JP3434644B2 - 静電選別装置 - Google Patents

静電選別装置

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JP3434644B2 JP06886196A JP6886196A JP3434644B2 JP 3434644 B2 JP3434644 B2 JP 3434644B2 JP 06886196 A JP06886196 A JP 06886196A JP 6886196 A JP6886196 A JP 6886196A JP 3434644 B2 JP3434644 B2 JP 3434644B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電選別装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の静電選別装置を図4にしたがって
説明する。被選別粒子1はホッパ2へ投入され、ホッパ
2の出口から振動給送板3上へ落下し、この振動給送板
3より切り出され、水平軸心周りに所定方向に回転さ
れ、接地されている金属ドラム電極4の上面へ散布され
る。
【0003】金属ドラム電極4の回転方向斜め上方に
は、高電圧電極5が設けられており、この高電圧電極5
には高圧電源装置6の陰極が接続されている。また高圧
電源装置6の陽極は接地されている。この接続によっ
て、金属ドラム電極4により回転接地電極が形成され、
高電圧電極5と金属ドラム電極4との間に電界が形成さ
れる。
【0004】また金属ドラム電極4の下方には、金属ド
ラム電極4の前方位置(回転方向上流側)に上方へ開口
した第1分離容器7が設けられ、金属ドラム電極4の径
の前半分位置に上方へ開口した第2分離容器8が設けら
れ、さらに金属ドラム電極4の径の後半分位置に上方へ
開口した第3分離容器9が設けられている。また、金属
ドラム電極4の回転方向の下流位置(第3分離容器9の
上方位置)には被選別粒子1をかき落とすブラシ10が設
けられている。
【0005】上記構成による作用を説明する。ホッパ1
より振動給送板3を介して金属ドラム電極4上に散布さ
れた被選別粒子1は、金属ドラム電極4の回転に伴って
電界強度の大きい方向に移動する。粒子1は電界内で各
々粒子1に応じた電荷を得ながら移動し、ある点に到る
と金属ドラム電極4を離れ、電気力、重力の作用のもと
に落下する。落下点は、粒子1に誘起された電荷量が大
きいほど、すなわち導電性粒子(導体)1Aほど金属ド
ラム電極4から離れ、不導体で誘電率の大きいものほ
ど、すなわち絶縁性粒子(絶縁体)1Bほど金属ドラム
電極4に吸引付着して巻き込まれ、後方のブラシ10で掻
き落とされる。
【0006】上記作用により、被選別粒子1が導電性粒
子(導体)1Aの場合には、前方の第1分離容器7内に
落下し、被選別粒子1が絶縁性粒子(絶縁体)1Bの場
合には、第3分離容器9内に分離され、また被選別粒子
1が半導電性粒子(半導体)1Cの場合には、中間位置
の第2分離容器8内に分離される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】現在、分別収集された
空缶のリサイクルを行う試みが始まっている。この空缶
を再生処理する際、収集に使用したビニール袋が邪魔に
なり、また空缶にはスチール缶とアルミ缶があるため選
別しないと再生することができないという問題がある。
【0008】上記従来の静電選別装置では、空缶(導体
1A)とビニール袋(絶縁体1B)の選別はできるが、
同じ導体1Aである、スチール缶(磁性物)とアルミ缶
(非磁性物)の分離を行うことができず、よって作業員
が目視で選別せざるを得ず、時間およびコストがかかる
という問題があった。
【0009】そこで、本発明は、スチール缶(磁性物)
とアルミ缶(非磁性物)に選別を可能とした静電選別装
置を提供することを目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうち請求項1記載の静電選別装置は、
導体である磁性物と導体である非磁性物と絶縁体からな
