JPH11115454A - 車両用空調装置 - Google Patents
車両用空調装置Info
- Publication number
- JPH11115454A JPH11115454A JP28151197A JP28151197A JPH11115454A JP H11115454 A JPH11115454 A JP H11115454A JP 28151197 A JP28151197 A JP 28151197A JP 28151197 A JP28151197 A JP 28151197A JP H11115454 A JPH11115454 A JP H11115454A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- air
- foot
- passage
- hot air
- heater core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フェイス/フットモード時にはフェイス吹き
出し温度とフット吹き出し温度との間に適度な温度差を
つけることができる構造の車両用空調装置を提供する。 【解決手段】 エバポレータ11とこのエバポレータ1
1よりも下流側のヒータコア12との間に位置するエア
ミックスダンパ13によって、エバポレータ11から出
た冷風をヒータコア12が介在する温風通路Wとヒータ
コア12をバイパスするバイパス通路Bとに分流した
後、温風通路Wを流れる温風とバイパス通路Bを流れる
冷風とを混合して吹き出す車両用空調装置であって、バ
イパス通路Bのヒータコア12側には、バイパス通路B
を流れる冷風の一部を温風通路Wから遠ざかる方向へ導
く冷温風分離板25を備える。
出し温度とフット吹き出し温度との間に適度な温度差を
つけることができる構造の車両用空調装置を提供する。 【解決手段】 エバポレータ11とこのエバポレータ1
1よりも下流側のヒータコア12との間に位置するエア
ミックスダンパ13によって、エバポレータ11から出
た冷風をヒータコア12が介在する温風通路Wとヒータ
コア12をバイパスするバイパス通路Bとに分流した
後、温風通路Wを流れる温風とバイパス通路Bを流れる
冷風とを混合して吹き出す車両用空調装置であって、バ
イパス通路Bのヒータコア12側には、バイパス通路B
を流れる冷風の一部を温風通路Wから遠ざかる方向へ導
く冷温風分離板25を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用空調装置に関
し、具体的には吹き出し温度特性を要求される特性に近
づけることができる車両用空調装置の構造に関する。
し、具体的には吹き出し温度特性を要求される特性に近
づけることができる車両用空調装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、多くの自動車には車両用空調装置
(所謂カーエアコン)が装備されている。この車両用空
調装置は、エンジンルーム側に備えられたコンプレッサ
やコンデンサ等からなる部分(所謂室外機)と、車室側
に備えられたエバポレータやヒータコア等からなる部分
(所謂室内機)とを有し、その換気機能や暖房機能や冷
房・除湿機能により、温度、湿度の調節や送風、換気な
どを行って車室内の環境を快適に保つ働きをする。
(所謂カーエアコン)が装備されている。この車両用空
調装置は、エンジンルーム側に備えられたコンプレッサ
やコンデンサ等からなる部分(所謂室外機)と、車室側
に備えられたエバポレータやヒータコア等からなる部分
(所謂室内機)とを有し、その換気機能や暖房機能や冷
房・除湿機能により、温度、湿度の調節や送風、換気な
どを行って車室内の環境を快適に保つ働きをする。
【0003】かかる車両用空調装置にあって、室内機と
しては、例えば図5に示すような一体型の構造のものが
提案されている。
しては、例えば図5に示すような一体型の構造のものが
提案されている。
【0004】この図5に示す車両用空調装置(室内機)
8の構造は、室内外切換ダンパやブロア(図示省略)
と、その下流側に設けられたエバポレータ1と、このエ
バポレータ1よりも下流側に設けられたヒータコア3
と、エバポレータ1とヒータコア3との間にあり往復し
て開閉するスライド式のエアミックスダンパ2と、ロー
タリダンパ4と、ヒータコア3を介してロータリダンパ
4に至る温風通路Wと、ヒータコア3をバイパスして直
