JPH11118210A

JPH11118210A - 空調室外機の据付装置

Info

Publication number: JPH11118210A
Application number: JP30350797A
Authority: JP
Inventors: Namio Kaneda; 波夫兼田; Tetsuhiro Yamanaka; 哲博山中
Original assignee: Daikin Industries Ltd
Current assignee: Daikin Industries Ltd
Priority date: 1997-10-17
Filing date: 1997-10-17
Publication date: 1999-04-30

Abstract

(57)【要約】【課題】据付時間の短縮及び据付費用の削減を図ると
共に、据付作業の安全性を向上することができる空調機
の据付装置を提供すること。【解決手段】据付装置２を、建物５の外壁６に固定さ
れる本体３と、空調室外機１に装着されると共に、本体
３に着脱可能に装着される据付部材４とで構成する。据
付けに際しては、先ず空調室外機１の取付部１ａを据付
部材４の取付部７にボルト１３及びナット１４を用いて
固定する。次に、据付部材４の係合部材１０を本体３の
ガイド部材２４、２５の間に差し込むと、重力に従って
下方向に移動して、ガイド部材２４、２５の下方端で支
持される。このように、比較的手間のかかるボルト締め
作業は作業しやすい場所で行うことができ、据付部材４
の本体３への装着作業は簡単なものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、建物の外壁、特
に高層建築物の外壁に空調室外機を据付ける際に好適に
用いられる空調室外機の据付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図８は、従来例である空調室外機の据付
装置（以下「据付装置」という）４１の斜視図である。
据付装置４１は、本体４２と据付部材４３、４３とで構
成されている。本体４２は、長尺状の部材であり、その
一表面に据付部材４３、４３が装着されている。据付部
材４３は、垂直部４３ａと水平部４３ｂとを有する略Ｌ
字状の部材であり、垂直部４３ａが本体４２に装着さ
れ、水平部４３ｂには空調室外機が取り付けられる。

【０００３】空調室外機を据付けるにあたって、作業者
は先ず据付装置４１を建物の外壁の所望の場所にボルト
等を用いて固定する。次に、空調室外機を据付部材４３
の水平部４３ｂに載置して、４つの取付部４４にボルト
等を用いて固定して作業は完了する。また、据付場所が
高層建築物の外壁のように高所である場合には、作業者
は先ず踏台を組立て、それから、その踏台の上に登って
上述の据付作業を行い、作業完了後に踏台を解体してい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】踏台の組立及び解体作
業はかなり時間がかかるものであり、従って据付時間が
長時間になると共に、据付費用も高くなる。また、踏台
があるとはいえ高所での作業には危険が伴なうため、作
業の安全性を確保するためには、高所での作業を簡素化
すると共に、高所での作業時間を短縮することが望まし
い。

【０００５】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、据付時間の短縮
及び据付費用の削減を図ると共に、据付作業の安全性を
向上することができる空調室外機の据付装置を提供する
ことにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】そこで請求項１の空調室
外機の据付装置は、建物５の外壁６に装着される本体３
と、空調室外機１が組付け可能であると共に、上記本体
３に着脱可能に装着される据付部材４とを備えることを
特徴としている。

【０００７】上記請求項１の空調室外機の据付装置で
は、予め空調室外機１を据付部材４に組付けてから、外
壁６に装着された本体３に対して据付部材４を装着する
ことで据付作業を行うことができる。従って、空調室外
機１の据付部材４への組付け作業を、作業者が行い易い
場所で行うことができるので、作業者の負担が軽減され
る。

【０００８】また請求項２の空調室外機の据付装置は、
上記据付部材４は、上記本体３に係合する係合部９、１
０を備え、上記本体３は、上記係合部９、１０の両側面
と側面近傍の前面９ａ、１０ａ及び背面９ｂ、１０ｂと
を上下方向に案内すると共に支持するガイド部２４ｂ、
２４ｃ、２５ｂ、２５ｃ、２３ａ、２６ｃと、当該ガイ
ド部２４ｂ、２４ｃ、２５ｂ、２５ｃ、２３ａ、２６ｃ
の下方端部に配置されて上記係合部９、１０の下面１０
ｃを支持する支持部２６ａとを備えることを特徴として
いる。

