JPH11114633A - 形材の引曲げ加工装置 - Google Patents
形材の引曲げ加工装置Info
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- JPH11114633A JPH11114633A JP27445697A JP27445697A JPH11114633A JP H11114633 A JPH11114633 A JP H11114633A JP 27445697 A JP27445697 A JP 27445697A JP 27445697 A JP27445697 A JP 27445697A JP H11114633 A JPH11114633 A JP H11114633A
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- mandrel
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- inclined surface
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 上方開口凹溝および下方開口凹溝の少なくと
も一方を有し、かつ凹溝両縁部のうち少なくとも一方に
凹溝底面に向かって他方の縁部の方に傾斜した傾斜面が
形成されている形材を引曲げ加工するさい、曲げられる
べき部分に潰れが全く生じず、同部分の凹溝開口幅が狭
くならないようにする。 【解決手段】 形材9 の凹溝縁部の傾斜面92と対向する
第1傾斜面51をマンドレル5 に形成し、回転曲げ型2 の
嵌入凹溝20におけるマンドレル5 と対向する側面21を、
嵌入凹溝20底面に向かってマンドレル5 の方に傾斜した
傾斜面とし、マンドレル5 に、嵌入凹溝20に嵌め入れら
れるさい嵌入凹溝の傾斜側面21と滑り接触し、それによ
ってマンドレル5 を形材の凹溝91に押し込んで、マンド
レルの第1傾斜面51を形材の凹溝縁部の傾斜面92に押し
当てるようになされた第2傾斜面52を形成する。
も一方を有し、かつ凹溝両縁部のうち少なくとも一方に
凹溝底面に向かって他方の縁部の方に傾斜した傾斜面が
形成されている形材を引曲げ加工するさい、曲げられる
べき部分に潰れが全く生じず、同部分の凹溝開口幅が狭
くならないようにする。 【解決手段】 形材9 の凹溝縁部の傾斜面92と対向する
第1傾斜面51をマンドレル5 に形成し、回転曲げ型2 の
嵌入凹溝20におけるマンドレル5 と対向する側面21を、
嵌入凹溝20底面に向かってマンドレル5 の方に傾斜した
傾斜面とし、マンドレル5 に、嵌入凹溝20に嵌め入れら
れるさい嵌入凹溝の傾斜側面21と滑り接触し、それによ
ってマンドレル5 を形材の凹溝91に押し込んで、マンド
レルの第1傾斜面51を形材の凹溝縁部の傾斜面92に押し
当てるようになされた第2傾斜面52を形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アルミニウム押
出形材等の形材に曲げ加工を施して、テラス、カーポー
ト等の組立建物における垂木材やカーテンレール材等を
構成する曲り材を製造するのに用いられる形材の引曲げ
加工装置に関し、さらに詳しくは、上方開口凹溝および
下方開口凹溝のうち少なくとも一方を有し、かつ凹溝両
縁部のうち少なくとも一方に凹溝底面に向かって他方の
縁部の方に傾斜した傾斜面が形成されている形材を引曲
げ加工する装置に関するものである。
出形材等の形材に曲げ加工を施して、テラス、カーポー
ト等の組立建物における垂木材やカーテンレール材等を
構成する曲り材を製造するのに用いられる形材の引曲げ
加工装置に関し、さらに詳しくは、上方開口凹溝および
下方開口凹溝のうち少なくとも一方を有し、かつ凹溝両
縁部のうち少なくとも一方に凹溝底面に向かって他方の
縁部の方に傾斜した傾斜面が形成されている形材を引曲
げ加工する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】この
種の引曲げ加工装置として、形材の凹溝にこれの一端か
ら挿入される可撓性マンドレルを備え、回転曲げ型の外
