JPH11116725A - 発泡性スチレン系樹脂粒子と発泡成形体 - Google Patents

発泡性スチレン系樹脂粒子と発泡成形体

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JPH11116725A
JPH11116725A JP27751597A JP27751597A JPH11116725A JP H11116725 A JPH11116725 A JP H11116725A JP 27751597 A JP27751597 A JP 27751597A JP 27751597 A JP27751597 A JP 27751597A JP H11116725 A JPH11116725 A JP H11116725A
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Masao Ijiri
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 できるだけ少ない量の抗菌剤で抗菌性を付与
した発泡成形体を得、かつ得られた発泡成形体の融着度
を低下させることなく充分な強度を有する発泡成形体と
この様な発泡体を成形するための発泡性スチレン系樹脂
粒子と発泡成形体を提供する。 【解決手段】 発泡性スチレン系樹脂粒子にカプリル酸
モノグリセライド、カプリン酸モノグリセライド、ラウ
リン酸モノグリセライドから選ばれた1種もしくは2種
以上の混合物を被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビーズ型内発泡法により
成形された発泡成形体とこの様な発泡体を成形するため
の発泡性スチレン系樹脂粒子に関し、さらに詳しくは抗
菌性を有し、融着度が高くかつ良好な外観を有する、特
に食品包装用に好適な発泡成形体とこの様な発泡体を成
形するための発泡性スチレン系樹脂粒子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、発泡性スチレン系樹脂粒子は
スチレンモノマーを重合開始剤、懸濁安定剤の存在下に
懸濁重合等を行って得たスチレン系樹脂粒子に、ブタ
ン、プロパン等の易揮発性発泡剤を適宜含有させて得る
ことができる。この発泡性スチレン系樹脂粒子を発泡成
形することで得た発泡成形体は軽量性、緩衝性等に優れ
た成形体として、魚介類や農産物等の生鮮食品、あるい
は加工食品の食品包装・運搬用に広く使用されている。
【0003】最近では、衛生指向の高まりから上記した
食品包装・運搬用容器に抗菌性が要望されている。ま
た、生鮮食品等の鮮度保持材、浴槽マット等の雑菌の繁
殖しやすいものに抗菌性を付与した発泡成形体をもちい
ることは知られている。しかしながら、これらの多くは
主として無機系の抗菌剤を添加して押出し発泡させた発
泡シートであり、魚箱等の食品包装・運搬用容器のよう
な複雑な形状と強度を要求される用途には対応できてい
ない。
【0004】また、本出願人は特開平7−165971
号公報に開示される、予め無機系抗菌剤を添加し含有さ
せた樹脂粒子を作成し、これに発泡剤を含浸させ発泡性
樹脂粒子化し、いわゆるビーズ型内発泡成形法により発
泡成形可能な抗菌性ビーズ発泡成形体を既に提案した。
この方法によれば、魚箱等の食品包装・運搬用容器のよ
うな複雑な形状と強度を要求される成形品を得ることが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、予め抗
菌剤を添加し含有させた樹脂粒子を作成する工程が必要
となり、また、抗菌剤は成形体表面のみならず成形体内
部にも存在するため、安定した抗菌性を発揮させるには
多くの抗菌剤を必要とするものであった。さらに、この
ような発泡成形体は融着度が低くなりやすい傾向があ
り、発泡成形体の強度が低下する場合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、できるだけ少
