JP2018187649A - 角形鋼管製造設備及び角形鋼管の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】近似四角形状鋼管の中間平板部を扁平状に成形し、各直角状折り曲げ部の形状が均一な品質の良い角形鋼管を製造する角形鋼管製造設備及び製造方法を提供する。
【解決手段】開先91を形成した鋼板90を折り曲げて開先91同士を突き合わせた部分を溶接することにより角形鋼管99を製造する角形鋼管製造設備10であり、鋼板90にキャンバーCを付与するキャンバー付与装置30と、開先91が形成された鋼板90の幅方向における開先91寄りの二箇所を直角状に折り曲げて二箇所の直角状折り曲げ部92を成形するとともに、直角状折り曲げ部92の内側の二箇所を鈍角に折り曲げて二箇所の鈍角折り曲げ部93を成形する成形プレス装置14と、を備え、成形プレス装置14は、キャンバー付与装置30によりキャンバーCが付与された鋼板90の位置に中間平板部95が形成されるように鈍角折り曲げ部93を成形するものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、角形鋼管製造設備に関するものである。
従来、この種の角形鋼管製造設備においては、例えば、特許文献1に示す角形鋼管製造設備のように、成形プレス装置が、鋼板を、その前段部の下金型に対する上金型の昇降動によって、幅方向における開先寄りの二箇所を直角状(90度又は略90度)に折り曲げて、二箇所の直角状折り曲げ部(隅部)を成形し、続いて、鋼板を、その後段部の下金型に対する上金型の昇降動によって、上記直角状折り曲げ部の内側の二箇所を鈍角(約105度)に折り曲げて、二箇所の鈍角折り曲げ部を成形する。これにより、前記鈍角折り曲げ部間が中間平板部となり、前記中間平板部に連なる部分が一対の側平板部となり、上記直角状折り曲げ部の外側が端平板部となる、開先間の開口部長さが長い近似四角形状鋼管が成形される。
成形プレス装置により成形された近似四角形状鋼管は、ロール成形装置によりその外側から加圧することにより、上記鈍角折り曲げ部が直角状折り曲げ部に成形され、上記開先同士を突き合わせた部分が仮付け溶接機によって仮付け溶接される。これにより、四角形状の角形鋼管が成形される。
特開2004−188462号公報
しかしながら、特許文献1に示す角形鋼管製造設備においては、上記近似四角形状鋼管の開先同士を突き合わせて仮付け溶接機によって仮付け溶接する際に、近似四角形状鋼管の外側をロール成形装置により加圧するため、近似四角形状鋼管の中間平板部が下方(鋼管の外側方向)に膨らみ、中間平板部の両端における直角状折り曲げ部の形状(隅部外側曲率半径)が不均一になる。このため、製造される角形鋼管の品質が悪くなるという問題があった。
そこで、本発明は、近似四角形状鋼管の中間平板部を扁平状に成形し、各直角状折り曲げ部の形状が均一な品質の良い角形鋼管を製造する角形鋼管製造設備及び製造方法を提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上であり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明の角形鋼管製造設備は、幅方向における両縁部に開先を形成した鋼板を折り曲げて前記開先同士を突き合わせた部分を溶接することにより角形鋼管を製造する角形鋼管製造設備であって、鋼板にキャンバーを付与するキャンバー付与装置と、前記キャンバー付与装置の下流側に配置され、開先が形成された鋼板の幅方向における開先寄りの二箇所を直角状に折り曲げて二箇所の直角状折り曲げ部を成形するとともに、前記直角状折り曲げ部の内側の二箇所を鈍角に折り曲げて二箇所の鈍角折り曲げ部を成形する成形プレス装置と、を備え、前記成形プレス装置は、前記キャンバー付与装置によりキャンバーが付与された前記鋼板の位置に、前記鈍角折り曲げ部間に形成される中間平板部が形成されるように前記鈍角折り曲げ部を成形するものである。
本発明の角形鋼管製造設備は、上記の角形鋼管製造設備において、鋼板に開先を形成する開先加工装置を備え、前記キャンバー付与装置は、前記開先加工装置の下流側に配置され、前記開先加工装置によって開先が形成された鋼板にキャンバーを付与するものである。