【０００９】上記請求項２の空調室外機の据付装置で
は、据付部材４の係合部９、１０を本体３のガイド部２
４ｂ、２４ｃ、２５ｂ、２５ｃ、２３ａ、２６ｃに挿入
すれば、重力に従って下方向に移動し、係合部９、１０
の下面１０ｃが本体３の支持部２６ａに当接した時点で
停止し、上記ガイド部及び支持部によって係合部９、１
０が支持されて、装着は完了する。このように、上方か
ら係合部をガイド部に挿入するだけの簡単な作業で空調
室外機１を据付けることができる。

【００１０】さらに請求項３の空調室外機の据付装置
は、上記係合部９、１０の上端部を、上記本体３の上方
部２３ｂに係合させて上記係合部９、１０の上方向への
移動を規制することを特徴としている。

【００１１】上記請求項３の空調室外機の据付装置で
は、据付部材４の係合部９、１０が本体３から上方向へ
抜け出ることが防止され、空調室外機１を安定して支持
することができる。

【００１２】請求項４の空調室外機の据付装置は、上記
本体３を、窓５ａの直下の外壁６に装着することを特徴
としている。

【００１３】上記請求項４の空調室外機の据付装置で
は、空調室外機１の据付作業を全て屋内から行うことが
できるようになる。これによって高層建築物の外壁６に
据付ける場合でも踏台が不要となり、踏台の組立て及び
解体作業を省略できるので、作業時間の大幅な短縮と共
に据付費用の大幅な削減を図ることができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】次にこの発明の空調室外機の据付
装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ
詳細に説明する。図１は、空調室外機１を据付ける前の
状態を示す側面図であり、図２は空調室外機１を据付け
た状態を示す側面図である。また、図３は、空調室外機
１を据付けた状態を示す上面図であり、図４は図３の切
断面線ＩＶ−ＩＶから見た断面図である。さらに、図５
は、空調室外機１を据付けた状態を示す正面図である。

【００１５】本発明の一実施の形態である空調室外機の
据付装置（以下、単に「据付装置」という）２は、本体
３と、据付部材４とで構成されている。本体３は、建物
５の外壁６にボルト等を用いて固定される。据付部材４
は、予め空調室外機１が取付部７に取付けられた状態
で、後述する構造によって本体３に着脱可能に装着され
る。

【００１６】先ず、図６を参照しながら据付部材４の構
成を説明する。据付部材４は、２本の支持部材８、８
と、２本の係合部材９、１０とを組立てて構成される。
支持部材８は、角管状の部材をＬ字状に折り曲げて形成
され、水平支持部８ａと垂直支持部８ｂとから成る。
尚、支持部材８の両端部には、雨水等の内部への浸入を
防止するため蓋２２が装着される。

【００１７】水平支持部８ａには、所定の間隔をあけて
ボルト挿通孔１１、１１が形成され、これによって取付
部７が規定される。取付部７には、防震パッド１２が載
置され、その上に空調室外機１の取付部１ａ（図３参
照）が載置されて、ボルト１３、ナット１４、座金１５
を用いて固定される。

【００１８】一方、垂直支持部８ｂには、その上端部に
上側係合部材９が配置され、その下方に所定の間隔をあ
けて下側係合部材１０が配置され、それぞれボルト１
６、ナット１７、座金１８を用いて固定される。上側係
合部材９は、横断面形状がＵ字状の長尺状の部材であ
り、互いに対向する前面部９ａ及び背面部９ｂと、前面
部９ａと背面部９ｂとを連結する底面部９ｃとから成
り、前面部９ａが上記支持部材８に取り付けられる。ま
た、背面部９ｂの上端部のほぼ中央部には釣状の係止爪
１９が形成され、さらに、この係止爪１９を挟んで２個
の取付片２１が形成される。係止爪１９は本体３の上面
に係合され、取付片２１は止めねじ２０ａをねじ孔２０
に螺合させることによって本体３の上面に取り付けられ
る。

