JP6064103B1 - 電源装置、電源装置を備える手術システム、及び電源装置の作動方法 - Google Patents

電源装置、電源装置を備える手術システム、及び電源装置の作動方法 Download PDF

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Abstract

電源装置(200)は、導電性を備えている振動するプローブ(122)と、プローブ(122)に対して開閉する把持部材(134)と、把持部材(134)に設けられた電極(136)とを備えた処置具(100)の、プローブ(122)と電極(136)との間に高周波電力を供給する電源装置(200)である。電源装置(200)は、プローブ(122)と電極(136)との間の電気抵抗に係る抵抗値を繰り返し取得する抵抗取得回路(214)と、プローブ(122)が振動しており、かつ、プローブ(122)と電極(136)との間に電力が供給されている間に、抵抗値が所定の条件を満たす回数を取得する条件判断回路(216)と、回数に基づいて、プローブ(122)と電極(136)とが電気的に短絡しているか否かを判定する判定回路(218)とを備える。

Description

本発明は、電源装置、電源装置を備える手術システム、及び電源装置の作動方法に関する。
超音波振動と高周波電力とを用いて生体組織の処置を行うための処置具が知られている。例えば日本国特開2009−247887号公報には、このような処置具に係る技術が開示されている。日本国特開2009−247887号公報に開示されている処置具は、超音波振動するプローブと、このプローブとともに処置対象である生体組織を把持するジョーとを備える。プローブとジョーとがそれぞれ電極として機能し、生体組織に電力が供給される。日本国特開2009−247887号公報には、プローブとジョーとが接触して電気的に短絡すると、これが検出されて、超音波振動の出力及び高周波電力の出力が停止されることが開示されている。
また、日本国特開2004−195192号公報には、高周波電力を用いて生体組織の処置を行うための処置具に係る技術が開示されている。日本国特開2004−195192号公報に開示されている処置具では、プローブとジョーとの離隔と短絡とが繰り返される場合の短絡検知方法が開示されている。この方法では、計測されたプローブとジョーとの間のインピーダンス値と複数の閾値とを比較することで、短絡の有無が判断される。
超音波振動と高周波電力とを用いて生体組織の処置を行うための処置具では、導電性の振動するプローブとこのプローブに対する電極とが短絡している場合には、短絡が検出されることが望まれる。一方で、短絡が生じる状況においても、プローブが超音波振動しているために、プローブと電極との短絡及び離隔が高速で繰り返され、短絡が正しく検出されないことがある。
本発明は、振動するプローブと電極との短絡の有無を判定できる電源装置、電源装置を備える手術システム、及び電源装置の作動方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、電源装置は、導電性を備えている振動するプローブと、前記プローブに対して開閉する把持部材と、前記把持部材に設けられた電極とを備えた処置具の、前記プローブと前記電極との間に高周波電力を供給する電源装置であって、前記プローブと前記電極との間の電気抵抗に係る抵抗値を繰り返し取得する抵抗取得回路と、前記プローブが振動しており、かつ、前記プローブと前記電極との間に電力が供給されている間に、前記抵抗値が所定の条件を満たす回数を取得する条件判断回路と、前記回数に基づいて、前記プローブと前記電極とが電気的に短絡しているか否かを判定する判定回路とを備える。
本発明の一態様によれば、電源装置は、導電性を備えている振動するプローブと、前記プローブに対して開閉する把持部材と、前記把持部材に設けられた電極とを備えた処置具の、前記プローブと前記電極との間に高周波電力を供給する電源装置であって、前記プローブと前記電極との間の電気抵抗に係る抵抗値を繰り返し取得する抵抗取得回路と、遮断周波数が前記プローブの振動周波数に基づいて決定されている、前記抵抗値の信号が通過するフィルタ回路と、前記プローブが振動しており、かつ、前記プローブと前記電極との間に電力が供給されている間に、前記フィルタ回路を通過した前記信号が所定の期間、所定の条件を満たしたとき、前記プローブと前記電極とが電気的に短絡していると判定する判定回路とを備える。
本発明の一態様によれば、手術システムは、上記の電源装置と、前記処置具とを備える。
本発明の一態様によれば、電源装置の作動方法は、導電性を備えている振動するプローブと、前記プローブに対して開閉する把持部材と、前記把持部材に設けられた電極とを備えた処置具の、前記プローブと前記電極との間に高周波電力を供給する電源装置の作動方法であって、前記電源装置が、前記プローブと前記電極との間の電気抵抗に係る抵抗値を繰り返し取得することと、前記プローブが振動しており、かつ、前記プローブと前記電極との間に電力が供給されている間に、前記抵抗値が所定の条件を満たす回数を取得することと、前記回数に基づいて、前記プローブと前記電極とが電気的に短絡しているか否かを判定することとを含む。
本発明によれば、振動するプローブと電極との短絡の有無を判定できる電源装置、電源装置を備える手術システム、及び電源装置の作動方法を提供できる。
