JPH11115425A - トレーラーヒッチの取付け構造 - Google Patents

トレーラーヒッチの取付け構造

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JPH11115425A
JPH11115425A JP9303394A JP30339497A JPH11115425A JP H11115425 A JPH11115425 A JP H11115425A JP 9303394 A JP9303394 A JP 9303394A JP 30339497 A JP30339497 A JP 30339497A JP H11115425 A JPH11115425 A JP H11115425A
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hitch
fixed
frame
trailer hitch
cross member
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JP9303394A
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Hiroshi Yamamoto
寛 山本
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MARINE MOTOR KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】トレーラーを自動車に着脱自在に連結すること
ができるトレーラーヒッチをモノコックボディーに取り
付ける。 【解決手段】トレーラーヒッチ12を構成するヒッチメ
ンバー21をリアーフレーム104に固定されているク
ロスメンバー105とリアーセンターメンバー106の
T字形をした交差部分に下方から被せるようにしてリア
ーフレーム104に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車の後部に取
り付け、トレーラーを自動車に着脱自在に連結すること
ができるトレーラーヒッチの取付け構造に関する
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車(オートバイ等の二輪
車も含む)に積載できない形状の大きさや重量の大きい
積載物(例えば、モーターボート、ジェットスキー、キ
ャンピングカー、作業用工具、資材など)を運搬するた
めにトレーラーが用いられていた。このトレーラーはそ
の下部に車輪を軸支してあり、自動車(一般の乗用自動
車であり、貨物専用車ではない場合が多い)の後部に連
結され、自動車により牽引されるものである。
【0003】この自動車とトレーラーを連結するため
に、自動車の後部にはトレーラーヒッチを固定してある
のが通例であった。このトレーラーヒッチにトレーラー
やキャンピングカーの先端に設けてあるジョイントを着
脱自在に連結することができるようになっている。この
トレーラーヒッチを自動車に固定するのは、トレーラー
やキャンピングカーと常時連結せず、牽引運転をしない
場合には通常の自動車としてそのまま使用したいからで
ある。このため、通常の自動車の後部床面下にアダプタ
ーとしてのトレーラーヒッチを固定しておき、自動車単
体であっては普通の乗用車と同一の機能を持ち、何ら支
障無く運転することができる。また、トレーラーやキャ
ンピングカーを牽引するための牽引車両としてその自動
車を利用する場合には、トレーラーヒッチにトレーラー
のジョイントをユニバーサルに連結させることができる
ものである。このように、自動車を一般の乗用車と同様
に運転することができ、牽引車両としても共用するため
にはトレーラーヒッチが必ず必要となるものであった。
また、トレーラーやキャンピングカーを自動車に確実か
つ安全に連結するために、道路運行の規定からもトレー
ラーヒッチは取り付けなければならないものであった。
【0004】このトレーラーヒッチは従来はフレームボ
ディーの自動車に取り付けられるのが通常であった。フ
レームボディーとは、X型フレームやH型フレームなど
に分類され、車体の骨格をH形をした鋼材で組み立てて
あり、四輪駆動車や大型のバンなどで利用されている。
このようなフレームボディーの自動車であっては、その
フレームの後部にトレーラーヒッチを固定することがで
き、極めて強固に取り付けることがでるものであった。
このため、牽引する側の自動車はフレームボディーの車
種が多く利用されていた。
【0005】近年は積載するモーターボートの軽量化に
よるトレーラーの小型化やキャンピングカーの小型化に
伴い、牽引側の自動車も小型となる傾向にある。しか
し、小型、中型の自動車ではモノコックボディーが多く
採用されおり、フレームボディーは余り採用されていな
い。このモノコックボディーでは、薄肉鋼板をプレス加
工などにより部材に成形し、各部材を溶接などにより結
合することで立体形をした箱型の骨格を組み立てるもの
であり、モノコックとなった車体全体で荷重を支える構
造である。一般に多用されているモノコックボディーの
自動車を牽引側に利用することができれば、高価なフレ
ームボディーの自動車を利用しなくともすみ、トレーラ
ーやキャンピングカーを容易に牽引することができる。
また、牽引車両の転用が広範囲となり、気楽にモーター
ボートなどを移動させることが可能となる。
【0006】しかし、モノコックボディーの自動車に従
来のトレーラーヒッチを固定することは困難なものであ
った。モノコックボディーでは、薄い鋼板を加工して自
動車全体をシェルのように組み立てあり、一か所に大き
な荷重を加えるとその部分の鋼板が変形する虞れがあっ
た。万一の場合には、トレーラーヒッチを取り付けた部
分が破損することも予想された。これはモノコックボデ
