JPH10258313A - 四角形鋼管の製造方法 - Google Patents
四角形鋼管の製造方法Info
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- JPH10258313A JPH10258313A JP5969497A JP5969497A JPH10258313A JP H10258313 A JPH10258313 A JP H10258313A JP 5969497 A JP5969497 A JP 5969497A JP 5969497 A JP5969497 A JP 5969497A JP H10258313 A JPH10258313 A JP H10258313A
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Abstract
するに、各平板部を扁平状にでき、各直角状折曲げ部の
大きさや形状を均等にできる四角形鋼管の製造方法を提
供することを目的とした。 【解決手段】 四箇所を折り曲げた開先相当部間の開口
部長さLの長い近似四角形状鋼管8を、前段成形装置30
における前段曲げ成形により、短い開口部長さlにする
とともに、両鈍角折曲げ部4Aを製品曲げ角度に近い角度
にする際に、中間平板部5の挟持を行う内型33が、中間
平板部5の内幅5aと同じような幅55aを有していること
で、中間平板部5の扁平状を維持した状態で、直角状折
曲げ部3の曲げ半径Rと同様の曲げ半径に近づくように
して行える。後段成形装置36において、両鈍角折曲げ部
4Aが直角状折曲げ部4になるように後段曲げ成形する。
Description
柱材に使用される正方体形状や直方体形状などの大径で
厚肉(たとえば32mm以上の極厚肉)の四角形鋼管を得
るのに採用される四角形鋼管の製造方法に関するもので
ある。
して行われていた。すなわち、図6に示す厚さ12〜4
0mmで帯状の鋼板1は、帯鋼板を長さ方向に搬送し、ト
リミング開先加工機に通して幅方向Wにおける両側縁に
開先2を加工し、この前後に所定長さに切断して形成す
る。そして図7や図8に示すように、鋼板1を前段の成
形プレス装置20に入れて、下金型21に対する上金型
22の昇降動により、幅方向Wにおける開先2寄りの二
箇所を直角状(90度またはほぼ90度)に折り曲げ
て、直角状折曲げ部(隅部)3を成形する。
1を後段の成形プレス装置23に入れて、下金型24に
対する上金型25の昇降動により、直角状折曲げ部3の
内側の二箇所を鈍角(約105度)に折り曲げて、鈍角
折曲げ部4Aを成形する。これにより、鈍角折曲げ部4
A間が中間平板部5、この中間平板部5に連なる部分が
一対の側平板部6、直角状折曲げ部3の外側が端平板部
7であり、かつ開先1間の開口部長さLが長い近似四角
形状鋼管8を形成する。
の部分で、各平板部(四辺)5,6,7をロール成形装
置26のロール27,28群(またはシリンダー)によ
り外側から加圧することにより、鈍角折曲げ部4Aを直
角状折曲げ部4に成形しながら開先2どうしを突き合わ
せして四角形状鋼管9とし、この突き合わせ部に対し
て、図12の実線に示すように、仮付け溶接10を施工
する。
移して内面溶接を施工したのち、外面溶接機に移して外
面溶接を施工し、以て図12の仮想線に示すように、端
平板部(一辺)に突き合わせ溶接部(シーム溶接部)1
1を有する大径で厚肉の四角形鋼管(製品)12を製造
し得る。
の製造方法によると、ロール成形装置26のロール2
7,28群によって、鈍角折曲げ部4Aを直角状折曲げ
部4に成形して開口部をなくする際に、開口部長さLが
長いことから鈍角折曲げ部4Aや中間平板部5に無理が
生じる。これによって図11、図12に示すように、中
間平板部5が波打ち状や湾曲状になったり、また直角状
折曲げ部4の曲げ半径rが、前段の成形プレス装置20
において成形した直角状折曲げ部3の曲げ半径Rに対し
て、大きさや形状が異なったりし、すなわち、各直角状
折曲げ部3,3、4,4の形状がばらばらで均等になり
難いものになる。これらのことで、四角形鋼管12は品
質が悪いものになる。
管9のロール成形では、成形装置本体が非常に大きな剛
性を必要とするため、巨大な装置設備となり、多額の投
資が必要になってコストアップの原因になる。特に、厚
さが32〜60mmの鋼板1の場合、装置の開発が不可能
である。
とえ厚さが32以上の鋼板を材料としたときでも、中間
平板部を扁平状とし得、そして各直角状折曲げ部の大き
さや形状を均等にし得る四角形鋼管の製造方法を提供す
ることを目的としたものである。
ために、本発明の請求項1記載の四角形鋼管の製造方法
は、鋼板の、幅方向における開先相当部寄りの二箇所を
直角状に折り曲げるとともに、この直角状折曲げ部の内
側の二箇所を鈍角に折り曲げたのち、前段成形装置にお
いて、鈍角折曲げ部間の中間平板部を、外型と、中間平
板部の内幅と同じような幅を有する内型とにより挟持し
た状態で、中間平板部に連なる一対の側平板部を内側へ
加圧して、両鈍角折曲げ部を直角に近づくように曲げ成
