JP2016210607A - 吊荷の姿勢制御装置及び姿勢制御方法 - Google Patents

吊荷の姿勢制御装置及び姿勢制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】噴流を生成する推力発生装置を用い吊り天秤に作用する旋回力を細かく調整できる、吊荷の姿勢制御装置及び姿勢制御方法を提供する。
【解決手段】姿勢制御装置1Aは、吊り天秤4と、噴流を生成するジェットエンジン群5,6と、水平面内での吊り天秤4に対するジェットエンジン群5,6の角度を可変としてジェットエンジン群5,6を吊り天秤4の端部に支持するターンテーブル7,8と、を含み、ジェットエンジン群5,6の向きを水平面内で変更することで吊り天秤4に付与される旋回力を調整して、吊荷13の姿勢を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、吊り天秤に吊り下げられる吊り荷の姿勢を制御するための姿勢制御装置及び姿勢制御方法に関する。
特許文献1には、クレーン等により水平に懸吊される吊りビーム上に設置されたコマを回転させると反作用モーメントが生じ、吊りビームにコマの回転方向とは逆向きのモーメントが作用することを利用して、吊りビームを旋回させて吊荷の姿勢を制御する、吊荷の姿勢制御装置が開示されている。
特開平06−056383号公報
ところで、大型風力発電機のブレードのような長尺物の吊荷を、長手方向を水平としてクレーンに吊り下げて揚重する場合、吊荷の回転に対する慣性が大きいため、コマのようなフライホイールを含む姿勢制御装置では姿勢制御機能が大きく低下し、吊荷の姿勢を高い応答で制御することが難しい。
これに対し、ジェットエンジンなどの噴流を生成する推力発生装置を用いれば、比較的小型の装置で十分な推力を得ることが可能であり、姿勢制御の応答を上げることが容易であるが、噴流による推力を細かく制御することが難しく、吊り天秤に付与される旋回力を細かく調整することが難しいという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、噴流を生成する推力発生装置を用い吊り天秤に作用する旋回力を細かく調整できる、吊荷の姿勢制御装置及び姿勢制御方法を提供することを目的とする。
そのため、本発明に係る吊荷の姿勢制御装置は、吊り天秤と、噴流を生成する推力発生装置と、水平面内での前記吊り天秤に対する前記推力発生装置の角度を可変として前記推力発生装置を前記吊り天秤の端部に支持する支持装置と、を含むようにした。
また、本発明に係る吊荷の姿勢制御方法は、吊り天秤に吊り下げられる吊荷の姿勢制御方法であって、前記吊り天秤の端部に配置した噴流を生成する推力発生装置の向きを水平面内で変更して前記吊荷の姿勢を制御するようにした。
上記発明によると、水平面内での吊り天秤に対する推力発生装置の角度が変更可能であるから、推力発生装置が発生する推力が同じでも、前記角度を変更することで吊り天秤に作用する旋回力を変化させることができ、大きな推力によって高い応答で姿勢制御しつつ吊り天秤に作用する旋回力を細かく調整することが可能である。
本発明の実施形態における姿勢制御装置を備えた吊り治具を示す図であり、(A)は吊り治具の正面図、(B)は吊り治具の側面図である。 本発明の実施形態においてジェットエンジンを支持するターンテーブル(支持装置)の構造図であり、(A)は吊り天秤の上面図、(B)は吊り天秤の正面図である。 本発明の実施形態において姿勢制御装置を備えた吊り天秤を用いて洋上風力発電機のブレードを揚重する作業を説明するための図である。 本発明の実施形態において吊り天秤をジェットエンジンの推力によって旋回させる状態を示す吊り天秤の上面図である。 本発明の実施形態におけるジェットエンジンと吊り天秤とがなす角度と推力の旋回成分との相関を説明するための図である。 本発明の実施形態において吊り天秤を旋回させるときのジェットエンジンの角度設定を例示する吊り天秤の上面図である。 本発明の実施形態においてジェットエンジンにより旋回力を付与しない状態での角度設定を例示する吊り天秤の上面図であり、(A)はジェットエンジンを吸気口側で対向させた状態の図、(B)はジェットエンジンを排気口側で対向させた状態の図である。 本発明の実施形態におけるターンテーブルを吊り天秤の長手方向(旋回中心に離接する方向)に沿って移動させる機構を示す吊り天秤の上面図である。 本発明の実施形態におけるフライホイールを含む姿勢制御装置とジェットエンジンを含む姿勢制御装置とを備えた吊り天秤の正面図である。 本発明の実施形態におけるY字型吊り天秤を示す図であり、(A)はY字型吊り天秤の上面図、(B)はY字型吊り天秤の正面図である。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明に係る吊荷の姿勢制御装置の一例を示す正面図である。
図1は、吊荷の姿勢制御装置1Aを備えた吊り治具1を介してクレーン(図示省略)により吊荷13を揚重する構成を示す。
