JP2781397B2 - 多重伝送装置 - Google Patents

多重伝送装置

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JP2781397B2
JP2781397B2 JP63301758A JP30175888A JP2781397B2 JP 2781397 B2 JP2781397 B2 JP 2781397B2 JP 63301758 A JP63301758 A JP 63301758A JP 30175888 A JP30175888 A JP 30175888A JP 2781397 B2 JP2781397 B2 JP 2781397B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複数のノード間で時分割多重方式によってデ
ータの送受を行う多重伝送装置に関する。
〔従来の技術〕 この種の多重伝送装置は多くの産業分野に用いられて
おり,例えば自動車産業の分野では,自動車の電子制御
化に伴う信号線の肥大化を防ぐ目的に利用されている。
この自動者用多重伝送装置は,自動車の各部に配置され
た制御ユニット(ノード)間を一本の多重伝送路で結ん
で信号の送受を行っており,それにより自動車に必要な
信号線の数を大幅に削減している。かかる多重伝送装置
は例えば特公昭61−32178号公報に開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
このような多重伝送装置では,各ノード間で信号の送
受が正確に行われることが必要となる。例えば自動車用
多重伝送装置では,ヘッドライトの点灯スイッチのON/O
FFを検知するノードと,そのON/OFFに応じてヘッドライ
トの点灯を制御するノードとはそれぞれ別々に設けられ
ており,多重伝送路を介して両ノード間でON/OFF信号の
受け渡しを行い,それによりヘッドライトの点灯制御を
行っている。
このため,例えばヘッドライトが点灯されている状態
で点灯スイッチによってヘッドライトの消灯を指示した
としても,ノードや伝送路の瞬断等に起因してそのOFF
信号が正常にヘッドライト側ノードに受け渡されない
と,点灯スイッチはOFFであるにもかかわらずヘッドラ
イトは点灯したままという状態が発生してしまう。
したがって本発明は,ネットワーク内でノードの受信
障害が生じた場合にも,ネットワークの各ノードが保持
するデータが正しいものに修正されるようにしてネット
ワークの信頼性を高めることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
第1図は本発明に係る多重伝送装置の概念を説明する
図である。図において,101〜104はノードであり,これ
らノード101〜104は共通伝送図105を介して多重通信に
よりデータの送受信を行うように構成される。本発明に
係る多重伝送装置は,ノードに対する通信障害の発生を
検出する検出手段106を備え,各ノード101〜104は,検
出手段106によって中心障害の発生が検出された時に,
自局が保持するところの他ノードに送る必要のある送信
データを共通伝送路105に送信するとともに,共通伝送
路105からの自局に必要なデータを取り込んで該取り込
んだデータに基づいて自局の保持データを更新するよう
に構成される。
この検出手段106は,ネットワークの全ノードが備え
ても,また特定のノードのみが備えてもよい。
また,上述の多重伝送装置は,複数のノードの少なく
とも一つが上記検出手段を備え,通信障害を発生したノ
ードの存在を検出したノードは他ノードに対して当該他
ノードが保持するところの他のノードに送る必要のある
送信データを該共通伝送路に送信する送信要求を該共通
伝送路に送出するとともに,自局が保持するところの他
のノードに送る必要のある送信データを該共通伝送路に
送信するように構成できる。
また,上述の多重伝送装置は,検出手段が自局の送信
に対する他ノードからの応答信号の有無に基づき他ノー
ドとの通信障害の発生を検出するように構成できる。
〔作用〕
検出手段106によってノードの受信障害等が検出され
ると,それに応じて各ノードにその保持送信データを共
通伝送路105に送出する要求が発せられ,それにより各
ノードは自局送信データを共通伝送路105に出力する。
そして各ノードはこの共通伝送路105の送信上データの
うち自局に必要なものを取り込んで,その受信データに
より自己の保持するデータの内容を修正する。
本発明の他の形態においては,この検出手段106によ
る代わりに,各ノード101〜104は定期的にその保持する
送信データを共通伝送路105に送出し,それにより各ノ
ードの保持データの内容を修正する。
〔実施例〕
以下,図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
第2図は本発明にかかる多重伝送装置を自動車用の多
重伝送システムに適用した実施例を示すものである。こ
のシステムはバス形態の分散型自動車用LANであり,各
ノードに送信すべきメッセージがあるときのみ伝送路の
使用権を割り付ける非同期時分割多重(あるいはパケッ
ト多重)を採用しており,アクセス制御方式(多重方
式)としてはCSMA/CD方式を採用している。
図において,1はハーネスの結合点に置かれてエンジン
制御ユニット10や自動変速機制御ユニット11等を収容す
るジョイントボックス(J/B)用ノード,2はステアリン
グ周辺の各種スイッチを収容するステアリングスイッチ
用ノード,3は各種メータ類を収容するメータ用ノード,4
は自動車電話等を収容する自動車電話用ノード,5は空調
機器の制御を行う空調制御用ノード,6は空調機器の各種
操作スイッチ類を収容する空調スイッチ用ノード,7はナ
ビゲーションシステムや自動車用テレビの制御を行うカ
ーコミュニケーションシステム(CCS)用ノード,8はカ
ーコミュニケーションシステム用の表示器であり,これ
らのノード1〜7はツイストペア線からなる多重伝送路
としてのバス9によって相互接続されており,ノード相
互間ではコンテンション方式による非同期時分割多重通
信を行っている。なおJ/B用ノード1とエンジン制御ユ
ニット10,自動車変速機制御ユニット11との間は非多重
伝送路を介して接続されている。
各ノード1〜7の基本的な構成が第3図に示される。
図示の如く,CUP21,このCPU21とバス9とのインターフェ
ースとなる多重I/Fモジュール22,当該ノードに収容され
る各種機器類とCPU21とのインタフェースとなる入出力
インタフェース23,およびコネクタ24などを含み構成さ
れている。
この多重I/Fモジュール22の基本的な構成が第4図に
示される。この多重I/Fモジュール22は多重LSI221,バス
I/F回路222,発振器223等を含み構成される。多重LSI221
はバス9上のシリアル信号をCPU内部バス上のパラレル
信号に変換する直並列変換機能,その逆の変換を行う並
直列変換機能,バス9上での送信フレームの衝突を検出
して送信タイミングを制御する衝突検出機能,バス9に
対するデータの送受信を制御する送受信機能などの各種
の機能を備える。バスI/F回路222は多重バス9に対して
へ信号を送出するドライバと多重バス9から信号を受信
するレシーバ等からなる。発振器223は動作クロックを
発生するためのものである。
ノード1〜7間で送受されるメッセージのフレームフ
ォーマットが第5図に示される。このメッセージは,メ
ッセージ開始符号SOM,メッセージプライオリティMP,ネ
ットワーク識別コードNID,データ識別コードDID,データ
領域DF,エラーチェック符号ER,データ終了符号EOD,ネッ
トワーク制御用肯定応答(ANC:Acknowledgement for Ne
twork Control)領域,メッセージ終了符号EOMからな
る。
メッセージ開始符号SOMはメッセージの始まりを表す
2ビットの符号である。メッセージプライオリティMPは
4ビットでそのメッセージの優先順位を表す。ネットワ
ーク識別コードNIDは4ビットのネットワーク識別コー
ドである。
データ識別コードDIDは次に続くデータ領域DFの内容
を識別するための8ビットのコードであり,受信側のノ
ードがバス9上のメッセージを自由に取捨選択できるよ
うにする(すなわちアドレスフリーとする)ものであ
る。受信側のノードではこのデータ識別コードDIDをチ
ェックして,そのメッセージが自ノードに必要であるか
不要であるかを判定して,必要であればそのメッセージ
を取り込む。このデータ識別コードDIDに例えば“$00"
を設定すると全ノード1〜7に対してその保持する送信
データをバス9上に送出することを要求する送信要求コ
ードとなる。
データ領域DFは4バイトの固定長であり,有効/無効
指定コードV/IとデータDTとからなる,有効/無効指定
コードV/Iはデータ領域DFの下位2バイトのデータDTの
有効/無効をビット毎に指定するためのものである。デ
ータDTはメッセージの値によって有効/無効指定コード
V/Iを用いる場合は2バイト,用いない場合は4バイト
のデータフィールドとなる。エラーチェック符号ERは8
ビットのCRCによるエラーチェックを行うコードであ
る。データ終了符号EODはCRCコードを含むデータの終了
を表す。
肯定応答領域ANCはネットワークに接続される全ての
ノードの受信応答信号返送領域であり,この領域は第6
図に示されるように複数のタイムスロット(各々1ビッ
ト)に分割されて各タイムスロットがネットワークの各
ノードにそれぞれ割り当てられている。各ノードはメッ
セージを正常に受信すると,当該メッセージ中の肯定応
答領域ANCの自局に割り当てられたタイムスロットの位
置で1ビットの肯定応答ACKをバス9に出力する。した
がって送信側のノードはこの肯定応答領域ANCにおける
各ノードからの肯定応答ACKをチェックすれば,自局が
伝送したメッセージがどのノードに正常に受信された
か,いいかえればメッセージを正常に受信できなかった
ノードがあるか否かを知ることができる。よってメッセ
ージを送信する度にこの肯定応答領域ANCをチェックす
ることにより,ネットワーク中の幾つかのノードがコネ
クタ瞬断等によってメッセージを受信できないといった
受信障害が生じた場合にも,その障害発生を直ちに検知
することができる。
ネットワーク中の各ノード1〜7は第7図の流れ図に
従ってデータの送受信を行うように構成されている。な
おこの第7図の流れ図は本発明に関係する処理の部分を
主に表したものであり,各ノードの行う全ての動作を表
したのではない。この第7図における送受信要求信号の
送信処理(ステップS2)が第8図に,全送受信データの
送信処理(ステップS3)が第9図に,送受信処理(ステ
ップS5)が第10図に,受信処理(ステップS6)が第12図
にそれぞれサブルーチンの形で示され,第10図の送信処
理における診断処理A(ステップS30)が第11図に,第1
2図の受信処理における診断処理B(ステップS56)が第
13図に,この第13図の診断処理Bにおけるシステムリフ
レッシュ判定処理(ステップS66)が第14図にそれぞれ
サブルーチンの形で示されている。
以下,図面を参照しつつ実施例装置の動作を説明す
る。
ネットワークの各ノード1〜7は,第7図の処理手順
に従って各ノード固有の処理,他のノードとの間でのメ
ッセージの送受信,システムリフレッシュ処理等を行
う。ここでシステムリフレッシュ処理は,メッセージの
受信障害を起こしているノードの存在することが肯定応
答領域ANCをチェックして判明した時に,各ノードが自
己の保持する送信データをバス9に順次に送出し,それ
により各ノードが自己の保持する受信データの内容をバ
ス9上に送出された新たなデータによって更新するもの
であり,これによって各ノードが誤ったデータを保持し
続けることがなくなる。
第7図に従って説明すると,まず各ノードの電源を立
ち上げると,ノードの初期化が行われる(ステップS
1)。次いで,送信要求信号の送信と全送信データの送
信処理を行う(ステップS2,S3)。このステップS2,S3の
処理は,ノード立上げ時において各ノードの電源の安定
時間の相違,投入順序の違いなどにより各ノードが保持
するデータが不一致となって信号定義の不定状態を生じ
る可能性があるので,これを回避するため各ノード間で
その保持データの内容を交換し合いその内容を一致させ
るためのものである。
送信要求信号の送信処理は,第8図に示されるよう
に,自ノードから送信するメッセージ中のデータ識別コ
ードDIDに送信要求を示すコード“$00"を設定してメッ
セージを組み立て(ステップS91),このメッセージを
バス9に送信するものである(ステップS96)。
全送信データの送信処理は,第9図に示されるよう
に,他のノードが送信したメッセージ中の送信要求コー
ド“$00"に応答して各受信ノードが自己の保持する全
ての送信データをバス9に順次に送り出す処理である。
この処理では,各ノードは全送信データを複数個のメッ
セージに分けて順次に送信する。よって,まずデータ番
号iを“0"に設定し(ステップS94),データ番号“0"
のデータDT0によりメッセージを組み立て(ステップS9
5),これをバス9に送信して(ステップS96),その後
にデータ番号iを一つインクリメントす(ステップS9
7)。この処理を全送信データの送信が完了するまで繰
り返す(ステップS95〜S98)。
ステップS2,S3の処理が終わったならば,自ノードに
固有の種々の処理を行う(ステップS4)。その処理結果
として送信データに変化が生じならば,その送信データ
を組み込んだメッセージを作成してバス9に送信する
(ステップS5)。この送信処理については後に詳しく説
明する。
次いでバス9上のメッセージを受信する受信処理を行
