JPH11116514A - ヒドロホルミル化法 - Google Patents

ヒドロホルミル化法

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JPH11116514A
JPH11116514A JP10210993A JP21099398A JPH11116514A JP H11116514 A JPH11116514 A JP H11116514A JP 10210993 A JP10210993 A JP 10210993A JP 21099398 A JP21099398 A JP 21099398A JP H11116514 A JPH11116514 A JP H11116514A
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JP10210993A
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Peter Arnoldy
ペーテル・アルノルデイ
Cornelis Mark Bolinger
コーネリス・マーク・ボリンジヤー
Eit Drent
エイト・ドレント
Johannes Jacobus Keijsper
ヨハネス・ヤコブス・ケイスペル
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Shell Internationale Research Maatschappij BV
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/78Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C45/81Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change in the physical state, e.g. crystallisation
    • C07C45/82Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by change in the physical state, e.g. crystallisation by distillation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C29/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring
    • C07C29/16Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom not belonging to a six-membered aromatic ring by oxo-reaction combined with reduction
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/49Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide
    • C07C45/50Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide by oxo-reactions

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エチレン系不飽和化合物を一酸化炭素及び水
素によりヒドロホルミル化するための触媒組成物であっ
て、反応生成物の無溶媒蒸発分離に適した該組成物を提
供する。 【解決手段】 (a) パラジウム、白金もしくはニッ
ケル陽イオンの供給源と; (b) ハロゲン化物陰イオン以外の陰イオンの供給源
と; (c) 式 R121RM234 (I) [式中、M1およびM2は独立してリン、ヒ素もしくはア
ンチモン原子を示し、Rは架橋内に1〜4個の原子を有
する二価の架橋基を示す]の少なくとも一種の二座配位
子の供給源と;必要に応じ (d) 促進剤とを含み、1:2:1のモル比の(a)
〜(c)を周囲温度および大気圧にて2:1の容量比の
不飽和化合物の供給物とヒドロホルミル化生成物との液
体混合物でスラリー化するとき、前記触媒系が前記液体
混合物1リットル当たり少なくとも2×10-4モルの陽
イオン(a)の量まで可溶性となるような触媒系を選択
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不飽和炭化水素のヒ
ドロホルミル化に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヒドロホルミル化法においては、一酸化
炭素および水素をオレフィン供給物と反応させて、オレ
フインの対応するヒドロキシメチル置換誘導体もしくは
ホルミル置換誘導体を生成させる。これら方法は、オレ
フインをアルデヒドおよびアルコールまで変換させるの
に極めて工業上重要である。たとえばエステル、酸およ
びアミドのような他の生成物は一般に、カルボニル部分
もしくはヒドロキシメチル部分をオレフィンの二重結合
に位置する炭素原子の1つに付加することにより同様な
方法にて製造することができる。
【0003】EP−B 0 495 547号およびU
S−A 5,488,174号は、パラジウムの供給源
と式R121RM234[式中、M1およびM2は独立
してリン、ヒ素もしくはアンチモン原子とすることがで
き、Rは二価の有機架橋基であり、R1、R2、R3およ
びR4は未置換もしくは置換の脂肪族基である]の二座
配位子とに基づく触媒系を用いるヒドロホルミル化法を
記載している。R1、R2、R3およびR4の1つもしくは