吊り治具1は、クレーンワイヤー2の下端に設けたフック2Aにワイヤーロープ3a,3bを介して吊持されるものであって、棒状の吊り天秤(棒天秤)4、推力発生装置としてのジェットエンジン群5,6、ジェットエンジン群5,6を吊り天秤4に支持するための支持装置であるターンテーブル7,8、ジェットエンジン群5,6用の燃料を貯蔵する燃料タンク9、ジェットエンジン群5,6及びターンテーブル7,8を制御する姿勢コントローラ(制御装置)10、姿勢制御装置1Aの電源としてのバッテリ11などを含んで構成される。
吊荷の姿勢制御装置1Aは、上記のジェットエンジン群5,6、ターンテーブル7,8、燃料タンク9、姿勢コントローラ10、バッテリ11を含んで構成される。
吊り天秤4の上部には、長手方向の中心から略等距離である左右位置にそれぞれシャックル4a,4bが設けられていて、フック2Aに一端が掛けられたワイヤーロープ3a,3bの他端をシャックル4a,4bに連結することで、吊り天秤4はクレーンによって水平な姿勢で吊り下げられる。
更に、吊り天秤4の下部には、長手方向の中心から略等距離である左右位置にそれぞれシャックル4c,4dが設けられていて、シャックル4c,4dにそれぞれ連結される玉掛けワイヤーロープ12a、12bによって吊荷13が吊り天秤4に吊り下げられる。
なお、吊り天秤4の下部に3つ以上のシャックルを設け、係るシャックルにそれぞれ連結させた玉掛けワイヤーロープによって吊荷13を吊り下げる構成とすることができ、玉掛けワイヤーロープの吊り天秤4に対する連結箇所を2か所に限定するものではない。
また、吊り天秤4の下部に複数のフックを設けて、このフックに玉掛けワイヤーロープを掛けて吊荷13を吊り下げる構造とすることができ、玉掛けワイヤーロープの吊り天秤4に対する連結構造は図1の構造に限定されない。
吊り治具1は、長尺物を水平姿勢で揚重する作業に好適な吊り治具であり、長尺の吊荷13は、吊り天秤4と略平行になるように吊り天秤4に吊り下げられる。
例えば、大型風力発電機のブレードをナセルに設けたハブに取付けるときに、吊荷13としてのブレードをクレーンによって水平に吊り下げてナセルにまで揚重する作業を、上記の吊り治具1を用いて行わせることができる。大型風力発電機のブレードは、例えば全長60m、質量22000kg程度のものである。
ジェットエンジン群5,6は、吊荷13の姿勢制御のために吊り天秤4の両端部に設置され、ジェットエンジン群5,6が生成する噴流による推力によって吊り天秤4を旋回させることで、吊荷13の姿勢を制御する。
ジェットエンジン群5は吊り天秤4の一方端にターンテーブル7を介して取り付けられ、ジェットエンジン群6は吊り天秤4の他方端にターンテーブル8を介して取り付けられる。
吊り天秤4は、クレーンワイヤー2の延長線が吊り天秤4と交わる付近を旋回中心として旋回するから、ターンテーブル7,8で支持されるジェットエンジン群5,6は、吊り天秤4の旋回中心を挟んで両側に配設されていることになる。
ジェットエンジン群5,6は、図1及び図2に示すように、それぞれ3機のジェットエンジン(ガスタービンエンジン)5a〜5c、6a〜6cを1組としたものである。1組を構成する3機のジェットエンジン5a〜5c、6a〜6cは、軸線(コンプレッサ・タービンシャフト)が水平でかつ相互に平行で、しかも、噴流の方向(吸気口16の向き及び排気口17の向き)が同方向となるように、ターンテーブル7,8上に横方向に並べて固定される。
例えば、吊荷13が全長60m、質量22000kg程度の大型風力発電機のブレードであり、吊り天秤4が全長30m、質量8000kgである場合、推力400N程度のジェットエンジンを3機組み合わせてジェットエンジン群5,6を構成する。
但し、ジェットエンジン群5,6を構成するジェットエンジンを3機に限定するものではなく、1機以上の任意の機数で構成することができる。
ジェットエンジン群5,6を構成する各ジェットエンジン5a〜5c、6a〜6cには、燃料タンク9に貯蔵されている燃料が図示しない電動燃料ポンプによって圧送される。電動燃料ポンプは、バッテリ11を電源として動作する。
図2は、ターンテーブル7,8の構造の一例を示す。図2は、ターンテーブル7を示すが、ターンテーブル8もターンテーブル7と同じ構造である。
ターンテーブル7,8は、吊り天秤4に対し鉛直方向を軸線として回転可能に支持される回転軸21と、回転軸21の上端に回転軸21の軸線と交差するように固定される平板状の回転板22と、回転軸21の下端に固定された第1かさ歯車23と、出力軸を水平方向として吊り天秤4に固定されたアクチュエータとしてのモータ24と、モータ24の出力軸の回転を減速して出力する減速機25と、減速機25の出力軸に固定され第1かさ歯車23に噛み合う第2かさ歯車26と、を含んで構成される。
そして、回転板22の上に、噴流方向を同一方向として3機のジェットエンジンが相互に平行に並べて固定される。詳細には、回転軸21の軸心が3機のジェットエンジンのうちで真ん中に位置するジェットエンジン5b,6bの中央付近を通るように、3機のジェットエンジンが回転板22の上に固定される。
なお、モータ24の出力軸が鉛直方向になるように吊り天秤4に固定し、平歯車などを介してモータ24の出力トルクを回転軸21に伝達する構成とすることができ、モータ24の出力トルクを回転軸21に伝達する機構を図2の機構に限定するものではない。
