JP4732055B2 - ロール成形装置、ロール成形方法及びロール成形部品 - Google Patents

ロール成形装置、ロール成形方法及びロール成形部品 Download PDF

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Description

本発明は、ロール成形によってロール成形部品を製造するロール成形装置、ロール成形方法に関するものである。
近年、自動車に対する安全や環境に関わる社会的な要請から、自動車メーカーでは自動車ボディの強化や軽量化が進められており、従来の薄板材料よりもさらに高強度の材料の実用化に取り組んだり、比重の軽い材料への置換が行われている。しかし、従来の材料よりも強度が高まった場合には、その加工性は強度に反比例して低下するために割れ限界が低下したり、成形に必要な加工力が大きくなるために従来よりも能力の大きい加工機が必要になるという問題が発生する。また、割れることなく成形が行われた場合でも、成形後の材料の弾性回復減少により部品の寸法精度が悪いという問題も発生する。このような問題が高強度材料の実用化の拡大の妨げになっている。
そこで、これらの問題を解消するための加工技術上の対策としては、部品形状のストレート化により割れの発生を防ぐ方法や、ストレート化された部品を主に曲げ成形で加工することにより加工力を低減する方法等がある。また、部品の曲げ成形に関しては、従来から金属薄板の加工に広く用いられているプレス装置を活用した方法以外に、ロール成形(ロールフォーミング)を活用した方法があり、バンパービーム等の均一断面部品の製造に活用されている。例えば、特許文献1には、異形管の製造方法が記載されている。この製造方法では、管軸方向に垂直な断面が褶曲した管壁を有する異形管を製造可能である。
特開2000−102820号公報(図3)
しかしながら、従来のロール成形を活用した方法では、その製造方法に関わる制約により長手方向に関して同一断面を有するロール成形部品しか製造することができないため、設計の自由度が狭くなってしまう。また、従来の方法では、部品の性能とは関係なく、長手方向に関して同一断面になるので、部品の軽量化を図るのが困難である。
そこで、本発明の目的は、長手方向に関して同一断面を有しないロール成形部品を製造するロール成形装置及びロール成形方法を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
本発明のロール成形装置は、2つの第1ロール接触部と前記2つの第1ロール接触部の間を接続する平板部で構成された加工材料を挟むように配置されることにより加工材料をその長手方向に沿って搬送可能であると共に、互いに平行な一対の第1の回転軸のそれぞれに保持された一対の第1の回転ロールと、前記一対の第1の回転ロール間を搬送される加工材料の前記平板部に対向するように配置され、前記平板部の幅方向一部分を押圧可能であって、前記第1の回転軸と直交する第2の回転軸に保持された第2の回転ロールと、前記一対の第1の回転ロール間の距離が変化するように、前記一対の第1の回転軸の少なくともいずれか一方を移動させる第1の移動手段と、前記第2の回転ロールが前記一対の第1の回転ロール間を搬送される加工材料と近接または離反する方向に移動するように、前記第2の回転軸を移動させる第2の移動手段と、前記一対の第1の回転軸を回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段、前記第1の移動手段及び前記第2の移動手段を制御する制御手段とを備えており、前記制御手段は、加工材料が前記一対の第1の回転ロールによって搬送されるように前記駆動手段を制御しつつ、前記一対の第1の回転ロール間の距離が狭くなるように前記第1の移動手段を制御すると同時に、前記第2の回転ロールが加工材料と近接する方向に移動し、前記平板部の幅方向一部分が前記第2の回転ロールで押圧されて前記第2の回転ロールの移動方向に突出した形状に変形する状態が生じるように前記第2の移動手段を制御する