それ以上の組合せは二価の環式基を形成することができ
る。これら配位子は、たとえば1,2−ビス(シクロオ
クチレンホスフィノ)エタン(BCPE)を包含しう
る。US−A 5,488,174号によれば、ハロゲ
ン化物がこの方法における触媒促進剤として作用する。
米国特許出願SN 08/918,981号によれば、
水がハロゲン化物促進剤に対する補助促進剤として作用
する。
【0004】これら方法に使用される触媒系は典型的に
は陰イオン供給源として強酸を用いる。3未満のpKa
(18℃にて水溶液で測定)を有すると共に陰イオンが
白金族の金属に対し非配位性もしくは弱配位性である酸
がこの目的に適すると判明している。トリフルオロメタ
ンスルホン酸(TFMSA)が、この点で最も好適な酸
である。
【0005】上記方法においては、触媒と促進剤とをオ
レフィンと水素と一酸化炭素とが充填された反応器に添
加する。生成物と未反応の反応体と触媒とをその後に溶
媒抽出技術により分離し、この技術は典型的にはスルホ
ラン/オレフィン/アルコール媒体を用いる。スルホラ
ン共溶媒は、触媒を相分離によって分離して再循環する
ことを可能にする。すなわち、スルホランは相分離溶媒
として使用される。
【0006】代替の分離法は、たとえば長い垂直チュー
ブ蒸発器のような無溶媒蒸発法の使用を含みうる。ここ
で「無溶媒」と言う用語は、分離を行う主たる手段にお
ける特徴を意味する。この点に関し無溶媒蒸発法は、液
体の1種もしくはそれ以上の成分を主としてその異なる
沸点により分離する分離手段を意味する。これは、スル
ホラン共溶媒が相分離により(すなわち溶解度差の作用
として)液体成分の分離を容易化させる上記反応スキー
ムと区別される。従って、無溶媒蒸発分離法は相分離用
溶媒の不存在下で操作される。この用語は、分離前の反
応を溶媒の不存在下で操作することを意味しない。本発
明によるヒドロホルミル化法は任意多数の溶媒を用い
て、この方法に関与する生成物および/または中間体の
分離を主として容易化させることなく目的を達成するこ
とができる。たとえばオレフィン、アルコールおよびそ
の混合物を使用することができる。
【0007】流下薄膜型蒸発器(FFE)またはワイプ
ト・フィルム蒸発器(wiped film evaporator;WF
E)が、工業的方法において有用な無溶媒蒸発分離手段
の例である。この種の分離法は、垂直蒸発器配置の頂部
に液体(たとえば反応器から流出する液体)を取り入れ
る。この液体は蒸発器の壁部を薄膜として流下すると共
に加熱される。より低い沸点の物質が蒸気として分離さ
れると共に、高沸点の液体成分が底部に集まる(かつ/
または抜き取られる)。多くの工業的方法は既にこの種
類の分離法を装着している。蒸留すべき物質が感熱性で
ある場合は、FFEもしくはWFEを使用するのが有利
である。何故なら、作業流体の接触時間がこれら装置に
て顕著に短くなるからである。
【0008】US−A 5,488,174号のヒドロ
ホルミル化法は、たとえばFFEにて実施しうるような
無溶媒蒸発分離法にて容易には従来操作しえなかった。
すなわち、この種の方法は反応器から出る生成物および
/または未反応の反応体から触媒を分離しえないことが
判明していた。触媒は、分離を行うことが必要な高温度
にて分解する傾向を有していた。さらに、たとえばスル
ホランのような共溶媒を使用することはしばしば望まし
くない。スルホランは、不都合なことにしばしば多くの
所望の生成物アルコールの沸点範囲に近い或いは重なる
沸点を有する。少なくとも、これはスルホランを分離す
ると共に工程に循環させる追加手段を必要とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、触媒
効果の点で上記従来技術の最良の組成物に匹敵し、更
に、無溶媒の蒸発生成物分離系に適合するという利点を
も有するような触媒組成物を見いだすことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、エチレン系不
飽和化合物を触媒系の存在下に一酸化炭素および水素に
よりヒドロホルミル化する方法であって、該触媒系が (a) パラジウム、白金もしくはニッケル陽イオンの
供給源と; (b) ハロゲン陰イオン以外の陰イオンの供給源と; (c) 式 R121RM234 (I) [式中、M1およびM2は独立してリン、ヒ素もしくはア
ンチモン原子を示し、Rは架橋内に1〜4個の原子を有
する二価の架橋基を示し、R1およびR2は一緒になって
2つの自由原子価がM1に結合した二価の置換もしくは
未置換の環式基を示し、R3およびR4は独立して置換も
しくは未置換のヒドロカルビル基を示し、または一緒に
なって2つの自由原子価がM2に結合した二価の置換も
しくは未置換の環式基を示す]の少なくとも一種の二座
配位子の供給源と;必要に応じ (d) 促進剤とを含み、1:2:1のモル比の(a)
〜(c)を周囲温度および大気圧にて、2:1の容量比
とした不飽和化合物の供給物とヒドロホルミル化生成物
との液体混合物でスラリー化するとき、前記液体混合物
1リットル当たり少なくとも2×10-4モルの陽イオン
(a)の量まで可溶性になるよう前記触媒系を選択し、
ヒドロホルミル化反応生成物を触媒系から無溶媒蒸発分
離器にて分離することからなる前記ヒドロホルミル化法
である。
【0011】上記したように無溶媒蒸発分離器の例はF
FEおよびWFEである。
【0012】適宜の促進剤(d)の例は塩化物、ヨウ化
物および臭化物である。好ましくは水を補助促進剤とし
て添加する。
【0013】
【発明の実施の形態】広義において、本発明の方法はエ
チレン系不飽和供給物を触媒系の存在下に一酸化炭素お
よび水素と接触させ、次いで反応生成物を無溶媒蒸発分
離器にて触媒から分離することにより行われる。
【0014】触媒系に使用するのに適する陽イオン供給