また、ターンテーブル7,8を回転駆動するアクチュエータ(ジェットエンジン群5,6の支持角度を変更するためのアクチュエータ)として油圧シリンダなどを用いることができ、ターンテーブル7,8のアクチュエータはモータ24に限定されない。
モータ24は、バッテリ11を電源として動作し、モータ24の出力軸の回転が減速機25で減速され、モータ24の出力トルクがかさ歯車23,26を介して回転軸21を回転させる。
そして、回転軸21と一体に回転板22が水平面内で回転することで、回転板22に固定されるジェットエンジン群5,6の各ジェットエンジンの噴射方向、換言すれば、吊り天秤4の軸線(長手方向)に対する各ジェットエンジンの軸線の角度が水平面内で変化する。
ターンテーブル7,8は、回転範囲が制限されずに全周旋回可能に構成されている。
また、ターンテーブル7のモータ24とターンテーブル8のモータ24とは、個別に制御可能に構成されていて、例えば、ターンテーブル7を停止させた状態でターンテーブル8を回転させるなど、ターンテーブル7(ジェットエンジン群5)の角度位置と、ターンテーブル8(ジェットエンジン群6)の角度位置とを相互に独立して制御できるよう構成されている。
姿勢コントローラ10は、マイクロコンピュータや無線通信回路などを含んで構成され、作業者が操作するリモコン(リモートコントローラ)との間で無線通信を行い、リモコンから送信される指令に応じてターンテーブル7,8(アクチュエータとしてのモータ24)を制御し、また、ジェットエンジン群5,6を構成する各ジェットエンジン5a〜5c、6a〜6cの起動、停止、更に、推力(回転数)を制御する。
なお、姿勢コントローラ10とリモコンとの間での通信を、有線通信とすることができる。
図3は、洋上風力発電機の組み立てにおけるブレードの揚重作業に吊り治具1を用いた場合の作業状態を例示する。
台船30上にクレーン31が設置され、クレーン31に吊持された吊り天秤4に吊荷13としてのブレード32が長手方向を水平方向として吊り下げされる。
そして、ブレード32は、洋上に建てられたタワー33の上端に設けられるナセル34のハブ34aにまでクレーン31によって揚重され、ハブ34aにブレード32を取り付ける作業が行われる。
台船30上の作業者35はリモコン36を操作し、吊り天秤4に設置された姿勢コントローラ10に指令を送信する。
リモコン36は、例えば、吊り天秤4(吊荷13)を旋回させる方向の指定や吊り天秤4に付与する旋回力の設定などを行えるよう構成される。換言すれば、作業者35は、リモコン36を操作することでターンテーブル7,8によるジェットエンジンの支持角度の変更を行え、更に、ジェットエンジンの推力の調整を行えるよう構成される。
なお、リモコン36は、作業者35が携帯する小型のものや、クレーン31のオペレータルームなどに設置される固定式のものとすることができる。
また、クレーン31の先端や吊り天秤4などに風速風向計や吊荷13を撮影するためのカメラを配置し、風速風向計による測定信号、カメラの映像信号がリモコン36に送信され、リモコン36に設けた画面に風速風向の測定結果やカメラの映像が表示される構成とすることができる。
以下では、ジェットエンジン群5,6を用いた吊荷13の姿勢制御を詳細に説明する。
図4の吊り天秤4の上面図は、吊り天秤4(吊荷13)が風の影響などによって所期の向き(目標角度方向)よりも俯瞰で時計回りの方向に回ってしまった場合の姿勢制御を示す。
この場合、ジェットエンジン群5,6の各ジェットエンジンの噴流が時計回りの方向に向けて噴射されるように、ターンテーブル7,8の角度を設定し、反作用で吊り天秤4(吊荷13)を反時計回りの方向に旋回させる力を作用させる。換言すれば、ジェットエンジン群5,6の双方が、吊り天秤4を反時計回りの方向に旋回させる力を付与するように、ターンテーブル7,8によるジェットエンジン群5,6の支持角度を設定する。
なお、この場合、ジェットエンジン群5,6の噴流方向は、吊り天秤4の軸線を挟んで逆向きになる。
これにより、吊り天秤4は反時計回りの方向に旋回し、係る吊り天秤4の旋回運動に伴って吊荷13も反時計回りの方向に旋回し、吊荷13の向きは本来の向き(目標角度方向)に戻ることになる。
ここで、ジェットエンジンの推力(回転数)と噴射方向の制御によって吊り天秤4(吊荷13)を旋回させる方向に作用する力(旋回力)を調整することが可能である。ジェットエンジンの噴射方向の制御とは、水平面内で吊り天秤4の軸線とジェットエンジンの軸線とがなす角度、換言すれば、ターンテーブル7,8によるジェットエンジン群5,6の支持角度を変更する制御である。
つまり、図5に示すように、水平面内で吊り天秤4の軸線AX1(長手方向)とジェットエンジンの軸線AX2とがなす角度θjを直角に近づけるほど、ジェットエンジンを通る吊り天秤4の旋回円の接線方向の推力成分、つまり、吊り天秤4を旋回させる方向に作用する力が大きくなる。逆に前記角度θjを鈍角又は鋭角にするほど前記接線方向の推力成分が小さくなり、吊り天秤4を旋回させる方向に作用する力が小さくなる。
