JPH1111082A - 電子黒板 - Google Patents

電子黒板

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JPH1111082A
JPH1111082A JP16223697A JP16223697A JPH1111082A JP H1111082 A JPH1111082 A JP H1111082A JP 16223697 A JP16223697 A JP 16223697A JP 16223697 A JP16223697 A JP 16223697A JP H1111082 A JPH1111082 A JP H1111082A
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JP
Japan
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recording sheet
contact
case
sheet
roller
Prior art date
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Application number
JP16223697A
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English (en)
Inventor
Takahiro Ezaki
隆博 江崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字むらを抑制できる電子黒板を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 ケースに対して回転自在に軸支されるシ
ートローラと、下端部がケースから長手方向と直交する
方向に引き出し可能に支持され、かつ上端部がシートロ
ーラに固定される記録シートと、記録シートをシートロ
ーラに巻き付け、ケース内に巻き上げる巻き上げ手段
と、画像を読み取る光学ユニットと、印字を行うプリン
タ部を備え、シートローラ40の外周面は、記録シート
の巻き上げ方向に沿って、記録シートが接触を開始する
接触開始部Sと、記録シートが接触を終了する接触終了
部Eを有し、接触開始部は、接触終了部より記録シート
の厚さ分だけシートローラの半径方向中心側に位置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録シートの下端
部をケースから引き出せるようにした電子黒板に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子黒板は、会議室などにお
いて広く利用されている。そして、電子黒板の記録シー
トに議事内容などを筆記して、参加者に見やすく掲示す
るだけでなく、参加者自身がメモを取らなくとも、筆記
内容を用紙に印字して、参加者などに配布できるように
なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電子
黒板は、一般に、床面から立設される支持枠に固着され
るものや、会議室などの垂直な壁面に固定された状態で
使用されるものである。しかしながら、このような構成
では、使用者が、別の場所や会議室のテーブル上など
に、電子黒板を移動して使用することができない。
【0004】また、特殊な電子黒板として、箱形のケー
スと、このケースに対して一端部が引き出し可能に支持
された記録シートとを備えるものが提案されている。こ
のものは、概ね大型のスキャナと大型のプリンタを併合
したようなものである。そして、使用者が、この種の電
子黒板のケースを運搬すれば、電子黒板を移動して使用
することも不可能ではない。
【0005】従来のこの種の電子黒板では、記録シート
の上端部をシートローラに固定し、記録シートの下端部
をケースから引き出して使用できるようになっていた。
そして、使用者が、引き出された記録シートに、何らか
の文字列や図形などを記載し、記録シートのコピーボタ
ン等を押すと、引き出された記録シートをケース内に巻
き上げ、光学ユニットで記録シートの画像を読み取り、
プリンタ部で用紙に印字できるようになっている。