被選別物がその上面に散布され、水平軸心回りに回転
する金属ドラム電極と、前記金属ドラム電極の回転方向
斜め上方に配置され、金属ドラム電極との間に電界を発
生する高電圧電極と、前記金属ドラム電極の回転方向前
方で、かつ金属ドラム電極の水平軸心とほぼ平行に配置
され、前記金属ドラム電極から離れた前記磁性物を磁力
により引き寄せる磁石と、前記被選別物が前記金属ドラ
ム電極から落下されるとき前記高電圧電極による誘電作
用と前記磁石の磁力により選別される前記磁性物と前記
非磁性物と前記絶縁体をそれぞれ回収する回収手段とを
備えたことを特徴とするものである。
【0011】上記構成により、金属ドラム電極上に散布
された導体である磁性物と導体である非磁性物と絶縁体
からなる被選別物は、金属ドラム電極の回転に伴って高
電圧電極による電界強度の大きい方向に移動する。被選
別物は電界内で各々被選別物に応じた電荷を得ながら移
動し、ある点に到ると金属ドラム電極を離れ、電気力、
重力の作用のもとに落下する。落下点は、被選別物に誘
起された電荷量が大きいほど、すなわち導体ほど金属ド
ラム電極から離れる。この金属ドラム電極から離れた
体である磁性物の場合、磁石の磁力により引き寄せられ
てさらに金属ドラム電極から離れ、また導体である非磁
性物の場合は磁石の磁力の影響を受けないため、同じ導
体である磁性物と非磁性物は別々の回収手段へ落下す
る。また、不導体で誘電率の大きい絶縁体ほど金属ドラ
ム電極に吸引付着して巻き込まれ、最も最後に落下し、
上記磁性物および非磁性物とは別の回収手段へ落下す
る。
【0012】また請求項2記載の静電選別装置は、上記
請求項1記載の静電選別装置であって、磁石を、金属ド
ラム電極の水平軸心とほぼ平行な水平軸心回りに金属ド
ラム電極と逆方向へ回転する回転式磁石としたことを特
徴とするものである。
【0013】上記構成により、金属ドラム電極を離れた
磁性物は回転式磁石に一旦吸着され、その回転とともに
磁石から離れて落下する。よって、回転式磁石の下方位
置に確実に磁性物は選別される。
【0014】さらに請求項3記載の静電選別装置は、
体である磁性物と導体である非磁性物と絶縁体からなる
被選別物がその上面に散布され、水平軸心回りに回転す
る金属ドラム電極と、前記金属ドラム電極の回転方向斜
め上方に配置され、金属ドラム電極との間に電界を発生
する高電圧電極と、前記金属ドラム電極の回転方向斜め
下方に配置され、搬送方向を金属ドラム電極から遠ざか
る方向とし、前記金属ドラム電極から離れた前記磁性体
を磁力により吸着するエンドレス磁石ベルト付きのコン
ベヤ装置と、前記被選別物が前記金属ドラム電極および
コンベヤ装置から落下されるとき前記高電圧電極による
誘電作用と前記コンベヤ装置の磁石ベルトの磁力により
選別される前記磁性物と前記非磁性物と前記絶縁体をそ
れぞれ回収する回収手段とを備えたことを特徴とするも
のである。
【0015】上記構成により、金属ドラム電極上に散布
された導体である磁性物と導体である非磁性物と絶縁体
からなる被選別物は、金属ドラム電極の回転に伴って高
電圧電極による電界強度の大きい方向に移動する。被選
別物は電界内で各々被選別物に応じた電荷を得ながら移
動し、ある点に到ると金属ドラム電極を離れ、電気力、
重力の作用のもとに落下する。落下点は、被選別物に誘
起された電荷量が大きいほど、すなわち導体ほど金属ド
ラム電極から離れ、コンベヤ装置上へ落下し、搬送され
る。このとき導体である磁性物の場合、磁石ベルトに吸
着されてコンベヤ装置の裏面まで搬送されて落下し、
体である非磁性物の場合、磁石ベルトに吸着されないた
め、コンベヤ装置の終端から自然落下し、同じ導体であ
る磁性物と非磁性物は別々の回収手段へ落下する。ま
た、不導体で誘電率の大きい絶縁体ほど金属ドラム電極
に吸引付着して巻き込まれ、最も最後に落下し、上記磁
性物および非磁性物とは別の回収手段へ落下する。
【0016】また請求項4記載の静電選別装置は、上記
請求項1または請求項2または請求項3記載の静電選別
装置であって、被選別物がスチール缶とアルミ缶とビニ
ール袋からなり、これらスチール缶とアルミ缶とビニー