本発明の角形鋼管の製造方法は、幅方向における両縁部に開先を形成した鋼板を折り曲げて前記開先同士を突き合わせた部分を溶接することにより角形鋼管を製造する角形鋼管の製造方法であって、鋼板にキャンバーを付与し、前記キャンバーが付与された鋼板の幅方向における前記開先寄りの二箇所を直角状に折り曲げて二箇所の直角状折り曲げ部を成形し、前記直角状折り曲げ部の内側の二箇所を鈍角に折り曲げて成形される二箇所の鈍角折り曲げ部間に形成される中間平面部が、前記鋼板において前記キャンバーが付与されている位置に形成されるように、前記鈍角折り曲げ部を成形する方法である。
本発明の角形鋼管製造設備によれば、仮付け溶接機による仮付け溶接時に、成形プレス装置により成形された近似四角形状鋼管の外側をロール成形装置により加圧する前に、当該加圧により生じる近似四角形状鋼管の中間平板部の脹らみを想定して、当該膨らみとは逆方向のキャンバーを予め鋼板に付与することから、当該加圧により生じる近似四角形状鋼管の中間平板部の脹らみを相殺することができ、当該中間平板部の両端における直角状折り曲げ部の形状(隅部外側曲率半径)を均一にすることができる。それゆえに、品質の良い角形鋼管を製造することができる。
本発明に係る角形鋼管製造設備の実施例を示す工程図である。 本発明に係る角形鋼管製造設備における角形鋼管の製造工程を示す正面図であり、(a)は、一箇所目の折り曲げ工程の正面図、(b)は、二箇所目の折り曲げ工程の正面図、(c)は、三箇所目の折り曲げ工程の正面図、(d)は、四箇所目の折り曲げ工程の正面図、(e)は、ロール成形装置部分での概略正面図である。 (a)は、本発明に係る角形鋼管製造設備のキャンバー付与装置の正面図、(b)は、同キャンバー付与装置の平面図である。
以下、本発明に係る角形鋼管製造設備10について図面に基づき説明する。なお、本発明は、以下に説明する角形鋼管製造設備10に限定されるものではない。
角形鋼管製造設備10は、鋼帯又は鋼板を角形断面に成型し、溶接継目を半自動若しくは自動でアーク溶接することにより角形鋼管99を製造する設備である。図1に示すように、角形鋼管製造設備10においては、まず、所定厚さ(9mm〜40mm)の鋼板90が供給テーブル11により搬送され、その幅方向の両側縁を幅決めしながら開先加工装置12により開先91(図2)が施される。開先91が施された鋼板90は、切断装置13により所定長さに切断される。所定長さに切断された鋼板90は、成形プレス装置14に導入される。
図2(a)及び(b)に示すように、成形プレス装置14は、その前段部の第1下金型16に対する第1上金型15の昇降動によって、鋼板90の幅方向Wにおける開先91寄りの二箇所を直角状(90度又は略90度)に折り曲げて、直角状折り曲げ部(隅部)92を成形する。続いて、図2(c)及び(d)に示すように、成形プレス装置14は、その後段部の第2下金型18に対する第2上金型17の昇降動によって、鋼板90の直角状折り曲げ部92の内側の二箇所を鈍角(約105度)に折り曲げて、鈍角折り曲げ部93を成形する。これにより、図2(d)に示すように、鈍角折り曲げ部93間が中間平板部95となり、この中間平板部95に連なる部分が一対の側平板部96となり、直角状折り曲げ部92の外側が端平板部97となる、開先91間の開口部長さLが長い(開先91間が開口した)近似四角形状鋼管94が成形される。さらに、図2(e)に示すように、近似四角形状鋼管94は、仮付け溶接装置(図示せず)の部分で、各平板部95、96、97がロール成形装置20のロール21、22、23によって外側から加圧されることにより、鈍角折り曲げ部93が直角状折り曲げ部92に成形されながら開先91同士が突き合わされて四角形状鋼管98に成形される。
図1及び図2(e)に示すように、四角形状鋼管98は、その開先91同士の突き合わせ部分Aが仮付け溶接装置(図示せず)により仮付け溶接される。仮付け溶接された四角形状鋼管98は、その内面が内面アーク溶接装置25により溶接され、その外面が外面アーク溶接装置26により溶接される。四角形状鋼管98は、ロール矯正装置27及び超音波深傷装置28で処理された後、製品である角形鋼管99となる。
