JPH10305989A - 方向制御吊り具 - Google Patents

方向制御吊り具

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JPH10305989A
JPH10305989A JP9171592A JP17159297A JPH10305989A JP H10305989 A JPH10305989 A JP H10305989A JP 9171592 A JP9171592 A JP 9171592A JP 17159297 A JP17159297 A JP 17159297A JP H10305989 A JPH10305989 A JP H10305989A
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JP
Japan
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blower
hanging
directional control
blowers
hanging device
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JP9171592A
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English (en)
Inventor
Masahiro Nonogami
昌弘 野々上
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Daisue Construction Co Ltd
Original Assignee
Daisue Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クレーンで吊り下げられると共に、左右1対
の方向制御用送風機を備えた方向制御吊り具において、
吊り具本体及びその搭載物の軽量化を図ると共に、風の
影響を軽減できる本体形状とすることである。 【解決手段】 制御器37、インバータ40及び受信機
41等の送風機制御用機器類を、ビーム33の上下幅内
でビーム33の前後及び左右に配置し、ビーム33と上
記制御用機器類を偏平状の1つのカバー組立体34内に
収納するように構成する。これにより個別のカバーを廃
し、軽量化ができる。カバー組立体34の全体断面形状
は、たとえば凸レンズ状とすることにより、風の影響を
軽減することができる。外部電源のない現場では、本体
の下側に、発動発電機27を着脱自在に取り付ける。こ
れにより、下方に重心が移り、左右2本のワイヤで吊り
下げても十分にその垂直姿勢も安定させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、建築現場での据
付作業あるいは荷役作業において、クレーンによって重
量物を吊り上げるのに用いられる吊り具に関し、特に、
風等による吊荷の旋回を防止したり、方向を調整するた
めに、鉛直軸芯回りに相対する水平推力を発生する左右
1対の送風機を備えた方向制御吊り具に関する。
【0002】
【従来の技術】図19はこの種方向制御吊り具の従来技
術の一例を示しており、左右に細長いマッチ箱状の本体
1の左右両端に送風機2,3を設けており、両送風機
2,3は垂直軸芯回りに相対する水平方向の推力を発生
するように配置されている。具体的には、どちらの送風
機2,3も後部から空気を吸い込んで前方へと送り出す
ように取り付けられることにより、推力F1,F2を発
生するようになっている。
【0003】本体1はその四隅にワイヤ掛止部4を備
え、4本のワイヤ5を介して図示しないクレーンの吊下
げフックにより水平姿勢に吊り下げられている。本体1
の上面には発動発電機6が載置され、下面には送風機制
御用の各種制御機器類7が取り付けられている。さらに
本体下面には、上側発電機6との重量バランスをとるた
めのバランサ8や左右1対の脚台9等が取り付けられて
いる。
【0004】方向制御操作としては、両送風機2,3を
同一回転速度で低速運転することにより、鉛直軸芯回り
の方向を安定させる。方向を変更する場合には、一方の
回転速度を高速にすることにより、両送風機間の推力の
差を利用して所望の方向に旋回させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図19のように、発電
機6を本体1の上に搭載し、制御機器類7を本体1の下
側に突出状に取り付けていると、本体用のカバーとは別
に、発電機用のカバー並びに制御機器類用のカバーが別