【００１９】また、下側係合部材１０は、横断面形状が
略Ｕ字状の長尺状の部材であり、その長さは上側係合部
材９とほぼ同一に選ばれており、互いに対向する前面部
１０ａ及び背面部１０ｂと、前面部１０ａと背面部１０
ｂとを連結する底面部１０ｃとから成り、前面部１０ａ
が上記支持部材８に取付けられる。また、背面部１０ｂ
の高さを前面部１０ａの高さよりも低くしたのは、ボル
ト１６とナット１７の螺合作業を行い易くするためであ
る。

【００２０】次に、図７を参照して、本体３の構成を説
明する。本体３は、基台２３と、ガイド部材２４、２５
と、支持部材２６とを組立てて構成される。基台２３
は、平板状の前面部２３ａと、前面部２３ａの上下両端
部から前面部２３ａに直交して延設される上面部２３ｂ
及び底面部２３ｃと、さらに上面部２３ｂ及び底面部２
３ｃの各端部からそれぞれ外方に向けて前面部２３ａに
平行に延設される取付部２３ｄ、２３ｄとから成る。取
付部２３ｄは、複数個のボルト挿通孔２７を有し、ボル
トを用いて建物５の外壁６に固定される。上面部２３ｂ
は、その略中央部に長孔２８を有し、この長孔２８には
据付部材４の係止爪１９が係止される。また、長孔２８
を挟んでねじ孔２９、２９が形成されており、このねじ
孔には、据付部材４の取付片２１のねじ孔２０に螺合さ
れたボルトが螺合される。前面部２３ａの左右両端部に
は、ガイド部材２４、２５がボルト３０、ナット３１、
座金３２を用いて固定される。

【００２１】ガイド部材２４、２５は、左右対称に形成
されているので、ガイド部材２４を例にとり、その構成
を説明する。ガイド部材２４は、取付部２４ａと、側面
ガイド部２４ｂと、前面ガイド部２４ｃとから成る。取
付部２４ａは、細長い平板状に形成され、その幅方向一
端部には側面ガイド部２４ｂが取付部２４ａに直交する
方向に延設される。前面ガイド部２４ｃは、側面ガイド
部２４ｂの先端部から取付部２４ａの延設方向とは反対
方向に、かつ取付部２４ａと略平行に延設される。ここ
で、ガイド部材２４、２５の長さは、基台２３の前面部
２３ａの上下方向長さよりも長く選ばれている。従っ
て、ガイド部材２４、２５の上端部を基台２３の上面部
２３ｂとほぼ同じ高さにそろえて取付けることによっ
て、ガイド部材２４、２５の下端側は基台２３の前面部
２３ａから突出して配置される。ガイド部材２４、２５
の下端部には支持部材２６がボルト３３、ナット３４、
座金３５を用いて固定される。

【００２２】支持部材２６は、底面部２６ａと、前面部
２６ｂと、背面部２６ｃとから成る。底面部２６ａは、
細長い板状に形成され、その長さはガイド部材２４、２
５の各側面ガイド部２４ｂ、２５ｂ間の距離にはほぼ等
しく選ばれている。前面部２６ｂは、底面部２６ａの幅
方向一方端部から底面部２６ａに直交し、かつ下方向に
延設されている。また、背面部２６ｃは、底面部２６ａ
の幅方向他方端部から底面部２６ａに直交する方向に、
かつ前面部２６ｂの延設方向とは反対方向（上方向）に
延設されている。尚、背面部２６ｃの長さは、底面部２
６ａ及び前面部２６ｂの長さよりも、長く選ばれてい
る。詳しくは、ガイド部材２４、２５の取付部２４ａ、
２５ａに対向できるように、取付部２４ａ、２５ａの幅
と同じ長さだけ、各両端部が長く形成されている。この
ような構成の支持部材２６は、その前面部２６ｂがガイ
ド部材２４、２５の前面ガイド部２４ｃ、２５ａに、そ
の背面部２６ｃがガイド部材２４、２５の取付部２４
ａ、２５ａに取付けられて、ガイド部材２４、２５の下
端部に固定される。

