この振動体31の外周面に検出素子陽極となる第2電極
33と、振動子陽極となる第3電極34をそれぞれ形成
したので、プローブ本体1のケーシング4内における3
本の電線36,37,38のとり回しがよく、組立性の
よい触覚センサとすることができる。
と検出素子11とが一体化された振動体31を形成し、
この振動体31の内周面に振動子5および検出素子11
の共通の陰極となる第1電極32を形成するとともに、
この振動体31の外周面に検出素子陽極となる第2電極
33と、振動子陽極となる第3電極34をそれぞれ形成
したので、プローブ本体1のケーシング4内における3
本の電線36,37,38のとり回しがよく、組立性の
よい触覚センサとすることができる。
【0036】また、図4は本発明の第3の実施の形態を
示すものである。これは、第2の実施の形態の医療用触
覚センサのプローブ本体1の先端部の構成をさらに次の
通り変更したものである。
示すものである。これは、第2の実施の形態の医療用触
覚センサのプローブ本体1の先端部の構成をさらに次の
通り変更したものである。
【0037】すなわち、本実施の形態では第2の実施の
形態の円筒状の振動体31が円筒形圧電セラミックで形
成されている。さらに、この振動体31の内周面の円筒
状の第1電極32の少なくとも一端部、本実施の形態で
は後端部が振動体31の外周面側に折り返された折り返
し部51が形成されている。
形態の円筒状の振動体31が円筒形圧電セラミックで形
成されている。さらに、この振動体31の内周面の円筒
状の第1電極32の少なくとも一端部、本実施の形態で
は後端部が振動体31の外周面側に折り返された折り返
し部51が形成されている。
【0038】なお、第2電極33と、第3電極34との
間、および第3電極34と第1電極32の折り返し部5
1との間はそれぞれ離間され、互いに絶縁されている。
また、振動体31の第1電極32の折り返し部51には
接地用の第1電線36が半田付けされて接続されてい
る。さらに、上記以外の部分は第2の実施の形態と同一
構成になっており、第2の実施の形態と同一部分には同
一符号を付してここではその説明を省略する。
間、および第3電極34と第1電極32の折り返し部5
1との間はそれぞれ離間され、互いに絶縁されている。
また、振動体31の第1電極32の折り返し部51には
接地用の第1電線36が半田付けされて接続されてい
る。さらに、上記以外の部分は第2の実施の形態と同一
構成になっており、第2の実施の形態と同一部分には同
一符号を付してここではその説明を省略する。
【0039】そこで、上記構成の本実施の形態による触
覚センサによれば第2の実施の形態と同一の効果が得ら
れる他、本実施の形態では特に振動体31の内周面の円
筒状の第1電極32の後端部を振動体31の外周面側に
折り返した折り返し部51を形成し、この折り返し部5
1に接地用の第1電線36を半田付けで接続したので、
振動体31の外周面側に3本の電線36,37,38の
半田付け接続部を配置することができ、3本の電線3
6,37,38の取り付け作業が容易で、組立性のよい
触覚センサとすることができる。
覚センサによれば第2の実施の形態と同一の効果が得ら
れる他、本実施の形態では特に振動体31の内周面の円
筒状の第1電極32の後端部を振動体31の外周面側に
折り返した折り返し部51を形成し、この折り返し部5
1に接地用の第1電線36を半田付けで接続したので、
振動体31の外周面側に3本の電線36,37,38の
半田付け接続部を配置することができ、3本の電線3
6,37,38の取り付け作業が容易で、組立性のよい
触覚センサとすることができる。
【0040】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他の
特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他の
特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
【0041】記 (付記項1) 振動子と、振動子に接続された測定部と
を含むプローブと、振動子と測定部とからなる振動系を
共振周波数にて振動させるための発振回路と、振動系に
取り付けられ、振動系の振動を検出するための検出素子
と、測定部を生体組織に接触させたときの共振周波数の
変化量を検出し、生体組織の硬さの情報とするための検
出回路からなる触覚センサにおいて、検出素子が振動系
の振動の節部近傍に設けられていることを特徴とする触
覚センサ。
を含むプローブと、振動子と測定部とからなる振動系を
共振周波数にて振動させるための発振回路と、振動系に
取り付けられ、振動系の振動を検出するための検出素子
と、測定部を生体組織に接触させたときの共振周波数の
変化量を検出し、生体組織の硬さの情報とするための検
出回路からなる触覚センサにおいて、検出素子が振動系
の振動の節部近傍に設けられていることを特徴とする触
覚センサ。
【0042】(付記項2) 振動子と、振動子の前方に
接続された振動伝達部材と、振動伝達部材の先端に取り
付けられた接触子とからなる振動系と、振動系を共振周
波数にて振動させるための発振回路と、振動系に取り付
