JPH11117429A - 耐熱パネル及び耐熱パネルの連結構造並びに耐熱パネルを用いた組立体 - Google Patents

耐熱パネル及び耐熱パネルの連結構造並びに耐熱パネルを用いた組立体

Info

Publication number
JPH11117429A
JPH11117429A JP29317897A JP29317897A JPH11117429A JP H11117429 A JPH11117429 A JP H11117429A JP 29317897 A JP29317897 A JP 29317897A JP 29317897 A JP29317897 A JP 29317897A JP H11117429 A JPH11117429 A JP H11117429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
resistant
panel
hollow portion
surface plates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP29317897A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Yanagimoto
利夫 柳本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Light Metal Co Ltd filed Critical Nippon Light Metal Co Ltd
Priority to JP29317897A priority Critical patent/JPH11117429A/ja
Publication of JPH11117429A publication Critical patent/JPH11117429A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱パネル及びその組立体の強度を向上させ
ると共に、高温及び高湿度下で長時間使用しても変形し
ない組立体を提供する。 【解決手段】 耐熱性を有する表面板2と、表面板2間
に介在される耐熱性心材3と、表面板2の周辺間に介在
される耐熱性の枠材4a(4b)とを具備する耐熱パネ
ル1において、枠材4a(4b)に、外方側に向かって
開口する挿入溝7と中空部6a〜6cを設け、挿入溝7
内に、表面板2の端部から内向きに折曲された折曲縁部
5を挿入嵌合し、中空部6a〜6c内に、補強板8又は
取付板9を挿入可能に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば加工食品
等を滅菌処理するために、温度100℃、湿度100%
という過酷な雰囲気条件下において使用される、耐熱パ
ネルを用いた組立体例えば滅菌庫等に関するもので、詳
しくは耐熱パネルの組立体と、これを構成する耐熱パネ
ル及びその耐熱パネルの連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、耐熱パネルとしては、耐熱性を
有するステンレス製等の一対の表面板と、これらの間に
介在されるポリウレタンフォーム等の耐熱性心材と、上
記表面板の周辺間に介在される耐熱性の枠材とを具備し
たものが知られている。また、上記耐熱パネルを用いた
組立体としては、耐熱パネルにて形成される複数枚の天
井パネル、側壁パネル及び床パネルを組み合わせて連結
して形成された箱体があり、その内部において、例えば
加工食品等を高温蒸気で滅菌処理するための滅菌庫とし
て利用されていることが知られている。
【0003】従来の耐熱パネルは、図6及び図7に示す
ように、ステンレス製等の一対の表面板b,bと、これ
らの間に介在される例えばポリウレタンフォーム等の耐
熱性心材cと、上記表面板b,bの周辺間に介在される
枠材d,eとで主に構成されている。なお、上記枠材
d,eには、ポリスチレンやポリ塩化ビニル等の繊維強
化プラスチック(以下にFRPという)が用いられてい
る。更に、上記枠材d,eの端部は、折り曲げられた表
面板bの端部が形成する折曲縁部fによって覆うように
して押さえ付けられており、折曲縁部fはリベットhに
よって固定されている。
【0004】また、耐熱パネルaの枠材dには、外側方
に向かって開口する嵌合溝iが形成されており、隣接す
る耐熱パネルaの枠材dの嵌合溝i内に板状の接合部材
jを挿入し、その隙間にコーキング材xを充填して耐熱
パネルa,a同士を連結している(図7参照)。一方、
側壁パネルと天井パネル又は床パネルの連結部は上記コ
ーキング材xに加えてコーチスクリューkで固定され、
更に連結部の内側面にブラケットlを当接し、ねじmで
固定することにより補強されている。なお、天井パネル
と床パネルの枠材eの外側部には、化粧板nが覆うよう
に取付けられている(図6参照)。
【0005】また、耐熱パネルaと躯体との連結は、図
8に示すように、図示しない天井(躯体)に一端を固定
される吊りボルトoに、ターンバックルp、アイボルト
qを介して連結されるU字ボルトrをもって連結されて
