JPH11115461A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
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- JPH11115461A JPH11115461A JP28151297A JP28151297A JPH11115461A JP H11115461 A JPH11115461 A JP H11115461A JP 28151297 A JP28151297 A JP 28151297A JP 28151297 A JP28151297 A JP 28151297A JP H11115461 A JPH11115461 A JP H11115461A
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- plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 温風通路を流れる温風とバイパス通路を流れ
る冷風の混合を促進することができる構造の車両用空調
装置を提供する。 【解決手段】 温風通路Wにはヒータコア12から出た
温風をバイパス通路Bへと導く混合促進板(導風板)2
1を備える。また、混合促進板21の下流端側には混合
促進板21と間隔をおいて混合促進板22を備え、この
混合促進板22の両側を温風と冷風とがそれぞれ通るよ
うにする。また、バイパス通路Bにはモードに応じてバ
イパス通路Bを流れる冷風量を制御する補助ダンパ20
を備えると共に、混合促進板21と混合促進板22との
間隔と、混合促進板22の幅と、混合促進板の厚さとを
所定の寸法に設定することによって、前記補助ダンパ2
0を全閉にして前記冷風量を十分に制限するデフ/フッ
トモード時にのみ混合促進板22による混合促進効果が
有効となるよう構成する。また、ヒータコアを出た温風
をバイパス通路へと導く混合促進板(導風板)を、温風
の方向を調節することができるように、上流端を支点と
して回動可能とする。
る冷風の混合を促進することができる構造の車両用空調
装置を提供する。 【解決手段】 温風通路Wにはヒータコア12から出た
温風をバイパス通路Bへと導く混合促進板(導風板)2
1を備える。また、混合促進板21の下流端側には混合
促進板21と間隔をおいて混合促進板22を備え、この
混合促進板22の両側を温風と冷風とがそれぞれ通るよ
うにする。また、バイパス通路Bにはモードに応じてバ
イパス通路Bを流れる冷風量を制御する補助ダンパ20
を備えると共に、混合促進板21と混合促進板22との
間隔と、混合促進板22の幅と、混合促進板の厚さとを
所定の寸法に設定することによって、前記補助ダンパ2
0を全閉にして前記冷風量を十分に制限するデフ/フッ
トモード時にのみ混合促進板22による混合促進効果が
有効となるよう構成する。また、ヒータコアを出た温風
をバイパス通路へと導く混合促進板(導風板)を、温風
の方向を調節することができるように、上流端を支点と
して回動可能とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用空調装置に関
し、具体的には吹き出し温度特性を要求される特性に近
づけることができる車両用空調装置の構造に関する。
し、具体的には吹き出し温度特性を要求される特性に近
づけることができる車両用空調装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、多くの自動車には車両用空調装置
(所謂カーエアコン)が装備されている。この車両用空
調装置は、エンジンルーム側に備えられたコンプレッサ
やコンデンサ等からなる部分(所謂室外機)と、車室側
に備えられたエバポレータやヒータコア等からなる部分
(所謂室内機)とを有し、その換気機能や暖房機能や冷
房・除湿機能により、温度、湿度の調節や送風、換気な
どを行って車室内の環境を快適に保つ働きをする。
(所謂カーエアコン)が装備されている。この車両用空
調装置は、エンジンルーム側に備えられたコンプレッサ
やコンデンサ等からなる部分(所謂室外機)と、車室側
に備えられたエバポレータやヒータコア等からなる部分
(所謂室内機)とを有し、その換気機能や暖房機能や冷
房・除湿機能により、温度、湿度の調節や送風、換気な
どを行って車室内の環境を快適に保つ働きをする。
【0003】かかる車両用空調装置にあって、室内機と
しては、例えば図7に示すような一体型の構造のものが
提案されている。
しては、例えば図7に示すような一体型の構造のものが
提案されている。
【0004】この図7に示す車両用空調装置(室内機)
8の構造は、室内外切換ダンパやブロア(図示省略)
と、その下流側に設けられたエバポレータ1と、このエ
バポレータ1よりも下流側に設けられたヒータコア3
と、エバポレータ1とヒータコア3との間にあり往復し
て開閉するスライド式のエアミックスダンパ2と、ロー
タリダンパ4と、ヒータコア3を介してロータリダンパ
4に至る温風通路Wと、ヒータコア3をバイパスして直
接ロータリダンパ4に至るバイパス通路Bと、ロータリ
ダンパ4によって切り換えられるフェイス、デフ、フッ
トの各吹き出し口5,6,7とからなる。
8の構造は、室内外切換ダンパやブロア(図示省略)
と、その下流側に設けられたエバポレータ1と、このエ
バポレータ1よりも下流側に設けられたヒータコア3
と、エバポレータ1とヒータコア3との間にあり往復し
て開閉するスライド式のエアミックスダンパ2と、ロー
タリダンパ4と、ヒータコア3を介してロータリダンパ
4に至る温風通路Wと、ヒータコア3をバイパスして直
接ロータリダンパ4に至るバイパス通路Bと、ロータリ
ダンパ4によって切り換えられるフェイス、デフ、フッ
トの各吹き出し口5,6,7とからなる。
【0005】従って、この車両用空調装置8によれば、
エバポレータ1から出た冷風をエアミックスダンパ2の
開度により温風通路Wとバイパス通路Bとに分流(即ち
各通路B,Wを流れる冷風量と温風量を制御)し、温風
通路Wではヒータコア3によって加熱する。そして、ロ
ータリダンパ4の手前で、温風通路Wを流れる温風とバ
イパス通路Bを流れる冷風とを混合させ、この混合して
温度調節された空気を、ロータリダンパ4の回動(モー
ド切り換え)に応じてフェイス吹き出し口5、デフ吹き
出し口6又はフット吹き出し口7の何れか一箇所又は複
数箇所から吹き出す。なお、フェイス吹き出し口5、デ
フ吹き出し口6、フット吹き出し口7は、ダクトを介し
て車室内のフェイス吹き出し口、デフ吹き出し口、フッ
ト吹き出し口にそれぞれ通じている。
エバポレータ1から出た冷風をエアミックスダンパ2の
開度により温風通路Wとバイパス通路Bとに分流(即ち
各通路B,Wを流れる冷風量と温風量を制御)し、温風
通路Wではヒータコア3によって加熱する。そして、ロ
ータリダンパ4の手前で、温風通路Wを流れる温風とバ
イパス通路Bを流れる冷風とを混合させ、この混合して
温度調節された空気を、ロータリダンパ4の回動(モー
ド切り換え)に応じてフェイス吹き出し口5、デフ吹き
出し口6又はフット吹き出し口7の何れか一箇所又は複
数箇所から吹き出す。なお、フェイス吹き出し口5、デ
フ吹き出し口6、フット吹き出し口7は、ダクトを介し
て車室内のフェイス吹き出し口、デフ吹き出し口、フッ
ト吹き出し口にそれぞれ通じている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の車両
用空調装置8では、温風通路Wを流れる温風とバイパス
通路Bを流れる冷風とが平行に近い状態で合流するた
め、十分に混合されず、例えばデフ吹き出し口6とフッ
ト吹き出し口7の2箇所から吹き出すデフ/フットモー
ド時には、デフ吹き出し温度とフット吹き出し温度との
温度差が大きくなってしまう。
用空調装置8では、温風通路Wを流れる温風とバイパス
通路Bを流れる冷風とが平行に近い状態で合流するた
め、十分に混合されず、例えばデフ吹き出し口6とフッ
ト吹き出し口7の2箇所から吹き出すデフ/フットモー
ド時には、デフ吹き出し温度とフット吹き出し温度との
温度差が大きくなってしまう。
【0007】従って本発明は上記の問題点に鑑み、温風
通路を流れる温風とバイパス通路を流れる冷風の混合を
促進することができる構造の車両用空調装置を提供する
ことを課題とする。
通路を流れる温風とバイパス通路を流れる冷風の混合を
促進することができる構造の車両用空調装置を提供する
ことを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明の車両用空調装置は、エバポレータとこのエバポレ
ータよりも下流側のヒータコアとの間に位置するエアミ
ックスダンパによって、前記エバポレータから出た冷風
を前記ヒータコアが介在する温風通路と前記ヒータコア
をバイパスするバイパス通路とに分流した後、前記温風
通路を流れる温風と前記バイパス通路を流れる冷風とを
混合して吹き出す車両用空調装置であって、前記温風通
路には前記ヒータコアから出た温風を前記バイパス通路
へと導く混合促進板を備えたことを特徴とする。
発明の車両用空調装置は、エバポレータとこのエバポレ
ータよりも下流側のヒータコアとの間に位置するエアミ
ックスダンパによって、前記エバポレータから出た冷風
を前記ヒータコアが介在する温風通路と前記ヒータコア
をバイパスするバイパス通路とに分流した後、前記温風
通路を流れる温風と前記バイパス通路を流れる冷風とを
混合して吹き出す車両用空調装置であって、前記温風通
路には前記ヒータコアから出た温風を前記バイパス通路
へと導く混合促進板を備えたことを特徴とする。
【0009】また、第2発明の車両用空調装置は、第1
発明の車両用空調装置において、前記混合促進板の下流
端側には前記混合促進板と間隔をおいて他の混合促進板
を備えたことを特徴とする。
発明の車両用空調装置において、前記混合促進板の下流
端側には前記混合促進板と間隔をおいて他の混合促進板
を備えたことを特徴とする。
【0010】また、第3発明の車両用空調装置は、第2
発明の車両用空調装置において、前記バイパス通路には
モードに応じて前記バイパス通路を流れる冷風量を制御
する冷風量制御手段を備えると共に、前記混合促進板と
前記他の混合促進板との間隔と、前記他の混合促進板の
幅と、前記他の混合促進板の厚さとを所定の寸法に設定
することによって、前記冷風量制御手段により前記冷風
量が制限されるデフ/フットモード時に前記他の混合促
進板による混合促進効果が有効となるよう構成したこと
を特徴とする。
発明の車両用空調装置において、前記バイパス通路には
モードに応じて前記バイパス通路を流れる冷風量を制御
する冷風量制御手段を備えると共に、前記混合促進板と
前記他の混合促進板との間隔と、前記他の混合促進板の
幅と、前記他の混合促進板の厚さとを所定の寸法に設定
することによって、前記冷風量制御手段により前記冷風
量が制限されるデフ/フットモード時に前記他の混合促
進板による混合促進効果が有効となるよう構成したこと
を特徴とする。
【0011】また、第4発明の車両用空調装置は、第1
発明の車両用空調装置において、前記混合促進板は上流
端を支点として回動可能であることを特徴とする。
発明の車両用空調装置において、前記混合促進板は上流
端を支点として回動可能であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。なお、本発明は車両用空調装
置のうち、エバポレータやヒータコア等からなる部分
(室内機)の構成に工夫を施したものであるため、ここ
ではこの部分について詳細に説明し、その他の部分(コ
ンプレッサやコンデンサ等からなる室外機)については
従来と同様として説明及び図示を省略する。
に基づき詳細に説明する。なお、本発明は車両用空調装
置のうち、エバポレータやヒータコア等からなる部分
(室内機)の構成に工夫を施したものであるため、ここ
ではこの部分について詳細に説明し、その他の部分(コ
ンプレッサやコンデンサ等からなる室外機)については
従来と同様として説明及び図示を省略する。
【0013】[実施の形態1]図1は本発明の実施の形
態1に係る車両用空調装置の構成を示す断面図、図2は
前記車両用空調装置に備えた補助ダンパの平面図、図3
は前記車両用空調装置に備えた混合促進板の要部拡大
図、図4は前記車両用空調装置の吹き出し温度特性を示
す説明図である。
態1に係る車両用空調装置の構成を示す断面図、図2は
前記車両用空調装置に備えた補助ダンパの平面図、図3