けられ、振動系の振動を検出するための検出素子と、測
定部を生体組織に接触させたときの共振周波数の変化量
を検出素子より検出し、生体組織の硬さの情報とするた
めの検出回路からなる触覚センサにおいて、検出素子が
振動子と振動伝達部材の間の振動の節部に設けられてい
ることを特徴とする触覚センサ。
接続された振動伝達部材と、振動伝達部材の先端に取り
付けられた接触子とからなる振動系と、振動系を共振周
波数にて振動させるための発振回路と、振動系に取り付
けられ、振動系の振動を検出するための検出素子と、測
定部を生体組織に接触させたときの共振周波数の変化量
を検出素子より検出し、生体組織の硬さの情報とするた
めの検出回路からなる触覚センサにおいて、検出素子が
振動子と振動伝達部材の間の振動の節部に設けられてい
ることを特徴とする触覚センサ。
【0043】(付記項3) 上記振動子と検出素子が圧
電素子であり、一体的に形成されている付記項1の触覚
センサ。 (付記項4) 上記振動子が超音波周波数で振動する超
音波振動子である付記項1の触覚センサ。
電素子であり、一体的に形成されている付記項1の触覚
センサ。 (付記項4) 上記振動子が超音波周波数で振動する超
音波振動子である付記項1の触覚センサ。
【0044】(付記項5) 上記振動子、検出素子がそ
れぞれ円筒形で外周、内周に電極が形成されており、振
動伝達部材が振動子、検出素子の内腔を貫通し、振動
子、検出素子の内周の電極と導通している付記項1の触
覚センサ。
れぞれ円筒形で外周、内周に電極が形成されており、振
動伝達部材が振動子、検出素子の内腔を貫通し、振動
子、検出素子の内周の電極と導通している付記項1の触
覚センサ。
【0045】(付記項5の作用) 少なくとも振動子、
検出素子共通の陰電極を振動伝達部材がかねることがで
きるために電線のとり回しがよく組立性のよい触覚セン
サとすることができる。
検出素子共通の陰電極を振動伝達部材がかねることがで
きるために電線のとり回しがよく組立性のよい触覚セン
サとすることができる。
【0046】(付記項6) 上記振動子、検出素子がそ
れぞれ一体的に形成された円筒形圧電セラミックで、外
周に振動子用と検出素子用に分割された陽電極と、内周
に振動子、検出素子共通の陰電極が形成されており、陰
電極が円筒形圧電セラミックの少なくとも一方の端面で
外周側に折り返されていることを特徴とする付記項1の
触覚センサ。
れぞれ一体的に形成された円筒形圧電セラミックで、外
周に振動子用と検出素子用に分割された陽電極と、内周
に振動子、検出素子共通の陰電極が形成されており、陰
電極が円筒形圧電セラミックの少なくとも一方の端面で
外周側に折り返されていることを特徴とする付記項1の
触覚センサ。
【0047】(付記項5、6の技術が解決しようとする
課題) 従来の触覚センサにおいては、振動子あるいは
検出素子が小さいために、組立時に振動子、検出素子に
電線を取り付ける作業が非常に困難であった。特に振動
子、検出素子に圧電セラミックを用いた場合、不用意な
取り扱いによって、振動子、検出素子を破損してしまう
ことが多く、組立性が悪いものであった。
課題) 従来の触覚センサにおいては、振動子あるいは
検出素子が小さいために、組立時に振動子、検出素子に
電線を取り付ける作業が非常に困難であった。特に振動
子、検出素子に圧電セラミックを用いた場合、不用意な
取り扱いによって、振動子、検出素子を破損してしまう
ことが多く、組立性が悪いものであった。
【0048】(付記項5、6の目的) 上記課題につい
て鑑み、組立性のよい、構成が容易で安価な触覚センサ
を提供することを目的とする。 (付記項6の作用) 振動子、検出素子のそれぞれの陽
電極、共通の陰電極が全て、円筒形圧電セラミックの外
周にあるため、電線の取り付け作業が容易で組立性のよ
い触覚センサとすることができる。 (付記項5、6の効果) 本技術による触覚センサによ
れば、組立性がよいために、安価な触覚センサを提供す
ることができる。
て鑑み、組立性のよい、構成が容易で安価な触覚センサ
を提供することを目的とする。 (付記項6の作用) 振動子、検出素子のそれぞれの陽
電極、共通の陰電極が全て、円筒形圧電セラミックの外
周にあるため、電線の取り付け作業が容易で組立性のよ
い触覚センサとすることができる。 (付記項5、6の効果) 本技術による触覚センサによ
れば、組立性がよいために、安価な触覚センサを提供す
ることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば振動系の振動の機械的ひ
ずみのもっとも大きい振動系の振動の節部近傍に振動検
出手段を配置したので、振動検出手段で検出される信号
の電圧が高いため、ノイズに強く、安定した自励発振を
行うことができ、高い精度の測定ができる。従って、生
体組織の硬さの違いを的確に測定して診断能力の高い触
覚センサを提供することができる。
ずみのもっとも大きい振動系の振動の節部近傍に振動検
出手段を配置したので、振動検出手段で検出される信号
の電圧が高いため、ノイズに強く、安定した自励発振を
行うことができ、高い精度の測定ができる。従って、生
体組織の硬さの違いを的確に測定して診断能力の高い触