途必要となり、しかも、上下の安定性を維持するために
バランサ8も備えなければならず、吊り具全体が大形化
すると共に重量が大幅に増加する。このような大形化及
び重量の増加は、クレーンによる吊上げ荷重を大きく制
限することになると共に、狭いスペースでの吊上げ及び
移動操作が困難となる。すなわち、吊り具の重量が大き
くなるために、吊荷の許容重量が大きく制限されてしま
い、また、大形化することにより、作業中に建物自体に
衝突したりする恐れがある。
【0006】制御機器類7、バランサ8及び発電機6を
本体1の上下にそれぞれ突出状に配置していると、風当
たり面積が広くて風の影響を受け易く、しかも吊り具自
体が大形重量化していることにより、方向制御用の送風
機としても大容量のものが必要となり、これによってさ
らに吊り具全体が大形重量化することになる。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本願請求項1記載の発明は、クレーンにより水平姿
勢に吊持されると共に、鉛直軸芯回りに相対する水平方
向の推力を発生する1対の方向制御用の送風機を備え、
各送風機の風力を調節することにより、吊り具の鉛直軸
芯回りの方向を制御する方向制御吊り具において、吊り
具自体をクレーンのワイヤで吊持するためのワイヤ掛止
具と吊荷を吊り下げるための吊荷用掛止具とを有するビ
ームを備え、該ビームの側方であってビームの概ね上下
幅内に送風機制御用の機器類を装着し、断面形状が概ね
偏平状のカバー組立体内にビームと共に制御用機器類を
収納し、ビームには、下側に発動発電機を着脱自在に取
り付けることができる取付ブラケットを備えていること
を特徴とする方向制御吊り具である。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の方
向制御吊り具において、カバー組立体のビーム長さ方向
と直角な垂直断面が、中央部から水平方向の両端部にゆ
くに従い上下幅が狭くなる凸レンズ形状となっているこ
とを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の方
向制御吊り具において、ビームより上方とへ突出するワ
イヤ掛止具は、ビーム長さ方向に間隔をおいて1対配置
され、ビームより下方へと突出する吊荷用の掛止具もビ
ーム長さ方向に間隔をおいて1対配置され、同一側のワ
イヤ掛止具と吊荷用掛止具は、同一材により継ぎ目なく
一体成形されており、ビームによりビーム長さ方向の掛
止具間隔を確保するようにしていることを特徴としてい
る。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1記載の方
向制御吊り具において、ビームの長さ方向の両端部に送
風機を取付可能な送風機取付部を設け、該送風機取付部
に、取り替え自在な継手を介して送風機を取り付けるこ
とにより、両送風機の間隔を変更できるようにしたこと
を特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態1】図1は本願発明を適用した方向
制御吊り具の使用状態を示す全体斜視図であり、吊り具
の長手方向を左右方向と仮定して以下説明する。吊り具
は、水平に左右に延びる本体11の左右両端に方向制御
用の送風機12,13が水平姿勢で取り付けられてお
り、各送風機12,13は、後向きに吸込口が開口し、
前向きに排出口が開口しており、空気を前方へと排出す
ることにより、それぞれ推力F1,F2が発生するよう
になっている。両推力F1,F2は、クレーンによる吊
り支点C1を通る鉛直軸芯回りに互いに反対方向へのモ
ーメントを発生させる。
【0012】本体11は飛行機の翼状に水平左右方向に
延びるカバー組立体34で覆われており、上側には吊り
具保持用の左右1対の掛止具15が突出しており、下側
には吊荷保持用の左右1対の掛止具16並びに発動発電
機取付用の左右1対の取付ブラケット17(図4)がそ
れぞれ突出している。
【0013】吊り具は、上側掛止具15に掛止された左
右のワイヤ20をクレーンの吊下げフック22に掛止す
ることにより、水平姿勢に吊り下げられている。吊荷M
は、下側の掛止具16に掛止した左右のワイヤ25によ
って吊り下げられている。
【0014】図1の状態は、送風機12,13のモータ
を駆動する電源として、外部の電源を用いた状態を示し
ており、近くの建物の屋内用コンセント26あるいは地
上に備えた発動発電機27等から、電線コード30を介
して接続しており、また、送風機12,13の運転速度
の切換操作は無線送信機31により行うようにしてあ