う(ステップS6)。この受信処理においては,受信メッ
セージ中の肯定応答領域ANCをチェックして他ノードの
受信障害を調べ,受信障害が検知された場合には,各ノ
ード間でのデータの相互交換を指示するシステムリフレ
ッシュフラグSRFを“1"にセットする。また他ノードか
らの受信メッセージ中に送信要求(すなちデータ識別コ
ードDID=“$00")を検出した場合には,自ノードの保
持する全送信データの送信を指示するシステムリフレッ
シュ応答フラグSRRFを“1"にセットする。この受信処理
についても後に詳しく説明する。
受信処理が終了したならば,リフレッシュフラグSRF
の状態を判定し,SRF=1であれば,ステップS2と同じ手
順の送信要求信号の送信処理を行い(ステップS9),リ
フレッシュフラグSRFを“0"にリセットし(ステップS
9),その後にリフレッシュ応答フラグSRRFの状態の判
定を行う。SRF=0であれば,ステップS8,S9の処理は行
わずに直ちにリフレッシュ応答フラグSRRFの状態判定を
行う。
リフレッシュ応答フラグSRRFの状態判定の結果,SRRF
=1であれば,ステップS3と同じ手順の全送信データの
送信処理を行い(ステップS11),リフレッシュ応答フ
ラグSRRFを“0"にリセットする(ステップS12)。SRRF
=0の場合にはステップS11,S12の処理は行わない。以
上の処理をノード立上り以降,繰り返して行うものであ
る(ステップS4〜S12)。
上述の送信処理を第10図および第11図を参照しつつ以
下に説明する。各ノードにおけるメッセージの送信は,
バス9上に他ノードの送信メッセージが現に存在する場
合には,メッセージの衝突防止のため,次回の送信タイ
ミングまで待ち合わせさせられて送信リトライが行われ
る。この場合,衝突検出時に送信要求フラグRQを“1"に
設定して,次の送信タイミングでこの送信要求フラグRQ
の状態を調べ,RQ=1であれば待機させていたメッセー
ジの送信を行う。
第10図において,まずこの送信要求フラグRQの状態を
判定し(ステップS21),“0"であれば送信要求は発生
していないと判断して,次に送信データに変化があるか
否かを調べる(ステップS22)。送信データに変化があ
る場合には,その変化した送信データを他ノードに送る
必要があるので,送信要求フラグRQを“1"にセットして
(ステップS23),ステップS24以下の送信処理を行う。
送信データに変化がなければ(ステップS22),そのま
ま送信処理を終了する(ステップS31)。またステップS
21で送信要求フラグRQが“1"と判定された場合には,直
ちにステップS24以下の送信処理を行う。
ステップS24以下の処理では,まずステータス信号中
の送信レディ信号TxRを読み出し(ステップS24),その
状態を判定する(ステップS25)。この送信レディ信号T
xRは送信要求に対して送信データの送信が全て送信完了
したか否かを表すステータス信号であり,“1"があれば
全データの送信完了,“0"であれば未完了を表す。よっ
てTxR=1であれば(ステップS25),送信完了として送
信処理を終了する(ステップS31)。
送信未完了であれば(ステップS25),送信データを
メッセージに組み込んでバス9に送信する(ステップS2
6)。このメッセージ送信により全ての送信データの送
信が完了したならば送信レディ信号TxRは“0"にリセッ
トされるので,全データ送信完了かを判定するために再
び送信レディ信号TxRを読み出し(ステップS27),未完
了すなわちTxR=0であれば(ステップS28),次回の送
信タイミングでもメッセージ送信が行われるように送信
要求フラグRQをリセットすることなく送信処理を終了す
る(ステップS31)。送信完了すなわちTxR=1の場合に
は送信要求フラグRQを“0"にリセットし(ステップS2
9),診断処理Aを行った後(ステップS30),送信処理
を終了する(ステップS31)。
診断処理Aは後述の受信処理における診断処理Bと共
に,システム内で受信障害を起こしていないノードの数
を,システム立上げ直後(すなわちイグニション電源投
入直後)に,受信メッセージの肯定応答領域ANCに基づ
いて調べて登録するための処理である。この登録処理は
肯定応答ACKを返してきたノードの数を所定のメッセー
ジ受信回数,この実施例では3回,にわたり調べ,これ
ら肯定応答領域ANCの論理積をとることによって正常時
における受信障害のないノード数を決定し,これを登録
ACK数としてCPUに登録するるものである。
この診断処理Aではノード登録フラグF1とノード登録
完了フラグF2とが用いられる。ノード登録フラグF1はイ
