JPH11111386A - コネクタの嵌脱構造 - Google Patents
コネクタの嵌脱構造Info
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- JPH11111386A JPH11111386A JP9301003A JP30100397A JPH11111386A JP H11111386 A JPH11111386 A JP H11111386A JP 9301003 A JP9301003 A JP 9301003A JP 30100397 A JP30100397 A JP 30100397A JP H11111386 A JPH11111386 A JP H11111386A
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Abstract
実に行うことができると共に、両コネクタの嵌合時には
嵌合状態を保証することができる信頼性の高いコネクタ
の嵌脱構造を提供する。 【解決手段】 ホルダー10に一方のコネクタ20をス
ライド自在に設け、これらホルダー10と一方のコネク
タ20に該一方のコネクタ20の待機突出状態を保持す
る係止手段14,24をそれぞれ設ける一方、他方のコ
ネクタ30に両コネクタ20,30の嵌合時に各係止手
段14,24の係止状態を保持する保持手段33を設け
ると共に、両コネクタ20,30の嵌合完了時に各係止
手段14,24の係止状態を解除する保持解除手段33
を設け、両コネクタ20,30の嵌合完了時に両コネク
タ20,30を嵌合完了状態でホルダー10に対して被
取付体側にスライド自在にした。
Description
アに使用され、多極の雌,雄両コネクタ同士を相互に嵌
合させたり、離脱させるのに好適なコネクタの嵌脱構造
に関する。
例えば、図14に示す特開平9−55262号公報に開
示されたものがある。この公報に開示されたコネクタの
嵌合構造では、図14(a)に示すように、コネクタ装
着板8の嵌入孔8aに挿入されて突出待機した雄コネク
タ1に、電装品4に設けられた雌コネクタ5をインスト
ルメントパネル9の装着開口9a側から嵌合するように
なっている。この雄コネクタ1は可撓性の係止片2を有
していて、嵌合前の状態において該係止片2上に設けら
れた突起2aをコネクタ装着板8の嵌入孔8aに係止し
てある。この状態より、図14(b),(c)に示すよ
うに、雌コネクタ5をインストルメントパネル9の装着
開口9aより挿入して雄コネクタ1に嵌合させると、該
雄コネクタ1に雌コネクタ5が正規に嵌合されたところ
で、係止片2が下方に撓んで該係止片2の先端の鉤部3
が雌コネクタ5の逃がし孔6に嵌め込まれる。この状態
より、電装品4をさらに押し込むと、図14(d)に示
すように、雄コネクタ1が組付位置まで押し込まれて雌
コネクタ5が電装品4のロック片4aを介してインスト
ルメントパネル9の装着開口9a内にロックされるよう
になっている。
来のコネクタの嵌合構造では、雄コネクタ1の係止片2
の突起2aの後部にはテ−パ面2bが形成されているた
め、両コネクタ1,5の嵌合途中で雄コネクタ1が後退
し易く、完全に嵌合した状態で両コネクタ1,5を正規
の位置に組み付ける作業が難しくて信頼性に欠けた。こ
のため、保守点検等において両コネクタ1,5の嵌合を
解除すると、雄コネクタ1がコネクタ装着板8の後方に
下がったままの状態となり、保守点検等の終了時には再
度両コネクタ1,5を嵌合させることができなかった。
また、両コネクタ1,5の嵌合後に雄コネクタ1に接続
されたワイヤハーネスが何らかの影響で引っ張られた場
合、両コネクタ1,5間にはロック手段がないため、両
コネクタ1,5の嵌合が外れてしまう虞があった。さら