いる。この場合、U字ボルトrの2個所の下端部が、耐
熱パネルaの耐熱性心材cが充填されている領域に設け
られた取付孔uを貫通し、その突出部に座板tを介して
ナットsがねじ結合されている。なお、耐熱パネルaの
下部側には受け部材vが当接され、耐熱パネルaと接触
する当接部wの両端部は折り曲げてある。この折り曲げ
部と下側の表面板bとの間にはコーキング材xが充填さ
れて密閉できるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記組
立体を滅菌庫として利用した場合、内部環境は温度約1
00℃、湿度約100%という過酷な条件下にあり、こ
のような条件下において長時間使用すると、滅菌庫の内
部と外部の温度差によって耐熱パネルの熱膨張の状態に
も差が生じ、耐熱パネルの周縁部が外方側に向かって反
り返ってしまう。これにより、耐熱パネルの連結部及び
コーキング材が充填された目地部に十分な強度が無い場
合、耐熱パネルの歪みにより目地部に亀裂が生じ、そこ
から高温蒸気が漏れて耐熱パネル内部が蒸気に晒され、
表面板の剥離、又はポリウレタンフォームの熱による収
縮(以下にシュリンクという)あるいは炭化が起こると
いう問題があった。
【0007】また、ポリスチレン及び塩化ビニルのFR
Pにて形成される接合部材や枠材もそれ自体が高温でね
じれたり、蛇行状に歪む等の変形をすることが知られて
おり、これらの変形が、上述した耐熱パネルの反り返り
や、目地部の亀裂、表面板の剥離等の現象が起こるのを
助長していた。
【0008】一方、表面板の折曲縁部は一回折り曲げて
いるだけなので剥離し易く、したがって高湿度下に晒さ
れることにより、上述した亀裂や変形、剥離等によって
生じた隙間から水分(蒸気)が侵入し、表面板を、たと
え鋲着していても、剥離させることもあった。
【0009】また、耐熱パネルの組立体(この場合は滅
菌庫)を、倒れたりしないように安全な状態で設置する
ために連結部材を介して躯体に固定する場合、耐熱パネ
ルのポリウレタンフォームが充填されている領域に貫通
孔を設けてボルト等を挿入するようにしている。このた
め、この貫通孔とボルト等との隙間を通って蒸気が外部
に漏れたり、蒸気が貫通孔を通過する過程で耐熱パネル
の心材であるポリウレタンフォームが湿気や高温に晒さ
れてシュリンクしてしまい、表面板が剥離し易くなると
いう問題があった。
【0010】この発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、耐熱パネル及び耐熱パネルの連結構造を強化すると
共に、躯体との連結部を強化できるような構造にするこ
とにより、温度及び湿度の過酷な条件下に長時間晒され
ても変形又は劣化しない耐熱パネル及び耐熱パネルの組
立体を提供すると共に、その組立体を安定した状態で躯
体に設置できるようにすることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、次のように構成したものである。 (1)請求項1記載の発明は、耐熱性を有する一対の表
面板と、これら表面板間に介在される耐熱性心材と、上
記表面板の周辺間に介在される耐熱性の枠材とを具備し
てなる耐熱パネルであって、上記枠材に、外側方に向か
って開口する挿入溝と、中空部を設け、上記挿入溝内
に、上記表面板の端部から内向きに折曲された折曲縁部
を挿入嵌合し、上記中空部内に、補強板又は取付板を挿
入可能に形成してなる、ことを特徴とする。この場合、
上記中空部を少なくとも挿入溝の外方側の表面板と略平
行する部位に設ける方が好ましい(請求項2)。
【0012】このように構成することにより、枠材に設
けられた挿入溝内に表面板の折曲縁部を2段階に折曲し
た状態で挿入嵌合できるので、表面板の剥離を防止する
ことができる。また、中空部を設けて補強板又は取付板
を挿入できるので、耐熱パネルの枠材の強度を向上させ
ることができると共に、外部との連結部を強化できる。
したがって、耐熱パネルの強度を向上させることができ
ると共に、高温、高湿度下で長時間使用することによる
変形や劣化を防止できる。また、上記中空部を外方側の
表面板と略平行する部位に設けることにより、補強板あ
るいは取付板も表面板に対して略平行に挿入されるの
で、耐熱パネルの枠材の補強をより効果的にすることが
できると共に、外部との連結が容易になり、また、連結
部の強度も更に向上することができる(請求項2)。 (2)請求項3記載の発明は、耐熱性を有する一対の表
面板と、これら表面板間に介在される耐熱性心材と、上
記表面板の周辺間に介在される耐熱性の枠材とを具備し
てなる耐熱パネル同士を接合してなる耐熱パネルの連結
構造であって、上記枠材に、外側方に向かって開口する
挿入溝と互いに略平行な2つの嵌合溝を設け、上記挿入
溝内に、上記表面板の端部から内向きに折曲された折曲
縁部を挿入嵌合し、上記嵌合溝内に、断面略H字状の接
合部材を嵌合して耐熱パネル同士を連結してなる、こと
を特徴とする。この場合、上記接合部材に、補強板挿入
用の中空部を設ける方が好ましい(請求項4)。