図1は、一実施形態に係る手術システムの構成例の概略を示す図である。 図2は、一実施形態に係る手術システムの処置部の一例の概略を示す側面図である。 図3は、一実施形態に係る手術システムの処置部の一例の概略を示す長手方向と垂直な断面を示す断面図である。 図4は、第1の実施形態に係る手術システムの構成例の概略を示すブロック図である。 図5は、第1の実施形態に係る短絡判定処理の概略を説明するための図である。 図6は、第1の実施形態に係る短絡判定処理の一例の概略を示すフローチャートである。 図7は、第2の実施形態に係る短絡判定処理の概略を説明するための図である。 図8は、第2の実施形態に係る短絡判定処理の一例の概略を示すフローチャートである。 図9は、第3の実施形態に係る短絡判定処理の概略を説明するための図である。 図10は、第3の実施形態に係る短絡判定処理の一例の概略を示すフローチャートである。 図11は、第4の実施形態に係る短絡判定処理の概略を説明するための図である。 図12は、第4の実施形態に係る短絡判定処理の概略を説明するための図である。 図13は、第4の実施形態に係る短絡判定処理の概略を説明するための図である。 図14は、第4の実施形態に係る手術システムの構成例の概略を示すブロック図である。 図15は、第4の実施形態に係る短絡判定処理の一例の概略を示すフローチャートである。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。
〈手術システムの構成〉
本実施形態に係る手術システム10の構成例の概略図を図1に示す。この図に示すように、手術システム10は、処置具100と、電源装置200と、フットスイッチ300とを備える。
処置具100は、処置部110と、シャフト160と、操作部170とを有する。以降説明のため、処置部110側を先端側、操作部170側を基端側と称することにする。処置具100は、処置部110で処置対象を把持するように構成されている。処置対象は、例えば、膜状組織、臓器、骨、又は血管といった生体組織である。
手術システム10は、把持した生体組織に高周波電圧を印加して、この生体組織を封止したり凝固させたりする。また、手術システム10は、高周波電圧を印加するとともに、超音波振動を用いて、処置部110で把持した生体組織を封止等しながら切断する。
シャフト160は、中空のシース162を含む。このシース162内には、超音波振動を伝達するように長手方向に振動する振動伝達部材120が配置されている。振動伝達部材120の基端は、操作部170に位置している。振動伝達部材120の先端側は、シース162から突出して処置部110に位置している。振動伝達部材120の先端側は、プローブ122を構成する。振動伝達部材120は、導電性を有している。
処置部110には、ジョー130が設けられている。ジョー130は、振動伝達部材120の先端部であるプローブ122に対して開閉動作する。この開閉動作によって、プローブ122及びジョー130は、処置対象である生体組織を把持する。ジョー130の一部は、導電性を有している。このようにして、プローブ122の一部とジョー130の一部とは、把持された生体組織に高周波電圧を印加するバイポーラ電極として機能する。
操作部170には、操作部本体172と、固定ハンドル174と、可動ハンドル176と、回転ノブ178と、出力スイッチ180とが設けられている。操作部本体172には、超音波振動子ユニット186が設けられている。この超音波振動子ユニット186には、超音波振動子が設けられている。超音波振動子には、振動伝達部材120の基端側が接続されている。超音波振動子が発生した超音波振動は、振動伝達部材120によって伝達される。なお、本実施形態では、超音波振動子は、例えば周波数が47kHz程度である超音波を発生する。周波数はこれに限らず、処理を行うのに適切な周波数であればどのような周波数でもよい。
固定ハンドル174は、操作部本体172に対して固定されている。可動ハンドル176は、操作部本体172に対して変位する。可動ハンドル176は、シャフト160内を挿通しているワイヤ又はロッドに接続されている。このワイヤ又はロッドは、ジョー130に接続されている。このワイヤ又はロッドを介して、可動ハンドル176の動作はジョー130に伝達される。ジョー130は、可動ハンドル176の動作に応じて、プローブ122に対して変位する。回転ノブ178は、回転ノブ178より先端側を回転させるためのノブである。回転ノブ178の回転に応じて処置部110及びシャフト160は回転し、処置部110の角度が調整される。
出力スイッチ180は、第1の出力ボタン181と第2の出力ボタン182とを含む。第1の出力ボタン181は、処置部110によって処置対象である生体組織に高周波電力と超音波振動とを作用させる際に押圧されるボタンである。このボタンが押圧されたことを検知した電源装置200は、プローブ122とジョー130との間に高周波電圧を印加し、また、超音波振動子を駆動させる。その結果、処置部110で把持された生体組織は、凝固し又は封止され、切断される。また、第2の出力ボタン182は、処置部110によって処置対象である生体組織に高周波電力のみを作用させる際に押圧されるボタンである。このボタンが押圧されたことを検知した電源装置200は、プローブ122とジョー130との間に高周波電圧を印加し、超音波振動子は駆動させない。その結果、処置部110で把持された生体組織は、切断されずに、凝固し又は封止される。
操作部170の基端側には、ケーブル190の一端が接続されている。ケーブル190の他端は、電源装置200に接続されている。電源装置200には、手術システム10の各種状態を表示する表示装置292が設けられている。表示装置292は、例えば液晶ディスプレイ、LEDを含むモニターランプ等を含む。また、電源装置200には、手術システム10に係る設定情報等を入力するための入力装置294が設けられている。入力装置294は、ボタンスイッチ、ダイヤル、キーボード、タッチパネル等を含む。