ィーの鋼板の強度がトレーラーヒッチに耐えるように設
定されていないからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような理由に鑑
み、本願の発明ではモノコックボディーの自動車の後部
にトレーラーヒッチを簡単に取り付けることができ、ト
レーラーヒッチに加えられた荷重をボディーに分散さ
せ、モノコックボディーに変形を与えずにトレーラーや
キャンピングカーを牽引することができるトレーラーヒ
ッチの取付け構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、その後部下面
には薄肉のリアーフレームが配置されているモノコック
ボディーの自動車であって、リアーフレームの下面の左
右方向には帯状をした補強のクロスメンバーを固定し、
リアーフレームの下面の後方に向けてクロスメンバーの
中央から帯状をした補強のリアーセンターメンバーを固
定した取付け構造において、トレーラーヒッチを構成す
るヒッチメンバーをクロスメンバーとリアーセンターメ
ンバーの交差部分に下方から被せるようにしてリアーフ
レームに固定することを特徴とするトレーラーヒッチの
取付け構造である(請求項1)。
【0009】本発明は、その後部下面には薄肉のリアー
フレームが配置されているモノコックボディーの自動車
であって、リアーフレームの下面の左右方向には帯状を
した補強のクロスメンバーを固定し、リアーフレームの
下面の後方に向けてクロスメンバーの中央から帯状をし
た補強のリアーセンターメンバーを固定し、リアーセン
ターメンバーの中間にフックを固定した取付け構造にお
いて、トレーラーヒッチを構成するヒッチメンバーをク
ロスメンバーとリアーセンターメンバーの交差部分でフ
ックを避けて下方から被せるようにしてリアーフレーム
に固定することを特徴とするトレーラーヒッチの取付け
構造である(請求項2)。
【0010】本発明は、その後部下面には薄肉のリアー
フレームが配置されているモノコックボディーの自動車
であって、リアーフレームの下面の左右方向には帯状を
した補強のクロスメンバーを固定し、リアーフレームの
下面の後方に向けてクロスメンバーの中央から帯状をし
た補強のリアーセンターメンバーを固定し、リアーフレ
ームのリアーセンターメンバーの左右の位置に上方に向
けて凹部を形成した取付け構造において、リアーセンタ
ーメンバーの凹部にスペーサーを挿入し、トレーラーヒ
ッチを構成するヒッチメンバーをクロスメンバーとリア
ーセンターメンバーの交差部分に下方から被せるように
して嵌め合わせ、スペーサーを介してトレーラーヒッチ
をリアーフレームに固定することを特徴とするトレーラ
ーヒッチの取付け構造である(請求項3)。
【0011】本発明は、その後部下面には薄肉のリアー
フレームが配置されているモノコックボディーの自動車
であって、リアーフレームの下面の左右方向には帯状を
した補強のクロスメンバーを固定し、リアーフレームの
下面の後方に向けてクロスメンバーの中央から帯状をし
た補強のリアーセンターメンバーを固定し、リアーフレ
ームのリアーセンターメンバーの左右の位置に上方に向
けて凹部を形成した取付け構造において、リアーセンタ
ーメンバーの下面からその凹部にスペーサーを挿入し、
リアーセンターメンバーの上面から凹部とは逆に突出し
た部分を跨ぐようにスペーサーを接触させ、そのスペー
サーの上面に平板状の補強板を接触させ、トレーラーヒ
ッチを構成するヒッチメンバーをクロスメンバーとリア
ーセンターメンバーの交差部分に下方から被せるように
して嵌め合わせ、上下のスペーサーを介してトレーラー
ヒッチと補強板の間でネジ締めることでリアーフレーム
にヒッチメンバーを固定することを特徴とするトレーラ
ーヒッチの取付け構造である(請求項4)。
【0012】本発明は、前記トレーラーヒッチは、ヒッ
チマウントを挿入するための貫通口を持つメインフレー
ムと、メインフレームの左右に位置して上方に向けて延
長してリアーセンターメンバーを挿入することができる
だけの間隔をおいた一対の横ブラケットと、メインフレ
ームの先端に固着されて、両横ブラケットの前縁との間
にクロスメンバーを挿入することができるだけの間隔を
おいた前ブラケットと、両横ブラケットの上部に形成さ
れてフックを挿入することができる空間を形成した切欠
き部とから構成されたことを特徴とする請求項1、2、
3及び4記載のトレーラーヒッチの取付け構造である
(請求項5)。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面と共に詳しく説明する。まず、図1はモノコックボデ
ィー構造の自動車10の後部に固定されたトレーラーヒ
ッチ12と、その自動車10に牽引されるトレーラー1
1の関連を示すものである。
【0014】この自動車10はハッチバック型をしてお
り、自動車10のフレームや内部構造に何ら加工や修正
を加えず、自動車10の後部の下面にはトレーラーヒッ
チ12を取り付けてある。このトレーラーヒッチ12の
構造については後述するが、このトレーラーヒッチ12
の後端には球形をしたヒッチボール83を突起してあ
る。この自動車10によって牽引されるトレーラー11
は図1においてモーターボートやジェットスキーを積載
することができるものである(この実施例に限らず、キ
ャンピングカーや運搬車であってもよい)。トレーラー
11はアルミ製の角パイプを溶接することでややY字型
に構成されたトレーラーフレーム13を骨格とした構造
となっている。このトレーラーフレーム13のY字型の
先端にはジョイント15が取りつけてあり、このジョイ
ント15が前述したヒッチボール83と着脱自在に連結
することができる。また、トレーラーフレーム13の分
岐したY字型の両端左右には一対の車輪14がそれぞれ
軸支してある。
【0015】前述の自動車10は一般に販売されている
構造のものであり、トレーラーヒッチ12をフレーム下
