JP6547706B2 - 直線形鋼矢板の曲がり矯正方法及び曲がり矯正装置 - Google Patents

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本発明は、直線形鋼矢板の曲がり矯正方法及び曲がり矯正装置に関する。
直線形鋼矢板は、長手方向に直交する断面形状が、一方向に延在するウェブと、ウェブの延在方向の両端側にそれぞれ形成され、主爪と副爪とからなる、「ラカワナ型」形状の継手とからなる。このような形状の直線形鋼矢板は、一般的にブルームやビームブランクを素材として、複数の孔型が形成されたロールを組み込まれた、複数台の圧延機を用いた熱間圧延にて製造される。熱間圧延では、通常、圧延機1台につき3個〜4個の孔型が形成されており、これらの複数の圧延機で素材を圧延することで、断面が徐々に製品形状となるように造形が行われる。また、直線形鋼矢板の製造では、熱間圧延が行われた後、ウェブの厚み方向となる上下方向への反りについて、上下ロールが千鳥状に配置されたローラ矯正機で冷間矯正をすることで最終的な製品が製造される。
このような直線形鋼矢板の製造では、圧延中の左右の厚み圧下のアンバランスや、左右の仕上がり温度の違い等によって、製品段階で、ウェブの延在方向となる左右方向への曲がりが生じる場合がある。この曲がり量が規定の値よりも大きいと、そのまま製品とすることはできないため、曲がりの公差を外れる部分を切り捨てたり、曲がった側とは反対側の継手に対して、ガス加熱して矯正を行ういわゆる「加熱矯正」を行ったりする必要があった。このため、歩留まりや生産性を著しく阻害していた。なお、加熱矯正では、熱を加えた部分の延性が低下するという材質異常を招く可能性もあった。
また、曲がりを矯正する方法として、3点曲げの要領で曲がりを矯正する「プレス矯正」が考えられるが、3点曲げを行う金型で継手の断面形状を変形させてしまう可能性が大きいことから、単純なプレス矯正では曲がりの矯正が困難であった。
さらに、曲がりの発生を抑制する直線形の広幅爪付鋼矢板の製造方法として、特許文献1には、ガス切断で半裁されて曲がりが発生した直線形鋼矢板を用いた溶接組立て方法が開示されている。特許文献1の方法によれば、厚鋼板と半裁された直線形鋼矢板とを、上下左右から精度よく押圧するとともに、牽引移動させ、スポット溶接することで、歪みを精度よく矯正しつつ、迅速且つ作業能率よく広幅爪付鋼矢板を組み立てることができる。
特開2003−56278号公報
ところで、特許文献1に記載された技術は、半裁した直線形鋼矢板と厚鋼板とを溶接組立てする技術であり、直線形鋼矢板単体についての曲がりを矯正する技術ではない。また、特許文献1では、曲がりの生じている直線形鋼矢板を、横押しローラで押圧して厚鋼板との位置を合わせ、溶接するというものである。したがって、この技術をそのまま、直線形鋼矢板単体の曲がり矯正に使うことはできない。
そこで、本発明は、このような問題を鑑みてなされたものであり、直線形鋼矢板の左右方向の曲がりを効率的に矯正することができる、直線形鋼矢板の曲がり矯正方法及び曲がり矯正装置を提供することを目的としている。
本発明の一態様によれば、長手方向に直交する断面形状が、左右方向に延在するウェブと、このウェブの上記左右方向の両端側に形成される主爪及び副爪からなる継手とを有する直線形鋼矢板の上記左右方向の曲がりを矯正する曲がり矯正方法であって、上記曲がりの内側となる上記ウェブの左右方向の一端側に、上記長手方向に離間して配される一対の受け金型を、上記一端側の継手の内部面に当接させ、上記一端側と逆側となる上記左右方向の他端側、且つ上記長手方向において上記一対の受け金型の間に配される押し金型を、上記他端側の継手の内部面に当接させ、上記ウェブの上面に平行な下面を有する上面金型を、上記長手方向において上記押し金型と重畳する位置、且つ上記ウェブの厚み方向となる上下方向の上側に配し、上記ウェブの下面に平行な上面を有する下面金型を、上記上面金型に対向させて、上記上下方向の下側に配し、上記押し金型で上記継手の一端側の内部面を押圧することを特徴とする直線形鋼矢板の曲がり矯正方法が提供される。
本発明の一態様によれば、長手方向に直交する断面形状が、左右方向に延在するウェブと、このウェブの上記左右方向の両端側に形成される主爪及び副爪からなる継手とを有する直線形鋼矢板の上記左右方向の曲がりを矯正する曲がり矯正装置であって、上記曲がりの内側となる上記ウェブの左右方向の一端側に、上記長手方向に離間して配され、上記一端側の継手の内部面に当接する一対の受け金型と、上記一端側と逆側となる上記左右方向の他端側、且つ上記長手方向において上記一対の受け金型の間に配され、上記他端側の継手の内部面に当接し、この内部面を押圧する押し金型と、上記ウェブの上面に平行な下面を有し、上記長手方向において上記押し金型と重畳する位置、且つ上記ウェブの厚み方向となる上下方向の上側に配される上面金型と、上記ウェブの下面に平行な上面を有し、上記上面金型に対向して、上記上下方向の下側に配される下面金型とを備えることを特徴とする直線形鋼矢板の曲がり矯正装置が提供される。
本発明の一態様によれば、直線形鋼矢板の左右方向の曲がりを効率的に矯正することができる、直線形鋼矢板の曲がり矯正方法及び曲がり矯正装置が提供される。
本発明の一実施形態に係る曲がり矯正装置を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る曲がり矯正装置を示す平面図である。 押し金型が直線形鋼矢板の継手の内部面に当接した状態を示す正面図である。 押し金型及びホルダを示す平面図である。 押し金型、ホルダ及び昇降手段を示す正面図である。 変形例における押し金型を示す正面図である。 直線形鋼矢板の形状を示す断面図である。 直線形鋼矢板の熱間圧延工程を示す説明図である。 直線形鋼矢板の左右方向への曲がりの一例を示す斜視図である。 第1の検討〜第3の検討で用いた曲がり矯正装置を示す斜視図である。 第1の検討における、押し金型が直線形鋼矢板の継手の主爪部及び副爪部に当接した状態を示す正面図である。 第1の検討における、矯正前後の継手の形状を示す正面図である。 第2の検討及び第3の検討における、押し金型が直線形鋼矢板の継手の内部面に当接した状態を示す正面図である。 第2の検討における、矯正後の直線形鋼矢板の形状を示す断面図である。
以下の詳細な説明では、本発明の実施形態の完全な理解を提供するように多くの特定の細部について記載される。しかしながら、かかる特定の細部がなくても1つ以上の実施態様が実施できることは明らかであろう。他にも、図面を簡潔にするために、周知の構造及び装置が略図で示されている。
<矯正方法の検討>
本発明に先立ち、本発明者らは、圧延で生じた直線形鋼矢板の左右方向の曲がりに対して、3点曲げ矯正の方法で矯正ができないか、種々の検討を行った。
ここで、直線形鋼矢板Sは、図7に示すように、長手方向(図7における前後方向)に直交する断面において、左右方向(図7における左右方向)に延在するウェブS1と、ウェブS1の延在方向の両端側にそれぞれ形成される一対の継手S2(点線で囲んだ部位)とからなる。一対の継手S2は、上下方向(図7における上下方向)の下側に形成され、先端が上下方向に膨出する鉤状の主爪S3と、上下方向の上側に形成される鉤状の副爪S4とからそれぞれなる。また、主爪S3と副爪S4との先端間は、上下方向に所定の寸法D1だけ離間して形成される。なお、直線形鋼矢板Sの断面形状は、長手方向のいずれの位置においても同一な形状となる。
このような直線形鋼矢板Sは、上述のように、ブルームやビームブランクを素材とした熱間圧延で造形される。図8には、矩形断面のブルームを素材とした場合における直線形鋼矢板Sの製造過程を示す。図8に示すように、熱間圧延では、素材のブルームを、複数の圧延機のロールに形成された複数の孔型K12〜K1で順に圧延することで、図7に示す最終的な断面形状の直線形鋼矢板Sが得られる。なお、図8に示す例では、各圧延機のロールに3個の孔型がそれぞれ形成された4台の圧延機を用いて、熱間圧延が行われる。
このように圧延される直線形鋼矢板Sは、圧延中の左右の厚み圧下のアンバランスや、左右の仕上がり温度の違い等によって、図9に示すように、左右方向への曲がりが生じることがある。なお、図9に示すように、曲がりの内側(図9における左側)における、長手方向両端の継手S2の端同士を結ぶ直線に対する、各長手方向位置の継手S2の端との距離を曲がり量δという。また、直線形鋼矢板Sの長手方向の全長で、最も大きな曲がり量δを最大曲がり量δmaxという。
(第1の検討)
はじめに、本発明者らが行った第1の検討について説明する。第1の検討では、上述のような曲がりが生じた直線形鋼矢板Sについて、図10に示す曲がり矯正装置7を用いて、単純な3点曲げによる曲がりの矯正を検討した。
曲がり矯正装置7は、図10に示すように、一対の受け金型71,72と、押し金型73とを備える。一対の受け金型71,72は、直線形鋼矢板Sの曲がりの内側に、直線形鋼矢板Sの長手方向に離間して配される。押し金型73は、直線形鋼矢板Sの曲がりの外側、且つ直線形鋼矢板Sの長手方向において一対の受け金型71,72の略中間の位置に配される。さらに、一対の受け金型71,72及び押し金型73は、継手S2の左右方向端に当接して配される。一対の受け金型71,72及び押し金型73の形状は、特許文献1に記載された横押しローラを模した形状とした。図11に押し金型73が継手S2に接触した状態を示す。図11に示すように、押し金型73の継手S2との接触面は、主爪S3及び副爪S4の形状に合わせて湾曲しており、主爪S3と副爪S4との先端間には左右方向へと突出する突出部731が形成される。なお、突出部731の左右方向の長さは、主爪S3及び副爪S4の先端の厚みと同程度とする。また、一対の受け金型71,72の形状についても、押し金型73と同じ形状とした。
第1の検討では、一対の受け金型71,72を曲がりの内側の継手S2、押し金型73を曲がりの外側の継手S2にそれぞれ当接させた状態とした。この際、押し金型73を、曲がり量δが最大となる長手方向位置に配した。その後、図10に示すように、押し金型73を左右方向の曲がりの内側へと移動させ、継手S2を押圧することで、曲がりの矯正を行った(3点曲げ矯正)。図12に押し金型73による押圧前後の、左右方向両端の継手S2の形状を示す。図12(A)は、押圧前の継手S2の形状であり、図12(B)及び図12(C)は、押圧後の継手S2の形状である。第1の検討では、押し金型73による押圧を行った結果、曲がりが矯正される前に、図12(B)及び図12(C)に示すように、継手S2の主爪S3や副爪S4が変形してしまい、曲がりの矯正をすることができないことが判明した。これは、熱間圧延で製造される直線形鋼矢板Sの継手S2の形状にはバラツキがあることから、押し金型73や受け金型71,72と継手S2とが点接触してしまうためである。
(第2の検討)
次に、本発明者らが行った第2の検討について説明する。第2の検討では、第1の検討の結果を受け、押し金型73や受け金型71,72で押圧及び保持する箇所は、継手S2の内面部であるべきと考えた。このため、図13に示すように、押し金型73の突出部731の左右方向に突出する長さを長くし、突出部731が継手S2のウェブS1側の内面に当接するようにした。なお、突出部731が継手S2の内面に当接した状態では、押し金型73と継手S2の左右方向の端面は接触しないものとする。また、一対の受け金型71,72の形状についても、押し金型73と同じ形状とした。そして、一対の受け金型71,72及び押し金型73を備えた曲がり矯正装置7を用いて、第1の検討と同様に、曲がりが生じた直線形鋼矢板Sに対して、3点曲げ矯正を行った。
第2の検討の結果、押し金型73で継手S2を押圧しても、第1の検討の様な継手S2の変形は生じず、直線形鋼矢板Sの曲がりを矯正できることを確認した。しかし、直線形鋼矢板Sに多少の反りやねじれがある場合には、図14に示すように、矯正後にウェブS1が湾曲する変形が生じることが判明した。
(第3の検討)
次に、本発明者らが行った第3の検討について説明する。第3の検討では、第1の検討及び第2の検討の結果を受け、第2の検討と同様な形状の受け金型71,72及び押し金型73を備える曲がり矯正装置7に、ウェブS1の上面に平行な下面と、ウェブS1の下面に平行な上面とを有し、これら下面と上面とで上下方向からウェブS1の面を保持する金型をさらに設けた。この金型は、直線形鋼矢板Sの長手方向において押し金型73と重畳する位置に設けられる。このような曲がり矯正装置7を用いて、第1の検討及び第2の検討と同様に、曲がりが生じた直線形鋼矢板Sに対して、3点曲げ矯正を行った。
第3の検討の結果、直線形鋼矢板Sに多少の反りやねじれがある場合においても、ウェブS1の湾曲や継手S2の変形が生じることなく、曲がりを矯正できることが判明した。
<曲がり矯正装置>
本発明の一実施形態に係る直線形鋼矢板Sの曲がり矯正装置1について説明する。曲がり矯正装置1は、上記の検討に基づいてなされたものであり、図1及び図2に示すように、フレーム2と、複数のテーブルローラ3a〜3dと、押し部4と、一対の受け部5a,5bと、抑え部6とを備える。なお、図1〜図5において、x軸、y軸及びz軸は、互いに垂直に交差する軸であり、矯正される直線形鋼矢板Sを配した状態で、直線形鋼矢板Sの長手方向がy軸方向、直線形鋼矢板Sの左右方向がx軸方向、直線形鋼矢板Sの上下方向がz軸方向となる。
フレーム2は、x−z平面視においてC字状の枠体であり、押し部4と、一対の受け部5a,5bと、抑え部6とが設けられる。