に、雄コネクタ1の図示しない雌端子と雌コネクタ5の
雄端子7相互の保持力のみで両コネクタ1,5が嵌合さ
れているため、両コネクタ1,5間の嵌合力が不足し、
振動に対しても弱くてガタ付きや異音等が発生し易かっ
た。
べくなされたものであり、雌,雄両コネクタの嵌合、離
脱を容易かつ確実に行うことができると共に、両コネク
タの嵌合時には嵌合状態を保証することができる信頼性
の高いコネクタの嵌脱構造を提供することを目的とす
る。
雄両コネクタのうちの一方のコネクタをホルダーを介し
て待機状態で被取付体に取り付け、前記一方のコネクタ
に他方のコネクタを嵌脱自在にしたコネクタの嵌脱構造
において、前記ホルダーに前記一方のコネクタをスライ
ド自在に設け、これらホルダーと一方のコネクタに該一
方のコネクタの待機状態を保持する係止手段をそれぞれ
設ける一方、前記他方のコネクタに前記両コネクタの嵌
合時に前記各係止手段の係止状態を保持する保持手段を
設けると共に、前記両コネクタの嵌合完了時に前記各係
止手段の係止状態を解除する保持解除手段を設け、前記
両コネクタの嵌合完了時に当該両コネクタを嵌合完了状
態で前記ホルダーに対して前記被取付体側にスライド自
在にしたことを特徴とする。
一方のコネクタの各係止手段による係止状態は他方のコ
ネクタの保持手段により両コネクタの嵌合が完了するま
で確実に維持されるので、両コネクタの嵌合が保証され
て信頼性が向上する。また、両コネクタの嵌合完了時に
ホルダーと一方のコネクタの各係止手段の係止状態は他
方のコネクタの保持解除手段により解除されるので、ホ
ルダーに対して両コネクタがスライドされる時点で両コ
ネクタの嵌合が完了したことが判り、両コネクタの嵌合
状態の確認が容易となる。
タの嵌脱構造であって、前記ホルダーの係止手段を先端
に係止部を有した可撓性アームで構成すると共に、前記
一方のコネクタの係止手段を前記可撓性アームの係止部
に係止、離脱される係合部を有した可撓性係止片で構成
する一方、前記他方のコネクタの前記保持手段及び前記
保持解除手段を同一の突起で構成し、前記可撓性アーム
の係止部と前記可撓性係止片の係合部との係止で前記一
方のコネクタの待機状態を保持するようにしたことを特
徴とする。
可撓性アームの係止部と一方のコネクタの可撓性係止片
の係合部との係止により該一方のコネクタの突出待機状
態の後退位置が規制されるので、両コネクタが嵌合し易
い。また、ホルダーの可撓性アームと一方のコネクタの
可撓性係止片が一カ所にまとめて配設されると共に、他
方のコネクタの保持手段と保持解除手段が同一の突起で
構成されるので、全体の小型化が図られる。
タの嵌脱構造であって、前記可撓性アームの係止部と前
記可撓性係止片の係合部との係止時に、前記ホルダーに
設けられたストッパに前記一方のコネクタに設けられた
ストッパ受部を係止自在にしたことを特徴とする。
ストッパと一方のコネクタのストッパ受部との係止によ
り該一方のコネクタの突出待機状態の突出位置が規制さ
れるため、両コネクタの嵌合位置と離脱位置が常に同じ
位置となり、保守点検等における両コネクタの離脱作業
及び再度の嵌合作業が確実かつ容易に行われる。
ネクタの嵌脱構造であって、前記ホルダーに前記待機状
態の一方のコネクタを完全に内包する側壁を突設したこ
とを特徴とする。
クタがホルダーの側壁により完全に内包されているた
め、一方のコネクタが外的負荷力等から保護され、外的
負荷力等によりホルダーの係止手段と一方のコネクタの
係止手段との係止状態が外れて該ホルダー内において一
方のコネクタが待機状態を解除する方向にスライドする
ことはない。これにより、一方のコネクタの待機状態が
ホルダーの係止手段と一方のコネクタの係止手段との係
止により保持され、他方のコネクタとの嵌合が確実に行
われる。
タの嵌脱構造であって、前記ホルダーを介して待機状態
に保持される前記一方のコネクタ及び該ホルダーを複数
にそれぞれ分割構成し、これら分割された各一方のコネ
クタを各ホルダーを介して他方のコネクタへの嵌合方向
に位置をずらして待機させるように構成したことを特徴
とするものである。
ネクタの総合嵌合力のピークが分散され、両コネクタの
嵌合力が低減されて組付性が向上する。
基づいて説明する。
構造に用いられる雌,雄両コネクタの嵌合前の状態を示
す斜視図、図3は同雌,雄両コネクタの嵌合前の状態を
示す断面図、図7は同コネクタの嵌脱構造が採用される
車両用ドアの分解斜視図、図8は同車両用ドアに採用さ
れたコネクタの嵌脱構造の雌,雄両コネクタの取り付け
前の状態を示す説明図である。
雄,雌両コネクタ20,30のうちの雄コネクタ(一方
のコネクタ)20は合成樹脂製のホルダー10を介して
突出した待機状態でドアパネル(被取付体)50に取り
付けられるようになっている。このホルダー10から突
出待機した雄コネクタ20には、雌コネクタ(他方のコ
ネクタ)30を嵌脱自在にしてある。この雌コネクタ3
0は、パワーウインドウ用スイッチユニット等のスイッ
チユニット40のスイッチ41に図示しない基板等を介
して取り付けられていて、該スイッチユニット40はド
アトリム(他の被取付体)60に形成されたスイッチ取
付孔(スイッチ取付部)61に取り付けられるようにな
っている。
10は、上,下壁11a,11b及び左,右側壁11
c,11dより略四角筒状に形成された筒体11と、こ
の筒体11の下壁11b側より一体突出形成された取付
ブラケット12とで構成されている。また、筒体11の
左,右側壁11c,11dの中央には各一対のスリット
13,13をそれぞれ形成すると共に、該各一対のスリ
ット13,13間にはL字状の可撓性アーム(係止手
段)14をそれぞれ一体突出形成してある。図4に示す
ように、この一対の可撓性アーム(係止手段)14,1
4の先端内側には断面台形状の突起(係止部)15をそ
れぞれ一体突出形成してあり、該各突起15の後部には
テーパ面15aを形成してある。
筒体11の上,下壁11a,11bの内面の前縁側中央
には、雄コネクタ20の前方の突出量を規制する一対の
ストッパ16,16を一体突出形成してある。そして、
ホルダー10の筒体11と後述する雄コネクタ20のフ
ード22との間の全周にクリアランスを設けてあり、該
ホルダー10の筒体11内に雄コネクタ20のフード2
2をスライド自在に支持してある。即ち、雄コネクタ2
0と雌コネクタ30の嵌合完了時に当該両コネクタ2
0,30を嵌合完了状態でホルダー10の筒体11に対
してドアパネル50側の下側にスライド自在にしてあ
る。
タ20は、雌端子(端子)27を収容する複数の端子収
容室21aを備えたハウジング21と、このハウジング
21を覆うフード22とで構成されている。このハウジ
ング21の基部21bはフード22の基部22bに芯出
しされた状態で圧入等により組み付けられている。図
1,図2に示すように、フード22は上下壁及び左右側
壁より略四角筒状に形成されていて、ホルダー10及び
雌コネクタ30のガイドとして機能するようになってい
る。この略四角筒状のフード22の左右側壁の中央には
各一対のスリット23,23をそれぞれ形成してあり、
該各一対のスリット23,23間にはホルダー10の各
可撓性アーム14の突起15に係止、離脱される係合孔
(係合部)25を有した逆コ字状の可撓性係止片(係止
手段)24をそれぞれ一体形成してある。この各可撓性
係止片24の幅はホルダー10の各可撓性アーム14の
突起15の幅よりも大きくなるように設定してあり、該
各可撓性係止片24はホルダー10の筒体11の各可撓
性アーム14の近傍の左,右側壁(側壁)11c,11
dに当接自在になっている。
