JPH10221234A - 触覚センサ - Google Patents
触覚センサInfo
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- JPH10221234A JPH10221234A JP9019279A JP1927997A JPH10221234A JP H10221234 A JPH10221234 A JP H10221234A JP 9019279 A JP9019279 A JP 9019279A JP 1927997 A JP1927997 A JP 1927997A JP H10221234 A JPH10221234 A JP H10221234A
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Abstract
させる際に接触子に過大な荷重が作用することを防止し
て被測定物の硬さ測定を高精度に行うことができる触覚
センサを提供することを最も主要な特徴とする。 【解決手段】接触子10の周囲を囲み、被測定物Hを固
定するためのフード部材13をセンサ本体1aの先端部
に設け、少なくとも測定時において、接触子10の先端
部を、フード部材13の先端部と同一面位置に配置した
ものである。
Description
の被測定物の硬さを測定する触覚センサに関する。
8−29312号公報に示されているように、超音波振
動するプローブを被測定物に接触させ、そのときのプロ
ーブの共振状態の変化を計測することによって、被測定
物の硬さを測定する構成のものが知られている。
定物に接触させる対物接触振動子を含む振動系を、帰還
ループによる自励発振回路によって共振させ、対物接触
振動子、あるいはその対物接触振動子と機械的に結合さ
れた接触子が被測定物と接触したときの被測定物のイン
ピーダンスを、自励発振回路の発振周波数の変化、ある
いは電圧の変化として捉え、それによって被測定物の硬
さ情報を得る構成になっている。
来構成の触覚センサの使用時には、対物接触振動子、あ
るいはその対物接触振動子と機械的に結合された接触子
を被測定物に接触させる際の押圧力(荷重)は格別に規
制されていないので、触覚センサを被測定物に接触させ
る際の押圧力が適正値から外れるおそれがある。ここ
で、触覚センサを被測定物に接触させる際の押圧力が適
正値から外れ、対物接触振動子、あるいはその対物接触
振動子と機械的に結合された接触子を過大な荷重(例え
ば、触覚センサに作用する応力が2/π(g/mm2 )
以上)で被測定物に接触させた場合には振動子の周波数
特性にノイズが発生し、正しい硬さ測定を行うことがで
きない問題がある。
定物の硬さを測定する場合には被測定物の弾性による影
響での共振状態の変化は小さいので、触覚センサによる
被測定物の硬さ測定時に分解能が十分に得られない問題
がある。そのため、従来の触覚センサにおいては一般に
被測定物の硬さ測定を高精度に行うことは困難なものと
なる問題がある。
で、その目的は、接触子を被測定物に接触させる際に接
触子に過大な荷重が作用することを防止して被測定物の
硬さ測定を高精度に行うことができる触覚センサを提供
することにある。
機械的振動系が内蔵され、前記機械的振動系を共振状態
で振動させ、この機械的振動系の振動を伝達する振動伝
達要素の先端部に配設された接触子が被測定物と接触し
たときの共振状態の変化情報を得て、前記被測定物の硬
さ情報とする触覚センサにおいて、前記接触子の周囲を
囲み、前記被測定物を固定するための固定部材を前記セ
ンサ本体の先端部に設け、少なくとも測定時において、
前記接触子の先端部を、前記固定部材の先端部と同一面
位置か、前記固定部材と同一面位置よりも前記センサ本
体の内側に引き込んだ状態に設定したことを特徴とする
触覚センサである。そして、被測定物の硬さ測定時には
接触子の先端部を、固定部材の先端部と同一面位置か、
固定部材と同一面位置よりもセンサ本体の内側に引き込
んだ状態に保持させた状態で、被測定物に接触させる。
このとき、センサ本体の先端部の固定部材によって被測
定物を固定することにより、接触子と固定部材との間
で、接触荷重を分散して受け持たせて、接触子に過大な