図1及び図2に示すように、角形鋼管製造設備10においては、仮付け溶接装置(図示せず)の部分で、近似四角形状鋼管94の各平板部95、96、97がロール成形装置20のロール21、22、23によって加圧される際に、近似四角形状鋼管94の中間平板部95が下方(近似四角形状鋼管94の外側方向)に膨らむ(曲がる)ことを防止するために、開先加工装置12により開先91が施された鋼板90を成形プレス装置14に導入する前に、鋼板90の幅方向Wの中央部分にキャンバー(曲がり)Cを、鋼板90の搬送面に対して上方向に膨らむように付与する。ここで、鋼板90の幅方向Wの中央部分とは、図2(d)に示すように、鋼板90が成形プレス装置14により近似四角形状鋼管94に成形される際に中間平板部95が形成される位置である。すなわち、角形鋼管製造設備10においては、鋼板90における近似四角形状鋼管94の中間平板部95が形成される位置に、ロール成形装置20の加圧により膨らむ(曲がる)方向とは逆方向に予めキャンバーCを付与する。
図1及び図3に示すように、鋼板90へのキャンバーCの付与は、キャンバー付与装置30により行う。キャンバー付与装置30は、開先加工装置12の下流側で且つ成形プレス装置14の上流側に配置される。すなわち、キャンバー付与装置30は、開先加工装置12と成形プレス装置14との間に配置される。キャンバー付与装置30を開先加工装置12の下流側に配置することで、鋼板90の幅方向の両端部を一定の形状に成形した上でキャンバーCを付与することができる。
キャンバー付与装置30は、開先加工装置12によって開先91が形成された鋼板90にキャンバーCを付与する。図3(a)に示すように、キャンバー付与装置30は、スタンド31と、上方当接ロール32と、下方当接ロール33と、駆動源35と、シリンダ装置40と、から主に構成される。キャンバー付与装置30は、供給テーブル11により搬送される鋼板90を上方当接ロール32及び下方当接ロール33によって上下方向から挟持する。キャンバー付与装置30は、駆動源35により上方当接ロール32及び下方当接ロール33を回動させ、回動させた上方当接ロール32と下方当接ロール33との間に鋼板90を通すことで、鋼板90にキャンバーCを付与する。
スタンド31は、鋼板90を搬送する供給テーブル11の幅方向に供給テーブル11と直交して設けられる。スタンド31は、供給テーブル11の両側方に配置される支柱31Aと、支柱31A間に供給テーブル11と直交して架設される架設材31Bと、から主に構成される。
上方当接ロール32は、供給テーブル11により搬送される鋼板90の上方に配置され、スタンド31に回動自在に支持される。上方当接ロール32は、シリンダ装置40によりスタンド31に対して昇降可能に設けられる。上方当接ロール32は、鋼板90の上面に当接可能に構成される。上方当接ロール32は、スタンド31間で回動可能に且つスタンド31に対して昇降可能に支持される上方ロール軸32Aと、上方ロール軸32Aに固定され、上方ロール軸32Aの下降により鋼板90の上面に上方から当接する上方ロール本体32Bと、から主に構成されている。
上方ロール軸32Aは、駆動源35の駆動により回動するとともに、シリンダ装置40によりスタンド31に対して上下方向に昇降する。上方ロール軸32Aは、供給テーブル11により搬送される鋼板90に対して直交する方向に配置される。
上方ロール本体32Bは、その中央部に縮径部32aが形成され、その中心部のロール径がその両端部のロール径より小さく構成されている。具体的には、上方ロール本体32Bは、その中心が最小径部となるように、中央部分から長手方向の両端への所定範囲のロール面が、その端縁側から軸心側に湾曲して形成されている。上方ロール本体32Bは、縮径部32aの縮径幅Y(縮径部32aの端部間の距離)が成形プレス装置14によって成形される近似四角形状鋼管94の中間平板部95の長さによって設定される。上方ロール本体32Bは、縮径部32aの縮径量Y(縮径部32aの端部と縮径部32aの中央とのロール径の差)が角形鋼管製造設備10において加工される鋼板90の板厚によって設定される。