の各可撓性アーム14の突起15と雄コネクタ20のフ
ード22の各可撓性係止片24の係合孔25との係止時
に、雄コネクタ20はホルダー10より所定長突出して
雌コネクタ30が嵌合されるのを待機するようになって
いる。即ち、ホルダー10の各可撓性アーム14の突起
15と雄コネクタ20のフード22の各可撓性係止片2
4の係合孔25との係止によりホルダー10に対する雄
コネクタ20の後退動が規制され、この係止時の雄コネ
クタ20の突出待機状態が両コネクタ20,30の嵌脱
作業位置となっている。また、図2,図3に示すよう
に、雄コネクタ20のフード22の上下壁の基部側中央
にはストッパ受部26をそれぞれ一体突出形成してあ
る。そして、ホルダー10の各可撓性アーム14の突起
15と雄コネクタ20のフード22の各可撓性係止片2
4の係合孔25との係止時に、ホルダー10の筒体11
の各ストッパ16に雄コネクタ20のフード22の各ス
トッパ受部26がそれぞれ係止されて該雄コネクタ20
の前方突出量が規制されるようになっている。さらに、
図3〜図7に示すように、雄コネクタ20のハウジング
21の各雌端子27の後側には、ワイヤハーネスWを構
成する電線28を圧接又は圧着により接続してある。
タ30は、基部31側が雄端子(端子)37を収容する
複数の端子収容室31aを備えたブロック状になってい
ると共に、前側が基部31より一体突出形成されて各雄
端子37を露出させた四角筒状のフード部32になって
いる。この雌コネクタ30のフード部32が両コネクタ
20,30の嵌合時に雄コネクタ20のハウジング21
とフード22との間に挿入されて両コネクタ20,30
の各端子27,37相互が電気的に接続されるようにな
っている。また、雌コネクタ30のフード部32の両側
外面の前側中央には、ホルダー10の各可撓性アーム1
4の突起15と雄コネクタ20の各可撓性係止片24の
係合孔25の係止状態を保持する保持手段及び両コネク
タ20,30の嵌合完了時及び離脱時にホルダー10の
各可撓性アーム14の突起15と雄コネクタ20の各可
撓性係止片24の係合孔25の係止状態を解除する保持
解除手段を兼ねた突起33をそれぞれ一体突出形成して
ある。この各突起33は略三角柱状に形成してあり、そ
の前側がテーパ面(係止面)33aになっていると共
に、後側もテーパ面(離脱面)33bになっている。
チユニット40は、スイッチ41と、このスイッチ41
に図示しない基板等を介して固定された雌コネクタ30
と、上記スイッチ41の両側面の上側にネジ止め等によ
り取り付けられ、ドアトリム(他の被取付体)60のス
イッチ取付孔61に取り付けられた該スイッチ41をド
アトリム60にロックする金属製でく字状の各板バネ
(ロック手段)42とで構成されている。図6に示すよ
うに、スイッチユニット40のスイッチ41とドアトリ
ム60のスイッチ取付孔61との取付クリアランスt′
よりもホルダー10の筒体11と雄コネクタ20のフー
ド22との間のクリアランスtを大きく設定してある
(t>t′)。また、図7に示すように、ドアパネル5
0には防水シート51が張り付けられるようになってい
る。
ば、図7に示すように、ドアパネル50に配索されるワ
イヤハーネスW側の雄コネクタ20と該ドアパネル50
にドアトリム60を介して取り付けられるスイッチユニ
ット40側の雌コネクタ30とを接続する際に、まず、
ドアパネル50に防水シート51を張り付け、次に、こ
の防水シート51上からドアパネル50にワイヤハーネ
スWを配索し、次に、このワイヤハーネスWが配索され
たドアパネル50にドアトリム60を取り付ける。そし
て、このドアトリム60のスイッチ取付孔61にスイッ
チユニット40の雌コネクタ30を取り付けた後、該雌
コネクタ30とワイヤハーネスWの端部に接続された雄