覚センサを提供することができる。
【図1】 本発明の第1の実施の形態における医療用触
覚センサ全体の概略構成図。
覚センサ全体の概略構成図。
【図2】 第1の実施の形態の医療用触覚センサの使用
状態を示す概略構成図。
状態を示す概略構成図。
【図3】 本発明の第2の実施の形態における医療用触
覚センサの要部構成を示す縦断面図。
覚センサの要部構成を示す縦断面図。
【図4】 本発明の第3の実施の形態における医療用触
覚センサの要部構成を示す縦断面図。
覚センサの要部構成を示す縦断面図。
H…被測定物、5…振動子、9…接触子(接触要素)、
11…振動検出素子(振動検出手段)、15…自励発信
回路、16…機械的振動系、17…電圧測定手段(硬さ
情報検出手段)、18…周波数測定手段(硬さ情報検出
手段)。
11…振動検出素子(振動検出手段)、15…自励発信
回路、16…機械的振動系、17…電圧測定手段(硬さ
情報検出手段)、18…周波数測定手段(硬さ情報検出
手段)。
Claims (1)
- 【請求項1】 被測定物の生体組織に接触される接触要
素と、振動を発生させる振動子と、この振動子と前記接
触要素とからなる振動系を共振周波数で振動させるため
の発振回路と、前記振動系の振動の節部近傍に取付けら
れ、前記振動系の振動を検出する振動検出手段と、前記
振動系を共振周波数で振動させた状態で前記接触要素を
前記被測定物に接触させたときの前記共振周波数の変化
量を検出し、前記被測定物の硬さの情報を得る硬さ情報
検出手段とを具備したことを特徴とする医療用触覚セン
サ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24187195A JPH0984769A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 医療用触覚センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24187195A JPH0984769A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 医療用触覚センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0984769A true JPH0984769A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17080774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24187195A Pending JPH0984769A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 医療用触覚センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0984769A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001178728A (ja) * | 1999-12-22 | 2001-07-03 | Toshiba Corp | 穿刺アダプタを備えた超音波プローブ |
JP2002310945A (ja) * | 2001-04-18 | 2002-10-23 | Univ Nihon | 物質硬さ測定装置、生体組織硬さ測定装置、記録媒体 |
-
1995
- 1995-09-20 JP JP24187195A patent/JPH0984769A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001178728A (ja) * | 1999-12-22 | 2001-07-03 | Toshiba Corp | 穿刺アダプタを備えた超音波プローブ |
JP2002310945A (ja) * | 2001-04-18 | 2002-10-23 | Univ Nihon | 物質硬さ測定装置、生体組織硬さ測定装置、記録媒体 |
US6842501B2 (en) | 2001-04-18 | 2005-01-11 | Nihon University | Substance hardness measuring instrument, biological tissue hardness measuring instrument, and recording medium for outputting hardness data on substance when data is inputted to it |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050802 |
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A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20051213 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |