JP2699053B2 - プレス機のトランスファー装置 - Google Patents

プレス機のトランスファー装置

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JP2699053B2
JP2699053B2 JP1185894A JP1185894A JP2699053B2 JP 2699053 B2 JP2699053 B2 JP 2699053B2 JP 1185894 A JP1185894 A JP 1185894A JP 1185894 A JP1185894 A JP 1185894A JP 2699053 B2 JP2699053 B2 JP 2699053B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークを、並設された
所定の金型に順次移送するプレス機のトランスファー装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のトランスファー装置は、
金型の並設された方向にワークを移送するものであり、
複数の金型の両側には、ワークの移送方向と平行に往復
移動する2本のフィードバーが配設されていた。各フィ
ードバー上には、各フィードバーのワーク移送方向と平
行な移動に先行してワークの移送方向と平行に往復移動
する2本のフィンガー用バーが配設されるとともに、リ
ンクを介在させて各フィンガー用バーと連結され、前記
各フィンガー用バーの往復移動によって相互に接近・離
隔する複数組のフィンガーが配設されていた(特開昭6
3−160733号公報参照)。
【0003】ワーク移送時には、まず、2本のフィンガ
ー用バーがワーク移送方向と平行に前進移動して、各組
の対向するフィンガー相互が接近してワークを保持し、
その保持した状態で、2本のフィンガー用バーとともに
2本のフィードバーが、ワーク移送方向と平行に前進移
動する。その後、2本のフィンガー用バーが逆方向に後
退移動して、各組のフィンガー相互が離隔してワークを
解放し、その離隔した状態で、2本のフィンガー用バー
とともに2本のフィードバーが原位置に復帰するように
後退移動する。すなわち、フィンガー用バーとフィード
バーとの移動により、各組の対向するフィンガーが、ワ
ークを加工する各ステーション間で、相互に平面視の状
態でロ字形に動き、所定の金型にワークを順次移送して
いた。
【0004】さらに、通常、この種のトランスファー装
置では、プレス機にワークが供給された第1ステーショ
ンで1次加工がなされ、その後、順次、ワークを次のス
テーションに移送させて、所定の2次以降の加工が行な
われる。
【0005】この第1ステーションから第2ステーショ
ンへのワークの移送は、往復移動されるプッシュロッド
が使用され、第2ステーション以降では、ステーション
間の距離分を往復移動される2本のフィードバー上にそ
れぞれ配置された複数組のフィンガーを利用して行なわ
れている。その理由は、第1ステーションの周囲には、
ワークを供給するためのガイド等が配設され、フィンガ
ーがガイド等と干渉してしまうからである。
【0006】このプッシュロッドは、従来、並設された
フィードバーを保持するベースに固定されており、フィ
ードバーの往復移動と完全に同期して往復移動されてい
た。なお、フィードバーは、往復移動されるベースに固
定されており、このベースの移動により、往復移動され
ることとなる。また、ベースは、プレス機のクランクシ
ャフトの回転駆動からベルト・カム機構等を利用して、
往復移動されることとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のトラス
ファー装置では、第1ステーションから第2ステーショ
ンへワークを移送するプッシュロッドが、第2ステーシ
ョン以降のワークの移送を行なうフィードバーと同期移
動されるため、プッシュロッドの戻りきらない内に、第
1ステーションで加工されたワークがプッシュロッドの
上に載ってしまう。
【0008】そのため、高速時には、1次加工されたワ
ークがプッシュロッドと干渉して姿勢を崩し、その状態
でプッシュロッドが移送開始位置に戻ってワークが移送
されることとなり、適正な姿勢で第2ステーションへ送
ることができず、ワークのグリップミスや加工不良を生
じさせてしまう。
【0009】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、プレス機が高速化されても、ワークを供給された第
1ステーションから第2ステーションへ、プッシュロッ
ドによりワークを移送する際、ワークを適正な姿勢で移
送できるプレス機のトランスファー装置を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1番目の
トランスファー装置は、ベースに保持されて、ワークの
移送方向と平行として並設されるとともに、前記ワーク
移送方向と平行に往復移動する2本のフィードバーと、
該各フィードバー上に配設され、前記フィードバーの前
記ワーク移送方向と平行な移動に先行して、対向する相
互が接近・離隔してワークを挟持可能な複数組のフィン
ガーと、前記ベース上に配設されて、前記ワーク移送方
向と平行に往復移動するプッシュロッドと、を備え、第
1ステーションに供給されたワークを、前記プッシュロ
ッドにより、第1ステーションから第2ステーションに
移送し、第2ステーション以降では、前記各組のフィン
ガーの挟持と前記フィードバーの前記ワーク移送方向と
平行な移動とによって各ステーションに移送するプレス
機のトランスファー装置であって、前記プッシュロッド
が、前記ベース上で、前記ワーク移送方向と平行に移動
可能に保持されるとともに、前記各組のフィンガー相互
を接近・離隔移動させるフィンガー移動機構に対して連
動機構を介在させて連結されて、前記連動機構によっ
て、前記プッシュロッドの第1ステーションから第2ス
テーションへの前進移動が前記各組のフィンガーの相互
の接近移動と、前記プッシュロッドの第2ステーション
から第1ステーションへの後退移動が前記各組のフィン
ガーの相互の離隔移動と、それぞれ同期するように構成
されていることを特徴とする。
【0011】本発明に係る第2番目のトランスファー装
置は、上記構成において、前記フィンガー移動機構が、
軸方向に往復移動する2本のコネクティングロッドと、
該各コネクティングロッドに連結されて前記フィードバ
ー若しくはベース上で揺動可能に保持される第1リンク
と、前記各フィードバー上に配設されるとともに前記第
1リンクにそれぞれ連結されて前記フィードバーと平行
に往復移動する2本のフィンガー用バーと、前記各フィ
ンガーと対応して前記各フィードバー上で揺動可能に保
持されるとともに両端を前記各フィンガーと前記フィン
ガー用バーとに連結させる第2リンクと、を備えて構成
され、前記連動機構が、前記第1リンク、コネクティン
グロッド、フィンガー用バーのいずれかと前記プッシュ
ロッドとに連結されていることを特徴とする。
【0012】本発明に係る第3番目のトランスファー装
置は、第1番目のトランスファー装置において、前記各
フィードバーが前記ベース上で相互に接近・離隔可能に
保持され、前記各フィンガーが前記各フィードバーに固
定され、前記フィンガー移動機構が、前記各フィードバ
ーと、前記フィードバーの相互の接近・離隔移動を行な
う移動体と、を備えて構成され、前記連動機構が、前記
フィードバー、前記移動体のいずれかと前記プッシュロ
ッドとに連結されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の作用・効果】本発明に係る第1番目のトランス
ファー装置では、プッシュロッドが、ベース上で、ワー
ク移送方向と平行に移動可能に保持されるとともに、各
組のフィンガー相互を接近・離隔移動させるフィンガー
移動機構に対して連動機構を介在させて連結されて、連
動機構によって、プッシュロッドの第1ステーションか
ら第2ステーションへの前進移動が各組のフィンガーの
相互の接近移動と、プッシュロッドの第2ステーション
から第1ステーションへの後退移動が各組のフィンガー
の相互の離隔移動と、それぞれ同期するように構成され
ている。
【0014】すなわち、本発明に係る第1番目のトラン
スファー装置では、プッシュロッドが、従来のようなベ
ースに固定されてフィードバーと同期して移動するもの
でなく、フィードバーのワーク移送方向と平行な移動よ
り先行して移動する各組のフィンガーと同期して移動す
ることから、早戻りすることとなり、第1ステーション
に配置されるワークが第2ステーションへ移送されるた
めの移送開始位置に配置される前に、確実にプッシュロ
ッドを戻すことができ、プッシュロッドとワークとの不
用な干渉を防止することができる。
【0015】そして、本発明に係る第1番目のトランス
ファー装置では、プッシュロッドとフィンガー移動機構
とを、連動機構で単に連結させれば良いことから、連動
機構をリンク機構、歯車機構等の簡単な機械的な機構で
構成できる。
【0016】したがって、本発明に係る第1番目のトラ
ンスファー装置では、プレス機が高速化されても、ワー
クを供給された第1ステーションから第2ステーション
へ、プッシュロッドによりワークを移送する際、簡単な
機構で、ワークを適正な姿勢で移送することができる。
【0017】さらに、本発明に係る第1番目のトランス
ファー装置では、プッシュロッドに対して機械的な連動
機構を連結させて、プッシュロッドとフィンガーの移動
とを連動できる構成であり、プッシュロッドに、別途、
作動時間を要するエアシリンダ等の駆動装置を連結させ
る場合に比べて、より高速化に容易に対応することがで
きる。さらに、プッシュロッドに対してリンク機構、歯
車機構等の機械的な連動機構を連結させる構成であり、
リンク機構のリンク寸法形状や軸支位置、歯車機構の歯
車の径や歯数等を変更すれば、プッシュロッドの移動ス