る。
【0015】図3は吊り具の拡大平面図であり、本体1
1は、水平左右方向に延びるH型鋼よりなるビーム33
と、これを上下から挟む前記カバー組立体34とを備え
ており、カバー組立体34内には、ビーム33の前側に
配置された制御器37及び端子台38と、ビーム33の
右側に配置された前後1対のインバータ40と、左側に
配置された受信機41が収納されている。
【0016】図5は本体11の骨組構造を示しており、
ビーム33の左右端部の四隅には、それぞれ左右に延び
るアングル材43が固着してあり、アングル材43の先
端にはそれぞれ垂直な端板44が溶着されている。ビー
ム33の左右方向の中央部の四隅にも、短いアングル材
46が溶着されており、該アングル材46と前記左右の
アングル材43にはカバー取付片47が溶着され、各端
板44には、それぞれ帯板状のリブ兼カバー取付片48
が溶着されている。ビーム33の前側下端部には制御機
器取付板49がビス等により固着され、ビーム33の右
端には、右側端板44まで至る垂直なインバータ取付板
50が溶着されており、ビーム33の左端には、下側の
アングル材43上に受信機取付板52が溶着されてい
る。
【0017】図5の正面図を示す図6において、上側掛
止具15はビーム33の左右端部の上面に直接溶着さ
れ、下側掛止具16はビーム33の左右端部の下面に直
接溶着され、発動発電機取付ブラケット17はビーム3
3の下面に直接溶着されている。各掛止具15,16及
び取付ブラケット17は、板状の部材にワイヤ、ピンあ
るいはボルト等を挿通するための孔15a,16a,1
7a(図7)を有する形状となっている。
【0018】図3のVII-VII断面拡大図である図7にお
いて、カバー組立体34は、上下1対のカバー35,3
6と、これらを前後端部で連結するU字形の継手カバー
54により構成されており、上下カバー35,36の断
面形状は、なだらかに湾曲する弓形に形成されており、
カバー組立体全体としての断面形状は、前後幅の中央部
が膨らんで、前後端部に行くに従い上下幅が狭くなる形
状、すなわち上下に膨らみを有する凸レンズ形状となっ
ている。
【0019】各カバー取付片47等には、それぞれ上下
カバー35,36の内面形状に沿った帯板状のリブ58
がビス止めされ、上下のリブ58の前後端部は、それぞ
れ連結補強板60を介して上下が連結されている。上下
のカバー35,36は、ビーム33を上下から挟み込む
ようにリブ58に沿って配置されており、カバー35,
36の中央部はビーム33側の取付片47にリブ58を
挟んでビス止めされ、カバー35,36の前後端部は、
内面側に配置された連結片62にビス止めされることに
より、継手カバー54と連結されている。したがって、
上下のカバー35,36はそれぞれビスを外すことによ
りビーム33から取り外すことができる。
【0020】掛止具15,16及び発電機取付ブラケッ
ト17はそれぞれカバー35,36に形成された孔を通
って上方及び下方に突出している。
【0021】受信機取付板52には、上下幅がビーム3
3の上下幅内に収まる前記受信機41が載置され、ボル
ト等により固定されている。
【0022】図8において、インバータ取付板50に
は、その前後に左右の送風機用の前記インバータ40が
固定されている。
【0023】図9において、制御機器取付板49には、
前記端子台38及び制御機器37が搭載されている。
【0024】図10は本体の左側面図であり、端板44
には上下に突出する送風機取付部44aが一体に形成さ
れており、該取付部44aの四隅には送風機取付用ボル
ト挿通孔45が形成されている。端板44の前後方向の
中央部には、冷却空気取入孔59が形成され、前端部に
は、ケーブル式リモコン接続用のメタルコンセント56
と、無線式リモコンを利用する場合の受信アンテナ57
が設けられている。
【0025】図2は無線式リモコン用送信機31の操作
面を示しており、電源スイッチ63、低速運転スイット
64、右高速運転スイッチ65、左高速運転スイッチ6
6、非常停止スイッチ67及びリセットスイッチ68が
設けられている。電源スイッチ63をオンにして、低速
運転スイッチ64を押すと、両送風機12,13が低速
運転される。該低速運転状態で右高速運転スイッチ65
を押すと、右側送風機13が高速運転され、図1の推力
F2が強くなって上方からみて反時計回りに旋回する。
一方、低速運転状態で左高速運転スイッチ66を押す
と、左側送風機12が高速運転され、図1の推力F1が
強くなって上方からみて時計回りに旋回する。各高速運
転スイッチ65,66は押している間だけ対応する送風