ない量の抗菌剤で抗菌性を付与した発泡成形体を得、か
つ得られた発泡成形体の融着度を低下させることなく充
分な強度を有する発泡成形体とこの様な発泡体を成形す
るための発泡性スチレン系樹脂粒子を得るため鋭意検討
し完成させたものである。すなわち、本発明は、カプリ
ル酸モノグリセライド、カプリン酸モノグリセライド、
ラウリン酸モノグリセライドから選ばれた1種もしくは
2種以上の混合物が被覆されたことを特徴とする発泡性
スチレン系樹脂粒子とこの発泡性スチレン系樹脂粒子を
予備発泡して得た予備発泡粒子を型内発泡成形して得た
発泡成形体である。特に、発泡倍率が20〜80倍であ
るスチレン系樹脂発泡成形体は、抗菌性と充分な強度を
有する発泡成形体であると同時に、軽量性、緩衝性等に
優れた成形体として、魚介類や農産物等の生鮮食品、あ
るいは加工食品の食品包装・運搬用に広く使用すること
ができる。
【0007】本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子を構成
する樹脂素材としては、例えばスチレンのほか、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、パラクロロスチレン等
のスチレン誘導体が挙げられる。その他には、例えば、
アクリルニトリル、アクリル酸、アクリル酸エスチル、
メタクリル酸エステル等のスチレンと共重合可能な単量
体やジビニルベンゼン等の架橋性単量体を併用すること
もできるが、スチレン系成分が50重量%以上である共
重合体または単独重合体であるのが好ましい。
【0008】また、スチレン系樹脂粒子を得るために
は、一般的な懸濁重合法や押出ペレット法等の公知の方
法が使用できる。これらのスチレン系樹脂粒子にプロパ
ン、ブタン、ペンタン等の発泡剤を適宜含有させて発泡
性スチレン系樹脂粒子とすることができる。また、発泡
剤を含有させる方法としては、重合の途中乃至重合終了
後に発泡剤を添加して含有させる方法、また、押出途中
で発泡剤を添加して含有させる方法等であってもよい。
さらに、必要に応じてシクロヘキサン、トルエン等の可
塑剤、その他公知の添加剤を添加することもできる。さ
らに、本発明に使用するスチレン系樹脂には、必要に応
じて各種添加剤、染料等の着色剤、酸化防止剤、滑材
(例えば、流動パラフィン、脂肪酸エステル、金属石鹸
等)難燃剤、難燃助剤、帯電防止剤等を添加することが
できる。
【0009】本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子は、カ
プリル酸モノグリセライド、カプリン酸モノグリセライ
ド、ラウリン酸モノグリセライドから選ばれた1種もし
くは2種以上の混合物を発泡性スチレン系樹脂粒子に被
覆したものであるが、前記の特定の脂肪酸モノグリセラ
イドは抗菌性能を発揮できると同時に、これらの特定の
脂肪酸モノグリセライドは食用油脂から製造される食品
添加物として使用することができる安全性に優れた化合
物でもある。また、発泡性スチレン系樹脂粒子の製造等
で一般的に使用されるステアリン酸モノグリセライド等
の添加剤は、本発明で使用する特定の脂肪酸モノグリセ
ライドと同じ脂肪酸モノグリセライドではあるが、全く
抗菌性能を示さないものである。
【0010】上記のカプリル酸モノグリセライド、カプ
リン酸モノグリセライド、ラウリン酸モノグリセライド
から選ばれた1種もしくは2種以上の混合物を発泡性ス
チレン系樹脂粒子に被覆する方法としては、タンブラ
ー、リボンブレンダー、ナウターミキサー等の混合機も
しくは攪拌機を使用して発泡性スチレン系樹脂粒子と混
合することで被覆する方法が挙げられる。また、上記の
特定の脂肪酸モノグリセライドをアルコール等の溶剤に
いったん溶解した後、得られたアルコール溶液と発泡性
スチレン系樹脂粒子とを混合する、あるいは前記アルコ
ール溶液に浸す、あるいは前記アルコール溶液をスプレ
ー塗布する等の方法で発泡性スチレン系樹脂粒子に被覆
