JP3483440B2 - 摩擦帯電装置 - Google Patents

摩擦帯電装置

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JP3483440B2
JP3483440B2 JP28096697A JP28096697A JP3483440B2 JP 3483440 B2 JP3483440 B2 JP 3483440B2 JP 28096697 A JP28096697 A JP 28096697A JP 28096697 A JP28096697 A JP 28096697A JP 3483440 B2 JP3483440 B2 JP 3483440B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ゴミ、粗大ゴ
ミなどのプラスチックからなる粉砕ゴミの選別を行う静
電選別装置に併用される摩擦帯電装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】上記プラスチックからなる粉砕ゴミの選
別を行う静電選別装置の構成について、図3に基づいて
説明する。
【0003】プラスチックからなる被選別粉砕ゴミ1は
ホッパ2へ投入され、ホッパ2の出口から被選別粉砕ゴ
ミ1が摩擦帯電装置3へ投入される。被選別粉砕ゴミ1
は、この摩擦帯電装置3において、攪拌されて摩擦帯電
され、金属ドラム電極5の上面へ散布される。この金属
ドラム電極5は、水平軸心周りに所定方向に回転され、
接地されている。
【0004】前記金属ドラム電極5の回転方向斜め上方
には、円弧板状の高電圧電極6が設けられており、この
高電圧電極6には高圧電源装置7の陰極が接続されてい
る。また高圧電源装置7の陽極は接地されている。この
接続によって、金属ドラム電極5により回転接地電極が
形成され、高電圧電極6と金属ドラム電極5との間に選
別用静電場が形成される。
【0005】また金属ドラム電極5の下方には、金属ド
ラム電極5の前方位置(回転方向上流側)に上方へ開口
した第1分離容器8が設けられ、さらに金属ドラム電極
5の径の上方へ開口した第2分離容器9が設けられてい
る。また、金属ドラム電極5の回転方向の下流位置(第
2分離容器9の上方位置)には被選別粉砕ゴミ1をかき
落とすブラシ10が設けられている。
【0006】上記構成による作用を説明する。被選別粉
砕ゴミ1は、ホッパ2より摩擦帯電装置3へ投入されて
帯電され、金属ドラム電極5上に散布される。金属ドラ
ム電極5と逆のプラスの電荷が帯電した被選別粉砕ゴミ
1は、金属ドラム電極5の表面に吸着され、吸着面が下
方を向くか、またはブラシ10によりかき落とされて、第
2分離容器9へ落下して分離され、またマイナスの電荷
が帯電された被選別粉砕ゴミ1は、金属ドラム電極5に
反発されるとともに高電圧電極6に吸引され、第1分離
容器8に落下して分離される。
【0007】上記摩擦帯電装置3における、プラスチッ
クからなる被選別粉砕ゴミ1の摩擦帯電は一般に、筒体
内に攪拌翼を設け、筒体内に供給された粉砕ゴミを攪拌
翼により攪拌することにより行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、攪拌式の摩擦
帯電装置2の場合は、帯電処理がバッチ的な処理とな
り、連続して被選別粉砕ゴミ1を帯電して取り出すこと
は難しく、また内部に多くの被選別粉砕ゴミ1を入れる
と、攪拌時間が長くなるという問題があった。また、被
選別粉砕ゴミ1の処理量を増すためには、複数台の摩擦
帯電装置2が必要となる。
【0009】そこで、本発明は、連続してプラスチック
からなる被選別粉砕ゴミの選別に必要な帯電量を短時間
で与えることができるよう帯電性能を改善した摩擦帯電
装置を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の摩擦帯電装置は、
静電気を使用したプラスチックからなる被選別粉砕ゴミ
の選別装置に併用される摩擦帯電装置であって、表面に