源(a)の例は白金もしくはパラジウムの化合物、たと
えばパラジウムと硝酸、硫酸もしくはスルホン酸との
塩、白金もしくはパラジウムと12個までの炭素原子を
有するカルボン酸との塩、パラジウムもしくは白金とた
とえば一酸化炭素もしくはアセチルアセトネートとの錯
体、またはたとえばイオン交換樹脂もしくは炭素のよう
な固体物質と組み合わせたパラジウムである。酢酸パラ
ジウム(II)およびアセチルアセトナト白金(II)
が好適な金属供給源の例である。
【0015】基本的に本発明の基礎となる原理は、無溶
媒蒸発操作系においても溶液中に残留するような程度ま
で関与する反応系(使用供給物および生成する生成物)
に溶解する比較的低極性の触媒組成物を選択する点にあ
る。この原理は、2種の方法のいずれかまたは両者に
て、なすわちTFMSAより極性の低い陰イオン(b)
の好適な供給源および/またはBCPEよりも低い極性
を有する好適な配位子(c)を選択することによって満
たすことができる。注目すべきことに、溶媒抽出技術を
生成物分離につき使用する際に選択する組合せが従来技
術の組合せであるような1種の触媒組成物におけるTF
MSA(陰イオン)とBCPE(配位子)との組合せは
無溶媒蒸発操作系を使用する際に効果的でなく、したが
ってこれは本発明に該当しない。
【0016】陰イオン供給源(b)としては、これら陰
イオンを発生する任意の種類の化合物を使用することが
できる。好適には酸またはその塩を陰イオンの供給源と
して使用し、たとえば白金族の金属の塩にも関与しうる
任意の上記酸である。一般に、比較的低極性を有する陰
イオンが効果的である。
【0017】好ましくは、陰イオン(b)の供給源は3
未満のpKa値を有する。
【0018】好ましくは本発明による触媒組成物に使用
される陰イオン供給源は、大気圧で測定してヒドロホル
ミル化生成物の沸点よりも少なくとも50℃高い沸点を
持たねばならない。より好ましくは、陰イオン供給源の
沸点は200〜400℃である。
【0019】好適な陰イオン供給源はたとえばメタンス
ルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸およ
びオクタンスメルホン酸のようなアルキルスルホン酸;
たとえばp−トルエンスルホン酸のようなアリールスル
ホン酸;たとえばペルフルオロオクタンスルホン酸のよ
うな過フッ素化アルキルスルホン酸;たとえばペンタフ
ルオロベンゼンスルホン酸のような過フッ素化アリール
スルホン酸;たとえばHBF4、HB(C654のよう
なホウ酸誘導体、およびそのアルキル化物を包含する。
これら陰イオン供給源はたとえばBF3、AlCl3、S
nF2、Sn(CF3SO32、SnCl2もしくはGe
Cl2のようなルイス酸またはルイス酸とアルコールと
の組合せ物と一緒に使用することもできる。これは複合
陰イオンを生成させる。
【0020】好適な陰イオン供給源はメタンスルホン酸
(MSA)、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFO
SA)およびペンタフルオロベンゼンスルホン酸(PF
BSA)である。
【0021】広義にて上記したようにその骨格形態にお
ける二座配位子(c)において、M 1およびM2は好まし
くは同一であり、より好ましくはこれらは両者ともリン
原子であり、その場合は配位子がビスホスフィンであ
る。
【0022】架橋基Rは、必ずしもというわけではない
が、典型的には炭素原子で構成される。これらはC2
しくはC3アルキルであることが好ましい。有機架橋基
の例はCH2−CH2およびCH2−CH2−CH2であ
る。
【0023】R2と一緒にR1により示される二価の環式
基は一般に少なくとも5個の環原子を含み、好ましくは
6〜9個の環原子を有する。より好ましくは、環式基は
8個の環原子を有する。一般に、全ての環原子は炭素原
子であるが、たとえば酸素原子もしくは窒素原子のよう
なヘテロ原子の1個もしくは2個を環に有する二価の環
式基も排除されない。好適な二価の環式基の例は1,4
−シクロヘキシレン、1,4−シクロヘプチレン、1,
3−シクロヘプチレン、1,2−シクロオクチレン、
1,3−シクロオクチレン、1,4−シクロオクチレ
ン、1,5−シクロオクチレン、2−メチル−1,5−
シクロオクチレン、2,6−ジメチル−1,4−シクロ
オクチレンおよび2,6−ジメチル−1,5−シクロオ
クチレン基である。
【0024】好適な二価の環式基は1,4−シクロオク
チレン、1,5−シクロオクチレンおよびそのメチル
(ジ)置換誘導体から選択される。
【0025】異なる二価の環式基を含む配位子の混合物
も使用することができ、たとえば1,4−シクロオクチ
レンを有する配位子と1,5−シクロオクチレン基を有
する配位子との混合物も使用しうる。
【0026】R3およびR4は独立して各種の非環式もし
くは環式の基を示す。その例はたとえばエチル、イソプ
ロピル、sec−ブチルおよびt−ブチル基のようなア
ルキル基;たとえばシクロペンチルおよびシクロヘキシ
ル基のようなシクロアルキル基;たとえばフェニルおよ
びトリル基のようなアリ−ル基;並びにたとえばヘキサ
メチレン基のような二価の基である。好ましくはR3
4と一緒になって二価の環式基、特にR2と一緒になっ
てR1により示される基と同じ基を示し、この場合は二
価の環式基における2つの自由原子価はM1でなくM2
結合することは勿論である。すなわち、式(I)の好適
な二座配位子は1,2−ビス(1,4−シクロオクチレ
ンホスフィノ)エタン、1,2−ビス(1,5−シクロ
オクチレンホスフィノ)エタン、そのプロパン同族体、
並びにその混合物である。
【0027】本発明の方法においては、比較的低極性の
配位子が好適である。より低い極性は、上記骨格形態が
1個もしくはそれ以上の非極性置換基を有する配位子を