トロークを容易に変更することができ、大きな移動スト
ロークを容易に小スペースで確保することができる。
【0018】本発明に係る第2番目のトランスファー装
置では、第1番目のトランスファー装置において、フィ
ンガー移動機構が、軸方向に往復移動する2本のコネク
ティングロッドと、各コネクティングロッドに連結され
てフィードバー若しくはベース上で揺動可能に保持され
る第1リンクと、各フィードバー上に配設されるととも
に第1リンクにそれぞれ連結されてフィードバーと平行
に往復移動する2本のフィンガー用バーと、各フィンガ
ーと対応して各フィードバー上で揺動可能に保持される
とともに両端を各フィンガーとフィンガー用バーとに連
結させる第2リンクと、を備えて構成されている。さら
に、連動機構が、第1リンク、コネクティングロッド、
フィンガー用バーのいずれかとプッシュロッドとに連結
されている。
【0019】すなわち、本発明に係る第2番目のトラン
スファー装置では、第1番目の装置の効果に加え、コネ
クティングロッドの往復移動により、第1リンクを介し
て、フィンガー用バーがワーク移送方向と平行に往復移
動し、フィンガー用バーの往復移動により、第2リンク
を介して、フィンガーが相互に接近・離隔移動するた
め、第2リンクの寸法形状を変えれば、各組の各々のフ
ィンガーの移動ストロークを容易に変更することができ
る。
【0020】また、連動機構が、プッシュロッドの近傍
となる第1リンク、コネクティングロッド、フィンガー
用バーのいずれかに連結されるため、連動機構をコンパ
クトにすることができる。
【0021】本発明の第3番目のトランスファー装置で
は、第1番目のトランスファー装置において、各フィー
ドバーがベース上で相互に接近・離隔可能に保持され、
各フィンガーが各フィードバーに固定されて、フィンガ
ー移動機構が、各フィードバーと、フィードバーの相互
の接近・離隔移動を行なう移動体と、を備えて構成され
ている。さらに、連動機構が、フィードバー、移動体の
いずれかとプッシュロッドとに連結されている。
【0022】すなわち、本発明の第3番目のトランスフ
ァー装置は、各組のフィンガーがそれぞれフィードバー
に固定されているため、第2番目のトランスファー装置
に比べて、フィンガー用バーや第2リンク等の各フィン
ガーを移動案内する部材が不要となるため、部品点数を
減少させることができる。
【0023】また、第2番目のトランスファー装置と同
様に、連動機構が、プッシュロッドの近傍に配置可能な
フィードバーや移動体のいずれかに連結されるため、連
動機構をコンパクトにすることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0025】第1実施例のトランスファー装置T1は、
本発明の第1番目と第2番目に対応した実施例であり、
図1・4に示すように、ワークW(W0・W1・W3・
…)を順次加工する多数の金型M(M1・M3・…)を
備えたプレス機Pに配置されるものであり、プレス機P
の左方の端部側に配置される駆動装置1と、金型Mの並
設方向である左右方向と平行として金型Mを間にした前
後に配置される2本のフィードバー16と、各フィード
バー16を金型Mの並設方向と平行に移動させるフィー
ドバー移動機構13と、各フィードバー16に前後方向
で相互に対向するように配置される複数組のフィンガー
28と、各組の対向するフィンガー28相互を接近させ
たり離隔させたりするためのフィンガー移動機構18
と、第1ステーションS1から第2ステーションS2に
ワークWを移送させるプッシュロッド36と、プッシュ
ロッド36を移動させる連動機構30と、を備えて構成
される。
【0026】駆動機構1は、図1・2に示すように、プ
レス機Pのクランクシャフトからの動力をベルト2によ
り取り入れて回転する回転軸4を、ケース3内に軸支さ
せており、回転軸4には、2つのカム5・6が固着され
ている。これらのカム5・6には、カムフォロア7・7
・8・8を当接させたスライダ9・10が係合してい
る。そして、これらのスライダ9・10は、それぞれ2
本ずつのコネクティングロッド19・14を固定させて
いる。なお、11は、ケース2に摺動可能に保持されて
カム6と係合するバランサである。
【0027】コネクティングロッド14・14は、各フ
ィードバー16を相互に連結保持するベース15に連結
固定されている。
【0028】各フィードバー16は、左方の端部でベー
ス15によって相互に連結保持されるとともに、右方の
端部側でも同様に図示しないベースによって、相互に連
結保持されている。また、各フィードバー16は、図示
しないガイドによって、ボルスタB上で金型Mの並設方
向である左右方向に移動可能に支持されている。
【0029】そして、フィードバー移動機構13は、図
示しない上述のガイドと、コネクティングロッド14・
14と、から構成されることとなる。
【0030】フィンガー移動機構18は、コネクティン
グロッド19、第1リンク20、フィンガー用バー2