複数のテーブルローラ3a〜3dは、所定間隔だけ離間して、y軸方向に並んで設けられる。複数のテーブルローラ3a〜3dは、不図示の駆動装置に接続され、駆動装置からの駆動力を受けて回転することで、直線形鋼矢板Sの長手方向に平行なy軸方向に、直線形鋼矢板Sを搬送する。
押し部4は、複数のテーブルローラ3a〜3d及び矯正時に配される直線形鋼矢板Sのx軸正方向側に設けられる。押し部4は、押し金型41と、ホルダ42と、シリンダ43と、昇降手段44とを有する。
押し金型41は、図3〜図5に示すように、略直方体の形状を有する鉄やステンレスなどの金属製部材であり、x軸負方向側の面に、x軸負方向へと突出し、y軸方向に延在する板状の突出部411が形成される。突出部411は、z軸方向の厚みの寸法H1が継手S2の先端間の寸法D1よりも小さく、x軸方向の寸法H2が継手S2の内面から先端の外面までのx軸方向の寸法D2よりも長い。また、押し金型41は、x軸正方向側の面に、y軸正方向及びy軸負方向へと延出するフランジ412が形成される。
ホルダ42は、z軸方向へと延びる角柱状の金属製部材であり、シリンダ43を介してフレーム2に設けられる。ホルダ42は、x軸負方向側の面に、押し金型41のx軸正方向端部の形状に合わせた、z軸方向へと延在する溝421が形成される。押し金型41は、x軸正方向端部がホルダ42の溝421に嵌合して配されることで、x軸方向及びy軸方向への移動が制限され、z軸方向にのみ移動可能となる。
シリンダ43は、油圧等によってx軸方向に伸縮可能に設けられるアクチュエータである。シリンダ43は、x軸負方向側端がホルダ42に接続され、x軸正方向側端がフレーム2に接続される。
昇降手段44は、押し金型41のz軸正方向側の面に接続されるワイヤ441と、不図示のモータの回転駆動を受けて回転し、ワイヤ441を巻取るドラム442とを有する。昇降手段44は、ドラム442を回転させ、ワイヤ441を巻上げ又は巻下げすることで、押し金型41をz軸方向に移動(昇降)させる。
一対の受け部5a,5bは、複数のテーブルローラ3a〜3d及び矯正時に配される直線形鋼矢板Sのx軸負方向側に設けられる。また、一対の受け部5a,5bは、y軸方向に所定の距離だけ離間して設けられ、y軸方向において押し部4が中央となるように、押し部4を挟んで設けられる。一対の受け部5a,5bは、受け金型51a,51bと、ホルダ52a,52bとをそれぞれ有する。受け金型51a,51bは、押し部4の押し金型41と同じ形状及び素材であり、x軸正方向側の端面には突出部511a,511bを有する。ホルダ52a,52bは、押し部4のホルダ42と同様な形状及び素材であり、フレーム2に固定して設けられる。また、図示しないが、押し部4と同様に、受け部5a,5bにも昇降手段が設けられ、受け金型51a,51bがz軸方向に昇降可能に構成される。
抑え部6は、上面金型61と、シリンダ62と、下面金型63とを有する。上面金型61は、シリンダ62を介してフレーム2に設けられる、金属製の金型である。
上面金型61は、z軸負方向側にウェブS1の上面に平行な方形の面(下面)を有する。上面金型61の下面は、x軸方向の寸法がウェブS1の長さ(左右方向の寸法)の9割程度であり、y軸方向の寸法が一対の受け金型51a,51bの離間距離の半分程度の長さである。また、上面金型61は、x軸方向において押し金型41と一対の受け金型51a,51bとの中間、且つy軸方向において押し金型41と中心が重畳する位置に配される。
シリンダ62は、油圧等によってz軸方向に伸縮可能に設けられるアクチュエータである。シリンダ62は、z軸負方向側端が上面金型61に接続され、z軸正方向側端がフレーム2に接続される。つまり、上面金型61は、シリンダ62により、z軸方向に昇降可能に構成される。
下面金型63は、テーブルローラ3b,3cの間に設けられる不図示のエプロンに固定して設けられる、金属製の金型である。下面金型63は、z軸正方向側にウェブS1の下面に平行な方形の面(上面)を有する。下面金型63の上面は、上面金型61の下面よりも小さく形成され、x軸方向の寸法がウェブS1の長さ(左右方向の寸法)の半分程度であり、y軸方向の寸法が一対の受け金型51a,51bの離間距離の3割程度の長さである。また、下面金型63は、上面金型61と対向する位置に配される。さらに、下面金型63は、矯正される直線形鋼矢板Sが配された状態で、下面金型63と直線形鋼矢板Sとが接触した状態となるように、z軸正方向側の面が、複数のテーブルローラ3a〜3dの搬送面(z軸正方向側端)よりもやや高い同じ高さ位置に設けられる。