複数の突起物が設けられ、前記被選別粉砕ゴミが供給さ
れる無端回動体と、前記無端回動体を回転駆動する回転
機構と、前記無端回動体の上部表面に対向して水平軸心
回りに回転自在に支持される回転ドラムと、前記回転ド
ラムを回転駆動する回転機構とを備え、前記回転ドラム
の外周に、先端が前記無端回動体の上部表面近くに達す
る複数の突起物またはフィンを設け、前記無端回動体の
少なくともその表面と前記回転ドラムの突起物またはフ
ィンを樹脂、または前記各回転機構と電気的に絶縁され
た金属材料により形成したことを特徴とするものであ
る。
【0011】上記構成によれば、プラスチックからなる
被選別粉砕ゴミは、無端回動体により搬送される途中に
おいて、回転する回転ドラムの突起物またはフィンに接
触することにより、ゴミどおしの接触摩擦に加えて、無
端回動体、および突起物またはフィンとも接触摩擦さ
れ、よって被選別粉砕ゴミの選別に必要な帯電量が短時
間で与えられる。これにより、連続帯電処理が可能とな
り、選別作業効率が改善される。被選別粉砕ゴミは、無
端回動体の搬送下流側から取り出される。
【0012】また請求項2記載の摩擦帯電装置は、請求
項1記載の摩擦帯電装置であって、前記回転ドラムを複
数、その水平軸心を軸前記無端回動体による被選別粉砕
ゴミの搬送方向と直角方向に向けて、前記搬送方向に沿
って配置し、前記回転ドラムの回転方向を、前記突起物
またはフィンにより被選別粉砕ゴミを搬送方向上流側へ
押し上げる方向としたことを特徴とするものである。
【0013】上記構成によれば、プラスチックからなる
被選別粉砕ゴミは、複数の回転ドラムの突起物またはフ
ィンと接触摩擦され、その都度帯電され、被選別粉砕ゴ
ミの選別に必要な帯電量が短時間で与えられる。また、
回転ドラムの突起物またはフィンにより被選別粉砕ゴミ
を搬送上流側へ押し上げることによって、被選別粉砕ゴ
ミは分散され、確実に摩擦帯電される。
【0014】 また請求項3記載の摩擦帯電装置は、請
求項1または請求項2記載の摩擦帯電装置であって、前
記回転ドラムの回転により回転する突起物またはフィン
の外周に沿って凹部を有し、前記凹部の開口が無端回動
体の上部表面に対向するように配置された、回転ドラム
を支持する保持手段を備え、この保持手段の少なくとも
前記凹部の表面を前記樹脂により被覆したことを特徴と
するものである。
【0015】上記構成によれば、回転ドラムの回転する
突起物またはフィンにより持ち上げられた被選別粉砕ゴ
ミは、保持手段の凹部と接触摩擦され、帯電され、選別
に必要な帯電量が短時間で与えられる。
【0016】また請求項4記載の摩擦帯電装置は、静電
気を使用したプラスチックからなる被選別粉砕ゴミの選
別装置に併用される摩擦帯電装置であって、表面に複数
の突起物が設けられ、上流側に前記被選別粉砕ゴミが供
給される無端回動体と、前記無端回動体を回転駆動する
回転機構と、前記無端回動体の上部表面に対向して、往
復自在に配置されるプレートと、前記プレートを往復駆
動する駆動機構とを備え、前記プレートの前記無端回動
体に面する表面に、先端が無端回動体の上部表面近くに
達する複数の突起物またはフィンを設け、前記無端回動
体の少なくともその表面と前記プレートの突起物または
フィンを樹脂、または前記回転機構および駆動機構と電
気的に絶縁された金属材料により形成したことを特徴と
するものである。
【0017】上記構成によれば、プラスチックからなる
被選別粉砕ゴミは、無端回動体により搬送される途中に
おいて、プレートが往復移動することにより、ゴミどお
しの接触摩擦に加えてプレートの複数の突起物またはフ
ィンとも接触摩擦され、よって被選別粉砕ゴミの選別に
必要な帯電量が短時間で与えられる。これにより、連続
帯電処理が可能となり、選別作業効率が改善される。被
選別粉砕ゴミは、無端回動体の下流側から取り出され
る。
【0018】また請求項5記載の摩擦帯電装置は、請求
項4記載の摩擦帯電装置であって、前記プレートを複
数、その往復駆動方向を前記無端回動体による被選別粉
砕ゴミの搬送方向と直角方向に向けて、前記搬送方向に
沿って配置したことを特徴とするものである。
【0019】上記構成によれば、被選別粉砕ゴミは複数
のプレートの突起物またはフィンと順に接触摩擦され、
被選別粉砕ゴミの選別に必要な帯電量が短時間で与えら
れる。また、プレートの直角方向への往復駆動により被
選別粉砕ゴミを直角方向へ移動させることによって、被
選別粉砕ゴミは分散され、確実に摩擦帯電される。
【0020】また請求項6記載の摩擦帯電装置は、請求
項5記載の摩擦帯電装置であって、複数のプレートを往
復駆動するとき、隣り合う各プレートの移動の向きを逆
とすることを特徴とするものである。
【0021】上記構成によれば、隣り合う各プレートを
互いに逆方向へ移動させることによって、被選別粉砕ゴ
ミはさらに分散され、確実に摩擦帯電される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
摩擦帯電装置の構成図である。
【0023】本発明のプラスチックからなる被選別粉砕
ゴミ1の摩擦帯電装置11は、表面に複数の突起物12がち
どり模様状に設けられ、上流側にホッパ2より被選別粉
砕ゴミ1が供給されるベルトコンベヤ(無端回動体とそ
の回転機構の一例)13と、ベルトコンベヤ13の上部表面
に対向して、保持具14により水平軸心回りに回転自在に
支持され、ベルトコンベヤ13による被選別粉砕ゴミ1の
搬送方向aに沿って順に配置された5台の回転ドラム16
と、ホッパ2より被選別粉砕ゴミ1をベルトコンベヤ13
の上流へ導く供給口17と、ベルトコンベヤ13の下流に設
けられ、ベルトコンベヤ13に付いた被選別粉砕ゴミ1を
かき落とすブラシ18と、ブラシ18によりかき落とされた
被選別粉砕ゴミ1を集めて金属ドラム電極5の上面へ導
く取出口19から構成されている。
【0024】前記各回転ドラム16の外周には、先端がベ
ルトコンベヤ13の上部表面近くに達する複数のフィン
(突起物でもよい)15が設けられ、またこれら回転ドラ
ム16は水平軸心を搬送方向aと直角方向に向けて配置さ
れており、回転ドラム16の回転方向を、フィン15により
被選別粉砕ゴミ1を上流側へ押し上げる方向bとしてい
る。
【0025】 また前記保持具14には、各回転ドラム
16の回転により回転するフィン15の外周に沿った凹
部20が設けられており、凹部20の開口がベルトコン
ベヤ13の上部表面に対向するように配置され、回転ド
ラム16が支持されている。
【0026】また、ベルトコンベヤ13の表面、回転ドラ
ム16のフィン15、および保持具14の凹部20の表面は、樹
脂により形成されている。なお、ベルトコンベヤ13の表
面、回転ドラム16のフィン15、および保持具14の凹部20
の表面を樹脂により形成しているが、ベルトコンベヤ13
を回転駆動する回転機構(図示せず)および回転ドラム
15を回転駆動する回転機構(図示せず)と電気的に絶縁
された金属材料により形成してもよい。
【0027】前記回転機構はモータなどの手段により形
成される。上記構成による作用を説明する。まず、ベル
トコンベヤ13がa方向へ駆動され、また5台の回転ドラ
ム16がa方向とは逆のb方向へそれぞれ回転される。こ
の状態において、プラスチックからなる被選別粉砕ゴミ
1は連続して、ホッパ2より供給口17を介してベルトコ
ンベヤ13の上流へ供給され、ベルトコンベヤ13よりa方
向へ搬送される。
【0028】この搬送の途中において、回転ドラム16の
フィン15がb方向へそれぞれ回転されることにより、被
選別粉砕ゴミ1は、上流側へ押し上げられて分散され、
ベルトコンベヤ13およびフィン15と接触摩擦される。ま
た回転ドラム16の回転するフィン15により持ち上げられ
た被選別粉砕ゴミ1は、樹脂により形成された保持具14
の凹部20と接触摩擦され、ベルトコンベヤ13へ戻され
る。
【0029】被選別粉砕ゴミ1は、ゴミどおしの接触摩
擦、前記樹脂製のベルトコンベヤ13およびフィン15との
接触または衝突による摩擦、さらに前記樹脂により形成
された保持具14の凹部20との接触摩擦により、その種類
による帯電列に従い、プラスあるいはマイナスのどちら
かに帯電される。よって被選別粉砕ゴミ1の選別に必要
な帯電量が短時間で与えられる。これにより、連続帯電
処理が可能となり、選別作業効率が改善される。被選別
粉砕ゴミ1は、ベルトコンベヤ13の下流にてブラシ18に
よりかき落とされて、取出口19を介して、金属ドラム電
極5の上面へ連続散布される。
【0030】この摩擦帯電装置11を組み込んだPVCの
選別装置では、PVCの分離を、回収率,純度とも90
%以上で行うことができた。なお、摩擦帯電装置11を組
み込まないPVCの選別装置では、回収率60%,純度
15%程度である。
【0031】また、被選別粉砕ゴミ1の帯電量は、ベル
トコンベヤ13および回転ドラム16の速度を調節すること
により制御される。このように、ベルトコンベヤ13によ
り被選別粉砕ゴミ1を下流へ搬送しながら、回転ドラム
16のフィン15により、接触摩擦することにより、プラス
チックからなる被選別粉砕ゴミ1の接触摩擦量を増加さ
せることができ、かつ被選別粉砕ゴミ1を分散させるこ
とができ(固まって攪拌すると帯電しないものがで
る)、よって被選別粉砕ゴミ1の選別に必要な帯電量を
確実に短時間で与えることができ、その結果、連続帯電
処理を行うことができ、選別作業効率を改善することが
できる。さらにベルトコンベヤ13の表面とフィン18と保
持具14の凹部20を、樹脂、あるいは上記電気的に絶縁さ
れた金属材料で形成することにより、被選別粉砕ゴミ1
を完全に絶縁でき、被選別粉砕ゴミ1に貯えられた電荷
の逃げ量を減少させることができ、よって被選別粉砕ゴ
ミ1の選別に必要な帯電量を短時間で与えることがで
き、選別作業効率をさらに改善することができる。
【0032】上記ベルトコンベヤ13の表面とフィン18と
保持具14の凹部20に使用する樹脂(被選別粉砕ゴミ1と
の被摩擦材)の選定について説明する。プラスチックの
うち回収量が多いPVC、PE、PP、PS、PMMA
およびPETを帯電列順に並べると、プラスに帯電され
やすい側からPMMA→PS→PE→PP→PET→P
VC(PP→PVC→PETを示す別資料もある)とマ
イナスに帯電されやすい側に配列される。ここで中間の
順位に位置するPS、PE、PPのうち、たとえばPP
を被摩擦材(ベルトコンベヤ13の表面とフィン18と保持
具14の凹部20に使用する樹脂)として選択し、このPP
製の被摩擦材に他のプラスチック片を摩擦させると、P
E<PS<PMMAのプラスチック片の順にプラスの電
荷が多く帯電され、またPPのプラスチック片はほとん
ど帯電されず、さらにPET<PVCのプラスチック片
の順にマイナスの電荷が多く帯電される。このように、
帯電列の中間順位のプラスチックを被摩擦材として選択
することにより、混在するプラスチック片に、種類毎に
プラスの電荷とマイナスの電荷をそれぞれ帯電させると
ともに、種類毎に帯電量(帯電圧)を異ならせることが
できる。
【0033】なお、上記実施の形態では、5台の回転ド
ラム16をすべて回転させているが、少なくとも1台の回
転ドラム16を回転させることによっても被選別粉砕ゴミ
1を帯電させることができる。 (実施の形態2)図2は本発明の実施の形態2における
摩擦帯電装置の構成図であり、上記実施の形態1で示し
た摩擦帯電装置11の他の形状を示す。
【0034】図3の摩擦帯電装置21は、実施の形態1に
おける回転ドラム16および保持具14に代えて、5台のプ
レート22をa方向へ順に配置したものである。これら各
プレート22は、ベルトコンベヤ13の上部表面に対向し
て、a方向とは直角な方向cに往復自在としており、ベ
ルトコンベヤ13に面する表面に、先端がベルトコンベヤ
13の上部表面近くに達する複数の突起物(フィンでもよ
い)23を設けている。また各プレート22は、隣り合う各
プレート22の移動の向きを逆としている。
【0035】また、ベルトコンベヤ13の表面、プレート
22のベルトコンベヤ13に面する表面、および突起物23
は、樹脂により形成されている。なお、ベルトコンベヤ
13の表面、プレート22のベルトコンベヤ13に面する表