【0013】このように構成することにより、枠材に設
けられた挿入溝内に表面板の折曲縁部を2段階に折曲し
た状態で挿入嵌合することができ、また、互いに略平行
な2つの嵌合溝を設け、断面略H字状の接合部材を嵌合
して耐熱パネル同士を連結できるので、表面板の剥離を
防止することができると共に、耐熱パネル同士の連結部
を強化できる。したがって、高温及び高湿度下に晒され
ることによる耐熱パネルの劣化及び変形を防止できると
共に、耐熱パネル同士をより強固に連結することができ
る。また、接合部材に補強板挿入用の中空部を設けるこ
とにより、更に耐熱パネル同士の連結構造を強化するこ
とができる(請求項4)。 (3)請求項5記載の発明は、耐熱性を有する一対の表
面板と、これら表面板間に介在される耐熱性心材と、上
記表面板の周辺間に介在される耐熱性の枠材とを具備し
てなる耐熱パネルの連結構造であって、上記枠材に、外
側方に向かって開口する挿入溝と中空部を設け、上記挿
入溝内に、上記表面板の端部から内向きに折曲された折
曲縁部を挿入嵌合し、上記中空部内に取付板を挿入し、
躯体側に一端部が固定される連結部材の他端部と、上記
中空部内に挿入される取付板とを固定部材によって固定
してなる、ことを特徴とする。
【0014】このように構成することにより、枠材に設
けられた挿入溝内に表面板の折曲縁部を2段階に折曲し
た状態で挿入嵌合でき、また、中空部を設けて取付板を
挿入できるので、表面板の剥離を防止することができ、
また、耐熱パネルの枠材の強度を向上させることができ
ると共に、躯体との連結部を強化できる。更に、躯体側
に一端部が固定される連結部材の他端部と、中空部内に
挿入される取付板とを固定部材によって固定するので、
より強固に躯体と連結できる。したがって、耐熱パネル
の強度を向上させることができると共に、高温、高湿度
下で長時間使用することによる変形や劣化を防止でき
る。 (4)請求項6記載の発明は、耐熱性を有する一対の表
面板と、これら表面板間に介在される耐熱性心材と、上
記表面板の周辺間に介在される耐熱性の枠材とを具備し
てなる耐熱パネルを用いた組立体であって、上記枠材
に、外側方に向かって開口する挿入溝と、互いに略平行
なる2つの嵌合溝、及び中空部を設け、上記挿入溝内
に、上記表面板の端部から内向きに折曲された折曲縁部
を挿入嵌合し、上記中空部内に、補強板又は取付板を挿
入し、上記嵌合溝内に、断面略H字状の接合部材を嵌合
して耐熱パネル同士を連結し、中空部内に挿入される躯
体側に一端部が固定される連結部材の他端部と、上記中
空部内に挿入される取付板とを固定部材によって固定し
てなる、ことを特徴とする。
【0015】このように構成することにより、枠材に設
けられた挿入溝内に表面板の折曲縁部を2段階に折曲し
た状態で挿入嵌合でき、また、中空部を設けて補強板又
は取付板を挿入できるので、表面板の剥離を防止するこ
とができると共に、耐熱パネルの強度を向上させること
ができる。また、互いに略平行な2つの嵌合溝を設けて
断面略H字状の接合部材を嵌合して耐熱パネル同士を連
結できるので、耐熱パネル同士の連結部を強化できる。
更に、躯体側に一端部が固定される連結部材の他端部
と、中空部内に挿入される取付板とを固定部材によって
固定するので、躯体と耐熱パネルとをより強固に連結で
きる。したがって、耐熱パネルの組立体の強度を向上さ
せることができると共に、高温及び高湿度下での長時間
の使用も可能な組立体を提供できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施形態を図
面に基づいて説明する。
【0017】図1は、この発明に係る耐熱パネルの組立
体例えば滅菌庫等の主要な連結構造を示す拡大断面図で
ある。
【0018】上記滅菌庫は、耐熱パネル1にて形成され
る天井パネルと側壁パネル及び床パネルを連結して箱状
に形成され、その内部に被処理体例えば加工食品等を収
容して高温蒸気を供給し、滅菌処理を行うように構成さ
れている。
【0019】上記耐熱パネル1は、耐熱性を有する例え
ばステンレス製等の一対の表面板2,2と、これら表面
板2,2間に介在される例えばポリウレタンフォームに
て形成される耐熱性心材3と、上記表面板2,2の周辺
間に介在される例えばポリフェニレンオキサイド樹脂
(例えばノリル樹脂)にて形成される枠材4a又は4b
とで構成されている。
【0020】なお、上記ノリル樹脂は機械的強度に優れ
ており、また、熱による変形も100℃程度では安定し
ているので、従来のポリスチレン及び塩化ビニルのFR
Pを用いた枠材よりも強度を向上させることができると
共に、高温での長時間の使用も可能になる。なお、上記
耐熱性心材3には、必ずしもポリウレタンフォームを用
いる必要はなく、例えば内部にフェノール樹脂を充填し
たハニカムパネルを心材として用いてもよい。このよう
に形成することにより、耐熱パネルの強度及び耐熱性を
より向上させることができる。
【0021】側壁パネルを形成する耐熱パネル1の枠材
4aには、図3及び図4に示すように、表面板2に対し
て略平行かつ外側方に向かって開口する挿入溝7と、こ