選択することによって達成することができる。これら置
換基は骨格架橋基Rおよび/またはR1とR2の双方によ
り示される二価の環式基および/または別々に存在すれ
ばR3およびR4のいずれか、および/または存在すれば
3およびR4の双方により示される二価の環式基に位置
することができる。置換基は個々にアルキル、シクロア
ルキル、アリール、アルキルアリールもしくはアリール
アルキル基とすることができる。好ましくは、これらは
1〜30個の原子を有し、その1個もしくはそれ以上は
たとえば酸素もしくは窒素のようなヘテロ原子とするこ
とができる。
【0028】本発明の二座配位子は、たとえばGB−A
−1,127,965に開示されたような公知技術によ
り製造することができる。
【0029】本発明の方法に使用する触媒系の量は広範
囲に変化することができる。一般にエチレン系不飽和化
合物1モル当たり10-8〜10-1モル原子の範囲、好ま
しくは10-7〜10-2モル原子の範囲の白金族金属の量
が使用される。触媒系における関与物質の量は、白金族
金属の1モル原子当たり0.5〜10モル、好ましくは
1〜6モルの二座配位子と0.5〜20モル、好ましく
は1〜8モルの陰イオン供給源もしくは複合陰イオン供
給源が使用されるよう便利に選択されると都合がよい。
本発明の方法は、少なくとも2:1の陰イオンと金属と
のモル比を用いるのが一層好適である。
【0030】本発明の方法は、触媒促進剤の存在下に実
施するのが好適である。ハロゲン化物陰イオンが促進剤
として有用である。たとえばHCl、HBrおよびHI
のようなハロゲン化水素を包含する無機化合物をこの点
で使用することができ、さらにたとえばNaCl、Na
I、MgBr2、ZnCl2、ZnI2、KBr、RbC
l、CsCl、CsI、MgI2およびCuClのよう
な金属ハロゲン化物も使用することができる。NaCl
が最も好適な促進剤である。
【0031】ハロゲン化物陰イオンの中で推奨される他
の分類の供給源はハロゲン含有の有機化合物であって、
反応媒体にハロゲン化物陰イオンを供給しうるものであ
る。たとえば塩化トリアリールアルキルホスホニウムの
ような有機ホスホニウムハロゲン化物、並びに5−ハロ
安息香酸、たとえば5−クロル安息香酸、2,5−ジク
ロロ安息香酸、2,3,5−トリ−ヨード安息香、3,
5−ジ−ヨード安息香酸、m−ハロフタル酸およびその
エステルのようなハロゲン含有の芳香族化合物が全て適
している。
【0032】ハロゲン化物陰イオンと白金族金属陽イオ
ンとのモル比は好ましくは3:1以下である。より多量
のハロゲン陰イオンが存在すれば、触媒系の活性は悪影
響を受ける傾向を有する。これは恐らく、パラジウムの
部分とハロゲン化物の部分との間に配位が生ずるからで
ある。好ましくはハロゲン化物陰イオンと白金族金属陽
イオンとの間にモル比は最高2:1、より好ましくは
1:1未満、たとえば0.02:1〜1:1である。反
応混合物の全量に対し0.6重量%より多い量および反
応条件下でその溶解度限界以下の量の水が更に存在する
とハロゲン化物促進剤の促進作用は向上する。
【0033】出発物質として使用されるエチレン系不飽
和化合物は好ましくは1分子当たり2〜30個の炭素原
子を有するオレフインまたはその混合物である。これら
は1分子当たり1個もしくはそれ以上の二重結合を含む
ことができる。4〜24個の炭素原子を有する内部オレ
フィン(internal olefins)またはその混合物が好適で
ある。この種のオレフィン混合物は、たとえばエチレン
のオリゴマー化過程に続く二重結合の異性化および不均
化反応の生成物として市販入手しうる。本発明の方法に
おいて、これら内部オレフィン、即ち6〜20個の炭素
原子を1分子当たりに有する線状内部オレフィンの混合
物、またはこの種の混合物の近い沸騰フラクションを高
い反応速度で且つほぼ完全な変換率にてヒドロホルミル
化することができる。その例は線状内部C6〜C8オレフ
ィンおよび線状内部C10〜C14オレフィンの混合物であ
る。さらに置換オレフィン、たとえば不飽和カルボン
酸、この種の酸のエステル、またはカルボン酸の不飽和
エステル(たとえば酢酸アリル)も使用することができ
る。所望ならば、たとえばプロペントライマーもしくは
異性体ブテンダイマー(たとえば周知の「ダイマーソル
(DIMERSOL)」法の生成物)も使用しうるが、
この場合は勿論ヒドロホルミル化生成物は分枝鎖構造を
も有する。オレフィン系不飽和ポリマー供給原料も使用
することができる。これはたとえば「シュベ(Shub
e)」(C16−オレフィンのオリゴマーの混合物)、低
分子量ポリイソブチレン(たとえばブリティッシュ・ペ
テロリアム社から商品名「ナプビス(NAPVIS)」
および「ハイビス(HYVIS)」として市販入手しう
る製品)などアタクチックポリオレフィンのような材料
物質を包含しうる。さらにスチレン−ブタジエン(ブロ
ック)コポリマーも、興味あるアルコール(合成潤滑
剤、官能化添加剤などへの中間体として)まで変換する
こともできる。たとえば1−オクテンおよびプロペンの
ようなα−オレフィン、並びにたとえばノルボルナジエ
ン、ジシクロペンタジエン、1,5−ヘキサジエンおよ
び1,7−オクタジエンのようなジオレフィンも使用す
ることができる。これらジオレフィンは(主として)ジ
−ヒドロホルミル化生成物を生成することは勿論である
が、モノ−ヒドロホルミル化生成物も生成されうる。
【0034】水素および一酸化炭素はたとえば8:1〜
1:4の範囲内、典型的には4:1〜1:2の比のよう
な等モル比もしくは非等モル比で供給することができ
る。好ましくは、これらは3:1〜1:2の範囲の比に
て供給される。
【0035】本発明の方法において、エチレン系不飽和
出発物質および生成したヒドロホルミル化生成物は、反
応希釈剤として作用し得る。したがって、別途の溶媒の