電源装置200には、フットスイッチ300が接続されている。フットスイッチ300には、第1のペダル301と、第2のペダル302とが設けられている。第1のペダル301は、操作部170に設けられた第1の出力ボタン181と同様の機能を有する。また、第2のペダル302は、操作部170に設けられた第2の出力ボタン182と同様の機能を有する。なお、手術システム10には、出力スイッチ180とフットスイッチ300との両方が設けられてもよいし、何れか一方が設けられてもよい。
処置部110の構成例について、図2及び図3を参照してさらに説明する。処置部110の側面図を図2に示す。シャフト160の先端からは、振動伝達部材120の先端部であるプローブ122が突出している。シャフト160の先端部には、第1の回転軸131を中心軸として回転可能にジョー130の支持部材132が設けられている。支持部材132の先端付近には、第2の回転軸133が設けられており、第2の回転軸133を中心軸として回転可能に把持部材134が設けられている。把持部材134は、支持部材132の位置に応じて、支持部材132に対して回転できる。その結果、処置部110は、先端側と基端側とで把持する生体組織の厚みが異なっても、生体組織を先端側と基端側とで同じ圧力で把持することができる。処置対象である生体組織に均一な圧力を加えることは、生体組織の安定した封止及び凝固、並びに切除に効果を奏する。
振動伝達部材120の長手軸と垂直な断面における処置部110の断面図を図3に示す。この図において、振動伝達部材120とジョー130の把持部材134とは閉じられている。この図に示すように、処置部110における振動伝達部材120、すなわちプローブ122の断面形状は、八角形である。また、把持部材134は、電極136とパッド部材137とを有する。パッド部材137は、例えばフッ素樹脂等の絶縁性の材料によって形成されている。処置部110が閉じられた状態において、プローブ122とパッド部材137とが当接し、プローブ122と電極136との間には、間隙が形成される。このようにして、プローブ122と電極136とが短絡しないように構成されている。なお、把持部材134の外側、すなわち、プローブ122と対向しない部分は、電気的に絶縁されている。
手術システム10の使用時であって、処置部110が生体組織を把持し高周波電圧を印加するとき、この間隙部分に位置する生体組織内を電流が流れる。その結果、電流が流れた部分の生体組織は発熱する。この熱によって、生体組織は凝固し又は封止される。また、超音波振動子が振動するとき、プローブ122がその長手方向に振動し、パッド部材137とプローブ122とに挟まれた部分において、生体組織はプローブ122と摩擦し切断される。
図4に、電源装置200の構成を中心とした、手術システム10の構成例の概略を表すブロック図を示す。電源装置200は、電源装置200の各部の動作を制御する制御回路210を有する。また、電源装置200は、超音波駆動回路232と、高周波駆動回路234と、電圧検出回路242と、電流検出回路244と、A/D変換器246と、記憶装置250と、表示装置292と、入力装置294とを有する。
超音波駆動回路232は、処置具100の超音波振動子ユニット186に設けられた超音波振動子188に接続されている。超音波駆動回路232は、制御回路210の制御下で、超音波振動子188に電力を供給し、超音波振動子188に超音波振動を発生させる。超音波振動子188が発生した超音波振動は、振動伝達部材120を介して振動伝達部材120の先端、すなわち、プローブ122へと伝達される。
高周波駆動回路234は、制御回路210の制御下で、処置具100に供給する高周波電力を出力する。すなわち、高周波駆動回路234は、ジョー130の把持部材134に設けられた電極136とプローブ122とに接続されており、電極136とプローブ122との間に高周波電力を供給する。
電流検出回路244は、高周波駆動回路234から処置具100への回路の途中に挿入されており、高周波駆動回路234から出力される電流値を表すアナログ信号を出力する。電圧検出回路242は、高周波駆動回路234の出力電圧を表すアナログ信号を出力する。
電流検出回路244の出力信号及び電圧検出回路242の出力信号は、A/D変換器246へと入力される。A/D変換器246は、入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換し、制御回路210へと伝達する。このようにして、制御回路210は、高周波駆動回路234の出力電圧及び出力電流の情報を取得する。
記憶装置250は、例えば半導体メモリ又はハードディスク等を含む。記憶装置250は、制御回路210で用いられるプログラム、制御回路210で行われる演算に用いられる各種のパラメータ、テーブル等を記憶している。
制御回路210は、出力制御回路212と、抵抗取得回路214と、条件判断回路216と、判定回路218とを有する。
出力制御回路212は、超音波駆動回路232及び高周波駆動回路234と接続している。出力制御回路212は、超音波駆動回路232の出力及び高周波駆動回路234の出力を制御する。例えば、出力制御回路212は、超音波駆動回路232及び高周波駆動回路234の出力のオン又はオフの切り替え、出力強度の設定等を行う。また、処置中には、超音波駆動回路232及び高周波駆動回路234が動作して、振動伝達部材120の温度は上昇する。その結果、超音波振動子188及び振動伝達部材120を含む振動系の共振周波数が変化する。このとき、出力制御回路212は、共振周波数の変化に応じて超音波駆動回路232の出力周波数を変化させてもよい。また、出力制御回路212は、超音波駆動回路232及び高周波駆動回路234の出力の制御に係る情報を、条件判断回路216及び判定回路218へと伝達する。
