JPH11112536A - 車両多重通信装置 - Google Patents

車両多重通信装置

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Publication number
JPH11112536A
JPH11112536A JP9272991A JP27299197A JPH11112536A JP H11112536 A JPH11112536 A JP H11112536A JP 9272991 A JP9272991 A JP 9272991A JP 27299197 A JP27299197 A JP 27299197A JP H11112536 A JPH11112536 A JP H11112536A
Authority
JP
Japan
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data
node
common bus
transmission
extension
Prior art date
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Application number
JP9272991A
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English (en)
Inventor
Makoto Uda
誠 宇田
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定期的なデータの送信を行なうとともに共通
バスを効率良く使用してデータ送信の時間的な効率を向
上し、データの伝送遅延を短縮する。 【解決手段】 共通バスに接続された各基本ノード間で
送信権を予め定められた順番でヘッダにより循環させ送
信権を獲得した基本ノードが共通バスに所定数のデータ
を送出し、複数の基本ノードの送信権が一巡した後に共
通バスに接続された各拡張ノード間で送信権を予め定め
られた順番で循環させ送信権を獲得した拡張ノードが共
通バスにヘッダ及び所定数のデータを送出し、各拡張ノ
ードでは、送信データが変化したとき、変化データ抽出
部47が送信データの中から変化したデータを抽出し、
データ送受信部が抽出された変化データを共通バスに送
出すると共に共通バス上のデータを受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
複数のノードが共通バスに接続され、各ノード間に送信
権を予め定められた順番で循環させ、送信権を獲得した
ノードが共通バスに所定数のデータを送出する車両多重
通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両には、複数の電子制御
ノード(電子制御装置)が共通の共通バスに接続され、
各ノード間でデータの送受信を行なっている。この場
合、各ノード間において、送信権を予め定められた順番
で循環させ、送信権を獲得したノードが共通バスに所定
数のデータを送出するトークンパッシング方式が知られ
ている。
【0003】この種のトークンパッシング方式を採用し
た車載用電子制御装置の技術として、例えば特開昭62
−51331号公報に記載されたものがある。特開昭6
2−51331号公報に記載された車載用電子制御装置
は、複数の電子制御装置の各々が1つの信号ラインに接
続され、各電子制御装置が予め定められた順番で信号ラ
インに所定数のデータを送出するもので、各電子制御装
置は図6に示すように構成されている。
【0004】そして、図7に示すように、所定のデータ
転送休止期間T0 を経た後、電子制御装置110(図7
中では110で示す。)は予め定められた所定数のデー
タ(0〜3)をトランジスタ133を介して出力端子T
から信号ライン120に出力する。この所定数のデータ
の転送が完了すると、次に、電子制御装置111が同様
に所定数のデータ(0〜4)を信号ライン120に転送
する。
【0005】さらに、図7に示すように、電子制御装置
112が信号ライン120に所定数のデータ(0〜2)
を転送し、その後に、電子制御装置113が信号ライン
120に所定数のデータ(0〜5)を転送する。そし
て、信号ライン120上の所定数のデータが自己の電子
制御装置に必要であれば、そのデータを受信する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車載用電子制御装置にあっては、各電子制御装置が予め
