JPH11115985A - 帯電防止型薄板収納容器 - Google Patents

帯電防止型薄板収納容器

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JPH11115985A
JPH11115985A JP9280051A JP28005197A JPH11115985A JP H11115985 A JPH11115985 A JP H11115985A JP 9280051 A JP9280051 A JP 9280051A JP 28005197 A JP28005197 A JP 28005197A JP H11115985 A JPH11115985 A JP H11115985A
Authority
JP
Japan
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parts
resin composition
release agent
lubricant
carbon black
Prior art date
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Application number
JP9280051A
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English (en)
Inventor
Mitsuaki Obara
光明 小原
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Miraial Co Ltd
Original Assignee
Kakizaki Seisakusho Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kakizaki Seisakusho Co Ltd filed Critical Kakizaki Seisakusho Co Ltd
Priority to JP9280051A priority Critical patent/JPH11115985A/ja
Publication of JPH11115985A publication Critical patent/JPH11115985A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電防止性能を保持した状態で、不純物の漏
出や微粒子の発生を抑えて、半導体ウエハ等の汚染を防
止する。 【解決手段】 ポリマー主鎖中に 【化1】 で表示される構成単位を90モル%以上含有するポリブ
チレンテレフタレート87−97.5部とカーボンブラック13
−2.5 部よりなる樹脂組成物を使用し、且つ滑剤、離型
剤等を実質上一切使用せずに帯電防止型薄板収納容器を
成型した。また、ASTM D4526に準拠し密封容
器内で80℃、2時間加熱保持した際のテトラハイドロ
フランの発生量が3.0 ppm以下である前記樹脂組成物
を使用し且つ滑剤、離型剤等を実質上一切使用せずに帯
電防止型薄板収納容器成型した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハやハ
ードディスク用基盤等の薄板を複数枚同時に支持し、保
管、搬送、洗浄等をまとめて行う帯電防止型薄板収納容
器に関し、特に帯電防止性能を備えた帯電防止型薄板収
納容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】薄板収納容器は、半導体ウエハやハード
ディスク用基盤を複数枚同時に支持して保管や搬送等を
行うものである。この例としてはウエハキャリアがあ
る。このウエハキャリアは主に、2枚対向して設けられ
る側壁と、この側壁の内側面に設けられ複数枚挿入され
た半導体ウエハを相互に一定間隔を保って支持するリブ
とを備えて構成されている。このように構成されたウエ
ハキャリアは一般的に、ポリプロピレン(PP)、ポリ
カーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート
(PBT)等を材料とし、場合により各種の方法、例え
ばカーボンブラックや炭素繊維を添加する、或いは練込
み型帯電防止剤を添加するという方法で、帯電防止がな
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、上述のポリマ
ーを基本材料としてウエハキャリアを成型した場合、ポ
リマーの製造工程から伴われる溶媒、副生物、或いは成
型工程で発生する分解物、添加する添加物等が半導体ウ
エハの処理中に漏出し、半導体ウエハの表面を汚染して
しまうおそれがある。
【0004】また、カーボンブラックを添加して帯電防
止を行う場合、添加量を多くすれば効果は得られるが、
所謂チョーキング現象が発生し、添加物が少なければ帯
電防止効果が得られない。また、カーボンブラックの種
類、銘柄によっては多量に添加しても所期の効果が発現
しないものもある。
【0005】また、PPを材料としたウエハキャリアで
は、PPの表面硬度が比較的低いため、半導体ウエハを
ウエハキャリアから出し入れする際等にこれらが互いに
接触して摩擦されると、微粒子が発生することがある。
この微粒子は、半導体ウエハの表面を汚染してしまうお
それが有り、カーボンブラックの添加量が比較的少量の
場合にもチョーキング現象が発生することがある。
【0006】本発明は、以上の問題点に鑑みなされたも
のであり、不純物の漏出や微粒子の発生を抑えて、半導
体ウエハやハードディスク用基盤等の汚染を防止できる
帯電防止型薄板収納容器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の帯電防止型薄板収納容器は、以下の対策を講
じた。
【0008】樹脂成型物の表面が帯電防止性能を有する
ためには、その表面抵抗値が104〜1012Ωの範囲に
あることが望ましいと一般に言われている。実際に10
13Ω以上では帯電防止性能が急激に低下し、103 Ω以
下では抵抗値が低すぎて導通破壊が発生するおそれがあ
る。
【0009】帯電防止性能を向上させるためには、カー
ボンブラックを添加すればよい。その一方で、カーボン
ブラックの添加量を増加させると、チョーキング現象が
発生するおそれがある。
【0010】この課題を解決するために、カーボンブラ
ックの添加量を下記の式により特定される範囲に維持す
る。
【0011】添加するカーボンブラックの特性を、式
(1)で表示される導電性指標X(フィラー研究会編
「フィラー活用辞典」大成社 参照)で規定し、且つこ
の導電性指標Xの値を200から500の範囲に維持す
ると共に、カーボンブラック添加量Y(wt%)を式
(2)から式(3)の範囲に維持する。
【0012】 {添加するカーボンブラックの導電性指標(X)} ={比表面積(m2 /g) ×DBP 吸油量(cc/g)}0.5 / {1+揮発分(wt %) }…(1) Y={100/(X-100) 0.5 }+3.00 …(2) Y={80/(X-100) 0.5}−1.50 …(3) 帯電防止型薄板収納容器から漏出する有機物やイオン性
不純物は、半導体ウエハやハードディスク用基盤の表面
を汚染するおそれがあるため、この漏出する有機物やイ
オン性不純物の量を低減する必要がある。このため、A
STM D4526に準拠し、密封容器内で80℃、2
時間加熱保時した際のテトラハイドロフランの発生量が
3.0 ppm以下の樹脂組成物を成型用原料として使用
し、滑剤、離型剤等を実質上一切使用せずに成型する。
【0013】PPは表面硬度が比較的低いため、半導体
ウエハやハードディスク用基盤を薄板収納容器から出し
入れする際等にこれらが互いに接触して摩擦されると、
微粒子が発生して半導体ウエハやハードディスク用基盤
の表面を汚染してしまうおそれがある。この課題を解決
するために、ポリマー主鎖中に[化1]で表示される構
成単位を90モル%以上含有し、且つオルソクロロフェ
ノール溶液での極限粘度が0.70以上であるポリブチレン
テレフタレート、またはポリマー主鎖中に[化2]で表
示される構成単位を90モル%以上含有し、且つオルソ
クロロフェノール溶液での極限粘度が0.65以上であるポ
リブチレンナフタレートを樹脂組成物の原料に使用す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を説明す
る。本発明の帯電防止型薄板収納容器は、半導体ウエハ
やハードディスク基盤を収納支持する容器である。この
容器を、以下に述べる材料を用いて構成する。尚、半導
体ウエハ用或いはハードディスク基盤用の帯電防止型薄
板収納容器の具体例としては、ウエハキャリア、このウ
エハキャリアを収納するキャリアケースやディスクキャ
リア等がある。
【0015】[実施例1]前記[化1]で表示される構
成単位を実質的に100モル%含有し、且つオルソクロ
ロフェノール溶液での極限粘度が0.80のポリブチレンテ
レフタレート95.5部と導電性指数320のカーボンブラ
ック4.5 部よりなり、且つASTM D4526に準拠
し密封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテトラ
ハイドロフランの発生量が3.0 ppmである樹脂組成物
を使用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属
塩、モンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実
質上一切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型し
た。この半導体ウエハキャリアをASTM D257に
準拠して測定した。
【0016】その結果、表面電気抵抗値が2×1012Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値2×1012Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の範囲内にある。
【0017】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は6.1
°であった。なお、装入前のブランク品の接触角は平均
3.5 °であった。
【0018】[実施例2]前記[化1]で表示される構
成単位を実質的に100モル%含有し、且つオルソクロ
ロフェノール溶液での極限粘度が0.76のポリブチレンテ
レフタレート88.5部と導電性指数220のカーボンブラ
ック11.5部よりなり、且つASTM D4526に準拠
し密封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテトラ
ハイドロフランの発生量が2.5 ppmである樹脂組成物
を使用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属
塩、モンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実
質上一切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型し
た。この半導体ウエハキャリアをASTM D257に
準拠して測定した。
【0019】その結果、表面電気抵抗値が7×104 Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値7×104 Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の範囲内にある。
【0020】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は5.6
°であった。なお、装入前のブランク品の接触角は平均
3.8 °であった。
【0021】[実施例3]前記[化2]で表示される構
成単位を実質的に100モル%含有し、且つオルソクロ
ロフェノール溶液での極限粘度が0.67のポリブチレンナ
フタレート91部と導電性指数318のカーボンブラッ
ク9部よりなり、且つASTM D4526に準拠し密
封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテトラハイ
ドロフランの発生量が1.8 ppmである樹脂組成物を使
用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属塩、モ
ンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実質上一
切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型した。この
半導体ウエハキャリアをASTM D257に準拠して
測定した。
【0022】その結果、表面電気抵抗値が3×104 Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値3×104 Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の範囲内にある。
【0023】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は5.6
°であった。なお、装入前のブランク品の接触角は平均
3.9 °であった。
【0024】[実施例4]前記[化2]で表示される構
成単位を実質的に100モル%含有し、且つオルソクロ
ロフェノール溶液での極限粘度が0.70のポリブチレンナ
フタレート94部と導電性指数228のカーボンブラッ
ク6部よりなり、且つASTM D4526に準拠し密
封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテトラハイ
ドロフランの発生量が2.8 ppmである樹脂組成物を使
用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属塩、モ
ンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実質上一
切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型した。この
半導体ウエハキャリアをASTM D257に準拠して
測定した。
【0025】その結果、表面電気抵抗値が8×1012Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値8×1012Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の範囲内にある。
【0026】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は5.8
°であった。なお、装入前のブランク品の接触角は平均
3.4 °であった。
【0027】[実施例5]前記[化1]で表示される構
成単位を実質的に95モル%含有するポリブチレンテレ
フタレート60重量%と残りがポリカーボネートからな
り、且つオルソクロロフェノール溶液での極限粘度が0.
77の樹脂組成物95.5部と導電性指数325のカーボンブ
ラック4.5 部よりなり、且つASTM D4526に準
拠し密封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテト
ラハイドロフランの発生量が2.8 ppmである樹脂組成
物を使用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属
塩、モンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実
質上一切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型し
た。この半導体ウエハキャリアをASTM D257に
準拠して測定した。
【0028】その結果、表面電気抵抗値が5×1011Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値5×1011Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の範囲内にある。
【0029】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は5.3
°であった。なお、装入前のブランク品の接触角は平均
3.3 °であった。
【0030】[実施例6]前記[化1]で表示される構
成単位を実質的に95モル%含有するポリブチレンテレ
フタレート60重量%と残りがポリカーボネートからな
り、且つオルソクロロフェノール溶液での極限粘度が0.
78の樹脂組成物89部と導電性指数230のカーボンブ
ラック11部よりなり、且つASTM D4526に準
拠し密封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテト
ラハイドロフランの発生量が2.6 ppmである樹脂組成
物を使用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属
塩、モンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実
質上一切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型し
た。この半導体ウエハキャリアをASTM D257に
準拠して測定した。
【0031】その結果、表面電気抵抗値が8×104 Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値8×104 Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の範囲内にある。
【0032】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は5.2
°であった。なお、装入前のブランク品の接触角は平均
3.8 °であった。
【0033】[実施例7]前記[化2]で表示される構
成単位を実質的に95モル%含有するポリブチレンナフ
タレート60重量%と残りがポリカーボネートからな
り、且つオルソクロロフェノール溶液での極限粘度が0.
68の樹脂組成物91部と導電性指数325のカーボンブ
ラック9部よりなり、且つASTM D4526に準拠
し密封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテトラ
ハイドロフランの発生量が2.1 ppmである樹脂組成物
を使用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属
塩、モンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実
質上一切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型し
た。この半導体ウエハキャリアをASTM D257に
準拠して測定した。
【0034】その結果、表面電気抵抗値が6×104 Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値6×104 Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の範囲内にある。
【0035】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は4.6
°であった。なお、装入前のブランク品の接触角は平均
3.2 °であった。
【0036】[実施例8]前記[化2]で表示される構
成単位を実施的に95モル%含有するポリブチレンナフ
タレート60重量%と残りがポリカーボネートからな
り、且つオルソクロロフェノール溶液での極限粘度が0.
70の樹脂組成物94部と導電性指数230のカーボンブ
ラック6部よりなり、且つASTM D4526に準拠
し密封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテトラ
ハイドロフランの発生量が2.7 ppmである樹脂組成物
を使用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属
塩、モンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実
質上一切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型し
た。この半導体ウエハキャリアをASTM D257に
準拠して測定した。
【0037】その結果、表面電気抵抗値が6×1012Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値6×1012Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の範囲内にある。
【0038】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は5.7
°であった。なお、装入前のブランク品の接触角は平均
3.6 °であった。
【0039】[実施例9]前記[化1]で表示される構
成単位を実質的に100モル%含有し、且つオルソクロ
ロフェノール溶液での極限粘度が0.78のポリブチレンテ
レフタレート92部と導電性指数448のカーボンブラ
ック8部よりなり、且つASTM D4526に準拠し
密封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテトラハ
イドロフランの発生量が1.8 ppmである樹脂組成物を
使用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属塩、
モンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実質上
一切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型した。こ
の半導体ウエハキャリアをASTM D257に準拠し
て測定した。
【0040】その結果、表面電気抵抗値が3×104 Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値3×104 Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の範囲内にある。
【0041】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は5.6
°であった。なお、装入前のブランク品の接触角は平均
3.8 °であった。
【0042】[実施例10]前記[化2]で表示される
構成単位を実質的に100モル%含有し、且つオルソク
ロロフェノール溶液での極限粘度が0.74のポリブチレン
ナフタレート97部と導電性指数462のカーボンブラ
ック3部よりなり、且つASTM D4526に準拠し
密封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテトラハ
イドロフランの発生量が1.2 ppmである樹脂組成物を
使用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属塩、
モンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実質上
一切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型した。こ
の半導体ウエハキャリアをASTM D257に準拠し
て測定した。
【0043】その結果、表面電気抵抗値が7×1012Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値7×1012Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の範囲内にある。
【0044】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は4.2
°であった。なお、装入前のブランク品の接触角は平均
3.4 °であった。
【0045】[比較例1]前記[化2]で表示される構
成単位を実質的に100モル%含有し、且つオルソクロ
ロフェノール溶液での極限粘度が0.75のポリブチレンナ
フタレート91部と導電性指数460のカーボンブラッ
ク9部よりなり、且つASTM D4526に準拠し密
封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテトラハイ
ドロフランの発生量が1.2 ppmである樹脂組成物を使
用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属塩、モ
ンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実質上一
切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型した。この
半導体ウエハキャリアをASTM D257に準拠して
測定した。
【0046】その結果、表面電気抵抗値が2×102 Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値2×102 Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の下限値以下であり、抵抗
値が低すぎるため、導通破壊を起こすおそれがある。
【0047】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は4.8
°であった。なお、装入前のブランク品の接触角は平均
3.4 °であった。
【0048】[比較例2]前記[化1]で表示される構
成単位を実質的に100モル%含有し、且つオルソクロ
ロフェノール溶液での極限粘度が0.80のポリブチレンテ
レフタレート98部と導電性指数448のカーボンブラ
ック2部よりなり、且つASTM D4526に準拠し
密封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテトラハ
イドロフランの発生量が1.3 ppmである樹脂組成物を
使用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属塩、
モンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実質上
一切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型した。こ
の半導体ウエハキャリアをASTM D257に準拠し
て測定した。
【0049】その結果、表面電気抵抗値が7×1014Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値7×1014Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の上限値以上である。
【0050】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は5.3
°であった。なお、装入前のブランク品の接触角は平均
3.8 °であった。
【0051】[比較例3」前記[化2]で表示される構
成単位を実質的に100モル%含有するポリブチレンナ
フタレート60重量%と残りがポリカーボネートからな
り、且つオルソクロロフェノール溶液での極限粘度が0.