抵抗取得回路214は、A/D変換器246から高周波駆動回路234の出力に係る電圧値及び電流値に係る情報を取得する。抵抗取得回路214は、取得した電圧値及び電流値に基づいて、プローブ122と電極136との間の電気抵抗に係る抵抗値を算出する。抵抗取得回路214は、算出した抵抗値を条件判断回路216へと伝達する。
条件判断回路216は、抵抗取得回路214から取得した抵抗値が所定の条件を満たすか否かを判断し、抵抗値が所定の条件を満たした回数をカウントする。ここで、抵抗値が所定の条件を満たした回数をカウントするのは、特に、超音波駆動回路232が動作しているとき、すなわち、プローブ122が振動しているときである。また、抵抗値が所定の条件を満たした回数をカウントするのは、高周波駆動回路234が動作しているとき、すなわち、プローブ122と電極136との間に電力が供給されているときである。条件判断回路216は、プローブ122が振動しているか否か、及びプローブ122と電極136との間に電力が供給されているか否かを、出力制御回路212から取得した出力情報に基づいて判定することができる。条件判断回路216は、抵抗値が所定の条件を満たした回数を判定回路218へと伝達する。
判定回路218は、条件判断回路216から取得した抵抗値が所定の条件を満たした回数に基づいて、プローブ122と電極136とが電気的に短絡しているか否かを判定する。この際、判定回路218は、出力制御回路212から取得した出力情報を用いてもよい。判定回路218は、プローブ122と電極136とが電気的に短絡していると判定したとき、例えばその旨を出力制御回路212へと伝達する。プローブ122と電極136とが電気的に短絡している旨の情報を受け取った出力制御回路212は、例えば、超音波駆動回路232及び高周波駆動回路234に出力を停止させる。また、プローブ122と電極136とが電気的に短絡していると判定されたとき、制御回路210は、表示装置292にその旨を表示させてもよい。
出力制御回路212、抵抗取得回路214、条件判断回路216、判定回路218等は、Central Processing Unit(CPU)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、又はField Programmable Gate Array(FPGA)等の集積回路等を含む。出力制御回路212、抵抗取得回路214、条件判断回路216、判定回路218等は、それぞれ1つの集積回路等で構成されてもよいし、複数の集積回路等が組み合わされて構成されてもよい。また、出力制御回路212、抵抗取得回路214、条件判断回路216、判定回路218等のうち2つ以上が1つの集積回路等で構成されてもよい。また、制御回路210全体が、1つの集積回路等で構成されてもよい。制御回路210の動作は、例えば記憶装置250や制御回路210内の記録領域に記録されたプログラムに従って行われる。
〈手術システムの動作の概略〉
手術システム10の動作について説明する。術者は、電源装置200の入力装置294を操作して、処置装置の出力条件、例えば、高周波エネルギの出力電力、超音波エネルギの出力電力等を設定する。
処置部110及びシャフト160は、例えば、トロッカーを用いて、腹壁を通して腹腔内に挿入される。術者は、可動ハンドル176を操作して処置部110を開閉させ、プローブ122とジョー130とによって処置対象である生体組織を把持する。術者は、処置部110で生体組織を把持したら、出力スイッチ180を操作する。例えば、第1の出力ボタン181が押圧されたことを検出した電源装置200の制御回路210は、超音波駆動回路232及び高周波駆動回路234に、駆動に係る指示を出力する。
高周波駆動回路234は、制御回路210の制御下で、処置部110のプローブ122及びジョー130の電極136に高周波電圧を印加し、処置対象である生体組織に高周波電流を流す。高周波電流が流れると、生体組織が電気的な抵抗となるため、生体組織で熱が発生し、生体組織の温度が上昇する。このときの生体組織の温度は、例えば100℃程度になる。その結果、タンパク質が変成し、生体組織が凝固し封止される。
また、超音波駆動回路232は、制御回路210の制御下で、超音波振動子188を駆動する。その結果、プローブ122は、その長手方向に超音波周波数で振動する。生体組織とプローブ122との摩擦熱により、生体組織の温度が上昇する。その結果、タンパク質が変成し、生体組織が凝固し封止される。なお、この超音波振動による生体組織の封止効果は、高周波電圧の印加による封止効果よりも弱い。また、生体組織の温度は、例えば200℃程度になる。その結果、生体組織は崩壊し、生体組織は切断される。このように、処置部110で把持された生体組織は、凝固し及び封止されながら切断される。
生体組織が切断されたことを確認したユーザは、出力を停止させるように出力スイッチ180を操作する。ユーザの操作を検出した制御回路210は、超音波駆動回路232及び高周波駆動回路234の出力を停止させる。ユーザは、処置が完了していることを確認し、処置部110及びシャフト160を腹腔内から引き抜く。以上によって生体組織の処置は完了する。
〈短絡判定処理〉
本実施形態の電源装置200は、プローブ122と電極136との間の短絡が発生したときに、エラー処理を行う機構を備える。エラー処理には、例えばユーザに対する警告又は出力の停止等のための処理が含まれ得る。
例えばパッド部材137が摩耗したとき又はパッド部材137の一部が剥がれたとき等に、プローブ122と電極136との間が短絡する可能性がある。プローブ122と電極136との間で短絡が生じると、短絡している部分でプローブ122又は把持部材134に傷がつくことがある。この傷のため、プローブ122又は把持部材134が大きく破損するおそれがある。