してもよい。
【0011】カプリル酸モノグリセライド、カプリン酸
モノグリセライド、ラウリン酸モノグリセライドから選
ばれた1種もしくは2種以上の混合物を発泡性スチレン
系樹脂粒子に被覆する量は、発泡性スチレン系樹脂粒子
100重量部に対して0.1〜5重量部であり、さらに
好ましくは0.3〜3重量部である。これは、0.1重
量部未満では、発泡成形体としたときに充分な抗菌性が
発揮されず、また、5重量部を越えて被覆すると発泡成
形体の表面平滑性が悪くなる場合があるからである。
【0012】本発明の発泡成形体は、カプリル酸モノグ
リセライド、カプリン酸モノグリセライド、ラウリン酸
モノグリセライドから選ばれた1種もしくは2種以上の
混合物を発泡性スチレン系樹脂粒子に被覆した発泡性ス
チレン系樹脂粒子を、蒸気等の加熱媒体を使用して加熱
することで予備発泡して予備発泡粒子とし、さらにこの
予備発泡粒子を一定時間熟成した後、成形型の窩内に充
填し、蒸気等の加熱媒体により加熱膨張させて融着する
ことにより発泡成形して得ることができる。
【0013】また、本発明の発泡成形体は、発泡倍率が
20〜80倍であることが好ましく、特に30〜70倍
がより好ましい。これは、このような発泡倍率のスチレ
ン系樹脂発泡成形体が、抗菌性と充分な強度を有する発
泡成形体であると同時に、軽量性、緩衝性等に優れた成
形体として、魚介類や農産物等の生鮮食品、あるいは加
工食品の食品包装・運搬用に広く使用することができる
からである。
【0014】
【発明実施の形態】
(実施例)以下、本発明の実施例を記載するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。 実施例1〜4.発泡性スチレン系樹脂粒子として積水化
成品工業株式会社製、商標名:エスレンビーズHDM
(使用発泡剤:ブタン5.5重量%含有)を使用し、こ
の樹脂粒子100重量部に対して、ラウリン酸モノグリ
セライド(以下、C12という。)として太陽化学株式
会社製、商標名:サンソフトNO.750(粉末状)を
0.5,1.0,1.5,2.5重量部と変えてそれぞ
れ混合した。混合に際しては、前記の混合物を内容積約
30Lの小型タンブラーにて、毎分30回転で約15分
間混合し、C12が被覆された発泡性スチレン系樹脂粒
子を得た。
【0015】得られたそれぞれの発泡性スチレン系樹脂
粒子を小型バッチ式予備発泡機にて常圧下で水蒸気によ
り加熱し、嵩倍率約60倍に予備発泡した。得られたそ
れぞれの予備発泡粒子を23℃で24時間熟成した後、
型窩300mm×400mm×25mmを有する発泡成
形機(株式会社積水工機製作所製、商標名:ACE−
3)を使用して、ゲージ圧0.7kg/cm2の水蒸気
で約30秒加熱して発泡成形し、その後冷却して取り出
し、300mm×400mm×25mmの板状発泡成形
体を得た。
【0016】実施例5.ラウリン酸モノグリセライドを
カプリン酸モノグリセライド(太陽化学株式会社製、商
標名:サンソフトNO.760)(以下、C10とい
う。)に替え、添加量を発泡性スチレン系樹脂粒子10
0重量部に対して、1.0重量部とした以外は実施例1
と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。ただ
し、C10はその濃度が50重量%となるようアルコー
ルを使用してアルコール溶液として使用した。得られた
発泡性スチレン系樹脂粒子を実施例1と同様にして予備
発泡し、型内発泡成形して、300mm×400mm×
25mmの板状発泡成形体を得た。
【0017】実施例6.カプリン酸モノグリセライドの
添加量を発泡性スチレン系樹脂粒子100重量部に対し
て、2.5重量部とした以外は実施例5と同様にして発
泡性スチレン系樹脂粒子を得た。得られた発泡性スチレ
ン系樹脂粒子を実施例1と同様にして予備発泡し、型内
発泡成形して、300mm×400mm×25mmの板
状発泡成形体を得た。
【0018】実施例7.ラウリン酸モノグリセライドを