周面に、凹溝にマンドレルが挿入された形材の曲げられ
るべき部分が嵌め入れられる嵌入凹溝が形成されている
ものが従来より知られている。
種の引曲げ加工装置として、形材の凹溝にこれの一端か
ら挿入される可撓性マンドレルを備え、回転曲げ型の外
周面に、凹溝にマンドレルが挿入された形材の曲げられ
るべき部分が嵌め入れられる嵌入凹溝が形成されている
ものが従来より知られている。
【0003】上記装置にあっては、マンドレルの存在に
よって形材の曲げられるべき部分の大きな潰れは防止さ
れるが、マンドレルと形材の凹溝内面との間には、マン
ドレルの挿入・引抜きのためのクリアランスが設けられ
ているため、形材の曲げられるべき部分に僅かに潰れが
生じて、同部分の凹溝開口幅が少なくともクリアランス
の分だけ狭くなっていた。ところが、凹溝開口幅が僅か
でも狭くなると、得られた曲げ材を例えばテラス等の垂
木材として用いる場合、凹溝に屋根板縁部やビードを嵌
め入れるのが困難となって施工性が悪くなり、またカー
テンレール材として用いる場合、曲り部におけるカーテ
ンランナーの通りが悪くなってカーテンを動かし難くな
るという問題があった。
よって形材の曲げられるべき部分の大きな潰れは防止さ
れるが、マンドレルと形材の凹溝内面との間には、マン
ドレルの挿入・引抜きのためのクリアランスが設けられ
ているため、形材の曲げられるべき部分に僅かに潰れが
生じて、同部分の凹溝開口幅が少なくともクリアランス
の分だけ狭くなっていた。ところが、凹溝開口幅が僅か
でも狭くなると、得られた曲げ材を例えばテラス等の垂
木材として用いる場合、凹溝に屋根板縁部やビードを嵌
め入れるのが困難となって施工性が悪くなり、またカー
テンレール材として用いる場合、曲り部におけるカーテ
ンランナーの通りが悪くなってカーテンを動かし難くな
るという問題があった。
【0004】この発明の目的は、上記の問題点を解決す
ることにある。
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明による形材の引
曲げ加工装置は、上方開口凹溝および下方開口凹溝のう
ち少なくとも一方を有し、かつ凹溝両縁部のうち少なく
とも一方に凹溝底面に向かって他方の縁部の方に傾斜し
た傾斜面が形成されている形材を引曲げ加工する装置で
あって、形材の凹溝にこれの一端から挿入される可撓性
マンドレルを備え、回転曲げ型の外周面に、凹溝にマン
ドレルが挿入された形材の曲げられるべき部分が嵌め入
れられる嵌入凹溝が形成されているものにおいて、凹溝
縁部の傾斜面と対向する第1傾斜面がマンドレルに形成
され、回転曲げ型の嵌入凹溝におけるマンドレルと対向
する側面が、嵌入凹溝底面に向かってマンドレルの方に
傾斜した傾斜面となされているとともに、マンドレル
に、嵌入凹溝に嵌め入れられるさい嵌入凹溝の傾斜側面
と滑り接触し、それによってマンドレルを形材の凹溝に
押し込んで、マンドレルの第1傾斜面を形材の凹溝縁部
の傾斜面に押し当てるようになされた第2傾斜面が形成
されていることを特徴としている。
曲げ加工装置は、上方開口凹溝および下方開口凹溝のう
ち少なくとも一方を有し、かつ凹溝両縁部のうち少なく
とも一方に凹溝底面に向かって他方の縁部の方に傾斜し
た傾斜面が形成されている形材を引曲げ加工する装置で
あって、形材の凹溝にこれの一端から挿入される可撓性
マンドレルを備え、回転曲げ型の外周面に、凹溝にマン
ドレルが挿入された形材の曲げられるべき部分が嵌め入
れられる嵌入凹溝が形成されているものにおいて、凹溝
縁部の傾斜面と対向する第1傾斜面がマンドレルに形成
され、回転曲げ型の嵌入凹溝におけるマンドレルと対向
する側面が、嵌入凹溝底面に向かってマンドレルの方に
傾斜した傾斜面となされているとともに、マンドレル
に、嵌入凹溝に嵌め入れられるさい嵌入凹溝の傾斜側面
と滑り接触し、それによってマンドレルを形材の凹溝に
押し込んで、マンドレルの第1傾斜面を形材の凹溝縁部
の傾斜面に押し当てるようになされた第2傾斜面が形成
されていることを特徴としている。
【0006】上記装置にあっては、嵌入凹溝に嵌め入れ
られるさいマンドレルの第2傾斜面が嵌入凹溝の傾斜側
面と滑り接触し、それによって、マンドレルを形材の凹