は前記車両用空調装置に備えた混合促進板の要部拡大
図、図4は前記車両用空調装置の吹き出し温度特性を示
す説明図である。
【0014】<構成>図1に示すように、本実施の形態
1に係る車両用空調装置(室内機)10は、図7に示す
車両用空調装置(室内機)8と同様に一体型のもの、即
ち、ブロア(図示せず)とエバポレータ11とヒータコ
ア12とをダクトで連通せずに一体的に設けたものであ
る。
1に係る車両用空調装置(室内機)10は、図7に示す
車両用空調装置(室内機)8と同様に一体型のもの、即
ち、ブロア(図示せず)とエバポレータ11とヒータコ
ア12とをダクトで連通せずに一体的に設けたものであ
る。
【0015】詳述すると、エバポレータ11はケース2
3内の下部に配設されており、このエバポレータ11の
下面側に、ブロア(図示せず)により室内外切換ダンパ
(図示せず)の切り換えに応じて内気又は外気が導入さ
れるようになっている。なお、ブロア及び室内外切換ダ
ンパはエバポレータ11の側方(図1の紙面と直交する
方向)に配設されている。
3内の下部に配設されており、このエバポレータ11の
下面側に、ブロア(図示せず)により室内外切換ダンパ
(図示せず)の切り換えに応じて内気又は外気が導入さ
れるようになっている。なお、ブロア及び室内外切換ダ
ンパはエバポレータ11の側方(図1の紙面と直交する
方向)に配設されている。
【0016】ヒータコア12はエバポレータ11の下流
側であって、ケース23内の左寄りに配設されている。
そして、左側にはヒータコア12が介在する温風通路W
が形成される一方、右側にはヒータコア12をバイパス
するバイパス通路Bが形成されている。
側であって、ケース23内の左寄りに配設されている。
そして、左側にはヒータコア12が介在する温風通路W
が形成される一方、右側にはヒータコア12をバイパス
するバイパス通路Bが形成されている。
【0017】また、エバポレータ11とヒータコア12
との間にはエアミックスダンパ13が設けられている。
このエアミックスダンパ13は左右方向に往復移動して
開閉するスライド式のものであり、エバポレータ11か
ら出た冷風を温風通路Wとバイパス通路Bとに分流(即
ち各通路B,Wを流れる冷風量と温風量を制御)する。
との間にはエアミックスダンパ13が設けられている。
このエアミックスダンパ13は左右方向に往復移動して
開閉するスライド式のものであり、エバポレータ11か
ら出た冷風を温風通路Wとバイパス通路Bとに分流(即
ち各通路B,Wを流れる冷風量と温風量を制御)する。
【0018】そして、温風通路Wを流れる温風やバイパ
ス通路Bを流れる冷風や前記温風と前記冷風との混合風
は、各モードにより開閉制御されるフェイスダンパ17
とデフ/フットダンパ18の開閉によって、ケース23
の上部に形成されたフェイス吹き出し口14、デフ吹き
出し口15又はフット吹き出し口16の何れか一箇所又
は複数箇所から吹き出すようになっている。
ス通路Bを流れる冷風や前記温風と前記冷風との混合風
は、各モードにより開閉制御されるフェイスダンパ17
とデフ/フットダンパ18の開閉によって、ケース23
の上部に形成されたフェイス吹き出し口14、デフ吹き
出し口15又はフット吹き出し口16の何れか一箇所又
は複数箇所から吹き出すようになっている。
【0019】つまり、フェイスモードではフェイスダン
パ17によりデフ/フット入口19を閉じてフェイス吹
き出し口14を開くことによりフェイス吹き出し口14
から吹き出し、フェイス/フットモード(バイレベルモ
ード)ではフェイスダンパ17を中間開度にすると共に
デフ/フットダンパ18でデフ吹き出し口15を閉じて
フット吹き出し口16を開くことによりフェイス吹き出
し口14とフット吹き出し口16とから吹き出し、フッ
トモードではフェイスダンパ17でフェイス吹き出し口
14を閉じると共にデフ/フットダンパ18でデフ吹き
出し口15を閉じてフット吹き出し口16を開くことに
よりフット吹き出し口16から吹き出し、デフ/フット
モードではフェイスダンパ17でフェイス吹き出し口1
4を閉じると共にデフ/フットダンパ18を中間開度に
してデフ吹き出し口15とフット吹き出し口16とから
吹き出し、デフモードではフェイスダンパ17でフェイ
ス吹き出し口14を閉じると共にデフ/フットダンパ1
8でフット吹き出し口16を閉じてデフ吹き出し口15
を開くことによりデフ吹き出し口15から吹き出す。
パ17によりデフ/フット入口19を閉じてフェイス吹
き出し口14を開くことによりフェイス吹き出し口14
から吹き出し、フェイス/フットモード(バイレベルモ
ード)ではフェイスダンパ17を中間開度にすると共に
デフ/フットダンパ18でデフ吹き出し口15を閉じて
フット吹き出し口16を開くことによりフェイス吹き出
し口14とフット吹き出し口16とから吹き出し、フッ
トモードではフェイスダンパ17でフェイス吹き出し口
14を閉じると共にデフ/フットダンパ18でデフ吹き
出し口15を閉じてフット吹き出し口16を開くことに
よりフット吹き出し口16から吹き出し、デフ/フット
モードではフェイスダンパ17でフェイス吹き出し口1
4を閉じると共にデフ/フットダンパ18を中間開度に
してデフ吹き出し口15とフット吹き出し口16とから
吹き出し、デフモードではフェイスダンパ17でフェイ
ス吹き出し口14を閉じると共にデフ/フットダンパ1
8でフット吹き出し口16を閉じてデフ吹き出し口15
を開くことによりデフ吹き出し口15から吹き出す。
【0020】また、バイパス通路Bの入口(エアミック
スダンパ13の下流側)には、補助ダンパ20が設けら
れている。この補助ダンパ20はエアミックスダンパ1
3を補助するために設けられている。即ち、エアミック
スダンパ14の開度によって温風通路Wの温風量とバイ
パス通路Bの冷風量との割合が決められるが、これだけ
では、抵抗の少ないバイパス通路Bの冷風量が多過ぎて
吹き出し温度特性が要求されるとおりにはならないた
め、モードに応じてバイパス通路Bの冷風量を制御する
ために補助ダンパ20が設けられている。具体的には、
フェイスモードでは補助ダンパ20を全開(90°)に
して十分な冷風量を確保し、フェイス/フットモードで
は補助ダンパ20を中間開度(25°〜30°)にして