形し、そして前段成形装置から後段成形装置に移したの
ち、一対の側平板部を内側へ加圧して両鈍角折曲げ部を
直角状折曲げ部に成形するとともに、左右の開先相当部
により一つの突き合わせ部を形成し、この突き合わせ部
を溶接することを特徴としたものである。
所を折り曲げた開先相当部間の開口部長さの長い近似四
角形状鋼管は、前段成形装置における前段曲げ成形によ
り、開先相当部間を短い開口部長さにし得るとともに、
両鈍角折曲げ部を製品曲げ角度に近い角度にし得る。そ
の際に、中間平板部の挟持を行う内型が、中間平板部の
内幅と同じような幅を有していることで、前段曲げ成形
は、中間平板部の扁平状を維持した状態で、かつ直角状
折曲げ部の曲げ半径と同様の曲げ半径に近づくようにし
て行える。
した近似四角形状鋼管を、後段成形装置において、両鈍
角折曲げ部が直角状折曲げ部になるように後段曲げ成形
し得る。その際に、鈍角折曲げ部を直角状折曲げ部に曲
げ成形して開口部をなくすることは、短い開口部長さで
あることから軽い加圧力でかつ容易に行える。その後、
外側から加圧しながら溶接を施工することで、大径で厚
肉の四角形鋼管(製品)を製造し得る。
1〜図5に基づいて説明する。なお、鋼鈑から近似四角
形状鋼管を成形するまでの工程(図6〜図12)は、上
記した従来工程と同様であるので、同一またはほぼ同一
の構成物には同じ符号を付けて、その詳細は省略する。
すなわち、図1において、2は開先、3は直角状折曲げ
部、4Aは鈍角折曲げ部、5は中間平板部、6は側平板
部、7は端平板部、8は近似四角形状鋼管、Wは幅方
向、Lは開口部長さをそれぞれ示す。
置より形成された開先1間の開口部長さLの長い近似四
角形状鋼管8は、図1、図2、図5に示す前段成形装置
30に入れられる。この前段成形装置30は、上下方向
プレス装置31や左右方向プレス装置37などからな
る。
げ部4A間の中間平板部5を載置自在な外型(下金型)
32と、この外型32に対して接近離間自在な内型(上
金型)33などからなる。この内型33は、平板型部3
3Aと、この平板型部33Aの両側に設けられたコーナ
型部33Bからなり、中間平板部5の内幅5aと同じよ
うな幅33aを有している。
ならしめた複数種の平板型部33Aが準備されており、
プレス作動体34に対して連結具(ボルトなど)35の
操作により取り替えることで、各種サイズに対応し得る
ことになる。さらに内型33は、その曲げ半径Rを異な
らしめた複数種のコーナ型部33Bが準備されており、
平板型部33Aに対して連結具36の操作により取り替
えることで、各種(12mm、16mm、19mmなど)の曲
げ半径Rに対応し得ることになる。
6に対して外側から接近離間自在な一対の押し型38な
どにより構成される。図1に示すように近似四角形状鋼
管8を、その中間平板部5を介して外型32上に載置
し、そして中間平板部5の内面に内型33を当接させ
る。これにより中間平板部5を、外型32と内型33と
により挟持する。この状態で、図2に示すように、左右
方向プレス装置37を作動させ、一対の押し型38を側
平板部6に対して外側から当接させて、これら側平板部
6を内側へ加圧し、両鈍角折曲げ部4Aを直角に近づけ
るように曲げ成形する。
4に充分に接近するまで行い、以て開先2間を短い開口
部長さlにし得るとともに、両鈍角折曲げ部4Aを、図
5の仮想線から実線に示すように、コーナ型部33Bに
おける曲げ半径Rの外面に沿って、すなわち製品曲げ角
度に近い角度に前段曲げ成形できる。
挟持を、中間平板部5の内幅5aと同じような幅33a
を有している内型33と、外型32とにより行っている
ことで、両鈍角折曲げ部4Aの直角に近づける前段曲げ
成形は、中間平板部5の扁平状を維持した状態で、かつ
直角状折曲げ部3の曲げ半径Rと同様の曲げ半径に近づ
くようにして行える。なお前段曲げ成形は、近似四角形
状鋼管8を長さ方向に送りながら行う。
した近似四角形状鋼管8を、図3に示す後段成形装置4
0に移す。この後段成形装置40はロール成形装置方式
であって、左右のロール41と上下のロール42とから
なるセット物を、搬送方向に複数セット配設することな
どで構成してある。
側平板部6をロール41群により内側へ加圧するととも
に、中間平板部5と端平板部7とをロール42群により
内側へ加圧かつ規制することにより、両鈍角折曲げ部4
Aを直角状折曲げ部4に曲げ成形しながら開先2どうし
を突き合わせして四角形状鋼管9とする後段曲げ成形を
行える。この四角形状鋼管9の突き合わせ部に対して、
図4の実線に示すように、仮付け溶接10を施工する。
げ部4に曲げ成形して開口部をなくすることは、短い開
口部長さlであることから軽い加圧力でかつ容易に行え
る。したがって鈍角折曲げ部4Aの直角状折曲げ部4へ
の曲げ成形は、中間平板部5の扁平状を損なうことな
く、かつ直角状折曲げ部3の曲げ半径Rと同様の曲げ半
径Rで行える。すなわち、各直角状折曲げ部3,4は、
その大きさや形状を均等にし得る。
移して内面溶接を施工したのち、外面溶接機に移して外
面溶接を施工し、以て図4の仮想線に示すように、端平