溝に押し込み、マンドレルの第1傾斜面を形材の凹溝縁
部の傾斜面に押し当てるようになされているので、形材
の曲げられるべき部分には全く潰れを生じることがな
く、同部分の凹溝開口幅が狭くならない。
られるさいマンドレルの第2傾斜面が嵌入凹溝の傾斜側
面と滑り接触し、それによって、マンドレルを形材の凹
溝に押し込み、マンドレルの第1傾斜面を形材の凹溝縁
部の傾斜面に押し当てるようになされているので、形材
の曲げられるべき部分には全く潰れを生じることがな
く、同部分の凹溝開口幅が狭くならない。
【0007】上記装置において、可撓性マンドレルは、
例えば超高分子量ポリエチレン樹脂等によって形成され
る。
例えば超高分子量ポリエチレン樹脂等によって形成され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照しながら説明する。
照しながら説明する。
【0009】以下の説明において、「左」とは図1の
下、「右」とは図1の上をいい、「前」とは図1の左、
「後」とは図1の右をいうものとする。
下、「右」とは図1の上をいい、「前」とは図1の左、
「後」とは図1の右をいうものとする。
【0010】図示の実施形態は、この発明を、上方開口
凹溝(91)および下方開口凹溝(91)を有し、かつ凹溝(91)
両縁部に凹溝(91)底面に向かって互いに他方の縁部の方
に傾斜した傾斜面(92)が形成されているアルミニウム押
出形材(9) (図2および図3参照)を引曲げ加工し、そ
れによって組立テラスの垂木材を構成する曲げ材を製造
する引曲げ加工装置に適用したものである。
凹溝(91)および下方開口凹溝(91)を有し、かつ凹溝(91)
両縁部に凹溝(91)底面に向かって互いに他方の縁部の方
に傾斜した傾斜面(92)が形成されているアルミニウム押
出形材(9) (図2および図3参照)を引曲げ加工し、そ
れによって組立テラスの垂木材を構成する曲げ材を製造
する引曲げ加工装置に適用したものである。
【0011】図1に示すように、引曲げ加工装置(1)
は、回転曲げ型(2) と、締付け型(3)と、圧力型(4)
と、形材(9) の両凹溝(91)にこれらの後端から挿入され
る可撓性マンドレル(5) とを備えてなり、回転曲げ型
(2) の外周面の一部には、両凹溝(92)にマンドレル(5)
が挿入された形材(9) の曲げられるべき部分が嵌め入れ
られる嵌入凹溝(20)が形成されている。
は、回転曲げ型(2) と、締付け型(3)と、圧力型(4)
と、形材(9) の両凹溝(91)にこれらの後端から挿入され
る可撓性マンドレル(5) とを備えてなり、回転曲げ型
(2) の外周面の一部には、両凹溝(92)にマンドレル(5)
が挿入された形材(9) の曲げられるべき部分が嵌め入れ
られる嵌入凹溝(20)が形成されている。
【0012】そして、凹溝(91)両縁部の傾斜面(92)と対
向する第1傾斜面(51)がマンドレル(5) に形成され、回
転曲げ型(2) の嵌入凹溝(20)におけるマンドレル(5) と
対向する側面(21)が、嵌入凹溝(20)底面に向かってマン
ドレル(5) の方に傾斜した傾斜面となされているととも
に、マンドレル(5) に、嵌入凹溝(20)に嵌め入れられる
さい嵌入凹溝(20)の傾斜側面(21)と滑り接触し、それに
よってマンドレル(5)を形材(9) の凹溝(91)に押し込ん
で、マンドレル(5) の第1傾斜面(51)を形材(9) の凹溝
(91)両縁部の傾斜面(92)に押し当てるようになされた第
2傾斜面(52)が形成されている。
向する第1傾斜面(51)がマンドレル(5) に形成され、回
転曲げ型(2) の嵌入凹溝(20)におけるマンドレル(5) と
対向する側面(21)が、嵌入凹溝(20)底面に向かってマン
ドレル(5) の方に傾斜した傾斜面となされているととも
に、マンドレル(5) に、嵌入凹溝(20)に嵌め入れられる
さい嵌入凹溝(20)の傾斜側面(21)と滑り接触し、それに
よってマンドレル(5)を形材(9) の凹溝(91)に押し込ん
で、マンドレル(5) の第1傾斜面(51)を形材(9) の凹溝
(91)両縁部の傾斜面(92)に押し当てるようになされた第
2傾斜面(52)が形成されている。