ル袋を選別することに使用することを特徴とするもので
ある。
【0017】上記構成により、分別収集された空缶は、
磁性物であるスチール缶と、非磁性物であるアルミ缶
と、絶縁体である分別収集に使用されたビニール袋に、
自動選別される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。従来例の図4の構成と同一の構成
には同一の符号を付して説明を省略する。
【0019】図1に本発明の実施の形態を示す静電選別
装置の基本構成図を示す。分別収集されたビニール袋入
り空缶(被選別物11){スチール缶11Aとアルミ缶11B
とビニール袋11Cからなる}は、破袋機12により、ビニ
ール袋11Cが破られ、スチール缶11Aとアルミ缶11Bと
ビニール袋11Cはバラバラとなって破袋機12よりホッパ
2へ投入され、ホッパ2の出口から振動給送板3上へ落
下し、この振動給送板3より切り出され、水平軸心周り
に所定方向に回転され、接地されている金属ドラム電極
4の上面へ散布される。
【0020】また金属ドラム電極4の回転方向前方で、
かつ金属ドラム電極4の水平軸心とほぼ平行な位置にそ
の軸心が配置され、この軸心回りに金属ドラム電極4と
逆方向へ回転するモータ駆動回転式磁石13が設けられ、
またこの回転式磁石13の回転方向の下流位置(第1分離
容器7の上方位置)には吸着されたスチール缶11Aをか
き落とすスクレーパー14が設けられている。
【0021】また第1分離容器7と第2分離容器8の境
を、回転式磁石13の磁力が及ぶ範囲、図1では金属ドラ
ム電極4と回転式磁石13の外周のほぼ中間位置としてい
る。以下、上記構成における作用を説明する。
【0022】破袋機12より振動給送板3を介して金属ド
ラム電極4上に散布された被選別物11(スチール缶11A
とアルミ缶11Bとビニール袋11C)は、金属ドラム電極
4の回転に伴って電界強度の大きい方向に移動する。こ
れら被選別物11は電界内で各々被選別物11に応じた電荷
を得ながら移動し、ある点に到ると金属ドラム電極4を
離れ、電気力、重力の作用のもとに落下する。
【0023】落下点は、各被選別物11に誘起された電荷
量が大きいほど、すなわち導体(スチール缶11Aとアル
ミ缶11B)であるほど金属ドラム電極4から離れる。こ
のとき図2に示すように、導体が磁性物であるスチール
缶11Aの場合、回転式磁石13による磁力により引き寄せ
られてさらに金属ドラム電極4から離れ、その一部は回
転式磁石13に吸着してスクレーパー14により掻き落とさ
れ、回転式磁石13下方の第1分離容器7へ落下し、また
回転式磁石13の磁力の影響を受けない非磁性物であるア
ルミ缶11Bの場合は第2分離容器8へ落下する。また、
不導体で誘電率の大きい絶縁体(ビニール袋11C)ほど
金属ドラム電極4に吸引付着して巻き込まれ、すなわち
ビニール袋11Cは金属ドラム電極4に吸引付着して後方
のブラシ10で掻き落とされ、第3分離容器9へ落下す
る。
【0024】このように、分別収集された空缶(被選別
物11)は、磁性物であるスチール缶11Aと、非磁性物で
あるアルミ缶11Bと、絶縁体である分別収集に使用され
たビニール袋11Cに、自動選別されることにより、空缶
を再生処理する際、邪魔になるビニール袋11Cを自動除
去でき、またスチール缶11A(磁性物)とアルミ缶11B
(非磁性物)に一度に選別することができ、選別の効率
化を図ることができ、さらに作業員による選別が不要と
なり、省力化が図られ、コストを低減することが可能と
なり、空缶のリサイクルに大きく寄与することができ
る。
【0025】なお、上記実施の形態においては、回転式
磁石13を使用しているが、通常の固定の磁石としてその
磁力を使用してもよい。ただし、その磁力が強いとスチ
ール缶11Aが吸着してしまい、磁力が阻害され他のスチ
ール缶11Aに磁力が及ばなく恐れがある。その点、回転
式磁石13を使用すると、回転により、またスクレーパー
14によりスチール缶11Aは確実に落下するため、磁力が
及ばなく恐れがなくなり、より確実にスチール缶11Aを
選別することができる。
【0026】本発明の他の実施の形態における静電選別