面、および突起物23を樹脂により形成しているが、ベル
トコンベヤ13を回転駆動する回転機構(図示せず)およ
びプレート22を往復駆動する駆動機構(図示せず)と電
気的に絶縁された金属材料により形成してもよい。前記
樹脂の選定は上記実施の形態1で述べたように行われ
る。
【0036】なお、図2において、プレート22の保持機
構は省略している。プレート22を往復駆動する駆動機構
は、たとえばリニアモータやピニオン・ラックなどの手
段により形成される。
【0037】上記構成による作用を説明する。まず、ベ
ルトコンベヤ13がa方向へ駆動され、また5台のプレー
ト22がa方向とは直角なc方向へそれぞれ往復駆動され
る。この状態において、プラスチックからなる被選別粉
砕ゴミ1は連続して、ホッパ2より供給口17を介してベ
ルトコンベヤ13の上流へ供給され、ベルトコンベヤ13よ
りa方向へ搬送される。
【0038】この搬送の途中において、プレート22の突
起物23がc方向へそれぞれ往復駆動されることにより、
被選別粉砕ゴミ1は分散され、ベルトコンベヤ13および
突起物23と接触摩擦される。被選別粉砕ゴミ1は、ゴミ
どおしの接触摩擦、前記樹脂製のベルトコンベヤ13およ
び突起物23との接触摩擦により、その種類による帯電列
に従い、プラスあるいはマイナスのどちらかに帯電され
る。よって被選別粉砕ゴミ1の選別に必要な帯電量が短
時間で与えられる。これにより、連続帯電処理が可能と
なり、選別作業効率が改善される。被選別粉砕ゴミ1
は、ベルトコンベヤ13の下流にてブラシ18によりかき落
とされて、取出口19を介して、金属ドラム電極5の上面
へ連続散布される。
【0039】この摩擦帯電装置21を組み込んだPVCの
選別装置では、PVCの分離を、回収率,純度とも90
%以上で行うことができた。また、被選別粉砕ゴミ1の
帯電量は、ベルトコンベヤ13およびプレート22の速度を
調節することにより制御される。
【0040】このように、ベルトコンベヤ13により被選
別粉砕ゴミ1を下流へ搬送しながら、プレート22の突起
物23により、接触摩擦することにより、プラスチックか
らなる被選別粉砕ゴミ1の接触摩擦量を増加させること
ができ、かつ被選別粉砕ゴミ1を分散させることができ
(固まって攪拌すると帯電しないものがでる)、よって
被選別粉砕ゴミ1の選別に必要な帯電量を確実に短時間
で与えることができ、その結果、連続帯電処理を行うこ
とができ、選別作業効率を改善することができる。さら
にベルトコンベヤ13の表面、プレート22のベルトコンベ
ヤ13に面する表面、および突起物23を、樹脂、あるいは
前記電気的に絶縁された金属材料により形成することに
より、被選別粉砕ゴミ1を完全に絶縁でき、被選別粉砕
ゴミ1に貯えられた電荷の逃げ量を減少させることがで
き、よって被選別粉砕ゴミ1の選別に必要な帯電量を短
時間で与えることができ、選別作業効率をさらに改善す
ることができる。
【0041】なお、上記実施の形態では、プレート22を
全て往復移動させているが、少なくとも一プレート22を
駆動させることによっても被選別粉砕ゴミ1を帯電させ
ることができる。
【0042】また、上記実施の形態1と実施の形態2を
組み合わせて、摩擦帯電装置を形成することもできる。
たとえば、上流側から1段目を往復駆動のプレート22で
構成し、2段目を回転ドラム16および保持具14で構成す
る。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、プラ
スチックからなる被選別粉砕ゴミの選別に必要な帯電量
を短時間で与えることができ、選別作業の効率を改善す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における摩擦帯電装置の
構成図である。
【図2】本発明の実施の形態2における摩擦帯電装置の
構成図である。
【図3】摩擦帯電装置を装備した静電選別装置の構成図
である。
【符号の説明】