下方当接ロール33は、供給テーブル11により搬送される鋼板90の下方に配置され、スタンド31に回動自在に支持される。下方当接ロール33は、鋼板90の下面に当接可能に構成される。下方当接ロール33は、鋼板90を挟んで上方当接ロール32と対向するように、上方当接ロール32と平行に配置される。下方当接ロール33は、スタンド31間で回動可能に支持される下方ロール軸33Aと、下方ロール軸33Aに固定されて鋼板90の下面に当接する下方ロール本体33Bと、から主に構成されている。
下方ロール軸33Aは、上方ロール軸32Aとは異なる駆動である駆動源35の駆動により独立して回動する。下方ロール軸33Aは、供給テーブル11により搬送される鋼板90に対して直交する方向に配置される。下方ロール軸33Aは、上方ロール軸32Aと平行に配置される。
下方ロール本体33Bは、その中央部に拡径部33aが形成され、その中心部のロール径がその両端部のロール径より大きく構成されている。具体的には、下方ロール本体33Bは、その中心が最大径部となるように、中央部分から長手方向の両端への所定範囲のロール面が、その軸心側から端縁側に突出して形成されている。下方ロール本体33Bは、拡径部33aの拡径幅Z(拡径部33aの端部間の距離)が成形プレス装置14によって成形される近似四角形状鋼管94の中間平板部95の長さによって設定される。下方ロール本体33Bは、拡径部33aの拡径量Z(拡径部33aの端部と拡径部33aの中央とのロール径の差)が角形鋼管製造設備10において加工される鋼板90の板厚によって設定される。下方ロール本体33Bは、拡径部33aが上方ロール本体32Bの縮径部32aと嵌合して当接するように、拡径部33aが上方ロール本体32Bの縮径部32aに対向して配置される。
駆動源35は、上方当接ロール32及び下方当接ロール33のそれぞれに設けられ、上方当接ロール32及び下方当接ロール33を独立して駆動する。すなわち、上方当接ロール32と下方当接ロール33とは独立駆動で回動する。
図3に示すように、キャンバー付与装置30においては、ピンチローラ36により位置決めされた状態の鋼板90が、供給テーブル11により、上方当接ロール32と下方当接ロール33との間に搬送される。供給テーブル11により搬送される鋼板90は、上方当接ロール32と、下方当接ロール33と、により挟持することによって、鋼板90にキャンバーCを付与する。具体的には、鋼板90が、上方ロール本体32Bの縮径部32aと、下方ロール本体33Bの拡径部33aと、で挟持することにより、鋼板90の中央部に、上方向に膨らむ上方向のキャンバーCが付与される。
角形鋼管製造設備10においては、仮付け溶接装置(図示せず)の部分で、近似四角形状鋼管94の各平板部95、96、97がロール成形装置20のロール21、22、23によって加圧される際に、近似四角形状鋼管94の中間平板部95が下方(近似四角形状鋼管94の外側方向)に膨らむ膨らみ量は、鋼板90の板厚によって異なる。具体的には、鋼板90の板厚が薄い場合には当該膨らみ量は多くなり、鋼板90の板厚が厚い場合には当該膨らみ量は少なくなる。そのため、キャンバー付与装置30においては、供給テーブル11により搬送される鋼板90の板厚が薄い場合には、鋼板90に付与するキャンバーCの脹らみ量を多くする。一方、供給テーブル11により搬送される鋼板90の板厚が厚い場合には、鋼板90に付与するキャンバーCの脹らみ量を少なくする。
キャンバー付与装置30においては、鋼板90の板厚からロール成形装置20による加圧により生じる近似四角形状鋼管94の中間平板部95の脹らみ量を算出し、その算出結果に基づいて鋼板90に付与するキャンバーCの脹らみ量を設定する。キャンバー付与装置30は、上方当接ロール32と、下方当接ロール33と、の間隔、すなわち、上方ロール本体32Bの縮径部32aと、下方ロール本体33Bの拡径部32aと、間隔を制御することにより鋼板90に付与するキャンバーCの脹らみ量を制御する。具体的には、キャンバー付与装置30は、上方当接ロール32と、下方当接ロール33と、の間隔を狭くすることにより、上方当接ロール32と下方当接ロール33との間の押圧量を増やすことで鋼板90に付与するキャンバーCの脹らみ量を多くする。一方、キャンバー付与装置30は、上方当接ロール32と、下方当接ロール33と、の間隔を広くすることにより、上方当接ロール32と下方当接ロール33との間の押圧量を減らすことで鋼板90に付与するキャンバーCの脹らみ量を少なくする。