グニション電源投入後,送信時に“1"にセットされ,受
信時に“0"にリセットされるフラグである。ノード登録
完了フラグF2は登録ACK数のCPUへの登録が完了したか否
かを示すフラグであり,イグニション電源投入直後に3
回のメッセージ受信を行って得た登録ACK数をCPUに登録
した際に“1"にセットされる。
第11図において,ノード登録完了フラグF2の状態を判
定し(ステップS41),登録ACK数の登録未完了の場合に
はイグニション電源がONかを調べ(ステップS42),イ
グニション電源OFFの場合にはノード登録カウンタのカ
ウント数をゼロに設定し(ステップS44),ノード登録
完了フラグF2を“0"にセットする(ステップS45)。そ
してイグニション電源がONになるまで送信処理毎にこの
処理を繰り返す。
イグニション電源がONになると(ステップS42),ス
テップS5の送信処理毎にノード登録フラグF1を“1"にセ
ットする。またノード登録完了フラグF2の状態判定によ
り登録完了と判定されると(ステップS41),イグニシ
ョン電源の状態判定は行わずに直ちにノード登録フラグ
F1を“1"にセットする(ステップS43)。この結果,診
断処理Aは,ノード登録完了フラグF2の登録完了王全は
イグニション電源投入前のノード登録カウンタとノード
登録完了フラグF2の初期化処理となり,登録完了後はイ
グニション電源投入後のノード登録フラグF1のセットの
ための処理となる。
前述の受信処理を第12図〜第14図を参照して以下に説
明する。まずステータス信号中の受信レディ信号RxRを
読み取る(ステップS51)。受信レディ信号RxRは“0"で
受信可を,“1"で受信完了を表す。受信レディ信号RxR
の状態を判定し(ステップS52),“0"であればバス9
上のメッセージの受信を行う。すなわち第4図のフレー
ムフォーマットの順に各領域の信号を受信する。メッセ
ージ受信後,再び受信レディ信号RxRを読み取り(ステ
ップS54),その状態を判定する(ステップS55)。バス
9上のメッセージの受信が完了していれば,この受信レ
ディ信号RxRは“1"になっており,この場合には次のス
テップの診断処理Bを行う(ステップS56)。RxR=“0"
であれば(ステップS55),次回の受信タイミングで再
びメッセージの受信を行うべき受信処理を終了す(ステ
ップS57)。
第13図に示す診断処理Bは,イグニション電源立上げ
時において正常動作しているノード数(すなわち前述の
登録ACK数)をカウントする機能と,この登録ACK数とそ
の後に受信した受信メッセージ中の肯定応答領域ANCに
基づき求まる受信ACK数とを比較してノード受信障害検
出時にリフレッシュフラグSRFをセットする機能と,受
信メッセージのデータ識別コードDIDが“$00"であるこ
とを検出した時,すなわち送信要求発生検出時,に全送
信データの送信を指示するリフレッシュ応答フラグSRRF
をセットする機能とを持つ。
第13図において,まず送信処理が完了しているか否か
を確認するためにステータス信号中の送信レディ信号Tx
Rの状態を判定する(ステップS67)。送信完了であれ
ば,ノード登録フラグF1の状態を判定し(ステップS6
2),F1=1であれば,このノード登録フラグF1を“0"に
リセットする。これによりノード登録フラグF1は受信処
理毎にリセットされる。
次にノード接続情報すなわち登録ACK数が既に登録完
了しているか否かを判定する(ステップS64)。この処
理は前述したようにイグニション電源投入直後に受信し
た3個のメッセージの肯定応答領域ANCの論理積をとっ
て登録したかを判定するものである。登録未完了であれ
ば,受信メッセージの肯定応答領域ANCを保持する処理
を行い(ステップS67),登録カウンタを一つカウント
アップする(ステップS68)。したがってイグニション
電源投入直後にこの診断処理Bを3回行うと登録カウン
タの内容は“3"となり,登録ACK数を求めて登録するこ
とができ,以降はステップS64で登録ACK数登録完了と判
定されるようになる。その場合はノード登録完了フラグ
F2を“1"に設定し(ステップS66),次いでシステムリ
フレッシュ判定を行う(ステップS66)。
システムリフレッシュ判定は第14図に示される処理手
順からなる。この処理はCPUに登録された登録ACK数と,
メッセージ受信毎にそのメッセージの肯定応答領域ANC
から求まる受信ACK数とを比較して受信障害を起こして
いるノードがあるか否かを判定して障害検出時にリフレ
ッシュフラグSRFのセット処理を行うものである。
第14図において,受信ACK数と登録ACK数とを比較し