72の樹脂組成物87部と導電性指数221のカーボンブ
ラック13部よりなり、且つASTM D4526に準
拠し密封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテト
ラハイドロフランの発生量が2.4 ppmである樹脂組成
物を使用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属
塩、モンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実
質上一切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型し
た。この半導体ウエハキャリアをASTM D257に
準拠して測定した。
【0052】その結果、表面電気抵抗値が4×102 Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値4×102 Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の下限値以下であり、抵抗
値が低すぎるため、導通破壊を起こすおそれがある。
【0053】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は5.9
°であった。なお、装入前のブランク品の接触角は平均
3.6 °であった。
【0054】[比較例4]前記[化1]で表示される構
成単位を実質的に100モル%含有するポリブチレンテ
レフタレート60重量%と残りがポリカーボネートから
なり、且つオルソクロロフェノール溶液での極限粘度が
0.74の樹脂組成物95部と導電性指数221のカーボン
ブラック5部よりなり、且つASTM D4526に準
拠し密封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテト
ラハイドロフランの発生量が2.3 ppmである樹脂組成
物を使用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属
塩、モンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実
質上一切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型し
た。この半導体ウエハキャリアをASTM D257に
準拠して測定した。
【0055】その結果、表面電気抵抗値が8×1014Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値8×1014Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の上限値以上である。
【0056】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は5.9
°であった。なお、装入前のブランク品の接触角は平均
3.8 °であった。
【0057】[比較例5]前記[化2]で表示される構
成単位を実質的に100モル%含有し、且つオルソクロ
ロフェノール溶液での極限粘度が0.73のポリブチレンナ
フタレート91部と導電性指数223のカーボンブラッ
ク9部よりなり、且つASTM D4526に準拠し密
封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテトラハイ
ドロフランの発生量が5.8 ppmである樹脂組成物を使
用し且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属塩、モン
タン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実質上一切
使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型した。この半
導体ウエハキャリアをASTM D257に準拠して測
定した。
【0058】その結果、表面電気抵抗値が3×108 Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値3×108 Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の範囲内にある。
【0059】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は10.8
°となり、ウエハ表面が汚染された。なお、装入前のブ
ランク品の接触角は平均3.4 °であった。
【0060】[比較例6]前記[化1]で表示される構
成単位を実質的に100モル%含有し、且つオルソクロ
ロフェノール溶液での極限粘度が0.80のポリブチレンテ
レフタレート93部と導電性指数318のカーボンブラ
ック7部よりなり、且つASTM D4526に準拠し
密封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテトラハ
イドロフランの発生量が6.0 ppmである樹脂組成物を
使用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属塩、
モンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実質上
一切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型した。こ
の半導体ウエハキャリアをASTM D257に準拠し
て測定した。
【0061】その結果、表面電気抵抗値が8×108 Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値8×108 Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の範囲内にある。
【0062】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は11.1
°となり、ウエハ表面が汚染された。なお、装入前のブ
ランク品の接触角は平均3.5 °であった。