コネクタ20とを嵌合する。
イヤハーネスW側の雄コネクタ20をホルダー10を介
してドアパネル50に取り付けると共に、該雄コネクタ
20をドアトリム60のスイッチ取付孔61側に突出す
るように待機させておき、このスイッチ取付孔61にス
イッチユニット40を取り付ける際に、該スイッチユニ
ット40側の雌コネクタ30とワイヤハーネスW側の雄
コネクタ20とを嵌合する。これら両コネクタ20,3
0の嵌合を、図4〜図6に沿って説明すると、図4に示
すように、雄コネクタ20に雌コネクタ30が嵌合され
る初期状態において、雄コネクタ20の突出待機状態
は、ホルダー10の各可撓性アーム14の突起15と雄
コネクタ20の各可撓性係止片24の係合孔25の係止
状態により保持され、図5に示すように、雄コネクタ2
0に雌コネクタ30が嵌合される途中において、雌コネ
クタ30の各突起33の押圧力により雄コネクタ20の
各可撓性係止片24が外側に弾性変形し、該雄コネクタ
20の各可撓性係止片24の係合孔25がホルダー10
の各可撓性アーム14の上端面にそれぞれ当たって、上
記ホルダー10の各可撓性アーム14の突起15と雄コ
ネクタ20の各可撓性係止片24の係合孔25との係止
状態はより確実に維持されている。
0,30の嵌合が完了すると、雌コネクタ30の各突起
33が雄コネクタ20の各可撓性係止片24の係合孔2
5内に入る。この時、雌コネクタ30の各突起33のテ
ーパ面33aがホルダー10の各可撓性アーム14の突
起15を外側に押圧し、該各可撓性アーム14が外側に
弾性変形して撓む。これにより、上記ホルダー10の各
可撓性アーム14の突起15と雄コネクタ20の各可撓
性係止片24の係合孔25との係止状態は解除されて嵌
合が完了した両コネクタ20,30はホルダー10内を
共に下方にスライドする。このスライドが完了すると、
図6に示すように、ドアトリム60のスイッチ取付孔6
1内に取り付けされたスイッチ41は板バネ42の弾性
付勢力によりロックされ、ドアパネル50へのスイッチ
ユニット40の取り付けが完了する。この時、嵌合され
た両コネクタ20,30は、雄コネクタ20の各可撓性
係止片24の係合孔25と雌コネクタ30の各突起33
との係止によりロックされた状態となるので、両コネク
タ20,30の嵌合取り付け後に雄コネクタ20に接続
されたワイヤハーネスWが何らかの影響で引っ張られて
も両コネクタ20,30の嵌合が外れることはない。
コネクタ20,30の嵌合取り付け状態から両コネクタ
20,30を離脱させる場合に、図5に示すように、ス
イッチユニット40のスイッチ41を上方に引っ張る
と、雌コネクタ30の各突起33のテーパ面33bがホ
ルダー10の各可撓性アーム14の突起15を外側に押
圧し、該各可撓性アーム14が外側に撓む。これによ
り、雄コネクタ20の各可撓性係止片24がホルダー1
0より外側に露出し、上記ホルダー10の各可撓性アー
ム14の突起15と雄コネクタ20の各可撓性係止片2
4の係合孔25とが係止される(この位置は嵌合前の雄
コネクタ20の突出待機位置と同じ位置である)。そし
て、スイッチユニット40のスイッチ41を更に上方に
引っ張ることにより、雄コネクタ20より雌コネクタ3
0はスムーズに離脱される。保守点検等の終了後、再度
雌コネクタ30を雄コネクタ20に嵌合させる場合も、
雄コネクタ20がホルダー10に対して突出した突出待
機位置にあるので、雄コネクタ20に雌コネクタ30を
簡単に嵌合させて取り付けることができる。
14と雄コネクタ20の可撓性係止片24による係止状
態は雌コネクタ30の突起33により両コネクタ20,
30の嵌合が完了するまで確実に維持されるので、両コ
ネクタ20,30の嵌合を保証することができて信頼性
を向上させることができる。また、両コネクタ20,3