3、第2リンク24、ガイドローラ27から構成されて
おり、2本のコネクティングロッド19・19が、それ
ぞれ、図1・3に示すように、右方の先端に、上下に分
離されたブラケット19a・19bを備え、各ブラケッ
ト19a・19b間に固着されるピン19cを利用し
て、第1リンク20を軸支している。
【0031】第1リンク20・20は、それぞれ、中間
部位を、ナット22を利用して各フィードバー16に固
着される段付ピン21を挿通させて、ピン21を中心に
揺動可能に各フィードバー16に支持される。また、各
第1リンク20は、各々の外方側の端部を、ブラケット
23a・23b間に固着されるピン23cを利用して各
フィンガー用バー23に軸支させ、さらに、各第1リン
ク20の内方側の端部をプッシュロッド36を移動させ
るための連動機構30を構成する後述のレバー31に軸
支させている。
【0032】各組の相互に対向するフィンガー28・2
8は、相互でワークW1・W3・…を保持可能なように
先端に保持部28aを備え、元部側が、各フィードバー
16に配設された4つのガイドローラ27に保持され
て、各組の対向する相互が接近・離脱可能に構成されて
いる。そして、各フィンガー28には、ピン28bが固
着され、ピン28bには、第2リンク24の係合孔24
aが係合されている。各第2リンク24は、平面視の状
態で略ヘ字形として、ピン25によって各フィードバー
16に対して回動可能に保持されるとともに、ピン26
によって、係合孔24aの反対側の端部が各フィンガー
用バー23に連結されている。
【0033】なお、各フィンガー28の保持部28a
は、実施例の場合、先端の端面に略V字形の凹部を形成
して構成され、左方側の保持部28aから順にワークW
1・W3・…の加工の程度に応じて、その凹部の形状が
対応して構成されている。
【0034】プッシュロッド36は、図1・3〜5に示
すように、2つのフィードバー16を連結させたベース
15上に配設され、ベース15に固定されたガイドレー
ル49上をフィードバー16・18と平行に摺動可能に
配設されている。
【0035】このプッシュロッド36は、ロッド本体3
7、取付ベース38、及び、カバー40を備えて構成さ
れ、ロッド本体37は、右方の先端側に配置されて、ワ
ークW1に当接してワークW1を第1ステーションS1
から第2ステーションS2へ移動させるもので、下面に
ガイドレール49に嵌まるガイドブロック41を固着さ
せた取付ベース38にボルト39止めされている。
【0036】取付ベース38は、ロッド本体37を取り
付ける板状部38aと、板状部38aの両縁に配置され
る側壁部38bと、板状部38aの左方側の四角柱状の
ブロック部38cと、を備え、ブロック部38cが、下
面にガイドブロック41を固着させるとともに、逆U字
形のカバー40を外装させている。
【0037】カバー40は、側面に押えボルト46を螺
合させ、押えボルト46の先端をブロック部38cに圧
接させることにより、ブロック部38cに固定されてい
る。47は、押えボルト46に螺合する止めナットであ
る。
【0038】また、カバー40には、上部に支持ボルト
42が螺合され、支持ボルト42には、ワッシャ43・
44・44と押えボルト34とを利用して、レバー31
が揺動可能に外装されている。45はブシュである。
【0039】プッシュロッド36を移動させるための連
動機構30は、第1実施例の場合、レバー31から構成
され、このレバー31は、平面視の状態で、く字形とし
て、両端に長孔31a・31aを備え、各長孔31a・
31aには、各第1リンク20の内方側に延びた延設部
20aにナット33止めされた段付きのピン32が配設
されている。
【0040】なお、上記のように、支持ボルト42を、
ロッド本体37を取り付けた取付ベース38に直接固定
しない理由は、第1リンク20の揺動運動によってプッ
シュロッド36が右方へ前進してワークW1以外のもの
と干渉した際、カバー40から取付ベース38を左方に
後退可能として、ロッド本体37等の損傷を防止するた
めである。
【0041】そして、このプッシュロッド36は、各フ
ィンガー用バー23を往復移動させるロッド19の往復
駆動によって、各第1リンク20がピン21を中心とし
て揺動運動することにより、ベース15の停止状態の
際、フィンガー移動機構18としての各第1リンク20
に軸支された連動機構30としてのレバー31が左右方
向に前進・後退して、レバー31とともに支持ボルト4
2・カバー40・取付ベース38・ロッド本体37が前
進・後退するため、第1ステーションS1と第2ステー
ションS2との間を往復移動することとなる。
【0042】なお、プレス機Pの図示しないスライド、
ベース15、フィンガー28、及び、プッシュロッド3
6の作動を示すサイクル図を図9に示す。実施例の場
合、図9に示すように、プッシュロッド36の各フィー
ドバー16に対する往復ストロークは、約80mmであ
り、カム5の回転に伴なう各フィンガー用バー23の各
フィードバー16に対する往復ストロークは、50mmで
