JPH1111859A - 方向制御吊り具 - Google Patents

方向制御吊り具

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JPH1111859A
JPH1111859A JP9171596A JP17159697A JPH1111859A JP H1111859 A JPH1111859 A JP H1111859A JP 9171596 A JP9171596 A JP 9171596A JP 17159697 A JP17159697 A JP 17159697A JP H1111859 A JPH1111859 A JP H1111859A
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JP
Japan
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hanging
blowers
hanging device
hanger
blower
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JP9171596A
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Masahiro Nonogami
昌弘 野々上
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Daisue Construction Co Ltd
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Daisue Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右1対の方向制御用送風機を備えた方向制
御吊り具において、現場のスペースの広狭あるいは吊荷
の大小に応じて、吊荷の全長及び送風機間隔を変更でき
るようにすることである。 【解決手段】 吊り具本体11には吊り具自体をクレー
ンのワイヤで吊持するためのワイヤ掛止具15と吊荷用
の掛止具16とを備えており、両送風機12,13を吊
り具本体11の水平方向の両端部に形成された送風機取
付部44aに、伸縮自在な継手75を介して、あるいは
各種長さの継手を取替え自在に介して取り付けることに
より、送風機間隔及び吊り具全長を変更自在としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、建築現場での据
付作業あるいは荷役作業において、クレーンによって重
量物を吊り上げるのに用いられる吊り具に関し、特に、
風等による吊荷の旋回を防止したり、方向を調整するた
めに、鉛直軸芯回りに相対する水平推力を発生する左右
1対の送風機を備えた方向制御吊り具に関する。
【0002】
【従来の技術】図19はこの種方向制御吊り具の従来技
術の一例を示しており、左右に細長いマッチ箱状の本体
1の左右両端に送風機2,3を設けており、両送風機
2,3は垂直軸芯回りに相対する水平方向の推力を発生
するように配置されている。具体的には、どちらの送風
機2,3も後部から空気を吸い込んで前方へと送り出す
ように取り付けられることにより、推力F1,F2を発
生するようになっている。
【0003】本体1はその四隅にワイヤ掛止部4を備
え、4本のワイヤ5を介して図示しないクレーンの吊下
げフックにより水平姿勢に吊り下げられている。本体1
の上面には発動発電機6が載置され、下面には送風機制
御用の各種制御機器類7が取り付けられている。さらに
本体下面には、上側発電機6との重量バランスをとるた
めのバランサ8や左右1対の脚台9等が取り付けられて
いる。
【0004】方向制御操作としては、両送風機2,3を
同一回転速度で低速運転することにより、鉛直軸芯回り
の方向を安定させる。方向を変更する場合には、一方の
回転速度を高速にすることにより、両送風機間の推力の
差を利用して所望の方向に旋回させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図19に示す方向制御
吊り具は、両送風機の位置、特に左右間隔が固定されて
いるので、風の強い現場で重量の大きい吊荷あるいは面
積の広い吊荷を、吊上げ、方向制御するためには、大型
の送風機及び大型の発電機を搭載しなければならない。
このような大形化による重量の増加は、クレーンによる
吊上げ荷重を大きく制限することになる。