機を高速運転し、指を離すと自動的に低速運転に戻るよ
うになっている。非常停止スイッチ67は両送風機を停
止するが、1回押すとロックして運転スイッチ64、6
5、66を無効とする。これを解除する場合にはリセッ
トスイッチ68を押す。
【0026】作業方法を説明する。図1において、プレ
キャストコンクリート板等の重量吊荷Mをワイヤ25を
介して吊上げ、両送風機12,13を低速運転状態とす
る。吊荷Mの方向を所定の方向に向けるために、作業員
が適宜高速運転スイッチ65,66を押して、吊荷Mの
方向を所定の方向に向ける。たとえば、左側送風機12
を高速運転することにより、上方からみて吊り具を時計
回りに所定の向きまで旋回し、反対に右側送風機13を
高速運転することにより、吊り具を所定の向きまで反時
計回りに旋回する。
【0027】吊上げ作業中、両送風機12,13を低速
運転状態としていると、推力F1,F2の均衡により向
きは安定しているので、多少の風が吹いても旋回を阻止
できる。強い風が吹いて吊り具が旋回した場合には、地
上の作業員が吊荷Mの状態を見ながら適宜高速運転スイ
ッチ65,66を操作することにより、所定の方向に調
整する。
【0028】
【発明の実施の形態2】図11は、吊り具本体の実質的
な強度を向上させるために、上側の掛止具15と下側の
吊荷用掛止具16とは、ビーム33を上下方向に貫通す
る1つの板部材により継ぎ目なく一体成形されている。
すなわち、図12に示すように、上下方向に垂直に延び
る板部材の上下端部に上側掛止具用のワイヤ挿通孔15
aと下側掛止具用のワイヤ挿通孔16aを形成してお
り、一方、H型鋼製のビーム33の上下の端壁には、ウ
エブから少し前方にずらした位置に、プレート差込孔7
0をそれぞれ形成し、上記上下掛止具15,16の一体
物をプレート差込孔70に上下両方に突出状に差し込
み、溶接あるいは仮想線で示すようにボルト71及びナ
ット72により、ビーム33に固着してある。
【0029】このように上下の掛止具15,16を一体
に構成していると、吊荷荷重の殆どは、ビーム33を介
さずに下側の掛止具16から上側の掛止具15に直接伝
わることになるため、ビーム33と掛止具15,16と
の結合に関しては、左右の掛止具15,16の間隔を保
持する程度の強度で結合すればよく、吊荷の荷重を考慮
する必要がなくなる。すなわち、ビーム33と掛止具1
5,16を、簡単な溶接あるいはボルト71及びナット
72で結合するだけでも、強度的に不足することはな
い。
【0030】
【発明の実施の形態3】図13は、左右の送風機12,
13を、伸縮調節自在な継手75を介して左右の取付部
44aに取り付けることにより、左右の送風機12,1
3の間隔を調節できるようにした方向制御吊り具であ
る。
【0031】継手75は、互いに軸方向摺動自在に嵌合
する外筒76及び内筒77と、両筒76,77の軸方向
の端面にそれぞれ溶着された取付板78,79から構成
されており、各取付板78,79には、図15に示すよ
うに、送風機取付部44aの送風機取付用ボルト挿通孔
45に対応するボルト挿通孔80が形成されており、両
取付板78,79は同じ形状であるため、いずれの取付
板78,79でも、送風機取付部44aにボルト83及
びナット84により取り付けることができ、また、いず
れの取付板78,79にも、ボルト87及びナット88
により送風機12(13)の脚部90を取り付けること
がきるようになっている。
【0032】内筒77には、軸方向に間隔をおいて配置
された複数の係止用ボルト挿通孔85がそれぞれ上下1
対形成されており、外筒76には、係止用ボルト挿通孔
86が上下1対形成されている。内筒77の任意の係止
用ボルト挿通孔85を選択して、外筒76の係止用ボル
ト挿通孔86に合わせ、両筒76,77を上下に貫通す
るように両挿通孔85,86にボルト89を挿通し、上
下の円弧形押え板91及びナット92で締め付けること
により、継手75を所望の長さに固定すると共に、外筒
76に対して内筒77を回転不能及び軸方向移動不能に
係止している。
【0033】上記内筒77の挿通孔85を任意に選択し
て、図13に示す継手75の長さを調節することによ
り、回転中心Oから送風機12,13までのモーメント
長を調節し、それにより、送風機12,13による制御
用回転モーメント力を調節することができる。
【0034】たとえば、吊上げ用の作業スペースに余裕
がある広い現場において、面積の大きな吊荷を吊り上げ
る場合には、送風機間隔を広げて制御用回転モーメント
長を大きくし、大きな制御用回転モーメントが発生する
ようにする。
【0035】一方、面積の小さな吊荷を吊り上げる場合