あり、カム6の回転に伴なうベース15の往復ストロー
クは、100mmであり、プレス機Pのスライドの昇降ス
トロークは、140mmである。
【0043】また、第1ステーションS1の金型M1
は、図5に示すように、ダイス51、ポンチ52、及
び、ダイホルダ54、を備えて構成され、ダイス51に
は、材料供給口51aが形成され、ポンチ52には、下
方へ付勢されたプッシャピン53が配設されている。ま
た、ダイホルダ54には、第2ステーションS2側へワ
ークW1とプッシュロッド36のロッド本体37とを移
動させるための挿通孔54aが形成されている。ダイス
51の材料供給口51aには、1次加工するワークW0
を供給する図示しない材料供給装置が接続されている。
【0044】さらに、実施例の場合、第2ステーション
S2は、2次加工をするもので無く、第3ステーション
S3への待機位置としており、ダイホルダ54の挿通孔
54aから延びる受け台55が配設され、この受け台5
5上で、フィンガー28・28によって、第3ステーシ
ョンS3への移送が行なわれることとなる。受け台55
には、ロッド本体37が摺動可能な溝55aが形成さ
れ、この溝55aの幅は、1次加工されたワークW1の
幅より小さく構成されている。
【0045】つぎに、第1実施例のトランスファー装置
T1の作動態様について述べると(図9参照)、プレス
機Pのクランク角度が0°から60°の時には、回転軸
4の回転に伴なうカム5・6により、スライダ9が先行
した状態として、スライダ9・10が図1に示す状態か
らさらに右方側へ前進移動している状態としている。す
なわち、フィンガー移動機構18を構成するコネクティ
ングロッド19・19、第1リンク20・20、及び、
フィンガー用バー23によって、各組の対向するフィン
ガー28が、相互に接近して第2ステーションS2以降
のワークWをそれぞれ把持しており、また、プッシュロ
ッド36のロッド本体37もベース15に対して前進し
た位置に配置されており、その状態で、フィードバー移
動機構13のコネクティングロッド21によりベース1
5が前進移動している。そのため、第2ステーションS
2以降の各ワークWは、各組のフィンガー28・28に
把持されて次のステーションに移送され、図5に示すよ
うに、第1ステーションS1のワークW1は、プッシュ
ロッド36のロッド本体37に押されて第2ステーショ
ンS2に移送されることとなる。
【0046】そして、クランク角度が60°を越える付
近で、カム6の溝形状によりベース15が最前進位置で
停止され、クランク角度が70°を越える付近で、図6
に示すように、カム5の溝形状により、スライダ10よ
りもスライダ9が先行して後退し始める。そのため、コ
ネクティングロッド19・19、第1リンク20・2
0、及び、フィンガー用バー23・23によって、各組
の対向する各フィンガー28が、相互に離隔し、移送し
た各ワークWの把持を解除することとなり、また、連動
機構30としてのレバー31を連結させたプッシュロッ
ド36がベース15に対して後退し始める。なお、この
時には、各ワークWは、次ステーションS2・S3・…
への移送が完了することとなる。
【0047】その後、クランク角度が120°を越える
付近で、回転軸4の回転に伴なうカム5・6により、ス
ライダ9とともにスライダ10が図4の左方側へ後退移
動し、フィンガー用バー23と共にベース15が後退移
動する。
【0048】そして、クランク角度が180°となる直
前で、各ステーションに配置されていたワークW0・W
1・W3・…が加工される。その際、第1ステーション
S1では、図7に示すように、ベース15が戻りきって
いないにも関わらず、プッシュロッド36のロッド本体
37が早戻りしているため、1次加工されたワークW1
は、プッシュロッド36のロッド本体37と干渉せず
に、受け台55上に配置されることとなる。
【0049】その後、クランク角度が240°を越える
あたりで、回転軸4の回転に伴なうカム5・6により、
スライド10が停止してベース15が最後退位置に配置
され、一方、スライダ9が最後退位置から先行して前進
し始める。そのため、コネクティングロッド19・1
9、第1リンク20・20、フィンガー用バー23を介
して、各組の対向するフィンガー28が相互に接近し
て、第2ステーションS2以降のワークW1・W3・…
を把持し始め、また、連動機構30としてのレバー31
を介して第1リンク20・20に連結されたプッシュロ
ッド36が最後退位置から前進し始める。
【0050】その後、クランク角度が290°あたり
で、図1・8に示すように、ピストンロッド36がベー
ス15に対する最前進位置に配置され、1次加工したワ
ークW1の移送開始位置にプッシュロッド36のロッド
本体37を配置させることとなる。
【0051】そして、クランク角度が300°を越える
あたりで、回転軸4の回転に伴なうカム5・6により、
スライダ9とともにスライダ10が前進移動して、第1
