JP2002001442A - 四角形鋼管の製造方法及び四角形状鋼管の成形装置 - Google Patents

四角形鋼管の製造方法及び四角形状鋼管の成形装置

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JP2002001442A
JP2002001442A JP2000188553A JP2000188553A JP2002001442A JP 2002001442 A JP2002001442 A JP 2002001442A JP 2000188553 A JP2000188553 A JP 2000188553A JP 2000188553 A JP2000188553 A JP 2000188553A JP 2002001442 A JP2002001442 A JP 2002001442A
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forming
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Norio Nakajima
教雄 中島
Shin Nakajima
伸 中島
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Nakajima Steel Pipe Co Ltd
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Nakajima Steel Pipe Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 中間平板部を扁平状とし、各直角状折曲げ部
の大きさや形状を均等状にした四角形鋼管の製造方法を
提供する。 【解決手段】 幅方向における開先相当部寄りの二箇所
を直角状に折り曲げ、直角状折曲げ部3の内側の二箇所
を鈍角に折り曲げて、開先相当部間に開口部を有する近
似四角形状鋼管を成形した。近似四角形状鋼管を長さ方
向に搬送しながら、ロール成形手段40の成形ロール4
2,43,44群を四辺外面に作用させて成形する。そ
の際に、近似四角形状鋼管の四隅内面にそれぞれ矯正ロ
ール52を当接させて、四隅内面を同一状の曲げ半径R
に矯正する。左右の開先相当部により形成した一つの突
き合わせ部11を溶接する。四角形鋼管は、平板部が波
打ち状や下膨れ湾曲状にならず、直角状折曲げ部の曲げ
半径は大きさ、形状を均等状にでき、品質が良く、特に
大径で極厚肉の場合に好適となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば建築用の
柱材に使用される正方体形状や直方体形状などの大径で
厚肉(たとえば32mm以上の極厚肉)の四角形鋼管を得
るのに採用される四角形鋼管の製造方法及び四角形状鋼
管の成形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、四角形鋼管の製造は、次のように
して行われていた。すなわち、図6に示す厚さ12〜4
0mmで帯状の鋼板1は、帯鋼板を長さ方向に搬送し、ト
リミング開先加工機に通して幅方向Wにおける両側縁に
開先2を加工し、この前後に所定長さに切断することで
形成される。そして図7や図8に示すように、鋼板1を
前段の成形プレス装置20に入れ、下金型21に対する
上金型22の昇降動により、幅方向Wにおける開先2寄
りの二箇所を直角状(90度またはほぼ90度)に折り
曲げて、直角状折曲げ部(隅部)3を成形する。
【0003】次いで図9、図10に示すように、鋼板1
を後段の成形プレス装置25に入れ、下金型26に対す
る上金型27の昇降動により、直角状折曲げ部3の内側
の二箇所を鈍角(約110度)に折り曲げて、鈍角折曲
げ部(隅部)4Aを成形する。これにより、鈍角折曲げ
部4A間が中間平板部5、この中間平板部5に連なる部
分が一対の側平板部6、直角状折曲げ部3の外側が端平
板部7である近似四角形状鋼管8を形成する。その際