従って、ジェットエンジン群5,6の各ジェットエンジンの推力(回転数)が一定であっても、水平面内で吊り天秤4の軸線AX1とジェットエンジンの軸線AX2とがなす角度θj(各ジェットエンジンの噴射方向)をターンテーブル7,8によって変化させることで、ジェットエンジン群5,6が吊り天秤4に付与する旋回力を可変とすることができる。
つまり、作業者はリモコン36の操作によってターンテーブル7,8の角度位置を変更することで、各ジェットエンジンが一定の推力を発生する状態で、吊り天秤4を旋回させる方向に作用する力を任意に変更することが可能である。
更に、各ジェットエンジンの推力(回転数)を調整しつつ、ターンテーブル7,8によって各ジェットエンジンの噴射方向を変更することで、吊り天秤4に付与される旋回力を広範囲に細かく制御することが可能である。
例えば、各ジェットエンジンの回転数が複数段階にステップ的に切替え制御されるよう構成し(換言すれば、基本の旋回力が複数段階に切り替えられるよう構成し)、各回転数の設定状態でターンテーブル7,8の角度位置(各ジェットエンジンの噴射方向)を変更して吊り天秤4に付与される旋回力を微調整することができる。
上記のようにして調整される旋回力と、ジェットエンジンによる噴流の生成時間(噴射時間)Δtとから、吊り天秤4(吊荷13)の旋回角速度ωが決まることになる。
つまり、吊り天秤4の長さをLsとし、慣性モーメントをIとし、ジェットエンジンの推力をPとしたときに、I・ω=P・Ls・Δtの関係が成り立ち、ターンテーブル7,8の角度変更は推力Pを増減することと同様に作用するから、ターンテーブル7,8の角度変更によって吊り天秤4の旋回角速度ωが調整されることになる。
例えば、吊り天秤4(吊荷13)を旋回させたい角度が大きいほど前記角度θjを直角に近づけ、また、吊り天秤4を旋回させようとする外力が大きいほど(風速が速いほど)前記角度θjを直角に近づけるようにすれば、旋回角速度ωを速くして姿勢制御の応答性を高めることができる。
また、吊り天秤4(吊荷13)を旋回させたい角度が小さいほど前記角度θjをより鋭角(又は鈍角)にし、吊り天秤4を旋回させようとする外力が小さいほど前記角度θjをより鋭角(又は鈍角)にすることで、旋回角速度ωを遅くして姿勢制御のオーバーシュートが発生することを抑制できる。
なお、ターンテーブル7,8の角度位置を個別に制御することで、ジェットエンジン群5側の角度θjとジェットエンジン群6側の角度θjとを異なる角度とし、ジェットエンジン群5によって吊り天秤4の一方端に旋回方向に作用する力の大きさと、ジェットエンジン群6によって吊り天秤4の他方端に旋回方向に作用する力の大きさとを異ならせることもできる。
また、ジェットエンジンの推力で吊り天秤4を旋回させるときに角度θjを鈍角又は鋭角とする場合には、図6に示すように、ジェットエンジン推力の軸線AX1方向の分力が、ジェットエンジン群5とジェットエンジン群6とで逆方向になって相互に相殺されるように角度の調整方向を設定することで、吊り天秤4がジェットエンジンの推力で長手方向に変位することを抑制できる。
吊り天秤4に旋回力を付与する場合、図6に示すように、旋回中心においてジェットエンジン群5とジェットエンジン群6とが回転対称になるように角度設定を行えば、ジェットエンジン推力の軸線AX1方向の分力がジェットエンジン群5とジェットエンジン群6とで逆向きになって相殺される。
このように、ターンテーブル7,8を介して吊り天秤4の端部にジェットエンジン群5,6を支持する構成とした吊り治具1では、各ジェットエンジンの推力を変化させることなく、ターンテーブル7,8の角度調整によって各ジェットエンジンの噴射方向を水平面内で変更することで吊り天秤4に作用する旋回力が変化し、高い精度での姿勢制御が可能となる。
ジェットエンジンの推力を細かく制御することは難しいが、ジェットエンジンの噴射方向(角度θj)を変更する構成であれば、噴射方向の変更に応じて吊り天秤4に作用する旋回力を連続的に変化させることができ、風の強さ(外乱の大きさ)などに応じた過不足ない旋回力を作用させて、吊荷13の姿勢を細かく修正できる。
また、ジェットエンジン群5,6の推力を吊り天秤4の旋回方向に作用させる必要がない場合に、各ジェットエンジンをアイドル状態(アイドル回転数)とした上で、図7に示すように、ジェットエンジン群5,6の各ジェットエンジンの軸線が吊り天秤4(吊荷13)の軸線AX1と平行になって対向し、かつ、ジェットエンジン群5の各ジェットエンジン5a〜5cの噴射方向とジェットエンジン群6の各ジェットエンジン6a〜6cの噴射方向とが逆向きになるように、ターンテーブル7,8によるジェットエンジンの支持角度(ジェットエンジンの噴射方向)を設定することができる。
図7(A)の場合、ジェットエンジン群5の各ジェットエンジン5a〜5cが、ジェットエンジン群6から離れる方向に噴流を噴射し、ジェットエンジン群6の各ジェットエンジン6a〜6cが、ジェットエンジン群5から離れる方向に噴流を噴射するように、ターンテーブル7,8の角度(ジェットエンジンの噴射方向)を設定してある。換言すれば、図7(A)の場合、ジェットエンジン群5の各ジェットエンジン5a〜5cとジェットエンジン群6の各ジェットエンジン6a〜6cとが、相互に吸気口を相手側に向けるようにして対向する。
