JPH11116914A - 擬似接着シート、およびその製造方法 - Google Patents

擬似接着シート、およびその製造方法

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JPH11116914A
JPH11116914A JP9285084A JP28508497A JPH11116914A JP H11116914 A JPH11116914 A JP H11116914A JP 9285084 A JP9285084 A JP 9285084A JP 28508497 A JP28508497 A JP 28508497A JP H11116914 A JPH11116914 A JP H11116914A
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JP
Japan
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pseudo
adhesive sheet
thermoplastic resin
base material
roll
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JP9285084A
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Masayuki Yamamoto
真之 山本
Hiromi Takahashi
博美 高橋
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】二種類の基材を熱可塑性樹脂により擬似接着さ
れた擬似接着シートに関し、詳しくは裏面に粘着加工を
施すことにより物流管理に用いる荷札や配送伝票、工程
管理に用いる表示ラベルなどとして適した擬似接着シー
トのめくり取り難いという問題を解決する。 【解決手段】表面基材と中間基材の間に熱可塑性樹脂を
押し出し、冷却ロールと圧着ロールにより冷却圧着する
ことにより得られる、表面基材と熱可塑性樹脂層との間
または熱可塑性樹脂層と中間基材との間で剥離可能な擬
似接着シートにおいて、圧着ロールとして表面の一部に
ロール回転方向の凹部を有するロールを用いることによ
り、擬似接着部として積層された表面基材と熱可塑性樹
脂層の一部または熱可塑性樹脂層と中間基材層の一部に
未圧着部を作ることを特徴とする擬似接着シートであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二種類の基材を熱
可塑性樹脂により擬似接着された擬似接着シートに関
し、詳しくは裏面に粘着加工を施すことにより物流管理
に用いる荷札や配送伝票、工程管理に用いる表示ラベル
などとして適した擬似接着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、デパートや通信販売、宅配便等の
運送会社は、商品の受注、発送、顧客の受取等の物流管
理に、感圧複写紙(例えばノーカーボン紙、裏カーボン
紙)を複数枚積層し、最下層部が粘着シートなった形状
の伝票を用いている。このような伝票に商品名、送り
主、送り先等の情報を書き込む際には、強い圧力を加え
る必要がある。また、感圧複写紙を使用しているため、
流通過程で強い衝撃を受けると発色し書き込まれている
情報が読み取り難くなる場合がある。さらに、複数枚の
紙がシートの一部分を接着した状態で積層されているた
め、流通過程で破れたり、剥がれ落ちる場合がある。
【0003】このような問題を解決するために、近年、
表面基材、1層または2層からなる熱可塑性樹脂層、紙
基材またはフィルム等からなる中間基材、粘着剤層およ
び剥離基材をこの順に積層し、表面基材と熱可塑性樹脂
層との間または熱可塑性樹脂層と中間基材の間のどちら
か一方で剥離可能なように擬似接着されている粘着シー
ト(図3)を用いる方法が考案されている。なお、擬似
接着粘着シートを荷札等に用いる方法は特公昭55−1
5035号公報に開示されている。
【0004】この公報の開示によればポリエチレン、ポ
リプロピレン等の熱可塑性樹脂から選ばれた1種または
数種を、通常のラミネーション処理温度より低い温度で
溶融し押し出し機のTダイより押し出し、紙等の基材と
積層冷却固化することにより擬似接着シートを製造し、
該擬似接着シートに粘着加工を施すことにより擬似接着
粘着シートを得ることができる。
【0005】このような擬似接着粘着シートを荷札や物
流管理用の配送伝票に用いた場合、感圧複写紙を複数枚
積層したタイプを用いた場合の、情報を書き込む際に強
い圧力を加える必要がある、流通過程で強い衝撃を受け
ると発色し書き込まれている情報が読み取り難くなる、