に、上金型27は曲っているため、強度面などから厚さ
Tは厚いものとなり、以て開先1間の開口部長さLは長
いものになる。
【0004】そして図11に示すように、仮付け溶接機
の部分で、各平板部(四辺)5,6,7をロール成形装
置(フォーミングロールスタンド)61のロール62,
63群(またはシリンダー)により外側から加圧するこ
とにより、鈍角折曲げ部4Aを直角状折曲げ部4に成形
しながら開先2どうしを突き合わせして四角形状鋼管9
とし、この突き合わせ部に対して、図12の実線に示す
ように、仮付け溶接10を施工する。
【0005】その後に、四角形状鋼管9を内面溶接機に
移して内面溶接を施工したのち、外面溶接機に移して外
面溶接を施工し、以て図12の仮想線に示すように、端
平板部(一辺)に突き合わせ溶接部(シーム溶接部)1
1を有する大径で厚肉の四角形鋼管(製品)12を製造
し得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の製造方法によると、ロール成形装置61のロール6
2,63群によって、鈍角折曲げ部4Aを直角状折曲げ
部4に成形して開口部をなくする際に、開口部長さLが
長いことから鈍角折曲げ部4Aや中間平板部5に無理が
生じる。これによって図11、図12に示すように、中
間平板部5が波打ち状や下膨れ湾曲状になったり、また
直角状折曲げ部4の曲げ半径Rが、前段の成形プレス装
置20において成形した直角状折曲げ部3の曲げ半径r
に対して、大きさや形状が異なったりし、すなわち、各
直角状折曲げ部3,3、4,4の形状がばらばらで均等
になり難いものになる。これらのことで、四角形鋼管1
2は品質が悪いものになる。
【0007】また各直角状折曲げ部3,3、4,4の形
状が不均一なため、後工程における通しダイヤフラムの
施工が容易に行えず、特に通しダイヤフラムの自動溶接
は行えなかった。
【0008】そこで本発明の請求項1記載の発明は、中
間平板部を扁平状とし得、そして各直角状折曲げ部の大
きさや形状を均等状にし得る四角形鋼管の製造方法を提
供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の四角形鋼管の製造方法
は、鋼板の、幅方向における開先相当部寄りの二箇所を
直角状に折り曲げるとともに、この直角状折曲げ部の内
側の二箇所を鈍角に折り曲げて、開先相当部間に開口部
を有する近似四角形状鋼管を成形し、この近似四角形状
鋼管を長さ方向に搬送しながら、ロール成形手段の成形
ロール群を四辺外面に作用させて成形するに際し、近似
四角形状鋼管の四隅内面にそれぞれ矯正ロールを当接さ
せて、これら四隅内面を同一状の曲げ半径に矯正し、そ
して左右の開先相当部により形成した一つの突き合わせ
部を溶接することを特徴としたものである。
【0010】したがって請求項1の発明によると、四箇
所を折り曲げて開先相当部間に開口部を有する形状とし
た近似四角形状鋼管を、搬送手段により長さ方向に搬送
しながら、ロール成形手段によって最終成形し得る。す
なわち、近似四角形状鋼管の四辺を成形ロール群により
押圧成形することにより、両鈍角折曲げ部を直角状折曲
げ部に曲げ成形しながら開先相当部間を突き合わせして
四角形状鋼管に成形し得る。
【0011】このように、ロール成形手段により四角形
状鋼管に成形する際に、四隅矯正手段によって四隅内面
を同一状の曲げ半径に矯正し得る。すなわち、近似四角
形状鋼管の四隅内面にそれぞれ矯正ロールを押し開き状
に当接させることで、これら矯正ロールを内型として成
形ロール群により四辺外面の成形を行うことになって、
四隅内面を同一状の曲げ半径に矯正した四角形状鋼管を
成形し得る。
【0012】その際に各矯正ロールがそれぞれ遊転する
ことから、四隅内面の矯正は摩擦抵抗など少なくして円
滑に行える。次いで溶接手段によって、四角形状鋼管の
突き合わせ溶接部に対する溶接を行うことで、大径で厚
肉の四角形鋼管(製品)を製造し得る。
【0013】また本発明の請求項2記載の四角形状鋼管
の成形装置は、鋼板の、幅方向における開先相当部寄り