使用は必要でない。
【0036】しかしながら、ヒドロホルミル化反応は所
望ならば溶媒の追加的存在下に行うこともできる。溶媒
は生成物を生成させる反応を容易化させるのに有用であ
り得るが、生成する液体の分離を容易化させることには
関与しない。たとえばアニソール溶媒を他の触媒成分と
組み合わせて、これらを上記反応スキームにてその場で
容易に製造することもできる。FFE方式の有利な使用
のためには、生成物アルコールと共に存在する溶媒の同
時蒸留は一般に望ましくない。触媒用の媒体を維持する
には、この種の任意の溶媒が生成物アルコールよりも高
い沸点を有して溶媒における触媒の溶液が生成物アルコ
ールの蒸留後にも残留するようにすることが望ましい。
極めて高沸点の生成物アルコールに関する或る種の場
合、これは満足させるのが困難な性質である。さらに溶
媒は触媒成分に対し不活性であると共に蒸留条件下で熱
的に安定であるべきである。好適な溶媒の例はマロンニ
トリル、2−ピロリドン、1,5−ペンタンジオール、
ジメチルスルホキシドおよびメチル末端化PEGを包含
する。
【0037】好適にはヒドロホルミル化は、ヒドロホル
ミル化法での用途につき周知の反応器を用いて穏やかな
反応条件下で行うことができる。50〜200℃の範囲
の温度が推奨され、好適温度は70〜160℃の範囲で
ある。500〜10000kPaの範囲の反応圧力が好
適である。それより低いまたは高い圧力も選択しうる
が、特に有利であるとは考えられない。さらに、より高
い圧力は特殊な装置設備を必要とする。
【0038】反応生成物、副生成物、未反応の反応体お
よび触媒は全て、本発明により流出液混合物として反応
器から流出する。次いで、これらを無溶媒蒸発分離器へ
供給する。この種の蒸発器の例は流下薄膜型蒸発器(F
FE)およびワイプト・フィルム蒸発器(WFE)であ
る。最も好適な具体例であるFFEの場合は、分離器を
水蒸気により蒸発器のシェル部分では約100〜150
℃の範囲まで加熱する。一般に、流下薄膜型蒸発器は壁
部に熱源(水蒸気シェル)および円筒の中間部に低温表
面を有する円筒状装置である。生成物は熱壁部で蒸留し
て、中間部の低温表面にて凝縮する。流下薄膜型蒸発器
における流出液の滞留時間は約5秒〜1分間である。大
抵の生成物アルコールにつき、内部冷却用表面をチュー
ブとして循環水により冷却を与えれば充分である。しか
しながら冷凍媒体も、特に生成物アルコールが比較的低
沸点を有する場合は許容しうる。触媒含有の液体流は分
離器の底部に集まる。底部における堰は蒸留生成物と再
循環すべき触媒を含有する残留アルコールとの間の混合
を防止する。1つもしくはそれ以上の慣用の追加分離工
程(たとえば蒸留)を、当業者に了解されるように、こ
の方法にて用いることもできる。
【0039】本発明の方法は内部オレフィンからアルコ
ールを高い反応速度で、特に白金族金属としてのパラジ
ウムに基づく上記触媒系を用いて、作成するため使用す
ることができる。
【0040】さらに、この方法は高い線状性を有するア
ルデヒドを特に白金族金属としての白金に基づく上記触
媒系を用いて製造するのに極めて有用である。
【0041】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明す
る。
【0042】回転蒸発器を用いて無溶媒蒸発分離器の使
用の模擬実験を行った。事実、これは流下薄膜型蒸発器
の典型例である。500mlの攪拌バッチ式オートクレ
ーブを反応器として使用した。触媒溶液は1,2−ビス
(1,4−シクロオクチレンホスフィノ)エタンと1,
2−ビス(1,5−シクロオクチレンホスフィノ)エタ
ンとの混合物から生成された配位子を含んだ。これら配
位子は、上記種類の有機ホスフィン配位子の広義の代表
例である。触媒溶液を次のように調製した。
【0043】
【表1】
【0044】実施例1〜5においては、供給物に添加し
たアルコールはネオフレックス(NEOFLEX)9
[シェル・ケミカル・カンパニーから市販入手しうるブ
ランドイソノナノール]およびネオドール(NEODO
L)23[シェル・ケミカル・カンパニーから市販入手
しうるC12〜C13直鎖および分枝鎖アルコールのブラン
ド混合物(ネオフレックスおよびネオドールは商標であ
る)]とした。
【0045】使用した供給物オレフィンはダイマーソル
法により製造されたC8異性化ブテンダイマーおよびネ
オデーン(NEODENE)1112[シェル・ケミカ
ル・カンパニーから入手しうるブランドC11〜C12オレ
フィン混合物(ダイマーソルおよびネオデーンは商標で
ある)]とした。
【0046】ネオデーン1112オレフィンとネオドー
ル23アルコールとの2:1 v/v混合物を周囲温度
および大気圧にてPd酢酸塩とMSAと配位子との1:
2:1のモル比を有する組成物で1晩にわたりスラリー
化させた。スラリーから採取した濾過試料のHPLCに
よる分析は、オレフィン/アルコール混合物に溶解した
触媒の量が0.0055重量%(すなわち3.67×1
-4モル)のパラジウムに相当することを示した。同じ
条件下でTFSAをMSAの代わりに使用した場合、
0.0005重量%(すなわち0.33×10-4モル)
未満のパラジウムに相当する量まで触媒組成物を溶解す
る。かくして、触媒Bは本発明に該当しない。
【0047】全ての%は特記しない限り重量に基づく。
【0048】実施例1 オートクレーブに71.2gのイソノナノールと1.2
1gの水と0.0336gの塩化ナトリウムを含有する
3.60gの塩化ナトリウム水溶液と3.41gのn−
デカン(生成物アルコールのガスクロマトグラフ分析の
ための内部標準として)とを充填した。触媒Aをオート
クレーブの内容物に添加した。フラッシュさせた後、オ
ートクレーブを2:1のモル比の水素および一酸化炭素
により690 kPaの圧力まで加圧すると共に105