本発明のロール成形方法は、2つの第1ロール接触部と前記2つの第1ロール接触部の間を接続する平板部で構成された加工材料が、互いに平行な一対の第1の回転軸のそれぞれに保持された一対の第1の回転ロール間で挟まれて搬送される状態で、前記一対の第1の回転ロール間の距離が狭くなるように前記一対の第1の回転軸の少なくともいずれか一方を移動させると同時に、前記一対の第1の回転ロール間を搬送される加工材料の前記平板部に対向するように配置された第2の回転ロールが、加工材料と近接する方向に移動し、前記平板部の幅方向一部分が前記第2の回転ロールで押圧されて前記第2の回転ロールの移動方向に突出した形状に変形する状態が生じるように前記第2の回転軸を移動させるものである。
この構成によると、加工材料の一部が一対の第1の回転ロール間を搬送されているときに、一対の第1の回転ロール間の距離を変化させることにより、加工材料の幅を適宜変更することができる。そのため、長手方向に関して同一断面を有するロール成形部品だけでなく、長手方向に関して同一断面を有しない(長手方向に関して場所によって異なる断面を有する)ロール成形部品を製造することができる。従って、設計の自由度が大きくなると共に、部品の軽量化を容易に図ることが可能になる。
また、加工材料の一部が一対の第1の回転ロール間を搬送されているときに、一対の第1の回転ロール間の距離を狭くすると共に、第2の回転ロールで加工材料を押圧することにより、一対の第1の回転ロール間の距離の減少分と同じ長さだけ加工材料を局部的に変形させつつ、一対の第1の回転ロール間を搬送される加工材料の幅を狭くすることができる。これにより、加工材料の幅が狭くなることにより加工材料が破断するのを防止することができる。また、一対の第1の回転ロール間の距離の変化分と第2の回転ロールによる加工材料の局部的な変形量とを同じにすることで、長手方向に関する全ての断面における材料長さ(断面線長)を一定にすることが可能になり、加工材料の厚さの変動を抑制することができる。
本発明のロール成形装置において、前記制御手段は、加工材料が前記一対の第1の回転ロールによって搬送されるように前記駆動手段を制御しつつ、前記一対の第1の回転ロール間の距離が広くなるように前記第1の移動手段を制御すると同時に、前記第2の回転ロールが加工材料から離反する方向に移動し、前記平板部の前記第2の回転ロールに押圧されることによる変形量が減少するように前記第2の移動手段を制御してもよい。
本発明のロール成形方法において、前記加工材料が搬送される状態で、前記一対の第1の回転ロール間の距離が広くなるように前記一対の第1の回転軸の少なくともいずれか一方を移動させると同時に、前記第2の回転ロールが加工材料から離反する方向に移動し、前記平板部の前記第2の回転ロールに押圧されることによる変形量が減少するように前記第2の回転軸を移動させてもよい。
この構成によると、一対の第1の回転ロール間の距離が狭くなった状態で、その間を加工材料が搬送されているときに、一対の第1の回転ロール間の距離を広くすると共に、第2の回転ロールを加工材料から離反する方向に移動させることにより一対の第1の回転ロール間の距離の増加分と同じ長さだけ加工材料の局部的な変形量を減少させつつ、一対の第1の回転ロール間を搬送される加工材料の幅を広くすることができる。従って、加工材料の厚さの変動を効果的に抑制することができる。
本発明のロール成形装置において、前記第2の回転ロールを複数備えていてもよい。
この構成によると、複数の第2の回転ロールで加工材料を押圧することにより加工材料を局部的に変形させることで、第2の回転軸の移動量を少なくできる。
本発明のロール成形部品は、2つの第1ロール接触部と前記2つの第1ロール接触部の間を接続する平板部で構成された加工材料が、互いに平行な一対の第1の回転軸のそれぞれに保持された一対の第1の回転ロール間で挟まれて搬送される状態で、前記一対の第1の回転ロール間の距離が狭くなるように前記一対の第1の回転軸の少なくともいずれか一方を移動させると同時に、前記一対の第1の回転ロール間を搬送される加工材料の前記平板部に対向するように配置された第2の回転ロールが加工材料と近接する方向に移動し、前記平板部の幅方向一部分が前記第2の回転ロールで押圧されて前記第2の回転ロールの移動方向に突出した形状に変形する状態が生じるように前記第2の回転軸を移動させることを特徴とするロール成形方法で成形されたものである。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るロール成形装置の概略構成を示す図である。図2は、図1のロール成形装置に含まれる第2成形部の詳細な構成を示す図である。図3は、図1のロール成形装置の制御ブロックの一部である。