【0006】しかしながら、このものでは、シートロー
ラの断面が完全な円になっており、記録シートが、その
上端部の外周側に巻き付けられる際、上端部上に乗り上
げて、他の箇所よりも外周側へ盛り上がるようになる。
したがって、この盛り上がった部分では、局所的に半径
が大きくなり、記録シートが光学ユニットの読み取り位
置を通過する速度がばらついて、画像にひずみが発生す
る。このため、印字むらが発生するという問題点があっ
た。
【0007】そこで本発明は、印字むらを抑制できる電
子黒板を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電子黒板は、横
長箱状に形成されたケースと、ケースに収納され、ケー
スに対して回転自在に軸支されるシートローラと、下端
部がケースから長手方向と直交する方向に引き出し可能
に支持され、かつ上端部がシートローラに固定される記
録シートと、シートローラを回転させて記録シートをシ
ートローラに巻き付けることにより、ケース内に巻き上
げる巻き上げ手段と、巻き上げられる記録シートから画
像を読み取る光学ユニットと、光学ユニットが読み取っ
た画像を処理して印字を行うプリンタ部とを備え、シー
トローラの外周面は、記録シートの巻き上げ方向に沿っ
て、記録シートが接触を開始する接触開始部と、接触開
始部に近接し、かつ記録シートが接触を終了する接触終
了部とを有し、接触開始部は、接触終了部よりも、記録
シートの厚さ分だけシートローラの半径方向中心側に位
置する。
【0009】この構成により、印字むらを抑制できる電
子黒板を実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1記載の電子黒板は、横長
箱状に形成されたケースと、ケースに収納され、ケース
に対して回転自在に軸支されるシートローラと、下端部
がケースから長手方向と直交する方向に引き出し可能に
支持され、かつ上端部がシートローラに固定される記録
シートと、シートローラを回転させて記録シートをシー
トローラに巻き付けることにより、ケース内に巻き上げ
る巻き上げ手段と、巻き上げられる記録シートから画像
を読み取る光学ユニットと、光学ユニットが読み取った
画像を処理して印字を行うプリンタ部とを備え、シート
ローラの外周面は、記録シートの巻き上げ方向に沿っ
て、記録シートが接触を開始する接触開始部と、接触開
始部に近接し、かつ記録シートが接触を終了する接触終
了部とを有し、接触開始部は、接触終了部よりも、記録
シートの厚さ分だけシートローラの半径方向中心側に位
置する。
【0011】請求項2記載の電子黒板では、接触開始部
と接触終了部とが、滑らかな螺旋状の曲線で接続されて
いる。
【0012】これらの構成により、記録シートが、その
上端部の外周側に巻き付けられる際に、記録シートが他
の箇所よりも異常に盛り上がることはなく、従って、光
学ユニットの読み取り位置を通過する記録シートの速度
のばらつきを抑制でき、その結果、画像のひずみや印字
むらを減少することができる。
【0013】次に図面を参照しながら、本発明の実施の
形態について説明する。ここで図1は本発明の一実施の
形態における電子黒板の斜視図である。図1において、
1は、内部が空洞の横長箱状に形成されたケースであ
る。2は、ケース1から巻き上げ方向Yの反対方向に引
き出し可能に支持される記録シートである。ここで、巻
き上げ方向Yは長手方向Xに直交する。そして、記録シ
ート2の一端部には、使用者がつかみやすいように、把
手3が半固定されている。
【0014】4、5は、ケース1の前面左側に設けら
れ、図3(a)の破線で示すように、開閉自在に取り付
けられたプリンタ部扉である。プリンタ部扉4、5を開
くと後述するプリンタ部20が露呈し、感熱紙21等を
補充できるようになっている。また、プリンタ部扉4の
下端縁とケース1との間には、狭いスリット6があいて
おり、スリット6から印字済みの感熱紙21が排出さ
れ、プリンタ部扉4の下端縁(鋭角になっている)で、
排出された感熱紙21をカットできるようになってい
る。
【0015】また、ケース1の前面の右側には、コピー
ボタン7、巻き取りボタン8、電源表示ランプ9が配置
され、ケース1の右側面には、外部のプリンタなどの情