【００２３】次に、空調室外機１の据付作業、特に、据
付装置２における据付部材４の本体３への装着作業につ
いて説明する。図１に示すように、据付部材４の下側係
合部材１０を、ガイド部材２４、２５の間に挿入すれ
ば、重力に従って下方向にガイド部材２４、２５に沿っ
て案内されて移動し、下側係合部材１０と本体３の支持
部材２６とが当接すると、下方向への移動が停止して保
持される。このとき、上側係合部材９はガイド部材２
４、２５の上端部に位置しており、係合爪１９が長孔２
８に係止され、取付片２１が上面部２３ｂに接触してい
る。その後、取付片２１を止めねじ２０ａで基台２３の
上面部２３ａに固定し、上方向への抜けを防止して据付
作業は完了する。尚、取外すときは、止めねじ２０ａを
外して上方向へ引き上げれば、容易に本体３から据付部
材４を離脱させることができる。

【００２４】もう少し詳細に説明すると、本体３におい
て、ガイド部材２４、２５の側面ガイド部２４ｂ、２５
ｂと、前面ガイド部２４ｃ、２５ｃと、基台２３の前面
部２３ａとが、下側係合部材１０を案内するガイド部を
構成している。即ち、下側係合部材１０の左右両端部を
ガイド部材２４、２５の側面ガイド部２４ｂ、２５ｂが
案内し、下側係合部材１０の前面部１０ａの左右両端部
近傍部分をガイド部材２４、２５の前面ガイド部２４
ｃ、２５ｃが案内し、下側係合部材１０の背面部１０ｂ
を基台２３の前面部２３ａが案内する。

【００２５】また、下側係合部材１０が支持部材２６に
当接して保持されているときは、下側係合部材１０の底
面部１０ｃが支持部材２６の底面部２６ａに当接し、下
側係合部材１０の左右両端部がガイド部材２４、２５の
側面ガイド部２４ｂ、２５ｂに当接し、下側係合部材１
０の前面部１０ａの左右両端部近傍部分がガイド部材２
４、２５の前面ガイド部２４ｃ、２５ｃに当接し、下側
係合部材１０の背面部１０ｃが支持部材２６の背面部２
６ｃに当接している。また、上側係合部材９の左右両端
部が側面ガイド部２４ｂ、２５ｂに当接し、上側係合部
材９の前面部９ａの左右両端部近傍部分が前面ガイド部
２４ｃ、２５ｃに当接し、上側係合部材９の背面部９ｂ
が基台２３の前面部２３ａに当接している。従って、据
付部材４が本体３に装着されたときは、左右方向、前後
方向、下方向の移動が規制されて、がたつくことなくし
っかりと保持される。

【００２６】以上のように本実施の形態によれば、比較
的手間のかかる作業である空調室外機１の据付部材４へ
のボルト止め作業を、作業者がやり易い場所で行うこと
ができ、また、係合部材９、１０をガイド部材２４、２
５に差し込むだけで据付部材４を本体３へ装着できるの
で、作業者の負担が軽減され、空調室外機１の外壁６へ
の据付作業が容易になると共に、作業時間の短縮を図る
ことができる。例えば、作業者が動きにくいような狭い
場所に据付ける場合に有効である。

【００２７】また、高層建築物の外壁６に据付ける場合
は、踏台を組立てて高所で作業を行う必要があるが、空
調室外機１の据付部材４へのボルト止め作業は地上で行
い、本体３の外壁６への取付作業及び据付部材４の本体
３への装着作業のみを高所で行えばよく、高所での作業
が単純になり、作業の安全性が向上される。