【0006】一方、両送風機の左右間隔を広く設定し
て、送風機の風力による回転モーメントを増加させるよ
うにすると、小型の送風機でも十分な方向制御力を発揮
させることができるが、同時に吊り具の全長も長い状態
で固定されているので、狭い作業現場で軽い吊荷あるい
は面積の小さい吊荷を扱う場合には、吊り具の長さが邪
魔になり、吊上げ作業中に両端の送風機が建築物に衝突
するおそれがあり、吊上げ作業能率が低下する。
【0007】
【発明の目的】本願発明の目的は、送風機の容量を変更
することなく、吊り具全体の大きさ及び送風機による回
転モーメントの大きさを調節できるようにすることによ
り、作業現場での風の強さ、吊荷の大きさ並びに作業ス
ペースの広狭に応じて、吊上げ作業を行えるようにする
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本願請求項1記載の発明は、クレーンにより水平姿
勢に吊持される吊り具本体の水平方向両端部に、鉛直軸
芯回りに相対する水平方向の推力を発生する1対の方向
制御用の送風機を備え、各送風機の風力を調節すること
により、吊り具の鉛直軸芯回りの方向を制御する方向制
御吊り具において、吊り具本体には吊り具自体をクレー
ンのワイヤで吊持するためのワイヤ掛止具と吊荷用の掛
止具とを備えており、両送風機を、吊り具本体の水平方
向の両端部に形成された送風機取付部に、伸縮自在な継
手を介して取り付けることにより、送風機間隔及び吊り
具全長を変更自在としている。
【0009】請求項2記載の発明は、クレーンにより水
平姿勢に吊持される吊り具本体の水平方向両端部に、鉛
直軸芯回りに相対する水平方向の推力を発生する1対の
方向制御用の送風機を備え、各送風機の風力を調節する
ことにより、吊り具の鉛直軸芯回りの方向を制御する方
向制御吊り具において、吊り具本体には吊り具自体をク
レーンのワイヤで吊持するためのワイヤ掛止具と吊荷用
の掛止具とを備えており、両送風機を、吊り具本体の水
平方向の両端部に形成された送風機取付部に、各種長さ
の継手を取替え自在に介して取り付けることにより、送
風機間隔及び吊り具全長を変更自在としていることを特
徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の方向制御吊り具において、吊り具本体から上方に突
出するワイヤ掛止具と下方に突出する掛止具は、単一の
部材により上下一体物として形成されており、該掛止具
用上下一体物は、吊り具本体の長さ方向に間隔をおいて
1対配置され、ビームにより上記間隔が確保されている
ことを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態1】図1は本願発明を適用した方向
制御吊り具の使用状態を示す全体斜視図であり、吊り具
の長手方向を左右方向と仮定して以下説明する。吊り具
は、水平に左右に延びる本体11の左右両端に、継手7
5を介して方向制御用の送風機12,13が水平姿勢で
取り付けられており、各送風機12,13は、後向きに
吸込口が開口し、前向きに排出口が開口しており、空気
を前方へと排出することにより、それぞれ推力F1,F
2が発生するようになっている。両推力F1,F2は、
クレーンによる吊り支点C1を通る鉛直軸芯回りに互い
に反対方向へのモーメントを発生させる。
【0012】本体11は飛行機の翼状に水平左右方向に
延びるカバー組立体34で覆われており、上側には吊り
具保持用の左右1対のワイヤ掛止具15が突出してお
り、下側には吊荷保持用の左右1対の掛止具16並びに
発動発電機取付用の左右1対の取付ブラケット17(図
4)がそれぞれ突出している。
【0013】吊り具は、上側掛止具15に掛止された左
右のワイヤ20をクレーンの吊下げフック22に掛止す
ることにより、水平姿勢に吊り下げられている。吊荷M
は、下側の掛止具16に掛止した左右のワイヤ25によ
って吊り下げられている。
【0014】図1の状態は、送風機12,13のモータ
の電源として、外部の電源を用いた状態を示しており、
近くの建物の屋内用コンセント26あるいは地上に備え
た発動発電機27等から、電線コード30を介して接続
しており、また、送風機12,13の運転速度の切換操
作は無線送信機31により行うようにしてある。
【0015】図3は吊り具の拡大平面図であり、本体1
1は、水平左右方向に延びるH型鋼よりなるビーム33
と、これを上下から挟む前記カバー組立体34とを備え
ており、カバー組立体34内には、ビーム33の前側に