本実施形態では、特にプローブ122が超音波振動しているときにも適切に短絡が検出されるように考慮されている。すなわち、プローブ122が超音波振動していると、この振動に起因して、プローブ122と電極136とが短絡している状態と短絡していない状態とが短時間の間に変化することがある。本実施形態では、このような場合にも適切に短絡の有無が判断され得る。
図5は、プローブ122と電極136とが短絡した状態における、プローブ122と電極136との間の電気抵抗に係る値(抵抗値)の時間変化を示す。図5に示すように、抵抗値は、概して所定の閾値(抵抗閾値)よりも低いが、瞬間的に当該閾値よりも高い値を示すことがある。このような変動は、プローブ122の振動に起因する。本実施形態では、所定の判断期間の間に抵抗閾値よりも低い抵抗値が計測された回数が、所定の基準回数よりも多いとき、プローブ122と電極136とが短絡していると判定される。なお、この判断期間は、プローブ122の振動周期よりも長い期間である。また、抵抗値を取得する間隔すなわちサンプリング時間間隔は、プローブ122の振動周期よりも短いことが好ましいが、これに限らない。サンプリング時間間隔は、プローブ122の振動周期よりも長くても、本実施形態に係る動作は可能である。ただし、サンプリング時間間隔は判断期間よりも短い必要がある。
本実施形態に係る短絡判定処理について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。図6に示す短絡判定処理は、例えば第1の出力ボタン181が押圧され、超音波駆動回路232及び高周波駆動回路234が動作している際に行われる。すなわち、短絡判定処理は、超音波振動子188により発生した振動に基づいてプローブ122が振動しており、かつ把持部材134の電極136とプローブ122との間に電圧が印加されている場合に実行される。なお、例えば第2の出力ボタン182が押圧されて、高周波駆動回路234のみが動作している場合、すなわち、電極136とプローブ122との間に電圧が印加されており、プローブ122が振動していない場合にも実行されてもよい。
ステップS101において、制御回路210は、カウンタCを0にリセットする。カウンタCは、抵抗値が抵抗閾値未満であることが検出された回数を示すカウンタである。また、このとき、判断期間を計測するためのタイマーもスタートさせる。
ステップS102において、制御回路210は、プローブ122と電極136との間の電気抵抗に係る値である抵抗値を取得する。この抵抗値は、電圧検出回路242と電流検出回路244との検出結果に基づいて得られる。
ステップS103において、制御回路210は、取得された抵抗値が所定の閾値(抵抗閾値)未満であるか否かを判定する。抵抗値が抵抗閾値未満でないとき、処理はステップS105に進む。一方、抵抗値が抵抗閾値未満であるとき、処理はステップS104に進む。
ステップS104において、制御回路210は、カウンタCの値を増加させる。その後、処理はステップS105に進む。
ステップS105において、制御回路210は、ステップS101の処理からの経過時間を取得し、所定の判断期間が経過したか否かを判定する。判断期間が経過していないとき、処理はステップS102に戻る。すなわち、ステップS102乃至ステップS105の処理は繰り返され、抵抗値が抵抗閾値未満であることが検出された回数がカウンタCの値として数えられる。
ステップS105において、判断期間が経過したと判定されたとき、処理はステップS106に進む。ステップS106において、制御回路210は、カウンタCの値が基準回数Nよりも大きいか否かを判定する。カウンタCの値が基準回数Nよりも大きくないとき、処理はステップS101に戻る。すなわち、カウンタCは0にリセットされて、再び判断期間において抵抗値が抵抗閾値未満である場合が計数される。このように判断期間ごとに抵抗値が抵抗閾値未満であった回数が基準回数Nより大きいか否かが判定される。
ステップS106において、カウンタCの値が基準回数Nよりも大きいとき、処理はステップS107に進む。処理がステップS107に進むのは、プローブ122と電極136とが電気的に短絡していると判定されたときである。ステップS107において、制御回路210は、エラー処理を行う。エラー処理として、例えば制御回路210は、超音波駆動回路232及び高周波駆動回路234の出力を停止させる。また、出力を停止させることに代えて、又は停止させることと共に、制御回路210は、表示装置292にエラーである旨や警告を表示させたり、警告音を出力させたり、記憶装置250にエラーログを記憶させたりしてもよい。以上によって短絡判定処理は終了する。
〈効果〉
本実施形態によれば、プローブ122が超音波振動しているときにも適切にプローブ122と電極136との間の短絡が検出され得る。短絡の検出方法としては、取得される抵抗値が所定の抵抗閾値未満になったときに短絡が発生したと判定するという方法も採用され得る。しかしながら、本実施形態の処置具100のように、高周波電圧が印加されている場合、一般にノイズが大きいので、誤検出が多くなる。そこで、例えば、抵抗値が所定の抵抗閾値未満となることが連続して所定期間継続した場合に短絡が発生したと判定することもできる。ここでいう所定期間は、例えば数十ミリ秒から数百ミリ秒程度である。しかしながら、このような判定では、図5に示したような抵抗値が計測される場合、抵抗値が抵抗閾値よりも大きくなるたびに条件を満たさなくなり短絡していると判定されないことになる。これに対して、本実施形態では、判断期間中に抵抗値が抵抗閾値以上となることがあっても、短絡状態が検出され得る。なお、短絡状態において抵抗値が抵抗閾値以上となるのは、プローブ122が振動していることに由来しており、振動周期に対応して定期的に発生する。例えばプローブ122が47kHzで振動しているとき、約0.02ミリ秒周期で発生する。本実施形態によれば、このような早い変化が生じているにも関わらず、適切に短絡の発生が検出され得る。
