JPH11114451A - 摩擦帯電装置 - Google Patents

摩擦帯電装置

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JPH11114451A
JPH11114451A JP28096597A JP28096597A JPH11114451A JP H11114451 A JPH11114451 A JP H11114451A JP 28096597 A JP28096597 A JP 28096597A JP 28096597 A JP28096597 A JP 28096597A JP H11114451 A JPH11114451 A JP H11114451A
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Tetsuya Inoue
鉄也 井上
Masanori Tsukahara
正徳 塚原
Hidehiko Maehata
英彦 前畑
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックからなる被選別粉砕ゴミの選別
に必要な帯電量を短時間で与えることができる摩擦帯電
装置を提供する。 【解決手段】 上部より被選別粉砕ゴミ1が供給される
外部容器12と、外部容器12の両内側面に、供給された被
選別粉砕ゴミ1が下降する移動路13に対向して、水平軸
心回りに回転自在に支持された少なくとも一対の円形プ
レート19と、対向する円形プレート19をそれぞれ逆回転
駆動する回転モータ15とを備え、円形プレート19の移動
路13に面する表面を樹脂により形成し、この表面に樹脂
による複数の突起物20を設ける。この構成により、プラ
スチックからなる被選別粉砕ゴミ1の選別に必要な帯電
量を短時間で与えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ゴミ、粗大ゴ
ミなどのプラスチックからなる粉砕ゴミの選別を行う静
電選別装置に併用される摩擦帯電装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上記プラスチックからなる粉砕ゴミの選
別を行う静電選別装置の構成について、図6に基づいて
説明する。
【0003】プラスチックからなる被選別粉砕ゴミ1は
ホッパ2へ投入され、ホッパ2の出口から被選別粉砕ゴ
ミ1が摩擦帯電装置3へ投入される。被選別粉砕ゴミ1
は、この摩擦帯電装置3において、攪拌されて摩擦帯電
され、金属ドラム電極5の上面へ散布される。この金属
ドラム電極5は、水平軸心周りに所定方向に回転され、
接地されている。
【0004】前記金属ドラム電極5の回転方向斜め上方
には、円弧板状の高電圧電極6が設けられており、この
高電圧電極6には高圧電源装置7の陰極が接続されてい
る。また高圧電源装置7の陽極は接地されている。この
接続によって、金属ドラム電極5により回転接地電極が
形成され、高電圧電極6と金属ドラム電極5との間に選
別用静電場が形成される。
【0005】また金属ドラム電極5の下方には、金属ド
ラム電極5の前方位置(回転方向上流側)に上方へ開口
した第1分離容器8が設けられ、さらに金属ドラム電極
5の径の上方へ開口した第2分離容器9が設けられてい
る。また、金属ドラム電極5の回転方向の下流位置(第
2分離容器9の上方位置)には被選別粉砕ゴミ1をかき
落とすブラシ10が設けられている。
【0006】上記構成による作用を説明する。被選別粉
砕ゴミ1は、ホッパ2より摩擦帯電装置3へ投入されて
帯電され、金属ドラム電極5上に散布される。金属ドラ
ム電極5と逆のプラスの電荷が帯電した被選別粉砕ゴミ
1は、金属ドラム電極5の表面に吸着され、吸着面が下
方を向くか、またはブラシ10によりかき落とされて、第
2分離容器9へ落下して分離され、またマイナスの電荷
が帯電された被選別粉砕ゴミ1は、金属ドラム電極5に
反発されるとともに高電圧電極6に吸引され、第1分離
容器8に落下して分離される。
【0007】上記摩擦帯電装置3における、プラスチッ
クからなる被選別粉砕ゴミ1の摩擦帯電は一般に、筒体
内に攪拌翼を設け、筒体内に供給された粉砕ゴミを攪拌
翼により攪拌することにより行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、攪拌式の摩擦
帯電装置2の場合は、帯電処理がバッチ的な処理とな
り、連続して被選別粉砕ゴミ1を帯電して取り出すこと
は難しく、また内部に多くの被選別粉砕ゴミ1を入れる
と、攪拌時間が長くなるという問題があった。また、被
選別粉砕ゴミ1の処理量を増すためには、複数台の摩擦
帯電装置2が必要となる。
【0009】そこで、本発明は、連続してプラスチック
からなる被選別粉砕ゴミの選別に必要な帯電量を短時間
で与えることができるよう帯電性能を改善した摩擦帯電
装置を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の摩擦帯電装置は、
静電気を使用したプラスチックからなる被選別粉砕ゴミ
の選別装置に併用される摩擦帯電装置であって、上部よ
り前記被選別粉砕ゴミが供給される外部容器と、前記外
部容器の両内側面に、前記供給された被選別粉砕ゴミが
下降する移動路に対向して、水平軸心回りに回転自在に
支持された一対の回転プレートと、少なくとも一方の前
記回転プレートを回転駆動する回転機構とを備え、前記
回転プレートの前記移動路に面する表面に複数の突起物
を設け、これら突起物および前記回転プレートの少なく
とも前記移動路に面する表面を、樹脂、または前記外部
容器および回転機構と電気的に絶縁された金属材料によ
り形成したことを特徴とするものである。
【0011】上記構成によれば、少なくとも片方の回転
プレートが回転することにより、プラスチックからなる
被選別粉砕ゴミは、ゴミどおしの接触摩擦に加えて回転
プレートとも接触摩擦され、よって被選別粉砕ゴミの選
別に必要な帯電量が短時間で与えられる。これにより、
連続帯電処理が可能となり、選別作業効率が改善され
る。被選別粉砕ゴミは、順次下降されて取り出される。
【0012】また請求項2記載の摩擦帯電装置は、請求
項1記載の摩擦帯電装置であって、対向する両方の回転
プレートを回転駆動するとき、各回転プレートの回転方
向を逆とすることを特徴とするものである。
【0013】上記構成によれば、一対の回転プレートを
互いに逆方向へ回転させることによって、被選別粉砕ゴ
ミは分散され、確実に摩擦帯電される。また請求項3記
載の摩擦帯電装置は、請求項1または請求項2記載の摩
擦帯電装置であって、対向する回転プレートの間隔を変
更自在としたことを特徴とするものである。
【0014】上記構成によれば、対向する回転プレート
の間隔を変更することによって、回転プレートが被選別
粉砕ゴミに押しつけられる圧力が変更され、帯電量が可
変される。
【0015】また請求項4記載の摩擦帯電装置は、静電
気を使用したプラスチックからなる被選別粉砕ゴミの選
別装置に併用される摩擦帯電装置であって、上部より前
記被選別粉砕ゴミが供給される外部容器と、前記外部容
器の両内側面に、前記供給された被選別粉砕ゴミが下降
する移動路に対向して、往復自在に配置された少なくと
も一対のプレートと、少なくとも片方のプレートを往復
駆動する駆動機構とを備え、前記プレートの前記移動路
に面する表面に複数の突起物を設け、これら突起物およ
び前記プレートの少なくとも前記移動路に面する表面
を、樹脂、または前記外部容器および駆動機構と電気的
に絶縁された金属材料により形成したことを特徴とする
ものである。
【0016】上記構成によれば、少なくとも片方のプレ
ートが往復移動することにより、プラスチックからなる
被選別粉砕ゴミは、ゴミどおしの接触摩擦に加えてプレ
ートとも接触摩擦され、よって被選別粉砕ゴミの選別に
必要な帯電量が短時間で与えられる。これにより、連続
帯電処理が可能となり、選別作業効率が改善される。被
選別粉砕ゴミは、順次下降されて取り出される。
【0017】また請求項5記載の摩擦帯電装置は、請求
項4記載の摩擦帯電装置であって、対向する両方のプレ
ートを往復駆動するとき、各プレートの移動の向きを逆
とすることを特徴とするものである。
【0018】上記構成によれば、一対のプレートを互い
に逆方向へ移動させることによって、被選別粉砕ゴミは
分散され、確実に摩擦帯電される。また請求項6記載の