0の嵌合完了時にホルダー10の可撓性アーム14と雄
コネクタ20の可撓性係止片24による係止状態は雌コ
ネクタ30の突起33により解除されるので、ホルダー
10に対して両コネクタ20,30が下方にスライドさ
れる時点で両コネクタ20,30の嵌合が完了したこと
が判り、両コネクタ20,30の嵌合状態の確認を容易
に行うことができる。従って、両コネクタ20,30を
調芯させてスムーズに嵌合させることができると共に、
両コネクタ20,30の嵌合状態でホルダー10に対し
て容易にスライドさせてドアパネル50に取り付けるこ
とができる。これにより、振動等を防止して耐振性を向
上させることができ、異音の発生を防止することができ
る。また、嵌合完了状態で両コネクタ20,30がホル
ダー10に対してスライドし終わった位置において、ド
アパネル50とドアトリム60との取り付け公差を吸収
することができ、両コネクタ20,30のガタ付きや振
動等の発生及び異音の発生を確実に防止することができ
る。
突起15と雄コネクタ20の可撓性係止片24の係合孔
25との係止により該雄コネクタ20の突出待機時の後
退位置が規制されるので、両コネクタ20,30を容易
に嵌合することができる。さらに、ホルダー10の可撓
性アーム14と雄コネクタ20の可撓性係止片24が一
カ所にまとめて配設されると共に、雌コネクタ30の保
持手段と保持解除手段が同一の突起33で構成されるの
で、コネクタ全体の小型化をより一層図ることができ
る。さらに、ホルダー10のストッパ16と雄コネクタ
20のストッパ受部26との係止により雄コネクタ20
の前方突出待機の位置が規制されるため、両コネクタ2
0,30の嵌合位置と離脱位置を常に同じ位置にするこ
とができ、保守点検等における両コネクタ20,30の
離脱作業及び再度の嵌合作業を確実かつ容易に行うこと
ができる。
に対する雄コネクタ20の前方突出待機の位置をホルダ
ー10の前側のストッパ16と雄コネクタ20の後側の
ストッパ受部26との係止により規制するようにした
が、ホルダー10に対する雄コネクタ20の後方退避の
位置を、図10にのみ示すように、ホルダー10の後側
のストッパ17と雄コネクタ20の後側のストッパ受部
26との係止により規制するようにしてもよい。
の嵌脱構造に用いられる雌,雄両コネクタの嵌合前の状
態を示す斜視図、図12は同両コネクタの嵌合初期の状
態を示す断面図である。
11′の上,下壁11a,11b及び左,右側壁11
c,11dの先端には、待機状態の雄コネクタ(一方の
コネクタ)20を完全に内包する延長側壁(側壁)11
a′,11b′,11c′,11d′を一体突出形成し
てある。即ち、前記実施形態のホルダー10の筒体11
よりも距離L長い延長部を突設して、待機時の雄コネク
タ20をホルダー10′の筒体11′に完全に内包する
構成としてある。また、これに伴い雌コネクタ(他方の
コネクタ)30′の基部31′の長さもホルダー10′
の筒体11′の延長L分延ばしてある。他の構成は前記
実施形態のものと同一であるので、同一構成部分には同
一符号を付して詳細な説明は省略する。
よれば、雄コネクタ20がホルダー10′の筒体11′
の延長側壁11a′〜11d′により完全に内包されて
いるため、図11,図12に示す待機状態において、雄
コネクタ20に異物が当たって該雄コネクタ20に外的
負荷力が加わっても、ホルダー10′により雄コネクタ
20が保護され、ホルダー10′の各可撓性アーム(係
止手段)14の突起15と雄コネクタ20の各可撓性係
止片(係止手段)24の係合孔25の係止状態が外れる
ことがない。これにより、ワイヤハーネスWの梱包・引
き回しの際に、外的負荷力等によりホルダー10′と雄
コネクタ20の係止状態が外れて雄コネクタ20がホル