[第2の実施形態]
第2の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について説明し、同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。第1の実施形態では、判断期間内における抵抗値が抵抗閾値未満となった回数に基づいて短絡しているか否かの判断を行っている。これに対して、本実施形態では、超音波振動に由来する抵抗値の変化は、振動周期に応じることに注目して以下を行う。
図7に示すように最初に抵抗値が抵抗閾値未満になったことが検出された時間t0を基準として、プローブ122の振動周期毎に対象期間が設定される。この対象期間は、時間t0と同じ位相を含む期間に設定される。対象期間の長さは、限定されない。対象期間の長さは、例えば振動周期の4分の1でもよい。
本実施形態では、判断期間を通じて対象期間中に取得された抵抗値のうち、抵抗閾値未満であった場合の回数を取得し、この回数が基準回数よりも多いとき、プローブ122と電極136とが短絡していると判定する。
本実施形態に係る短絡判定処理について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS201において、制御回路210は、プローブ122と電極136との間の電気抵抗に係る値である抵抗値を取得する。ステップS202において、制御回路210は、取得された抵抗値が抵抗閾値未満であるか否かを判定する。抵抗値が抵抗閾値未満でないとき、処理はステップS201に戻る。一方、抵抗値が抵抗閾値未満であるとき、処理はステップS203に進む。
ステップS203において、制御回路210は、カウンタCを0にリセットする。また、このときが図7に示す時間t0に相当するので、判断期間を計測するためのタイマーもスタートさせる。さらに、このときを基準として、対象期間が決定される。
ステップS204において、制御回路210は、抵抗値を取得する。ステップS204において、制御回路210は、現在が判定を行う対象期間であるか否かを判定する。対象期間でないとき、処理はステップS208に進む。一方、対象期間であるとき、処理はステップS206に進む。
ステップS206において、制御回路210は、取得された抵抗値が抵抗閾値未満であるか否かを判定する。抵抗値が抵抗閾値未満でないとき、処理はステップS208に進む。一方、抵抗値が抵抗閾値未満であるとき、処理はステップS207に進む。ステップS207において、制御回路210は、カウンタCの値を増加させる。その後、処理はステップS208に進む。
ステップS208において、制御回路210は、所定の判断期間が経過したか否かを判定する。判断期間が経過していないとき、処理はステップS204に戻る。すなわち、ステップS204乃至ステップS208の処理は繰り返され、抵抗値が閾値未満であることが検出された回数がカウンタCの値として数えられる。
ステップS208において、判断期間が経過したと判定されたとき、処理はステップS209に進む。ステップS209において、制御回路210は、カウンタCの値が基準回数Nよりも大きいか否かを判定する。カウンタCの値が基準回数Nよりも大きくないとき、処理はステップS201に戻る。すなわち、再び抵抗値が抵抗閾値未満となったことが検出されたときに、カウンタCは0にリセットされて、再び判断期間内の対象期間において抵抗値が抵抗閾値未満である場合が計数される。このように判断期間ごとに対象期間において抵抗値が抵抗閾値未満であった回数が基準回数Nより大きいか否かが判定される。
ステップS209において、カウンタCの値が基準回数Nよりも大きいとき、処理はステップS210に進む。処理がステップS210に進むのは、プローブ122と電極136とが電気的に短絡していると判定されたときである。ステップS210において、制御回路210は、エラー処理を実行する。
本実施形態によれば、第1の実施形態の場合と同様に、プローブ122が超音波振動しているときにも適切にプローブ122と電極136との間の短絡が検出され得る。超音波振動に由来する抵抗値の変化は、振動周期に応じるので、最初に抵抗値が抵抗閾値未満になったことが検出されたときと同じ位相を含む期間で、抵抗値が抵抗閾値未満であるか否かが判定される。このようにすることで、第1の実施形態の場合よりも判定の精度が向上する。
なお、ここでは、最初に抵抗値が抵抗閾値未満になったことが検出された時間t0を基準として、プローブ122の振動周期毎に対象期間が設定される例を示したがこれに限らない。抵抗値が抵抗閾値未満になることが所定回数繰り返されたときを基準として、対象期間が設定されてもよい。また、ここでは、図7には、振動の1周期毎に対象期間が設定される例を示したがこれに限らない。複数周期毎に1回の対象期間が設定されてもよい。プローブ122の振動に伴ってプローブ122と電極136とが接触したり離れたりすることが繰り返される状況において、周期的に表れる接触すると考えられる期間に対象期間が設定されればよい。
[第3の実施形態]
第3の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について説明し、同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。第1の実施形態では、判断期間内における抵抗値が抵抗閾値未満となった回数に基づいて短絡しているか否かの判断が行われる。これに対して、本実施形態では、抵抗値の変動幅が所定の変動閾値よりも大きくなった回数に基づいて短絡しているか否かの判断が行われる。