接ロータリダンパ4に至るバイパス通路Bと、ロータリ
ダンパ4によって切り換えられるフェイス、デフ、フッ
トの各吹き出し口5,6,7とからなる。なお、フェイ
ス吹き出し口5、デフ吹き出し口6、フット吹き出し口
7は、ダクトを介して車室内のフェイス吹き出し口、デ
フ吹き出し口、フット吹き出し口にそれぞれ通じてい
る。
8の構造は、室内外切換ダンパやブロア(図示省略)
と、その下流側に設けられたエバポレータ1と、このエ
バポレータ1よりも下流側に設けられたヒータコア3
と、エバポレータ1とヒータコア3との間にあり往復し
て開閉するスライド式のエアミックスダンパ2と、ロー
タリダンパ4と、ヒータコア3を介してロータリダンパ
4に至る温風通路Wと、ヒータコア3をバイパスして直
接ロータリダンパ4に至るバイパス通路Bと、ロータリ
ダンパ4によって切り換えられるフェイス、デフ、フッ
トの各吹き出し口5,6,7とからなる。なお、フェイ
ス吹き出し口5、デフ吹き出し口6、フット吹き出し口
7は、ダクトを介して車室内のフェイス吹き出し口、デ
フ吹き出し口、フット吹き出し口にそれぞれ通じてい
る。
【0005】従って、この車両用空調装置8によれば、
エバポレータ1から出た冷風をエアミックスダンパ2の
開度により温風通路Wとバイパス通路Bとに分流(即ち
各通路B,Wを流れる冷風量と温風量を制御)し、温風
通路Wではヒータコア3によって加熱する。そして、ロ
ータリダンパ4の手前で、温風通路Wを流れる温風とバ
イパス通路Bを流れる冷風とを混合させ、この混合して
温度調節された空気を、ロータリダンパ4の回動(モー
ド切り換え)に応じてフェイス吹き出し口5、デフ吹き
出し口6又はフット吹き出し口7の何れか一箇所又は複
数箇所から吹き出す。
エバポレータ1から出た冷風をエアミックスダンパ2の
開度により温風通路Wとバイパス通路Bとに分流(即ち
各通路B,Wを流れる冷風量と温風量を制御)し、温風
通路Wではヒータコア3によって加熱する。そして、ロ
ータリダンパ4の手前で、温風通路Wを流れる温風とバ
イパス通路Bを流れる冷風とを混合させ、この混合して
温度調節された空気を、ロータリダンパ4の回動(モー
ド切り換え)に応じてフェイス吹き出し口5、デフ吹き
出し口6又はフット吹き出し口7の何れか一箇所又は複
数箇所から吹き出す。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の車両
用空調装置8では、温風通路Wを流れる温風とバイパス
通路Bを流れる冷風とが平行に近い状態で合流するた
め、十分に混合されず、例えばデフ吹き出し口6とフッ
ト吹き出し口7の2箇所から吹き出すデフ/フットモー
ド時には、デフ吹き出し温度とフット吹き出し温度との
温度差が大きくなってしまう。そこで、詳細は後述する
が、前記温風と前記冷風との混合を促進させるために混
合促進板を設けることが提案されている(図1参照)。
用空調装置8では、温風通路Wを流れる温風とバイパス
通路Bを流れる冷風とが平行に近い状態で合流するた
め、十分に混合されず、例えばデフ吹き出し口6とフッ
ト吹き出し口7の2箇所から吹き出すデフ/フットモー
ド時には、デフ吹き出し温度とフット吹き出し温度との
温度差が大きくなってしまう。そこで、詳細は後述する
が、前記温風と前記冷風との混合を促進させるために混
合促進板を設けることが提案されている(図1参照)。
【0007】しかしながら、フェイス吹き出し口5とフ
ット吹き出し口7の2箇所から吹き出すフェイス/フッ
トモード時にはフェイス吹き出し温度とフット吹き出し
温度との間に適度な温度差をつけることが要求されてい
るにもかかわらず、上記ように混合促進板を設けるとフ
ェイス/フットモード時にも温風と冷風とが混合し易く
なるため、このフェイス/フットモード時にはフェイス
吹き出し温度とフット吹き出し温度との温度差が小さく
なり過ぎてしまう。
ット吹き出し口7の2箇所から吹き出すフェイス/フッ
トモード時にはフェイス吹き出し温度とフット吹き出し
温度との間に適度な温度差をつけることが要求されてい
るにもかかわらず、上記ように混合促進板を設けるとフ
ェイス/フットモード時にも温風と冷風とが混合し易く
なるため、このフェイス/フットモード時にはフェイス
吹き出し温度とフット吹き出し温度との温度差が小さく
なり過ぎてしまう。
【0008】従って本発明は上記の問題点に鑑み、フェ
イス/フットモード時にはフェイス吹き出し温度とフッ
ト吹き出し温度との間に適度な温度差をつけることがで
きる構造の車両用空調装置を提供することを課題とす
る。
イス/フットモード時にはフェイス吹き出し温度とフッ
ト吹き出し温度との間に適度な温度差をつけることがで
きる構造の車両用空調装置を提供することを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の車両用空調装置は、エバポレータとこのエバポレー
タよりも下流側のヒータコアとの間に位置するエアミッ
クスダンパによって、前記エバポレータから出た冷風を
前記ヒータコアが介在する温風通路と前記ヒータコアを
バイパスするバイパス通路とに分流した後、前記温風通
路を流れる温風と前記バイパス通路を流れる冷風とを混
合して吹き出す車両用空調装置であって、前記バイパス
通路の前記ヒータコア側には、前記バイパス通路を流れ
る冷風の一部を前記温風通路から遠ざかる方向へ導く冷
温風分離板を備えたことを特徴とする。
明の車両用空調装置は、エバポレータとこのエバポレー
タよりも下流側のヒータコアとの間に位置するエアミッ
クスダンパによって、前記エバポレータから出た冷風を
前記ヒータコアが介在する温風通路と前記ヒータコアを
バイパスするバイパス通路とに分流した後、前記温風通
路を流れる温風と前記バイパス通路を流れる冷風とを混
合して吹き出す車両用空調装置であって、前記バイパス
通路の前記ヒータコア側には、前記バイパス通路を流れ
る冷風の一部を前記温風通路から遠ざかる方向へ導く冷
温風分離板を備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。なお、本発明は車両用空調装
置のうち、エバポレータやヒータコア等からなる部分
(室内機)の構成に工夫を施したものであるため、ここ
ではこの部分について詳細に説明し、その他の部分(コ
ンプレッサやコンデンサ等からなる室外機)については
従来と同様として説明及び図示を省略する。
に基づき詳細に説明する。なお、本発明は車両用空調装
置のうち、エバポレータやヒータコア等からなる部分
(室内機)の構成に工夫を施したものであるため、ここ
ではこの部分について詳細に説明し、その他の部分(コ
ンプレッサやコンデンサ等からなる室外機)については
従来と同様として説明及び図示を省略する。
【0011】図1は本発明の実施の形態に係る車両用空
調装置の構成を示す断面図、図2は前記車両用空調装置
に備えた補助ダンパの平面図、図3は前記車両用空調装
置の吹き出し温度特性を示す説明図である。
調装置の構成を示す断面図、図2は前記車両用空調装置
に備えた補助ダンパの平面図、図3は前記車両用空調装
置の吹き出し温度特性を示す説明図である。
【0012】<構成>図1に示すように、本実施の形態
に係る車両用空調装置(室内機)10は、図5に示す車
両用空調装置(室内機)8と同様に一体型のもの、即
ち、ブロア(図示せず)とエバポレータ11とヒータコ
ア12とをダクトで連通せずに一体的に設けたものであ
る。
に係る車両用空調装置(室内機)10は、図5に示す車
両用空調装置(室内機)8と同様に一体型のもの、即
ち、ブロア(図示せず)とエバポレータ11とヒータコ
ア12とをダクトで連通せずに一体的に設けたものであ
る。
【0013】詳述すると、エバポレータ11はケース2
3内の下部に配設されており、このエバポレータ11の
下面側に、ブロア(図示せず)により室内外切換ダンパ
(図示せず)の切り換えに応じて内気又は外気が導入さ
れるようになっている。なお、ブロア及び室内外切換ダ
ンパはエバポレータ11の側方(図1の紙面と直交する
方向)に配設されている。
3内の下部に配設されており、このエバポレータ11の
下面側に、ブロア(図示せず)により室内外切換ダンパ
(図示せず)の切り換えに応じて内気又は外気が導入さ
れるようになっている。なお、ブロア及び室内外切換ダ
ンパはエバポレータ11の側方(図1の紙面と直交する
方向)に配設されている。
【0014】ヒータコア12はエバポレータ11の下流
側であって、ケース23内の右寄りに配設されている。
そして、右側にはヒータコア12が介在する温風通路W
が形成される一方、左側にはヒータコア12をバイパス
するバイパス通路Bが形成されている。
側であって、ケース23内の右寄りに配設されている。
そして、右側にはヒータコア12が介在する温風通路W
が形成される一方、左側にはヒータコア12をバイパス
するバイパス通路Bが形成されている。
【0015】また、エバポレータ11とヒータコア12
との間にはエアミックスダンパ13が設けられている。
このエアミックスダンパ13は左右方向に往復移動して
開閉するスライド式のものであり、エバポレータ11か
ら出た冷風を温風通路Wとバイパス通路Bとに分流(即
ち各通路B,Wを流れる冷風量と温風量を制御)する。
との間にはエアミックスダンパ13が設けられている。
このエアミックスダンパ13は左右方向に往復移動して
開閉するスライド式のものであり、エバポレータ11か
ら出た冷風を温風通路Wとバイパス通路Bとに分流(即
ち各通路B,Wを流れる冷風量と温風量を制御)する。
【0016】そして、温風通路Wを流れる温風やバイパ
ス通路Bを流れる冷風や前記温風と前記冷風との混合風
は、各モードにより開閉制御されるフェイスダンパ17
とデフ/フットダンパ18の開閉によって、ケース23
の上部に形成されたフェイス吹き出し口14、デフ吹き
出し口15又はフット吹き出し口16の何れか一箇所又
は複数箇所から吹き出すようになっている。
ス通路Bを流れる冷風や前記温風と前記冷風との混合風
は、各モードにより開閉制御されるフェイスダンパ17
とデフ/フットダンパ18の開閉によって、ケース23
の上部に形成されたフェイス吹き出し口14、デフ吹き
出し口15又はフット吹き出し口16の何れか一箇所又
は複数箇所から吹き出すようになっている。
【0017】つまり、フェイスモードではフェイスダン
パ17によりデフ/フット入口19を閉じてフェイス吹
き出し口14を開くことによりフェイス吹き出し口14
から吹き出し、フェイス/フットモード(バイレベルモ
ード)ではフェイスダンパ17を中間開度にすると共に
デフ/フットダンパ18でデフ吹き出し口15を閉じて
フット吹き出し口16を開くことによりフェイス吹き出
し口14とフット吹き出し口16とから吹き出し、フッ
トモードではフェイスダンパ17でフェイス吹き出し口
14を閉じると共にデフ/フットダンパ18でデフ吹き
出し口15を閉じてフット吹き出し口16を開くことに
よりフット吹き出し口16から吹き出し、デフ/フット
モードではフェイスダンパ17でフェイス吹き出し口1
4を閉じると共にデフ/フットダンパ18を中間開度に
してデフ吹き出し口15とフット吹き出し口16とから
吹き出し、デフモードではフェイスダンパ17でフェイ
ス吹き出し口14を閉じると共にデフ/フットダンパ1
8でフット吹き出し口16を閉じてデフ吹き出し口15
を開くことによりデフ吹き出し口15から吹き出す。
パ17によりデフ/フット入口19を閉じてフェイス吹
き出し口14を開くことによりフェイス吹き出し口14
から吹き出し、フェイス/フットモード(バイレベルモ
ード)ではフェイスダンパ17を中間開度にすると共に
デフ/フットダンパ18でデフ吹き出し口15を閉じて
フット吹き出し口16を開くことによりフェイス吹き出
し口14とフット吹き出し口16とから吹き出し、フッ
トモードではフェイスダンパ17でフェイス吹き出し口
14を閉じると共にデフ/フットダンパ18でデフ吹き
出し口15を閉じてフット吹き出し口16を開くことに
よりフット吹き出し口16から吹き出し、デフ/フット
モードではフェイスダンパ17でフェイス吹き出し口1
4を閉じると共にデフ/フットダンパ18を中間開度に
してデフ吹き出し口15とフット吹き出し口16とから
吹き出し、デフモードではフェイスダンパ17でフェイ
ス吹き出し口14を閉じると共にデフ/フットダンパ1
8でフット吹き出し口16を閉じてデフ吹き出し口15
を開くことによりデフ吹き出し口15から吹き出す。
【0018】また、バイパス通路Bの入口(エアミック
スダンパ13の下流側)には、エアミックスダンパ13
を補助するために補助ダンパ20が設けられている。即
ち、エアミックスダンパ14の開度によって温風通路W
の温風量とバイパス通路Bの冷風量との割合が決められ
るが、これだけでは、抵抗の少ないバイパス通路Bの冷
風量が多過ぎて吹き出し温度特性が要求されるとおりに
はならないため、モードに応じてバイパス通路Bの冷風
量を制御するために補助ダンパ20が設けられている。
具体的には、フェイスモードでは補助ダンパ20を全開
(90°)にして十分な冷風量を確保し、フェイス/フ
ットモードでは補助ダンパ20を中間開度(25°〜3
0°)にしてある程度冷風量を制限し、フット、デフ/
フット、デフの各モードでは補助ダンパ20を全閉にし
て冷風量を大幅に制限する。
スダンパ13の下流側)には、エアミックスダンパ13
を補助するために補助ダンパ20が設けられている。即
ち、エアミックスダンパ14の開度によって温風通路W
の温風量とバイパス通路Bの冷風量との割合が決められ
るが、これだけでは、抵抗の少ないバイパス通路Bの冷
風量が多過ぎて吹き出し温度特性が要求されるとおりに
はならないため、モードに応じてバイパス通路Bの冷風
量を制御するために補助ダンパ20が設けられている。
具体的には、フェイスモードでは補助ダンパ20を全開
(90°)にして十分な冷風量を確保し、フェイス/フ
ットモードでは補助ダンパ20を中間開度(25°〜3
0°)にしてある程度冷風量を制限し、フット、デフ/
フット、デフの各モードでは補助ダンパ20を全閉にし
て冷風量を大幅に制限する。
【0019】更に、図2に示すように、補助ダンパ20
には多数の孔20aが開けられている。この孔20aは
補助ダンパ20によって制御する冷風量がより最適な量
になるように設けられたものであり、その数や開口位置
は風量や容量等に応じた最適なものとなるように設定さ
れている。
には多数の孔20aが開けられている。この孔20aは
補助ダンパ20によって制御する冷風量がより最適な量
になるように設けられたものであり、その数や開口位置
は風量や容量等に応じた最適なものとなるように設定さ
れている。
【0020】また、図1に示すように、温風通路W、及
び温風通路Wを流れる温風とバイパス通路Bを流れる冷
風との合流部には、前記温風と前記冷風との混合を促進
させるために混合促進板21,22が設けられている。
混合促進板(導風板)21は基端(上流端)がケース2
3の右端側に位置すると共に先端(下流端)がバイパス
通路Bまで延びており、ヒータコア12を出た温風をバ
イパス通路Bまで導く。混合促進板22は混合促進板2
1の下流端側に混合促進板21と間隔をおいて設けられ
ており、混合促進板22の両側を通る温風と冷風に渦を
発生させて混合を促進する。
び温風通路Wを流れる温風とバイパス通路Bを流れる冷
風との合流部には、前記温風と前記冷風との混合を促進
させるために混合促進板21,22が設けられている。
混合促進板(導風板)21は基端(上流端)がケース2
3の右端側に位置すると共に先端(下流端)がバイパス
通路Bまで延びており、ヒータコア12を出た温風をバ
イパス通路Bまで導く。混合促進板22は混合促進板2
1の下流端側に混合促進板21と間隔をおいて設けられ
ており、混合促進板22の両側を通る温風と冷風に渦を
発生させて混合を促進する。
【0021】また、温風通路W(混合促進板2によって
形成されてた通路)には、温風の捩じれを防止して左右
の吹き出し温度差を小さくするために、温風通路Wに沿
って平行に一対の整風板24が配設されている。
形成されてた通路)には、温風の捩じれを防止して左右
の吹き出し温度差を小さくするために、温風通路Wに沿
って平行に一対の整風板24が配設されている。
【0022】そして、バイパス通路Bのヒータコア12
側には、フェイス/フットモード時にフェイス吹き出し
温度とフット吹き出し温度との間に適度な温度差をつけ
るために(適度な頭寒足熱状態にするために)、バイパ
ス通路Bを流れる冷風の一部を図中左方向(即ち温風通
路Wから遠ざかる方向)に導く冷温風分離板25が設け
られている。
側には、フェイス/フットモード時にフェイス吹き出し
温度とフット吹き出し温度との間に適度な温度差をつけ
るために(適度な頭寒足熱状態にするために)、バイパ
ス通路Bを流れる冷風の一部を図中左方向(即ち温風通
路Wから遠ざかる方向)に導く冷温風分離板25が設け
られている。
【0023】<作用・効果>上記構成の車両用空調装置
10によれば、混合促進板21,22を設けたことによ
り、温風通路Wを流れる温風とバイパス通路Bを流れる
冷風との混合が促進されるため、デフ/フットモード時
にはデフ吹き出し温度とフット吹き出し温度との温度差
が小さくなる。しかし、このままでは(即ち冷温風分離
板25を設けなければ)、フェイス/フットモード時に
はフェイス吹き出し温度とフット吹き出し温度との間に
適度な温度差をつけることが要求されているにもかかわ
らず、混合促進板21,22によってフェイス/フット
モードにも温風と冷風とが混合し易くなるため、このフ
ェイス/フットモードにはフェイス吹き出し温度とフッ
ト吹き出し温度との温度差が小さくなり過ぎてしまう。
10によれば、混合促進板21,22を設けたことによ
り、温風通路Wを流れる温風とバイパス通路Bを流れる
冷風との混合が促進されるため、デフ/フットモード時
にはデフ吹き出し温度とフット吹き出し温度との温度差
が小さくなる。しかし、このままでは(即ち冷温風分離
板25を設けなければ)、フェイス/フットモード時に
はフェイス吹き出し温度とフット吹き出し温度との間に
適度な温度差をつけることが要求されているにもかかわ
らず、混合促進板21,22によってフェイス/フット
モードにも温風と冷風とが混合し易くなるため、このフ
ェイス/フットモードにはフェイス吹き出し温度とフッ
ト吹き出し温度との温度差が小さくなり過ぎてしまう。
【0024】これに対して、上記構成の車両用空調装置
10では、冷温風分離板25を設けたため、この冷温風
分離板25によりバイパス通路Bを流れる冷風の一部を
温風通路Wから遠ざかる方向に導いて温風と冷風の混合
を少し抑制することができるため、デフ/フットモード
時のデフ吹き出し温度とフット吹き出し温度との温度差
は小さくしつつも、フェイス/フットモード時には、図
3に示すように、フット吹き出し温度とフット吹き出し
温度との間に適度な温度差(エアミックスダンパ13が
50%開度のときに25±5℃)をつけることができ
る。
10では、冷温風分離板25を設けたため、この冷温風
分離板25によりバイパス通路Bを流れる冷風の一部を
温風通路Wから遠ざかる方向に導いて温風と冷風の混合
を少し抑制することができるため、デフ/フットモード
時のデフ吹き出し温度とフット吹き出し温度との温度差
は小さくしつつも、フェイス/フットモード時には、図
3に示すように、フット吹き出し温度とフット吹き出し
温度との間に適度な温度差(エアミックスダンパ13が
50%開度のときに25±5℃)をつけることができ
る。
【0025】なお、図1に示す車両用空調装置10では
フェイスダンパ17とデフ/フットダンパ18とによっ
てモード切り換えを行う構造になっているが、勿論、こ
れらのダンパに代えて図5と同様のロータリダンパを用
いることもできる。図4にはロータリダンパの一例を示
す。図4(a)はロータリダンパの全体斜視図、図4
(b)はロータリダンパの分解斜視図である。この図4
に示すロータリダンパ30は、アウトサイド30aとイ
ンサイド30bとの二重構造になっており、アウトサイ
ド30aにはデフ吹き出し孔30a−1とフット吹き出
し孔30a−2が形成され、インサイド30bにはフッ
ト吹き出し孔30b−1が形成されている。従って、こ
れらアウトサイド30aとインサイド30bとの相対回
転によって、フェイス吹き出し口14のみを開くフェイ
スモードと、フェイス吹き出し口14とフット吹き出し
口16とを一部分ずつ開くフェイス/フットモードと、
フット吹き出し口16のみを開くフットモードと、フッ
ト吹き出し口16とデフ吹き出し口15とを一部分ずつ
開くデフ/フットモードと、デフ吹き出し口15のみを
開くデフモードとの切り換えを行うことができる。
フェイスダンパ17とデフ/フットダンパ18とによっ
てモード切り換えを行う構造になっているが、勿論、こ
れらのダンパに代えて図5と同様のロータリダンパを用
いることもできる。図4にはロータリダンパの一例を示
す。図4(a)はロータリダンパの全体斜視図、図4
(b)はロータリダンパの分解斜視図である。この図4
に示すロータリダンパ30は、アウトサイド30aとイ
ンサイド30bとの二重構造になっており、アウトサイ
ド30aにはデフ吹き出し孔30a−1とフット吹き出
し孔30a−2が形成され、インサイド30bにはフッ
ト吹き出し孔30b−1が形成されている。従って、こ
れらアウトサイド30aとインサイド30bとの相対回
転によって、フェイス吹き出し口14のみを開くフェイ
スモードと、フェイス吹き出し口14とフット吹き出し
口16とを一部分ずつ開くフェイス/フットモードと、
フット吹き出し口16のみを開くフットモードと、フッ
ト吹き出し口16とデフ吹き出し口15とを一部分ずつ
開くデフ/フットモードと、デフ吹き出し口15のみを
開くデフモードとの切り換えを行うことができる。
【0026】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、本発明の車両用空調装置は、エバポレ
ータとこのエバポレータよりも下流側のヒータコアとの
間に位置するエアミックスダンパによって、前記エバポ
レータから出た冷風を前記ヒータコアが介在する温風通
路と前記ヒータコアをバイパスするバイパス通路とに分
流した後、前記温風通路を流れる温風と前記バイパス通
路を流れる冷風とを混合して吹き出す車両用空調装置で
あって、前記バイパス通路の前記ヒータコア側には、前
記バイパス通路を流れる冷風の一部を前記温風通路から
遠ざかる方向へ導く冷温風分離板を備えたことを特徴と
する。
説明したように、本発明の車両用空調装置は、エバポレ
ータとこのエバポレータよりも下流側のヒータコアとの
間に位置するエアミックスダンパによって、前記エバポ
レータから出た冷風を前記ヒータコアが介在する温風通
路と前記ヒータコアをバイパスするバイパス通路とに分
流した後、前記温風通路を流れる温風と前記バイパス通
路を流れる冷風とを混合して吹き出す車両用空調装置で
あって、前記バイパス通路の前記ヒータコア側には、前
記バイパス通路を流れる冷風の一部を前記温風通路から
遠ざかる方向へ導く冷温風分離板を備えたことを特徴と
する。
【0027】従って、この車両用空調装置によれば、温
風と冷風の混合を促進させてデフ/フットモード時のデ
フ吹き出し温度とフット吹き出し温度との温度差を小さ
くしても、冷温風分離板によってバイパス通路を流れる
冷風の一部を温風通路から遠ざかる方向に導いて温風と
冷風の混合を少し抑制することができるため、フェイス
/フットモード時にはフェイス吹き出し温度とフット吹
き出し温度との間に適度な温度差をつける(適度な頭寒
足熱状態にする)ことができる。
風と冷風の混合を促進させてデフ/フットモード時のデ
フ吹き出し温度とフット吹き出し温度との温度差を小さ
くしても、冷温風分離板によってバイパス通路を流れる
冷風の一部を温風通路から遠ざかる方向に導いて温風と
冷風の混合を少し抑制することができるため、フェイス
/フットモード時にはフェイス吹き出し温度とフット吹
き出し温度との間に適度な温度差をつける(適度な頭寒
足熱状態にする)ことができる。
【図1】本発明の実施の形態に係る車両用空調装置の構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図2】前記車両用空調装置に備えた補助ダンパの平面
図である。
図である。
【図3】前記車両用空調装置の吹き出し温度特性を示す
説明図である。
説明図である。
【図4】(a)はロータリダンパの全体斜視図、(b)
はロータリダンパの分解斜視図である。
はロータリダンパの分解斜視図である。
【図5】従来提案されている車両用空調装置の一例の構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
10 車両用空調装置 11 エバポレータ 12 ヒータコア 13 エアミックスダンパ 25 冷温風分離板 B バイパス通路 W 温風通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野山 英人 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 井澤 友樹 愛知県西春日井郡西枇杷島町字旭町3丁目 1番地 三菱重工業株式会社エアコン製作 所内
Claims (1)
- 【請求項1】 エバポレータとこのエバポレータよりも
下流側のヒータコアとの間に位置するエアミックスダン
パによって、前記エバポレータから出た冷風を前記ヒー
タコアが介在する温風通路と前記ヒータコアをバイパス
するバイパス通路とに分流した後、前記温風通路を流れ
る温風と前記バイパス通路を流れる冷風とを混合して吹
き出す車両用空調装置であって、 前記バイパス通路の前記ヒータコア側には、前記バイパ
ス通路を流れる冷風の一部を前記温風通路から遠ざかる
方向へ導く冷温風分離板を備えたことを特徴とする車両
用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28151197A JPH11115454A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28151197A JPH11115454A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11115454A true JPH11115454A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17640210