板部(一辺)に突き合わせ溶接部(シーム溶接部)11
を有する大径で厚肉の四角形鋼管(製品)12を製造し
得る。
5,6,7が波打ち状や湾曲状にならず、また各直角状
折曲げ部3,4の曲げ半径Rの大きさはもとより、曲げ
半径Rの形状も均等になり、以て品質の良いものとな
る。
0としてロール形式を採用しているが、これは押し型を
備えたプレス形式などであってもよい。上記した実施の
形態では、一辺に突き合わせ溶接部(シーム溶接部)を
有する大径で厚肉の四角形鋼管(製品)12を製造して
いるが、これは大径で薄肉の四角形鋼管、小径で厚肉の
四角形鋼管、小径で薄肉の四角形鋼管などの製造であっ
てもよい。
て、平板型部33Aと、この平板型部33Aに対して取
り替え自在なコーナ型部33Bとからなる形式が示され
ているが、これは平板型部33Aとコーナ型部33Bと
が一体化された形式であってもよい。
段成形装置において、開先相当部間を短い開口部長さと
しかつ両鈍角折曲げ部を製品曲げ角度に近い角度とし
て、前段曲げ成形でき、その際に、中間平板部の挟持を
行う内型が、中間平板部の内幅と同じような幅を有して
いることで、前段曲げ成形は、中間平板部の扁平状を維
持した状態で、かつ直角状折曲げ部の曲げ半径と同様の
曲げ半径に近づくようにして行うことができる。そして
後段成形装置において、鈍角折曲げ部を直角状折曲げ部
に曲げ成形して開口部をなくするように後段曲げ成形す
る際に、短い開口部長さであることから軽い加圧力でか
つ容易に行うことができる。
への曲げ成形は、中間平板部の扁平状を損なうことな
く、かつ直角状折曲げ部の曲げ半径と同様の曲げ半径で
行うことができる。すなわち、製品である四角形鋼管
は、各平板部が波打ち状や湾曲状にならず、各直角状折
曲げ部の曲げ半径の大きさはもとより、曲げ半径の形状
も均等にでき、以て品質が良く、特に大径で極厚肉の場
合に好適な四角形鋼管を製造できる。
成形装置における成形では、成形装置本体は大きな剛性
を必要とせず、コンパクトでかつ安価な投資の装置設備
でよくて、製品のコストダウンを図ることができ、特
に、厚さが32〜60mmの極厚肉の場合でも、装置の開
発が可能となる。
の製造方法における前段成形装置による挟持時の正面図
である。
による前段成形時の正面図である。
による後段成形時の正面図である。
鋼管の一部切り欠き正面図である。
による後段成形時で要部の正面図である。
を示し、四角形鋼管の製造方法における鋼鈑の正面図で
ある。
り曲げの正面図である。
り曲げの正面図である。
り曲げの正面図である。
折り曲げの正面図である。
る最終成形時の正面図である。
形鋼管の一部切り欠き正面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼板の、幅方向における開先相当部寄り
の二箇所を直角状に折り曲げるとともに、この直角状折
曲げ部の内側の二箇所を鈍角に折り曲げたのち、前段成
形装置において、鈍角折曲げ部間の中間平板部を、外型
と、中間平板部の内幅と同じような幅を有する内型とに
より挟持した状態で、中間平板部に連なる一対の側平板
部を内側へ加圧して、両鈍角折曲げ部を直角に近づくよ
うに曲げ成形し、そして前段成形装置から後段成形装置
に移したのち、一対の側平板部を内側へ加圧して両鈍角
折曲げ部を直角状折曲げ部に成形するとともに、左右の
開先相当部により一つの突き合わせ部を形成し、この突
き合わせ部を溶接することを特徴とする四角形鋼管の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05969497A JP3578584B2 (ja) | 1997-03-14 | 1997-03-14 | 四角形鋼管の製造方法 |
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---|---|---|---|---|
PL245548B1 (pl) * | 2022-05-13 | 2024-08-26 | Politechnika Rzeszowska Im Ignacego Lukasiewicza | Sposób formowania rur kwadratowych, zwłaszcza cienkościennych |
PL245547B1 (pl) * | 2022-05-13 | 2024-08-26 | Politechnika Rzeszowska Im Ignacego Lukasiewicza | Narzędzie do formowania rur kwadratowych, zwłaszcza cienkościennych |
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-
1997
- 1997-03-14 JP JP05969497A patent/JP3578584B2/ja not_active Expired - Lifetime
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