超音波振動するプローブ122と電極136とが接触しているとき、上述のとおりプローブ122の超音波振動に由来して、プローブ122と電極136との間の抵抗値の変動が大きくなる。そこで、本実施形態では、所定の判断期間内において、図9に示すような抵抗値の変動幅が所定の閾値よりも大きくなった回数を取得し、この回数が基準回数よりも多いとき、プローブ122と電極136とが短絡していると判定する。
本実施形態に係る短絡判定処理について、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS301において、制御回路210は、カウンタCを0にリセットする。また、判断期間を計測するためのタイマーもスタートさせる。ステップS302において、制御回路210は、プローブ122と電極136との間の電気抵抗に係る値である抵抗値を取得する。ステップS303において、制御回路210は、今回取得された抵抗値と前回取得された抵抗値との差異である変動幅を算出する。
ステップS304において、制御回路210は、算出された変動幅は、所定の閾値(変動閾値)より大きいか否かを判定する。変動幅が変動閾値より大きくないとき、処理はステップS306に進む。一方、変動幅が変動閾値よりも大きいとき、処理はステップS305に進む。ステップS305において、制御回路210は、カウンタCの値を増加させる。その後、処理はステップS306に進む。
ステップS306において、制御回路210は、所定の判断期間が経過したか否かを判定する。判断期間が経過していないとき、処理はステップS302に戻る。すなわち、ステップS302乃至ステップS306の処理は繰り返され、変動幅が変動閾値より大きいことが検出された回数がカウンタCの値として数えられる。
ステップS306において、判断期間が経過したと判定されたとき、処理はステップS307に進む。ステップS307において、制御回路210は、カウンタCの値が基準回数Nよりも大きいか否かを判定する。カウンタCの値が基準回数Nよりも大きくないとき、処理はステップS301に戻る。すなわち、カウンタCは0にリセットされて、再び判断期間において変動幅が変動閾値よりも大きい場合が計数される。このように判断期間ごとに変動幅が変動閾値よりも大きかった回数が基準回数Nより大きいか否かが判定される。
ステップS307において、カウンタCの値が基準回数Nよりも大きいとき、処理はステップS308に進む。処理がステップS308に進むのは、プローブ122と電極136とが電気的に短絡していると判定されたときである。ステップS308において、制御回路210は、エラー処理を実行する。以上によって短絡判定処理は終了する。
本実施形態によっても、第1の実施形態の場合と同様に、プローブ122が超音波振動しているときにも適切にプローブ122と電極136との間の短絡が検出され得る。
[第4の実施形態]
第4の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について説明し、同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。第1の実施形態では、判断期間内における抵抗値が抵抗閾値未満となった回数に基づいて短絡しているか否かの判断を行っている。これに対して、本実施形態では、超音波振動に由来する抵抗値の変動をローパスフィルタによって取り除き、フィルタ処理後の信号に基づいて短絡が発生しているか否かを判定する。
図11は、抵抗値の時間変化を示す。例えば図11に示すように、超音波振動に由来する高周波成分が含まれる信号に対して、ローパスフィルタによる処理がされる。ここで用いられるローパスフィルタは、例えば図12にゲイン特性を示すような、プローブ122を超音波振動させるための出力周波数、すなわち、プローブ122の振動周波数が遮断されるようなローパスフィルタである。ローパスフィルタによる処理がなされた信号は、例えば図13に示すようになる。本実施形態では、ローパスフィルタによる処理後の信号について、抵抗値が抵抗閾値未満となることが所定期間継続した場合に、短絡していると判定される。
本実施形態に係る手術システム10の構成例の概略を表すブロック図を図14に示す。この図に示すように、本実施形態に係る手術システム10は、第1の実施形態に係る手術システム10と制御回路210の構成が異なる。本実施形態に係る手術システム10のその他の構成は、第1の実施形態に係る手術システム10の場合と同様である。
本実施形態に係る制御回路210は、第1の実施形態に係る制御回路210と同様に、出力制御回路212と、抵抗取得回路214とを備える。また、本実施形態に係る制御回路210は、フィルタ222と、判定回路224とを備える。
出力制御回路212は、第1の実施形態の場合と同様に、超音波駆動回路232の出力及び高周波駆動回路234の出力を制御する。また、出力制御回路212は、超音波駆動回路232及び高周波駆動回路234の出力の制御に係る情報を、判定回路224へと伝達する。
抵抗取得回路214は、第1の実施形態の場合と同様に、A/D変換器246を介して電圧検出回路242及び電流検出回路244から取得した電圧値及び電流値に基づいて、プローブ122と電極136との間の電気抵抗に係る抵抗値を取得する。この抵抗値を表す信号は、フィルタ222へと伝達される。
フィルタ222は、超音波駆動回路232から出力される超音波振動子188を振動させる信号の周波数を遮断するようなローパスフィルタである。フィルタ222は、抵抗値を示すアナログの信号をフィルタリングするアナログのフィルタ回路であってもよいし、抵抗値を示すアナログの信号が離散値として取得されることでデジタル信号化された信号をフィルタリングするデジタルのフィルタであってもよい。このように、フィルタ222の遮断周波数は、プローブ122の振動周波数に基づいて決定されている。フィルタを通過した信号は、判定回路224へと伝達される。