摩擦帯電装置は、請求項4または請求項5記載の摩擦帯
電装置であって、対向するプレートの間隔を変更自在と
したことを特徴とするものである。
【0019】上記構成によれば、対向するプレートの間
隔を変更することによって、プレートが被選別粉砕ゴミ
に押しつけられる圧力が変更され、帯電量が可変され
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
摩擦帯電装置の構成図である。
【0021】本発明の摩擦帯電装置11は、上部より被選
別粉砕ゴミ1が供給される外部容器(外周プレート)12
と、外部容器12の両内側面に、供給された被選別粉砕ゴ
ミ1が下降する移動路13に対向して、水平軸心回りに回
転自在に支持された一対の回転プレート14と、これら回
転プレート14を回転駆動するモータ(回転機構の一例)
15から構成されている。
【0022】上記外部容器12には、樹脂により形成され
ており、本体は回転プレート14に合わせた円板を縦向き
とした形状としており、上部にホッパ2からプラスチッ
クからなる被選別粉砕ゴミ1が投入される供給口16Aが
設けられ、下部に摩擦帯電された被選別粉砕ゴミ1が取
り出される取出口16Bが設けられている。
【0023】また上記回転プレート14は、外部容器12の
両内側面に対向してそれぞれ設けた軸受17により回転自
在に支持される一対の回転軸18と、この回転軸18の先端
に、供給口16Aより供給された被選別粉砕ゴミ1が下降
する移動路13に対向して固定された一対の円形プレート
19からなり、回転軸18にそれぞれモータ15が連結される
ことにより、水平軸心周りに、円形プレート19はそれぞ
れの回転方向aと、その逆なb方向に回転する。また、
回転軸18は円形プレート19間の距離を可変できるように
軸受17に支持されている。
【0024】また円形プレート19は、移動路13に面する
表面が樹脂により被覆された金属板から形成されてお
り、さらに図2に示すように、この表面に樹脂からなる
複数の半円状の突起物20が互いに位置をずらして設けら
れ、対向する円形プレート19の移動路13に面する表面お
よび突起物20は、外部容器12とモータ15とは絶縁されて
いる。なお、円形プレート19の移動路13に面する表面お
よび突起物20を樹脂により形成しているが、外部容器12
とモータ15とは電気的に絶縁された金属材料により形成
してもよく、また一方の円形プレート19の移動路13に面
する表面および突起物20を樹脂により形成し、他方を前
記絶縁された金属材料により形成してもよい。
【0025】上記構成による作用を説明する。まず、一
対の円形プレート19がモータによりそれぞれ逆方向に回
転される。この状態において、プラスチックからなる被
選別粉砕ゴミ1は連続して、外形容器12の上部に設けた
供給口16Aへ投入され、供給口16Aより、円形プレート
19間へ落下する。円形プレート19は互いに逆方向へ回転
することにより、取出口16B側へ下降(落下)しようす
る被選別粉砕ゴミ1を押し戻そうとし、被選別粉砕ゴミ
1を分散させる。また円形プレート19の回転により、外
周側に出ようとする被選別粉砕ゴミ1は外部容器12に接
触して押し戻される。被選別粉砕ゴミ1は、回転してい
る円形プレート19との接触摩擦、外部容器12との接触摩
擦、および被選別粉砕ゴミ1どおしの摩擦および衝突に
よりその種類による帯電列に従い、プラスあるいはマイ
ナスのどちらかに帯電される。摩擦帯電された被選別粉
砕ゴミ1は取出口16Bより金属ドラム電極5の上面へ連
続散布される。
【0026】この摩擦帯電装置11を組み込んだPVCの
選別装置では、PVCの分離を、回収率,純度とも90
%以上で行うことができた。なお、摩擦帯電装置11を組
み込まないPVCの選別装置では、回収率60%,純度
15%程度である。
【0027】また、円形プレート19による被選別粉砕ゴ
ミ1への押しつけ圧は、円形プレート19間の間隔を調整
することにより変更され、またモータ15の回転速度によ
り攪拌速度が変更され、これら押しつけ圧および攪拌速
度を制御することにより、被選別粉砕ゴミ1の帯電量が
制御される。
【0028】このように、円形プレート19を逆方向に回
