JPH11114642A - トランスファフィーダのワーク反転装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワーク反転装置の一部を金型側に設けている
ため、閉塞鍛造を行うプレスのトランスファフィーダに
は適用できなかった。 【解決手段】 複数の加工ステーションを有し、かつこ
れら加工ステーションの少なくとも１個所で閉塞鍛造を
行うプレス本体内に設けられ、かつフィード駆動手段と
リフト駆動手段及びクランプ駆動手段により３次元方向
へ動作される一対のトランスファバー２ａを有するトラ
ンスファフィーダ２において、上記各トランスファバー
２ａの対向位置に設けられ、回転駆動手段１１により独
立して正逆回転自在な回転軸１０ａと、上記各回転軸１
０ａの対向端に着脱自在に取付けられたフィンガ２ｂ
と、上記フィンガ２ｂの定位置及び反転位置を検出する
回転検出手段１８と、プレス本体１に設けられたロータ
リカムスイッチからの信号と上記回転検出手段１８から
の信号により、反転が正常に行われたかを判定する判定
手段とより構成したことから、閉塞鍛造を行うプレスの
トランスファフィーダ２に適用可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は鍛造プレスに装備
されたトランスファフィーダのワーク反転装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来トランスファフィーダによりワーク
を各加工ステーションへ順次搬送しながらワークの加工
を行う鍛造プレスにおいては、搬送の途中でワークを反
転する場合があり、このためトランスファフィーダにワ
ークを反転するワーク反転装置を設けたものがある。

【０００３】また従来のワーク反転装置としては、例え
ば実開平４−１３４２３１号公報や実開平７−２６０３
２号公報に記載されたものが公知となっている。

【０００４】前者公報のワーク反転装置は、３次元動作
する一対のフィードバーに、把持爪支持軸を回転自在に
設け、この把持爪支持軸の一端側に把持爪を設け、他端
側はギヤを介してＬ形レバーの一端側に接続すると共
に、Ｌ形レバーの他端側に突設した水平軸部を、ダイホ
ルダに固定された定置ガイドのガイド孔に挿入したもの
で、フィードバーの動作を利用して、フィンガを任意の
角度に回転できるように構成されている。

【０００５】また後者公報の反転装置は、一対のトラン
スファバーの対向位置に、回転装置により所定角度回転
自在なフィンガを設けたもので、フィンガはリフト装置
により上下動できるように構成されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかし前者公報のよう
にダイセットに定置ガイドを固定したものでは、閉塞鍛
造を行う閉塞鍛造金型のように、ダイセットが上下動す
るものには採用できないと共に、回転角度を変更する場
合、その都度ギヤを取外してギヤ比を変える作業が必要
なため、回転角度の変更に手間がかかるなどの不具合が
ある。

【０００７】またワークの反転が完了したのを検出する
手段を有しないため、ワークの反転ミスが発生した場
合、金型等を破損する虞れがある。

【０００８】一方後者公報のワーク反転装置では、トラ
ンスファバーがフィード及びクランプ方向の２次元動作
するトランスファフィーダにワーク反転装置を設けてい
るため、フィンガを回転する回転アクチュエータをリフ
ト装置により昇降させている。このため複雑な構造のリ
フト装置を必要として、装置が高価になると共に、リフ
ト装置を設けることによりトランスファバーの重量も重
くなるため、これを駆動するフィード駆動手段やクラン
プ駆動手段も能力の大きなものが必要となって、トラン
スファフィーダ自体が高価となるなどの不具合もある。

【０００９】この発明はかかる従来の不具合を改善する
ためになされたもので、閉塞鍛造を行う鍛造プレスに装
備されたトランスファフィーダに採用できるワーク反転
装置を簡単な構成で安価に提供することを目的とするも
のである。