の二箇所を直角状に折り曲げるとともに、この直角状折
曲げ部の内側の二箇所を鈍角に折り曲げて得た近似四角
形状鋼管を四角形状鋼管に成形する成形装置であって、
前記近似四角形状鋼管を長さ方向に搬送させる搬送手段
と、この搬送手段により搬送される近似四角形状鋼管の
四辺外面に成形ロール群を作用させるロール成形手段
と、このロール成形手段に対向して配設され、近似四角
形状鋼管の四隅内面に当接する矯正ロール群を有する四
隅矯正手段とからなることを特徴としたものである。
【0014】したがって請求項2の発明によると、四角
形鋼管の製造方法における四角形状鋼管の成形装置を実
現し得る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
1〜図5に基づいて説明する。なお、鋼鈑から近似四角
形状鋼管を成形するまでの工程は、上記した従来工程
(図6〜図10)と同様であるので、同一またはほぼ同
一の構成物には同じ符号を付けて、その詳細は省略す
る。すなわち図1、図3において、2は開先(開先相当
部の一例)、3は直角状折曲げ部、4Aは鈍角折曲げ
部、5は中間平板部、6は側平板部、7は端平板部、8
は近似四角形状鋼管、Lは開口部長さをそれぞれ示す。
【0016】図10に示すように、後段の成形プレス装
置25より形成された開先1間の開口部長さLの長い近
似四角形状鋼管8は、図1〜図4に示す搬送手段30に
よって長さ方向に搬送される。
【0017】この搬送手段30はローラテーブル31を
搬送方向の複数箇所に配設することで構成され、各ロー
ラテーブル31には、搬送方向に対して直交状の横方向
軸心の回りに回転自在な搬送用ローラ32が設けられ
る。そして近似四角形状鋼管8は、下位とされた中間平
板部5が搬送用ローラ32群によって下方から支持案内
されることで、搬送経路33上で搬送される。以上の3
1、32などによって搬送手段30の一例が構成され
る。
【0018】この搬送経路33の部分には、上手側から
下手側へと順に、前段成形手段35と、ロール成形手段
40と、溶接手段45とが配設されている。そしてロー
ル成形手段40に対向して四隅矯正手段51が配設され
ている。
【0019】前段成形手段35は近似四角形状鋼管8に
対して予備成形を行うもので、スタンド36に、下位ピ
ンチロール37と上位ピンチロール38とを横方向軸心
の回りに回転自在に配設して構成される。ここで下位ピ
ンチロール37は中間平板部5を下方から支持案内し、
また上位ピンチロール38は一対の端平板部7を上方か
ら加圧成形しながら案内するように構成されている。以
上の36〜38などによって前段成形手段35の一例が
構成される。
【0020】ロール成形手段40は、近似四角形状鋼管
8に対して最終成形を行って四角形状鋼管9とするもの
で、スタンド41に、下位成形ロール42と左右一対の
側位成形ロール43と上位成形ロール44とを配設して
構成される。その際に下位成形ロール42と上位成形ロ
ール44とは横方向軸心の回りに回転自在であり、また
一対の側位成形ロール43は縦方向軸心の回りに回転自
在である。
【0021】そして、下位成形ロール42は中間平板部
5を下方から支持案内し、一対の側位成形ロール43は
側平板部6を側方から加圧成形しながら案内し、上位成
形ロール44は一対の端平板部7を上方から加圧成形し
ながら案内するように構成されている。以上の41〜4
4などによってロール成形手段40の一例が構成され
る。
【0022】溶接手段45は、四角形状鋼管9の突き合
わせ溶接部11に対して仮付け溶接10を行うもので、
スタンド46に、下位ロール47と左右一対の側位ロー
ル48と上位ロール49とを配設するとともに、溶接ト
ーチ50を配設して構成される。その際に下位ロール4
7と上位ロール49とは横方向軸心の回りに回転自在で
あり、また一対の側位ロール48は縦方向軸心の回りに
回転自在である。
【0023】そして、下位ロール47は中間平板部5を
下方から支持案内し、一対の側位ロール48は側平板部
6を側方から加圧しながら案内し、上位ロール49は一