カプリル酸モノグリセライド(太陽化学株式会社製、商
標名:サンソフトNO.700P−2)(以下、C8と
いう。)に替え、添加量を発泡性スチレン系樹脂粒子1
00重量部に対して、1.0重量部とした以外は実施例
1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た得られ
た発泡性スチレン系樹脂粒子を実施例1と同様にして予
備発泡し、型内発泡成形して、300mm×400mm
×25mmの板状発泡成形体を得た。
【0019】実施例8.カプリル酸モノグリセライドの
添加量を発泡性スチレン系樹脂粒子100重量部に対し
て、2.5重量部とした以外は実施例7と同様にして発
泡性スチレン系樹脂粒子を得た。得られた発泡性スチレ
ン系樹脂粒子を実施例1と同様にして予備発泡し、型内
発泡成形して、300mm×400mm×25mmの板
状発泡成形体を得た。
【0020】比較例1.ラウリン酸モノグリセライドを
添加しない以外は実施例1と同様にして発泡性スチレン
系樹脂粒子を得た。得られた発泡性スチレン系樹脂粒子
を実施例1と同様にして予備発泡し、型内発泡成形し
て、300mm×400mm×25mmの板状発泡成形
体を得た。
【0021】比較例2.ラウリン酸モノグリセライドを
パルミチン酸モノグリセライド(太陽化学株式会社製、
商標名:サンソフトNO.8001)に替え、添加量を
発泡性スチレン系樹脂粒子100重量部に対して、2.
5重量部とした以外は実施例1と同様にして発泡性スチ
レン系樹脂粒子を得た。得られた発泡性スチレン系樹脂
粒子を実施例1と同様にして予備発泡し、型内発泡成形
して、300mm×400mm×25mmの板状発泡成
形体を得た。
【0022】比較例3.ラウリン酸モノグリセライドを
ステアリン酸モノグリセライド(太陽化学株式会社製、
商標名:サンソフトNO.8000P)に替え、添加量
を発泡性スチレン系樹脂粒子100重量部に対して、
2.5重量部とした以外は実施例1と同様にして発泡性
スチレン系樹脂粒子を得た。得られた発泡性スチレン系
樹脂粒子を実施例1と同様にして予備発泡し、型内発泡
成形して、300mm×400mm×25mmの板状発
泡成形体を得た。
【0023】比較例4.ラウリン酸モノグリセライドの
添加量を発泡性スチレン系樹脂粒子100重量部に対し
て、0.05重量部とした以外は実施例1と同様にして
発泡性スチレン系樹脂粒子を得た得られた発泡性スチレ
ン系樹脂粒子を実施例1と同様にして予備発泡し、型内
発泡成形して、300mm×400mm×25mmの板
状発泡成形体を得た。
【0024】比較例5.ラウリン酸モノグリセライドの
添加量を発泡性スチレン系樹脂粒子100重量部に対し
て、7重量部とした以外は実施例1と同様にして発泡性
スチレン系樹脂粒子を得た得られた発泡性スチレン系樹
脂粒子を実施例1と同様にして予備発泡し、型内発泡成
形して、300mm×400mm×25mmの板状発泡
成形体を得た。
【0025】比較例6.ラウリン酸モノグリセライドを
ソルビン酸(上野製薬株式会社製、融点133〜135
℃)に替え、添加量を発泡性スチレン系樹脂粒子100
重量部に対して、2.5重量部とした以外は実施例1と
同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た得られた発
泡性スチレン系樹脂粒子を実施例1と同様にして予備発
泡し、型内発泡成形して、300mm×400mm×2
5mmの板状発泡成形体を得た。
【0026】比較例7.ラウリン酸モノグリセライドを
パラオキシ安息香酸メチルエステル(上野製薬株式会社
製、商標名:メッキンスM、融点125〜128℃)に
替え、添加量を発泡性スチレン系樹脂粒子100重量部
に対して、2.5重量部とした以外は実施例1と同様に
して発泡性スチレン系樹脂粒子を得た得られた発泡性ス
チレン系樹脂粒子を実施例1と同様にして予備発泡し、
型内発泡成形して、300mm×400mm×25mm
の板状発泡成形体を得た。