<曲がりの矯正方法>
次に、本実施形態に係る直線形鋼矢板Sの曲がりの矯正方法について説明する。
まず、直線形鋼矢板Sが載せられた複数のテーブルローラ3a〜3dを回転させることで、直線形鋼矢板Sを矯正開始位置まで搬送する。矯正開始位置とは、長手方向において直線形鋼矢板Sが左右方向に曲がり始める箇所が、押し金型41とy軸方向に重畳する位置であり、3点曲げによる矯正を開始する位置である。この際、直線形鋼矢板Sは、曲がりの外側の継手S2が押し部4の側、曲がりの内側の継手S2が一対の受け部5a,5bの側となるように配される。また、曲がりの内側の継手S2は、主爪S3と副爪S4との間に、受け金型51a,51bの突出部511a,511bが嵌入した状態で搬送が行われる。なお、受け金型51a,51bは、突出部511a,511bが継手S2の内部に嵌入可能なように、押し部4と同様に受け部5a,5bに設けられた不図示の昇降手段によって、予めz軸方向の高さが調整される。また、搬送時には、受け部5a,5bの昇降手段のワイヤをゆるめることで、直線形鋼矢板Sの反り等に伴う搬送時の継手S2の上下方向への高さの変化に応じて、受け金型51a,51bがz軸方向に移動することができる。さらに、直線形鋼矢板Sを搬送する際、直線形鋼矢板Sに反りがあっても接触しないように、上面金型61を直線形鋼矢板Sよりも所定距離だけz軸正方向側へ配する。
次いで、上面金型61のz軸負方向側の面が、ウェブS1のz軸正方向側の面と同じ高さとなるように、シリンダ62を用いて、上面金型61をz軸負方向側へと移動させる。つまり、上面金型61の移動後の状態において、上面金型61及び下面金型63がウェブS1に接触した状態となる。
さらに、シリンダ43を用いて、押し金型41を、曲がり量δに応じた所定の距離だけx軸負方向側へと移動させる。押し金型41は、突出部411が継手S2の内部に嵌入可能なように、昇降手段44によって、予めz軸方向の高さが調整される。押し金型41が移動する過程で、押し金型41の突出部411及び一対の受け金型51a,51bの突出部511a,511bは、x軸両端側の継手S2の内面にそれぞれ当接する。そして、押し金型41がさらに移動することで、押し金型41は継手S2の内部面を押圧し、3点曲げの矯正が行われる。この際、ウェブS1の上下面(z軸方向の両端側の両面)は、上面金型61及び下面金型63で保持されているため、ウェブS1の湾曲等の変形が抑えられる。
その後、同様に、直線形鋼矢板Sの搬送及び押し金型41の押圧による矯正が、直線形鋼矢板Sが長手方向に沿って連続的に矯正される。この際、直線形鋼矢板Sの搬送は所定の搬送ピッチで行われる。なお、押し金型41による押圧を行った後は、押し金型41をx軸正方向側へと移動させ、押し金型41と継手S2との接触を開放させた後に、直線形鋼矢板Sの搬送動作が行われる。また、押し金型41と継手S2との接触を開放させた状態で、継手S2の内部に押し金型41の突出部411が在る場合には、搬送時の受け部5a,5bと同様に、ワイヤ441をゆるめる。これにより、直線形鋼矢板Sの反り等に伴う搬送時の継手S2の上下方向への高さの変化に応じて、押し金型41がz軸方向に移動することができる。
<変形例>
以上で、特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これら説明によって発明を限定することを意図するものではない。本発明の説明を参照することにより、当業者には、開示された実施形態の種々の変形例とともに本発明の別の実施形態も明らかである。従って、特許請求の範囲は、本発明の範囲及び要旨に含まれるこれらの変形例または実施形態も網羅すると解すべきである。
例えば、上記実施形態では、突出部411,511a,511bが、図3に示すような板状の形状を有するとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、図6に示すように、突出部411,511a,511bは、先端のz軸方向の厚みの寸法H1が、継手S2の先端間の寸法D1よりも大きく形成されてもよい。この場合、突出部411,511a,511bの先端側の端面は、継手S2の内部面の形状と合うように、湾曲した形状を有する。このような押し金型41及び受け金型51a,51bを用いる場合、直線形鋼矢板Sを曲がり矯正装置1に搬送する際に、はじめに、継手S2の長手方向端から突出部411,511a,511bを通し入れる必要がある。このようにすることで、直線形鋼矢板Sを曲がり矯正装置1にセットする際の制約が生じるものの、押し金型41及び受け金型51a,51bで、継手S2の内部面の広い範囲を保持又は押圧することができるため、曲がり量が大きい場合でも、効果的に矯正を行うことができる。