対の端平板部7を上方から加圧しながら案内するように
構成されている。そして溶接トーチ50はロール47〜
49の下手に配設されて、左右の開先2により形成した
一つの突き合わせ溶接部11に対して仮付け溶接10を
行うように構成されている。以上の46〜50などによ
って溶接手段45の一例が構成される。
【0024】四隅矯正手段51は、近似四角形状鋼管8
の四隅内面にそれぞれ矯正ロール52を当接させて、四
隅内面を同一状の曲げ半径rに矯正するもので、その本
体53は、ロール成形手段40の成形ロール42〜44
群に対向されて近似四角形状鋼管8内に位置される。各
矯正ロール52の外周面は、四隅内面を同一状の曲げ半
径rに矯正し得る突曲面52aに形成されている。そし
て各矯正ロール52は、それぞれロール軸54を介して
本体53側に遊転自在に支持されており、その際に四隅
を内側から押し開くように当接作用するように配置され
ている。
【0025】各矯正ロール52を、成形ロール42〜4
4群に対向された所定の位置とするために、本体53か
らは上手側に連結杆55が連設されている。そして、前
段成形手段35よりも上手においてスタンド56が設け
られ、このスタンド56に横方向軸57を介して連結さ
れた腕体58が開口部を通って近似四角形状鋼管8内に
位置されるとともに、この腕体58の下部に前記連結杆
55が連結されている。なお、連結杆55の中間部分に
は、前段成形手段35の下位ピンチロール37に対向さ
れる状態でガイドロール59が配設されている。以上の
52〜59などにより四隅矯正手段51の一例が構成さ
れる。
【0026】以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。鋼板1の、幅方向Wにおける開先2寄りの
二箇所を直角状に折り曲げるとともに、この直角状折曲
げ部3の内側の二箇所を鈍角に折り曲げて、開先2間に
開口部を有する状態に成形した近似四角形状鋼管8は、
下位とされた中間平板部5が搬送用ローラ32群によっ
て下方から支持案内されることで、搬送手段30によっ
て搬送経路33上で長さ方向に搬送される。
【0027】そして近似四角形状鋼管8を搬送しなが
ら、まず前段成形手段35によって予備成形が行われ
る。これは、下位ピンチロール37により中間平板部5
を下方から支持案内しながら、上位ピンチロール38に
より一対の端平板部7を上方から加圧成形することで行
われる。すなわち上下からのロール成形によって、開先
2が中間平板部5に接近するように端平板部7を上方か
ら加圧成形しかつ両鈍角折曲げ部4Aが直角に近づくよ
うに曲げ成形することになり、以て開口部長さが短く
(狭く)なるように成形される。
【0028】次いで近似四角形状鋼管8はロール成形手
段40によって最終成形される。すなわち、下位成形ロ
ール42により中間平板部5を下方から支持案内しなが
ら、一対の側位成形ロール43により側平板部6を内側
へ加圧成形するとともに、上位成形ロール44により一
対の端平板部7を下方へ押圧成形することで行われる。
これにより近似四角形状鋼管8は、両鈍角折曲げ部4A
を直角状折曲げ部4に曲げ成形しながら開先2どうしを
突き合わせして四角形状鋼管9に成形される。
【0029】このように、ロール成形手段40の成形ロ
ール42〜44群を四辺外面、つまり各平板部5〜7の
外面に加圧作用させて成形する際に、四隅矯正手段51
によって四隅内面が同一状の曲げ半径Rに矯正される。
【0030】すなわち、近似四角形状鋼管8の四隅内面
にそれぞれ矯正ロール52を押し開き状に当接させてい
ることで、これら矯正ロール52を内型として成形ロー
ル42〜44群により各平板部5〜7の外面成形が行わ
れることになる。これにより、四隅内面は、それぞれ突
曲面52aに押し付けられて成形されることになって同
一状の曲げ半径Rに矯正され、以て各直角状折曲げ部
3,3、4,4の大きさや形状を均等状にし得るととも
に、中間平板部5は偏平状を損なうことなく成形し得
る。なお、曲げ半径Rは、各種(12mm、16mm、19
mmなど)が対応可能である。