荷重が負荷されることをなくすとともに、被測定物が例
えば生体組織やゴムのように弾性に富んだ柔らかい物体
であっても、固定部材が被測定物の変形や滑ることを押
さえ、被測定物に対して固定部材の内部の接触子を安定
に接触させるようにしたものである。
を図1(A)〜(C)乃至図3(A),(B)を参照し
て説明する。図1(A)は本実施の形態の触覚センサ1
を組み込んだ硬さ検出システム2全体の概略構成を示す
ものである。この硬さ検出システム2は内視鏡3のチャ
ンネルを通して患者4の体腔内に本実施の形態の触覚セ
ンサ1を挿入して体内、例えば消化管の管壁部表面の粘
膜等の被測定物Hの硬さ測定診断を行う構成になってい
る。
(B)に示すように内視鏡3のチャンネル内に挿通され
る長尺のカテーテル5の先端に配設されている。このカ
テーテル5は例えば図示しない測定者が操作して内視鏡
3の挿通用チャンネルを通じて患者4の体腔内に導入さ
れるものである。
テル5と略同径の筒状のケーシング6が設けられてい
る。このケーシング6はカテーテル5の先端にそのカテ
ーテル5と同軸に取着されている。ここで、カテーテル
5の先端には図2(A)に示すように円筒状の連結部材
7が固定されている。この連結部材7の先端部には雄ね
じ部7aが形成されている。さらに、触覚センサ1のケ
ーシング6の基端部には連結部材7の雄ねじ部7aに螺
合するねじ穴6aが形成されている。そして、ケーシン
グ6のねじ穴6aが連結部材7の雄ねじ部7aに螺着さ
れた状態でカテーテル5の先端に触覚センサ1のケーシ
ング6が連結されている。
8が同軸的に配置されている。この振動子8としては例
えば圧電セラミックを用いているが、水晶発振子、磁歪
素子、高分子圧電体であるPVDF(ポリフッ化ビニリ
デン)等であっても良い。
り、その内周面と外周面にはそれぞれ電極が取り付けら
れている。そして、内外各周面の両電極に、給電コード
9を通じて、時間変動する電圧を印加すると、振動子8
が励磁され、機械的振動を行うようになっている。
の接触子10が配設されている。この接触子10の基端
部に連結されたシャフト部11は振動子8の中空部に挿
入された状態で接着されている。そして、このシャフト
部11によって振動子8の機械的振動を接触子10に伝
達する振動伝達部材が形成されている。さらに、接触子
10の円錐形状の先端部には被測定物Hに接触する滑ら
かな略半球状の接触部10aが形成されている。そし
て、少なくともこの振動子8および接触子10によって
一体的な機械的振動の機械的振動部12が構成されてい
る。
端面が開口されるとともに、接触子10の周囲を囲み、
例えば生壁粘膜等の被測定物Hを固定するフード部材
(固定部材)13が取付けられている。このフード部材
13の基端部はケーシング6の先端部内に挿入され、ケ
ーシング6の先端部内周面に接合された状態で取付けら
れている。さらに、接触子10の先端は、フード部材1
3の先端開口部と同一面に位置するように設定されてい
る。
3の内周面との間には弾性体からなる接触子支持材14
が配設されている。ここで、フード部材13には接触子
支持材14の取付け用の複数の取付け穴13aが形成さ
れている。さらに、接触子支持材14の外周面には各取
付け穴13aに挿入される凸部14aが突設されてい
る。そして、接触子支持材14の凸部14aが各取付け
穴13aに挿入された状態で接触子支持材14がフード
部材13に取付けられている。さらに、接触子10はこ
の接触子支持材14を介してフード部材13に固定され
ている。このように、フード部材13と接触子10との
間に弾性体からなる接触子支持材14が介在するため
に、接触子10側の機械的な振動がフード部材13およ
びこのフード部材13と結合されているケーシング6に
伝達されることはない。
出素子15が密着して設置されている。そして、振動子
8の駆動時にはこの検出素子15が振動子8に協調して
振動することによって、振動子8の振動の振幅、周波数
をモニタするためのセンサとして作用するようになって
いる。この検出素子15の材料としては、振動子8と同
様に、圧電セラミック、水晶発振子などを用いる。
出素子15、接触子10の一体的な機械的振動部12の
振動の節部に設けると、機械的振動部12の機械的な振