【００１０】

【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するため請求項１記載の発明は、複数の加工ステー
ションを有し、かつこれら加工ステーションの少なくと
も１個所で閉塞鍛造を行うプレス本体内に設けられ、か
つフィード駆動手段とリフト駆動手段及びクランプ駆動
手段により３次元方向へ動作される一対のトランスファ
バーを有するトランスファフィーダにおいて、上記各ト
ランスファバーの対向位置に設けられ、回転駆動手段に
より独立して正逆回転自在な回転軸と、上記各回転軸の
対向端に着脱自在に取付けられたフィンガと、上記フィ
ンガの定位置及び反転位置を検出する回転検出手段と、
プレス本体に設けられたロータリカムスイッチからの信
号と上記回転検出手段からの信号により、反転が正常に
行われたかを判定する判定手段とより構成したものであ
る。

【００１１】上記構成により、ワークを反転する反転装
置の一部を金型側に設ける必要がないので、下型の一部
が上下動する閉塞鍛造用の金型を使用して閉塞鍛造を行
う場合でもワークの反転が可能になる。

【００１２】また反転装置本体をリフト装置により上下
動する必要がないので、反転装置本体の構造が簡単とな
るため、製作が容易でかつ安価に提供できると共に、小
型軽量化が図れるため、既存のトランスファフィーダに
も容易に設置することができ、新たにトランスファフィ
ーダを設計する場合に比べて大変経済的である。

【００１３】さらにワークの反転が正常に行われたかを
判定し、正常に行われなかった場合は、プレス本体を非
常停止させることができることから、金型などが破損さ
れるのを未然に防止することもできる。

【００１４】上記目的を達成するため請求項２記載の発
明は、回転駆動手段の回転角度を任意に設定できるよう
にしたものである。

【００１５】上記構成により、回転駆動手段を調整する
だけで、ワークの反転角度を任意に設定することができ
るため、従来のギヤを交換するなどの煩雑な段取り作業
が不要になると共に、ワークが変る毎に行う段取り時間
の短縮が図れるため、生産性も向上する。

【００１６】上記目的を達成するため請求項３記載の発
明は、ワークを反転する際、一方の回転軸を回転駆動手
段で回転し、他方の回転軸はワークを介して従動回転さ
せることにより、両回転軸を同期回転させるようにした
ものである。

【００１７】上記構成により、両回転軸を回転駆動する
回転駆動手段を同期制御しなくとも、両回転軸を同期回
転させることができるため、複雑な制御系を必要としな
い。

【００１８】上記目的を達成するため請求項４記載の発
明は、回転軸の近傍にフィンガがワークをクランプした
のを検出するミスグリップ検出手段を設けたものであ
る。

【００１９】上記構成により、フィンガによりワークが
グリップされなかったり、ワークが正常な位置にグリッ
プされない状態で、ワーク反転動作が開始されるを未然
に防止することができる。

【００２０】上記目的を達成するため請求項５記載の発
明は、回転駆動手段の回転方向を、操作盤上で設定自在
としたものである。

【００２１】上記構成により、人為的な段取り替え作業
を必要とせずにワークの回転方向を自由に設定すること
ができるため、面倒な段取り替え作業が不要になる。

【００２２】

【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して詳述する。図１は鍛造プレス等のプレス本体に装
備されたトランスファフィーダの平面図、図２は同正面
図、図３以下はその詳細図を示す。

【００２３】これら図において１はプレス本体、２はプ
レス本体１内に設置されたトランスファフィーダ、３は
プレス本体１の上流側に設置されたワーク分離装置を示
す。上記ワーク分離装置３は、シュート３ａより連続的
に落下するワーク４を、シュート３ａの下端で１個ずつ
分離し、分離したワーク４をプッシャ３ｂで第１アイド
ルステーションＩ_１へ搬入するようになっている。

【００２４】プレス本体１内には、例えば３個所のアイ
ドルステーションＩ_１，Ｉ_２，Ｉ_３と、３個所の加工ス
テーションＷ_１，Ｗ_２，Ｗ_３が上流側より下流側へ等間
隔で設置されており、第１加工ステーションＷ_１から第
３加工ステーションＷ_３に設けられた閉塞鍛造金型８に
より、第１加工ステーションＷ_１ではワーク４のプリフ
ォームを、第２加工ステーションＷ_２では閉塞鍛造を、
そして第３加工ステーションＷ_３ではピアスとバリ取り
加工を行うようになっており、第２加工ステーションＷ
_２から第３加工ステーションＷ_３へワーク４を搬送する
際、後述するワーク反転装置本体１０によりワーク４の
反転を行うようになっている。

【００２５】上記トランスファフィーダ２は、ワーク搬
送方向Ａに沿って並設された一対のトランスファバー２
ａを有しており、これらトランスファバー２ａの対向面
に、複数対のフィンガ２ｂが上記アイドルステーション
Ｉ_１，Ｉ_２，Ｉ_３及び加工ステーションＷ_１，Ｗ_２，Ｗ
_３と同じ間隔で着脱自在に取付けられており、プレス本
体１の上流側には、トランスファバー２ａをフィード方
向、リフト方向及びクランプ方向の３次元方向へ駆動す
るフィード駆動手段５とリフト駆動手段６及びクランプ
駆動手段７が、そして下流側にはリフト駆動手段６とク
ランプ駆動手段７が設置されている。

【００２６】上流側に設けられた各駆動手段５，６，７
は、カムボックス１ａ内に収容されていて、プレス本体
１より取出された動力により、プレス本体１の動作に同
期して回転されるカム軸９を有しており、このカム軸９
に、フィードカム５ａとリフトカム６ａ及びクランプカ
ム７ａが図４に示すように固着されている。上記フィー
ドカム５ａには、中間部よりやや下側が枢支された一対
のフィードレバー５ｂがカムフォロワ５ｅを介して周接
されていて、フィードカム５ａの回転に伴いフィードレ
バー５ｂの上端側がフィード方向へ揺動されると共に、
各フィードレバー５ｂの上端はリンク５ｃを介して各ト
ランスファバー２ａの上端側端部が接続されていて、フ
ィードレバー５ｂの揺動に伴い、各トランスファバー２
ａがフィード方向へ駆動されるようになっている。

【００２７】また上記リフトカム６ａには、上流側と下
流側に設けられたリフトレバー６ｂのうち、上流側のリ
フトレバー６ｂがカムフォロワ６ｉを介して周接されて
いる。上記各リフトレバー６ｂも中間部よりやや下側枢
支されていて、下端間がリフトイコライザ軸６ｃにより
互に連動されており、上端部は、リンク６ｄを介してク
ランク６ｅの一端に接続されている。クランク６ｅの他
端側はリフト杆６ｆの下端に枢着されていて、リフトカ
ム６ａの回転によりリフトレバー６ｂが揺動されるのに
伴い、リンク６ｄ及びクランク６ｅを介して各リフト杆
６ｆが同期して上下動されると共に、各リフト杆６ｆの
上端には、クランプ方向に細長い支持部材６ｇが固着さ
れていて、これら支持部材６ｇにより各トランスファバ
ー２ａの下面をクランプ方向へ摺動自在に支承してい
る。

【００２８】さらに上記クランプカム７ａには、上流側
と下流側に設けられたクランプレバー７ｂのうち、上流
側のクランプレバー７ｂがカムフォロワ７ｍを介して周
接されている。上記各クランプレバー７ｂも中間部より
やや下側が枢支されていて、下端間がクランプイコライ
ザ軸７ｃにより互に連動されており、上端部はリンク７
ｄを介して第１クランク７ｅに接続されている。上記第
１クランク７ｅのクランク軸７ｆには、第２クランク７
ｇの中間部が固着されていて、この第２クランク７ｇの
両端はリンク７ｈを介してクランプキャリヤ７ｉに接続
されている。上記各クランプキャリヤ７ｉに各トランス
ファバー２ａの上流側と下流側にそれぞれ設けられてい
て、クランプレバー７ｂの揺動に伴い第１，第２クラン
ク７ｅ，７ｇ及びリンク７ｈを介して接離方向へ移動さ
れるようになっていると共に、各クランプキャリヤ７ｉ
の上面には、トランスファバー２ａを上下摺動自在に案
内するガイド部材７ｊが立設されている。

【００２９】一方上記トランスファバー２ａに取付けら
れたフィンガ２ｂのうち、ワーク４を第２加工ステーシ
ョンＷ_２から第３加工ステーションＷ_３へ搬送するフィ
ンガ２ｂの取付け個所にワーク反転装置本体１０が設置
されている。上記ワーク反転装置本体１０は図５ないし
図７に示すように、各トランスファバー２ａ内をクラン
プ方向へ貫通する回転軸１０ａを有している。これら回
転軸１０ａはブッシュ１０ｂを介してトランスファバー
２ａに回転自在に支承されていると共に、各回転軸１０
ａの後端部には、エアなどの流体圧で回転されるロータ
リアクチュエータよりなる回転駆動手段１１が接続され
ている。

【００３０】また上記各回転軸１０ａのうち、一方の回
転軸１０ａの先端には、フィンガ軸１０ｃの一端側が軸
方向に摺動自在に係合されていて、回転軸１０ａと一体
に回転するようになっており、フィンガ軸１０ｃの他端
側には、ミスグリップ検出手段１２のスリッププレート
１２ａが固着されている。上記スリッププレート１２ａ
は、圧縮ばね１２ｂよりフィンガ２ｂ方向へ付勢された
押圧部材１２ｃに、スラストワッシャ１２ｄを介して摺
接されていると共に、押圧部材１２ｃの両端側は一対の
ガイドピン１２ｅの一端側が固着されている。

【００３１】各ガイドピン１２ｅの他端側は、トランス
ファバー２ａに摺動自在に支承されていて、上記押圧部
材１２ｃがクランプ方向へ円滑に移動できるようになっ
ており、押圧部材１２ｃの上部は、ミスグリップ検出手
段１２の作動杆１２ｆの一端に固着されている。上記作
動杆１２ｆは、ガイドピン１２ｅと平行するようトラン
スファバー２ａに固着されたばね筒１２ｇに摺動自在に
支承されており、ばね筒１２ｇ内に収容された圧縮ばね
１２ｈによりフィンガ２ｂ方向へ付勢されている。上記
作動杆１２ｆの他端側には、トランスファバー２ａの背
面に取付けられた近接スイッチよりなる検出スイッチ１
２ｉを動作させるドグ１２ｊが取付けられている。そし
て上記フィンガ軸１０ｃの先端と、これに対向する回転
軸１０ａの先端に設けられたフィンガ取付け部１０ｅ
に、フィンガ２ｂが固着具１０ｆにより着脱自在に取付
けられている。

【００３２】一方上記回転軸１０ａを正逆回転する回転
手段には１１には、図８に示すように流体圧源１４よ
り、各回転駆動手段１１毎に設けられた電磁弁１５，１
６を介して流体圧が供給されるようになっている。また
各回転駆動手段１１には、回転軸１０ａが定位置（反転
前の位置）及び反転位置にあるかを検出する回転検出手
段１８が設けられている。上記回転検出手段１８は、例
えばリミットスイッチ１８ａ，１８ｂより構成されてい
て、一方のリミットスイッチ１８ａが定位置を、そして
他方が反転位置を検出するようになっている。なおリミ
ットスイッチ１８ａ，１８ｂは、近接スイッチなどでも
勿論よい。

【００３３】次に上記構成されたワーク反転装置の作用
を説明すると、プレス本体１の上流側に設置されたワー
ク分離装置３で１個ずつ分離されたワーク４は、ワーク
分離装置３のプッシャ３ｂで第１アイドルステーション
Ｉ_１へ搬入される。そしてフィード駆動手段５とリフト
駆動手段６及びクランプ駆動手段７によりフィード方
向、リフト方向及びクランプ方向の３次元方向に動作さ
れるトランスファバー２ａに取付けられたフィンガ２ｂ
にクランプされて、第２アイドルステーションＩ_２、第
３アイドルステーションＩ_３を経て第１加工ステーショ
ンＷ_１へ搬送され、第１加工ステーションＷ_１でプリフ
ォーム加工が行われる。