複数枚の紙が積層されているため流通過程で破れたり剥
がれ落ちる場合がある等の欠点が改善されている。
【0006】一方で、荷物の受け渡し時に荷物に貼られ
ている配送伝票の一枚を受領書としてめくり取る場合、
感圧紙を複数枚積層したタイプの配送伝票は非常にめく
り取り易いという長所を有するが、擬似接着粘着シート
を配送伝票に用いた場合は感圧複写紙を複数枚積層した
タイプに比較しめくり取り難いという欠点を有する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、めくり取り
難いという欠点を改善した、物流管理に用いる荷札や配
送伝票、工程管理に用いる表示ラベルに適した擬似接着
シートを提供するものである。
【0008】
【課題を解決する手段】本発明者等は、上記課題を解決
するために鋭意研究を行った結果、擬似接着加工を施す
際に熱可塑性樹脂を押し出し機にて溶融し、押し出し機
のTダイから押し出し積層冷却固化する擬似接着加工の
際に用いる圧着ロールの一部にロール回転方向の凹部
(図1)を設けることにより擬似接着シートの一部に未
圧着部を作ることで該未圧着部を最終製品となったラベ
ルの一端になるように加工することで該未圧着部がめく
りしろとなり擬似接着シートのめくり取り難いという欠
点を解決できることを見いだした。
【0009】本発明は、表面基材と中間基材の間に熱可
塑性樹脂を押し出し、冷却ロールと圧着ロールにより冷
却圧着することにより得られる、表面基材と熱可塑性樹
脂層との間または熱可塑性樹脂層と中間基材との間で剥
離可能な擬似接着シートにおいて、圧着ロールとして表
面の一部にロール回転方向の凹部を有するロールを用い
ることにより、擬似接着部として積層された表面基材と
熱可塑性樹脂層の一部または熱可塑性樹脂層と中間基材
の一部に未圧着部を作ることを特徴とする擬似接着シー
トである。
【0010】また、本発明は、表面の一部にロール回転
方向の凹部を有する圧着ロールと冷却ロールからなるニ
ップに、表面基材と中間基材を導き、その間にTダイよ
り熱可塑性樹脂を押し出し、該ニップで表面基材と中間
基材を圧着積層する擬似接着シートの製造方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】通常、擬似接着シートは、熱可塑
性樹脂を通常のラミネーション処理温度より10〜50
℃低い温度で溶融して押し出し機のTダイより、冷却ロ
ールと圧着ロールの間に挟み込まれた表面基材と中間基
材の間に該溶融熱可塑性樹脂を押し出し、冷却と同時に
両基材と積層圧着して得る(図2)。
【0012】本発明に係る擬似接着シートは、通常の擬
似接着シートと同様にして表面基材または中間基材が剥
がれるように擬似接着加工を施すが、本発明では積層圧
着に用いる圧着ロールに図1の如きロール回転方向の凹
部を設けることにより、圧着ロールの凹部の圧着ロール
と冷却ロールの間に空間を作り、表面基材または中間基
材と熱可塑性樹脂層が圧着されていない部分を作ること
を特徴とする。このようにして得られた擬似接着シート
は、例えば中間基材上に粘着剤および剥離シートを積層
することにより、伝票などの擬似接着粘着シートとする
ことができる。
【0013】圧着ロールの凹部の幅は、0.5〜40m
mの範囲が好ましく、この範囲の幅の凹部を持つ圧着ロ
ールで擬似接着加工を施すと擬似接着シートぼ未圧着部
の幅は0.5〜40mmの幅となる。擬似接着シートの
未圧着部の幅は0.5〜20mmであることが好まし
い。因みに、擬似接着シートの未圧着部の幅が0.5m
m未満では所望するめくりしろとしての効果が得られ難
い。一方、未圧着部の幅が20mmより広い場合、表面
基材の意図としない剥がれの要因となることがあるため
好ましくない。なお、圧着ロールの凹部の幅が、20〜
40mmである場合、20〜40mmの未圧着部が形成
されるが、未圧着部が20mm以下となるように切断す
ることにより好ましい擬似接着シートとなる。例えば、
2枚分の面積を有し、その中央部に40mm幅の未圧着
部を形成し、その中央部を切断することにより、20m
m幅の未圧着部を有する擬似接着シートを2枚得ること
ができる。
【0014】圧着ロールの凹部の深さは、冷却ロールと
圧着ロールを実際に擬似接着加工する時の加圧条件で加
圧した状態で該冷却ロールと該圧着ロールの間に空間を
得るとができれば特に限定はされないが、0.5mm以
上あれば十分な効果が得られる。例えば、ロール表面を
削って凹部を形成したものが使用できるが、ロール表面
に凹部ができるようにゴムシートを貼付することもでき
る。
【0015】圧着ロールの凹部は複数あってもよく、こ
の場合の間隔は特に限定はされないが、最終製品の取り
数や仕上げ幅の寸法に合わせて圧着ロールの凹部の本数
および位置を決める必要がある。仕上げ寸法の異なる製