ある程度冷風量を制限し、フット、デフ/フット、デフ
の各モードでは補助ダンパ20を全閉にして冷風量を大
幅に制限する。
スダンパ13の下流側)には、補助ダンパ20が設けら
れている。この補助ダンパ20はエアミックスダンパ1
3を補助するために設けられている。即ち、エアミック
スダンパ14の開度によって温風通路Wの温風量とバイ
パス通路Bの冷風量との割合が決められるが、これだけ
では、抵抗の少ないバイパス通路Bの冷風量が多過ぎて
吹き出し温度特性が要求されるとおりにはならないた
め、モードに応じてバイパス通路Bの冷風量を制御する
ために補助ダンパ20が設けられている。具体的には、
フェイスモードでは補助ダンパ20を全開(90°)に
して十分な冷風量を確保し、フェイス/フットモードで
は補助ダンパ20を中間開度(25°〜30°)にして
ある程度冷風量を制限し、フット、デフ/フット、デフ
の各モードでは補助ダンパ20を全閉にして冷風量を大
幅に制限する。
【0021】更に、図2に示すように、補助ダンパ20
には多数の孔20aが開けられている。この孔20aは
補助ダンパ20によって制御する冷風量がより最適な量
になるように設けられたものであり、その数や開口位置
は風量や容量等に応じた最適なものとなるように設定さ
れている。
には多数の孔20aが開けられている。この孔20aは
補助ダンパ20によって制御する冷風量がより最適な量
になるように設けられたものであり、その数や開口位置
は風量や容量等に応じた最適なものとなるように設定さ
れている。
【0022】そして、図1に示すように、温風通路W、
及び温風通路Wを流れる温風とバイパス通路Bを流れる
冷風との合流部には、前記温風と前記冷風との混合を促
進させるために混合促進板21,22が設けられてい
る。混合促進板(導風板)21は基端(上流端)がケー
ス23の左端側に位置すると共に先端(下流端)がバイ
パス通路Bまで延びている。混合促進板22は混合促進
板21の下流端側に混合促進板21と間隔をおいて設け
られており、前記合流部に位置している。
及び温風通路Wを流れる温風とバイパス通路Bを流れる
冷風との合流部には、前記温風と前記冷風との混合を促
進させるために混合促進板21,22が設けられてい
る。混合促進板(導風板)21は基端(上流端)がケー
ス23の左端側に位置すると共に先端(下流端)がバイ
パス通路Bまで延びている。混合促進板22は混合促進
板21の下流端側に混合促進板21と間隔をおいて設け
られており、前記合流部に位置している。
【0023】このため、ヒータコア12を出た温風はそ
のまま上方には流れずに、混合促進板21によってバイ
パス通路B側へ導かれる。そして、この温風は混合促進
板21と混合促進板22との間を通る一方、バイパス通
路Bを流れてきた冷風は混合促進板22の外側(図中右
側)を通る。即ち、前記温風と前記冷風は混合促進板2
2の左右両側をそれぞれ通る。
のまま上方には流れずに、混合促進板21によってバイ
パス通路B側へ導かれる。そして、この温風は混合促進
板21と混合促進板22との間を通る一方、バイパス通
路Bを流れてきた冷風は混合促進板22の外側(図中右
側)を通る。即ち、前記温風と前記冷風は混合促進板2
2の左右両側をそれぞれ通る。
【0024】また、混合促進板22による混合促進効果
がデフ/フットモード時にのみ有効となるように、図3
に示す如く、混合促進板21と混合促進板22との間隔
L1は5〜15mm、混合促進板22の幅L2 は7〜1
0mm、混合促進板22の厚さL3 は0.5〜3mmに
それぞれ設定される。
がデフ/フットモード時にのみ有効となるように、図3
に示す如く、混合促進板21と混合促進板22との間隔
L1は5〜15mm、混合促進板22の幅L2 は7〜1
0mm、混合促進板22の厚さL3 は0.5〜3mmに
それぞれ設定される。
【0025】<作用・効果>従って、上記構成の車両用
空調装置10によれば、温風通路Wに混合促進板21を
設けたことにより、ヒータコア12を出た温風は混合促
進板21によってバイパス通路B側に導かれるため、こ
の温風とバイパス通路Bを流れる冷風との混合を促進さ
せることができる。
空調装置10によれば、温風通路Wに混合促進板21を
設けたことにより、ヒータコア12を出た温風は混合促
進板21によってバイパス通路B側に導かれるため、こ
の温風とバイパス通路Bを流れる冷風との混合を促進さ
せることができる。
【0026】更に、混合促進板21の先端側には混合促
進板21と間隔をおいて混合促進板22を設けたため、
前記温風と前記冷風との混合をより促進させることがで
きる。つまり、前記温風と前記冷風とが混合促進板22
の左右両側を通るときに混合促進板22の左右両端に衝
突して図3中に矢印で示すように渦が発生し、この渦に
伴われて相互の流域に移動するため、前記温風と前記冷
風との混合をより促進させることができる。
進板21と間隔をおいて混合促進板22を設けたため、
前記温風と前記冷風との混合をより促進させることがで
きる。つまり、前記温風と前記冷風とが混合促進板22
の左右両側を通るときに混合促進板22の左右両端に衝
突して図3中に矢印で示すように渦が発生し、この渦に
伴われて相互の流域に移動するため、前記温風と前記冷
風との混合をより促進させることができる。
【0027】しかも、混合促進板21と混合促進板22
との間隔L1 、混合促進板22の幅L2 、混合促進板2
2の厚さL3 を上記のような寸法とするこにより、補助
ダンパ20を全閉にしてバイパス通路Wを流れる冷風量
を十分に制限するデフ/フットモード時(図1にはデフ
/フットモード時の状態を示す)にのみ混合促進板22
による混合促進効果が有効となる。図4に示すように、
デフ/フットモード時のフット吹き出し温度とデフ吹き
出し温度は温度差が5℃以内となり、同等の温度とな
る。
との間隔L1 、混合促進板22の幅L2 、混合促進板2
2の厚さL3 を上記のような寸法とするこにより、補助
ダンパ20を全閉にしてバイパス通路Wを流れる冷風量
を十分に制限するデフ/フットモード時(図1にはデフ
/フットモード時の状態を示す)にのみ混合促進板22
による混合促進効果が有効となる。図4に示すように、
デフ/フットモード時のフット吹き出し温度とデフ吹き