図1に示すロール成形装置1は、加工材料として外部から供給される平板の金属薄板に対し折り曲げ成形を行う第1成形部10と、溶接を行う溶接部20と、溶接後の金属薄板5の幅を拡縮可能な第2成形部30と、金属薄板5を所定長さで切断する切断部40とを備えている。金属薄板5は、例えば板厚1.6mm、降伏強さ750MPa、引張り強さ1300MPaの冷延鋼板である。
第1成形部10には、複数の成形スタンド15(1)〜15(n)(但し、nは任意の整数)が設けられている。複数の成形スタンド15(1)〜15(n)は、金属薄板5の搬送経路に沿って配置されている。成形スタンド15(1)には、コイル状に巻かれた平板の金属薄板5が巻き解かれつつ、その先端から順に供給される。すると、平板の金属薄板5が成形スタンド15(1)〜15(n)を通過する過程で、2本のチューブ構造(図4参照)が形成されるように折り曲げられる。そのため、各成形スタンド15(1)〜15(n)には、平板の金属薄板5から2本のチューブ構造が形成されるように、それぞれ所定角度で配置された一対の回転ロール(図示しない)が設けられている。
そして、溶接部20では、第1成形部10の成形スタンド15(n)を通過するまでに2本のチューブ構造が形成されるように折り曲げられた金属薄板5に対する溶接が行われる。つまり、溶接部20では、折り曲げられた金属薄板5の端部とそれに対向する部分とが溶接される。従って、溶接部20から排出される金属薄板5は、図4に示すように、2本のチューブ構造を有し且つ長手方向に関して同一断面を有する状態になる。図4では、2本のチューブ構造が形成されるように折り曲げられた金属薄板5の一部分5’が図示されている。
第2成形部30には、図2に示すように、金属薄板5の搬送経路(図2では破線で囲まれる部分の紙面に垂直方向が搬送経路である)を挟むように配置されることにより金属薄板5をその長手方向に沿って搬送可能であると共に、互いに平行な一対の回転軸31a、32aのそれぞれに保持された一対の回転ロール31、32と、一対の回転ロール31、32間において搬送経路に対向するように配置されると共に、回転軸31a、32aと直交する回転軸35aに保持された回転ロール35とが設けられている。ここで、本実施の形態では、一対の回転軸31a、32aは鉛直方向に沿って配置されていると共に、一対の回転ロール31、32は略円柱形状である。一方、回転軸35aは水平方向に沿って配置されており、回転ロール35を回転自在に保持している。また、回転ロール35は、回転軸35aから離れるのにしたがって厚さが薄くなり、外周面が鋭角に尖った形状をしている。
また、第2成形部30は、一対の回転ロール31、32間の距離が変化するように、一対の回転軸31a、32aを移動させる移動機構37(図3参照)と、回転ロール35が一対の回転ロール31、32間を搬送される金属薄板5に近接または離反する方向に移動するように、回転軸35aを移動させる移動機構38(図3参照)とを備えている。ここで、本実施の形態では、移動機構37は、金属薄板5の搬送経路の幅方向中心位置に対して互いに対称となる位置に配置されるように、一対の回転軸31a、32aを水平方向に移動させる。また、移動機構38は、回転軸35aを上下方向に移動させる。
ここで、回転軸31a、32aは、モータ31b、32b(図3参照)に接続されている。そのため、ロール成形装置1の制御部50でモータ31b、32bが制御されると、回転軸31a、32aが回転駆動され、それに伴って、回転ロール31、32が回転する。従って、回転ロール31、32の外周面を金属薄板5の側面に当接させることによって、回転ロール31、32によって金属薄板5を搬送可能である。