また、上記実施形態では、矯正を行う際に、上面金型61及び下面金型63をウェブS1に接触させるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、上面金型61とウェブS1との間、及び下面金型63とウェブS1との間に、隙間(例えば1mm未満)を設けてもよい。この場合、隙間の大きさは、許容できるウェブS1の湾曲量に応じて設定される。
さらに、上記実施形態では、押し金型41及び受け金型51a,51bが、昇降手段によりz軸方向に昇降可能に構成されるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、直線形鋼矢板Sの継手S2の上下方向(z軸方向)の位置や形状が一定であるならば、押し金型41及び受け金型51a,51bは、z軸方向に移動できないように固定されていてもよい。なお、押し金型41及び受け金型51a,51bを昇降可能にすることで、継手S2のz方向の位置が多少変化しても、それに追随して矯正を行うことができる。
さらに、上記実施形態では、直線形鋼矢板Sを搬送する際に、上面金型61をz軸正方向側へと逃がした状態で搬送させるとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、直線形鋼矢板Sの反りが小さいようであれば、上面金型61をz軸方向に移動させずに固定した状態で、直線形鋼矢板Sを搬送させてもよい。なお、直線形鋼矢板Sを搬送する際に、上面金型61を逃がすことで、反りが生じた直線形鋼矢板Sであっても、上面金型61による搬送の阻害を防ぐことができる。
<実施形態の効果>
(1)本発明の一態様に係る直線形鋼矢板Sの曲がり矯正方法は、長手方向(y軸方向)に直交する断面形状が、左右方向に延在するウェブS1と、ウェブS1の左右方向(x軸方向)の両端側に形成される主爪S3及び副爪S4からなる継手S2とを有する直線形鋼矢板Sの左右方向の曲がりを矯正する曲がり矯正方法であって、曲がりの内側となるウェブS1の左右方向の一端側に、長手方向に離間して配される一対の受け金型51a,51bを、一端側の継手S2の内部面に当接させ、一端側と逆側となる左右方向の他端側、且つ長手方向において一対の受け金型51a,51bの間に配される押し金型41を、他端側の継手S2の内部面に当接させ、ウェブS1の上面に平行な下面を有する上面金型61を、長手方向において押し金型41と重畳する位置、且つウェブS1の厚み方向となる上下方向(z軸方向)の上側に配し、ウェブS1の下面に平行な上面を有する下面金型63を、上面金型61に対向させて、上下方向の下側に配し、押し金型41で継手S2の一端側の内部面を押圧する。
ここで、特許文献1の矯正方法では、上述のように、半裁した直線形鋼矢板を用いるため、工程が複雑になることが問題であった。さらに、第1の検討からわかるように、特許文献1の矯正方法を用いた3点曲げの矯正では、継手S2が変形する可能性があった。一方、上記(1)の構成によれば、直線形鋼矢板Sを半裁及び溶接する必要がないため、直線形鋼矢板Sの左右方向の曲がりを効率的に矯正することができる。また、押し金型41及び一対の受け金型51a,51bが継手S2の内部面に当接した状態で、押し金型41で継手S2の内部面を押圧することにより、継手S2を変形させることなく、曲がりを矯正することができる。さらに、押し金型41で継手S2を押圧する際に、上面金型61及び下面金型63をウェブS1の上方及び下方に配することで、矯正時のウェブS1の湾曲変形を抑えることができる。
(2)上記(1)の構成において、一対の受け金型51a,51b及び押し金型41の少なくとも一方には、一端側及び他端側の少なくとも一方の内部面に当接可能なように左右方向に突出し、内部面に当接する面の上下方向の寸法が、主爪S3と副爪S4との先端間の寸法よりも大きな突出部411,511a,511bを有するものを用いる。
上記(2)の構成によれば、継手S2の内部面の広い範囲を保持又は押圧することができるため、より大きな曲がりを矯正することができる。
(3)上記(1)または(2)の構成において、一対の受け金型51a,51b及び押し金型41には、上下方向に移動可能に設けられるものを用い、一対の受け金型51a,51b及び押し金型41を、一端側及び他端側のそれぞれの内部面に当接させる際に、一端側及び他端側の継手S2の上下方向の位置に応じて、一対の受け金型51a,51b及び押し金型41の上下方向の位置を調整する。