【0031】その際に各矯正ロール52は、それぞれロ
ール軸54を介して遊転されることから、四隅内面の矯
正は摩擦抵抗など少なくして円滑に行われる。また矯正
ロール52群を介して本体53に作用される引っ張り力
は、連結杆55や腕体58などを介してスタンド56側
で支持される。以上により、近似四角形状鋼管8を四角
形状鋼管9に成形し得る。
【0032】次いで溶接手段45によって、四角形状鋼
管9の突き合わせ溶接部11に対する仮付け溶接10が
行われる。すなわち、下位ロール47により中間平板部
5を下方から支持案内し、一対の側位ロール48により
側平板部6を側方から加圧案内し、上位ロール49によ
り一対の端平板部7を上方から加圧案内することで、四
角形状鋼管9の形状を規制かつ維持しながら、溶接トー
チ50によって、左右の開先2により形成した一つの突
き合わせ溶接部11に対して仮付け溶接10が行われ
る。
【0033】その後に、四角形状鋼管9を内面溶接機に
移して内面溶接を施工したのち、外面溶接機に移して外
面溶接を施工し、以て図5の仮想線に示すように、端平
板部(一辺)に突き合わせ溶接部(シーム溶接部)11
を有する大径で厚肉の四角形鋼管(製品)12を製造し
得る。
【0034】これにより四角形鋼管12は、各平板部
5,6,7が波打ち状や下膨れ湾曲状にならず、また各
直角状折曲げ部3,4の内面の曲げ半径Rの大きさはも
とより、曲げ半径Rの形状も均等状になり、以て品質の
良いものとなる。
【0035】上記した実施の形態では、開先2を加工し
た鋼板1が使用されているが、この開先2の形状は、溶
接手段45による溶接形式に応じて好適なものが採用さ
れ、また開先2のない場合でもよい。
【0036】上記した実施の形態では、溶接手段45に
よって突き合わせ溶接部11に対する仮付け溶接10を
行っているが、これは内面溶接や外面溶接などの本溶接
を行ってもよい。
【0037】上記した実施の形態では、一辺に突き合わ
せ溶接部(シーム溶接部)を有する大径で厚肉の四角形
鋼管(製品)12を製造しているが、これは大径で薄肉
の四角形鋼管、小径で厚肉の四角形鋼管、小径で薄肉の
四角形鋼管などの製造であってもよい。
【0038】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、四
箇所を折り曲げて開先相当部間に開口部を有する形状と
した近似四角形状鋼管を、搬送手段により長さ方向に搬
送しながら、ロール成形手段によって最終成形できる。
すなわち、近似四角形状鋼管の四辺を成形ロール群によ
り押圧成形することにより、両鈍角折曲げ部を直角状折
曲げ部に曲げ成形しながら開先相当部間を突き合わせし
て四角形状鋼管に成形できる。
【0039】このように、ロール成形手段により四角形
状鋼管に成形する際に、四隅矯正手段によって四隅内面
を同一状の曲げ半径に矯正できる。すなわち、近似四角
形状鋼管の四隅内面にそれぞれ矯正ロールを押し開き状
に当接させることで、これら矯正ロールを内型として成
形ロール群により四辺外面の成形を行うことになって、
四隅内面を同一状の曲げ半径に矯正した四角形状鋼管を
成形でき、以て各直角状折曲げ部の大きさや形状を均等
状にできるとともに、中間平板部は偏平状を損なうこと
なく成形できる。
【0040】その際に各矯正ロールがそれぞれ遊転する
ことから、四隅内面の矯正は摩擦抵抗など少なくして円
滑に行うことができる。次いで溶接手段によって、四角
形状鋼管の突き合わせ溶接部に対する溶接を行うこと
で、大径で厚肉の四角形鋼管(製品)を製造できる。
【0041】すなわち、製品である四角形鋼管は、各平
板部が波打ち状や下膨れ湾曲状にならず、各直角状折曲
げ部の曲げ半径の大きさはもとより、曲げ半径の形状も
均等状にでき、以て品質が良く、特に大径で極厚肉の場
合に好適な四角形鋼管を製造できる。したがって、四角
形鋼管を建物の柱に使用したとき外観のよいものにで
き、さらに建物を構築するとき工作し易くて安価にな
る。しかも、各直角状折曲げ部の形状が均一状であるた
め、後工程における通しダイヤフラムの施工を容易に行