一方、図7(B)の場合、ジェットエンジン群5の各ジェットエンジン5a〜5cがジェットエンジン群6に向けて噴流を噴射し、ジェットエンジン群6の各ジェットエンジン6a〜6cがジェットエンジン群5に向けて噴流を噴射するように、ターンテーブル7,8の角度(ジェットエンジンの噴射方向)を設定してある。換言すれば、図7(B)の場合、ジェットエンジン群5の各ジェットエンジン5a〜5cとジェットエンジン群6の各ジェットエンジン6a〜6cとが、相互に排気口を相手側に向けるようにして対向する。
図7(A)、(B)に示したように、ターンテーブル7,8の角度(ジェットエンジンの噴射方向)を設定すれば、ジェットエンジン群5の各ジェットエンジン5a〜5cの噴流によって生成される推力と、ジェットエンジン群6の各ジェットエンジン6a〜6cの噴流によって生成される推力とが相殺され、ジェットエンジン群5,6の推力は吊り天秤4を旋回させる方向に作用しない。
つまり、ジェットエンジン群5,6の各ジェットエンジンが噴流を生成する稼働状態を保ったまま、吊り天秤4(吊荷13)の旋回方向に作用する力が発生しないようにすることができる。
そして、風が強くなるなどして吊荷13の向きが変化したときには、ターンテーブル7,8によるジェットエンジンの支持角度を、例えば図6に示したようにジェットエンジン群5,6の双方が同一方向の旋回力を付与する角度に変更するだけで姿勢制御を開始できる。
従って、吊荷13が所期の向きを安定的に保持していて姿勢制御が不要になったときに全ジェットエンジンを停止させ、風が強くなるなどして姿勢制御が必要になったときにジェットエンジンを始動させる場合に比べ、ジェットエンジンの始動に要する時間遅れがなく、応答良く姿勢制御を開始でき、外乱に対する吊荷13の姿勢安定性が高くなる。
なお、ジェットエンジンの推力による姿勢制御が不要になったときに、図7に示したような噴射方向に設定した上で、3個1組のジェットエンジンのうちの1個乃至2個を停止させて待機状態とし、姿勢制御の開始後に待機状態で停止させておいたジェットエンジンを始動させる構成とすることができる。
上記のようなターンテーブル7,8によるジェットエンジンの噴射方向の変更は、作業者がリモコン36を操作して姿勢制御目標値(目標角度、目標旋回力、目標旋回角速度など)を指定し、リモコン36が指定された目標値を姿勢コントローラ10に送信することで行われる構成することができる。
この場合、リモコン36からの目標値の指令を受信した姿勢コントローラ10は、ターンテーブル7,8の角度位置を検出する角度センサの信号と受信した目標値に対応する角度とに基づきモータ24を駆動制御してターンテーブル7,8の角度位置を制御して、ジェットエンジンの水平面内での噴射方向を調整する。
また、姿勢コントローラ10は、例えば、リモコン36から吊荷13の目標方位の指令を受信し、吊り天秤4に取付けた方位センサの測定結果と目標方位との比較結果に基づいてモータ24を駆動制御して、吊荷13の実際の方位が目標方位に一致するようにターンテーブル7,8の角度位置(ジェットエンジンの噴射方向)などを自動制御することができる。
また、姿勢コントローラ10は、クレーン31の先端に設けた風向風速計の信号を受信し、吊荷13の実際の方位の情報と目標方位との比較結果に、風向、風速の情報を加味してターンテーブル7,8の角度位置(ジェットエンジンの噴射方向)などを自動制御することができる。
また、風向風速計を搭載したドローン(無人航空機)を、吊荷13の近辺にホバリングさせ、姿勢コントローラ10が、ドローンから無線で送信される風向風速の計測結果に基づきジェットエンジンの噴射方向などを制御する構成とすることができる。更に、風向風速計を搭載したドローンを吊荷13の風上側にホバリングさせるか或いは吊荷13の周辺に複数ホバリングさせ、姿勢コントローラ10が、ドローンから無線で送信される風向風速の計測結果に基づいて吊荷13に作用する風向風速の変化を事前に予測し、当該予測結果に基づきジェットエンジンの噴射方向などを制御する構成とすることができる。
また、吊荷13の実際の姿勢を検知するための情報としては、方位の他、GPS(Global Positioning System)を用いた吊荷13の位置情報などを用いることができる。
また、上記のように複数のジェットエンジンを1組として吊り天秤4の左右端部に配置する場合、起動させるジェットエンジンの数を平均的な風の強弱などの外乱状態に応じて自動的に又は作業者の指示により可変とし、例えば、風が比較的弱い天候である場合には、3機のジェットエンジンの内の1機乃至2機を停止し残りを起動させ、ターンテーブル7,8による角度調整を行わせることができる。
また、図7に示した角度とする待機状態への移行は、作業者の角度指定によって行われる構成とすることができる他、作業者の待機指令に基づき自動的に待機状態の角度に切り替わる構成とすることができる。
更に、自動的に待機状態の角度に切り替えられるときに3個1組のジェットエンジンのうちの1個乃至2個が自動的に停止され、待機状態の解除(待機状態からの角度変更)に伴って待機状態で停止していたジェットエンジンを自動的に始動させる構成とすることができる。