動を妨げることがないので、適している。
を介してカテーテル5の外部に配置された自励発振回路
17に接続されている。この自励発振回路17にはアン
プ回路18およびフィルタ回路19が設けられている。
さらに、自励発振回路17には、計測部である第2の出
力回路20が接続されている。この第2の出力回路20
には電圧測定手段21および周波数測定手段22が設け
られている。
自励発振回路17に入力されるとともに、この自励発振
回路17からの出力信号は、再びケーシング6内の振動
子8に入力され、振動子8の駆動信号となる。さらに、
自励発振回路17からの他の出力信号は第2の出力回路
20に供給され、第2の出力回路20の電圧測定手段2
1および周波数測定手段22によって動作中の自励発振
回路17の電圧、周波数がモニタされるようになってい
る。
カメラコントロールユニット23に接続されている。こ
のカメラコントロールユニット23にはスキャンコンバ
ータ24を介してモニタ25が接続されている。そし
て、内視鏡3によって得られた撮像信号はカメラコント
ロールユニット23で合成された後、スキャンコンバー
タ24を経てモニタ25に内視鏡像26として写し出さ
れるようになっている。さらに、計測部の電圧測定手段
21および周波数測定手段22からの測定データに基い
て抽出された硬さ情報はグラフに映像化され、スキャン
コンバータ24へ入力される。そして、この硬さ情報は
スキャンコンバータ24において内視鏡3の観察画像中
にスーパーインポーズされ、モニタ25の画面上に内視
鏡像26と重ねてこの硬さ情報のグラフ27が表示され
るようになっている。
本実施の形態の触覚センサ1の使用時には図1(A)に
示すように予め患者4の体腔内に内視鏡3の挿入部を挿
入した後、触覚センサ1のカテーテル5を内視鏡3のチ
ャンネルに挿入して患者4の体内、例えば消化管内に導
入する。
信号はカメラコントロールユニット23で合成された後
に、スキャンコンバータ24を経てモニタ25に映像と
して写し出される。
測定者は、カテーテル5の操作によって、被測定物Hに
対して共振振動している接触子10の先端を接触させ
る。このとき、接触子10の先端は、フード部材13の
先端開口部と同一面に位置しているために、図3(A)
に示すように接触子10と同時にフード部材13の先端
部も被測定物Hに対して接触する。そのため、被測定物
Hと触覚センサ1との接触荷重は、接触子10とフード
部材13とで同時に受けることになるので、触覚センサ
1を被測定物Hに接触させた際の接触荷重を接触子10
とフード部材13とに分散させた状態で作用させること
ができる。したがって、触覚センサ1を被測定物Hに接
触させた際の接触荷重が接触子10のみに集中的に作用
する場合のように接触子10に過大な荷重が作用するお
それはない。
出素子15からの出力信号は、自励発振回路17に入力
される。この自励発振回路17からの出力信号は、再び
ケーシング6内の振動子8に入力され、振動子8の駆動
信号となる。
信号は第2の出力回路20に供給され、第2の出力回路
20の電圧測定手段21および周波数測定手段22によ
って動作中の自励発振回路17の電圧、周波数がモニタ
される。
手段22からの測定データに基いて抽出された硬さ情報
はグラフに映像化され、スキャンコンバータ24へ入力
される。そして、この硬さ情報はスキャンコンバータ2
4において内視鏡3の観察画像中にスーパーインポーズ
され、モニタ25の画面上に内視鏡像26と重ねてこの
硬さ情報のグラフ27が表示される。
果を奏する。すなわち、本実施の形態の触覚センサ1で
は接触子10の先端部をフード部材13の先端開口部と
同一面に位置させたので、被測定物Hと触覚センサ1と
の接触荷重を、接触子10とフード部材13とで同時に
受けることができる。そのため、触覚センサ1を被測定
物Hに接触させた際の接触荷重を接触子10とフード部
材13とに分散させた状態で作用させ、接触子10に過
大な接触荷重が作用することを防止することができるの
で、振動子8の周波数特性を安定に保つことができる。
その結果、触覚センサ1から出力される硬さの検出信号
にノイズがのることがなく、被測定物Hの硬さ測定を高
精度に行うことができる。
測定物Hに接触させた際にフード部材13によって被測