ステーションS1で加工されたワークW1が、プッシュ
ロッド36のロッド本体37に押されて受け台55上を
摺動し、第2ステーションS2に移送され、また、第2
ステーションS2以降のワークW1・W3・…が、ベー
ス15の移動と共に、各組のフィンガー28で把持した
状態で、次のステーションに移送されることとなり、既
述の工程が繰り返されることとなる。
【0052】したがって、第1実施例のトランスファー
装置T1では、第1ステーションS1で1次加工された
ワークW1が第2ステーションS2へ移送されるための
移送開始位置に配置される前に、確実にプッシュロッド
36を戻すことができ、プッシュロッド36とワークW
1との不用な干渉を防止することができて、ワークW1
を適正な姿勢で第2ステーションS2へ移送することが
でき、既述の発明の作用・効果の欄における第1番目と
第2番目の装置と同様な効果を奏する。
【0053】なお、第1実施例の場合、その構成上、プ
ッシュロッド36のフィードバー16に対する移動スト
ロークを、フィンガー28の移動ストロークより大きく
増幅する必要があるため、第1リンク20において、揺
動中心である段付ピン21からレバー31との連結部位
のピン31までの距離を、段付ピン21からフィンガー
用バー23との連結部位のピン23cまでの距離より大
きくしているが、プッシュロッド36の移動ストローク
を変更させる場合には、第1リンク20において、揺動
中心である段付ピン21からレバー31との連結部位の
ピン31までの距離と、段付ピン21からフィンガー用
バー23との連結部位のピン23cまでの距離と、の割
合を変更すれば容易に対処することができる。
【0054】また、第1実施例では、プッシュロッド3
6を移動させる連動機構30としてのレバー31を、フ
ィンガー移動機構18としての第1リンク20に連結さ
せるように構成したが、図10に示すように、フィード
バー16に固定されるピン62に摺動可能に支持させ、
プッシュロッド36とフィンガー用バー23とに軸支さ
せるリンク51を設け、このリンク51を使用してプッ
シュロッド36を連動させるようにしても良い。この場
合、このリンク51は、く字形等の形状として、ベース
15に揺動可能に支持させても良い。
【0055】さらに、第1実施例では、2本の第1リン
ク20・20を、連動機構30としての1つのレバー3
1における長孔31a・31a部位に軸支させた場合を
示したが、勿論、一方の第1リンク20にレバー31を
軸支させるだけでも良い。但し、第1実施例のように、
2本の第1リンク20・20に対してレバー31に軸支
させ、そのレバー31を支持ボルト42回りで回動可能
とした場合には、第1リンク20・20の長さや軸支部
位の位置の誤差を吸収して、プッシュロッド36を円滑
に所定距離移動させることができる。
【0056】さらにまた、第1実施例では、フィンガー
移動機構18とプッシュロッド36とを連結する連動機
構として、レバー31を例示したが、図11・12に示
すように、歯車を利用したものでも良い。図11・12
に示す第2実施例のトランスファー装置T2の連動機構
63は、フィンガー移動機構18の一方のコネクティン
グロッド19に固定されるブラケット64と、ブラケッ
ト64に軸支されるリンク65と、リンク65の先端で
回動可能に支持されるピニオン66と、歯溝を上下方向
としてワーク移送方向と平行にベース15に突設されて
ピニオン66と噛合するラック67と、ラック67と平
行に対向してプッシュロッド36の側面に固定され、ピ
ニオン66と噛合するラック68と、から構成されてい
る。なお、図11・12において、従来と同様な部材に
は、同一符号が付してある。
【0057】この第2実施例のトランスファー装置T2
でも、第1実施例と同様に、フィンガー移動機構18の
コネクティングロッド19がフィードバー移動機構13
のコネクティングロッド14より先行して移動する際、
ブラケット64とリンク65とを介在させて、ピニオン
66がラック67上を転動するため、このピニオン66
に噛合しているラック68を固定させたプッシュロッド
36が、ガイドレール49上を移動して、ワークWを第
1ステーションS1から第2ステーションS2に移送し
たり、移送後に早戻りすることとなり、第1実施例と同
様な効果を奏する。
【0058】なお、この第2実施例の連動機構63で
は、フィンガー移動機構18のコネクティングロッド1
9のベース15に対する移動ストロークの2倍で、プッ
シュロッド36が移動することとなる。
【0059】さらに、第1・第2実施例では、各組のフ
ィンガー28が各フィードバー16に対して移動可能に
保持されているものを示したが、図13〜16に示す第
3実施例のトランスファー装置T3のように、各組のフ
ィンガー79が、フィードバー74に対して固定されて
構成されているタイプにも本発明を応用することができ
る。
【0060】この第3実施例のトランスファー装置T3
は、本発明の第1番目と第3番目に対応した実施例であ