【0063】[比較例7]前記[化2]で表示される構
成単位を実質的に100モル%含有し、且つオルソクロ
ロフェノール溶液での極限粘度が0.71のポリブチレンナ
フタレート94部と導電性指数403のカーボンブラッ
ク6部よりなり、且つASTM D4526に準拠し密
封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテトラハイ
ドロフランの発生量が5.3 ppmである樹脂組成物を使
用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属塩、モ
ンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実質上一
切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型した。この
半導体ウエハキャリアをASTM D257に準拠して
測定した。
【0064】その結果、表面電気抵抗値が7×109 Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値7×109 Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の範囲内にある。
【0065】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は10.2
°となり、ウエハ表面が汚染された。なお、装入前のブ
ランク品の接触角は平均3.7 °であった。
【0066】[比較例8」前記[化1]で表示される構
成単位を実質的に100モル%含有し、且つオルソクロ
ロフェノール溶液での極限粘度が0.79のポリブチレンテ
レフタレート95部と導電性指数453のカーボンブラ
ック5部よりなり、且つASTM D4526に準拠し
密封容器にて80℃、2時間加熱保持した時のテトラハ
イドロフランの発生量が6.4 ppmである樹脂組成物を
使用し、且つステアリン酸金属塩、モンタン酸金属塩、
モンタン酸エステル、タルク等の滑剤、離型剤を実質上
一切使用せずに、半導体ウエハキャリアを成型した。こ
の半導体ウエハキャリアをASTM D257に準拠し
て測定した。
【0067】その結果、表面電気抵抗値が6×109 Ω
を有する半導体ウエハキャリアを得た。この表面電気抵
抗値6×109 Ωは、帯電防止性能を有するために必要
な数値(104 〜1012Ω)の範囲内にある。
【0068】この半導体ウエハキャリアに所定枚数の半
導体ウエハを装入し、密閉容器内で1週間常温で保持し
た後、半導体ウエハを取り出してウエハ表面と水との接
触角を測定した。この接触角の測定は、半導体ウエハの
表面の5カ所で行った。測定した接触角の平均値は13.2
°となり、ウエハ表面が汚染された。なお、装入前のブ
ランク品の接触角は平均3.9 °であった。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の帯電防止
型薄板収納容器によれば、十分な帯電防止性能を保持し
た状態で、不純物の漏出や微粒子の発生を抑えて、半導
体ウエハやハードディスク用基盤等の薄板の汚染を防止
できるようになる。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリマー主鎖中に 【化1】 で表示される構成単位を90モル%以上含有するポリブ
    チレンテレフタレート87−97.5部とカーボンブラック13
    −2.5 部よりなる樹脂組成物を使用し且つ滑剤、離型剤
    等を実質上一切使用せずに成型されたことを特徴とする
    帯電防止型薄板収納容器。
  2. 【請求項2】 ASTM D4526に準拠し密封容器
    内で80℃、2時間加熱保持した際のテトラハイドロフ
    ランの発生量が3.0 ppm以下である請求項1に記載の
    樹脂組成物を使用し且つ滑剤、離型剤等を実質上一切使
    用せずに成型されたことを特徴とする帯電防止型薄板収
    納容器。
  3. 【請求項3】 オルソクロロフェノール溶液での極限粘
    度が0.70以上である請求項1に記載のポリブチレンテレ
    フタレート87−97.5部とカーボンブラック13−2.5 部よ
    りなる樹脂組成物を使用し且つ滑剤、離型剤等を実質上
    一切使用せずに成型されたことを特徴とする帯電防止型
    薄板収納容器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のポリブチレンテレフタ
    レート87−97.5部と導電性指標200以上500以下の
    カーボンブラック13−2.5 部よりなる樹脂組成物を使用
    し且つ滑剤、離型剤等を実質上一切使用せずに成型され
    たことを特徴とする帯電防止型薄板収納容器。
  5. 【請求項5】 オルソクロロフェノール溶液での極限粘
    度が0.70以上である請求項1に記載のポリブチレンテレ
    フタレート87−97.5部と導電性指標200以上500以
    下のカーボンブラック13−2.5 部よりなる樹脂組成物を
    使用し且つ滑剤、離型剤等を実質上一切使用せずに成型
    されたことを特徴とする帯電防止型薄板収納容器。
  6. 【請求項6】 オルソクロロフェノール溶液での極限粘
    度が0.70以上である請求項1に記載のポリブチレンテレ
    フタレート87−97.5部と導電性指標200以上500以
    下のカーボンブラック13−2.5 部よりなり、且つAST
    M D4526に準拠し密封容器内で80℃、2時間加
    熱保持した際のテトラハイドロフランの発生量が3.0 p
    pm以下である樹脂組成物を使用し且つ滑剤、離型剤等
    を実質上一切使用せずに成型されたことを特徴とする帯
    電防止型薄板収納容器。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のポリブチレンテレフタ
    レート60重量%以上と残りがポリカーボネートからな
    り、且つオルソクロロフェノール溶液での極限粘度が0.