判定回路224は、フィルタ222から受信した信号について、所定の抵抗閾値以下の状態が所定期間継続しているか否かを判定することで、プローブ122と電極136とが短絡しているか否かを判定する。
本実施形態に係る短絡判定処理について、図15に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップS401において、制御回路210は、プローブ122と電極136との間の電気抵抗に係る値である抵抗値を取得する。ステップS402において、制御回路210は、ステップS401で取得した抵抗値に係る信号に対してローパスフィルタによるフィルタリング処理を行う。
ステップS403において、制御回路210は、フィルタリング処理された抵抗値が抵抗閾値未満であることが所定期間継続して観測されたか否かを判定する。条件を満たしていないとき、処理はステップS401に戻る。一方、条件を満たしているとき、処理はステップS404に進む。
ステップS404において、制御回路210は、エラー処理を実行する。以上によって短絡判定処理は終了する。
本実施形態によれば、プローブ122の超音波振動に由来する高周波信号が遮断されるので、適切にプローブ122と電極136との間の短絡が検出され得る。

Claims (10)

  1. 導電性を備えている振動するプローブと、前記プローブに対して開閉する把持部材と、前記把持部材に設けられた電極とを備えた処置具の、前記プローブと前記電極との間に高周波電力を供給する電源装置であって、
    前記プローブと前記電極との間の電気抵抗に係る抵抗値を繰り返し取得する抵抗取得回路と、
    前記プローブが振動しており、かつ、前記プローブと前記電極との間に電力が供給されている間に、前記抵抗値が所定の条件を満たす回数を取得する条件判断回路と、
    前記回数に基づいて、前記プローブと前記電極とが電気的に短絡しているか否かを判定する判定回路と
    を備える電源装置。
  2. 前記抵抗取得回路は、前記プローブと前記電極との間に供給される前記高周波電力に基づいて、所定のサンプリング時間間隔で前記抵抗値を取得し、
    前記条件判断回路は、前記抵抗値と所定の閾値とを比較することで前記所定の条件を満たす回数を取得し、
    前記判定回路は、所定の判断期間内に前記回数が所定の基準回数を超えたとき、前記プローブと前記電極とが電気的に短絡していると判定する、
    請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記条件判断回路は、前記抵抗値と所定の閾値とを比較して、前記抵抗値が前記所定の閾値未満となる回数を取得し、
    前記判定回路は、所定の判断期間内に前記回数が所定の基準回数を超えたとき、前記プローブと前記電極とが電気的に短絡していると判定する、
    請求項1に記載の電源装置。
  4. 前記抵抗取得回路は、前記プローブの振動周期よりも短いサンプリング時間間隔で前記抵抗値を取得する、
    請求項1に記載の電源装置。
  5. 前記条件判断回路は、前記抵抗値が所定の閾値未満になったときに係るときを基準として、前記振動周期に基づく対象期間に得られた前記抵抗値が前記所定の閾値未満となる回数を取得し、
    前記判定回路は、所定の判断期間内に前記回数が所定の基準回数を超えたとき、前記プローブと前記電極とが電気的に短絡していると判定する、
    請求項4に記載の電源装置。
  6. 前記対象期間は、前記抵抗値が所定の閾値未満になったときに係るときを基準として、前記振動周期毎に設定される所定の期間である、
    請求項5に記載の電源装置。
  7. 前記抵抗取得回路は、所定のサンプリング時間間隔で前記抵抗値を取得し、
    前記条件判断回路は、前記抵抗値の変動幅が所定の閾値を超える回数を取得し、
    前記判定回路は、所定の判断期間内に前記回数が所定の基準回数を超えたとき、前記プローブと前記電極とが電気的に短絡していると判定する、
    請求項1に記載の電源装置。
  8. 導電性を備えている振動するプローブと、前記プローブに対して開閉する把持部材と、前記把持部材に設けられた電極とを備えた処置具の、前記プローブと前記電極との間に高周波電力を供給する電源装置であって、
    前記プローブと前記電極との間の電気抵抗に係る抵抗値を繰り返し取得する抵抗取得回路と、
    前記プローブが振動しており、かつ、前記プローブと前記電極との間に電力が供給されている間に、遮断周波数が前記プローブの振動周波数に基づいて決定されているフィルタによってフィルタリングされた前記抵抗値の信号が、所定の期間、所定の条件を満たしたとき、前記プローブと前記電極とが電気的に短絡していると判定する判定回路と、
    を備える電源装置。
  9. 請求項1に記載の電源装置と、
    前記処置具と
    を備える手術システム。
  10. 導電性を備えている振動するプローブと、前記プローブに対して開閉する把持部材と、前記把持部材に設けられた電極とを備えた処置具の、前記プローブと前記電極との間に高周波電力を供給する電源装置の作動方法であって、前記電源装置が、
    前記プローブと前記電極との間の電気抵抗に係る抵抗値を繰り返し取得することと、
    前記プローブが振動しており、かつ、前記プローブと前記電極との間に電力が供給されている間に、前記抵抗値が所定の条件を満たす回数を取得することと、
    前記回数に基づいて、前記プローブと前記電極とが電気的に短絡しているか否かを判定することと
    を含む電源装置の作動方法。
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