配置された制御器37及び端子台38と、ビーム33の
右側に配置された前後1対のインバータ40と、左側に
配置された受信機41が収納されている。
【0016】図5は本体11の骨組構造を示しており、
ビーム33の左右端部の四隅には、それぞれ左右に延び
るアングル材43が固着してあり、アングル材43の先
端にはそれぞれ垂直な端板44が溶着されている。ビー
ム33の左右方向の中央部の四隅にも、短いアングル材
46が溶着されており、該アングル材46と前記左右の
アングル材43にはカバー取付片47が溶着され、各端
板44には、それぞれ帯板状のリブ兼カバー取付片48
が溶着されている。ビーム33の前側下端部には制御機
器取付板49がビス等により固着され、ビーム33の右
端には、右側端板44まで至る垂直なインバータ取付板
50が溶着されており、ビーム33の左端には、下側の
アングル材43上に受信機取付板52が溶着されてい
る。
【0017】図5の正面図を示す図6において、上側掛
止具15はビーム33の左右端部の上面に直接溶着さ
れ、下側掛止具16はビーム33の左右端部の下面に直
接溶着され、発動発電機取付ブラケット17はビーム3
3の下面に直接溶着されている。各掛止具15,16及
び取付ブラケット17は、板状の部材にワイヤ、ピンあ
るいはボルト等を挿通するための孔15a,16a,1
7a(図7)を有する形状となっている。
【0018】図3のVII-VII断面拡大図である図7にお
いて、カバー組立体34は、上下1対のカバー35,3
6と、これらを前後端部で連結するU字形の継手カバー
54により構成されており、上下カバー35,36の断
面形状は、なだらかに湾曲する弓形に形成されており、
カバー組立体全体としての断面形状は、前後幅の中央部
が膨らんで、前後端部に行くに従い上下幅が狭くなる形
状、すなわち上下に膨らみを有する凸レンズ形状となっ
ている。
【0019】各カバー取付片47等には、それぞれ上下
カバー35,36の内面形状に沿った帯板状のリブ58
がビス止めされ、上下のリブ58の前後端部は、それぞ
れ連結補強板60を介して上下が連結されている。上下
のカバー35,36は、ビーム33を上下から挟み込む
ようにリブ58に沿って配置されており、カバー35,
36の中央部はビーム33側の取付片47にリブ58を
挟んでビス止めされ、カバー35,36の前後端部は、
内面側に配置された連結片62にビス止めされることに
より、継手カバー54と連結されている。したがって、
上下のカバー35,36はそれぞれビスを外すことによ
りビーム33から取り外すことができる。
【0020】掛止具15,16及び発電機取付ブラケッ
ト17はそれぞれカバー35,36に形成された孔を通
って上方及び下方に突出している。
【0021】受信機取付板52には、上下幅がビーム3
3の上下幅内に収まるように前記受信機41が載置さ
れ、ボルト等により固定されている。
【0022】図8において、インバータ取付板50に
は、その前後に左右の送風機用の前記インバータ40が
固定されている。
【0023】図9において、制御機器取付板49には、
前記端子台38及び制御機器37が搭載されている。
【0024】図10は本体11の左側面図であり、端板
44には上下に突出する送風機取付部44aが一体に形
成されており、該取付部44aの四隅には送風機取付用
ボルト挿通孔45が形成されている。上記取付部44a
には、図17及び図18のように送風機12,13を直
接取り付けることができるのは勿論のことであり、これ
に加えて図3のように伸縮自在に構成されたパイプ状の
継手75を介して取り付けることができ、継手75を伸
縮調節することにより、左右の送風機12,13の間隔
と同時に吊り具全体の左右幅全長を調節することができ
る。
【0025】図11は継手75の斜視図を示しており、
継手75は、互いに軸方向摺動自在に嵌合する外筒76
及び内筒77と、両筒76,77の軸方向の端面にそれ
ぞれ溶着された取付板78,79から構成されており、
各取付板78,79には、送風機取付部44aの送風機
取付用ボルト挿通孔45に対応するボルト挿通孔80が
形成されている。両取付板78,79は同じ形状であ
り、いずれの取付板78,79でも、ボルト83及びナ
ット84により送風機取付部44aを取り付けることが
でき、また、いずれの取付板78,79にも、ボルト8
7及びナット88により送風機12(13)の脚部90
を取り付けることがきるようになっている。
【0026】内筒77には、左右方向に間隔をおいて配