℃まで加熱した。110℃まで加熱された117.8g
のC8異性化オレフィンを2:1のモル比の追加の水素
および一酸化炭素を用いてオートクレーブ中へ注入する
ことにより反応を開始させた。全圧力は5200 kP
aであつた。2:1のモル比における追加の水素および
一酸化炭素をバッチ式オートクレーブに自動供給して、
反応で消費されたガスを補充することにより常に520
0 kPaの全圧力を維持した。
【0049】反応の完結後、全生成混合物を、130℃
まで加熱された回転蒸発器にて蒸留した。オーバーヘッ
ド生成物は実質的に全てのアニソールと水とn−デカン
と未反応オクテンとを含有した。残部(初期反応器充填
物の60%まで)はイソノナノールであった。非蒸発生
成物に残留する物質はイソノナノールおよび触媒溶液で
あつた。ガスクロマトグラフ分析により、オレフィンの
93.4%が反応したと決定された。反応したオレフィ
ンのうち1.50%はオクタンを生成し、1%未満は主
としてイソノナノールのアセタールおよびイソノニルア
ルデヒドである「重質エンド(heavy end
s)」を生成し、残部はイソノナノールを生成した。
【0050】非蒸発生成物(59.8g)をバッチ式オ
ートクレーブに戻した。4.80gの水と3.42gの
n−デカンと30.0gのイソノナノールとをオートク
レーブに添加し、次いでこれを2:1のモル比における
水素および一酸化炭素で690 kPaの圧力までフラ
ッシュさせると共に105℃まで加熱した。136.3
gのC8異性化オレフィンを注入して反応を開始させ
た。上記と同様に反応を完結させると共に生成物を蒸留
した。オーバーヘッドは水とn−デカンと未反応オクテ
ンとを含有した。残部(初期反応器充填物の60%ま
で)はイソノナノールであった。非蒸発生成物に残留す
る物質はイソノナールおよび触媒溶液であつた。ガスク
ロマトグラフ分析により、オレフィンの93.4%が反
応したことが測定された。反応したオレフィンのうち、
モル基準で1.52%がオクタンを生成し、1%未満が
主としてイソノナノールのアセタールおよびイソノニル
アルデヒドである「重質エンド」を生成し、残部はイソ
ノナノールを生成した。
【0051】非蒸発生成物(98.5g)をバッチ式オ
ートクレーブに戻した。4.80gの水と3.42gの
n−デカンと30.0gのイソノナノールとをオートク
レーブに添加し、次いでこれを2:1のモル比の水素お
よび一酸化炭素により690kPaの圧力までフラッシ
ュさせると共に105℃まで加熱した。102.9gの
8異性化オレフィンを2:1のモル比の追加の水素お
よび一酸化炭素を用いてオートクレーブ中へ注入するこ
とにより反応を開始させた。上記と同様に反応を完結さ
せると共に生成物を蒸留した。オーバーヘッドは水とn
−デカンと未反応オクテンとを含有した。残部(初期反
応器充填物の60%まで)はイソノナノールであった。
非蒸発生成物に残留する物質はイソノナールおよび触媒
(パラジウム、有機ホスフィン、メタンスルホン酸、塩
化水素および塩化ナトリウム)であつた。ガスクロマト
グラフ分析により、オレフィンの93.6%が反応した
ことが測定された。反応したオレフィンのうち1.54
%はオクタンを生成し、1%未満は主としてイソノナノ
ールおよびイソノニルアルデヒドのアセタールである
「重質エンド」を生成し、残部はイソノナノールを生成
した。
【0052】この一連のヒドロホルミル化および蒸留の
各反応を、さらに5サイクルにわたり継続した。測定さ
れたオレフィン変換率は93.5%、93.2%、9
7.0%、92.6%および86.8%であった。各サ
イクルで生成されたパラフィンは1.49モル%、1.
66モル%、1.53モル%、1.49モル%および
2.42モル%であった。最終サイクルにつき重質エン
ドは反応器生成物の2.7重量%まで蓄積した。8回の
サイクルの終了時におけるパラジウム金属のメッキの証
拠は存在せず、元素分析は予想されたパラジウム濃度の
100%が溶液に存在することを確認した。
【0053】この実施例全体を通じて酸/Pd比(モル
/モル)は9であった。
【0054】この実施例は、FFAを用いるヒドロホル
ミル化法において陰イオン供給源としてMSAを用いた
触媒溶液が丈夫かつ安定であって容易に回収しうること
を示す。さらに、この方法ではパラフィンおよび重質エ
ンドの生成量は結果的に極めて少量である。
【0055】実施例2 実施例1を反復したが、ただしヒドロホルミル化反応を
110℃にて行った。第1反応の完結後、ガスクロマト
グラフ分析によりオレフィンの95.5%が反応したと
決定された。反応オレフィンのうち0.6%はオクタン
を生成し、1%未満は主としてアセタールおよびイソノ
ナノール並びにイソノニルアルデヒドを含む「重質エン
ド」を生成し、残部はイソノナノールを生成した。
【0056】この一連のヒドロホルミル化および蒸留の
各反応をさらに4サイクルにわたり継続した。測定され
たオレフィン変換率は94.6%、94.2%、93.
2%および92.5%であった。各サイクルで生成され
たパラフィンは1.62モル%、1.51モル%、1.
86モル%および1.83モル%であった。最終サイク
ルにつき重質エンドは反応器生成物の2.3重量%まで
蓄積した。5回のサイクルの終了時におけるパラジウム
金属のメッキの証拠は存在しなかった。
【0057】実施例の全体を通じて酸/Pd比(モル/
モル)は9であった。
【0058】この実施例はさらに、FFAを用いるヒド
ロホルミル化法において陰イオン供給源としてMSAを
用いた触媒溶液が丈夫かつ安定であって容易に回収しう
ることを示す。さらに、この方法ではパラフィンおよび
重質エンドの生成量は結果的に極めて少量である。
【0059】例3(比較) オートクレーブに89gのイソノナノールと3.50g
の水と0.0419gの塩化ナトリウムを含有する4.