品が複数ある場合、それぞれの寸法に合わせて凹部を設
けた圧着ロールを用意する必要がある。例えば、図4に
示すように、断裁処理をして最終製品に仕上げた際の一
端または両端に該未圧着部が来るように、予め該圧着ロ
ールに凹部を設けることが好ましい。或いは、図5に示
すように未圧着部の表面基材にミシン目やハーフカット
等の切り込み線を設けることも好ましい。
【0016】圧着ロールの材質としては、通常のゴムロ
ールやシリコーンゴムロールが好んで使用されるが特に
これらに限定されるものではない。また、ロール径につ
いても特に限定はされない。なお、圧着ロールは、製造
中に高温にならないように、外部あるいは内部に冷却手
段を有することが好ましい。例えば、積層用とは別の冷
却ロールを圧着ロールに接するように設けることが好ま
しい。
【0017】本発明に用いられる表面基材としては、上
質紙やクラフト紙などの紙類を好んで使用するが、アル
ミ蒸着紙や樹脂含浸紙、合成紙等の特殊紙およびPET
やポリ塩化ビニル、ポリオレフィン等のフィルム類でも
良い。表面基材の裏面に、ポリエチレン等のラミネート
層を形成することもできる。更に、表面基材の表面に熱
転写記録用受容層、感熱記録層、インクジェット記録層
等の記録層を有する記録シートも使用でき、特にこれら
に限定されるものではない。中でも、各種プリンターで
記録可能な記録シートの使用が好ましく、特に感熱記録
シートは伝票等の出力に適しているので好ましい。な
お、表面基材の厚さは特に限定はされないが、通常20
〜150μm程度である。
【0018】本発明に用いられる中間基材としては、上
質紙やクラフト紙、グラシン紙、パーチメント紙等の紙
基材類や、これらに更にポリエチレン等をラミネートし
たラミネート紙、PETやポリ塩化ビニリデン、ポリプ
ロピレン等のフィルム類が使用されるがこれらに限定さ
れるものではない。また、中間基材の厚みとしては通常
15〜150μm、好ましくは20〜100μm程度で
ある。
【0019】凹部を有する圧着ロールと冷却ロールから
なるニップは、表面基材、中間基材を適宜圧着ロール
側、冷却ロール側に導かれ、熱可塑性樹脂により両者を
積層されるが、感熱記録層やインクジェット記録層など
の記録層を有する記録シートの場合、記録面を圧着ロー
ルに接するように導くことが望ましい。これは、冷却ロ
ールには、通常凝結水が付着している場合があるので、
記録面がその水分によりボコツクなど品質的に問題とな
る恐れがあるからである。
【0020】本発明に用いられる熱可塑性樹脂として
は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン
系重合体または共重合体やポリスチレン、酢酸ビニル共
重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹
脂を1種または数種を混合したものが使用されるが、勿
論これらに限定されるものではなく、擬似接着の効果が
得られる熱可塑性樹脂であれば何れでも良い。また、熱
可塑性樹脂層の厚さは特に限定はされないが通常5〜6
0μm、好ましくは10〜50μm程度である。なお、
熱可塑性樹脂は、通常のラミネーション処理温度より1
0〜50℃低い温度で、例えばポリエチレン樹脂の場合
250〜320℃で、溶融して押し出し機のTダイよ
り、冷却ロールと圧着ロールの間に挟み込まれた表面基
材と中間基材の間に該溶融熱可塑性樹脂を押し出され
る。
【0021】このような条件で擬似接着シートを作成す
ると、表面基材と熱可塑性樹脂層の間、熱可塑性樹脂層
の間のどちらかで剥離することが可能となる。該剥離は
熱可塑性樹脂と両基材の接着性により決まる。例えば、
一方の基材が紙基材で、他方の基材が該熱可塑性樹脂と
同種または組成や構造の非常に近い該熱可塑性樹脂と相
溶性の大きい樹脂(例えばポリエチレンとポリプロピレ
ン)からなる樹脂基材の場合、紙基材と熱可塑性樹脂の
間で剥離が可能となる。一方の基材が紙基材で、他方の
基材が該熱可塑性樹脂と異種で相溶性の小さい樹脂(例
えばポリエチレンとポリエステル)かなる基材の場合、
樹脂基材と熱可塑性樹脂層の間で剥離が可能となる。ま
た、両基材とも紙基材でも、一方の紙基材が上質紙やク
ラフト紙、また感熱紙裏面の未塗工部等の比較的平滑度
の低い紙基材で、他方がグラシン紙等の高平滑な紙基材
の場合、高平滑な紙基材と熱可塑性樹脂層の間で剥離が
可能となる。
【0022】安定した剥離を可能とするために、表面基
材、中間基材の一方に予め熱可塑性樹脂のラミネートを
強固に施すことが好ましい。強固なラミネートは擬似接
着の樹脂温度より高い温度、例えばポリエチレンの場合
340〜360℃程度で行うとよく、さらに該ラミネー
ト処理の直前に該ラミネート所裏面にコロナ放電処理を
施すとなおよい。
【0023】粘着加工する際に用いられる粘着剤として