報処理装置にデータを転送するため、コネクタ10が設
けられている。
【0016】ケース1の内部は、図2(本発明の一実施
の形態における電子黒板の正面図)のようになってい
る。即ち、ケース1の内部空間は、下側から順に、長手
方向Xと平行な第1の空間S1と第2の空間S2とに分
けられている。そして、下側の第1の空間S1には、そ
のほぼ全長にわたって記録シート2が収納されている。
また、記録シート2の両端部には、ギアキャップ11、
12が装着されており、そのうちの、ギアキャップ11
には、歯車列14を介してパルスモータからなる巻き上
げモータ15の駆動力が伝達されている。
【0017】即ち、巻き上げモータ15を駆動すると、
記録シート2を巻き上げ方向Yに送ることができ、巻き
上げモータ15は巻き上げ手段に相当する。そして、図
2に示すように、ケース1の下端部には、リミットスイ
ッチLSが配置され、リミットスイッチLSが把手3に
当接してオンになると、巻き上げモータ15の駆動が停
止されるようになっている。また、ケース1の下端縁の
すぐ上部には、巻き上げられる記録シート2に記載され
た画像を読み取る光学ユニット13が、記録シート2の
幅いっぱいに配置されている。
【0018】さらに、第1の空間S1の上部に設定され
る第2の空間S2には、左右方向の重量バランスが最良
になるように、左側にプリンタ部20が配置され、右側
に基板部30が配置されている。また図3(a)に示す
ように、プリンタ部20のうち、21は、感熱紙であっ
て、ロール状に巻かれて、その一端部が、スリット6を
介してケース1の外部へ向け、下向き(矢印N1)に引
き出されている。また、感熱紙21の左右には、フラン
ジキャップ22が装着されて位置ずれが防止されてい
る。そして、矢印N1方向に引き出された感熱紙21
は、プラテン23に周接することにより、サーマルヘッ
ド24に密着し、サーマルヘッド24が発熱すると、感
熱紙21に画像が印字されるようになっている。
【0019】また、第1の空間S1において、記録シー
ト2は、ケース1の長手方向に軸方向を有し、かつケー
ス1に対して回転自在に軸支されているシートローラ4
0に、筆記面Wが内側になるように、巻き付けられる。
そして、記録シート2は、位置決め部材18に当接する
と共にガイドローラ19に周接することにより、一定の
位置を通過して巻き上げられるようになっている。そし
て、光学ユニット13は、位置決め部材18に当接する
箇所において、記録シート2に光源16からライン状の
光を照射し、その反射光をラインイメージセンサ17で
読み取るものである。
【0020】また、上述したように、第2の空間S2の
右側には、基板部30が配置されている。そして、図3
(b)に示すように、基板部30では、プリンタ部20
と巻き上げモータ15、送りモータ25及び光学ユニッ
ト13を制御するコントロール基板32がケース1の前
面側に配置され、プリンタ部20と巻き上げモータ1
5、送りモータ25及び光学ユニット13に電力を供給
する電源基板31がケース1の背面側に設置されてい
る。このうち、電源基板31は、大型の部品が実装さ
れ、角チップ等の小型軽量の部品が実装されるコントロ
ール基板32よりも、重い。このため、このような配置
を取ることにより、ケース1の背面側を重くして、ケー
ス1の背面を水平面に設置したときの重量バランスを良
好に保持することができる。
【0021】次に図4を用いて、シートローラ40の構
成を説明する。ここで、図4(a)は、本発明の一実施
の形態における記録シートの取付説明図である。図示し
ているように、シートローラ40は、ほぼ円筒状に形成
されたローラ本体41を備えている。ローラ本体41
は、その軸方向に直交する平面で切断すると、図4
(b)に示す断面形状を有する。即ち、ローラ本体41
の外周面41aは、巻き上げ方向N2に沿って、記録シ
ート2が接触を開始する接触開始部Sと、記録シート2
が接触を終了する接触終了部Eとを有する。そして、こ
の断面形状において、接触開始部Sから接触終了部Eま
では、螺旋状の曲線で滑らかに接続されている。また、
接触開始部Sは接触終了部Eよりも、記録シート2の厚
さtだけローラ本体41の半径方向中心側に位置し、接
触終了部Eと接触開始部Sとの間に段差41bが形成さ