50gの塩化ナトリウムの水溶液と4.21gのn−デ
カン(生成物アルコールのガスクロマトグラフ分析につ
き内部標準として)とを充填した。触媒Bをオートクレ
ーブの内容物に添加した。フラッシュさせた後、オート
クレーブを2:1のモル比の水素および一酸化炭素によ
り690kPaの圧力まで加圧すると共に105℃まで
加熱した。149.2gのC8異性化オレフィンを2:
1のモル比の水素および一酸化炭素を追加しながらオー
トクレーブ中へ注入して反応を開始させた。全圧力は5
200 kPaであった。上記実施例におけると同様
に、ガスクロマトグラフ分析によりオレフィンの95.
4%が反応したと決定された。反応したオレフィンのう
ち1.25%はオクタンを生成し、1%未満は主として
イソノナノールおよびイソノニルアルデヒドのアセター
ルである「重質エンド」を生成し、残部はイソノナノー
ルを生成した。
【0060】この一連のヒドロホルミル化および蒸留の
各反応をさらに2サイクルにわたり継続した。測定され
たオレフィン変換率は96.2%および95.8%であ
つた。各サイクルで生成されたパラフィンは1.22%
および1.15%であった。第3のヒドロホルミル化反
応の後にオートクレーブを開口させると、相当量のパラ
ジウムのメッキが生じていた。
【0061】有機ホスフィン触媒溶液は、触媒が陰イオ
ン供給源としてTFSAを用いた場合FFEを用いるヒ
ドロホルミル化法では丈夫でも安定でもなかった。
【0062】実施例4 オートクレーブに71.2gのイソノナノールと1.2
0gの水と0.0336gの塩化ナトリウムを含有する
3.60gの塩化ナトリウムの水溶液と2.93gのn
−デカン(生成物アルコールのガスクロマトグラフ分析
につき内部標準として)とを充填した。触媒Cをオート
クレーブの内容物に添加した。フラッシュさせた後、オ
ートクレーブを2:1のモル比の水素および一酸化炭素
により690 kPaの圧力まで加圧すると共に105
℃まで加熱した。119.5gのC8異性化オレフィン
を2:1のモル比の水素および一酸化炭素を追加しなが
らオートクレーブ中に注入して反応を開始させた。全圧
力は5200 kPaであった。上記実施例におけると
同様に、ガスクロマトグラフ分析によりオレフィンの9
1.2%が反応したと決定された。反応したオレフィン
のうち1.25%はオクタンを生成し、1%未満は主と
してイソノナノールおよびイソノニルアルデヒドのアセ
タールである「重質エンド」を生成し、残部はイソノナ
ノールを生成した。
【0063】この一連のヒドロホルミル化および蒸留の
各反応をさらに4サイクルにわたり継続した。測定され
たオレフィン変換率は90.5%、89.6%、87.
4%および83.3%であった。第5ヒドロホルミル化
反応の後にオートクレーブを開口させると、相当量のパ
ラジウムのメッキが生じており、元素分析によりこれは
パラジウムの62%がメッキされたことを示すことが確
認された。
【0064】実施例の全体を通じて酸/Pd比(モル/
モル)は2.3であつた。
【0065】この実施例は、上記有機ホスフィン/MS
A触媒溶液を用いたヒドロホルミル化法が好ましくはこ
の方法の長期安定性および持続性につき2(より好まし
くは2.3より大)の酸/Pd比を持つべきであること
を示す。
【0066】実施例5 オートクレーブに71.2gのネオドール23ブランド
アルコールと0.60gの水と0.0168gの塩化ナ
トリウムを含有する1.80gの塩化ナトリウム溶液と
3.38gのn−トリデカン(生成物アルコールのガス
クロマトグラフ分析につき内部標準として)とを充填し
た。触媒Dをオートクレーブの内容物に添加した。フラ
ッシュさせた後、オートクレーブを2:1のモル比の水
素および一酸化炭素で690 kPaの圧力まで加圧す
ると共に105℃まで加熱した。110℃まで加熱され
た119.88gのネオデーン1112ブランドオレフ
ィンを2:1のモル比の水素および一酸化炭素を追加し
ながらオートクレーブ中へ注入して反応を開始させた。
全圧力は5200 kPaであつた。2:1のモル比の
水素および一酸化炭素をバッチ式オートクレーブに自動
供給により追加して、反応で消費されたガスを補充する
ことにより常に5200 kPaの全圧力を維持した。
反応の完結後、内容物を取り出し、全生成混合物を15
5℃まで加熱されたワイプト・フィルム蒸発器にて蒸留
した。減圧度を約60重量%の内容物が頭上で蒸留され
るよう調整した。このオーバーヘッド生成物は実質的に
全てのアニソールと水とn−トリデンカと未反応オレフ
ィンとを含有した。残部(初期反応器充填物の60%ま
で)は約73%の線状性を有するC12/13アルコー
ルであった。非蒸発生成物に残留する物質はC12/1
3アルコールおよび触媒(パラジウム、有機ホスフィ
ン、メタンスルホン酸、塩化水素および塩化ナトリウ
ム)であった。ガスクロマトグラフ分析により、オレフ
ィンの99.6%が反応したと決定された。反応したオ
レフィンのうち0.75%はパラフィンを生成し、1%
未満は「重質エンド」を生成し、残部はC12/13ア
ルコールを生成した。
【0067】非蒸発生成物(100.0g)をバッチ式
オートクレーブに戻した。滴定によりMSAの小部分が
蒸発したと決定され、したがつて0.134gのMSA
を追加した。水(2.40g)とn−トリデカン(3.