ダー10′内の下方に落ち込むことがない。即ち、雄コ
ネクタ20の待機状態が雌コネクタ30′との嵌合前に
解除されることがなく、雄コネクタ20と雌コネクタ3
0′との嵌合(完全嵌合)を確実に行うことができる。
の嵌脱構造に用いられる雌,雄両コネクタの嵌合前の状
態を示す説明図である。
介して被取付体50″に待機状態に保持される雄コネク
タ(一方のコネクタ)20″及び該ホルダー10″を2
つに分割構成してあると共に、モジュール部(機器ユニ
ット)40″に取り付けられる雄端子37を突設した雌
コネクタ(他方のコネクタ)30″を2つに分割構成し
てある。また、2つに分割された各雄コネクタ20″は
各ホルダー10″の位置の異なる係止手段10aを介し
て各雌コネクタ30″への嵌合方向に距離Sずらした位
置に待機している。また、各ホルダー10″の周側壁
(側壁)11″により待機状態の雄コネクタ20″は完
全に内包されている。
0″とは図示しない各係止手段(前記各実施形態の可撓
性アーム14の突起15と雄コネクタ20の各可撓性係
止片24の係合孔25と同一の構成)により係止されて
いる。この係止により、各雄コネクタ20″の待機状態
が保持されていて、各両コネクタ20″,30″が完全
嵌合すると係止状態が解除されて各ホルダー10″に対
して各雄コネクタ20″が後退するようになっている。
また、距離S突出した図13中左側のホルダー10″は
図13中右側の両コネクタ20″,30″の嵌合時に被
取付体50″に対して後退するようになっている。さら
に、図13中符号28は各雄コネクタ20″に接続され
てワイヤハーネスWを構成する電線である。
は、モジュール部40″に直付けの一方の雌コネクタ3
0″に近い一方の雄コネクタ20″を嵌合し、その後他
方の雌コネクタ30″に他方の雄コネクタ20″を嵌合
するようにしたので、各両コネクタ20″,30″の総
合嵌合力(荷重)のピークを分散することができる。こ
れにより、両コネクタ20″,30″の嵌合力を低減し
てモジュール部40″の組付性を向上させることができ
る。
よれば、ホルダーと一方のコネクタの各係止手段による
係止状態は他方のコネクタの保持手段により両コネクタ
の嵌合が完了するまで確実に維持されるので、両コネク
タの嵌合を保証することができて信頼性を向上させるこ
とができる。また、両コネクタの嵌合完了時にホルダー
と一方のコネクタの各係止手段の係止状態は他方のコネ
クタの保持解除手段により解除されるので、ホルダーに
対して両コネクタがスライドされる時点で両コネクタの
嵌合が完了したことが判り、両コネクタの嵌合状態の確
認を容易に行うことができる。
性アームの係止部と一方のコネクタの可撓性係止片の係
合部との係止により該一方のコネクタの突出待機状態の
後退位置が規制されるので、両コネクタを容易に嵌合す
ることができる。また、ホルダーの可撓性アームと一方
のコネクタの可撓性係止片が一カ所にまとめて配設され
ると共に、他方のコネクタの保持手段と保持解除手段が
同一の突起で構成されるので、全体の小型化をより一段
と図ることができる。
ッパと一方のコネクタのストッパ受部との係止により一
方のコネクタの突出待機状態の突出位置が規制されるた
め、両コネクタの嵌合位置と離脱位置を常に同じ位置に
することができ、保守点検等における両コネクタの離脱
作業及び再度の嵌合作業を確実かつ容易に行うことがで
きる。
がホルダーの側壁により完全に内包されているため、一
方のコネクタを外的負荷力等から保護することができ、
外的負荷力等によりホルダーの係止手段と一方のコネク
タの係止手段との係止状態が外れて該ホルダー内におい
て一方のコネクタが待機状態を解除する方向にスライド
することはない。これにより、一方のコネクタの待機状
態をホルダーの係止手段と一方のコネクタの係止手段と