は、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、合成ゴム系
粘着剤、シリコーン系粘着剤等の公知の粘着剤が使用さ
れるが勿論これらに限定されるものではない。粘着剤層
の厚さは特に限定されないが通常5〜60μm、好まし
くは10〜40μm程度である。
【0024】また、剥離シートの基材としては、通常の
上質紙やクラフト紙、グラシン紙といった紙基材、およ
びこれら紙基材にポリエチレンなどのラミネーション処
理が施された基材、PETやポリプロピレン等のフィル
ム類から形成されており、これらの基材の粘着剤層接す
る側にシリコーン等の離型処理を施したものが使用され
る。剥離シートの厚さは特に限定されないが20〜15
0μm、好ましくは40〜100μm程度である。
【0025】本発明を下記実施例によってさらに具体的
に説明するが、勿論本発明はこれらによって限定される
ものではない。
【0026】実施例1 米坪78g/m2の感熱記録紙(厚さ80μm)の感熱
記録層とは逆面に、ポリエチレン樹脂(商品名 ミラソ
ン16P,三井石油化学工業社製)をTダイにて、エク
ストル−ジョンラミネート法で、樹脂温度350℃、冷
却ロールと圧着ロールのニップ圧を5kg/cm2に設
定して、ラミ圧が10μm、感熱記録紙とポリエチレン
樹脂の再剥離が起きないようにしっかりとラミネート処
理(プレラミネーション)を施し表面基材を得た。
【0027】次いで、米坪30g/m2のパ−チメント
紙(厚さ25μm)にポリエチレン樹脂(商品名 ミラ
ソン16P、三井石油化学工業社製)をTダイにて、エ
クストル−ジョンラミネート法で、樹脂温度300℃、
冷却ロールと圧着ロールのニップ圧を1kg/cm2
設定して、ラミ圧が10μmとなるように施すと同時に
先にプレラミネーション処理を施した該表面基材のポリ
エチレン樹脂層側がポリエチレン樹脂層に接する様に冷
却ロールと圧着ロール部にて貼合して、中間基材(パー
チメント紙)とポリエチレン層との間で剥離可能な擬似
接着シートを得た。この際に用いた圧着ロールはシリコ
ーンゴム製で、該ロール中央部に幅15mm、深さ0.
5mmのロール回転方向の凹部を施したものを使用し
た。得られた擬似接着シートは幅200mmであり、そ
の中央に幅15mmの未圧着部が形成されていた。
【0028】ついで、得られた擬似接着シートの樹脂層
側にアクリル系粘着剤を15μmとなるように塗工した
後、シリコーン離型処理を施した米坪64g/m2のグ
ラシン紙(厚さ60μm)の離型処理面が粘着剤層と接
するように貼合し擬似接着粘着シートを得た。ついで、
該擬似接着粘着シートの中央部をスリットして切断し、
100mm幅の擬似接着粘着ラベルを2組得た。このラ
ベルの一端は7mm幅で表面基材とポリエチレン樹脂層
が未圧着であった。
【0029】実施例2 擬似接着加工時の圧着ロールのロール中央部に幅3m
m、深さ0.5mmのロール回転方向の凹部を施したも
のを使用し、幅200mmの擬似接着シートの中央に幅
3mmの未圧着部を形成した以外は、実施例1と同様に
して、100mm幅の擬似接着粘着ラベルを2組得た。
このラベルの一端は1.5mm幅で表面基材とポリエチ
レン樹脂層が未圧着であった。
【0030】比較例1 凹部の無いプレーンな圧着ロールを使用した以外は、実
施例1と同様にして、100mm幅の擬似接着粘着ラベ
ルを2組得た。このラベルの両端は表面基材とポリエチ
レン樹脂層が圧着していた。
【0031】かくして得られた擬似接着粘着ラベルを段
ボールの箱に実際に貼り付けて表面基材のめくり取り易
さを以下の基準で評価した。 (評価基準) ◎:非常にめくり取りやすい ○:めくり取りやすい ×:めくり取り難い
【0032】
【表1】
【0033】表から明らかなとおり、擬似接着加工を施
す際の圧着ロールの一部にロール回転方向の凹部を設け
ることにより、めくり取り難いという欠点を改善した優
れた擬似接着シートが得られるものである。
【0034】
【発明の効果】本発明の擬似接着シートは、感圧複写紙
を複数枚積層したタイプを用いた場合の、情報を書き込
む際に強い圧力を加える必要がある、流通過程で強い衝
撃を受けると発色し書き込まれている情報が読み取り難
くなる、複数枚の紙が積層されているため流通過程で破
れたり剥がれ落ちる場合がある等の欠点がなく、また、
従来の擬似接着タイプのめくり取り難いという欠点を改
善した、物流管理に用いる荷札や配送伝票、工程管理に
用いる表示ラベルに適した擬似接着シートであると言え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で使用する凹部を有する圧着ロールの説
明図
【図2】本発明の擬似接着シートの製造工程を説明する
工程図
【図3】従来の擬似接着粘着シートの断面図