定物Hの変形や、滑りを抑えることができる。そのた
め、被測定物Hが例えば、生体組織や、ゴムのように弾
性に富んだ柔らかい物体であっても、被測定物Hに対し
てフード部材13の内部の接触子10を安定に接触させ
ることができるので、触覚センサ1の被測定物Hへの当
て方によらず安定に硬さ測定を行うことができる。
フード部材13の内側の略円錐形状の接触子10の先端
部に略半球状の接触部10aを形成したので、被測定物
Hの弾性による共振状態の変化に加え、図3(B)に示
すように触覚センサ1を被測定物Hに押し込んだ際の被
測定物Hの変形によって接触子10と被測定物Hとの接
触面積を増加させ、このとき生じる接触子10の接触面
積の変化による共振状態の変化によって、より大きな共
振状態の変化を検出することができる。そのため、触覚
センサ1の分解能を一層高めることができる効果もあ
る。
形態(図1(A)〜(C)乃至図3(A),(B)参
照)の触覚センサ1の変形例を示すものである。本変形
例は第1の実施の形態の触覚センサ1の接触子10の先
端部を、フード部材12の先端開口部と同一面位置より
もセンサ本体1aの内側に引き込んだ位置に配置したも
のである。
柔らかい程大きいが、被測定物Hの硬さ/柔らかさだけ
でなく、接触子10と被測定物Hとの接触面積にも依存
し、接触面積が大きいほど共振状態の変化量は大きい。
本実施の形態の接触センサ1では、フード部材13の内
側の略円錐形状の接触子10の先端部に略半球状の接触
部10aを形成したので、同一の荷重で被測定物Hに接
触した場合、被測定物Hが硬いときには図4(A)に示
すようにフード部材13の内部に盛り上がる被測定物H
の高さは低く、接触子10との接触面積も小さい。逆
に、被測定物Hが柔らかい場合には図4(B)に示すよ
うにフード部材13の内部に盛り上がる被測定物Hの高
さは高く、より広い面積で接触子10と接触する。この
ことにより、柔らかい被測定物Hと接触した場合には共
振状態はより大きく変化し、硬さの測定値の分解能を向
上させることができる。
の実施の形態を示すものである。本実施の形態は、第1
の実施の形態(図1(A)〜(C)乃至図4(A),
(B)参照)の触覚センサ1の接触子10の先端部に球
面の一部分によって形成された接触部31を設けたもの
である。なお、図5(A)は本実施の形態の触覚センサ
1を硬い被測定物Hに接触させた状態、図5(B)は本
実施の形態の触覚センサ1を柔らかい被測定物Hに接触
させた状態をそれぞれ示すものである。
接触子10の先端部に球面の一部分によって形成された
接触部31を設けたので、被測定物Hが比較的硬い材質
で、触覚センサ1の接触時に被測定物Hの変形が少ない
場合にも、図5(A)に示すように被測定物Hの変形に
よる接触面積の変化を大きくすることができる。そのた
め、共振状態の変化も大きくすることができ、触覚セン
サ1の分解能を一層高めることができる。
形態を示すものである。本実施の形態は、第1の実施の
形態(図1(A)〜(C)乃至図4(A),(B)参
照)の触覚センサ1の振動子8の外周面に歪みゲージ4
1を取付けたものである。
よる被測定物Hの硬さ測定時に共振応対の変化情報と同
時に、振動子8の外周面の歪みゲージ41によって触覚
センサ1の被測定物Hへの接触荷重を測定することがで
きる。そのため、触覚センサ1の被測定物Hへの接触荷
重を測定することによって、複数回の硬さ測定を行う場
合にも同一荷重下で測定することができるため、より正
確な硬さ測定を行うことができる。
形態を示すものである。本実施の形態は、第1の実施の
形態(図1(A)〜(C)乃至図4(A),(B)参
照)の触覚センサ1の振動子8と接触子10との間に荷
重測定用の圧電素子51を介設したものである。
よる被測定物Hの硬さ測定時に共振状態の変化情報と同
時に、触覚センサ1の被測定物Hへの接触荷重を圧電素
子51によって測定することができる。そのため、本実
施の形態では触覚センサ1の被測定物Hへの接触荷重を
圧電素子51によって測定することによって、第3の実
施の形態(図6(A)参照)と同様に複数回の硬さ測定
を行う場合にも同一荷重下で測定することができるた
め、より正確な硬さ測定を行うことができる。