装置を図3の構成図にしたがって説明する。なお、上記
実施の形態の図1に示す構成と同一な構成については説
明を省略する。
【0027】上記実施の形態の回転式磁石13に代えて、
スチール缶11Aとアルミ缶11Bの落下位置に、搬送方向
を金属ドラム電極4から遠ざかる方向としたエンドレス
磁石ベルト付きのコンベヤ装置21を設け、このコンベヤ
装置21の裏面(下流位置;第2分離容器8の上方位置)
には磁石ベルトに吸着されたスチール缶11Aをかき落と
すスクレーパー22を設けている。
【0028】また第1分離容器7と第2分離容器8の境
を、コンベヤ装置21のほぼ搬送終端位置としている。以
下、上記構成における作用を説明する。
【0029】破袋機12より振動給送板3を介して金属ド
ラム電極4上に散布された被選別物11(スチール缶11A
とアルミ缶11Bとビニール袋11C)は、金属ドラム電極
4の回転に伴って電界強度の大きい方向に移動する。こ
れら被選別物11は電界内で各々被選別物11に応じた電荷
を得ながら移動し、ある点に到ると金属ドラム電極4を
離れ、電気力、重力の作用のもとに落下する。
【0030】落下点は、各被選別物11に誘起された電荷
量が大きいほど、すなわち導体(スチール缶11Aとアル
ミ缶11B)であるほど金属ドラム電極4から離れ、スチ
ール缶11Aとアルミ缶11Bはコンベヤ装置21上へ落下す
る。コンベヤ装置21上に落下した磁性物であるスチール
缶11Aは、磁石ベルトに吸着されてコンベヤ装置21の裏
面まで搬送され、重力により、あるいはその一部はスク
レーパー22により掻き落とされてコンベヤ装置21から離
れ、コンベヤ装置21下方の第2分離容器8へ落下する。
またコンベヤ装置21上に落下した非磁性物であるアルミ
缶11Bは、磁石ベルトに吸着されないため、コンベヤ装
置21の搬送終端から、第1分離容器7へ落下する。ま
た、不導体で誘電率の大きい絶縁体(ビニール袋11C)
ほど金属ドラム電極4に吸引付着して巻き込まれ、すな
わちビニール袋11Cは金属ドラム電極4に吸引付着して
後方のブラシ10で掻き落とされ、第3分離容器9へ落下
する。
【0031】このように、他の実施の形態においても、
分別収集された空缶(被選別物11)は、磁性物であるス
チール缶11Aと、非磁性物であるアルミ缶11Bと、絶縁
体である分別収集に使用されたビニール袋11Cに、自動
選別されることにより、空缶を再生処理する際、邪魔に
なるビニール袋11Cを自動除去でき、またスチール缶11
A(磁性物)とアルミ缶11B(非磁性物)に一度に選別
することができ、選別の効率化を図ることができ、さら
に作業員による選別が不要となり、省力化が図られ、コ
ストを低減することが可能となり、空缶のリサイクルに
大きく寄与することができる。
【0032】なお、上記2つの実施の形態では、高電圧
電極5を円筒状としているが、刃形、または針状の高電
圧電極としてコロナ放電界を形成するコロナ放電形選別
装置とすることもできる。
【0033】また上記2つの実施の形態では、回収手段
して分離容器7,8,9を設けているが、回収手段を回
収用ベルトコンベヤ装置や分離容器を備えた台車などに
することも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように請求項1記載の発明に
よれば、被選別物を導体と絶縁体に選別できるととも
に、さらに導体を磁性物と被磁性物に選別することがで
き、選別の効率化を図ることができる。
【0035】また請求項2記載の発明によれば、磁石を
回転式磁石とすることによって、磁石に吸着した磁性物
は磁石の回転により確実に落下するため、磁石に吸着し
た磁性物により阻害されて磁力が他の磁性物に及ばなく
恐れがなくなり、より確実に磁性物を選別することがで
きる。
【0036】さらに請求項3記載の発明によれば、被選
別物を導体と絶縁体に選別できるとともに、さらに導体
を磁性物と被磁性物に選別することができ、選別の効率
化を図ることができる。
【0037】また請求項4記載の発明によれば、分別収
集された空缶は、磁性物であるスチール缶と、非磁性物