れら挿入溝7の内方側に位置しかつ外側方に向かって開
口する互いに略平行な2つの嵌合溝11が設けられてい
る。また、枠材4aにおける上記挿入溝7の外方側の表
面板2と略平行する部位には、矩形状の中空部6a,6
bが設けられており、枠材4aの中央部には、略T字状
の中空部6cが設けられている。
【0022】この場合、上記挿入溝7には、表面板2の
端部から内向きに2段階に折曲された折曲縁部5が挿入
嵌合されて、表面板2と枠材4aとが強固に連結されて
いる。このように挿入溝7内に2段階に折曲された折曲
縁部5を挿入嵌合することにより、表面板2の剥離を防
止することができる。
【0023】また、上記嵌合溝11には、例えばノリル
樹脂製の断面略H字状の接合部材12が嵌合されるよう
になっており、隣接する耐熱パネル1,1同士を連結可
能にしている。この場合、接合部材12の中心部には断
面矩形状の中空部13が設けられている(図5参照)。
この中空部13内に、例えば金属製の補強板8を挿入す
ることにより、接合部材12自体及び耐熱パネル1,1
同士の接合部を補強することができる。
【0024】また、上記中空部6a,6b,6cのう
ち、両側の中空部6a,6bには、例えば金属製の補強
板8あるいは補強を兼用する例えば金属製の取付板9が
挿入可能となっており、また、中央の中空部6cには補
強板8が挿入可能となっている。
【0025】一方、天井パネル又は床パネルを形成する
耐熱パネル1の枠材4bは、図1に示すように、3つの
中空部を有する断面略矩形状に形成されており、表面板
2と系合する2辺のうちの1辺には、外側方に向かっ
て、開口する挿入溝7と、表面板2に対して略直交しか
つ外側方に向かって開口する互いに略平行な2つの嵌合
溝11が設けられている。この場合、一方の嵌合溝11
(図1における右方側の嵌合溝)と上記挿入溝7の開口
部とが連通した状態に形成されている。
【0026】この場合、挿入溝7には、一方の表面板2
の端部から内向きに2段階に折曲された折曲縁部5が挿
入嵌合されて、表面板2と枠材4bとが強固に連結され
ている。なお、他方の表面板2の端部は、枠材4bの挿
入溝7が設けられた辺と対向する辺に接着剤を介して接
着されている。この場合、この表面板2の端部から内向
きに折曲される折曲縁部5は表面板2を接着する辺に隣
接する辺に接着されている。
【0027】上記天井パネル又は床パネルを形成する耐
熱パネル1と、側壁パネル1を形成する耐熱パネル1と
の連結は、上述した耐熱パネル1,1同士の連結の場合
と同様に、隣接する枠材4a,4bの嵌合溝11内に断
面略H字状の接合部材12を嵌合して連結することがで
きる。
【0028】次に、耐熱パネル1,1同士の連結構造に
ついて、図1及び図2を参照して説明する。例えば側壁
パネルや天井パネルを形成する耐熱パネル1,1同士の
連結には、隣接する耐熱パネル1,1の枠材4a,4a
に設けられた嵌合溝11内に接合部材12を嵌合して、
耐熱パネル1,1同士を連結すると共に、嵌合溝11と
接合部材12との隙間及び枠材4a,4a間の隙間にコ
ーキング材19を充填する。この場合、嵌合溝11と接
合部材12との隙間にはコーキング材19に代えて接着
剤を用いてもよい。
【0029】また、例えば側壁パネルと天井パネル又は
床パネルを連結する場合には、隣接する耐熱パネル1,
1の枠材4a,4bに設けられた嵌合溝11内に接合部
材12を嵌合して、耐熱パネル1,1同士を連結する。
この状態で枠材4bの外方(図1において上方)から座
金10aを介して固定ねじ10を螺入すると共に、枠材
4aの中空部6c内に挿入された取付板9に螺合して固
定する。この際、嵌合溝11と接合部材12との隙間及
び枠材4a,4b間の隙間にコーキング材19を充填す
る。
【0030】次に、耐熱パネル1と躯体側との連結構造
について説明する。側壁パネルを形成する耐熱パネル1
を躯体側へ連結する場合は、図1に示すように、アング
ル状の連結金具14(連結部材)の一端部を、躯体の桁
材18上に載置し、上方からボルト16を貫通させ、そ
の突出部に座金17aを介してナット17を螺合して固
定する。また、連結金具14の他端部を耐熱パネル1,
1の連結部の表面板2に当接し、外方から枠材4aの中
空部6a内に挿入される取付板9に向かって固定部材例
えば固定ねじ15を螺入して、耐熱パネル1(側壁パネ
ル)を躯体側に連結する。
【0031】また、天井パネルを形成する耐熱パネル1
を躯体側へ連結する場合は、図2に示すように、躯体の
天井20に埋設されたアンカ20aに一端が固定された
垂下される連結部材と、枠材4aに設けられた中空部6
a,6b内に挿入される取付板9とを固定する固定部材
を用いて耐熱パネル1を連結する。この場合、連結部材
は、上記アンカ20aに一端が固定される吊りボルト2
1と、この吊りボルト21にターンバックル22を介し
て連結されるアイボルト23にて吊持されるU字ボルト
24とで構成されている。このように構成される連結部
材を用いて耐熱パネル1(天井パネル)を躯体(天井)
側に連結するには、上記U字ボルト24を、耐熱パネル
1,1同士の連結部の両面側に配設される座板26,2