1 被選別粉砕ゴミ 2 ホッパ 5 金属ドラム電極 6 高電圧電極 7 高圧電源装置 8,9 分離容器 10 ブラシ 11 摩擦帯電装置 12 突起物 13 ベルトコンベヤ(無端回動体) 14 保持具 15 フィン 16 回転ドラム 17 供給口 18 ブラシ 19 取出口 20 凹部 21 摩擦帯電装置 22 プレート 23 突起物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−155340(JP,A) 特開 平7−328482(JP,A) 実公 昭36−22972(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03C 7/00 - 7/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電気を使用したプラスチックからなる
    被選別粉砕ゴミの選別装置に併用される摩擦帯電装置で
    あって、 表面に複数の突起物が設けられ、前記被選別粉砕ゴミが
    供給される無端回動体と、 前記無端回動体を回転駆動する回転機構と、 前記無端回動体の上部表面に対向して水平軸心回りに回
    転自在に支持される回転ドラムと、 前記回転ドラムを回転駆動する回転機構と、を備え、 前記回転ドラムの外周に、先端が前記無端回動体の上部
    表面近くに達する複数の突起物またはフィンを設け、 前記無端回動体の少なくともその表面と前記回転ドラム
    の突起物またはフィンを樹脂、または前記各回転機構と
    電気的に絶縁された金属材料により形成したことを特徴
    とする摩擦帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ドラムを複数、その水平軸心を
    前記無端回動体による被選別粉砕ゴミの搬送方向と直角
    方向に向けて、前記搬送方向に沿って配置し、前記回転
    ドラムの回転方向を、前記突起物またはフィンにより被
    選別粉砕ゴミを搬送方向上流側へ押し上げる方向とした
    ことを特徴とする請求項1記載の摩擦帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記回転ドラムの回転により回転する突
    起物またはフィンの外周に沿って凹部を有し、前記凹部
    の開口が無端回動体の上部表面に対向するように配置さ
    れた、回転ドラムを支持する保持手段を備え、この保持
    手段の少なくとも前記凹部の表面を前記樹脂により被覆
    したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の摩
    擦帯電装置。
  4. 【請求項4】 静電気を使用したプラスチックからなる
    被選別粉砕ゴミの選別装置に併用される摩擦帯電装置で
    あって、 表面に複数の突起物が設けられ、上流側に前記被選別粉
    砕ゴミが供給される無端回動体と、 前記無端回動体を回転駆動する回転機構と、 前記無端回動体の上部表面に対向して、往復自在に配置
    されるプレートと、 前記プレートを往復駆動する駆動機構とを備え、 前記プレートの前記無端回動体に面する表面に、先端が
    無端回動体の上部表面近くに達する複数の突起物または
    フィンを設け、 前記無端回動体の少なくともその表面と前記プレートの
    突起物またはフィンを樹脂、または前記回転機構および
    駆動機構と電気的に絶縁された金属材料により形成した
    ことを特徴とする摩擦帯電装置。
  5. 【請求項5】 前記プレートを複数、その往復駆動方向
    を前記無端回動体による被選別粉砕ゴミの搬送方向と直
    角方向に向けて、前記搬送方向に沿って配置したことを
    特徴とする請求項4記載の摩擦帯電装置。
  6. 【請求項6】 複数のプレートを往復駆動するとき、隣
    り合う各プレートの移動の向きを逆とすることを特徴と
    する請求項5記載の摩擦帯電装置。
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