面に取り付けただけのものである。このため、自動車1
0はそれ自体で通常の自動車と同じ機能を持ち、運転す
ることで路面を走行することができる。この自動車10
でトレーラー11を牽引する場合には、自動車10の後
部中央に突起したヒッチボール83にジョイント15を
嵌め込み、自動車10とトレーラー11を連結させる。
このヒッチボール83とジョイント15は左右方向と水
平方向に自由に曲げることができるため、路面の状態に
関係なく自動車10はトレーラー11を常時牽引するこ
とができる。このため自動車10を運転して走行させる
と、自動車10に追従してトレーラー11は牽引され
る。
【0016】次に、図2は前述のトレーラーヒッチ12
を構成する部材を分解し、それぞれ部材ごとに分離して
示すものである。このトレーラーヒッチ12は大きく分
けてヒッチメンバー21、ヒッチマウント22、ヒッチ
ピン23、スナップピン24、ステー25、26、下ス
ペーサー27、28、上スペーサー29、補強板30よ
り構成されている。これらの部材をボルトとナットで組
み立てることで、自動車10にトレーラーヒッチ12と
して組み立てることができる。以下、順にトレーラーヒ
ッチ12を構成する部材を説明する。なお、図2〜図5
において、図中左奥側を前方、右手前側を後方と呼び、
図7において左側を前方、右側を後方と呼ぶ。前方とは
自動車10が進行する前側の方向である。
【0017】図3は前述したヒッチメンバー21の部品
を分解し、組み立てる前の状態を示すものであり、図4
はヒッチメンバー21とヒッチマウント22の側面図、
図5は同じく平面図である。このヒッチメンバー21
は、メインフレーム35、横ブラケット36、37、前
ブラケット38、ステー受け39の部品から構成されて
いて、それらを電気溶接などにより接合することで一体
となって組立てある。メインフレーム35は前述したヒ
ッチマウント22をその内部に挿入して、ヒッチマウン
ト22の結合と離脱を行うことができるものである。こ
のメインフレーム35はその断面形状が正方形をした金
属製の角パイプを切断して形成してあり、その両端は開
口してある。このメインフレーム35の左右の側面であ
って、後方(図3中右手前側)にはヒッチピン23を挿
通するためのピン穴41、42が開口してある。
【0018】一方の横ブラケット36は、メインフレー
ム35の図3中で手前側の側面に密着して溶接して固定
するものであり、長方形をした一枚の鋼板を切削と折り
曲げの加工をすることで形成してある。この横ブラケッ
ト36は長方形をした鋼板のの上縁中央を下方に切削し
て切込み部45を形成してあり、側面からみてやや
『コ』の字形となるように加工してある。この切込み部
45により横ブラケット36の上半分の両側は細長い辺
となっていて、それぞれの辺の上部は横ブラケット36
の側面と直角となるように外側に曲げられていて、L字
型に曲げられたそれぞれの上面の部分は前固定足46と
後固定足47となっている。この前固定足46の中央に
はネジ穴48が開口してあり、後固定足47の前後には
一対のネジ穴49がそれぞれ開口してある。また、横ブ
ラケット36の右手前縁の中央にはやや正方形をした固
定片51が連続して設けてある。この固定片51は横ブ
ラケット36の前縁に突起して設けてあり、その平面を
横ブラケット36の面と直角となるように外側に折り曲
げてある。さらに、横ブラケット36の前側の下部には
ピン穴50を開口してある。
【0019】次に、他方の横ブラケット37は、前述の
横ブラケット36とはメインフレーム35を中心として
左右対象となるように形成してある。この横ブラケット
37はメインフレーム35の図3中で奥側の側面に密着
して溶接して固定するものであり、長方形をした一枚の
鋼板を切削と折り曲げの加工をすることで形成してあ
る。この横ブラケット37は長方形をした鋼板のの上縁
中央を下方に切削して切込み部55を形成してあり、側
面からみてやや『コ』の字形となるように加工してあ
る。この切込み部55により横ブラケット37の上半分
の両側は細長い辺となっていて、それぞれの辺の上部は
横ブラケット37の側面と直角となるように外側に曲げ
られていて、L字型に曲げられたそれぞれの上面の部分
は前固定足56と後固定足57となっている。この前固
定足56の中央にはネジ穴58が開口してあり、後固定
足57の前後には一対のネジ穴59がそれぞれ開口して
ある。また、横ブラケット37の右手前縁の中央にはや
や正方形をした固定片61が連続して設けてある。この
固定片61は横ブラケット37の前縁に突起して設けて
あり、その平面を横ブラケット37の面と直角となるよ
うに外側に折り曲げてある。さらに、横ブラケット37
の前側の下部にはピン穴60を開口してある。
【0020】前ブラケット38は、薄肉鋼板を切断して
折り曲げ加工で形成してあり、中央部65、閉鎖部6
6、直立部67、固定部68の平面的な部分から構成さ
れている。これらの部分は一枚の鋼板を折り曲げて成形
してある。この中央部65は細長い平坦な形状をしてお
り、その幅は自動車10の下面に固定してある後述する
クロスメンバー105の外幅とほぼ同一となるように設
定してある。この水平な中央部65の図3中で右手前側
の縁には閉鎖部66の上縁が連続して結合してあり、中
央部65の面と閉鎖部66の面とは直角となるように配
置してあり、閉鎖部66は下方に向けて延長していてや
や広い面積に形成してある。この閉鎖部66の幅は、メ
インフレーム35の外幅に横ブラケット36と37の厚
みを加えた長さにほぼ一致させてあり、閉鎖部66の側
面(図3で右手前側の面)がメインフレーム35の前方
の開口と密着し、この開口が閉鎖部66で閉鎖されるよ
うになっている。そして、中央部65の左奥側の縁には
細長い形状をした直立部67の下縁が連続して結合して
あり、中央部65の面と直立部67の面とは直角となる
ように配置してある。この直立部67の高さは後述する