【００３４】その後第２加工ステーションＷ_２へ送られ
て、閉塞鍛造が行われた後、第３加工ステーションＷ_３
へ搬送される間に、ワーク反転装置本体１０により次の
ようにワーク４の反転が行われる。第２加工ステーショ
ンＷ_２で閉塞鍛造が完了して、スライド１ｂとともに上
型（図示せず）が上昇すると、リターン位置で待機して
いたトランスファバー２ａがクランプ動作を開始して、
第２加工ステーションＷ_２で加工の完了したワーク４を
各フィンガ２ｂがクランプする。このときクランプ反力
によりスリッププレート１２ａを介して押圧部材１２ｃ
が押圧され、これに連動された作動杆１２ｆに設けられ
たドグ１２ｊが検出スイッチ１２ｉを動作させるため、
検出スイッチ１２ｉからの信号により、ワーク４がクラ
ンプされたか否かが確認される。

【００３５】その後リフト駆動手段６によりトランスフ
ァバー２ａがワーク搬送高さ（パスライン）まで上昇さ
れ、フィード駆動手段５によりトランスファバー２ａの
アドバンス動作が開始されると、プレス本体１側に設け
られたロータリカムスイッチ（図示せず）からの信号に
より一方の電磁弁１５が反転ポジション１５ａに切換え
られて、ミスグリップ検出手段１２が設けられたワーク
反転装置本体１０側の回転駆動手段１１に流体圧が供給
され、回転駆動手段１１により一方の回転軸１０ａが回
転される。

【００３６】このときミスグリップ検出手段１２のない
ワーク反転装置本体１０側の回転駆動手段１１に接続さ
れた他方の電磁弁１６は中立ポジション１６ｂにあっ
て、他方の回転軸１０ａは自由回転状態にあるため、他
方の回転軸１０ａは従動回転して、各フィンガ２ｂの間
にクランプされたワーク４が反転される。すなわち一方
の回転軸１０ａが回転駆動手段１１により回転される
と、他方の回転軸１０ａはワーク４を介して従動回転さ
れるため、両回転軸１０ａの間に同期ずれが発生するの
を防止することができる。

【００３７】またワーク４の反転が完了すると、反転検
出手段１８のリミットスイッチ１８ｂが動作されて反転
完了信号が出力され、ロータリカムスイッチからの位置
確認信号と、このリミットスイッチ１８ｂからの信号に
よりワーク４の反転完了が確認されると、次の動作へ移
行するが、ロータリカムスイッチから位置確認信号が出
力されている間に、ワーク４の反転を検出するリミット
スイッチ１８ｂから信号が出力されない場合は、ワーク
４の反転が正常に行われなかったとして、プレス本体１
を非常停止させ、金型８などが破損されるのを防止す
る。

【００３８】一方ワーク４の反転は、トランスファバー
２ａがアドバンス動作をしている間に行われると共に、
ワーク４が反転され、トランスファバー２ａがアドバン
ス工程を終了すると、リフト駆動手段６によりトランス
ファバー２ａが下降されて、反転されたワーク４は第３
加工ステーションＷ_３へ搬入される。その後クランプの
駆動手段７により各トランスファバー２ａがアンクラン
プ方向へ動作されて、各フィンガ２ｂの間にクランプさ
れたワーク４がアンクランプされると共に、ワーク４の
アンクランプが完了すると、フィード駆動手段５でトラ
ンスファバー２ａは元の位置までリターンされ、この間
に各電磁弁１５，１６が同時に反転戻りポジション１５
ｃ，１６ｃへ切換えられて、各回転駆動手段１１へ流体
圧が供給され、各回転駆動手段１１により各フィンガ２
ｂが反転開始前の定位置へ復帰されて、次の動作のため
に待機すると共に、定位置を検出するリミットスイッチ
１８ａよりフィンガ２ｂが定位置へ復帰したのを確認す
る信号が出力される。