【0013】形材(9) は、上下対称形であって、左側壁
(93)、左側壁(93)の高さ中央部から互いに間隔をおいて
右方にのびる上下2つの水平壁(94)、上部水平壁(94)の
先端から上方にのびる上部右側壁(95)、および下部水平
壁(94)の先端から下方にのびる下部右側壁(95)を備えて
いる(図2および図3参照)。上方開口凹溝(91)は、左
側壁(93)における上部水平壁(94)の上側部分、上部水平
壁(94)および上部右側壁(95)によって構成され、下方開
口凹溝(91)は、左側壁(93)における下部水平壁(94)の下
側部分、下部水平壁(94)および下部右側壁(95)によって
構成されている。これらのうち上方開口凹溝(91)を構成
する左側壁(93)の上側部分および上部右側壁(95)につい
て詳しく説明すると、左側壁(93)上側部分の右側面の上
端部および高さ中央部に、右方に突出しかつ先端部が上
下に対向するように折れ曲がっている1対のビード嵌入
溝形成用右方突出壁(96)が形成されている。上部右方突
出壁(96)の下向き先端部を除く部分は、右斜め下方に傾
斜しており、同部分の上面が、上方開口凹溝(91)左縁部
の傾斜面(92)を構成している。上部右側壁(95)の高さ中
央部に、段差(97)が設けられている。上部右側壁(95)の
上端部に、右斜め上方に折れ曲がった折曲部(98)が形成
され、折曲部(98)の基端部分に、左方に突出した突条(9
9)が形成されており、折曲部(98)左側面およびこれに連
なる突条(99)上面が、上方開口凹溝(91)右縁部の傾斜面
(92)を構成している。
(93)、左側壁(93)の高さ中央部から互いに間隔をおいて
右方にのびる上下2つの水平壁(94)、上部水平壁(94)の
先端から上方にのびる上部右側壁(95)、および下部水平
壁(94)の先端から下方にのびる下部右側壁(95)を備えて
いる(図2および図3参照)。上方開口凹溝(91)は、左
側壁(93)における上部水平壁(94)の上側部分、上部水平
壁(94)および上部右側壁(95)によって構成され、下方開
口凹溝(91)は、左側壁(93)における下部水平壁(94)の下
側部分、下部水平壁(94)および下部右側壁(95)によって
構成されている。これらのうち上方開口凹溝(91)を構成
する左側壁(93)の上側部分および上部右側壁(95)につい
て詳しく説明すると、左側壁(93)上側部分の右側面の上
端部および高さ中央部に、右方に突出しかつ先端部が上
下に対向するように折れ曲がっている1対のビード嵌入
溝形成用右方突出壁(96)が形成されている。上部右方突
出壁(96)の下向き先端部を除く部分は、右斜め下方に傾
斜しており、同部分の上面が、上方開口凹溝(91)左縁部
の傾斜面(92)を構成している。上部右側壁(95)の高さ中
央部に、段差(97)が設けられている。上部右側壁(95)の
上端部に、右斜め上方に折れ曲がった折曲部(98)が形成
され、折曲部(98)の基端部分に、左方に突出した突条(9
9)が形成されており、折曲部(98)左側面およびこれに連
なる突条(99)上面が、上方開口凹溝(91)右縁部の傾斜面
(92)を構成している。
【0014】回転曲げ型(2) の嵌入凹溝(20)は、回転曲
げ型(2) の外周面の一部に固着された嵌入凹溝形成部材
(2a)の外側面に形成されている。嵌入凹溝(20)底面の幅
中央部に、形材(9) における上下両水平壁(94)およびこ
れらの間に位置する左側壁(93)部分によって形成された
右方開口凹溝(100) に嵌め入れられる左方突出壁(22)が
形成されている(図2および図3参照)。
げ型(2) の外周面の一部に固着された嵌入凹溝形成部材
(2a)の外側面に形成されている。嵌入凹溝(20)底面の幅
中央部に、形材(9) における上下両水平壁(94)およびこ
れらの間に位置する左側壁(93)部分によって形成された
右方開口凹溝(100) に嵌め入れられる左方突出壁(22)が
形成されている(図2および図3参照)。
【0015】2つのマンドレル(5) は、上下対称形であ
って、いずれも超高分子量ポリエチレン樹脂(商品名
「ハイモラー」)からなり、それらの後端が連結棒(6)