また、風力発電機のブレード32をナセル34にまで揚重し、ナセル34のハブ34aにブレード32を取り付ける作業を行うような場合(図3参照)には、吊り天秤4などに設置したカメラが撮影したナセル34の映像を姿勢コントローラ10が解析してブレード32の取り付け位置を識別することで、取り付け位置の方向に対する吊荷13(ブレード32)の方向のずれを検出し、このずれを減少させるようにターンテーブル7,8の自動制御を行う構成とすることができる。
ここで、上記カメラによる映像をリモコン36に送信し、作業者がリモコン36の画面に表示される映像を見ながらターンテーブル7,8の指令角度などの姿勢制御指令をリモコン36に設定し、係る指令の情報がリモコン36から姿勢コントローラ10に送信される構成とすることもできる。
上記の実施形態(第1実施形態)では、ジェットエンジン群5,6の水平面内での噴射方向をターンテーブル7,8によって可変とすることで吊り天秤4に作用する旋回力を調整可能としたが、更に、ジェットエンジン群5,6の位置ベクトルを変更可能に構成することで、ジェットエンジンの位置ベクトルと噴射方向との双方で吊り天秤4の旋回方向に作用する力を調整することができる。
つまり、第1実施形態では、吊り天秤4におけるターンテーブル7,8の位置は固定であるが、吊り天秤4の長手方向に沿ってターンテーブル7,8の位置を変更できるように、換言すれば、ジェットエンジン群5とジェットエンジン群6との間隔を変更できるようにすれば、ジェットエンジンの位置ベクトル(旋回中心からジェットエンジンまでの距離L)が変化して吊り天秤4に作用する旋回力が変化することになる。そして、ジェットエンジンの位置ベクトルと噴射方向(角度θj)とを制御することで、旋回力の調整範囲を拡大できる。
図8は吊り天秤4の上面図であり、吊り天秤4の長手方向に沿ってターンテーブル7,8の位置を変更可能とする構造、つまり、ターンテーブル7,8の位置を旋回中心に離接する方向に移動可能とし、旋回中心からターンテーブル7,8までの距離Lを可変とする構造の一例を示す。
図8に示す構造では、ターンテーブル7,8を台車40に搭載し、台車40が吊り天秤4に設けたレール41a、41bに案内されて吊り天秤4の長手方向(軸線AX1)に沿って移動できるよう構成し、更に、モータ42の回転運動がボールねじ43によって台車40をレール41a、41bに沿って移動させる直線運動に変換されるように構成する。これにより、モータ42の回転を制御することで、ターンテーブル7,8を吊り天秤4の長手方向に沿って移動させることができる。
このように、吊り天秤4の長手方向に沿ってターンテーブル7,8の位置を変更可能とする構造を備えた吊り天秤4では、ジェットエンジン群5とジェットエンジン群6とを共に吊り天秤4の長手方向の中央寄りに移動させて旋回中心に近づければ位置ベクトル(モーメント)が小さくなり、ジェットエンジンの噴射方向(ターンテーブル7,8の角度)及びジェットエンジンの推力(回転数)が同じでも、吊り天秤4に対して旋回方向に作用する力を小さくできる。
つまり、ジェットエンジン群5及びジェットエンジン群6を旋回中心から最大に遠ざけ、かつ、ジェットエンジンの噴射方向が水平面内で吊り天秤4の長手方向(軸線AX1)と直交するようにした場合に、吊荷13に対して旋回方向に作用する力が最大となる。係る状態から、ジェットエンジン群5及びジェットエンジン群6を旋回中心に近づけるに従って旋回方向に作用する力が低下し、更に、吊り天秤4の長手方向(軸線AX1)とジェットエンジンの軸線とがなす角度θjを鈍角又は鋭角にすることで、旋回方向に作用する力がより低下する。
従って、吊り天秤4の長手方向におけるジェットエンジン群5,6の位置、換言すれば、旋回中心からジェットエンジンまでの距離Lと、ジェットエンジン群5,6の水平面内での噴射方向(角度θj)との双方を調整することで、吊り天秤4に作用する旋回力を細かく制御して、吊荷13の姿勢を高精度に制御することができる。
なお、ターンテーブル7,8を吊り天秤4の長手方向に沿って移動させる機構(ターンテーブル7,8の位置を旋回中心に離接する方向に移動可能とする機構)のアクチュエータとして、油圧シリンダなどを用いることができる。
また、ターンテーブル7,8がそれぞれ独立して吊り天秤4の長手方向に沿って移動する構成にできる他、ターンテーブル7,8が一体的に相互に離接する方向に移動する構成とすることができる。
ターンテーブル7,8がそれぞれ独立して吊り天秤4の長手方向に移動する構成とした場合は、例えば、旋回中心が吊り天秤4の長手方向の中央(重心)からずれたときに、係る旋回中心のずれに応じてターンテーブル7,8の位置を個別に調整して旋回中心からターンテーブル7,8それぞれまでの距離を揃えることが可能となる。
また、ジェットエンジンの軸線AX2と吊り天秤4の軸線AX1とが水平面内でなす角度θj(噴射方向)を一定角度(例えば直角)に固定した状態で吊り天秤4の長手方向におけるターンテーブル7,8の位置を調整することによって、吊り天秤4に対し旋回方向に作用する力を調整することも可能である。