次に、第2成形部30において金属薄板5の幅が拡縮される際の動作について、図5を参照して説明する。図5は、第2成形部において金属薄板の幅が拡縮される際の動作を説明するための図である。
図5(a)は、第2成形部30の一対の回転ロール31、32間を、2本のチューブ構造を有し且つ長手方向に関して同一断面を有する金属薄板5が搬送されている状態を示している。つまり、図4のように2本のチューブ構造が形成されるように折り曲げられた金属薄板5に対し、溶接が行われた後で、第2成形部30に供給された状態である。このとき、一対の回転ロール31、32間の距離は、第1成形部10及び溶接部20から排出された状態の金属薄板5の幅とほぼ同じである。また、回転ロール35は、一対の回転ロール31、32間を搬送される金属薄板5の底面とは接触しない状態になっている。
そして、金属薄板5の幅を狭くする場合には、図5(b)に示すように、一対の回転ロール31、32間の距離が狭くなるように、一対の回転軸31a、32aを互いに近接するように移動させる。このとき、一対の回転軸31a、32aが移動するのと同時に、回転ロール35が一対の回転ロール31、32間を搬送される金属薄板5の底面を局部的に変形させるように、回転軸35aを上方に移動させる。すると、金属薄板5の底面には、一対の回転ロール31、32間の距離の減少分と同じ長さの三角形状の突出部5aが形成される。
引き続き、金属薄板5の幅を狭くする場合には、図5(c)に示すように、一対の回転ロール31、32間の距離がさらに狭くなるように、一対の回転軸31a、32aを互いに近接するように移動させると同時に、金属薄板5の底面の局部的な変形量が増加するように、回転軸35aを上方に移動させる。すると、金属薄板5の底面の突出部の高さが高くなる。つまり、金属薄板5の底面には、一対の回転ロール31、32間の距離の減少分(図5(a)で示す金属薄板5の底面が局部的に変形する前からの一対の回転ロール31、32間の距離の減少分)と同じ長さの突出部5bが形成される。
一方、金属薄板5の幅が狭い状態から幅を広くする場合には、上述とは反対に、一対の回転ロール31、32間の距離が広くなるように、一対の回転軸31a、32aを互いに離反するように移動させると同時に、金属薄板5の底面の局部的な変形量が減少するように、回転軸35aを下方に移動させる。すると、金属薄板5の底面の突出部の高さが低くなる。そして、金属薄板5の幅を元の幅まで広くなると、金属薄板5の底面には突出部は形成されなくなる。
このように、ロール成形装置1の制御部50では、第2成形部30の回転ロール31、32及び回転ロール35の位置を制御することにより、長尺の金属薄板5の幅を適宜変更できる。ここで、図6(a)は一対の回転ロール31、32間の距離の変化を示し、図6(b)は金属薄板5の底面に形成される突出部の高さの変化を示している。本実施の形態では、図6(a)及び図6(b)に示すように、一対の回転ロール31、32間の距離が狭くなる場合には、その減少分に対応した高さだけ、金属薄板5の底面に形成される突出部の高さが高くなる。一方、一対の回転ロール31、32間の距離が広くなる場合には、その増加分に対応した高さだけ、金属薄板5の底面に形成される突出部の高さが低くなる。
つまり、長尺の金属薄板5が第2成形部30を搬送される場合に、図6(a)及び図6(b)に対応した動作が行われるように、回転ロール31、32及び回転ロール35が移動すると、長尺の金属薄板5の幅の変化は図6(c)のようになる。
そして、図6(c)において、A線に沿って長尺の金属薄板5が切断されると、図7に示すようなロール成形部品60が完成する。図7のロール成形部品60では、2本のチューブ構造を有しており、その一端部から他端部に向かって次第に幅が広くなっている。
また、図6(c)において、B線に沿って長尺の金属薄板5が切断されると、図8に示すようなロール成形部品61が完成する。図8のロール成形部品61では、2本のチューブ構造を有しており、その一端部から他端部に向かって次第に幅が広くなった後で、再度、幅が狭くなっている。
また、図6(c)において、C線に沿って長尺の金属薄板5が切断されると、図9に示すようなロール成形部品62が完成する。図9のロール成形部品62では、2本のチューブ構造を有しており、その一端部から他端部に向かって次第に幅が狭くなった後で、再度、幅が広くなっている。