置された複数の係止用ボルト挿通孔85がそれぞれ上下
1対形成されており、外筒76には、係止用ボルト挿通
孔86が上下1対形成されている。内筒77の任意の係
止用ボルト挿通孔85を選択して、外筒76の係止用ボ
ルト挿通孔86に合わせ、両筒76,77を上下に貫通
するように両挿通孔85,86にボルト89を挿通し、
上下の円弧形押え板91及びナット92で締め付けるこ
とにより、継手75を所望の長さに固定すると共に、外
筒76に対して内筒77を回転不能及び軸方向移動不能
に係止している。
【0027】上記内筒77の挿通孔85を任意に選択し
て、図3に示す継手75の長さを調節することにより、
回転中心Oから送風機12,13までのモーメント長を
調節し、それにより、送風機12,13による制御用回
転モーメント力を調節することができる。
【0028】たとえば、吊上げ用作業スペースに余裕が
ある広い現場において、面積の大きな吊荷を吊り上げる
場合には、送風機間隔を広げて制御用回転モーメント長
を大きくし、大きな制御用回転モーメントを発生させ
る。
【0029】一方、面積の小さな吊荷を吊り上げる場合
であって、たとえば作業スペースが制限されている場合
等には、送風機12,13の間隔を狭めることにより、
吊り具全体をコンパクト化し、狭いスペースでの作業性
を向上させる。
【0030】図2は無線式リモコン用送信機31の操作
面を示しており、電源スイッチ63、低速運転スイット
64、右高速運転スイッチ65、左高速運転スイッチ6
6、非常停止スイッチ67及びリセットスイッチ68が
設けられている。
【0031】電源スイッチ63をオンにして、低速運転
スイッチ64を押すと、両送風機12,13が低速運転
される。該低速運転状態で右高速運転スイッチ65を押
すと、右側送風機13が高速運転され、図1の推力F2
が強くなって上方からみて反時計回りに旋回する。一
方、低速運転状態で左高速運転スイッチ66を押すと、
左側送風機12が高速運転され、図1の推力F1が強く
なって上方からみて時計回りに旋回する。各高速運転ス
イッチ65,66は押している間だけ対応する送風機を
高速運転し、指を離すと自動的に低速運転に戻るように
なっている。非常停止スイッチ67は両送風機を停止す
るが、1回押すとロックして運転スイッチ64、65、
66を無効とする。これを解除する場合にはリセットス
イッチ68を押す。
【0032】作業方法を説明する。図1において、プレ
キャストコンクリート板等の重量吊荷Mをワイヤ25を
介して吊上げ、両送風機12,13を低速運転状態とす
る。吊荷Mの方向を所定の方向に向けるために、作業員
が適宜高速運転スイッチ65,66を押して、吊荷Mの
方向を所定の方向に向ける。たとえば、左側送風機12
を高速運転することにより、上方からみて吊り具を時計
回りに所定の向きまで旋回し、反対に右側送風機13を
高速運転することにより、吊り具を所定の向きまで反時
計回りに旋回する。
【0033】吊上げ作業中、両送風機12,13を低速
運転状態としていると、推力F1,F2の均衡により向
きは安定しているので、多少の風が吹いても旋回を阻止
できる。強い風が吹いて吊り具が旋回した場合には、地
上の作業員が吊荷Mの状態を見ながら適宜高速運転スイ
ッチ65,66を操作することにより、所定の方向に調
整する。
【0034】吊上げ用の作業スペースに余裕がある広い
現場において、面積の大きな吊荷を吊り上げる場合に
は、継手75を伸長させることにより送風機間隔を広げ
て制御用回転モーメント長を大きくし、大きな制御用回
転モーメントを発生させる。
【0035】一方、面積の小さな吊荷を吊り上げる場合
であって、たとえば作業スペースが制限されている場合
等には、継手75を収縮させることにより、送風機1
2,13の間隔を狭め、吊り具全体をコンパクト化す
る。
【0036】該実施の形態では、吊り具制御器、インバ
ータ及び受信機等の送風機制御用機器類を、ビーム33
の上下幅内でビーム33の前後及び左右に配置し、ビー
ム33と上記制御用機器類を偏平状の1つのカバー組立
体34内に収納するようにしているので、各部材用のカ
バーを個々に備える必要がなくなり、軽量かつ小形化で
きる。しかも、上記のように本体を小形化できることに
より、一定の吊り下げ重量を確保しながらも送風機を小
容量小形化できる。
【0037】
【発明の実施の形態2】図12及び図13は、本願請求
項2記載の発明を適用し、各種長さの定尺型の継手9
3,94を取り替え自在に介在させて送風機12,13