クロスメンバー105の高さとほぼ一致するように設定
してあり、その長さは中央部65の長さと一致させてあ
る。さらに、直立部67の上縁には細長い形状をした固
定部68の後縁が連続して結合してあり、この直立部6
7の面と固定部68の面とは直角となるように前方に向
けてある。この固定部68の幅は中央部65の幅よりも
少し狭い程度に設定してあり、その長さは中央部65の
長さと一致させてある。この固定部68の左右には一対
のネジ穴70がそれぞれ開口してある。これらの中央部
65、閉鎖部66、直立部67、固定部68により、前
ブラケット38は側面からややZ字型に形成されてい
て、中央部65と固定部68とは平行に配置してあり、
直立部67と閉鎖部66とは平行となるように配置して
ある。
【0021】次に、ステー受け39は強度のある平坦な
鋼板を長方形に切断したものであり、ステー受け39は
ヒッチメンバー21の後部側に固定される。このステー
受け39の上下の幅は前述した固定片61の上下の幅よ
りも少し大きく設定してあり、左右の長さはメインフレ
ーム35の幅と固定片51と61の幅の合計よりも少し
長くなるように設定するようにしてある。このステー受
け39の前面(図3で左奥の面)を固定片51と61の
後面に密着させ、ステー受け39の両側端はそれぞれ固
定片51と61の左右の側端よりも突出するように設定
してある。このステー受け39の上部の左右にはステー
穴73、74がそれぞれ開口してあり、ステー受け39
の下部の左右にはチェーン穴75、76がそれぞれ開口
してある。このステー穴73、74はヒッチメンバー2
1全体の振れを防止するためのステー25、26の先端
を連結するためのものであり、チェーン穴75、76は
ヒッチマウント22がヒッチメンバー21から落下した
場合においてトレーラー11が自動車10より離れるの
を防止するため、トレーラー11に連結したチェーンを
結合するためのものである。
【0022】これらのメインフレーム35、横ブラケッ
ト36、37、前ブラケット38、ステー受け39の部
品からヒッチメンバー21を組み立てるには、メインフ
レーム35の左右の側面に横ブラケット36と37を密
着させ、それぞれを電気溶接などで固着する。このと
き、ピン穴41と50の位置を合わせ、ピン穴42と6
0の位置を合わせ、それぞれの軸線を一直線となるよう
に設定しておく。次に、メインフレーム35の前側の開
口に閉鎖部66を密着させ、しかも閉鎖部66の左右の
縁を横ブラケット36と37の側縁に一致させ、その状
態で閉鎖部66とメインフレーム35の開口、及び横ブ
ラケット36と37の側縁を電気溶接などで固着する。
この時に、前固定足46、後固定足47、前固定足5
6、後固定足57の上面と、固定部68の上面とは同じ
平面に位置するように高さ位置を設定しておく。さら
に、固定片51と61の後側の平面にはステー受け39
の前側の左右の面を密着させ、それぞれを電気溶接など
で固着する。このような手順でヒッチメンバー21が一
体となって組み立てられ、組立られた状態は図2、図
4、図5で示される。
【0023】この組立られた状態のヒッチメンバー21
では、一対の横ブラケット36と37の前縁と前ブラケ
ット38の直立部67の後側面の間には、側面から見て
上方に『コ』の字形に開口した空間Cが形成される。ま
た、前固定足46と後固定足47の間、前固定足56と
後固定足57の間には、それぞれ『コ』の字形に空間D
が形成され、横ブラケット36と37のそれぞれの対向
する内側の面の間には細長い空間Eが形成されることに
なる(図4、図5を参照)。こうして、ヒッチマウント
22には図5で示すように、空間Cと空間Eにより上方
からみてT字形をした連続した空間が形成されたことに
なる。そして、ステー受け39が固定片51と61の間
に固定されたため、横ブラケット36と37の後端はス
テー受け39によって強固に保持されたことになる。
【0024】次に、ヒッチマウント22の構成を図2、
図4、図5と共に説明する。このヒッチマウント22は
ヒッチメンバー21と着脱自在に連結することができ、
両者の結合はヒッチピン23によって行うことができ
る。前述した自動車10を一般の車と同じ状態で使用し
たいときには、ヒッチマウント22をヒッチメンバー2
1から取り外し、通常の自動車と同様に操縦することが
できる。そして、トレーラー11を牽引する場合には、
ヒッチメンバー21にヒッチマウント22を結合し、自
動車10の後部から突出したヒッチマウント22のヒッ
チボール83にトレーラー11を連結することができ
る。
【0025】このヒッチマウント22の下部には強固な
鋼性を持つ係合フレーム79があり、係合フレーム79
は内部中空の断面四角型となった角パイプ状をしてお
り、この係合フレーム79の外径は前述したメインフレ
ーム35の内径とほぼ同一としてある。このため係合フ
レーム79はメインフレーム35の内部空間に挿入する
ことができ、係合フレーム79をメインフレーム35の
内部に挿通して連結することができる。この係合フレー
ム79の先端(図2、図4、図5で左側)の左右にはピ
ン穴80が開口してあり、ピン穴80をピン穴50の位
置に合わせ、横ブラケット36の側面よりL字形をした
ヒッチピン23をピン穴50、41、80、42、60
に貫通させることで、ヒッチマウント22をヒッチメン
バー21に連結させることができる。このヒッチピン2
3の先端にはその軸線と直角の方向にピン穴102が開
口してあり、このピン穴102にスナップピン24を挿
入っし、ヒッチピン23がピン穴50、80等から外れ
ないように規制している。
【0026】そして、係合フレーム79の後端(図2に
おいて右手前側、図4、図5において右側)には細長い
鋼板の上部をやや弓形に曲げた形状のボールマウント8
1の下部側面を密着させてあり、係合フレーム79とボ
ールマウント81は電気溶接などで固着してある。この