形態を示すものである。本実施の形態は、第1の実施の
形態(図1(A)〜(C)乃至図4(A),(B)参
照)の触覚センサ1の振動子8の中心部に光ファイバー
歪みゲージ61を取付けたものである。ここで、本実施
の形態では振動子8の中空部に挿入されたシャフト部1
1の軸心部に挿入穴62を形成し、この挿入穴62に光
ファイバー歪みゲージ61の先端部が挿入された状態で
固定されている。
よる被測定物Hの硬さ測定時に共振状態の変化情報と同
時に、触覚センサ1の被測定物Hへの接触荷重を光ファ
イバー歪みゲージ61によって測定することができる。
そのため、本実施の形態では触覚センサ1の被測定物H
への接触荷重を光ファイバー歪みゲージ61によって測
定することによって、第3の実施の形態(図6(A)参
照)と同様に複数回の硬さ測定を行う場合にも同一荷重
下で測定することができるため、より正確な硬さ測定を
行うことができる。
の実施の形態を示すものである。本実施の形態は、第1
の実施の形態(図1(A)〜(C)乃至図4(A),
(B)参照)の触覚センサ1の接触子10とシャフト部
11とを一体成形した接触子ユニット71を弾性体であ
るポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の樹脂材
料によって形成するとともに、接触子支持材14をポリ
ウレタン等の樹脂材料によって形成したものである。
の内周面と、振動子8の外周面との間に、振動子8の振
動の節の位置を支持するための支持リング72が配設さ
れている。
部には第1の実施の形態の連結部材7を一体化したカテ
ーテル連結部73が設けられている。そして、このカテ
ーテル連結部73にカテーテル5の先端部が固定されて
いる。
本実施の形態の触覚センサ1の使用時には振動子8と接
触子ユニット71とを含めた機械的振動部12を共振さ
せ、被測定物Hに触覚センサ1の先端を押し当てる。こ
の時、振動子8と接触子10との接触部分等から発生す
る不要な振動成分は、接触子ユニット71の弾性体内を
伝播する過程において減衰し、目的の振動成分(共振点
での強い振動成分)の振動のみが、被測定物Hに伝播さ
れる。
で発生する不要な振動成分が接触子ユニット71の弾性
体内を伝播する過程において減衰され、振動子8には目
的の振動成分(共振点)が伝播する。
よる被測定物Hの硬さ測定時に触覚センサ1を被測定物
Hに押し当てたときの振動特性は図7(D)に示すよう
に不要な振動成分であるノイズが減少し、共振周波数の
変化を正確に読み取ることが出来る。そのため、図7
(C)に示す従来例のように不要な振動成分であるノイ
ズが目的の振動成分に加わっている場合には、目的の振
動成分の測定が不正確になるおそれがあるのに対し、本
実施の形態の触覚センサ1では図7(B)に示す目的の
振動成分を正確に測定することができ、触覚センサ1の
重要な動作原理である被測定物Hに触れたときの共振周
波数の変化を高精度に読みとることができる。
形態を示すものである。本実施の形態は、第6の実施の
形態(図7(A)〜(C)参照)の触覚センサ1の振動
子8の中空部に挿入されたシャフト部11の先端部に略
円錐形状の突設部81を前方に向けて突設し、この突設
部81の外周面に第6の実施の形態の接触子10と同様
に弾性体であるポリエーテルエーテルケトン(PEE
K)等の樹脂材料によって形成された接触子構成体82
を貼り付けることにより、接触子83を形成したもので
ある。
本実施の形態の触覚センサ1の使用時には振動子8と、
シャフト部11と、接触子83とを含めた機械的振動部
12を共振させ、被測定物Hに触覚センサ1の先端部を
押し当てる。この時、振動子8と接触子83との接触部
分等から発生する不要な振動成分は、接触子83の接触
子構成体82の弾性体内を伝播する過程において減衰
し、目的の振動成分(共振点での強い振動成分)の振動
のみが、被測定物Hに伝播される。
で発生する不要な振動成分が接触子83の接触子構成体
82の弾性体内を伝播する過程において減衰され、振動
子8には目的の振動成分(共振点)が伝播する。
よる被測定物Hの硬さ測定時に触覚センサ1を被測定物
Hに押し当てたときの振動特性は不要な振動成分である
ノイズが減少し、共振周波数の変化を正確に読み取るこ