であって、たとえば作業スペースが制限されている場合
等には、送風機12,13の間隔を狭めることにより、
吊り具全体をコンパクト化し、狭いスペースでの作業性
を向上させる。
【0036】
【発明の実施の形態4】図16及び図17は、定尺型の
継手93,94を介在させて送風機12,13を取り付
けた例である。図16の長い継手93あるいは図17の
短い継手94等のように、各種長さの継手を用意してお
き、所望の長さのものを選んで適宜取り替えて使用する
ことができる。
【0037】
【その他の実施の形態】
(1)外部電源が利用できない現場においては、図4の
仮想線で示すように、本体の下側に発動発電機27を配
置し、取付ブラケット17にボルト等によって着脱自在
に取り付ける。
【0038】(2)図18は本願発明の特種な使用例を
示しており、吊り具自体を直接にクレーンの吊り下げワ
イヤに吊り下げるのではなく、クレーンの吊り下げワイ
ヤに吊り下げられた別の吊り下げ作業装置98に本願に
係る吊り具Pを着脱可能に固定し、かつ、吊り下げ作業
装置内の発電機99を利用して吊り具の送風機を駆動す
るようにしている。
【0039】この吊り下げ作業装置は、たとえば駆動モ
ータ100及び適宜の電動機構により、前方に進退する
左右1対のアーム102を備えており、支保工104を
建築物のベランダ等に搬出入するために用いられ、シリ
ンダ105及び前後方向に移動する可動バランスウエイ
ト106により、前後及び左右の傾きは調節できるが、
回転制御機能は有していない。
【0040】(3)図1及び図2の無線式リモコンのバ
ッテリが低下した時やトラブルが生じた場合には、ケー
ブル式リモコンを利用でき、該ケーブル式リモコンのケ
ーブルを図3のメタルコンセント56に接続する。
【0041】(4)カバー組立体34の凸レンズ形の断
面形状としては、上下の一方が弓形で、他方が平面形状
の凸レンズ形状とすることもできる。また、凸レンズ形
状でなくとも、上下両面が平面状とすることも可能であ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本願発明によると、 (1)制御器、インバータ及び受信機等の送風機制御用
機器類を、ビームの上下幅内でビームの前後及び左右に
配置し、ビームと上記制御用機器類を偏平状の1つのカ
バー組立体内に収納するようにしているので、各部材用
のカバーを個々に備える必要がなくなり、軽量かつ小形
化できる。しかも、上記のように本体を小形化できるこ
とにより、一定の吊り下げ重量を確保しながらも送風機
を小容量小形化できる。
【0043】(2)制御機器類を偏平状の1つのカバー
内に収めていることにより、吊り具自体への風の影響を
少なくすることができ、吊り具の旋回方向の姿勢の安定
性にも役立つ。すなわち、本願発明による方向制御吊り
具は、基本的には左右の送風機の回転速度制御によっ
て、方向の調整及び旋回防止をおこなっているが、上述
のように小型軽量化すると共に風の影響を軽減している
ことにより、一層、吊り具の旋回方向の姿勢の安定性に
も役立つのである。
【0044】(3)本体の下側に、発動発電機を着脱自
在に取り付けることができるようにしているので、たと
えば外部電源のない現場において図4のように発動発電
機27を装着した場合、図19の従来例のように本体の
上側に発動発電機を装着している場合に比べて、吊り具
自体の重心が下方に位置し、左右2本のワイヤで吊り下
げても十分にその垂直方向の姿勢を安定させることがで
きる。しかも吊荷を外した状態で吊り具を着地させる場
合には、発動発電機27が接地し、その上に本体及び送
風機を載せた状態となるので、吊り具取扱い時の送風機
等の保護にも役立つ。
【0045】(4)請求項2記載の発明のように、ビー
ム33及び各種機器類全体を収納するカバー35,36
の形状を、凸レンズ形状とすると、たとえばマッチ箱状
の吊り具本体を備える場合に比べると、風が強い場合で
も風によって吊り具本体に与える影響を一層少なくする
ことができる。
【0046】(5)請求項3記載の発明のように、上側
のクレーンの吊り下げワイヤ用の掛止具と下側の吊荷用
掛止具とを、ビームを貫通する継ぎ目のない一体物によ
り形成していると、クレーンのワイヤと吊荷用のワイヤ
とを、ビームを介さずに1部材のみで連結することにな
り、したがって、ビームには吊荷の荷重はほとんどかか
らず、掛止具とビームとの間の溶接等の結合強度を高く
しなくとも、十分に吊り下げ強度を向上させることがで
きる。
【0047】(6)請求項4記載の発明のように、吊り
具全体の長さ方向の全長及び両送風機間の間隔を、変更