を介してマンドレル引抜き用シリンダ(図示略)に接続
されている。マンドレル(5) は横断面略I形であって、
左側面の高さ中間部に、形材(9) の凹溝(91)底面側の右
方突出壁(96)に沿う段差(52)が設けられ、右側面の高さ
中間部に、形材(9) の上部または下部左側壁(95)の段差
(97)に沿う段差(53)が設けられている。
って、いずれも超高分子量ポリエチレン樹脂(商品名
「ハイモラー」)からなり、それらの後端が連結棒(6)
を介してマンドレル引抜き用シリンダ(図示略)に接続
されている。マンドレル(5) は横断面略I形であって、
左側面の高さ中間部に、形材(9) の凹溝(91)底面側の右
方突出壁(96)に沿う段差(52)が設けられ、右側面の高さ
中間部に、形材(9) の上部または下部左側壁(95)の段差
(97)に沿う段差(53)が設けられている。
【0016】形材(9) の曲げられるべき部分がマンドレ
ル(5) とともに回転曲げ型(2) の嵌入凹溝(20)に嵌め入
れられていない状態(図2参照)では、形材(9) の上方
開口凹溝(91)および下方開口凹溝(91)底面とマンドレル
(5) とのクリアランスは、約2mmであり、形材(9) の
両凹溝(91)側面とマンドレル(5) とのクリアランスは、
平均約0.2mmであり、形材(9) の凹溝(91)両縁部の
傾斜面(92)とマンドレル(5) の第1傾斜面(51)とのクリ
アランスも、平均約0.2mmである。
ル(5) とともに回転曲げ型(2) の嵌入凹溝(20)に嵌め入
れられていない状態(図2参照)では、形材(9) の上方
開口凹溝(91)および下方開口凹溝(91)底面とマンドレル
(5) とのクリアランスは、約2mmであり、形材(9) の
両凹溝(91)側面とマンドレル(5) とのクリアランスは、
平均約0.2mmであり、形材(9) の凹溝(91)両縁部の
傾斜面(92)とマンドレル(5) の第1傾斜面(51)とのクリ
アランスも、平均約0.2mmである。
【0017】締付け型(3) は、回転曲げ型(2) からのび
るアーム(7) に固定状に設けられて回転曲げ型(2) とと
もに回転するようになされている。この締付け型(3) に
よって、形材(9) の前端部がクランプされる。
るアーム(7) に固定状に設けられて回転曲げ型(2) とと
もに回転するようになされている。この締付け型(3) に
よって、形材(9) の前端部がクランプされる。
【0018】圧力型(4) は、回転曲げ型(2) の左側に前
後方向に配置されている。この圧力型(4) によって、形
材(9) の右側面が回転曲げ型(2) に押し付けられる。
後方向に配置されている。この圧力型(4) によって、形
材(9) の右側面が回転曲げ型(2) に押し付けられる。
【0019】上記の引曲げ加工装置(1) により、次のよ
うにして形材(9) の曲げ加工を行うことができる。
うにして形材(9) の曲げ加工を行うことができる。
【0020】まず、形材(9) の上方開口凹溝(91)および
下方開口凹溝(91)にこれらの後端からマンドレル(5) を
挿入する。そして、形材(9) の前端部を締付け型(3) に
よってクランプして固定し、圧力型(4) により形材(9)
の右側面を回転曲げ型(2) に押し付けながら、回転曲げ
型(2) を時計回り方向に回転させる。そうすると、形材
(9) の曲げられるべき部分がマンドレル(5) とともに回
転曲げ型(2) の嵌入凹溝(20)に嵌め入れられていくが、
このさい、マンドレル(5) の第2傾斜面(52)が嵌入凹溝
(20)の傾斜側面(21)と滑り接触し、それによってマンド
レル(5) が形材(9) の凹溝(91)に押し込まれ、マンドレ
ル(5) の第1傾斜面(51)が形材(9) の凹溝(91)両縁部の
傾斜面(92)に強く押し当てられる(図3参照)。その結
果、形材(9) にこれの両凹溝(91)開口幅を拡げようとす
る力が加えられので、形材(9) の曲げられるべき部分
は、引曲げ時にかかる曲げ半径方向の外力に抗して全く
潰れを生じることがなく、両凹溝(91)開口幅も全く変化
しない。
下方開口凹溝(91)にこれらの後端からマンドレル(5) を
挿入する。そして、形材(9) の前端部を締付け型(3) に