40g)とネオドール23アルコール(44.4g)と
をオートクレーブに添加し、次いでこれを2:1のモル
比の水素および一酸化炭素で690 kPaの圧力まで
フラッシュすると共に105℃まで加熱した。110℃
まで加熱された90.2gのネオデーン1112混合オ
レフィンを2:1のモル比の水素および一酸化炭素を追
加しながらオートクレーブ中へ注入して反応を開始させ
た。上記のように反応を完結させた後、生成物をワイプ
ト・フィルム蒸発器で蒸留した。オーバーヘッドは水と
n−トリデカンと未反応オレフィンとを含有した。残部
(初期反応器充填物の60%まで)はC12/13アル
コールであった。非蒸発生成物に残留する物質はC12
/13アルコールおよび触媒(パラジウム、有機ホスフ
ィン、メタンスルホン酸、塩化水素および塩化ナトリウ
ム)であった。ガスクロマトグラフ分析により、オレフ
ィンの99.6%が反応したと決定された。反応したオ
レフィンのうちモル基準で0.78%はパラフィンを生
成し、1%未満は「重質エンド」を生成し、残部はC1
2/13アルコールを生成した。
【0068】この一連のヒドロホルミル化および蒸留の
反応をさらに2サイクルにわたり継続した。測定された
オレフィン変換率は99.4%および99.0%であっ
た。各サイクルで生成されたパラフィンは0.72%お
よび0.98%であった。これら反応の終了時点で、極
めて少量のメッキがオートクレーブ内に見出された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 45/50 C07C 45/50 47/02 47/02 (72)発明者 コーネリス・マーク・ボリンジヤー アメリカ合衆国、テキサス・77478、シユ ガー・ランド、オイスター・クリーク・ド ライブ・514 (72)発明者 エイト・ドレント オランダ国、1031・セー・エム・アムステ ルダム、バドハイスウエヒ・3 (72)発明者 ヨハネス・ヤコブス・ケイスペル オランダ国、1031・セー・エム・アムステ ルダム、バドハイスウエヒ・3

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン系不飽和化合物を触媒系の存在
    下に一酸化炭素および水素によりヒドロホルミル化方法
    であって、該触媒系は (a) パラジウム、白金もしくはニッケルの陽イオン
    供給源と; (b) ハロゲン化物陰イオン以外の陰イオンの供給源
    と; (c) 式 R121RM234 (I) [式中、M1およびM2は独立してリン、ヒ素もしくはア
    ンチモン原子を示し、Rは架橋内に1〜4個の原子を有
    する二価の架橋基を示し、R1およびR2は一緒になって
    2つの自由原子価がM1に結合した二価の置換もしくは
    未置換の環式基を示し、R3およびR4は独立して置換も
    しくは未置換のヒドロカルビル基を示し、または一緒に
    なって2つの自由原子価がM2に結合した二価の置換も
    しくは未置換の環式基を示す]の少なくとも一種の二座
    配位子の供給源と;必要に応じ (d) 促進剤とを含み、1:2:1のモル比の(a)
    〜(c)を周囲温度および大気圧にて2:1の容量比と
    した不飽和化合物の供給物とヒドロホルミル化生成物と
    の液体混合物でスラリー化するとき、前記触媒系が前記
    液体混合物1リットル当たり少なくとも2×10-4モル
    の陽イオン(a)の量まで可溶となるよう前記触媒系を
    選択し;ヒドロホルミル化反応生成物を触媒系から無溶
    媒蒸発分離器にて分離することを特徴とするエチレン系
    不飽和化合物のヒドロホルミル化法。
  2. 【請求項2】 適宜の促進剤(d)を塩化物、ヨウ化物
    および臭化物よりなる群から、必要に応じ補助促進剤と
    しての水と共に選択する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 陰イオン(b)の供給源が3未満のpK
    a値を有する請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 陰イオン(b)の供給源が、大気圧にて
    ヒドロホルミル化生成物の沸点より少なくとも50℃高
    い沸点を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 陰イオン(b)の供給源が大気圧にて2
    00〜400℃の沸点を有する請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 陰イオンの供給源をアルキルスルホン
    酸、アリールスルホン酸、過フッ素化アルキルスルホン
    酸、過フッ素化アリールスルホン酸、ホウ酸誘導体およ
    びそのアルキル化物よりなる群から選択する請求項5に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 陰イオンの供給源をメタンスルホン酸、
    ペルフルオロオクタンスルホン酸およびペンタフルオロ
    ベンゼンスルホン酸よりなる群から選択する請求項6に
    記載の方法。
  8. 【請求項8】 二座配位子(c)が1,2−ビス(シク
    ロオクチレンホスフィノ)エタンである請求項4〜7の
    いずれか一項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 二座配位子(c)がその基R、R1
    2、R3およびR4のいずれかに1個もしくはそれ以上
    の非極性置換基を有する請求項1〜7のいずれか一項に
    記載の方法。
  10. 【請求項10】 置換基をアルキル、シクロアルキル、
    アリール、アルキルアリールおよびアリールアルキルよ
    りなる群から選択し、その1個もしくはそれ以上の原子
    がヘテロ原子であり得る請求項9に記載の方法。
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