ボールマウント81により係合フレーム79の後部開口
は密閉され、両者は強固に接合してある。このボールマ
ウント81は細長い鋼板であり、その下部は図4で示す
ように上方に向けて直線状に延長しており、上端では円
弧状に曲げられていて、その上部は直線状に水平となる
ように延長させてある。このボールマウント81の下部
の垂直となった側面と係合フレーム79の上面との間に
は直角三角形をした支え板82の二辺を密着させてあ
り、支え板82の二辺は係合フレーム79とボールマウ
ント81の表面に電気溶接などで固定してある。この支
え板82により、ボールマウント81に荷重が加えられ
ても変形することがないように補強している。また、ボ
ールマウント81の上部の水平となった部分には上方か
らヒッチボール83を挿入してあり、ヒッチボール83
の貫通した下端にはナット84をねじ込んで、ヒッチボ
ール83をボールマウント81に固定してある。このヒ
ッチボール83は直径が2インチ程度の球形状をしてお
り、ヒッチボール83にトレーラー11のジョイント1
5を上方から係合させることができる。
【0027】また、ステー25、26はそれぞれ比較的
薄い鋼板をL字型に折り曲げらたチャンネル材であり、
ステー25の一端側面にはネジ穴97が開口してあり、
上部上面にはネジ穴98が開口してあり、ステー26の
一端側面にはネジ穴99が開口してあり、上部上面には
ネジ穴100が開口してある。このステー25のネジ穴
97はステー受け39のステー穴73とネジによって連
結することができ、ネジ穴98はリアフレーム104の
下面に開口してあるネジ穴134とネジによって連結す
ることができる。また、ステー26のネジ穴99はステ
ー受け39のステー穴74とネジによって連結すること
ができ、ネジ穴100はリアフレーム104の下面に開
口してあるネジ穴135とネジによって連結することが
できる。このように、ステー25、26をステー受け3
9とリアフレーム104の間に三角形状に配置すること
により、ヒッチメンバー21が左右に振れて変形するの
を防止することができる。
【0028】次に、下スペーサー27、28について説
明する。下スペーサー27、28は上面が半円形であり
下面が平坦なややカマボコ状であり、その全体の形状は
後述するリアーフレーム104の凹部A、Bの凹んだ内
部形状と一致させてある。これらの下スペーサー27、
28は、全体が強化ガラス繊維樹脂(FRP)や強化プ
ラスチック、強化ゴムなどの十分強度がある材質で一体
に形成されている。この下スペーサー27をリアーフレ
ーム104の凹部Aに嵌め込むと、下スペーサー27の
下面はリアーフレーム104の平面と一致し、この凹部
Aの凹んだ空間を閉鎖することができる。同様に、下ス
ペーサー28をリアーフレーム104の凹部Bに嵌め込
むと、下スペーサー28の下面はリアーフレーム104
の平面と一致し、この凹部Bの凹んだ空間を閉鎖するこ
とができる。
【0029】また、上スペーサー29はリアーフレーム
104の上面に密着させて固定するものあり、この上ス
ペーサー29は厚肉のやや長方形状をしており、その上
面は平坦であるがその下面の中央には左右の方向に丸い
円弧切欠き部63をえぐるように形成してある。この円
弧切欠き部63の下側の曲面の形状は、前述したリアー
フレーム104におけるプレス加工によって形成した凹
部A、Bの反対側である上面に突出した部分の曲面の形
状と一致させてある。この形状により、上スペーサー2
9の下面をリアーフレーム104の上面に接触させる
と、円弧切欠き部63の内周面はリアーフレーム104
の凹部A、Bと反対側の面に突出した曲面に密着し、凹
凸のあるリアーフレーム104の上面に上スペーサー2
9が配置され、上スペーサー29の平坦な上面を配置さ
せることができる。この上スペーサー29は強化ガラス
繊維樹脂(FRP)や強化プラスチック、強化ゴムなど
の十分強度がある材質で一体に形成されている。さら
に、上スペーサー29には、図2において左奥側の左右
にネジ穴86、87、88が、右手前側の左右にはネジ
穴89、90がそれぞれ開口してある。これらのネジ穴
86からネジ穴90のそれぞれの位置は、図2で示すよ
うに、ヒッチメンバー21におけるネジ穴48、49、
58、59、70の位置と一致させてある。
【0030】そして、補強板30は薄肉の鋼板を長方形
に切断して形成したものであり、その外形は前述した上
スペーサー29の平面形状にほぼ一致させてある。この
補強板30の左右にはそれぞれネジ穴91、92、9
3、94が開口してあり、ネジ穴91からネジ穴95の
位置は前述したネジ穴86か90の位置に一致させてあ
る。
【0031】次に、本発明の実施の形態におけるトレー
ラーヒッチを自動車10に取り付けるための具体的な手
順について、図6、図7と共に説明する。図6は自動車
10の後部下面を下側から斜め上方に見上げた状態を示
すものである。この自動車10はモノコックボディーで
構成されていて、その後部床面は薄肉鋼板をプレス加工
により凹凸を形成して強度を持たせてあり、後部の下面
にはリアーフレーム104が露出している。このリアー
フレーム104の裏面(図6で紙面に出ている側)の左
右には補強のためのクロスメンバー105がスポット溶
接などで一体となるように固着してある。このクロスメ
ンバー105は薄肉鋼板をプレス加工によって形成した
ものであり、その長さはリアーフレーム104の幅と同
じ程度であり、断面が『コ』の字形をした内部が中空の
形状であり、リアーフレーム104の左右方向に帯状に
固着してある。そして、リアーフレーム104の裏面の
中央には、クロスメンバー105の中心からリアーフレ
ーム104の後部に向かってリアーセンターメンバー1
06がスポット溶接などにより一体となるように固着し
てある。このリアーセンターメンバー106は薄肉鋼板
をプレス加工によって形成したものであり、その長さは