であるアルミ缶と、絶縁体である分別収集に使用された
ビニール袋に、自動選別されることにより、空缶を再生
処理する際、邪魔になるビニール袋11Cを自動除去で
き、また作業員による選別が不要となり、省力化が図ら
れ、コストを低減することが可能となり、空缶のリサイ
クルに大きく寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す静電選別装置の基本
構成図である。
【図2】同静電選別装置の動作を説明する説明図であ
る。
【図3】本発明の他の実施の形態を示す静電選別装置の
基本構成図である。
【図4】従来の静電選別装置の構成図である。
【符号の説明】
2 ホッパ 3 供給トレイ 4 金属ドラム電極 5 高電圧電極 6 高圧電源装置 7,8,9 分離容器(回収手段) 10 ブラシ 11 被選別物 11A スチール缶(導体;磁性物) 11B アルミ缶(導体;非磁性物) 11C ビニール袋(絶縁体) 12 破袋機 13 回転式磁石 14,22 スクレーパー 21 コンベヤ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 剛 大阪府大阪市此花区西九条5丁目3番28 号 日立造船株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−300663(JP,A) 特開 昭56−13056(JP,A) 実開 昭57−204048(JP,U) 実開 昭49−101009(JP,U) 特公 昭46−5515(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03C 7/00 - 7/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体である磁性物と導体である非磁性物
    と絶縁体からなる被選別物がその上面に散布され、水平
    軸心回りに回転する金属ドラム電極と、 前記金属ドラム電極の回転方向斜め上方に配置され、金
    属ドラム電極との間に電界を発生する高電圧電極と、 前記金属ドラム電極の回転方向前方で、かつ金属ドラム
    電極の水平軸心とほぼ平行に配置され、前記金属ドラム
    電極から離れた前記磁性物を磁力により引き寄せる磁石
    と、前記被選別物が前記金属ドラム電極から落下されるとき
    前記高電圧電極による誘電作用と前記磁石の磁力により
    選別される前記磁性物と前記非磁性物と前記絶縁体をそ
    れぞれ回収する回収手段とを備えたことを特徴とする静
    電選別装置。
  2. 【請求項2】 磁石を、金属ドラム電極の水平軸心とほ
    ぼ平行な水平軸心回りに金属ドラム電極と逆方向へ回転
    する回転式磁石としたことを特徴とする請求項1記載の
    静電選別装置。
  3. 【請求項3】 導体である磁性物と導体である非磁性物
    と絶縁体からなる被選別物がその上面に散布され、水平
    軸心回りに回転する金属ドラム電極と、 前記金属ドラム電極の回転方向斜め上方に配置され、金
    属ドラム電極との間に電界を発生する高電圧電極と、 前記金属ドラム電極の回転方向斜め下方に配置され、搬
    送方向を金属ドラム電極から遠ざかる方向とし、前記金
    属ドラム電極から離れた前記磁性体を磁力により吸着す
    エンドレス磁石ベルト付きのコンベヤ装置と、前記被選別物が前記金属ドラム電極およびコンベヤ装置
    から落下されるとき 前記高電圧電極による誘電作用と前
    記コンベヤ装置の磁石ベルトの磁力により選別される前
    記磁性物と前記非磁性物と前記絶縁体をそれぞれ回収す
    る回収手段とを備えたことを特徴とする静電選別装置。
  4. 【請求項4】 被選別物がスチール缶とアルミ缶とビニ
    ール袋からなり、これらスチール缶とアルミ缶とビニー
    ル袋を選別することに使用することを特徴とする請求項
    1または請求項2または請求項3記載の静電選別装置。
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