よってクランプして固定し、圧力型(4) により形材(9)
の右側面を回転曲げ型(2) に押し付けながら、回転曲げ
型(2) を時計回り方向に回転させる。そうすると、形材
(9) の曲げられるべき部分がマンドレル(5) とともに回
転曲げ型(2) の嵌入凹溝(20)に嵌め入れられていくが、
このさい、マンドレル(5) の第2傾斜面(52)が嵌入凹溝
(20)の傾斜側面(21)と滑り接触し、それによってマンド
レル(5) が形材(9) の凹溝(91)に押し込まれ、マンドレ
ル(5) の第1傾斜面(51)が形材(9) の凹溝(91)両縁部の
傾斜面(92)に強く押し当てられる(図3参照)。その結
果、形材(9) にこれの両凹溝(91)開口幅を拡げようとす
る力が加えられので、形材(9) の曲げられるべき部分
は、引曲げ時にかかる曲げ半径方向の外力に抗して全く
潰れを生じることがなく、両凹溝(91)開口幅も全く変化
しない。
【0021】上記加工後、締付け型(3) および圧力型
(4) を緩めて、形材(9) の曲り部を回転曲げ型(2) の嵌
入凹溝(20)から外すと、形材(9) の凹溝(91)に押し込ま
れていたマンドレル(5) が戻されて、形材(9) とマンド
レル(5) との間にマンドレル(5) を引き抜ける程度のク
リアランスができるので(図2参照)、マンドレル(5)
を凹溝(91)の後端から引き抜く。こうして得られた曲り
材よりなる垂木材は、これの曲り部に全く潰れがなく、
両凹溝開口幅も全長にわたって同一である。したがっ
て、凹溝への屋根板の嵌め込みを極めてスムーズに行う
ことができ、ビード嵌入溝へのビードの嵌め込みについ
ても全く支障なく行うことができる。
(4) を緩めて、形材(9) の曲り部を回転曲げ型(2) の嵌
入凹溝(20)から外すと、形材(9) の凹溝(91)に押し込ま
れていたマンドレル(5) が戻されて、形材(9) とマンド
レル(5) との間にマンドレル(5) を引き抜ける程度のク
リアランスができるので(図2参照)、マンドレル(5)
を凹溝(91)の後端から引き抜く。こうして得られた曲り
材よりなる垂木材は、これの曲り部に全く潰れがなく、
両凹溝開口幅も全長にわたって同一である。したがっ
て、凹溝への屋根板の嵌め込みを極めてスムーズに行う
ことができ、ビード嵌入溝へのビードの嵌め込みについ
ても全く支障なく行うことができる。
【0022】
【発明の効果】この発明の形材の引曲げ加工装置によれ
ば、嵌入凹溝に嵌め入れられるさいマンドレルの第2傾
斜面が嵌入凹溝の傾斜側面と滑り接触し、それによっ
て、マンドレルを形材の凹溝に押し込み、マンドレルの
第1傾斜面を形材の凹溝縁部の傾斜面に押し当てるよう
になされているので、形材の曲げられるべき部分に潰れ
を生じることが全くなく、同部分の凹溝開口幅が狭くな
らない。したがって、この発明によれば、曲り部に潰れ
の全くない寸法精度に優れた曲り材を製造することがで
き、これを例えば組立建物の垂木材として使用すれば、
凹溝への屋根板やビードの嵌め込みが容易となって施工
性を向上させることができ、また、これをカーテンレー
ル材として使用すれば、曲り部におけるカーテンランナ
ーの通りが良くなってカーテンを動かし易くすることが
できるる。
ば、嵌入凹溝に嵌め入れられるさいマンドレルの第2傾
斜面が嵌入凹溝の傾斜側面と滑り接触し、それによっ
て、マンドレルを形材の凹溝に押し込み、マンドレルの
第1傾斜面を形材の凹溝縁部の傾斜面に押し当てるよう
になされているので、形材の曲げられるべき部分に潰れ
を生じることが全くなく、同部分の凹溝開口幅が狭くな
らない。したがって、この発明によれば、曲り部に潰れ
の全くない寸法精度に優れた曲り材を製造することがで
き、これを例えば組立建物の垂木材として使用すれば、
凹溝への屋根板やビードの嵌め込みが容易となって施工
性を向上させることができ、また、これをカーテンレー
ル材として使用すれば、曲り部におけるカーテンランナ
ーの通りが良くなってカーテンを動かし易くすることが
できるる。
【図1】この発明による形材の引曲げ加工装置の平面図
である。
である。
【図2】図1のII−II線に沿う垂直断面図である。