出し温度は温度差が5℃以内となり、同等の温度とな
る。
【0028】フェイス/フットモード時には補助ダンパ
20を中間開度にしてデフ/フットモード時よりも冷風
量を多くするため、混合促進板22に関する各寸法
L1 ,L 2 ,L3 が上記の如く所定の寸法に設定されて
いることから、デフ/フットモード時に比べて温風と冷
風の混合があまり促進されずに、フェイス吹き出し温度
とフット吹き出し温度とに適度な温度差をつけることが
できる。即ち、適度な頭寒足熱の状態にすることができ
る。つまり、混合促進板22に関する各寸法L1 ,
L2 ,L3 を適度に設定することによって、上記のよう
にデフ/フットモード時にのみ混合促進板22による混
合促進効果が有効となるようにすることができる。
20を中間開度にしてデフ/フットモード時よりも冷風
量を多くするため、混合促進板22に関する各寸法
L1 ,L 2 ,L3 が上記の如く所定の寸法に設定されて
いることから、デフ/フットモード時に比べて温風と冷
風の混合があまり促進されずに、フェイス吹き出し温度
とフット吹き出し温度とに適度な温度差をつけることが
できる。即ち、適度な頭寒足熱の状態にすることができ
る。つまり、混合促進板22に関する各寸法L1 ,
L2 ,L3 を適度に設定することによって、上記のよう
にデフ/フットモード時にのみ混合促進板22による混
合促進効果が有効となるようにすることができる。
【0029】なお、図1に示す車両用空調装置10では
フェイスダンパ17とデフ/フットダンパ18とによっ
てモード切り換えを行う構造になっているが、勿論、こ
れらのダンパに代えて図7と同様のロータリダンパを用
いることもできる。図5にはロータリダンパの一例を示
す。図5(a)はロータリダンパの全体斜視図、図5
(b)はロータリダンパの分解斜視図である。この図5
に示すロータリダンパ30は、アウトサイド30aとイ
ンサイド30bとの二重構造になっており、アウトサイ
ド30aにはデフ吹き出し孔30a−1とフット吹き出
し孔30a−2が形成され、インサイド30bにはフッ
ト吹き出し孔30b−1が形成されている。従って、こ
れらアウトサイド30aとインサイド30bとの相対回
転によって、フェイス吹き出し口14のみを開くフェイ
スモードと、フェイス吹き出し口14とフット吹き出し
口16とを一部分ずつ開くフェイス/フットモードと、
フット吹き出し口16のみを開くフットモードと、フッ
ト吹き出し口16とデフ吹き出し口15とを一部分ずつ
開くデフ/フットモードと、デフ吹き出し口15のみを
開くデフモードとの切り換えを行うことができる。
フェイスダンパ17とデフ/フットダンパ18とによっ
てモード切り換えを行う構造になっているが、勿論、こ
れらのダンパに代えて図7と同様のロータリダンパを用
いることもできる。図5にはロータリダンパの一例を示
す。図5(a)はロータリダンパの全体斜視図、図5
(b)はロータリダンパの分解斜視図である。この図5
に示すロータリダンパ30は、アウトサイド30aとイ
ンサイド30bとの二重構造になっており、アウトサイ
ド30aにはデフ吹き出し孔30a−1とフット吹き出
し孔30a−2が形成され、インサイド30bにはフッ
ト吹き出し孔30b−1が形成されている。従って、こ
れらアウトサイド30aとインサイド30bとの相対回
転によって、フェイス吹き出し口14のみを開くフェイ
スモードと、フェイス吹き出し口14とフット吹き出し
口16とを一部分ずつ開くフェイス/フットモードと、
フット吹き出し口16のみを開くフットモードと、フッ
ト吹き出し口16とデフ吹き出し口15とを一部分ずつ
開くデフ/フットモードと、デフ吹き出し口15のみを
開くデフモードとの切り換えを行うことができる。
【0030】[実施の形態2]図6は本発明の実施の形
態2に係る車両用空調装置の構成を示す断面図である。
態2に係る車両用空調装置の構成を示す断面図である。
【0031】<構成>図6に示すように、本実施の形態
2に係る車両用空調装置(室内機)40は、エバポレー
タ42やヒータコア43と共にブロア41も一つのケー
ス53内に設けた一体型のものであり、非常にコンパク
トなものである。特に車幅方向(図6の紙面と直交する
方向)の寸法が非常に小さいため、ダッシュボード内の
車幅方向中央部に収まり、乗員の足元の空間を広するこ
とができる等の効果を有するものである。
2に係る車両用空調装置(室内機)40は、エバポレー
タ42やヒータコア43と共にブロア41も一つのケー
ス53内に設けた一体型のものであり、非常にコンパク
トなものである。特に車幅方向(図6の紙面と直交する
方向)の寸法が非常に小さいため、ダッシュボード内の
車幅方向中央部に収まり、乗員の足元の空間を広するこ
とができる等の効果を有するものである。
【0032】詳述すると、ケース53内の上部左側にブ
ロア41が配設され、このブロア41の下方(下流側)
にエバポレータ42が配設され、このエバポレータ42
の右側(下流側)にヒータコア43が配置されている。
そして、右側にはヒータコア43が介在する温風通路W
が形成される一方、左側にはヒータコア43をバイパス
するバイパス通路Bが形成されている。フェイス吹き出
し口44とデフ吹き出し口45はケース53の上部右側
に設けられている。更に、ケース53の上部右側にはフ
ット通路Fの入口51が設けられており、このフット通
路Fの下端部にフット吹き出し口46が設けられてい
る。
ロア41が配設され、このブロア41の下方(下流側)
にエバポレータ42が配設され、このエバポレータ42
の右側(下流側)にヒータコア43が配置されている。
そして、右側にはヒータコア43が介在する温風通路W
が形成される一方、左側にはヒータコア43をバイパス
するバイパス通路Bが形成されている。フェイス吹き出
し口44とデフ吹き出し口45はケース53の上部右側
に設けられている。更に、ケース53の上部右側にはフ
ット通路Fの入口51が設けられており、このフット通
路Fの下端部にフット吹き出し口46が設けられてい
る。
【0033】また、エバポレータ42とヒータコア43
との間にはエアミックスダンパ47が設けられている。
このエアミックスダンパ47は上下に回動して開閉する
回動式のものであり、エバポレータ42から出た冷風を