以上説明したように、本実施の形態に係るロール成形装置1では、長尺の金属薄板5の一部が一対回転ロール31、32間を搬送されているときに、一対の回転ロール31、32間の距離を変化させることにより、金属薄板5の幅を適宜変更することができる。そのため、長手方向に関して同一断面を有するロール成形部品だけでなく、長手方向に関して同一断面を有しないロール成形部品を製造することができる。従って、設計の自由度が大きくなると共に、部品の軽量化を容易に図ることが可能になる。
また、金属薄板5の幅が変更される場合に、回転ロール35を一対の回転ロール31、32間を搬送される金属薄板5と近接または離反する方向に移動させることができる。そのため、一対の回転ロール31、32間を搬送される金属薄板5を局部的に適宜変形させることが可能となり、金属薄板5の幅が狭くなることにより加工材料が破断するのを防止することができる。また、一対の回転ロール31、32間の距離の変化分と回転ロール35による金属薄板5の局部的な変形量とを同じにすることで、長手方向に関する全ての断面における材料長さを一定にすることが可能になり、金属薄板5の厚さの変動を抑制することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について、図面を参照して説明する。図10は、本発明の第2の実施の形態に係るロール成形装置の概略構成を示す図である。
第2の実施の形態に係るロール成形装置101が、第1の実施の形態に係るロール成形装置1と大きく異なる点は、ロール成形装置1の第1成形部10では、2本のチューブ構造が形成されるように金属薄板5が折り曲げられるのに対し、ロール成形装置101の第1成形部110では、略コの字状に金属薄板5が折り曲げられる点である。なお、その他の構成は第1の実施の形態と同様であるので、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図10に示すロール成形装置101は、加工材料として外部から供給される平板の金属薄板に対し折り曲げ成形を行う第1成形部110と、金属薄板5の幅を拡縮可能な第2成形部130と、金属薄板5を所定長さで切断する切断部140とを備えている。なお、ロール成形装置101では溶接は行われない。
第1成形部110には、複数の成形スタンド115(1)〜115(n)(但し、nは任意の整数)が設けられている。複数の成形スタンド115(1)〜115(n)は、金属薄板5の搬送経路に沿って配置されている。成形スタンド115(1)には、コイル状に巻かれた平板の金属薄板5が巻き解かれつつ、その先端から順に供給される。すると、平板の金属薄板5が成形スタンド115(1)〜115(n)を通過する過程で、略コの字状に(図11参照)折り曲げられる。そのため、各成形スタンド115(1)〜115(n)には、平板の金属薄板5から略コの字状に折り曲げられるように、それぞれ所定角度で配置された一対の回転ロール(図示しない)が設けられている。従って、第1成形部110から排出される金属薄板5は、図11に示すように、略コの字状であり且つ長手方向に関して同一断面を有する状態になる。図11では、略コの字状に折り曲げられた金属薄板5の一部分5’’が図示されている。
本実施の形態の第2成形部130及び切断部140の構成は、第1の実施の形態の第2成形部30及び切断部40の構成と同じである。
ここで、第1の実施の形態と同様に、ロール成形装置101の制御部50では、第2成形部130の回転ロール31、32及び回転ロール35の位置を制御することにより、長尺の金属薄板5の幅を適宜変更できる。そして、長尺の金属薄板5の幅が適宜変更され、所定位置で切断されることにより、図12〜図14に示すようなロール成形部品160〜162が完成する。
図12のロール成形部品160では、略コの字状の断面を有しており、その一端部から他端部に向かって次第に幅が広くなっている。図13のロール成形部品161では、略コの字状の断面を有しており、その一端部から他端部に向かって次第に幅が広くなった後で、再度、幅が狭くなっている。図14のロール成形部品162では、略コの字状の断面を有しており、その一端部から他端部に向かって次第に幅が狭くなった後で、再度、幅が広くなっている。