クロスメンバー105の中央からリアーフレーム104
の後部までの長さとほぼ同じ程度であり、断面が『コ』
の字形をした内部が中空の形状であり、リアーフレーム
104の後部中央に帯状に固着してある。このクロスメ
ンバー105の中央とリアーセンターメンバー106の
先端は溶接などにより連結してあり、リアーフレーム1
04の後部下面にはクロスメンバー105とリアーセン
ターメンバー106でT字形をした補強のための部材が
固着してあることになる。
【0032】さらに、リアーセンターメンバー106の
やや中央には下方に向けてU字形をしたフック107が
溶接などで固着してあり、このフック107は自動車1
0を船舶で搬送する際に船の床に固定するためのロープ
を結び付けるために使用するものである。このフック1
07の左右の位置におけるリアーフレーム104の面に
は、上方に向かってやや円弧形に突出するような形をし
た凹部A、Bがプレス加工などにより加工してある。こ
の凹部A、Bは薄肉鋼板で形成したリアーフレーム10
4に曲げ強度を持たせるために加工しておくもので、通
常のモノコックボディーには強度を保たせる部分に必ず
形成してあるものである。
【0033】このクロスメンバー105の中間であっ
て、リアーセンターメンバー106と交差するT字形の
交点の中央にはネジ穴110が上下方向に開口してあ
る。また、リアーフレーム104の各所にもネジ穴が開
口してある。リアーフレーム104のクロスメンバー1
05よりも前側(図6中で右手前側)の左右には一対の
ネジ穴111が開口してあり、クロスメンバー105の
後方(図6中で左側)であって凹部A、Bより前側には
リアーセンターメンバー106の左右にネジ穴112、
113が開口してある。そして、リアーフレーム104
の凹部A、Bより後方の位置であってリアーセンターメ
ンバー106の左右には、ネジ穴114、115が開口
してある。これらのネジ穴110から115の配置は、
図3で示すネジ穴48、49、58、59、69、70
と対応する位置に設定してある。さらに、リアーフレー
ム104の後方であって、その左右の縁に近い位置には
ネジ穴134、135が開口してあり、ネジ穴134、
135はクロスメンバー105の両端の間隔程度の距離
を離してある。
【0034】まず、リアーフレーム104の下面に形成
された凹部Aに下スペーサー27を嵌め込み、凹部Bに
下スペーサー28を嵌め込み、両下スペーサー27、2
8の平坦な下面をリアーフレーム104の下面と同じ高
さになるように設定する。そして、ヒッチメンバー21
の前固定足46、56と後固定足47、後固定足57の
上面をリアーフレーム104の下面に向け、ヒッチメン
バー21をリアーフレーム104に接触させる。この
時、空間Cにクロスメンバー105の突出した部分を挿
入し、空間Eにリアーセンターメンバー106の突出し
た部分を挿入し、ヒッチメンバー21をクロスメンバー
105とリアーセンターメンバー106の交差した部分
に嵌め合わせる。すると、ヒッチメンバー21はクロス
メンバー105とリアーセンターメンバー106の交差
した部分を覆うことになり、リアーセンターメンバー1
06から下方に突出したフック107は空間Dに入り込
み、フック107の左右の部分は空間Dに位置される。
【0035】このようにしてヒッチメンバー21をクロ
スメンバー105とリアーセンターメンバー106に嵌
め合わせると、クロスメンバー105の両側は図7で示
すように横ブラケット36と37の前側の縁と直立部6
7の側面と接触して挟持されることになる。また、リア
ーセンターメンバー106の両側は横ブラケット36と
37の内側の側面と接触して挟持されることになり、空
間Dの内部空間にフック107が収納されたことにな
る。この後、リアーフレーム104の上方よりボルト1
21をネジ穴110と69に挿通し、中央部65の下面
に突出したボルト121にナット128をねじ込むこと
により前ブラケット38をクロスメンバー105に固定
する。
【0036】この後、リアーフレーム104の上面に上
スペーサー29の下面を密着させ、上スペーサー29の
下面の円弧切欠き部63を凹部A、Bにより反対側に突
出した曲面に密着させる。すると、上スペーサー29の
円弧切欠き部63はモノコックボディーであるプレス加
工されたリアーフレーム104の上面に突出した凸部に
密着し、上スペーサー29によってその上面は平坦に維
持される。そして、上スペーサー29の上面に補強板3
0の下面を密着させ、ネジ穴91、86、111、70
の順にボルト122を挿通し、固定部68の下面に突出
したボルト122にナット129をねじ込み、ネジ穴9
2、87、112、48の順にボルト123を挿通し、
前固定足46の下面に突出したボルト123にナット1
30をねじ込み、ネジ穴94、89、114、49の順
にボルト124を挿通し、後固定足47の下面に突出し
たボルト124にナット131をねじ込み、ネジ穴9
4、89、114、49の順にボルト125を挿通し、
後固定足47の下面に突出したボルト125にナット1
32をねじ込む。図7では、ヒッチメンバー21の手前
側のみを図示しているが、紙面の裏側においても同様に
ボルトを挿通し、そのボルトにナットをねじ込む。この
ようにして各ナット129から132をねじ込むことで
固定部68、前固定足46、57、後固定足47、57
はリアーフレーム104の下面から、補強板30はリア
ーフレーム104の上面から押し圧し、リアーフレーム
104と下スペーサー27、28と上スペーサー29を
サンドイッチ状に挟み込むことになる。こうして、ヒッ
チメンバー21はリアーフレーム104、クロスメンバ
ー105、リアーセンターメンバー106に強固に固定
することができる。
【0037】このようにして、リアーフレーム104に
おけるクロスメンバー105とリアーセンターメンバー
106の交差したT字形の部分の下方から、クロスメン