を取り付けることにより、送風機間隔及び吊り具全長を
変更できるようにした例である。
【0038】定尺型の継手93,94は、図12の長い
継手93あるいは図13の短い継手94または図示しな
いがその他の各種長さの継手を用意しておき、吊荷の大
きさあるいは現場の風の状況に応じて、適切な長さのも
のを送風機取付部44aに取り付け、その先端側の取付
板79に送風機12,13を取り付ける。
【0039】該実施の形態における各継手93,94等
は、1本の筒形本体の両端に、矩形状の取付板78,7
9が溶着されており、各取付板78,79の四隅には前
記送風機取付部44aのボルト挿通孔45に対応するボ
ルト挿通孔80が形成されている。
【0040】吊上げ用作業スペースに余裕がある広い現
場において、面積の大きな吊荷を吊り上げる場合には、
長い継手93を取り付けることにより送風機間隔を広げ
て制御用回転モーメント長を大きくし、大きな制御用回
転モーメントを発生させる。
【0041】一方、面積の小さな吊荷を吊り上げる場合
であって、たとえば作業スペースが制限されている場合
等には、短い継手94を取り付ける。
【0042】なお、図17のように取付部に直接送風機
を取り付けることも可能である。
【0043】
【発明の実施の形態3】図14は、請求項3記載の発明
を適用した例であり、吊り具本体の実質的な強度を向上
させるために、上側の掛止具15と下側の吊荷用掛止具
16とは、ビーム33を上下方向に貫通する1つの板部
材により継ぎ目なく一体成形されている。すなわち、図
15に示すように、上下方向に垂直に延びる1つの板部
材の上下端部に上側掛止具用のワイヤ挿通孔15aと下
側掛止具用のワイヤ挿通孔16aを形成しており、一
方、H型鋼製のビーム33の上下の端壁には、ウエブか
ら少し前方にずらした位置に、プレート差込孔70をそ
れぞれ形成し、上記上下掛止具15,16の一体物をプ
レート差込孔70に上下両方に突出状に差し込み、溶接
あるいは仮想線で示すようにボルト71及びナット72
により、ビーム33に固着してある。
【0044】このように上下の掛止具15,16を一体
に構成していると、吊荷荷重の殆どは、ビーム33を介
さずに下側の掛止具16から上側の掛止具15に直接伝
わることになるため、ビーム33と掛止具15,16と
の結合に関しては、左右の掛止具15,16の間隔を保
持する程度の強度で結合すればよく、吊荷の荷重を考慮
する必要がなくなる。すなわち、ビーム33と掛止具1
5,16を、簡単な溶接あるいはボルト71,ナット7
2で結合するだけでも、強度的に不足することはない。
【0045】
【その他の実施の形態】
(1)外部電源が利用できない現場においては、図4の
仮想線で示すように、本体の下側に発動発電機27を配
置し、取付ブラケット17にボルト等によって着脱自在
に取り付ける。
【0046】(2)図16は本願発明の特種な使用例を
示しており、吊り具自体を直接にクレーンの吊り下げワ
イヤに吊り下げるのではなく、クレーンの吊り下げワイ
ヤに吊り下げられた別の吊り下げ作業装置98に本願に
係る吊り具Pを着脱可能に固定し、かつ、吊り下げ作業
装置内の発電機99を利用して吊り具の送風機を駆動す
るようにしている。
【0047】この吊り下げ作業装置は、たとえば駆動モ
ータ100及び適宜の電動機構により、前方に進退する
左右1対のアーム102を備えており、支保工104を
建築物のベランダ等に搬出入するために用いられ、シリ
ンダ105及び前後方向に移動する可動バランスウエイ
ト106により、前後及び左右の傾きは調節できるが、
回転制御機能は有していない。
【0048】
【発明の効果】
(1)以上説明したように、クレーンにより水平姿勢に
吊持されると共に、鉛直軸芯回りに相対する水平方向の
推力を発生する1対の方向制御用の送風機を備え、各送
風機の風力を調節することにより、吊り具の鉛直軸芯回
りの方向を制御する方向制御吊り具において、吊り具自
体をクレーンのワイヤで吊持するためのワイヤ掛止具と
吊荷用の掛止具とを有するビームを備え、請求項1記載
の発明では、ビームの左右両端には伸縮自在に構成され
た継手を介して送風機を取り付け、請求項2記載の発明
では、取り替え自在な各種長さの継手を介して送風機を
取り付けることにより、送風機間隔を変更自在としてい
るので、送風機の容量を変更することなく、方向制御力
を変更することができ、しかも、吊り具の長さ方向の全
長も変更することができる。したがって、吊上げ用の作