え、特に通しダイヤフラムの自動溶接も容易に行うこと
ができる。
【0042】そして上記した本発明の請求項2による
と、四角形鋼管の製造方法における四角形状鋼管の成形
装置を、容易にかつ精度よく実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、四角形鋼管
の製造方法における製造設備の一部切り欠き側面図であ
る。
【図2】同四角形鋼管の製造方法における製造設備の平
面図である。
【図3】同四角形鋼管の製造方法における四隅矯正手段
部分の正面図である。
【図4】同四角形鋼管の製造方法における四隅矯正手段
部分の縦断正面図である。
【図5】同四角形鋼管の製造方法により成形した四角形
鋼管の一部切り欠き正面図である。
【図6】本発明の実施の形態と従来例とを兼用したもの
を示し、四角形鋼管の製造方法における鋼鈑の正面図で
ある。
【図7】同四角形鋼管の製造方法における一箇所目の折
り曲げの正面図である。
【図8】同四角形鋼管の製造方法における二箇所目の折
り曲げの正面図である。
【図9】同四角形鋼管の製造方法における三箇所目の折
り曲げの正面図である。
【図10】同四角形鋼管の製造方法における四箇所目の
折り曲げの正面図である。
【図11】従来例を示し、四角形鋼管の製造方法におけ
る最終成形時の正面図である。
【図12】同四角形鋼管の製造方法により成形した四角
形鋼管の一部切り欠き正面図である。
【符号の説明】
1 鋼鈑 2 開先(開先相当部) 3 直角状折曲げ部(隅部) 4 直角状折曲げ部 4A 鈍角折曲げ部(隅部) 5 中間平板部 6 側平板部 7 端平板部 8 近似四角形状鋼管 9 四角形状鋼管 10 仮付け溶接(溶接) 11 突き合わせ溶接部 12 四角形鋼管(製品) 20 前段の成形プレス装置 25 後段の成形プレス装置 30 搬送手段 32 搬送用ローラ 33 搬送経路 35 前段成形手段 40 ロール成形手段 42 下位成形ロール 43 側位成形ロール 44 上位成形ロール 45 溶接手段 50 溶接トーチ 51 四隅矯正手段 52 矯正ロール 52a 突曲面 53 本体 54 ロール軸 55 連結杆 58 腕体 59 ガイドロール W 幅方向 R 曲げ半径 L 開口部長さ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板の、幅方向における開先相当部寄り
    の二箇所を直角状に折り曲げるとともに、この直角状折
    曲げ部の内側の二箇所を鈍角に折り曲げて、開先相当部
    間に開口部を有する近似四角形状鋼管を成形し、この近
    似四角形状鋼管を長さ方向に搬送しながら、ロール成形
    手段の成形ロール群を四辺外面に作用させて成形するに
    際し、近似四角形状鋼管の四隅内面にそれぞれ矯正ロー
    ルを当接させて、これら四隅内面を同一状の曲げ半径に
    矯正し、そして左右の開先相当部により形成した一つの
    突き合わせ部を溶接することを特徴とする四角形鋼管の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 鋼板の、幅方向における開先相当部寄り
    の二箇所を直角状に折り曲げるとともに、この直角状折
    曲げ部の内側の二箇所を鈍角に折り曲げて得た近似四角
    形状鋼管を四角形状鋼管に成形する成形装置であって、
    前記近似四角形状鋼管を長さ方向に搬送させる搬送手段
    と、この搬送手段により搬送される近似四角形状鋼管の
    四辺外面に成形ロール群を作用させるロール成形手段
    と、このロール成形手段に対向して配設され、近似四角
    形状鋼管の四隅内面に当接する矯正ロール群を有する四
    隅矯正手段とからなることを特徴とする四角形状鋼管の
    成形装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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