上記(3)の構成によれば、継手S2の上下方向の位置が多少変化しても、それに追随して矯正を行うことができる。
(4)本発明の一態様に係る直線形鋼矢板Sの曲がり矯正装置1は、長手方向に直交する断面形状が、左右方向に延在するウェブS1と、ウェブS1の左右方向の両端側に形成される主爪S3及び副爪S4からなる継手S2とを有する直線形鋼矢板Sの左右方向の曲がりを矯正する曲がり矯正装置1であって、曲がりの内側となるウェブS1の左右方向の一端側に、長手方向に離間して配され、一端側の継手S2の内部面に当接する一対の受け金型51a,51bと、一端側と逆側となる左右方向の他端側、且つ長手方向において一対の受け金型51a,51bの間に配され、他端側の継手S2の内部面に当接し、内部面を押圧する押し金型41と、ウェブS1の上面に平行な下面を有し、長手方向において押し金型41と重畳する位置、且つウェブS1の厚み方向となる上下方向の上側に配される上面金型61と、ウェブS1の下面に平行な上面を有し、上面金型61に対向して、上下方向の下側に配される下面金型63とを備える。
上記(4)の構成によれば、上記(1)と同様な効果を得ることができる。
次に、本発明者らが行った実施例について説明する。本実施例では、ウェブS1の厚みが9.5mm、主爪S3と副爪S4との先端間の寸法D1が11.0mm、長手方向の長さが10mの直線形鋼矢板Sについて、曲がりの矯正を行った。曲がりの矯正では、後述する、本発明を適用した実施例1,2、及び比較となる比較例1,2の4条件で矯正を行った。なお、矯正後の最大曲がり量δmaxを10mm未満とすることを目的とした。
<実施例1>
実施例1では、図3に示す形状の押し金型41、及び押し金型41と同じ形状の受け金型51a,51bを用いて矯正を行った。受け金型51a,51bのy軸方向の離間距離は2mとした。押し金型41は、受け金型51a,51bの中間位置に配置した。押し金型41及び受け金型51a,51bの突出部のz軸方向の寸法H1は、10.0mmとした。押し金型41で直線形鋼矢板Sを押圧する際には、上面金型61とウェブS1との隙間及び下面金型63とウェブS1との隙間が、それぞれ0.5mmとなるように設定した。矯正では、直線形鋼矢板Sを1mずつ搬送させ、搬送が行われる毎に直線形鋼矢板Sの先端から1mおきに順に押し金型41による押圧を行った。矯正前の直線形鋼矢板Sの最大曲がり量δmaxは、14mmであった。
<実施例2>
実施例2では、図6に示す形状の押し金型41、及び押し金型41と同じ形状の受け金型51a,51bを用いて矯正を行った。押し金型41及び受け金型51a,51bの突出部の先端のz軸方向の寸法H1は、20.0mmとした。また、矯正前の直線形鋼矢板Sの最大曲がり量δmaxは、18mmであった。上記以外の条件は、実施例1と同じとした。
<比較例1>
比較例1では、押し金型41及び受け金型51a,51bの突出部の形状を図11に示す、検討で用いた押し金型73及び受け金型71,72と同じ形状とした。押し金型73及び受け金型71,72のz軸方向の寸法H3は、継手部S2のz軸方向の寸法D3と略同じ50.0mmとした。また、矯正前の直線形鋼矢板Sの最大曲がり量δmaxは、13mmであった。上記以外の条件は、実施例1と同じとした。
<比較例2>
比較例2では、実施例1の曲がり矯正装置1から上面金型61及び下面金型63を取り除いたものを用いて曲がりの矯正を行った。比較例2における条件は、上面金型61及び下面金型63でウェブS1を保持しないことを除いて、実施例1と同じである。また、矯正前の直線形鋼矢板Sの最大曲がり量δmaxは、14mmであった。
<結果>
上記の4条件の矯正における、矯正前後での最大曲がり量δmax、並びに矯正後のウェブS1及び継手S2の変形の有無について測定及び観察した結果を、表1にまとめる。
Figure 0006547706
実施例1,2では、矯正後の最大曲がり量δmaxが目標である10mm未満になっており、所望の矯正ができたことが確認できた。また、継手S2には、特に問題となる変形が生じていなかった。さらに、ウェブS1にも、湾曲変形は生じていなかった。特に、実施例2では、押圧する継手S2の内部の接触面を大きくすることで、大きな曲がりを矯正できることが確認できた。さらに、実施例1,2では、長手方向の尾端付近(先端から8m〜9mの位置)に上下方向への反りがあったが、押し金型41及び受け金型51a,51bとともに上下方向に移動可能としていたため、反りに追随して押し金型41及び受け金型51a,51bが動くことが確認できた。このため、搬送をする際にも特に問題がなかった。