定められた所定数のデータを送信するので、所定数のデ
ータの内の変化しないデータをも含めてデータが繰り返
し送信される。この場合、定期的なデータの送信は可能
であるが、変化しないデータが共通バスを占有してしま
い、共通バスを効率良く使用できなかった。また、変化
しないデータのために共通バスが不要に占有されている
ため、データ送信の時間的な効率が悪くなり、データの
伝送遅延を短縮することができなかった。
【0007】本発明は、定期的なデータの送信を行なう
とともに、共通バスを効率良く使用することによりデー
タ送信の時間的な効率を向上し、データの伝送遅延を短
縮することのできる車両多重通信装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の手段を採用した。請求項1の発明
は、複数の基本ノードが共通バスに接続され、各基本ノ
ード間でヘッダにより送信権を予め定められた順番で循
環させ送信権を獲得した基本ノードが前記共通バスに所
定数のデータを送出する基本ノード系と、複数の拡張ノ
ードが前記共通バスに接続され、前記複数の基本ノード
の送信権が一巡した後に各拡張ノード間で送信権を予め
定められた順番で循環させ送信権を獲得した拡張ノード
が前記共通バスに所定数のデータをヘッダに続けて送出
する拡張ノード系とを備え、前記各拡張ノードは、送信
データが変化したとき、この送信データの中から変化し
たデータを抽出する変化データ抽出部と、この変化デー
タ抽出部により抽出された変化データをヘッダに続けて
前記共通バスに送出すると共に前記共通バス上のデータ
を受信するデータ送受信部とを備えることを特徴とす
る。
【0009】この発明によれば、1つの共通バスに、複
数の基本ノードからなる基本ノード系と複数の拡張ノー
ドからなる拡張ノード系が共通に接続され、共通バス上
には各基本ノード間で予め定められた順番で所定数のデ
ータが定期的に転送される。その後に、各拡張ノード間
で予め定められた順番でヘッダ及び変化データのみが転
送される。この場合、各拡張ノードにおいて、送信デー
タが変化したとき、送信データの中から変化したデータ
が抽出されて共通バスに送出される。すなわち、変化し
ないデータは共通バスに送出されないので、共通バスを
効率良く使用でき、データ送信の時間的な効率を向上
し、データの伝送遅延を短縮することができる。
【0010】請求項2の発明のように、前記各拡張ノー
ドは、自ノードに受信エラーが発生した場合に受信エラ
ーが発生したことを示すフラグを設定するフラグ設定部
を備え、前記受信エラーが発生した拡張ノードの前記デ
ータ送受信部は、前記フラグ設定部により設定されたフ
ラグ情報をヘッダに付加して前記共通バスに送出するこ
とを特徴とする。
【0011】この発明によれば、自ノードに受信エラー
が発生した場合に、受信エラーが発生したことを示すフ
ラグを設定し、受信エラーが発生した拡張ノードのデー
タ送受信部は、設定されたフラグ情報をヘッダに付加し
て共通バスに送出するので、各拡張ノードはそのフラグ
情報により受信エラーの発生を認識できる。
【0012】請求項3の発明のように、前記共通バス上
のフラグ情報が付加されたヘッダを受信した拡張ノード
は、次に送信する時に前記所定数のデータを前記共通バ
スに全て送出することを特徴とする。
【0013】この発明によれば、共通バス上のフラグ情
報が付加された変化データを受信した拡張ノードは、次
に送信する時に所定数のデータを共通バスに全て送出す
る。これにより、受信エラーが発生した後に全ての拡張
ノードの全データが送信され、受信エラーが発生した拡
張ノードは、エラーにより受信できなかったデータを受
信することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両多重通信装置
の実施の形態を図面を参照して説明する。図1に本発明
の車両多重通信装置の実施の形態の構成ブロック図を示
す。図1に示す車両多重通信装置において、ネットワー
ク内の共通バス3には第1の基本ノード1a、第2の基
本ノード1bが接続され、トークンパッシング方式によ
り基本ノード相互間で必要な所定数のデータの送受信が
定期的に行なわれる。すなわち、各基本ノード1a,1
b相互間に送信権を予め定められた順番で循環させ、送
信権を獲得したノードが共通バス3に所定数のデータを
送出する。
【0015】また、共通バス3には第1の拡張ノード2
a、第2の拡張ノード2b、第3の拡張ノード2cが接
続され、トークンパッシング方式により拡張ノード相互