【0027】比較例8.ラウリン酸モノグリセライドを
銀系無機抗菌剤(触媒化成工業株式会社製、商標名:ア
イス)に替え、添加量を発泡性スチレン系樹脂粒子10
0重量部に対して、0.5重量部とした以外は実施例1
と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た得られた
発泡性スチレン系樹脂粒子を実施例1と同様にして予備
発泡し、型内発泡成形して、300mm×400mm×
25mmの板状発泡成形体を得た。以上のようにして得
た板状発泡成形体を40℃で24時間乾燥した後、その
外観、強度の指標となる融着度、さらには抗菌性を下記
の方法にて評価した。また、その結果を表1に示した。
【0028】
【表1】
【0029】(外観評価) 評価○:成形体の表面が平滑である。 評価×:成形体の表面の平滑性が劣る。 (融着度測定方法) 外形状300mm×400mm×25mmである発泡成
形体をその中心部で2分割するよう折って破断させ、そ
の破断面の粒子のうち粒子自身が破壊されている粒子の
数を前記破断面にある全ての粒子の数で除して100倍
した数値を融着度とした。なお、前記の粒子の数は目視
により測定した。
【0030】(抗菌性試験方法) 使用菌種:Escherichia coli IFO 3972(大腸菌)、S
taphylococcus aureus IFO 12732(黄色ブドウ球菌) 上記の菌を供試して、フィルム密着法により抗菌力試験
を行った。すなわち、前培養を行った各細菌を、1/5
00NB培地に均一に分散させ、1ml当たりの菌数が
2×105〜1×106となるように調製した。5×5c
mに切出した試料の表面に調製した菌液0.5mlをそ
れぞれ滴下し、その上からポリエチレンフィルムをかぶ
せ密着させる(試料数N=3)。これを35±1℃、湿
度90%以上の条件で24時間保存した後、生残菌を洗
い出し、標準寒天培地を使用した寒天平板培養法により
測定した。生残菌数が接種菌数に比べて1/100未満
に減少することを抗菌性がある評価とした。
【0031】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の発泡性
スチレン系樹脂粒子は、カプリル酸モノグリセライド、
カプリン酸モノグリセライド、ラウリン酸モノグリセラ
イドから選ばれた1種を単独で、もしくは2種以上の混
合物を被覆した樹脂粒子であるので、衛生上安全であ
り、しかもできるだけ少ない使用量で優れた抗菌性を付
与した発泡成形体を得ることができ、かつ得られた発泡
成形体は、その融着度を低下させることなく充分な強度
を有する発泡成形体とすることができる。
【0032】また、本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子
は型内発泡成形法を使用して発泡成形体に発泡成形され
るので、魚箱等の食品包装・運搬用容器のような複雑な
形状と強度を要求される成形品を容易に得ることができ
る。特に、発泡倍率が20〜80倍である本発明の発泡
成形体は、抗菌性と充分な強度を有する発泡成形体であ
ると同時に、軽量性、緩衝性等に優れた成形体として、
魚介類や農産物等の生鮮食品、あるいは加工食品の食品
包装・運搬用に広く使用することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カプリル酸モノグリセライド、カプリン
    酸モノグリセライド、ラウリン酸モノグリセライドから
    選ばれた1種もしくは2種以上の混合物が被覆されたこ
    とを特徴とする発泡性スチレン系樹脂粒子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発泡性スチレン系樹脂
    粒子を予備発泡して得た予備発泡粒子を型内発泡成形し
    て得た発泡成形体。
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