温風通路Wとバイパス通路Bとに分流(即ち各通路B,
Wを流れる冷風量と温風量を制御)する。
との間にはエアミックスダンパ47が設けられている。
このエアミックスダンパ47は上下に回動して開閉する
回動式のものであり、エバポレータ42から出た冷風を
温風通路Wとバイパス通路Bとに分流(即ち各通路B,
Wを流れる冷風量と温風量を制御)する。
【0034】そして、温風通路Wを流れる温風やバイパ
ス通路Bを流れる冷風や前記温風と前記冷風との混合風
は、各モードにより開閉制御されるフェイス/デフダン
パ48とフットダンパ49の開閉によって、フェイス吹
き出し口44、デフ吹き出し口45又はフット吹き出し
口46の何れか一箇所又は複数箇所から吹き出すように
なっている。
ス通路Bを流れる冷風や前記温風と前記冷風との混合風
は、各モードにより開閉制御されるフェイス/デフダン
パ48とフットダンパ49の開閉によって、フェイス吹
き出し口44、デフ吹き出し口45又はフット吹き出し
口46の何れか一箇所又は複数箇所から吹き出すように
なっている。
【0035】つまり、フェイスモードではフェイス/デ
フダンパ48でデフ吹き出し口45を閉じてフェイス吹
き出し口44を開くと共にフットダンパ49でフット通
路Fの入口51を閉じることによりフェイス吹き出し口
44から吹き出し、フェイス/フットモード(バイレベ
ルモード)ではフットダンパ49を中間開度にすると共
にフェイス/デフダンパ48でデフ吹き出し口45を閉
じてフェイス吹き出し口44を開くことによりフェイス
吹き出し口44とフット吹き出し口46とから吹き出
し、フットモードではフットダンパ49でフェイス/デ
フ入口52を閉じてフット通路Fの入口51を開くこと
によりフット吹き出し口46から吹き出し、デフ/フッ
トモードではフットダンパ49を中間開度にすると共に
フェイス/デフダンパ48でフェイス吹き出し口44を
閉じてデフ吹き出し口45を開くことによりデフ吹き出
し口45とフット吹き出し口46とから吹き出し、デフ
モードではフェイス/デフダンパ48でフェイス吹き出
し口44を閉じてデフ吹き出し口45を開くと共にフッ
トダンパ49でフット通路Fの入口51を閉じることに
よりデフ吹き出し口45から吹き出す。
フダンパ48でデフ吹き出し口45を閉じてフェイス吹
き出し口44を開くと共にフットダンパ49でフット通
路Fの入口51を閉じることによりフェイス吹き出し口
44から吹き出し、フェイス/フットモード(バイレベ
ルモード)ではフットダンパ49を中間開度にすると共
にフェイス/デフダンパ48でデフ吹き出し口45を閉
じてフェイス吹き出し口44を開くことによりフェイス
吹き出し口44とフット吹き出し口46とから吹き出
し、フットモードではフットダンパ49でフェイス/デ
フ入口52を閉じてフット通路Fの入口51を開くこと
によりフット吹き出し口46から吹き出し、デフ/フッ
トモードではフットダンパ49を中間開度にすると共に
フェイス/デフダンパ48でフェイス吹き出し口44を
閉じてデフ吹き出し口45を開くことによりデフ吹き出
し口45とフット吹き出し口46とから吹き出し、デフ
モードではフェイス/デフダンパ48でフェイス吹き出
し口44を閉じてデフ吹き出し口45を開くと共にフッ
トダンパ49でフット通路Fの入口51を閉じることに
よりデフ吹き出し口45から吹き出す。
【0036】そして、温風通路Wには、この温風通路W
を流れる温風とバイパス通路Bを流れる冷風との混合を
促進させるために混合促進板(導風板)50が設けられ
ている。この混合促進板50は基端(上流端)が温風通
路Wの右側に位置すると共に先端(下流端)がバイパス
通路Bまで延びている。このため、ヒータコア43を出
た温風はそのまま上方には流れずに、混合促進板50に
よってバイパス通路B側に導かれる。しかも、この混合
促進板50は温風の方向を調節することができるよう
に、上流端を支点として上下に回動させることができる
ようになっている。
を流れる温風とバイパス通路Bを流れる冷風との混合を
促進させるために混合促進板(導風板)50が設けられ
ている。この混合促進板50は基端(上流端)が温風通
路Wの右側に位置すると共に先端(下流端)がバイパス
通路Bまで延びている。このため、ヒータコア43を出
た温風はそのまま上方には流れずに、混合促進板50に
よってバイパス通路B側に導かれる。しかも、この混合
促進板50は温風の方向を調節することができるよう
に、上流端を支点として上下に回動させることができる
ようになっている。
【0037】<作用・効果>従って、上記構成の車両用
空調装置40によれば、温風通路Wに混合促進板50を
設けたことにより、ヒータコア43を出た温風は混合促
進板50によってバイパス通路B側に導かれるため、こ
の温風とバイパス通路Bを流れる冷風との混合を促進さ
せることができる。
空調装置40によれば、温風通路Wに混合促進板50を
設けたことにより、ヒータコア43を出た温風は混合促
進板50によってバイパス通路B側に導かれるため、こ
の温風とバイパス通路Bを流れる冷風との混合を促進さ
せることができる。
【0038】例えば、フェイス/フットモード時には、
混合促進板50を設けない場合には、温風通路Wを流れ
る温風とバイパス通路Bを流れる冷風とがあまり混合し
ないため、フェイス吹き出し口44へは主に冷風が流れ
フット通路Fの入口51へは主に温風が流れてフェイス
吹き出し温度とフット吹き出し温度との温度差が大きく
なり過ぎてしまうが、混合促進板50を設けた場合に
は、上記のように前記温風と前記冷風との混合が促進さ
れてフェイス吹き出し温度とフット吹き出し温度とが適
度な温度差となって適度な頭寒足熱状態となる。
混合促進板50を設けない場合には、温風通路Wを流れ
る温風とバイパス通路Bを流れる冷風とがあまり混合し
ないため、フェイス吹き出し口44へは主に冷風が流れ
フット通路Fの入口51へは主に温風が流れてフェイス
吹き出し温度とフット吹き出し温度との温度差が大きく
なり過ぎてしまうが、混合促進板50を設けた場合に
は、上記のように前記温風と前記冷風との混合が促進さ
れてフェイス吹き出し温度とフット吹き出し温度とが適
度な温度差となって適度な頭寒足熱状態となる。
【0039】更に、混合促進板50を上下に回動可能と