一方、比較例1では、矯正途中で継手S2に変形が生じてしまい、曲がりを矯正することもできなかった。また、比較例2では、ウェブS1を拘束していないため、矯正後のウェブS1に湾曲変形が生じた。このため、比較例1,2の条件では、不合格となり、矯正後の直線形鋼矢板Sを製品とすることができなかった。
また、発明者らは、継手の大きさが異なる直線形鋼矢板Sでも、同様の効果があることを確認した。さらに、押し金型41及び受け金型51a,51bともにz軸方向の位置を調整可能としているので、直線形鋼矢板Sのサイズが変わっても、同一の金型で矯正を行うことができることが確認できた。
1 曲がり矯正装置
2 フレーム
3a〜3d テーブルローラ
4 押し部
41 押し金型
42 ホルダ
43 シリンダ
431 突出部
432 フランジ部
44 昇降手段
441 ワイヤ
442 ドラム
5a,5b 受け部
51a,51b 受け金型
511a,511b 突出部
52a,52b ホルダ
6 抑え部
61 上面金型
62 シリンダ
63 下面金型
7 曲がり矯正装置
71,72 受け金型
73 押し金型
731 突出部
S 直線形鋼矢板
S1 ウェブ
S2 継手
S3 主爪
S4 副爪

Claims (4)

  1. 長手方向に直交する断面形状が、左右方向に延在するウェブと、該ウェブの前記左右方向の両端側に形成される主爪及び副爪からなる継手とを有する直線形鋼矢板の前記左右方向の曲がりを矯正する曲がり矯正方法であって、
    前記曲がりの内側となる前記ウェブの左右方向の一端側に、前記長手方向に離間して配される一対の受け金型を、前記一端側の継手の内部面に当接させ、
    前記一端側と逆側となる前記左右方向の他端側、且つ前記長手方向において前記一対の受け金型の間に配される押し金型を、前記他端側の継手の内部面に当接させ、
    前記ウェブの上面に平行な下面を有する上面金型を、前記長手方向において前記押し金型と重畳する位置、前記ウェブの厚み方向となる上下方向の上側、且つ前記左右方向において前記押し金型と前記一対の受け金型との中間に配し、
    前記ウェブの下面に平行な上面を有する下面金型を、前記上面金型に対向させて、前記上下方向の下側に配し、
    前記押し金型で前記継手の一端側の内部面を押圧することを特徴とする直線形鋼矢板の曲がり矯正方法。
  2. 前記一対の受け金型及び前記押し金型の少なくとも一方には、前記一端側及び前記他端側の少なくとも一方の内部面に当接可能なように前記左右方向に突出し、前記内部面に当接する面の前記上下方向の寸法が、前記主爪と前記副爪との先端間の寸法よりも大きな突出部を有するものを用いることを特徴とする請求項1に記載の直線形鋼矢板の曲がり矯正方法。
  3. 前記一対の受け金型及び前記押し金型には、前記上下方向に移動可能に設けられるものを用い、
    前記一対の受け金型及び前記押し金型を、前記一端側及び前記他端側のそれぞれの内部面に当接させる際に、前記一端側及び前記他端側の継手の前記上下方向の位置に応じて、前記一対の受け金型及び前記押し金型の前記上下方向の位置を調整することを特徴とする請求項1または2に記載の直線形鋼矢板の曲がり矯正方法。
  4. 長手方向に直交する断面形状が、左右方向に延在するウェブと、該ウェブの前記左右方向の両端側に形成される主爪及び副爪からなる継手とを有する直線形鋼矢板の前記左右方向の曲がりを矯正する曲がり矯正装置であって、
    前記曲がりの内側となる前記ウェブの左右方向の一端側に、前記長手方向に離間して配され、前記一端側の継手の内部面に当接する一対の受け金型と、
    前記一端側と逆側となる前記左右方向の他端側、且つ前記長手方向において前記一対の受け金型の間に配され、前記他端側の継手の内部面に当接し、該内部面を押圧する押し金型と、
    前記ウェブの上面に平行な下面を有し、前記長手方向において前記押し金型と重畳する位置、前記ウェブの厚み方向となる上下方向の上側、且つ前記左右方向において前記押し金型と前記一対の受け金型との中間に配される上面金型と、
    前記ウェブの下面に平行な上面を有し、前記上面金型に対向して、前記上下方向の下側に配される下面金型とを備えることを特徴とする直線形鋼矢板の曲がり矯正装置。
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