転させることにより、プラスチックからなる被選別粉砕
ゴミ1の接触摩擦量を増加させることができ、かつ被選
別粉砕ゴミ1を分散させることができ(固まって攪拌す
ると帯電しないものがでる)、よって被選別粉砕ゴミ1
の選別に必要な帯電量を確実に短時間で与えることがで
き、その結果、連続帯電処理を行うことができ、選別作
業効率を改善することができる。さらに円形プレート19
と外部容器12を、樹脂、あるいは電気的に絶縁された金
属材料により形成することにより、被選別粉砕ゴミ1を
完全に絶縁でき、被選別粉砕ゴミ1に貯えられた電荷の
逃げ量を減少させることができ、よって被選別粉砕ゴミ
1の選別に必要な帯電量を短時間で与えることができ、
選別作業効率をさらに改善することができる。
【0029】上記円形プレート19と外部容器12を形成す
る樹脂(被選別粉砕ゴミ1との被摩擦材)の選定につい
て説明する。プラスチックのうち回収量が多いPVC、
PE、PP、PS、PMMAおよびPETを帯電列順に
並べると、プラスに帯電されやすい側からPMMA→P
S→PE→PP→PET→PVC(PP→PVC→PE
Tを示す別資料もある)とマイナスに帯電されやすい側
に配列される。ここで中間の順位に位置するPS、P
E、PPのうち、たとえばPPを被摩擦材(円形プレー
ト19と外部容器12を形成する樹脂)として選択し、この
PP製の被摩擦材に他のプラスチック片を摩擦させる
と、PE<PS<PMMAのプラスチック片の順にプラ
スの電荷が多く帯電され、またPPのプラスチック片は
ほとんど帯電されず、さらにPET<PVCのプラスチ
ック片の順にマイナスの電荷が多く帯電される。このよ
うに、帯電列の中間順位のプラスチックを被摩擦材とし
て選択することにより、混在するプラスチック片に、種
類毎にプラスの電荷とマイナスの電荷をそれぞれ帯電さ
せるとともに、種類毎に帯電量(帯電圧)を異ならせる
ことができる。
【0030】なお、上記実施の形態では、一対の円形プ
レート19を両方共回転させているが、少なくとも一方を
回転させることによっても被選別粉砕ゴミ1を帯電させ
ることができる。 (実施の形態2)図3は本発明の実施の形態2における
摩擦帯電装置の構成図であり、上記実施の形態1で示し
た摩擦帯電装置11の他の形状を示す。
【0031】図3の摩擦帯電装置21は、実施の形態1に
おける回転プレート14を上下に往復移動する二対の上下
移動プレート22へ変えたものである。これら上下移動プ
レート22は、外部容器12の両側面に対向してそれぞれ設
けた縦溝12Aに沿って摺動するリニアモータの二次導体
23と、この二次導体23の先端に、供給口16Aより供給さ
れた被選別粉砕ゴミ1が下降する移動路13に対向してそ
れぞれ固定された板形プレート24からなり、二次導体23
がリニアモータ(ステータ)25によりそれぞれ上下駆動
されることにより、上下方向cへ往復駆動される。な
お、一対の対向する板形プレート24は互いに逆方向へ往
復移動する。また、二次導体23とリニアモータ(ステー
タ)25は板形プレート24間の距離を可変できるように支
持されている。
【0032】また板形プレート24は、移動路13に面する
表面が樹脂により被覆された金属板から形成されてお
り、さらにこの表面に樹脂からなる複数の半円状の突起
物26が互いに位置をずらして設けられ、これら板形プレ
ート24の移動路13に面する表面および突起物26は、外部
容器12とは絶縁されている。なお、板形プレート24の移
動路13に面する表面および突起物26を樹脂により形成し
ているが、外部容器12と二次導体23とは電気的に絶縁さ
れた金属材料により形成してもよく、また一方の板形プ
レート24の移動路13に面する表面および突起物26を樹脂
により形成し、他方を前記絶縁された金属材料により形
成してもよい。なお、樹脂の選定は上記実施の形態1で
述べたように行われる。
【0033】上記構成による作用を説明する。まず、二
対の板形プレート24がリニアモータ25によりそれぞれ逆
方向に上下往復移動される。この状態において、プラス
チックからなる被選別粉砕ゴミ1は連続して、外形容器
12の上部に設けた供給口16Aへ投入され、供給口16Aよ
り、板形プレート24間へ落下する。板形プレート24は互