【００２８】さらに、窓５ａの直下の外壁６に据付ける
場合は、本体３の外壁６への取付作業及び据付部材４の
本体３への装着作業の全てを屋内から行うことができる
ので、踏台の組立て及び解体作業を行う必要がなく、据
付時間を一層短縮できると共に、据付費用も削減するこ
とができる。

【００２９】

【発明の効果】以上のように請求項１の空調室外機の据
付装置によれば、空調室外機と据付部材との装着作業
を、作業者が行い易い場所で行うことができるので、作
業者の負担が軽減され、作業時間の短縮も可能となる。
特に、高層建築物の外壁に据付ける場合は、踏台の上で
作業を行う必要があるが、このような場合は空調室外機
と据付部材との装着作業は地上で行うことができ、本体
の外壁への装着作業及び本体への据付部材の装着作業だ
けを踏台上で行えばよく、作業の一部を安全な地上で行
うことができるようになるので、作業の安全性が向上す
る。

【００３０】また請求項２の空調室外機の据付装置によ
れば、簡単な作業で空調室外機を外壁に据付けることが
できるので、作業者の負担が一層軽減され、作業時間も
より短縮され、さらに高所での作業の安全性を一層向上
することができる。

【００３１】さらに請求項３の空調室外機の据付装置に
よれば、空調室外機の上方向への移動を規制して安定し
て支持することができる。

【００３２】請求項４の空調室外機の据付装置によれ
ば、空調室外機の据付作業を全て屋内から行うことがで
きるので、高所作業に使用する踏台が不要となり、踏台
の組立て及び解体作業を省略することができる。これに
よって、作業時間の大幅な短縮と共に、据付費用の大幅
な削減も可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示す側面図である。

【図２】本発明の実施の形態を示す側面図である。

【図３】本発明の実施の形態を示す上面図である。

【図４】図３の切断面線ＩＶ−ＩＶから見た断面図であ
る。

【図５】本発明の実施の形態を示す正面図である。

【図６】本発明の据付装置を構成する本体の分解斜視図
である。

【図７】本発明の据付装置を構成する据付部材の分解斜
視図である。

【図８】従来例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１空調室外機２据付装置３本体４据付部材５建物５ａ窓６外壁８支持部材９係合部材９ｂ背面部９ｃ底面部１０係合部材１０ｂ背面部１０ｃ底面部１９係止爪２０ねじ孔２０ａ止めねじ２１取付片２３基台２３ａ前面部２３ｂ上面部２４ガイド部材２５ガイド部材２５ｂ側面ガイド部２５ｃ前面ガイド部２６支持部材２６ａ底面部２６ｃ背面部２８長孔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】建物（５）の外壁（６）に装着される本
体（３）と、空調室外機（１）が組付け可能であると共
に、上記本体（３）に着脱可能に装着される据付部材
（４）とを備えることを特徴とする空調室外機の据付装
置。
【請求項２】上記据付部材（４）は、上記本体（３）
に係合する係合部（９）（１０）を備え、上記本体
（３）は、上記係合部（９）（１０）の両側面と側面近
傍の前面（９ａ）（１０ａ）及び背面（９ｂ）（１０
ｂ）とを上下方向に案内すると共に支持するガイド部
（２４ｂ）（２４ｃ）（２５ｂ）（２５ｃ）（２３ａ）
（２６ｃ）と、当該ガイド部（２４ｂ）（２４ｃ）（２
５ｂ）（２５ｃ）（２３ａ）（２６ｃ）の下方端部に配
置されて上記係合部（９）（１０）の下面（１０ｃ）を
支持する支持部（２６ａ）とを備えることを特徴とする
請求項１の空調室外機の据付装置。
【請求項３】上記係合部（９）（１０）の上端部を、
上記本体（３）の上方部（２３ｂ）に係合させて上記係
合部（９）（１０）の上方向への移動を規制することを
特徴とする請求項２の空調室外機の据付装置。
【請求項４】上記本体（３）を、窓（５ａ）の直下の
外壁（６）に装着することを特徴とする請求項３の空調
室外機の据付装置。