したことにより、温風の方向を変えて前記温風と前記冷
風の混合状態を調節することができるため、モード等に
応じて吹き出し温度特性を調節することができる。例え
ば、デフ/フットモード時には、デフ吹き出し温度とフ
ット吹き出し温度とが同程度になるように、混合促進板
50をフェイス/フットモード時よりも更に下方に回動
させて前記温風と前記冷風との混合がより促進されるよ
うにすることもできる。
したことにより、温風の方向を変えて前記温風と前記冷
風の混合状態を調節することができるため、モード等に
応じて吹き出し温度特性を調節することができる。例え
ば、デフ/フットモード時には、デフ吹き出し温度とフ
ット吹き出し温度とが同程度になるように、混合促進板
50をフェイス/フットモード時よりも更に下方に回動
させて前記温風と前記冷風との混合がより促進されるよ
うにすることもできる。
【0040】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1発明の車両用空調装置は、エバポ
レータとこのエバポレータよりも下流側のヒータコアと
の間に位置するエアミックスダンパによって、前記エバ
ポレータから出た冷風を前記ヒータコアが介在する温風
通路と前記ヒータコアをバイパスするバイパス通路とに
分流した後、前記温風通路を流れる温風と前記バイパス
通路を流れる冷風とを混合して吹き出す車両用空調装置
であって、前記温風通路には前記ヒータコアから出た温
風を前記バイパス通路へと導く混合促進板を備えたこと
を特徴とする。
説明したように、第1発明の車両用空調装置は、エバポ
レータとこのエバポレータよりも下流側のヒータコアと
の間に位置するエアミックスダンパによって、前記エバ
ポレータから出た冷風を前記ヒータコアが介在する温風
通路と前記ヒータコアをバイパスするバイパス通路とに
分流した後、前記温風通路を流れる温風と前記バイパス
通路を流れる冷風とを混合して吹き出す車両用空調装置
であって、前記温風通路には前記ヒータコアから出た温
風を前記バイパス通路へと導く混合促進板を備えたこと
を特徴とする。
【0041】従って、この第1発明の車両用空調装置に
よれば、温風通路に混合促進板を設けたことにより、ヒ
ータコアを出た温風は混合促進板によってバイパス通路
側に導かれるため、この温風とバイパス通路Bを流れる
冷風との混合を促進させることができる。
よれば、温風通路に混合促進板を設けたことにより、ヒ
ータコアを出た温風は混合促進板によってバイパス通路
側に導かれるため、この温風とバイパス通路Bを流れる
冷風との混合を促進させることができる。
【0042】また、第2発明の車両用空調装置は、第1
発明の車両用空調装置において、前記混合促進板の下流
端側には前記混合促進板と間隔をおいて他の混合促進板
を備えたことを特徴とする。
発明の車両用空調装置において、前記混合促進板の下流
端側には前記混合促進板と間隔をおいて他の混合促進板
を備えたことを特徴とする。
【0043】従って、この第2発明の車両用空調装置に
よれば、混合促進板の先端側にはこの混合促進板と間隔
をおいて他の混合促進板を設けたため、前記温風と前記
冷風との混合をより促進させることができる。つまり、
前記温風と前記冷風とが他の混合促進板の左右両側を通
るときに他の混合促進板の両端に衝突して渦が発生し、
この渦に伴われて相互の流域に移動するため、前記温風
と前記冷風との混合をより促進させることができる。
よれば、混合促進板の先端側にはこの混合促進板と間隔
をおいて他の混合促進板を設けたため、前記温風と前記
冷風との混合をより促進させることができる。つまり、
前記温風と前記冷風とが他の混合促進板の左右両側を通
るときに他の混合促進板の両端に衝突して渦が発生し、
この渦に伴われて相互の流域に移動するため、前記温風
と前記冷風との混合をより促進させることができる。
【0044】また、第3発明の車両用空調装置は、第2
発明の車両用空調装置において、前記バイパス通路には
モードに応じて前記バイパス通路を流れる冷風量を制御
する冷風量制御手段を備えると共に、前記混合促進板と
前記他の混合促進板との間隔と、前記他の混合促進板の
幅と、前記他の混合促進板の厚さとを所定の寸法に設定
することによって、前記冷風量制御手段により前記冷風
量が制限されるデフ/フットモード時に前記他の混合促
進板による混合促進効果が有効となるよう構成したこと
を特徴とする。
発明の車両用空調装置において、前記バイパス通路には
モードに応じて前記バイパス通路を流れる冷風量を制御
する冷風量制御手段を備えると共に、前記混合促進板と
前記他の混合促進板との間隔と、前記他の混合促進板の
幅と、前記他の混合促進板の厚さとを所定の寸法に設定
することによって、前記冷風量制御手段により前記冷風
量が制限されるデフ/フットモード時に前記他の混合促
進板による混合促進効果が有効となるよう構成したこと
を特徴とする。
【0045】従って、この第3発明の車両用空調装置に
よれば、混合促進板と他の混合促進板との間隔と、他の
混合促進板の幅と、他の混合促進板の厚さとを所定の寸
法に設定して、冷風量制御手段により冷風量を制限する
デフ/フットモード時に他の混合促進板による混合促進
効果が有効となるようにしたことにより、デフ/フット
モード時にフェイス吹き出し温度とデフ吹き出し温度と
を同等にすることができる。
よれば、混合促進板と他の混合促進板との間隔と、他の
混合促進板の幅と、他の混合促進板の厚さとを所定の寸
法に設定して、冷風量制御手段により冷風量を制限する
デフ/フットモード時に他の混合促進板による混合促進
効果が有効となるようにしたことにより、デフ/フット
モード時にフェイス吹き出し温度とデフ吹き出し温度と
を同等にすることができる。
【0046】また、第4発明の車両用空調装置は、第1
発明の車両用空調装置において、前記混合促進板は上流
端を支点として回動可能であることを特徴とする。
発明の車両用空調装置において、前記混合促進板は上流
端を支点として回動可能であることを特徴とする。
【0047】従って、この第4発明の車両用空調装置に
よれば、混合促進板を回動可能にしたことにより、温風
の方向を変えて前記温風と前記冷風との混合状態を調節
することができるため、モード等に応じて吹き出し温度
特性を調節することができる。