とが出来る。そのため、本実施の形態でも第6の実施の
形態と同様に目的の振動成分を正確に測定することがで
き、触覚センサ1の重要な動作原理である被測定物Hに
触れたときの共振周波数の変化を高精度に読みとること
ができる。
形態を示すものである。本実施の形態は、第6の実施の
形態(図7(A)〜(C)参照)の触覚センサ1の振動
子8をセラミックス等の材料で形成し、この振動子8に
接するように設けられた接触子10をPEEK等の樹脂
またはSUS等の弾性体によって形成するとともに、接
触子支持材14をポリウレタン等の樹脂材料の粘弾性体
によって形成し、この接触子支持材14をフード部材1
3と一体成形したものである。ここで、接触子支持材1
4の粘弾性体は接触子10の弾性材料の硬さよりも柔ら
かい材料で形成されている。
ンサ1の接触子支持材14とフード部材13とを粘弾性
体によって一体成形したので、触覚センサ1の使用中に
触覚センサ1に横方向からの衝撃荷重が加わった場合、
フード部材13と接触子支持材14とにより振動子8に
かかる衝撃を和らげることができる。そのため、触覚セ
ンサ1の横からの衝撃に対する耐性が向上する。さら
に、フード部材13と接触子支持材14とを一体成形部
品としたことで、製造後の触覚センサ1の特性のバラツ
キを減少させることができる。
形態を示すものである。本実施の形態は、第6の実施の
形態(図7(A)〜(C)参照)の触覚センサ1の振動
子8をセラミックス等の材料で形成し、この振動子8に
接するように設けられた接触子10をPEEK等の樹脂
またはSUS等の弾性体によって形成するとともに、第
6の実施の形態の接触子支持材14に代えてゴム等の粘
弾性体によって形成されたリング状の2つの接触子支持
材91を設けたものである。
形態のフード部材13に代えてケーシング6の前端部に
固定されたフード支持部材92と、このフード支持部材
92の先端部に螺着されるフード本体93とが設けられ
ている。そして、フード支持部材92の内周面と振動子
8の外周面との間に一方の接触子支持材91、フード支
持部材92の内周面と接触子10の外周面との間に他方
の接触子支持材91がそれぞれ介設されている。
の粘弾性体によって形成されたリング状の2つの接触子
支持材91を設け、フード支持部材92の内周面と振動
子8の外周面との間に一方の接触子支持材91、フード
支持部材92の内周面と接触子10の外周面との間に他
方の接触子支持材91をそれぞれ介設したので、触覚セ
ンサ1の使用中に触覚センサ1に横方向からの衝撃荷重
が加わった場合、フード支持部材92とフード本体93
との連結体と、2つの接触子支持材91とにより振動子
8にかかる衝撃を和らげることができる。そのため、触
覚センサ1の横からの衝撃に対する耐性が向上する。
の形態を示すものである。本実施の形態は、第6の実施
の形態(図7(A)〜(C)参照)の触覚センサ1の振
動子8をセラミックス等の材料で形成し、この振動子8
に接するように設けられた接触子10をPEEK等の樹
脂またはSUS等の弾性体によって形成するとともに、
第6の実施の形態の接触子支持材14に代えてゴム等の
粘弾性体によって形成されたOリング101をフード部
材13の内周面と接触子10の外周面との間に介設した
ものである。
部材13の内周面と接触子10の外周面との間にゴム等
の粘弾性体によって形成されたOリング101を介設し
たしたので、触覚センサ1の使用中に触覚センサ1に横
方向からの衝撃荷重が加わった場合、フード部材13と
Oリング101とにより振動子8にかかる衝撃を和らげ
ることができる。そのため、触覚センサ1の横からの衝
撃に対する耐性が向上する。
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他
の特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
動子あるいは振動子と機械的に結合された接触子が物体
と接触したときの共振状態の変化情報を得て、物体の硬
さ情報とする触覚センサにおいて、触覚センサの外周上
に物体を固定するための固定部材を有し、少なくとも測
定時において、接触子先端部が、固定部材の先端部と同
一面か、固定部材の内部に位置することを特徴とする触