の係止により保持することができ、他方のコネクタとの
嵌合を確実に行うことができる。
方のコネクタを各ホルダーを介して他方のコネクタへの
嵌合方向に位置をずらして待機させるようにしたので、
雌,雄両コネクタの総合嵌合力のピークを分散すること
ができ、両コネクタの嵌合力を低減して組付性を向上さ
せることができる。
られる雌,雄両コネクタの嵌合前の状態を示す斜視図で
ある。
ある。
である。
である。
ある。
アの分解斜視図である。
タの嵌脱構造の雌,雄両コネクタの取り付け前の状態を
示す説明図である。
す説明図である。
に用いられる雌,雄両コネクタの嵌合前の状態を示す斜
視図である。
初期の状態を示す断面図である。
に用いられる雌,雄両コネクタの嵌合前の状態を示す説
明図である。
の断面図、(b)は同両コネクタの嵌合時の断面図、
(c)は同両コネクタが正規の位置に装着される途中の
断面図、(d)は同両コネクタの装着完了時の断面図で
ある。
(側壁) 14 可撓性アーム(係止手段) 15 突起(係止部) 16 ストッパ 20,20″ 雄コネクタ(一方のコネクタ) 24 可撓性係止片(係止手段) 25 係合孔(係合部) 26 ストッパ受部 30,30′,30″ 雌コネクタ(他方のコネクタ) 33 突起(保持手段及び保持解除手段) 50 ドアパネル(被取付体)
Claims (5)
- 【請求項1】 雌,雄両コネクタのうちの一方のコネク
タをホルダーを介して待機状態で被取付体に取り付け、
前記一方のコネクタに他方のコネクタを嵌脱自在にした
コネクタの嵌脱構造において、 前記ホルダーに前記一方のコネクタをスライド自在に設
け、これらホルダーと一方のコネクタに該一方のコネク
タの待機状態を保持する係止手段をそれぞれ設ける一
方、前記他方のコネクタに前記両コネクタの嵌合時に前
記各係止手段の係止状態を保持する保持手段を設けると
共に、前記両コネクタの嵌合完了時に前記各係止手段の
係止状態を解除する保持解除手段を設け、前記両コネク
タの嵌合完了時に当該両コネクタを嵌合完了状態で前記
ホルダーに対して前記被取付体側にスライド自在にした
ことを特徴とするコネクタの嵌脱構造。 - 【請求項2】 請求項1記載のコネクタの嵌脱構造であ
って、 前記ホルダーの係止手段を先端に係止部を有した可撓性
アームで構成すると共に、前記一方のコネクタの係止手
段を前記可撓性アームの係止部に係止、離脱される係合
部を有した可撓性係止片で構成する一方、前記他方のコ
ネクタの前記保持手段及び前記保持解除手段を同一の突
起で構成し、前記可撓性アームの係止部と前記可撓性係
止片の係合部との係止で前記一方のコネクタの待機状態
を保持するようにしたことを特徴とするコネクタの嵌脱
構造。 - 【請求項3】 請求項2記載のコネクタの嵌脱構造であ
って、 前記可撓性アームの係止部と前記可撓性係止片の係合部
との係止時に、前記ホルダーに設けられたストッパに前
記一方のコネクタに設けられたストッパ受部を係止自在
にしたことを特徴とするコネクタの嵌脱構造。 - 【請求項4】 請求項1,2記載のコネクタの嵌脱構造
であって、 前記ホルダーに前記待機状態の一方のコネクタを完全に
内包する側壁を突設したことを特徴とするコネクタの嵌
脱構造。 - 【請求項5】 請求項4記載のコネクタの嵌脱構造であ
って、 前記ホルダーを介して待機状態に保持される前記一方の
コネクタ及び該ホルダーを複数にそれぞれ分割構成し、
これら分割された各一方のコネクタを各ホルダーを介し
て他方のコネクタへの嵌合方向に位置をずらして待機さ
せるように構成したことを特徴とするコネクタの嵌脱構
造。
Priority Applications (2)
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