6と、枠材4a及び枠材4aに設けられた中空部6a,
6b内に挿入される取付板9に貫通した状態で、座板2
6の外面側にナット25(固定部材)を締め付けて、躯
体(天井)側に耐熱パネル1(天井パネル)を連結す
る。なお、U字ボルト24を貫通する場合は、予め表面
板2、枠材4a、座板26及び取付板9に取付孔27が
穿設される。
【0032】上記のようにして、耐熱パネル1,1,同
士を連結すると共に、躯体側、例えば桁材18や天井2
0側に耐熱パネル1を連結して組立体例えば滅菌庫を構
築することができる。
【0033】上記のように構成される組立体例えば滅菌
庫によれば、天井パネル、側壁パネル及び床パネルを形
成する耐熱パネル1の枠材4a,4bに設けられた挿入
溝7内に、表面板2の端部から2段階に折曲された折曲
縁部5を挿入嵌合するので、耐熱パネル1の強度を向上
させることができると共に、高温、高湿度下で長時間使
用することによる変形や劣化を防止することができる。
また、枠材4aに設けられた嵌合溝11内に断面略H字
状の接合部材12を嵌合して、耐熱パネル1,1同士を
連結すると共に、その隙間にコーキング材19を充填す
るので、表面板2の剥離を防止することができると共
に、耐熱パネル1,1同士の連結部を強固にすることが
できる。更には、躯体側、例えば桁材18又は天井20
に一端が固定される連結部材、例えば連結金具14又は
U字ボルト24の他端部と、枠材4aに設けられた取付
板9とを固定部材、例えば固定ねじ15又はナット25
によって固定するので、強固に躯体側に連結することが
できる。
【0034】なお、上記実施形態では耐熱パネル1の組
立体を加工食品等の滅菌庫に適用した場合について説明
したが、必ずしも加工食品の滅菌庫である必要はなく、
他の被処理体を滅菌処理してもよいのは勿論であり、滅
菌庫以外の高温、高湿度下で使用する組立体に用いても
よい。また、耐熱パネル1を箱体以外の組立体とした
り、あるいは単独で他の用途に供してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、次のような優れた効果が得られる。 (1)請求項1記載の発明によれば、枠材に設けられた
挿入溝内に表面板の折曲縁部を2段階に折曲した状態で
挿入嵌合できるので、表面板の剥離を防止することがで
きる。また、中空部を設けて補強板又は取付板を挿入で
きるので、耐熱パネルの枠材の強度を向上させることが
できると共に、外部との連結部を強化できる。したがっ
て、耐熱パネルの強度を向上させることができると共
に、高温、高湿度下で長時間使用することによる変形や
劣化を防止できる。また、上記中空部を外方側の表面板
と略平行する部位に設けることにより、補強板あるいは
取付板も表面板に対して略平行に挿入されるので、耐熱
パネルの枠材の補強をより効果的にすることができると
共に、外部との連結が容易になり、また、連結部の強度
も更に向上することができる(請求項2)。
【0036】(2)請求項3記載の発明によれば、枠材
に設けられた挿入溝内に表面板の折曲縁部を2段階に折
曲した状態で挿入嵌合することができ、また、互いに略
平行な2つの嵌合溝を設け、断面略H字状の接合部材を
嵌合して耐熱パネル同士を連結できるので、表面板の剥
離を防止することができると共に、耐熱パネル同士の連
結部を強化できる。したがって、高温及び高湿度下に晒
されることによる耐熱パネルの劣化及び変形を防止でき
ると共に、耐熱パネル同士をより強固に連結することが
できる。また、接合部材に補強板挿入用の中空部を設け
ることにより、更に耐熱パネル同士の連結構造を強化す
ることができる(請求項4)。
【0037】(3)請求項5記載の発明によれば、枠材
に設けられた挿入溝内に表面板の折曲縁部を2段階に折
曲した状態で挿入嵌合でき、また、中空部を設けて取付
板を挿入できるので、表面板の剥離を防止することがで
き、また、耐熱パネルの枠材の強度を向上させることが
できると共に、躯体との連結部を強化できる。更に、躯
体側に一端部が固定される連結部材の他端部と、中空部
内に挿入される取付板とを固定部材によって固定するの
で、より強固に躯体と連結できる。したがって、耐熱パ
ネルの強度を向上させることができると共に、高温、高
湿度下で長時間使用することによる変形や劣化を防止で
きる。 (4)請求項6記載の発明によれば、枠材に設けられた
挿入溝内に表面板の折曲縁部を2段階に折曲した状態で
挿入嵌合でき、また、中空部を設けて補強板又は取付板
を挿入できるので、表面板の剥離を防止することができ
ると共に、耐熱パネルの強度を向上させることができ
る。また、互いに略平行な2つの嵌合溝を設けて断面略
H字状の接合部材を嵌合して耐熱パネル同士を連結でき
るので、耐熱パネル同士の連結部を強化できる。更に、
躯体側に一端部が固定される連結部材の他端部と、中空
部内に挿入される取付板とを固定部材によって固定する
ので、躯体と耐熱パネルとをより強固に連結できる。し
たがって、耐熱パネルの組立体の強度を向上させること
ができると共に、高温及び高湿度下での長時間の使用も