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28151197A Withdrawn JPH11115454A (ja) | 1997-10-15 | 1997-10-15 | 車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11115454A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007510571A (ja) * | 2003-11-07 | 2007-04-26 | ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー | ドラムフラップ |
CN103237672A (zh) * | 2010-12-06 | 2013-08-07 | 株式会社京滨 | 车辆用空调装置 |
-
1997
- 1997-10-15 JP JP28151197A patent/JPH11115454A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007510571A (ja) * | 2003-11-07 | 2007-04-26 | ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー | ドラムフラップ |
US7985124B2 (en) | 2003-11-07 | 2011-07-26 | Behr Gmbh & Co. Kg | Drum-type valve |
CN103237672A (zh) * | 2010-12-06 | 2013-08-07 | 株式会社京滨 | 车辆用空调装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6311763B1 (en) | Vehicle air conditioner | |
JP3584681B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH11115454A (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH09240248A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2004058940A (ja) | 車両用空調装置 | |
US20070131407A1 (en) | Air conditioning apparatus | |
JP3993422B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP4075206B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH106746A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2002200911A (ja) | 車両用空気調和装置 | |
JPH11115461A (ja) | 車両用空調装置 | |
JPS62155115A (ja) | 車両用空気調和装置 | |
JP3684712B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
JP3757490B2 (ja) | 車両用空調装置 | |
WO2024174955A1 (zh) | 供暖、通风和/或空调装置 | |
JPS585615Y2 (ja) | 車両用空調装置の暖房ユニツト | |
WO2020170753A1 (ja) | 車両用空調ユニット | |
JP2005225445A (ja) | 自動車用空調装置 | |
JP2002293127A (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH11115453A (ja) | 車両用空調装置 | |
JP2572588Y2 (ja) | 自動車用空気調和装置 | |
JPH0357530Y2 (ja) | ||
JPS633282Y2 (ja) | ||
JPH11115459A (ja) | 車両用空調装置 | |
JPH01202514A (ja) | 自動車用空気調和装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050104 |