以上説明したように、本実施の形態に係るロール成形装置101では、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、上述の実施の形態では、一対の回転ロール31、32の両方が互いに近接または離反するように移動可能であるが、一対の回転ロール31、32間の距離が変化すればよく、一対の回転ロール31、32のいずれか一方だけが移動可能であってもよい。
また、上述の実施の形態では、回転ロール35が回転軸35aから離れるのにしたがって厚さが薄くなり外周面が鋭角に尖った形状をしているが、金属薄板5を押圧することにより金属薄板5を局部的に変形させることができれば、回転ロール35の形状は変更可能である。従って、図15(a)に示すように、回転ロール235が円柱状であり、金属薄板5の底面に四角状の突出部205aを形成可能なものであってもよいし、図15(b)に示すように、回転ロール335が円板状であり且つ外周面が曲面になっており、金属薄板5の底面に略U形状の突出部305aを形成可能なものであってもよい。
また、上述の実施の形態では、回転軸35aに保持された1個の回転ロール35により金属薄板5の底面を局部的に変形させているが、回転軸35aが複数の回転ロールを保持しており、複数の回転ロールにより金属薄板5の底面を局部的に変形させてもよい。
また、上述の実施の形態では、ロール成形装置1は、金属薄板に対し折り曲げ成形を行う第1成形部10と、溶接を行う溶接部20と、溶接後の金属薄板5の幅を拡縮可能な第2成形部30と、金属薄板5を所定長さで切断する切断部40とを備えているが、少なくとも金属薄板5の幅を拡縮可能な第2成形部を備えているロール成形装置であれば、本発明の効果を得ることができる。つまり、溶接は、オンラインで行われることなく、オフラインでおこなわれてもよい。また、ロール成形装置1で、第1成形部10と第2成形部20との間で溶接を行う必要がない場合には、金属薄板5が溶接されることなく溶接部20を通過してもよい。
本発明の第1の実施の形態に係るロール成形装置の概略構成を示す図である。 図1のロール成形装置に含まれる第2成形部の詳細な構成を示す図である。 図1のロール成形装置の制御ブロックの一部である。 2本のチューブ構造が形成されるように折り曲げられた金属薄板を示す図である。 第2成形部において金属薄板の幅が拡縮される際の動作を説明するための図である。 図6(a)は一対の回転ロール間の距離の変化を示し、図6(b)は金属薄板の底面に形成される突出部の高さの変化を示し、図6(c)は長尺の金属薄板の幅の変化を示す図である。 図1のロール成形装置で成形されたロール成形部品の一例を示す図である。 図1のロール成形装置で成形されたロール成形部品の一例を示す図である。 図1のロール成形装置で成形されたロール成形部品の一例を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るロール成形装置の概略構成を示す図である。 略コの字状に折り曲げられた金属薄板を示す図である。 図10のロール成形装置で成形されたロール成形部品の一例を示す図である。 図10のロール成形装置で成形されたロール成形部品の一例を示す図である。 図10のロール成形装置で成形されたロール成形部品の一例を示す図である。 金属薄板の底面に突出部を形成する回転ロールの形状の変形例を示す図である。
符号の説明
1、101 ロール成形装置
5 金属薄板
31 回転ロール
31a 回転軸
32 回転ロール
32a 回転軸
35 回転ロール
35a 回転軸
37 移動機構
38 移動機構
50 制御部
60〜62、160〜162 ロール成形部品

Claims (6)

  1. 2つの第1ロール接触部と前記2つの第1ロール接触部の間を接続する平板部で構成された加工材料を挟むように配置されることにより加工材料をその長手方向に沿って搬送可能であると共に、互いに平行な一対の第1の回転軸のそれぞれに保持された一対の第1の回転ロールと、