バー105、リアーセンターメンバー106をそれぞれ
避けるようにして、かつ、クロスメンバー105、リア
ーセンターメンバー106の強度部分にヒッチメンバー
21を嵌め合わせ、リアーフレーム104の上下から締
めつけ固定させることができる。この取り付けのため、
ヒッチメンバー21はモノコックボディーであるリアー
フレーム104に後から取りつける機構であるが、リア
ーフレーム104の平面にヒッチメンバー21を固定す
るのではなく、強度の強いクロスメンバー105とリア
ーセンターメンバー106の交点であるT字形となった
部分に固定できるため大きな耐久性を持たせて固定する
ことができる。このようにしてヒッチメンバー21をリ
アーフレーム104に固定した状態が図7で示される。
【0038】そして、ステー25の一端にあるネジ穴9
7をステー受け39のネジ穴73に合わせ、両者にボル
ト(図示せず)を通してステー25をステー受け39に
連結する。また、ステー25の他端にあるネジ穴98を
リアーフレーム104のネジ穴134に合わせ、両者に
ボルト(図示せず)を通してステー25をリアーフレー
ム104に固定する。同様にして、ステー26の一端に
あるネジ穴99をステー受け39のネジ穴74に合わ
せ、両者にボルト(図示せず)を通してステー26をス
テー受け39に連結する。また、ステー26の他端にあ
るネジ穴100をリアーフレーム104のネジ穴135
に合わせ、両者にボルト(図示せず)を通してステー2
6をリアーフレーム104に固定する。このようにし
て、ステー受け39、すなわちヒッチメンバー21は、
左右からステー25、26によって支えられることにな
る。
【0039】この固定されたヒッチメンバー21では、
そのメインフレーム35は自動車10の後方に向けて後
端が開口しているため、メインフレーム35の後端開口
からヒッチマウント22の係合フレーム79を挿入し、
ピン穴50と80の軸芯を一致させたなら、横ブラケッ
ト36の側面からヒッチピン23を挿入し、ヒッチマウ
ント22をヒッチメンバー21に固定させることができ
る。このあとでは、図1で示すように、ヒッチボール8
3にトレーラー11のジョイント15を係合させ、自動
車10によりトレーラー11を牽引することが可能とな
る。
【0040】
【発明の効果】本願の発明は上述のように構成したの
で、比較的肉厚の薄い鋼板をプレス加工して組み立てた
モノコックボディーの車体下面にトレーラーヒッチを固
定することができ、一般の車両として多用されているモ
ノコックボディーの自動車をそのまま牽引車両として転
用することができる。このトレーラーヒッチの固定で
は、モノコックボディーの後部下面に溶接されているT
字形に配置されたクロスメンバーとリアーセンターメン
バーの交差部分にトレーラーヒッチを下方から被せるよ
うにして固定することができ、リアーフレームの特定部
分に大きな負荷をかけることがないため、リアーフレー
ムを変形させたり破損させる虞が無い。また、トレーラ
ーヒッチに加えられる荷重はリアーフレームとクロスメ
ンバーとリアーセンターメンバーに分散され、荷重が均
等に配分されるため、リアーフレームを変形させること
はない。
【0041】また、モノコックボディーの通常の構造で
多用されている、リアーフレームのT字形に配置された
クロスメンバーとリアーセンターメンバーの交差部分に
ヒッチメンバーを被せるようにして固定するため、従来
におけるモノコックボディーの自動車の構造を大幅に改
造することなく、そのまま牽引車輛として転用すること
ができる(請求項1)。
【0042】このヒッチメンバーをリアーフレームに固
定する際に、通常のモノコックボディーのリアーセンタ
ーメンバーに固定されているフックを避けるようにして
ヒッチメンバーをクロスメンバーとリアーセンターメン
バーの交差部分に被せることができ、フックを取り外し
たりする加工が不要となる。また、フックはそのままリ
アーセンターメンバーに残っていて改造していないた
め、リアーフレームに取り付けたヒッチメンバーを取り
外すと、そのフックは従来通りに使用することができる
(請求項2)。
【0043】また、モノコックボディーでは、その強度
を増強するためにリアーフレームにはプレス加工などに
より薄肉鋼板の表面に凹凸が形成してある。このリアー
フレームに形成された凹部にはスペーサーを嵌め合わせ
ることができ、リアーフレームの下面の凹凸をスペーサ
ーによって平坦に補正することができるので、リアーフ
レームにヒッチメンバーを取り付ける際にはその固定が
無理なく行うことができる(請求項3)。
【0044】そして、モノコックボディーでは、その強
度を増強するためにリアーフレームにはプレス加工など
により薄肉鋼板の表面に凹凸が形成してあり、この凹凸
がリアーフレームの上面で波うつように形成されてい
る。このため、リアーフレームの上面にスペーサーを接
触させ、スペーサーによってその凹凸を吸収し、平坦な
スペーサーの上面に補強板を接触させ、補強板とヒッチ
メンバーとを締め付けることでヒッチメンバーをリアー
フレームに強固に固定することができる(請求項4)。
【0045】さらに、このヒッチメンバーは、メインフ
レームの左右両側に横ブラケットを固着し、両横ブラケ
ットの間隔をリアーセンターメンバーの幅に設定し、メ
インフレームの前側に前ブラケットを固着し、両横ブラ
ケットの前縁と前ブラケットの間隔をクロスメンバーの
幅に設定してある。このため、T字形に配置されたクロ
スメンバーとリアーセンターメンバーの交差部分にヒッ
チメンバーを容易に嵌め合わせることができる。また、
各横ブラケットの上部には下方に向かってフックを収納
するための切欠き部を形成してあるため、ヒッチメンバ
ーを固定してもフックが横ブラケットとは衝突すること
なく、切欠き部の空間にフックを挿入することができる
(請求項5)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の実施の形態における、自動車にト