いに逆方向へ移動することにより、取出口16B側へ移動
(落下)しようする被選別粉砕ゴミ1を押し戻そうし、
被選別粉砕ゴミ1を分散させる。また板形プレート24の
上下移動により、上部側に出ようとする被選別粉砕ゴミ
1は外部容器12に接触して押し戻される。被選別粉砕ゴ
ミ1は、上下往復移動している板形プレート24との接触
摩擦、外部容器12との接触摩擦、および被選別粉砕ゴミ
1どおしの摩擦および衝突によりその種類による帯電列
に従い、プラスあるいはマイナスのどちらかに帯電され
る。摩擦帯電された被選別粉砕ゴミ1は取出口16Bより
金属ドラム電極5の上面へ連続散布される。
【0034】この摩擦帯電装置21を組み込んだPVCの
選別装置では、PVCの分離を、回収率,純度とも90
%以上で行うことができた。また、板形プレート24によ
る被選別粉砕ゴミ1への押しつけ圧は、板形プレート24
間の間隔を調整することにより変更され、またリニアモ
ータ25の駆動速度により攪拌速度が変更され、これら押
しつけ圧および攪拌速度を制御することにより、被選別
粉砕ゴミ1の帯電量が制御される。
【0035】このように、対向する板形プレート24を逆
方向に上下往復駆動させることにより、プラスチックか
らなる被選別粉砕ゴミ1の接触摩擦量を増加させること
ができ、かつ被選別粉砕ゴミ1を分散させることができ
(固まって攪拌すると帯電しないものがでる)、よって
被選別粉砕ゴミ1の選別に必要な帯電量を確実に短時間
で与えることができ、その結果、連続帯電処理が可能と
なり、選別作業効率を改善することができる。さらに板
形プレート24と外部容器12を、樹脂、あるいは電気的に
絶縁された金属材料により形成することにより、被選別
粉砕ゴミ1を完全に絶縁でき、被選別粉砕ゴミ1に貯え
られた電荷の逃げ量を減少させることができ、よって被
選別粉砕ゴミ1の選別に必要な帯電量を短時間で与える
ことができ、選別作業効率をさらに改善することができ
る。
【0036】なお、上記実施の形態では、対向する板形
プレート24を両方共往復移動させているが、少なくとも
一方を駆動させることによっても被選別粉砕ゴミ1を帯
電させることができる。またリニアモータを使用して板
形プレート24を往復移動させているが、ピニオン・ラッ
クなど他の手段により往復移動させてもよい。 (実施の形態3)図4は本発明の実施の形態3における
摩擦帯電装置の摩擦帯電用プレートの斜視図である。
【0037】上記実施の形態2の構成における板形プレ
ート24を横移動可能とするものであり、対向する三対の
板形プレート31を設ける。これら対向する板形プレート
31は、リニアモータ(図示せず)により互いに逆方向へ
横往復移動される。
【0038】これら板形プレート31は、移動路13に面す
る表面が樹脂により被覆された金属板から形成されてお
り、さらに図5(a)に示すように、この表面に樹脂か
らなる複数の半円状の突起物32が互いに位置をずらして
設けられ、これら板形プレート31および突起物32は、外
部容器12とは絶縁されている。なお、板形プレート31の
移動路13に面する表面および突起物32を樹脂により形成
しているが、外部容器12とは電気的に絶縁された金属材
料により形成してもよく、また対向する一方の板形プレ
ート31の移動路13に面する表面および突起物32を樹脂に
より形成し、他方を前記絶縁された金属材料により形成
してもよい。また、図5(b)に示すように、板形プレ
ート31間から、被選別粉砕ゴミ1が溢れないように、板
形プレート31の両側面に隔壁33を設けている。なお、樹
脂の選定は上記実施の形態1で述べたように行われる。
【0039】上記構成による作用と効果は上記実施の形
態2と同様であるため、説明を省略する。ただし、三対
の板形プレート31はリニアモータによりそれぞれ逆方向
に横往復移動される。
【0040】なお、上記実施の形態1〜実施の形態3で
は、突起物20,26,32の形状を半円状としているが、円
柱状、円錐状、三角錐状などとすることもできる。ま
た、上記実施の形態2と実施の形態3の板形プレート2
4,31を組み合わせて、摩擦帯電装置を形成することも
できる。たとえば、1段目を横往復駆動の対向する板形