よれば、混合促進板を回動可能にしたことにより、温風
の方向を変えて前記温風と前記冷風との混合状態を調節
することができるため、モード等に応じて吹き出し温度
特性を調節することができる。
【図1】本発明の実施の形態1に係る車両用空調装置の
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図2】前記車両用空調装置に備えた補助ダンパの平面
図である。
図である。
【図3】前記車両用空調装置に備えた混合促進板の要部
拡大図である。
拡大図である。
【図4】前記車両用空調装置の吹き出し温度特性を示す
説明図である。
説明図である。
【図5】(a)はロータリダンパの全体斜視図、(b)
はロータリダンパの分解斜視図である。
はロータリダンパの分解斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る車両用空調装置の
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図7】従来提案されている車両用空調装置の一例の構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
10,40 車両用空調装置 11,42 エバポレータ 12,43 ヒータコア 13,47 エアミックスダンパ 21,22,50 混合促進板 B バイパス通路 W 温風通路 L1 混合促進板21と混合促進板22との間隔 L2 混合促進板22の幅 L3 混合促進板22の厚さ
フロントページの続き (72)発明者 三井 正俊 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 近藤 文雄 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 城山 勝成 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町3丁目 1番地 三菱重工業株式会社エアコン製作 所内 (72)発明者 河原 辰英 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町3丁目 1番地 三菱重工業株式会社エアコン製作 所内 (72)発明者 井澤 友樹 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町3丁目 1番地 三菱重工業株式会社エアコン製作 所内
Claims (4)
- 【請求項1】 エバポレータとこのエバポレータよりも
下流側のヒータコアとの間に位置するエアミックスダン
パによって、前記エバポレータから出た冷風を前記ヒー
タコアが介在する温風通路と前記ヒータコアをバイパス
するバイパス通路とに分流した後、前記温風通路を流れ
る温風と前記バイパス通路を流れる冷風とを混合して吹
き出す車両用空調装置であって、 前記温風通路には前記ヒータコアから出た温風を前記バ
イパス通路へと導く混合促進板を備えたことを特徴とす
る車両用空調装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載する車両用空調装置にお
いて、 前記混合促進板の下流端側には前記混合促進板と間隔を
おいて他の混合促進板を備えたことを特徴とする車両用
空調装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載する車両用空調装置にお
いて、 前記バイパス通路にはモードに応じて前記バイパス通路
を流れる冷風量を制御する冷風量制御手段を備えると共
に、 前記混合促進板と前記他の混合促進板との間隔と、前記
他の混合促進板の幅と、前記他の混合促進板の厚さとを
所定の寸法に設定することによって、前記冷風量制御手
段により前記冷風量が制限されるデフ/フットモード時
に前記他の混合促進板による混合促進効果が有効となる
よう構成したことを特徴とする車両用空調装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載する車両用空調装置にお
いて、 前記混合促進板は上流端を支点として回動可能であるこ
とを特徴とする車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28151297A JPH11115461A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28151297A JPH11115461A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11115461A true JPH11115461A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17640223
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28151297A Withdrawn JPH11115461A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11115461A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011005987A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Japan Climate Systems Corp | 車両用空調装置 |
-
1997
- 1997-10-15 JP JP28151297A patent/JPH11115461A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011005987A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Japan Climate Systems Corp | 車両用空調装置 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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