レーラーを連結させて牽引させる状態を示す説明図であ
る。
【図2】本願の発明の実施の形態における、トレーラー
ヒッチを構成する主要部材を分離して示した分解斜視図
である。
【図3】本願の発明の実施の形態における、ヒッチメン
バーを組み立てる前の状態における構造を分解して示し
た分解斜視図である。
【図4】本願の発明の実施の形態における、ヒッチメン
バーとヒッチマウントを示す側面図である。
【図5】本願の発明の実施の形態における、ヒッチメン
バーとヒッチマウントを示す平面図である。
【図6】本願の発明の実施の形態における、ヒッチメン
バーをモノコックボディーのリアーパネルに取りつける
手順を示す説明図である。
【図7】本願の発明の実施の形態における、ヒッチメン
バーをモノコックボディーのリアーパネルを固定した状
態を示す一部断面の側面図である。 10 自動車 11 トレーラー 12 トレーラーヒッチ 21 ヒッチメンバー 22 ヒッチマウント 23 ヒッチピン 27 下スペーサー 28 下スペーサー 29 上スペーサー 30 補強板 35 メインフレーム 36 横ブラケット 37 横ブラケット 38 前ブラケット 39 ステー受け 83 ヒッチボール 104 リアーフレーム 105 クロスメンバー 106 リアーセンターメンバー 107 フック

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その後部下面には薄肉のリアーフレーム
    が配置されているモノコックボディーの自動車であっ
    て、リアーフレームの下面の左右方向には帯状をした補
    強のクロスメンバーを固定し、リアーフレームの下面の
    後方に向けてクロスメンバーの中央から帯状をした補強
    のリアーセンターメンバーを固定した取付け構造におい
    て、トレーラーヒッチを構成するヒッチメンバーをクロ
    スメンバーとリアーセンターメンバーの交差部分に下方
    から被せるようにしてリアーフレームに固定することを
    特徴とするトレーラーヒッチの取付け構造。
  2. 【請求項2】 その後部下面には薄肉のリアーフレーム
    が配置されているモノコックボディーの自動車であっ
    て、リアーフレームの下面の左右方向には帯状をした補
    強のクロスメンバーを固定し、リアーフレームの下面の
    後方に向けてクロスメンバーの中央から帯状をした補強
    のリアーセンターメンバーを固定し、リアーセンターメ
    ンバーの中間にフックを固定した取付け構造において、
    トレーラーヒッチを構成するヒッチメンバーをクロスメ
    ンバーとリアーセンターメンバーの交差部分でフックを
    避けて下方から被せるようにしてリアーフレームに固定
    することを特徴とするトレーラーヒッチの取付け構造。
  3. 【請求項3】 その後部下面には薄肉のリアーフレーム
    が配置されているモノコックボディーの自動車であっ
    て、リアーフレームの下面の左右方向には帯状をした補
    強のクロスメンバーを固定し、リアーフレームの下面の
    後方に向けてクロスメンバーの中央から帯状をした補強
    のリアーセンターメンバーを固定し、リアーフレームの
    リアーセンターメンバーの左右の位置に上方に向けて凹
    部を形成した取付け構造において、リアーセンターメン
    バーの凹部にスペーサーを挿入し、トレーラーヒッチを
    構成するヒッチメンバーをクロスメンバーとリアーセン
    ターメンバーの交差部分に下方から被せるようにして嵌
    め合わせ、スペーサーを介してトレーラーヒッチをリア
    ーフレームに固定することを特徴とするトレーラーヒッ
    チの取付け構造。
  4. 【請求項4】 その後部下面には薄肉のリアーフレーム
    が配置されているモノコックボディーの自動車であっ
    て、リアーフレームの下面の左右方向には帯状をした補
    強のクロスメンバーを固定し、リアーフレームの下面の
    後方に向けてクロスメンバーの中央から帯状をした補強
    のリアーセンターメンバーを固定し、リアーフレームの
    リアーセンターメンバーの左右の位置に上方に向けて凹
    部を形成した取付け構造において、リアーセンターメン
    バーの下面からその凹部にスペーサーを挿入し、リアー
    センターメンバーの上面から凹部とは逆に突出した部分
    を跨ぐようにスペーサーを接触させ、そのスペーサーの
    上面に平板状の補強板を接触させ、トレーラーヒッチを
    構成するヒッチメンバーをクロスメンバーとリアーセン
    ターメンバーの交差部分に下方から被せるようにして嵌
    め合わせ、上下のスペーサーを介してトレーラーヒッチ
    と補強板の間でネジ締めることでリアーフレームにヒッ
    チメンバーを固定することを特徴とするトレーラーヒッ
    チの取付け構造。
  5. 【請求項5】 前記トレーラーヒッチは、ヒッチマウン
    トを挿入するための貫通口を持つメインフレームと、メ
    インフレームの左右に位置して上方に向けて延長してリ
    アーセンターメンバーを挿入することができるだけの間
    隔をおいた一対の横ブラケットと、メインフレームの先
    端に固着されて、両横ブラケットの前縁との間にクロス
    メンバーを挿入することができるだけの間隔をおいた前
    ブラケットと、両横ブラケットの上部に形成されてフッ
    クを挿入することができる空間を形成した切欠き部とか
    ら構成されたことを特徴とする請求項1、2、3及び4
    記載のトレーラーヒッチの取付け構造。
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