覚センサ。
であることを特徴とする付記項1の触覚センサ。 (付記項3) 上記触覚センサが内視鏡に挿通可能であ
ることを特徴とする付記項1の触覚センサ。
状であることを特徴とする付記項1の触覚センサ。 (付記項5) 上記接触子が、概略半球形状であること
を特徴とする付記項1の触覚センサ。
1の触覚センサ。 (付記項7) 荷重センサが歪みセンサである付記項6
の触覚センサ。 (付記項8) 荷重センサが圧電センサである付記項6
の触覚センサ。
である付記項6の触覚センサ。 (付記項10) 前記接触子の被験材との接触側が粘弾
性体からなる付記項1記載の触覚センサ。
体である付記項10記載の触覚センサ。 (付記項12) 接触側に粘弾性体が貼り付けられた構
造である前記接触子からなる付記項10記載の触覚セン
サ。
らなる付記項10記載の触覚センサ。 (付記項14) 前記樹脂材がポリエーテルエーテルケ
トン(PEEK)からなる付記項13記載の触覚セン
サ。
ネート(PC)からなる付記項13記載の触覚センサ。 (付記項16) 前記樹脂材がポリプロピレン(PP)
からなる付記項13記載の触覚センサ。
ン(PE)からなる付記項13記載の触覚センサ。 (付記項18) 前記樹脂材がフッ素樹脂材からなる付
記項13記載の触覚センサ。
テトラフルオロエチレン(PTFE)からなる付記項1
8記載の触覚センサ。 (付記項20) 前記フッ素樹脂材がFEPからなる付
記項18記載の触覚センサ。
ンテレフタレート(PET)からなる付記項13記載の
触覚センサ。 (付記項22) 前記樹脂材がポリブチレンテレフタレ
ート(PBT)からなる付記項13記載の触覚センサ。
材からなる付記項13記載の触覚センサ。 (付記項24) 前記樹脂材がポリアセタール(PO
M)からなる付記項13記載の触覚センサ。
ォン(PSF)からなる付記項13記載の触覚センサ。 (付記項26) 前記樹脂材がポリフェニレンサルファ
イド(PPS)からなる付記項13記載の触覚センサ。
ンからなる付記項13記載の触覚センサ。 (付記項28) 前記粘弾性体がゴムからなる付記項1
0記載の触覚センサ。
子との間に接触子支持材を設けた構成である付記項1記
載の触覚センサ。 (付記項30) 前記接触子支持材が弾性部材からなる
付記項29記載の触覚センサ。
からなる付記項30記載の触覚センサ。 (付記項32) 前記弾性部材がシリコンゴムからなる
付記項30記載の触覚センサ。
ムからなる付記項30記載の触覚センサ。 (付記項34) 前記固定部材と前記接触子とが樹脂の
一体成形部材である付記項29記載の触覚センサ。
からなる付記項34記載の触覚センサ。 (付記項36) 前記樹脂が塩化ビニルからなる付記項
34記載の触覚センサ。 (付記項37) 前記接触子支持材は前記接触子の材料
の硬さよりも柔らかい弾性材料で形成されている付記項
29記載の触覚センサ。
測定物を固定するための固定部材をセンサ本体の先端部
に設け、少なくとも測定時において、接触子の先端部
を、固定部材の先端部と同一面位置か、固定部材と同一
面位置よりもセンサ本体の内側に引き込んだ状態に設定
したので、接触子を被測定物に接触させる際に接触子に
過大な荷重が作用することを防止して被測定物の硬さ測
定を高精度に行うことができる。
(A)は触覚センサによる硬さ検出システムの使用状態
を示す概略構成図、(B)は触覚センサの先端を被測定
物に当てた状態を示す斜視図、(C)は触覚センサの先
端部を示す要部の斜視図。
端部を示す要部の縦断面図、(B)は触覚センサシステ
ム全体の概略構成図。
物の硬さ測定状態を説明するもので、(A)は硬さ測定
の前の触覚センサの状態を一部断面にして示す側面図、
(B)は触覚センサによる被測定物の硬さ測定状態を説
明するための一部断面にして示す側面図。
すもので、(A)は本変形例の触覚センサによる硬い被
測定物の硬さ測定状態を示す要部の縦断面図、(B)は
柔らかい被測定物の硬さ測定状態を示す要部の縦断面
図。
(A)は触覚センサによる硬い被測定物の硬さ測定状態
を示す要部の縦断面図、(B)は柔らかい被測定物の硬
さ測定状態を示す要部の縦断面図。
ンサを示す要部の縦断面図、(B)は本発明の第4の実
施の形態の触覚センサを示す要部の縦断面図、(C)は