    前記一対の第1の回転ロール間を搬送される加工材料の前記平板部に対向するように配置され、前記平板部の幅方向一部分を押圧可能であって、部前記第1の回転軸と直交する第2の回転軸に保持された第2の回転ロールと、
    前記一対の第1の回転ロール間の距離が変化するように、前記一対の第1の回転軸の少なくともいずれか一方を移動させる第1の移動手段と、
    前記第2の回転ロールが前記一対の第1の回転ロール間を搬送される加工材料と近接または離反する方向に移動するように、前記第2の回転軸を移動させる第2の移動手段と、
    前記一対の第1の回転軸を回転駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段、前記第1の移動手段及び前記第2の移動手段を制御する制御手段とを備えており、
    前記制御手段は、
    加工材料が前記一対の第1の回転ロールによって搬送されるように前記駆動手段を制御しつつ、
    前記一対の第1の回転ロール間の距離が狭くなるように前記第1の移動手段を制御すると同時に、
    前記第2の回転ロールが加工材料と近接する方向に移動し、前記平板部の幅方向一部分が前記第2の回転ロールで押圧されて前記第2の回転ロールの移動方向に突出した形状に変形する状態が生じるように前記第2の移動手段を制御することを特徴とするロール成形装置。
  2. 前記制御手段は、
    加工材料が前記一対の第1の回転ロールによって搬送されるように前記駆動手段を制御しつつ、
    前記一対の第1の回転ロール間の距離が広くなるように前記第1の移動手段を制御すると同時に、
    前記第2の回転ロールが加工材料から離反する方向に移動し、前記平板部の前記第2の回転ロールに押圧されることによる変形量が減少するように前記第2の移動手段を制御することを特徴とする請求項に記載のロール成形装置。
  3. 前記第2の回転ロールを複数備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のロール成形装置。
  4. 2つの第1ロール接触部と前記2つの第1ロール接触部の間を接続する平板部で構成された加工材料が、互いに平行な一対の第1の回転軸のそれぞれに保持された一対の第1の回転ロール間で挟まれて搬送される状態で、
    前記一対の第1の回転ロール間の距離が狭くなるように前記一対の第1の回転軸の少なくともいずれか一方を移動させると同時に、
    前記一対の第1の回転ロール間を搬送される加工材料の前記平板部に対向するように配置された第2の回転ロールが、加工材料と近接する方向に移動し、前記平板部の幅方向一部分が前記第2の回転ロールで押圧されて前記第2の回転ロールの移動方向に突出した形状に変形する状態が生じるように前記第2の回転軸を移動させることを特徴とするロール成形方法。
  5. 前記加工材料が搬送される状態で、
    前記一対の第1の回転ロール間の距離が広くなるように前記一対の第1の回転軸の少なくともいずれか一方を移動させると同時に、
    前記第2の回転ロールが加工材料から離反する方向に移動し、前記平板部の前記第2の回転ロールに押圧されることによる変形量が減少するように前記第2の回転軸を移動させることを特徴とする請求項に記載のロール成形方法。
  6. 2つの第1ロール接触部と前記2つの第1ロール接触部の間を接続する平板部で構成された加工材料が、互いに平行な一対の第1の回転軸のそれぞれに保持された一対の第1の回転ロール間で挟まれて搬送される状態で、
    前記一対の第1の回転ロール間の距離が狭くなるように前記一対の第1の回転軸の少なくともいずれか一方を移動させると同時に、
    前記一対の第1の回転ロール間を搬送される加工材料の前記平板部に対向するように配置された第2の回転ロールが加工材料と近接する方向に移動し、前記平板部の幅方向一部分が前記第2の回転ロールで押圧されて前記第2の回転ロールの移動方向に突出した形状に変形する状態が生じるように前記第2の回転軸を移動させることを特徴とするロール成形方法で成形されたロール成形部品。
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