【図4】本発明の擬似接着粘着シートの一例を示す断面
【図5】本発明の擬似接着粘着シートの他の一例を示す
断面図
【符号の説明】
11:圧着ロール 12:ロール回転方向の凹部 13:冷却ロール 14:Tダイ 15:アンワインダー 16:ワインダー 17:表面基材 18:擬似接着シート 19:中間基材 A :擬似接着シート B :擬似接着粘着シート 21:表面基材 22:熱可塑性樹脂層 23:熱可塑性樹脂層 24:中間基材 25:粘着剤層 26:剥離シート 27:未圧着部 28:切り込み線

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面基材と中間基材の間に熱可塑性樹脂を
    押し出し、冷却ロールと圧着ロールにより冷却圧着する
    ことにより得られる、表面基材と熱可塑性樹脂層との間
    または熱可塑性樹脂層と中間基材との間で剥離可能な擬
    似接着シートにおいて、圧着ロールとして表面の一部に
    ロール回転方向の凹部を有するロールを用いることによ
    り、擬似接着部として積層された表面基材と熱可塑性樹
    脂層の一部または熱可塑性樹脂層と中間基材層の一部に
    未圧着部を作ることを特徴とする擬似接着シート。
  2. 【請求項2】中間基材側に粘着剤層および剥離シートを
    積層した擬似接着粘着シートである請求項1記載の擬似
    接着シート。
  3. 【請求項3】擬似接着シートの一端または両端に未圧着
    部を有する請求項1又は2記載の擬似接着シート。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載の擬似接着シートに
    おいて、未圧着部の表面基材に切り込み線を形成した擬
    似接着シート。
  5. 【請求項5】擬似接着部の未圧着部の幅が0.5〜20
    mmであることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項
    に記載の擬似接着シート。
  6. 【請求項6】表面基材が記録シートである請求項1〜5
    の何れか一項に記載の擬似接着シート。
  7. 【請求項7】記録シートが感熱記録シートである請求項
    6記載の擬似接着シート。
  8. 【請求項8】中間基材の擬似接着する面、あるいは表面
    基材の擬似接着する面に、予め熱可塑性樹脂をラミネー
    トしたシートを用いる請求項1〜7の何れか一項に記載
    の擬似接着シート。
  9. 【請求項9】表面の一部にロール回転方向の凹部を有す
    る圧着ロールと冷却ロールからなるニップに、表面基材
    と中間基材を導き、その間にTダイより熱可塑性樹脂を
    押し出し、該ニップで表面基材と中間基材を圧着積層す
    る擬似接着シートの製造方法。
  10. 【請求項10】表面基材が感熱記録層を有し、該感熱記
    録層側が圧着ロール側となるように表面基材を導き、中
    間基材を冷却ロールに側に導く請求項9記載のと中間基
    材を該ニップで圧着積層する擬似接着シートの製造方
    法。
  11. 【請求項11】圧着ロールの凹部の幅が0.5〜40m
    mである請求項9又は10記載の擬似接着シートの製造
    方法。
  12. 【請求項12】圧着ロールの凹部の深さが0.5mm以
    上である請求項9〜11の何れか一項に記載の擬似接着
    シートの製造方法。
  13. 【請求項13】Tダイより押し出される熱可塑性樹脂
    が、温度250〜320℃のポリエチレンである請求項
    9〜12の何れか一項に記載の擬似接着シートの製造方
    法。
  14. 【請求項14】表面基材として、その裏面にポリエチレ
    ンを340℃以上の温度でラミネートをしたシートを用
    いる請求項9〜13の何れか一項に記載の擬似接着シー
    トの製造方法。
  15. 【請求項15】中間基材として、その表面にポリエチレ
    ンを340℃以上の温度でラミネートをしたシートを用
    いる請求項9〜14の何れか一項に記載の擬似接着シー
    トの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001146080A (ja) * 1999-11-18 2001-05-29 Dainippon Printing Co Ltd 配送伝票
US20090117309A1 (en) * 2007-11-07 2009-05-07 Ogden Jr Orval D Extrudable adherable material systems

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