間で必要な所定数の変化データの送受信が行なわれる。
すなわち、各拡張ノード2a〜2c相互間に送信権を予
め定められた順番で循環させ、送信権を獲得したノード
が共通バス3にヘッダ及び所定数の変化データを送出す
る。
【0016】第1の基本ノード1a及び第2の基本ノー
ド1bは、基本ノード系としての基本システムを構成す
る。第1の基本ノード1aは、例えば、エンジン制御ノ
ードなどであり、運転者のアクセルペダルの操作等に応
じてエンジンの作動を制御する。第2の基本ノード1b
は、例えば、ブレーキ制御ノードなどであり、車輪のロ
ック状態を検出することによりブレーキ制御を行う。
【0017】第1の拡張ノード2a、第2の拡張ノード
2b及び第3の拡張ノード2cは、拡張ノード系として
の拡張システムを構成する。基本システムと拡張システ
ムとは、符号化方式や伝送速度等が相違しても良い。な
お、基本システムと拡張システムとの符号化方式及び伝
送速度を同一にすれば、両方のシステム間のデータ交換
は容易になる。
【0018】第1の基本ノード1a及び第2の基本ノー
ド1bの各ノードは、マイクロプロセッサ等を有するコ
ントローラ11、同期パルス生成部13、データ送受信
部15、トランジスタ17、抵抗19、バッファ21、
アイドル検出部23、メモリ25を有する。
【0019】コントローラ11には同期パルス生成部1
3、データ送受信部15、アイドル検出部23、メモリ
25が接続され、トランジスタ17のベースには同期パ
ルス生成部13及びデータ送受信部15が接続される。
トランジスタ17のエミッタは接地され、トランジスタ
17のコレクタには共通バス3とバッファ21の入力側
と抵抗19の一端が接続されている。バッファ21の出
力側はデータ送受信部15及びアイドル検出部23に接
続されている。
【0020】同期パルス生成部13は、自己の基本ノー
ドがデータ送信を要求するとき、パルス幅Tからなる同
期パルスを生成して、その同期パルスをトランジスタ1
7を介して共通バス3に送出する。メモリ25は、送信
データ及び受信データを記憶する。送信データ及び受信
データの各々は、所定数のデータからなる。
【0021】データ送受信部15は、ヘッダ及びメモリ
25に記憶された所定数の送信データを順番に1つずつ
トランジスタ17を介して共通バス3に転送し、他のノ
ードから共通バス3及びバッファ21を介して順番に1
つずつ転送されてくる所定数の送信データを受信してコ
ントローラ11に送る。
【0022】アイドル検出部23は、バッファ21を介
して共通バス3上のデータの有無を監視することにより
データ転送休止期間(以下、第1のアイドル期間t0 と
称する。)を検出するもので、タイマー等を有して構成
される。コントローラ11は、送信権の委譲先ノードを
委譲先ノードのアドレスにより設定し、委譲先ノードの
アドレスを1ずつインクリメントすることにより委譲先
ノードを設定する。ノードのアドレス値として、例え
ば、1〜2を設定してもよい。データ送受信部15は、
コントローラ11により設定された送信権の委譲先ノー
ドに送信権の委譲メッセージを送出する。
【0023】また、第1の基本ノード1aのデータ送受
信部15は、同期パルスの送出に続けて所定数のデータ
の送信を開始する。第2の基本ノード1bは、第1の基
本ノード1aのデータ送信に続けて第1のアイドル期間
t0 を設けながらアドレス順番にデータを送信する。
【0024】次に、第1の拡張ノード2a乃至第3の拡
張ノード2cの各ノードは、マイクロプロセッサ等を有
するコントローラ31、データ送信部33、データ受信
部35、トランジスタ37、抵抗39、バッファ41、
アイドル検出部43、メモリ45、変化データ抽出部4
7及びフラグ設定部49を有する。
【0025】コントローラ31にはデータ送信部33、
変化データ抽出部47、データ受信部35、アイドル検
出部43、フラグ設定部49、メモリ45が接続され、
トランジスタ37のベースにはデータ送信部33が接続
される。トランジスタ37のエミッタは接地され、トラ
ンジスタ37のコレクタには共通バス3とバッファ41
の入力側と抵抗39の一端が接続されている。バッファ
41の出力側はデータ受信部35及びアイドル検出部4
3に接続されている。
【0026】データ送信部33は、メモリ45に記憶さ
れた所定数の送信データを順番に1つずつトランジスタ
37を介して共通バス3に転送する。メモリ45は、送
信データ及び受信データを記憶する。送信データ及び受
信データの各々は、所定数のデータからなる。データ受