り、フィードバー移動機構71としての軸方向に往復移
動するコネクティングロッド72が、ベース73に連結
され、ベース73は、ワークWの移送方向と直交する方
向に形成されるガイドレール部73aを備え、このガイ
ドレール部73a上に2本のフィードバー74が保持さ
れている。
【0061】各フィードバー74には、本体74aの両
端に、ガイドレール部73aに嵌合するガイドブロック
74bが固定され、本体74aには、所定数のフィンガ
ー79が固定されている。
【0062】そして、各フィードバー74の下面には、
各フィードバー74をワーク移送方向と平行に移動可能
に保持するとともに、各フィードバー74の相互の接近
・離隔移動を行なう移動体78が配設されている。これ
らの移動体78は、プレス機のクランクシャフトからの
駆動力を、プーリやベルト等を介在させて、利用するよ
うに構成されている。
【0063】なお、各フィードバー74を移動させる移
動体78は、各フィードバー74の図示しない反対側に
も配設されている。また、75は、ベース73のワーク
移送方向の移動を案内するガイドレールである。
【0064】そして、対向する各組のフィンガー79を
移動させるフィンガー移動機構77は、各フィードバー
74と移動体78とから構成されることとなる。
【0065】ワークWを第1ステーションS1から第2
ステーションS2に移送させるプッシュロッド88は、
ベース73に固定されてワーク移送方向と平行に配設さ
れるガイドレール90に嵌合されている。
【0066】フィンガー移動機構77とプッシュロッド
88とを連結する連動機構81は、一方のフィードバー
74のガイドブロック74bに軸支される第1リンク8
2と、第1リンク82の端部に軸支され、ベース73か
ら延びるブラケット86に固着されたピン84により、
揺動可能に保持されたく字形状のレバー83と、レバー
83とプッシュロッド88とに軸支される第2リンク8
5と、から構成されている。
【0067】この第3実施例のトランスファー装置T3
では、まず、図13に示す状態から、フィンガー移動機
構77の移動体78が相互に接近するように移動し、図
14に示すように、各組のフィンガー79が第2ステー
ションS2以降のワークW1等を把持する。その際、プ
ッシュロッド88は、連動機構81によって、その先端
88aを第1ステーションS1に配置させることとな
る。
【0068】その後、フィードバー移動機構71のコネ
クティングロッド72がワーク移送方向に前進移動する
ことから、図15に示すように、フィンガー79の把持
とプッシュロッド88の押圧とによって、各ワークW1
・W1・…が次ステーションS2・S3・…へ移送され
ることとなる。
【0069】ついで、フィンガー移動機構77の移動体
78が相互に離隔するように移動し、図16に示すよう
に、各組のフィンガー79が第3ステーションS3以降
のワークW1・…を解放する。と同時に、連動機構81
を介してフィードバー74に連結されているプッシュロ
ッド88は、その先端88aを第1ステーションS1の
位置に後退させることとなる。
【0070】その後、フィードバー移動機構71のコネ
クティングロッド72が図13に示す位置まで後退し始
めるとともに、ワークW0・W1・…が加工されること
となる。その際、プッシュッロッド88は、その先端8
8aを第1ステーションS1の後方に配置させることか
ら、第1ステーションS1で加工されたワークW1と干
渉することは無い。そして、以下、既述の工程が繰り返
される。
【0071】したがって、この第3実施例のトランスフ
ァー装置T3では、第1実施例と同様に、フィンガー移
動機構77としてのフィードバー74が、フィードバー
移動機構71によるワーク移送方向への移動より、各組
のフィンガー79相互を接近させたり離隔させたりする
ワーク移送方向と直交する方向への移動を、移動体77
によって先行する。そのため、その際、連動機構81に
より、プッシュロッド88が、ガイドレール90上を移
動し、ワークWを第1ステーションS1から第2ステー
ションS2に移送したり、移送後に早戻りすることとな
り、既述の発明の作用・効果の欄における第1番目と第
3番目の装置と同様な効果を奏する。
【0072】なお、第3実施例の連動機構81では、第
1リンク82をフィードバー74のガイドブロック74
bに連結させたものを示したが、移動体78が、ワーク
移送方向と直交する方向に移動するとともに、ベース7
3と一体的にワーク移送方向と平行に移動するように構
成されている場合には、第1リンク82を移動体78に
連結させるように構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のトランスファー装置を備
えたプレス機の概略部分平面図であり、ワークの移送開
始時の状態を示す。
【図2】同実施例のトランスファー装置のフィードバー
駆動装置を示す概略断面図である。
【図3】図4のIII −III 部位の概略断面図である。
【図4】同実施例のトランスファー装置を備えたプレス