可能な組立体を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る組立体の主要な連結構造を示す
拡大断面図である。
【図2】この発明に係る組立体の上部と躯体との連結構
造を示す拡大断面図である。
【図3】この発明に係る耐熱パネルの主要部を示す拡大
断面図である。
【図4】この発明における枠材を示す断面斜視図であ
る。
【図5】この発明における接合部材を示す断面斜視図で
ある。
【図6】従来の組立体の連結構造を示す拡大断面図であ
る。
【図7】従来の耐熱パネル同士の連結構造を示す拡大断
面図である。
【図8】従来の組立体の上部と躯体との連結構造を示す
拡大断面図(a)及び(a)のA部拡大断面図(b)で
ある。
【符号の説明】
1 耐熱パネル 2 表面板 3 耐熱性心材 4a,4b 枠材 5 折曲縁部 6a〜6c 中空部 7 挿入溝 8 補強板 9 取付板 11 嵌合溝 12 接合部材 13 中空部 14 連結金具(連結部材) 15 固定ねじ(固定部材) 21 吊りボルト(連結部材) 24 U字ボルト(連結部材) 25 ナット(固定部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E04B 2/56 645 E04B 2/56 645G 1/348 1/348 J 1/80 1/80 G V // B32B 5/18 B32B 5/18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性を有する一対の表面板と、これら
    表面板間に介在される耐熱性心材と、上記表面板の周辺
    間に介在される耐熱性の枠材とを具備してなる耐熱パネ
    ルであって、 上記枠材に、外側方に向かって開口する挿入溝と、中空
    部を設け、 上記挿入溝内に、上記表面板の端部から内向きに折曲さ
    れた折曲縁部を挿入嵌合し、 上記中空部内に、補強板又は取付板を挿入可能に形成し
    てなる、ことを特徴とする耐熱パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の耐熱パネルにおいて、 上記中空部を少なくとも挿入溝の外方側の表面板と略平
    行する部位に設けたことを特徴とする耐熱パネル。
  3. 【請求項3】 耐熱性を有する一対の表面板と、これら
    表面板間に介在される耐熱性心材と、上記表面板の周辺
    間に介在される耐熱性の枠材とを具備してなる耐熱パネ
    ル同士を接合してなる耐熱パネルの連結構造にであっ
    て、 上記枠材に、外側方に向かって開口する挿入溝と互いに
    略平行な2つの嵌合溝を設け、 上記挿入溝内に、上記表面板の端部から内向きに折曲さ
    れた折曲縁部を挿入嵌合し、 上記嵌合溝内に、断面略H字状の接合部材を嵌合して耐
    熱パネル同士を連結してなる、ことを特徴とする耐熱パ
    ネルの連結構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の耐熱パネルの連結構造に
    おいて、 上記接合部材に、補強板挿入用の中空部を設けたことを
    特徴とする耐熱パネルの連結構造。
  5. 【請求項5】 耐熱性を有する一対の表面板と、これら
    表面板間に介在される耐熱性心材と、上記表面板の周辺
    間に介在される耐熱性の枠材とを具備してなる耐熱パネ
    ルの連結構造であって、 上記枠材に、外側方に向かって開口する挿入溝と中空部
    を設け、 上記挿入溝内に、上記表面板の端部から内向きに折曲さ
    れた折曲縁部を挿入嵌合し、 上記中空部内に取付板を挿入し、 躯体側に一端部が固定される連結部材の他端部と、上記
    中空部内に挿入される取付板とを固定部材によって固定
    してなる、ことを特徴とする耐熱パネルの連結構造。
  6. 【請求項6】 耐熱性を有する一対の表面板と、これら
    表面板間に介在される耐熱性心材と、上記表面板の周辺
    間に介在される耐熱性の枠材とを具備してなる耐熱パネ
    ルを用いた組立体であって、 上記枠材に、外側方に向かって開口する挿入溝と、互い
    に略平行な2つの嵌合溝、及び中空部を設け、 上記挿入溝内に、上記表面板の端部から内向きに折曲さ
    れた折曲縁部を挿入嵌合し、 上記中空部内に、補強板又は取付板を挿入し、 上記嵌合溝内に、断面略H字状の接合部材を嵌合して耐
    熱パネル同士を連結し、 中空部内に挿入される躯体側に一端部が固定される連結
    部材の他端部と、上記中空部内に挿入される取付板とを
    固定部材によって固定してなる、ことを特徴とする耐熱
    パネルを用いた組立体。