信部35は、他のノードから共通バス3及びバッファ4
1を介して順番に1つずつ転送されてくる所定数の送信
データを受信してコントローラ31に送る。
【0027】アイドル検出部43は、バッファ41を介
して共通バス3上のデータの有無を監視することにより
データ転送休止期間(以下、第2のアイドル期間t1 と
称する。)を検出するもので、タイマー等を有して構成
される。
【0028】コントローラ31は、送信権の委譲先ノー
ドを委譲先ノードのアドレスにより設定し、委譲先ノー
ドのアドレスを1ずつインクリメントすることにより委
譲先ノードを設定する。ノードのアドレス値として、例
えば、1〜3を設定する。データ送信部35は、コント
ローラ31により設定された送信権の委譲先ノードに送
信権の委譲メッセージを送出する。この送信権の委譲メ
ッセージは、図2に示すヘッダに付加された送信ノード
アドレス(送信元のノードアドレス)及び受信ノードア
ドレス(委譲先のノードアドレス)である。
【0029】第1乃至第3の拡張ノード2a〜2cの各
々は、送信権の委譲メッセージを受信することで送信権
を獲得した後に、第2のアイドル期間t1 を検出してか
ら所定数のデータの送信を開始する。
【0030】変化データ抽出部47は、送信データを複
数のブロックデータに分割して各ブロックデータ毎にブ
ロックデータが変化したかどうかを判定し、変化したブ
ロックデータのみを抽出してデータ送信部33に出力す
る。抽出された各ブロックデータからなる変化データ
は、図2に示すようにヘッダの後に付加されて送信デー
タとして送信される。変化データがない場合にはヘッダ
のみが送信される。
【0031】フラグ設定部49は、データ受信部35に
おいて受信エラーが発生した場合に図2に示すヘッダに
NACKフラグを付加してコントローラ31に出力す
る。また、データ受信部35がNACKフラグが付加さ
れたデータを受信した場合には、データ送信部33は、
コントローラ31からの全データ送信指示により、次回
データを送信する際に所定数のデータを全て送信する。
【0032】次に、このように構成された車両多重通信
装置の実施の形態の動作を図3に示す送信タイミングチ
ャートを参照して説明する。なお、ここでは、例えば、
第1の基本ノード1a、第2の基本ノード1bの順番で
送信権が循環し、第1の拡張ノード2a、第2の拡張ノ
ード2b、第3の拡張ノード2cの順番で送信権が循環
するとして説明する。
【0033】まず、例えば、送信権を獲得した第1の基
本ノード1aにおいて送信要求が発生すると、第1のア
イドル期間t0 を検出した後に、第1の基本ノード1a
内の同期パルス生成部13がトランジスタ17を介して
同期パルスSP1を共通バス3上に転送する。その後、
第1の基本ノード1aのデータ送受信部15は、所定数
のデータ(1〜4)の各々を1つずつ順番に共通バス3
に転送する。
【0034】次に、第1の基本ノード1aは、送信権を
次のアドレスのノードである第2の基本ノード1bに設
定し、第2の基本ノード1bに委譲先メッセージを送出
すると、第2の基本ノード1bが送信権を獲得する。そ
して、第2の基本ノード1bのアイドル検出部23は、
第1のアイドル期間t0 を検出すると、そのノードから
所定数のデータ(1〜4)の各々を1つずつ順番に共通
バス3に転送する。
【0035】次に、図4を参照して第1乃至第3の拡張
ノードの送信処理を説明する。まず、第1の拡張ノード
2aは送信権を獲得したかを判定し(ステップS1
1)、第1の拡張ノード2aが送信権を獲得した場合に
は、次に、第1の拡張ノード2a内のアイドル検出部4
3が第2のアイドル期間t1 の有無を判定する(ステッ
プS13)。
【0036】アイドル検出部43が第2のアイドル期間
t1 を検出した場合には、コントローラ31は、送信権
を次アドレスのノードに設定する(ステップS14)。
変化データ抽出部47は、分割された各ブロックデータ
が変化したかどうかを判定する(ステップS15)。第
1の拡張ノード2a内の変化データ抽出部47は、変化
したブロックデータのみを抽出して、その変化データに
ヘッダを付加して送信データを作成し、第1の拡張ノー
ド2a内のデータ送信部33は、作成された所定数のデ
ータ(1〜5)の各々を1つずつ順番に共通バス3に転
送する(ステップS17)。
【0037】同様にして、第3の拡張ノード2cは第2
のアイドル期間t1 を検出すると、そのノードからヘッ
ダと変化データとからなる所定数のデータ(1〜4)の
各々を1つずつ順番に共通バス3に転送する。
【0038】さらに、送信権が第1の拡張ノード2aに