【００３９】以下上記動作を繰返してワーク４の反転作
業を行うもので、反転されて第３加工ステーションＷ_３
へ搬入されたワーク４は、第３加工ステーションＷ_３に
よりピアスとバリ取りが行われた後、第３加工ステーシ
ョンＷ_３よりプレス本体１外へ搬出されるようになる。

【００４０】なお上記実施の形態では、回転駆動手段１
１によりワーク４を１８０°反転する場合について説明
したが、反転角度は回転駆動手段１１の設定により任意
に選択できると共に、回転方向も切換え可能である。ま
た回転方向の操作は操作盤上で可能なことから、段取り
替えなどの作業も必要としない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の形態になるワーク反転装置が
設けられたトランスファフィーダの平面図である。

【図２】この発明の実施の形態になるワーク反転装置が
設けられたトランスファフィーダの正面図である。

【図３】この発明の実施の形態になるワーク反転装置が
設けられたトランスファフィーダの駆動系を示す正面図
である。

【図４】この発明の実施の形態になるワーク反転装置が
設けられたトランスファフィーダの駆動系を示す平面図
である。

【図５】この発明の実施の形態になるワーク反転装置の
断面図である。

【図６】この発明の実施の形態になるワーク反転装置の
拡大平面図である。

【図７】図６のＢ−Ｂ線に沿う断面図である。

【図８】この発明の実施の形態になるワーク反転装置の
流体圧回路を示す回路図である。

【符号の説明】

１…プレス本体 ２…トランスファフィーダ ２ａ…トランスファバー ２ｂ…フィンガ ４…ワーク ５…フィード駆動手段 ６…リフト駆動手段 ７…クランプ駆動手段 １０ａ…回転軸 １１…回転駆動手段 １２…ミスグリップ検出手段 １８…回転検出手段

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の加工ステーションＷ_１，Ｗ_２…を
   有し、かつこれら加工ステーションＷ_１，Ｗ_２…の少な
   くとも１個所で閉塞鍛造を行うプレス本体１内に設けら
   れ、かつフィード駆動手段５とリフト駆動手段６及びク
   ランプ駆動手段７により３次元方向へ動作される一対の
   トランスファバー２ａを有するトランスファフィーダ２
   において、上記各トランスファバー２ａの対向位置に設
   けられ、回転駆動手段１１により独立して正逆回転自在
   な回転軸１０ａと、上記各回転軸１０ａの対向端に着脱
   自在に取付けられたフィンガ２ｂと、上記フィンガ２ｂ
   の定位置及び反転位置を検出する回転検出手段１８と、
   プレス本体１に設けられたロータリカムスイッチからの
   信号と上記回転検出手段１８からの信号により、反転が
   正常に行われたかを判定する判定手段とを具備したこと
   を特徴とするトランスファフィーダのワーク反転装置。
2. 【請求項２】 回転駆動手段１１の回転角度を任意に設
   定できるようにしてなる請求項１記載のトランスファフ
   ィーダのワーク反転装置。
3. 【請求項３】 ワーク４を反転する際、一方の回転軸１
   ０ａを回転駆動手段１１で回転し、他方の回転軸１０ａ
   はワーク４を介して従動回転させることにより、両回転
   軸１０ａを同期回転させてなる請求項１記載のトランス
   ファフィーダのワーク反転装置。
4. 【請求項４】 回転軸１０ａの近傍にフィンガ２ｂがワ
   ーク４をクランプしたのを検出するミスグリップ検出手
   段１２を設けてなる請求項１記載のトランスファフィー
   ダのワーク反転装置。
5. 【請求項５】 回転駆動手段１１の回転方向を、操作盤
   上で設定自在としてなる請求項１記載のトランスファフ
   ィーダのワーク反転装置。