プレート31で構成し、2段目を上下往復駆動の対向する
板形プレート24で構成する。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、プラ
スチックからなる被選別粉砕ゴミの選別に必要な帯電量
を短時間で与えることができ、選別作業の効率を改善す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における摩擦帯電装置の
構成図である。
【図2】同摩擦帯電装置の摩擦帯電を行うプレートの正
面図である。
【図3】本発明の実施の形態2における摩擦帯電装置の
構成図である。
【図4】本発明の実施の形態3における摩擦帯電装置の
摩擦帯電を行うプレートの斜視図である。
【図5】同摩擦帯電装置のプレートの正面および平面図
である。
【図6】摩擦帯電装置を装備した静電選別装置の構成図
である。
【符号の説明】
1 被選別粉砕ゴミ 2 ホッパ 5 金属ドラム電極 6 高電圧電極 7 高圧電源装置 8,9 分離容器 10 ブラシ 11 摩擦帯電装置 12 外部容器 13 移動路 14 回転プレート 15 モータ 16A 供給口 16B 取出口 17 軸受 18 回転軸 19 円形プレート 20 突起物 21 摩擦帯電装置 22 上下移動プレート 23 二次導体 24 板形プレート 25 リニアモータ 26 突起物 31 板形プレート 32 突起物 33 隔壁

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電気を使用したプラスチックからなる
    被選別粉砕ゴミの選別装置に併用される摩擦帯電装置で
    あって、 上部より前記被選別粉砕ゴミが供給される外部容器と、 前記外部容器の両内側面に、前記供給された被選別粉砕
    ゴミが下降する移動路に対向して、水平軸心回りに回転
    自在に支持された少なくとも一対の回転プレートと、 少なくとも対向する一方の前記回転プレートを回転駆動
    する回転機構と、を備え、 前記回転プレートの前記移動路に面する表面に複数の突
    起物を設け、これら突起物および前記回転プレートの少
    なくとも前記移動路に面する表面を、樹脂、または前記
    外部容器および回転機構と電気的に絶縁された金属材料
    により形成したことを特徴とする摩擦帯電装置。
  2. 【請求項2】 対向する両方の回転プレートを回転駆動
    するとき、各回転プレートの回転方向を逆とすることを
    特徴とする請求項1記載の摩擦帯電装置。
  3. 【請求項3】 対向する回転プレートの間隔を変更自在
    としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    摩擦帯電装置。
  4. 【請求項4】 静電気を使用したプラスチックからなる
    被選別粉砕ゴミの選別装置に併用される摩擦帯電装置で
    あって、 上部より前記被選別粉砕ゴミが供給される外部容器と、 前記外部容器の両内側面に、前記供給された被選別粉砕
    ゴミが下降する移動路に対向して、往復自在に配置され
    た少なくとも一対のプレートと、 少なくとも片方のプレートを往復駆動する駆動機構と、
    を備え、 前記プレートの前記移動路に面する表面に複数の突起物
    を設け、これら突起物および前記プレートの少なくとも
    前記移動路に面する表面を、樹脂、または前記外部容器
    および駆動機構と電気的に絶縁された金属材料により形
    成したことを特徴とする摩擦帯電装置。
  5. 【請求項5】 対向する両方のプレートを往復駆動する
    とき、各プレートの移動の向きを逆とすることを特徴と
    する請求項4記載の摩擦帯電装置。
  6. 【請求項6】 対向するプレートの間隔を変更自在とし
    たことを特徴とする請求項4または請求項5記載の摩擦
    帯電装置。
JP28096597A 1997-10-15 1997-10-15 摩擦帯電装置 Expired - Fee Related JP3439640B2 (ja)

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