戻り、第1の拡張ノード2aは、第2のアイドル期間t
1 を検出すると、そのノードからヘッダと変化データと
からなる所定数のデータ(1〜3)の各々のデータを1
つずつ順番に共通バス3に転送する。
【0039】一方、第1の拡張ノード2aのデータ送信
中に第1の基本ノード1aが次の送信要求を行なうと、
第1の基本ノード1aは、第1の拡張ノード2aのデー
タ送信終了後に、第1のアイドル期間t0 を検出する。
そして、同期パルスSP2を共通バス3に送出した後
に、所定数のデータを共通バス3に送出する。
【0040】なお、データが変化しない場合には、ヘッ
ダのみを送信する(ステップS21)。なお、送信処理
が終了しない場合には(ステップS23)、ステップS
11に戻る。
【0041】このように、1つの共通バス3に、第1の
基本ノード1a及び第2の基本ノード1bからなる基本
システムと、第1乃至第3の拡張ノード2a〜2cから
なる拡張システムとを共通に接続することにより柔軟な
システムを構築することができる。
【0042】また、共通バス3上には各基本ノード1
a,1b間で予め定められた順番で所定数のデータが定
期的に転送される。その後に、各拡張ノード2a〜2c
間で予め定められた順番で変化データのみが転送され
る。この場合、各拡張ノード2a〜2cにおいて、送信
データが変化したとき、送信データの中から変化したデ
ータが抽出されて共通バス3に送出される。すなわち、
変化しないデータは共通バス3に送出されないので、共
通バス3を効率良く使用でき、データ送信の時間的な効
率を向上し、データの伝送遅延を短縮することができ
る。
【0043】次に、図5を参照して各拡張ノードのデー
タ受信エラー時の処理を説明する。ここでは、例えば、
第1の拡張ノード2aの処理を例として説明する。ま
ず、第1の拡張ノード2aのデータ受信部35は、デー
タを受信したかどうかを判定する(ステップS31)。
データ受信部35がデータを受信した場合には、受信デ
ータをコントローラ31を介してメモリ45に記憶する
(ステップS33)。
【0044】次に、コントローラ31は、受信データの
ヘッダ中のNACKフラグが「1」かどうかを判定する
(ステップS35)。NACKフラグが「1」の場合に
は、データ送信部33は、次のデータ送信時に所定数の
データを全て共通バス3に送信する(ステップS3
7)。また、NACKフラグが「0」の場合には、デー
タ送信部33は、次のデータ送信時に変化データのみを
送信する(ステップS39)。
【0045】一方、ステップS31において、データを
受信しない場合には、受信エラーが発生したかどうかが
判定される(ステップS41)。受信エラーが発生した
場合には、フラグ設定部49は、ヘッダのNACKフラ
グを「1」に設定して(ステップS43)、コントロー
ラ31に出力する。データ送信部33は、NACKフラ
グが「1」にされたヘッダと変化データを送信する(ス
テップS45)。
【0046】これにより、受信エラーが発生した後に全
ての拡張ノードの全てのデータが送信されることにな
り、受信エラーが発生した拡張ノードは、エラーにより
受信できなかったデータを受信することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、1つの共通バスに、複
数の基本ノードからなる基本ノード系と複数の拡張ノー
ドからなる拡張ノード系が共通に接続され、共通バス上
には各基本ノード間で予め定められた順番で所定数のデ
ータが定期的に転送される。その後に、各拡張ノード間
で予め定められた順番でヘッダ及び変化データのみが転
送される。この場合、各拡張ノードにおいて、送信デー
タが変化したとき、送信データの中から変化したデータ
が抽出されて共通バスに送出される。すなわち、変化し
ないデータは共通バスに送出されないので、共通バスを
効率良く使用でき、データ送信の時間的な効率を向上
し、データの伝送遅延を短縮することができる。
【0048】また、自ノードに受信エラーが発生した場
合に、受信エラーが発生したことを示すフラグを設定
し、受信エラーが発生した拡張ノードのデータ送受信部
は、設定されたフラグ情報をヘッダに付加して共通バス
に送出するので、各拡張ノードはそのフラグ情報により
受信エラーの発生を認識できる。
【0049】また、共通バス上のフラグ情報が付加され
たヘッダを受信した拡張ノードは、次に送信する時に所
定数のデータを共通バスに全て送出する。これにより、
受信エラーが発生した後に全ての拡張ノードの全データ