【図3】図1のIII −III 線に沿う垂直断面図である。
(1) …引曲げ加工装置 (2) …回転曲げ型 (20)…嵌入凹溝 (21)…傾斜側面 (5) …マンドレル (51)…第1傾斜面 (52)…第2傾斜面 (9) …形材 (91)…上方開口凹溝、下方開口凹溝 (92)…傾斜面
Claims (1)
- 【請求項1】 上方開口凹溝および下方開口凹溝のうち
少なくとも一方を有し、かつ凹溝両縁部のうち少なくと
も一方に凹溝底面に向かって他方の縁部の方に傾斜した
傾斜面が形成されている形材を引曲げ加工する装置であ
って、形材の凹溝にこれの一端から挿入される可撓性マ
ンドレルを備え、回転曲げ型の外周面に、凹溝にマンド
レルが挿入された形材の曲げられるべき部分が嵌め入れ
られる嵌入凹溝が形成されている形材の引曲げ加工装置
において、 凹溝縁部の傾斜面と対向する第1傾斜面がマンドレルに
形成され、回転曲げ型の嵌入凹溝におけるマンドレルと
対向する側面が、嵌入凹溝底面に向かってマンドレルの
方に傾斜した傾斜面となされているとともに、マンドレ
ルに、嵌入凹溝に嵌め入れられるさい嵌入凹溝の傾斜側
面と滑り接触し、それによってマンドレルを形材の凹溝
に押し込んで、マンドレルの第1傾斜面を形材の凹溝縁
部の傾斜面に押し当てるようになされた第2傾斜面が形
成されていることを特徴とする、形材の引曲げ加工装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27445697A JPH11114633A (ja) | 1997-10-07 | 1997-10-07 | 形材の引曲げ加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27445697A JPH11114633A (ja) | 1997-10-07 | 1997-10-07 | 形材の引曲げ加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11114633A true JPH11114633A (ja) | 1999-04-27 |
Family
ID=17541948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27445697A Withdrawn JPH11114633A (ja) | 1997-10-07 | 1997-10-07 | 形材の引曲げ加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11114633A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102240737A (zh) * | 2011-05-17 | 2011-11-16 | 吉林大学 | 一种带有背靠限位机构的轨道车辆车顶弯梁拉弯胎具 |
CN104384354A (zh) * | 2014-11-14 | 2015-03-04 | 长春轨道客车股份有限公司 | 车门型材拉弯成形模具 |
CN114247787A (zh) * | 2021-12-17 | 2022-03-29 | 中航贵州飞机有限责任公司 | 一种槽形件数控拉弯用型面保持的加工方法 |
-
1997
- 1997-10-07 JP JP27445697A patent/JPH11114633A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102240737A (zh) * | 2011-05-17 | 2011-11-16 | 吉林大学 | 一种带有背靠限位机构的轨道车辆车顶弯梁拉弯胎具 |
CN104384354A (zh) * | 2014-11-14 | 2015-03-04 | 长春轨道客车股份有限公司 | 车门型材拉弯成形模具 |
CN114247787A (zh) * | 2021-12-17 | 2022-03-29 | 中航贵州飞机有限责任公司 | 一种槽形件数控拉弯用型面保持的加工方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20041207 |