業スペースに余裕がある広い現場において、面積の大き
な吊荷を吊り上げる場合には、継手75を伸長させるこ
とにより送風機間隔を広げて制御用回転モーメント長を
大きくし、大きな制御用回転モーメントを発生させるこ
とができ、一方、面積の小さな吊荷を吊り上げる場合で
あって、たとえば作業スペースが制限されている場合等
には、継手75を収縮させることにより、送風機の間隔
を狭め、吊り具全体をコンパクト化し、作業性を確保す
ることができる。
【0049】(2)請求項3記載の発明のように、上側
のクレーンの吊り下げワイヤ用の掛止具と下側の吊荷用
掛止具とを、ビームを貫通する継ぎ目のない一体物によ
り形成していると、クレーンのワイヤと吊荷用のワイヤ
とを、ビームを介さずに1部材のみで連結することにな
り、したがって、ビームには吊荷の荷重はほとんどかか
らず、掛止具とビームとの間の溶接等の結合強度を高く
しなくとも、十分に吊り下げ強度を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用した吊り具の使用状態を示す
全体斜視図である。
【図2】 送風機の制御に利用する無線式リモコンの送
信機の正面図である。
【図3】 図1の吊り具の平面図である。
【図4】 図3の正面図である。
【図5】 吊り具本体の骨組みの平面図である。
【図6】 図5の正面図である。
【図7】 図3のVII-VII断面拡大図である。
【図8】 図3のVIII-VIII断面拡大図である。
【図9】 図3のIX-IX断面拡大図である。
【図10】 吊り具本体の左側面図である。
【図11】 伸縮型継手の斜視図である。
【図12】 定尺型継手を利用して送風機を取り付けた
吊り具の正面図である。
【図13】 定尺型継手を利用して送風機を取り付けた
吊り具の正面図である。
【図14】 請求項3記載の発明を適用した吊り具本体
の骨組みの正面図である。
【図15】 図14のXV-XV断面拡大図である。
【図16】 吊り具を別の吊り下げ作業装置の直接装着
した使用例を示す側面図である。
【図17】 継手を用いずに送風機を取付部に取り付け
た状態を示す平面図である。
【図18】 図17の正面図である。
【図19】 従来例の斜視図である。
【符号の説明】
11 本体 12,13 送風機 15 上側の掛止具 16 下側の掛止具 20,21 ワイヤ 33 ビーム 44a 送風機取付部 75 伸縮型継手 93,94 定尺型継手

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンにより水平姿勢に吊持される吊
    り具本体の水平方向両端部に、鉛直軸芯回りに相対する
    水平方向の推力を発生する1対の方向制御用の送風機を
    備え、各送風機の風力を調節することにより、吊り具の
    鉛直軸芯回りの方向を制御する方向制御吊り具におい
    て、吊り具本体には吊り具自体をクレーンのワイヤで吊
    持するためのワイヤ掛止具と吊荷用の掛止具とを備えて
    おり、両送風機を、吊り具本体の水平方向の両端部に形
    成された送風機取付部に、伸縮自在な継手を介して取り
    付けることにより、送風機間隔及び吊り具全長を変更自
    在としていることを特徴とする方向制御吊り具。
  2. 【請求項2】 クレーンにより水平姿勢に吊持される吊
    り具本体の水平方向両端部に、鉛直軸芯回りに相対する
    水平方向の推力を発生する1対の方向制御用の送風機を
    備え、各送風機の風力を調節することにより、吊り具の
    鉛直軸芯回りの方向を制御する方向制御吊り具におい
    て、吊り具本体には吊り具自体をクレーンのワイヤで吊
    持するためのワイヤ掛止具と吊荷用の掛止具とを備えて
    おり、両送風機を、吊り具本体の水平方向の両端部に形
    成された送風機取付部に、各種長さの継手を取替え自在
    に介して取り付けることにより、送風機間隔及び吊り具
    全長を変更自在としていることを特徴とする方向制御吊
    り具。
  3. 【請求項3】 吊り具本体から上方に突出するワイヤ掛
    止具と下方に突出する掛止具は、単一の部材により上下
    一体物として形成されており、該掛止具用上下一体物
    は、吊り具本体の長さ方向に間隔をおいて1対配置され
    ていることを特徴とする請求項1又は2記載の方向制御
    吊り具。
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