吊り天秤4の長手方向におけるターンテーブル7,8の位置は、移動範囲内の任意の位置に固定できるように構成できる他、予め決められた複数位置のいずれかに固定できる構成とすることができる。
ところで、吊荷の姿勢制御装置としては、フライホイール(リアクションホイール)を加・減速して回転させることにより生じる反作用モーメントにより吊り天秤にフライホイールの加・減速方向とは逆向きのモーメントが作用することを利用して吊り天秤を旋回させ、吊荷の向きを変化させる装置がある(特開2014−213972号公報等参照)。
そして、係るフライホイールを含む姿勢制御装置、及び、上記のジェットエンジン群5,6を含む姿勢制御装置1Aを吊り天秤4に設け、両方の姿勢制御装置を組み合わせて用いることができる。
図9は、フライホイールを含む姿勢制御装置(旋回力付与機構)1B、及び、ジェットエンジン群5,6を含む姿勢制御装置1Aを吊り天秤4に設けた第3実施形態の構成を示す、吊り天秤4の正面図である。
図9において、姿勢制御装置1Bは、吊り天秤4の長手方向の中央付近(旋回中心付近)に、鉛直方向を回転軸60として鉛直方向に厚みを有する円板状のフライホイール61を回転自在に支持し、更に、フライホイール61を回転駆動するためのモータ62を、出力軸が鉛直方向になるように吊り天秤4に設置し、フライホイール61の回転軸60とモータ62の出力軸とを歯車やベルトなどの伝導機構63で連係させ、モータ62によってフライホイール61が回転駆動されるよう構成される。
一方、ジェットエンジン群5,6を含む姿勢制御装置1Aは、図1に例示した構成と同じ構成として設けられている。
なお、図8に示した、吊り天秤4の長手方向におけるターンテーブル7,8の位置が可変である姿勢制御装置1Aと、フライホイール61を含む姿勢制御装置1Bとを組み合わせることもできる。
フライホイール61を含む姿勢制御装置1Bでは、フライホイール61を加速させると、フライホイール61に加速による慣性モーメントが生じ、この慣性モーメントが生じることにより吊り天秤4にはフライホイール61の加速方向とは逆方向の反作用モーメントが作用して、吊り天秤4をフライホイール61の回転方向とは逆方向に旋回させることができ、これにより吊荷13の向きを変えることができる。
係るフライホイール61を含む姿勢制御装置1Bは、大きな旋回力を吊り天秤4に作用させることは難しく、また、吊り天秤4を一定方向に旋回させる外乱が継続する場合にはモータ62の回転速度が最高回転速度に達することでそれ以上に旋回力を与えることができなくなるという特性があるものの、ジェットエンジン群5,6を含む姿勢制御装置1Aに比べて旋回力の微調整が容易である。
そこで、例えば、通常の旋回制御や旋回方向の微調整はフライホイール61の回転制御によって行い、外乱によって吊荷13の姿勢が大きく変化したときや、速やかに吊荷13の姿勢を戻す要求があるときや、モータ62の回転速度が最高回転速度に達したときなどにおいて、ジェットエンジン群5,6で吊り天秤4に旋回力を付与することで、吊荷13の姿勢を高い応答で制御することができる。
また、フライホイール61の回転速度を落とすときに、反作用の力をジェットエンジン群5,6の推力で打ち消すことで、吊り天秤4を停止状態に保ったまま(或いは、吊り天秤4が一定速度で旋回する状態を保ったまま)フライホイール61の回転速度を低下させる(減速させる)ことができる。
なお、上記実施形態における吊り天秤4は棒状の吊り天秤であるが、ジェットエンジン群5,6を含む姿勢制御装置1Aを適用できる吊り天秤は棒状の吊り天秤に限定されず、角型の吊り天秤など公知の種々の吊り天秤に適用可能である。
図10は、Y字型吊り天秤70にジェットエンジン群5,6を含む姿勢制御装置1Aを適用した例を示す。
図10において、Y字型吊り天秤70は、3本の棒状部材70a〜70cをY字型に連結して構成され、Y字をなす平面が水平面となるように、クレーンフック2Aにワイヤーロープ3a〜3cを介して3点で吊持される。
このY字型吊り天秤70には、例えば図10に示すようなしゃもじ型で板状の吊荷13が、棒状部材70a〜70cそれぞれに一端が係止される玉掛けワイヤーロープ12a〜12cを介してしゃもじ型の端面が水平になるように3点で吊り下げられ、図示を省略したクレーンによる揚重作業が行われる。
Y字型吊り天秤70の各棒状部材70a〜70cそれぞれの端部には、ターンテーブル74a〜74cに支持されたジェットエンジン群75a〜75cを配置してある。
各ジェットエンジン群75a〜75cは、3機のジェットエンジンを、軸線が水平でかつ相互に平行で、しかも、噴流の方向(吸気口の向き及び排気口の向き)が同方向となるように、ターンテーブル74a〜74c上に横方向に並べて固定される。
このようなY字型吊り天秤70においても、水平面内でのジェットエンジンの軸線のY字型天秤70に対する相対角度、つまり、ジェットエンジンの噴射方向をターンテーブル74a〜74cによって変更することで、Y字型吊り天秤70に作用する旋回力を調整することができる。
例えば、Y字型吊り天秤70を旋回させて吊荷13の向きを変える場合、図10に示したように、ジェットエンジンの軸線をY字型天秤70の旋回円の接線方向(ジェットエンジンの軸線のY字型天秤70に対する相対角度を90deg)とし、かつ、Y字型吊り天秤70を旋回させたい方向とは逆向きに噴流を噴射させるようにターンテーブル74a〜74cの角度を設定する。