    70以上の樹脂組成物87−97.5部と導電性指標200以上
    500以下のカーボンブラック13−2.5 部からなり、且
    つASTM D4526に準拠し密封容器で80℃、2
    時間加熱保持した際のテトラハイドロフランの発生量が
    3.0 ppm以下である樹脂組成物を使用し且つ滑剤、離
    型剤等を実質上一切使用せずに成型されたことを特徴と
    する帯電防止型薄板収納容器。
  8. 【請求項8】 ポリマー主鎖中に 【化2】 で表示される構成単位を90モル%以上含有するポリブ
    チレンナフタレート87−97.5部とカーボンブラック13−
    2.5 部よりなる樹脂組成物を使用し且つ滑剤、離型剤等
    を実質上一切使用せずに成型されたことを特徴とする帯
    電防止型薄板収納容器。
  9. 【請求項9】 ASTM D4526に準拠し密封容器
    内で80℃、2時間加熱保持した際のテトラハイドロフ
    ランの発生量が3.0 ppm以下である請求項8に記載の
    樹脂組成物を使用し且つ滑剤、離型剤等を実質上一切使
    用せずに成型されたことを特徴とする帯電防止型薄板収
    納容器。
  10. 【請求項10】 オルソクロロフェノール溶液での極限
    粘度が0.65以上である請求項8に記載のポリブチレンナ
    フタレート87−97.5部とカーボンブラック13−2.5 部よ
    りなる樹脂組成物を使用し且つ滑剤、離型剤を実質上一
    切使用せずに成型されたことを特徴とする帯電防止型薄
    板収納容器。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載のポリブチレンナフタ
    レート87−97.5部と導電性指標200以上500以下の
    カーボンブラック13−2.5 部からなる樹脂組成物を使用
    し且つ滑剤、離型剤等を実質上一切使用せずに成型され
    たことを特徴とする薄板収納容器。
  12. 【請求項12】 オルソクロロフェノール溶液での極限
    粘度が0.65以上である請求項8に記載のポリブチレンナ
    フタレート87−97.5部と導電性指標200以上500以
    下のカーボンブラック13−2.5 部よりなる樹脂組成物を
    使用し且つ滑剤、離型剤等を実質上一切使用せずに成型
    されたことを特徴とする帯電防止型薄板収納容器。
  13. 【請求項13】 オルソクロロフェノール溶液での極限
    粘度が0.65以上である請求項8に記載のポリブチレンナ
    フタレート87−97.5部と導電性指標200以上500以
    下のカーボンブラック13−2.5 部よりなり、且つAST
    M D4526に準拠し密封容器内で80℃、2時間加
    熱保持した際のテトラハイドロフランの発生量が3.0 p
    pm以下である樹脂組成物を使用し且つ滑剤、離型剤を
    実質上一切使用せずに成型されたことを特徴とする帯電
    防止型薄板収納容器。
  14. 【請求項14】 請求項8に記載のポリブチレンナフタ
    レート60重量%以上と残りがポリカーボネートからな
    り、且つオルソクロロフェノール溶液での極限粘度が0.
    60以上の樹脂組成物87−97.5部と導電性指標200以上
    500以下のカーボンブラック13−2.5 部からなり、且
    つASTM D4526に準拠し密封容器内で80℃、
    2時間加熱保持した際のテトラハイドロフランの発生量
    が3.0ppm以下である樹脂組成物を使用し且つ滑剤、
    離型剤等を実質上一切使用せずに成型されたことを特徴
    とする帯電防止型薄板収納容器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001096100A1 (en) * 2000-06-14 2001-12-20 Hyperion Catalysis International, Inc. Multilayered polymeric structure
JP2002038111A (ja) * 2000-04-28 2002-02-06 Lintec Corp 粘着シートおよび貼着体
JP2009013306A (ja) * 2007-07-05 2009-01-22 Honda Motor Co Ltd 炭素繊維強化シート状成形材料及びその製造方法
WO2021234809A1 (ja) * 2020-05-19 2021-11-25 ミライアル株式会社 基板収納容器

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