(ステップS81),受信ACK数≧登録ACK数であれば処理
を終了する。受信ACK数<登録ACK数であれば,受信障害
を起こしているノードがネットワークにあると判定で
き,その場合にはエラーコードをメモリに格納した後に
(ステップS82),リフレッシュフラグSRFを“1"に設定
する。これにより第7図の処理においてリフレッシュ処
理が行わるれことになる。
システムリフレッシュ判定後(ステップS66),受信
メッセージのデータ識別コードDIDを判定し(ステップS
69),これが“$00"であれば他ノードからの送信要求
が発生したと判断してリフレッシュ応答フラグSRRFを
“1"にセットする(ステップS70)。
以上の処理により,ネットワーク内で受信障害を起こ
したノードが検出された際にはバス9に送信要求信号が
送出され,それに応じて各ノードは自己の保持する送信
データを順次にバス9に送り出す。これにより各ノード
は自局に必要な送信データを取り込んで保持データの内
容をリフレッシュすることができる。
本発明の実施にあたっては種々の変形形態が可能であ
る。例えば上述の実施例ではネットワーク内のノード受
信障害検出して送信要求信号を送信する機能をネットワ
ーク内で全てのノードが備えるように構成したが,これ
に限らず,特定の一つのノードのみがこの機能を備える
ようにしてもよい。この特定のノードとしては例えば自
動車用多重伝送装置の場合,電源供給状態の最も長いジ
ョイントボックス(J/B)用ノード(すなわちJ/Bノード
はキースイッチの位置にかかわらず常に電源が供給され
ている。)を選ぶことができる。
かかる変形例とした場合に各ノードの処理手順が第15
図〜第17図に示される。第15図はJ/Bノード1のメイン
フロー,第14図はその他のノードのメインフロー,第17
図はその他のノードの受信処理における診断処理Bの処
理手順をそれぞれ示す流れ図である。第15図のJ/Bノー
ドのメインフロー処理は大略的には第7図のメインフロ
ー処理と同じである。相違点としては,リフレッシュフ
ラグSRFが1であると(ステップS107),送信要求信号
の送信処理と全送信データの送信処理を続けて行ってし
まうようになっている(ステップS108,S109)。このJ/B
ノード1が送信要求信号を受信することはないので,第
13図の受信処理の診断処理B中のリフレッシュ応答フラ
グSRRFの設定処理手順(ステップS69,S70)はなく,し
たがってメインフロー中にもリフレッシュ応答フラグSR
RFの判定処理はない。
また第16図図示の他ノードのメインフロー処理中に
は,第7図におけるリフレッシュフラグSRFの判定処理
とそれに応答した送信要求信号の送信処理が存在しな
い。また他ノードにおける送信処理(ステップS205)
は,第10図の流れ図から診断処理Aを除いたものにな
り,受信処理(ステップS206)は第12の流れ図の診断処
理Bを第17図図示のものに置き換えたものになる。第17
図図示の診断処理Bは送信要求信号の受信判定に対して
(ステップS211),リフレッシュ応答フラグSRRFを“1"
にセットする手順のみからなる(ステップS212)。
さらに本発明の変形形態として,システムリフレッシ
ュのための送信要求信号“$00"の送信を,上述のよう
にネットワーク内の受信障害ノードの発生検出を契機に
して行う代わりに,特定のノードが定期的に行うように
構成することもできる。この特定のノードとしては自動
車用多重伝送装置の場合には前述同様にJ/Bノードとす
ることができる。第18図はかかる変形例とした場合のJ/
Bノードのメインフロー処理を示す流れ図である。この
メインフローは第15図のメインフローとほぼ同じであ
り,相違点として,送信要求信号の送信(ステップS30
9)を,自蔵タイマーが一定時間をカウントしてタイム
アップしたこと(ステップS308)に応じて行うようにし
ている。このタイマーはノードの初期化後にスタートさ
れて(ステップS302),一定時間を繰り返しカウントす
るようになっている。J/Bノード1以外の他のノードの
処理手順は第16図および第17図に示したものと同じであ
る。
さらに本発明の他の実施例として,上述の実施例では
ACKの登録はイグニション電源投入毎に行っているが,AC
K登録をバッテリ電源接続後最初のイグニション電源投
入時にのみ行い,以後,その登録されたACK電流を,バ
ッテリ電源がはずされるまで記憶するように構成しても
よい。
以上の実施例では,多重伝送装置のネットワーク形態
としてバス形態を用いたが,これに限らず例えばリング
形態のネットワークとすることもできる。またアクセス