係る状態ではY字型吊り天秤70を旋回させる方向に作用する力が最も大きくなり、ジェットエンジンの軸線を前記接線方向からずらすことでY字型吊り天秤70を旋回させる方向に作用する力を小さくできる。
また、ジェットエンジン群75a〜75cの各軸線がY字型天秤70の中央付近(旋回中心付近)で交差し、かつ、噴射方向をY字型吊り天秤70の中央付近(旋回中心付近)に向かう方向又は当該方向と逆方向に設定することで、ジェットエンジン群75a〜75cが生成する推力を相殺させ、Y字型吊り天秤70に旋回力が作用することを抑制できる。
また、Y字型吊り天秤70において、ターンテーブル74a〜74cが棒状部材70a〜70cに沿って移動するよう構成することで、ジェットエンジン群75a〜75cがY字型吊り天秤70の旋回中心に離接する方向に移動可能とすることができる。
また、Y字型吊り天秤70に、ジェットエンジン群75a〜75cを含む姿勢制御装置とともに図9に例示したフライホイール61を含む姿勢制御装置1Bを設けることができる。
以上、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば種々の変形態様を採り得ることは自明である。
上記実施形態では、複数のジェットエンジンを1組とするジェットエンジン群を吊り天秤4の端部に配置したが、単機のジェットエンジンを吊り天秤の端部にそれぞれ配置する構成とすることができ、複数のジェットエンジンを1組として吊り天秤に配置する構成に限定されない。
また、吊り天秤4の旋回中心を挟んで左右それぞれに、ジェットエンジンを支持したターンテーブルを吊り天秤4の長手方向に沿って複数設置することで、位置ベクトルの異なるジェットエンジンを備える構成とすることができる。
また、ジェットエンジンの水平面内での噴射方向を変化させるための機構はターンテーブル(回転台機構)に限定されず、更に、ターンテーブルは全周旋回可能ではなく角度の可変範囲が360deg未満に制限される構成とすることができる。
また、吊り天秤4を用いた揚重作業として、風力発電機のブレードなどの長尺物を水平に吊り下げて揚重する作業が効果的であるが、吊荷13は長尺物に限定されない。
また、ジェットエンジン群5の各ジェットエンジン5a〜5cの噴流及びジェットエンジン群6の各ジェットエンジン6a〜6cの噴流が、吊り天秤4の軸線AX1から同一方向に向けて噴射されるようにターンテーブル7,8の角度位置を設定することで、吊り天秤4を平行移動させる方向の力を作用させることも可能である。
また、ジェットエンジン群5,6を構成する複数のジェットエンジンとして、相互に推力の異なる複数のジェットエンジンを組み合わせることができる。
1…吊り治具、1A…姿勢制御装置、2…クレーンワイヤー、2A…フック、3a,3b…ワイヤーロープ、4…吊り天秤、5,6…ジェットエンジン群(推力発生装置)、5a〜5c…ジェットエンジン、6a〜6c…ジェットエンジン、7,8…ターンテーブル(支持装置)、9…燃料タンク、10…姿勢コントローラ(制御装置)、11…バッテリ、12a,12b…玉掛けワイヤーロープ、13…吊荷

Claims (7)

  1. 吊り天秤と、噴流を生成する推力発生装置と、水平面内での前記吊り天秤に対する前記推力発生装置の角度を可変として前記推力発生装置を前記吊り天秤の端部に支持する支持装置と、を含む、吊荷の姿勢制御装置。
  2. 前記支持装置による前記角度の変更によって、前記推力発生装置が前記吊り天秤に付与する旋回力を可変とする、請求項1記載の吊荷の姿勢制御装置。
  3. 前記支持装置に支持された前記推力発生装置を前記吊り天秤の両端にそれぞれ配設し、
    前記支持装置は、前記吊り天秤の両端の前記推力発生装置が前記吊り天秤に同一方向の旋回力を付与する角度、及び、前記吊り天秤の両端の前記推力発生装置の推力が相互に相殺される角度に設定可能である、請求項1又は2記載の吊荷の姿勢制御装置。
  4. 前記支持装置は、前記吊り天秤の旋回中心に離接する方向に移動可能に構成される、請求項1から3のいずれか1つに記載の吊荷の姿勢制御装置。
  5. 前記支持装置は、前記角度を変更するためのアクチュエータを含み、
    外部から無線送信される指令に応じて前記アクチュエータを制御する制御装置を前記吊り天秤に配置した、請求項1から4のいずれか1つに記載の吊荷の姿勢制御装置。
  6. 鉛直軸回りに回転可能に支持されるフライホイールと前記フライホイールを回転駆動するモータとを含み、前記フライホイールの回転で生じる反作用モーメントによって前記吊り天秤に旋回力を付与する旋回力付与機構を前記吊り天秤に設けた、請求項1から5のいずれか1つに記載の吊荷の姿勢制御装置。
  7. 吊り天秤に吊り下げられる吊荷の姿勢制御方法であって、前記吊り天秤の端部に配置した噴流を生成する推力発生装置の向きを水平面内で変更して前記吊荷の姿勢を制御する、吊荷の姿勢制御方法。
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