以上のように、角形鋼管製造設備10においては、仮付け溶接機(図示せず)による仮付け溶接時に、成形プレス装置14により成形された近似四角形状鋼管94の外側をロール成形装置20により加圧する前に、当該加圧により生じる近似四角形状鋼管94の中間平板部95の脹らみを想定して、当該膨らみとは逆方向のキャンバーCを予め鋼板90に付与することから、当該加圧により生じる近似四角形状鋼管94の中間平板部95の脹らみを相殺することができ、当該中間平板部95の両端における直角状折り曲げ部92の形状(隅部外側曲率半径)を均一にすることができる。それゆえに、品質の良い角形鋼管99を製造することができる。
なお、本実施の形態においては、キャンバー付与装置30を開先加工装置12の下流側に配置しているが、これに限定されるものではなく、成形プレス装置14の上流側であれば、開先加工装置12の上流側に配置しても構わない。
本実施の形態においては、上方当接ロール32及び下方当接ロール33を独立した駆動源35により回動させているが、これに限定されるものではなく、同一(単一)の駆動源により回動させても構わない。
本実施の形態においては、上方当接ロール32のみを昇降させる構成としているが、これに限定されるものではなく、上方当接ロール32及び下方当接ロール33の両方のローラを昇降させる構成としても構わない。
本実施の形態においては、キャンバー付与装置30におけるキャンバーCの脹らみ量の制御を上方当接ロール32と下方当接ロール33との間の間隔により制御しているが、これに限定されるものではなく、キャンバーCを付与する鋼板90の厚さに応じて上方当接ロール32及び下方当接ロール33を交換することによりキャンバー付与装置30におけるキャンバーCの脹らみ量を制御しても構わない。
10 角形鋼管製造設備
12 開先加工装置
14 成形プレス装置
30 キャンバー付与装置
90 鋼板
91 開先
92 直角状折り曲げ部
93 鈍角折り曲げ部
95 中間平板部
99 角形鋼管
C キャンバー

Claims (3)

  1. 幅方向における両縁部に開先を形成した鋼板を折り曲げて前記開先同士を突き合わせた部分を溶接することにより角形鋼管を製造する角形鋼管製造設備であって、
    鋼板にキャンバーを付与するキャンバー付与装置と、
    前記キャンバー付与装置の下流側に配置され、開先が形成された鋼板の幅方向における開先寄りの二箇所を直角状に折り曲げて二箇所の直角状折り曲げ部を成形するとともに、前記直角状折り曲げ部の内側の二箇所を鈍角に折り曲げて二箇所の鈍角折り曲げ部を成形する成形プレス装置と、
    を備え、
    前記成形プレス装置は、前記キャンバー付与装置によりキャンバーが付与された前記鋼板の位置に、前記鈍角折り曲げ部間に形成される中間平板部が形成されるように前記鈍角折り曲げ部を成形すること
    を特徴とする角形鋼管製造設備。
  2. 鋼板に開先を形成する開先加工装置を備え、
    前記キャンバー付与装置は、前記開先加工装置の下流側に配置され、前記開先加工装置によって開先が形成された鋼板にキャンバーを付与すること
    を特徴とする請求項1に記載の角形鋼管製造設備。
  3. 幅方向における両縁部に開先を形成した鋼板を折り曲げて前記開先同士を突き合わせた部分を溶接することにより角形鋼管を製造する角形鋼管の製造方法であって、
    鋼板にキャンバーを付与し、
    前記キャンバーが付与された鋼板の幅方向における前記開先寄りの二箇所を直角状に折り曲げて二箇所の直角状折り曲げ部を成形し、
    前記直角状折り曲げ部の内側の二箇所を鈍角に折り曲げて成形される二箇所の鈍角折り曲げ部間に形成される中間平面部が、前記鋼板において前記キャンバーが付与されている位置に形成されるように、前記鈍角折り曲げ部を成形すること
    を特徴とする角形鋼管の製造方法。
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