制御方式としてもCSMA/CD方式に限ら,トークンアクセ
ス方式,レジスタインサーショウ方式,同期信号アクセ
ス方式等も適用できる。受信障害を起こしたノードを検
出する方式としても上述の肯定応答領域ANCにより検出
する方法に限られない。また上述の自動車以外にも本発
明は種々の分野に適用可能である。
〔発明の効果〕
本発明によれば,ネットワーク内でノードの受信障害
等が生じた場合にも,ネットワークの各ノードが保持す
るデータを正しいものに修正でき,それによりネットワ
ークの信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の係る多重伝送装置の概念を説明する
図, 第2図は本発明の一実施例としての多重伝送装置を示す
ブロック図, 第3図は実施例における多重ノードの基本的構成を示す
ブロック図, 第4図は第3図のノードにおける多重I/Fモジュールの
基本的構成を示すブロック図, 第5図はメッセージのフレーム・フォーマットを示す
図, 第6図は5図フォーマットの肯定応答領域ANCを説明す
る図, 第7図は実施例における各ノードのメインフローを示す
流れ図, 第8図は第7図における送受信要求信号の送信処理を示
す流れ図, 第9図は第7図における全送受信データの送信処理を示
す流れ図, 第10図は第7図における送信処理を示す流れ図, 第11図は第10図の送信処理における診断処理Aを示す流
れ図, 第12図は第7図における受信処理を示す流れ図, 第13図は第12図の受信処理における診断処理Bを示す流
れ図, 第14図は第13図の診断処理Bにおけるシステムリフレッ
シュ判定処理を示す流れ図, 第15図は本発明の変形例におけるJ/Bノードのメインフ
ローを示す流れ図, 第16図は上記変形例における他のノードのメインフロー
示す流れ図, 第17図は第16図の受信処理における診断処理Bを示す流
れ図,および, 第18図は本発明のさらに他の変形例におけるJ/Bノード
のメインフローを示す流れ図である。 図において, 1……ジョイントボックス(J/B)用ノード,2……ステ
アリングスイッチ用ノード,3……メータ用ノード,4……
自動車電話用ノード,5……空調制御用ノード,6……空調
スイッチ用ノード,7……カーコミュニケーションシステ
ム(CCS)用ノード,8……カーコミュニケーションシス
テム用表示器,9……バス,10……エンジン制御ユニット,
11……自動変速機制御ユニット11,21……CPU,22……多
重I/Fモジュール,23……入出力インタフェース23,24…
…コネクタ24,221……多重LSI,222……バスI/F回路,223
……発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 道平 修 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 徳永 利道 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−76840(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のノード間で共通伝送路を介して多重
    通信によりデータの送受信を行う多重伝送装置におい
    て, ノードに対する通信障害の発生を検出する検出手段を備
    え, 各ノードは,該検出手段によって通信障害の発生が検出
    された時に,自局が保持するところの他ノードに送る必
    要のある送信データを該共通伝送路に送信するととも
    に,該共通伝送路からの自局に必要なデータを取り込ん
    で該取り込んだデータに基づいて自局の保持データを更
    新するように構成された多重伝送装置。
  2. 【請求項2】該複数のノードの少なくとも一つが上記検
    出手段を備え, 通信障害を発生したノードの存在を検出したノードは他
    ノードに対して当該他ノードが保持するところの他ノー
    ドに送る必要のある送信データを該共通伝送路に送信す
    る送信要求を該共通伝送路に送出するとともに,自局が
    保持するところの他ノードに送る必要のある送信データ
    を該共通伝送路に送信するようにした請求項1記載の多
    重伝送装置。
  3. 【請求項3】該検出手段は自局の送信に対する他ノード
    からの応答信号の有無に基づき他ノードとの通信障害の
    発生を検出するものである請求項2記載の多重伝送装
    置。
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