が送信され、受信エラーが発生した拡張ノードは、エラ
ーにより受信できなかったデータを受信することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両多重通信装置の実施の形態を示す
構成ブロック図である。
【図2】第1の拡張ノード乃至第3の拡張ノードが送信
すべきデータフォーマットを示す図である。
【図3】基本システムと拡張システムとのプロトコルを
共通バスに共存させるためのデータ送信のタイミングチ
ャートである。
【図4】各拡張ノードのデータ送信処理を示すフローチ
ャートである。
【図5】各拡張ノードのデータ受信エラー時の処理を示
すフローチャートである。
【図6】従来の車載用電子制御装置における各電子制御
装置を示す構成ブロック図である。
【図7】従来の車載用電子制御装置におけるデータ伝送
を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1a 第1の基本ノード 1b 第2の基本ノード 2a 第1の拡張ノード 2b 第2の拡張ノード 2c 第3の拡張ノード 3 共通バス 11,31 コントローラ 13 同期パルス生成部 15 データ送受信部 17,37 トランジスタ 19,39 抵抗 23,43 アイドル検出部 25,45 メモリ 33 データ送信部 35 データ受信部 47 変化データ抽出部 49 フラグ設定部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基本ノードが共通バスに接続さ
    れ、各基本ノード間でヘッダにより送信権を予め定めら
    れた順番で循環させ送信権を獲得した基本ノードが前記
    共通バスに所定数のデータを送出する基本ノード系と、 複数の拡張ノードが前記共通バスに接続され、前記複数
    の基本ノードの送信権が一巡した後に各拡張ノード間で
    送信権を予め定められた順番で循環させ送信権を獲得し
    た拡張ノードが前記共通バスに所定数のデータをヘッダ
    に続けて送出する拡張ノード系とを備え、 前記各拡張ノードは、送信データが変化したとき、この
    送信データの中から変化したデータを抽出する変化デー
    タ抽出部と、 この変化データ抽出部により抽出された変化データをヘ
    ッダに続けて前記共通バスに送出すると共に前記共通バ
    ス上のデータを受信するデータ送受信部と、を備えるこ
    とを特徴とする車両多重通信装置。
  2. 【請求項2】 前記各拡張ノードは、自ノードに受信エ
    ラーが発生した場合に受信エラーが発生したことを示す
    フラグを設定するフラグ設定部を備え、 前記受信エラーが発生した拡張ノードの前記データ送受
    信部は、前記フラグ設定部により設定されたフラグ情報
    をヘッダに付加して前記共通バスに送出することを特徴
    とする請求項1記載の車両多重通信装置。
  3. 【請求項3】 前記共通バス上のフラグ情報が付加され
    たヘッダを受信した拡張ノードは、既に送信した変化デ
    ータの次のデータを送信する時に前記所定数のデータを
    前記共通バスに全て送出することを特徴とする請求項2
    記載の車両多重通信装置。
JP9272991A 1997-10-06 1997-10-06 車両多重通信装置 Pending JPH11112536A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9272991A JPH11112536A (ja) 1997-10-06 1997-10-06 車両多重通信装置

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JP9272991A JPH11112536A (ja) 1997-10-06 1997-10-06 車両多重通信装置

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Publication Number Publication Date
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013054697A (ja) * 2011-09-06 2013-03-21 Yazaki Energy System Corp 車載装置及び車載装置に於ける位置情報取得方法

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