本発明の第5の実施の形態の触覚センサを示す要部の縦
断面図。
(A)は触覚センサを示す要部の縦断面図、(B)は一
般的な被測定物の周波数とゲインとの関係を示す特性
図、(C)は従来の触覚センサによる被測定物の測定結
果を示す特性図、(D)は第6の実施の形態の触覚セン
サによる被測定物の測定結果を示す特性図。
ンサを示す要部の縦断面図、(B)は本発明の第8の実
施の形態の触覚センサを示す要部の縦断面図、(C)は
本発明の第9の実施の形態の触覚センサを示す要部の縦
断面図、(D)は本発明の第10の実施の形態の触覚セ
ンサを示す要部の縦断面図。
Claims (1)
- 【請求項1】 センサ本体内に機械的振動系が内蔵さ
れ、前記機械的振動系を共振状態で振動させ、この機械
的振動系の振動を伝達する振動伝達要素の先端部に配設
された接触子が被測定物と接触したときの共振状態の変
化情報を得て、前記被測定物の硬さ情報とする触覚セン
サにおいて、 前記接触子の周囲を囲み、前記被測定物を固定するため
の固定部材を前記センサ本体の先端部に設け、 少なくとも測定時において、前記接触子の先端部を、前
記固定部材の先端部と同一面位置か、前記固定部材と同
一面位置よりも前記センサ本体の内側に引き込んだ状態
に設定したことを特徴とする触覚センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9019279A JPH10221234A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 触覚センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9019279A JPH10221234A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 触覚センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10221234A true JPH10221234A (ja) | 1998-08-21 |
Family
ID=11995013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9019279A Pending JPH10221234A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | 触覚センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10221234A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4751890B2 (ja) * | 2004-10-25 | 2011-08-17 | ヴィブロセンス ダイナミクス エービー | 振動触覚感知器 |
-
1997
- 1997-01-31 JP JP9019279A patent/JPH10221234A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4751890B2 (ja) * | 2004-10-25 | 2011-08-17 | ヴィブロセンス ダイナミクス エービー | 振動触覚感知器 |
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Legal Events
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A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20031209 |
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A977 | Report on retrieval |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050119 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050726 |