JP29317897A 1997-10-13 1997-10-13 耐熱パネル及び耐熱パネルの連結構造並びに耐熱パネルを用いた組立体 Withdrawn JPH11117429A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29317897A JPH11117429A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 耐熱パネル及び耐熱パネルの連結構造並びに耐熱パネルを用いた組立体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29317897A JPH11117429A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 耐熱パネル及び耐熱パネルの連結構造並びに耐熱パネルを用いた組立体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11117429A true JPH11117429A (ja) 1999-04-27

Family

ID=17791431

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29317897A Withdrawn JPH11117429A (ja) 1997-10-13 1997-10-13 耐熱パネル及び耐熱パネルの連結構造並びに耐熱パネルを用いた組立体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11117429A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10508442B2 (en) 2016-03-07 2019-12-17 Innovative Building Technologies, Llc Floor and ceiling panel for slab-free floor system of a building
US10676923B2 (en) 2016-03-07 2020-06-09 Innovative Building Technologies, Llc Waterproofing assemblies and prefabricated wall panels including the same
US10724228B2 (en) 2017-05-12 2020-07-28 Innovative Building Technologies, Llc Building assemblies and methods for constructing a building using pre-assembled floor-ceiling panels and walls
US10900224B2 (en) 2016-03-07 2021-01-26 Innovative Building Technologies, Llc Prefabricated demising wall with external conduit engagement features
US10961710B2 (en) 2016-03-07 2021-03-30 Innovative Building Technologies, Llc Pre-assembled wall panel for utility installation
US10975590B2 (en) 2014-08-30 2021-04-13 Innovative Building Technologies, Llc Diaphragm to lateral support coupling in a structure
US11054148B2 (en) 2014-08-30 2021-07-06 Innovative Building Technologies, Llc Heated floor and ceiling panel with a corrugated layer for modular use in buildings
US11060286B2 (en) 2014-08-30 2021-07-13 Innovative Building Technologies, Llc Prefabricated wall panel for utility installation
US11098475B2 (en) 2017-05-12 2021-08-24 Innovative Building Technologies, Llc Building system with a diaphragm provided by pre-fabricated floor panels

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10975590B2 (en) 2014-08-30 2021-04-13 Innovative Building Technologies, Llc Diaphragm to lateral support coupling in a structure
US11054148B2 (en) 2014-08-30 2021-07-06 Innovative Building Technologies, Llc Heated floor and ceiling panel with a corrugated layer for modular use in buildings