可能としていると、送風機の容量を変更することなく、
方向制御力を変更することができ、しかも、吊り具の長
さ方向の全長も変更することができる。したがって、吊
上げ用の作業スペースに余裕がある広い現場において、
面積の大きな吊荷を吊り上げる場合には、継手を介在さ
せ、あるいは継手を伸長させることにより送風機間隔を
広げて制御用回転モーメント長を大きくし、大きな制御
用回転モーメントを発生させることができ、一方、面積
の小さな吊荷を吊り上げる場合であって、たとえば作業
スペースが制限されている場合等には、継手75を取り
外し、あるいは収縮させることにより、送風機の間隔を
狭め、吊り具全体をコンパクト化し、作業性を確保する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用した吊り具の使用状態を示す
全体斜視図である。
【図2】 送風機の制御に利用する無線式リモコンの送
信機の正面図である。
【図3】 図1の吊り具の平面図である。
【図4】 図3の正面図である。
【図5】 吊り具本体の骨組みの平面図である。
【図6】 図5の正面図である。
【図7】 図3のVII-VII断面拡大図である。
【図8】 図3のVIII-VIII断面拡大図である。
【図9】 図3のIX-IX断面拡大図である。
【図10】 吊り具本体の左側面図である。
【図11】 請求請4記載の発明を適用した吊り具本体
の骨組の正面図である。
【図12】 図11のXII-XII断面拡大図である。
【図13】 伸縮型継手を利用して送風機を取り付けた
吊り具の平面図である。
【図14】 図13の正面図である。
【図15】 伸縮型継手の斜視図である。
【図16】 定尺型継手を利用して送風機を取り付けた
吊り具の正面図である。
【図17】 定尺型継手を利用して送風機を取り付けた
吊り具の正面図である。
【図18】 本願発明による吊り具の利用例を示す縦断
側面図である。
【図19】 従来例の斜視図である。
【符号の説明】
11 本体 12,13 送風機 15 上側の掛止具 16 下側の掛止具 17 発動発電機用取付ブラケット 20,21 ワイヤ 27 発動発電機 33 ビーム 34 カバー組立体 35 上側カバー 36 下側カバー 37,38,40,41 制御器、端子台、インバー
タ、受信機(制御機器類) 75 継手

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クレーンにより水平姿勢に吊持されると
    共に、鉛直軸芯回りに相対する水平方向の推力を発生す
    る1対の方向制御用の送風機を備え、各送風機の風力を
    調節することにより、吊り具の鉛直軸芯回りの方向を制
    御する方向制御吊り具において、吊り具自体をクレーン
    のワイヤで吊持するためのワイヤ掛止具と吊荷を吊り下
    げるための吊荷用掛止具とを有するビームを備え、該ビ
    ームの側方であってビームの概ね上下幅内に送風機制御
    用の機器類を装着し、断面形状が概ね偏平状のカバー組
    立体内にビームと共に制御用機器類を収納し、ビームに
    は、下側に発動発電機を着脱自在に取り付けることがで
    きる取付ブラケットを備えていることを特徴とする方向
    制御吊り具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方向制御吊り具におい
    て、カバー組立体のビーム長さ方向と直角な垂直断面
    が、中央部から水平方向の両端部にゆくに従い上下幅が
    狭くなる凸レンズ形状となっていることを特徴とする方
    向制御吊り具。
  3. 【請求項3】 ビームより上方とへ突出するワイヤ掛止
    具は、ビーム長さ方向に間隔をおいて1対配置され、ビ
    ームより下方へと突出する吊荷用の掛止具もビーム長さ
    方向に間隔をおいて1対配置され、同一側のワイヤ掛止
    具と吊荷用掛止具は、同一材により継ぎ目なく一体成形
    されており、ビームによりビーム長さ方向の掛止具間隔
    を確保するようにしていることを特徴とする請求項1記
    載の方向制御吊り具。
  4. 【請求項4】 ビームの長さ方向の両端部に送風機を取
    付可能な送風機取付部を設け、該送風機取付部に、取替
    自在な継手を介して送風機を取り付けることにより、両
    送風機の間隔を変更できるようにしたことを特徴とする
    請求項1記載に方向制御吊り具。
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