機の概略部分平面図であり、移送終了後の状態を示す。
【図5】同実施例のプッシュロッドの動作を示す図であ
り、クランク角度が0°の状態を示す。
【図6】同実施例のプッシュロッドの動作を示す図であ
り、クランク角度が60°の状態を示す。
【図7】同実施例のプッシュロッドの動作を示す図であ
り、クランク角度が180°の状態を示す。
【図8】同実施例のプッシュロッドの動作を示す図であ
り、クランク角度が300°付近の状態を示す。
【図9】同実施例の1サイクルの動作を示すサイクル図
である。
【図10】第1実施例の変形例を示す図である。
【図11】第2実施例の概略部分平面図であり、ワーク
の移送開始時の状態を示す。
【図12】同実施例の概略部分平面図であり、移送終了
後の状態を示す。
【図13】第3実施例の概略部分平面図であり、プッシ
ュロッドの最後退位置を示す。
【図14】同実施例の概略部分平面図であり、ワークの
移送開始時の状態を示す。
【図15】同実施例の概略部分平面図であり、移送終了
直後の状態を示す。
【図16】同実施例の概略部分平面図であり、プッシュ
ロッドの後退途中の状態を示す。
【符号の説明】
15・73…ベース、 16・74…フィードバー、 18・776…フィンガー移動機構、 19…コネクティングロッド、 20…第1リンク、 23…フィンガー用バー、 24…第2リンク、 28・79…フィンガー、 30・31・61・63・81…連動機構、 36・88…プッシュロッド、 78…移動体、 S1…第1ステーション、 S2…第2ステーション、 M(M1・M3)…金型、 W(W0・W1・W3)…ワーク、 P…プレス機、 T1・T2・T3…トランスファー装置。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベースに保持されて、ワークの移送方向
    と平行として並設されるとともに、前記ワーク移送方向
    と平行に往復移動する2本のフィードバーと、 該各フィードバー上に配設され、前記フィードバーの前
    記ワーク移送方向と平行な移動に先行して、対向する相
    互が接近・離隔してワークを挟持可能な複数組のフィン
    ガーと、 前記ベース上に配設されて、前記ワーク移送方向と平行
    に往復移動するプッシュロッドと、を備え、 第1ステーションに供給されたワークを、前記プッシュ
    ロッドにより、第1ステーションから第2ステーション
    に移送し、第2ステーション以降では、前記各組のフィ
    ンガーの挟持と前記フィードバーの前記ワーク移送方向
    と平行な移動とによって各ステーションに移送するプレ
    ス機のトランスファー装置であって、 前記プッシュロッドが、前記ベース上で、前記ワーク移
    送方向と平行に移動可能に保持されるとともに、前記各
    組のフィンガー相互を接近・離隔移動させるフィンガー
    移動機構に対して連動機構を介在させて連結されて、 前記連動機構によって、前記プッシュロッドの第1ステ
    ーションから第2ステーションへの前進移動が前記各組
    のフィンガーの相互の接近移動と、前記プッシュロッド
    の第2ステーションから第1ステーションへの後退移動
    が前記各組のフィンガーの相互の離隔移動と、それぞれ
    同期するように構成されていることを特徴とするプレス
    機のトランスファー装置。
  2. 【請求項2】 前記フィンガー移動機構が、軸方向に往
    復移動する2本のコネクティングロッドと、該各コネク
    ティングロッドに連結されて前記フィードバー若しくは
    ベース上で揺動可能に保持される第1リンクと、前記各
    フィードバー上に配設されるとともに前記第1リンクに
    それぞれ連結されて前記フィードバーと平行に往復移動
    する2本のフィンガー用バーと、前記各フィンガーと対
    応して前記各フィードバー上で揺動可能に保持されると
    ともに両端を前記各フィンガーと前記フィンガー用バー
    とに連結させる第2リンクと、を備えて構成され、 前記連動機構が、前記第1リンク、コネクティングロッ
    ド、フィンガー用バーのいずれかと前記プッシュロッド
    とに連結されていることを特徴とする請求項1記載のプ
    レス機のトランスファー装置。
  3. 【請求項3】 前記各フィードバーが前記ベース上で相
    互に接近・離隔可能に保持され、 前記各フィンガーが前記各フィードバーに固定され、 前記フィンガー移動機構が、前記各フィードバーと、前
    記フィードバーの相互の接近・離隔移動を行なう移動体
    と、を備えて構成され、 前記連動機構が、前記フィードバー、前記移動体のいず
    れかと前記プッシュロッドとに連結されていることを特
    徴とする請求項1記載のプレス機のトランスファー装
    置。
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