US11060286B2 (en) 2014-08-30 2021-07-13 Innovative Building Technologies, Llc Prefabricated wall panel for utility installation
US10508442B2 (en) 2016-03-07 2019-12-17 Innovative Building Technologies, Llc Floor and ceiling panel for slab-free floor system of a building
US10676923B2 (en) 2016-03-07 2020-06-09 Innovative Building Technologies, Llc Waterproofing assemblies and prefabricated wall panels including the same
US10900224B2 (en) 2016-03-07 2021-01-26 Innovative Building Technologies, Llc Prefabricated demising wall with external conduit engagement features
US10961710B2 (en) 2016-03-07 2021-03-30 Innovative Building Technologies, Llc Pre-assembled wall panel for utility installation
US10724228B2 (en) 2017-05-12 2020-07-28 Innovative Building Technologies, Llc Building assemblies and methods for constructing a building using pre-assembled floor-ceiling panels and walls
US11098475B2 (en) 2017-05-12 2021-08-24 Innovative Building Technologies, Llc Building system with a diaphragm provided by pre-fabricated floor panels

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11117429A (ja) 耐熱パネル及び耐熱パネルの連結構造並びに耐熱パネルを用いた組立体
US20070204540A1 (en) Means and method for fireproof sealing between the peripheral edge of individual floors of a building and the exterior wall structure thereof
US4498264A (en) Adhesively bonded trailer including fiber reinforced panels
JPH10331305A (ja) 高い遮断力をもつガラスを嵌めた要素
NO133241B (ja)
JPH0429824B2 (ja)
JP3714677B2 (ja) 建築物のガラス取り付けシステム
JP7205954B1 (ja) 耐震パネル
US5749197A (en) Panel joint system
EP0704596A1 (en) Fire-resistant, aluminium casing
US3835611A (en) Solid heat insulation panel for building
GB2093085A (en) Sealed panel joint
JP3550304B2 (ja) 壁パネルの接続構造及び壁パネルの施工方法
RU2767836C1 (ru) Строительная система и способ возведения здания
JPH0113743Y2 (ja)
KR101065192B1 (ko) 점 지지 유리 커튼 월 시스템
JPH0662073U (ja) 断熱パネル取付構造
JPH10311553A (ja) 空気調和機の外装パネル
JP3262261B2 (ja) ガラス板の支持構造
KR102143494B1 (ko) 유리 커튼 월 시스템 및 유리 커튼 월 시스템 시공 방법
JPH0636461Y2 (ja) 気密室構成断熱パネル連結部のシ−ル装置
JPH0668179B2 (ja) 建築用パネルの連結構造
JP2002004540A (ja) 内装下地パネルおよび内装下地材への断熱材の固定方法
JPS5814785Y2 (ja) 断熱・遮音サッシ
JPH06108745A (ja) 移動間仕切

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050104