れている。
【0022】そして、図4(a)に示すように、記録シ
ート2の上端部2aのみが、例えば接着剤などによっ
て、段差41bに当接するように、接触開始部Sに固着
されている。したがって、巻き上げ方向N2に沿って、
記録シート2の巻き上げを開始すると、図4(c)の実
線で示すように、記録シート2は接触開始部Sからスタ
ートし、外周面41aに密着しながら周回を始める。さ
らに、巻き上げが進むと、記録シート2と外周面41a
との接線(ローラ本体41の軸方向と平行)は、外周面
41aを一周して、図4(c)の鎖線で示すように、接
触終了部Eに至る。このとき、接触開始部Sから始まっ
た巻き上げは、一回転だけ進んだことになる。
【0023】さらに巻き上げを進めると、記録シート2
の接線が接触終了部Eを通過した後には、記録シート2
は、既に巻き上げられた記録シート2のうち、最外周の
ものに接触するのであって、記録シート2が外周面41
aに直に接触することはない。
【0024】また、図4(c)から明らかなように、接
触終了部Eを通過する毎に、新たに巻かれる最外周の記
録シート2の半径は、記録シート2の厚さtだけ大きく
なる。そして、接触開始部Sから接触終了部Eへ至る上
述の曲線を適切に設定すれば、ローラ本体41を一定の
回転速度で回転させたとき、図4(d)にように、記録
シート2の周速度が滑らかに上昇する。このとき、従来
技術のように、周速度が異常に上昇することはないか
ら、図4(d)の周速度の上昇をキャンセルするよう
に、ローラ本体41が所定量回転する毎に(できるだけ
少量の回転が望ましい)、回転速度を低下させることに
よって、記録シート2の巻き上げ速度(即ち、光学ユニ
ット13と記録シート2の相対速度)をほぼ一定にする
ことができ、その結果、画像のひずみや印字むらを抑制
して、印字品質を向上できる。
【0025】また、図4(a)に示すように、ローラ本
体41には、側方からギアキャップ11の挿入体11b
がはめ込まれる。これにより、ローラ本体41の両サイ
ドは、ギアキャップ11から鍔状に張り出すフランジ部
11cにより位置決めされる。なお、11aは、歯車列
14に噛み合うギアキャップ11のねじ部である。
【0026】次に、図5を用いて、処理ブロックを説明
する。図5に示すように、ラインイメージセンサ17が
出力するアナログの画像信号は、A/D変換器42でデ
ジタルの画像信号に変換され、シェーディング補正回路
43で画素毎の読み取りのばらつき補正がされた上で、
拡大・縮小回路44により、記録シート2と感熱紙21
のサイズの比を考慮してサイジングされる。そして、2
値化回路45で2値化されたうえ、画像メモリ46に格
納される。制御手段としてのCPU47は、このような
画像処理系のほか、装置全体を制御する。バックアップ
メモリ48には、予め標準的な白基準データが保存さ
れ、その値は、その後、後述するチェックを行って適正
と判断された白基準データに、更新されるようになって
いる。また、白基準データメモリ49には、シェーディ
ング補正回路43でシェーディング補正処理を行うため
の白基準データが一時格納される。
【0027】なお、50は、CPU47に制御されて巻
き上げモータ15にパルス列を出力するモータドライバ
である。このパルス列の如何によって、ローラ本体41
の回転方向、回転速度を任意に調節できる。
【0028】次に、図6を用いて、コピーボタン7が押
し下げられた際の動作について説明する。なお、このと
きには、使用者が、記録シート2の下端部側(把手3
側)を、ある長さ(必ずしも、引き出し得る全長とは限
らない)だけケース1から引き出し、記録シート2のう
ち、ケース1から引き出された部分に何らかの書き込み
をし、この書き込みを感熱紙21に印字したいと考えて
いる。
【0029】そして、この引き出された部分の上端は、
図3(a)におけるケース1の下端縁の位置であり、こ
の位置が読み取り開始位置である。また、このときの、
光源16から照射される光が記録シート2にあたる位置
(読み取り位置)が、白基準リード位置である。
【0030】ここで、上述したように、記録シート2を
途中までしか引き出さずにコピーボタン7が押し下げら
れることもあるので、白基準リード位置に、以前書き込
まれて消去されていない文字や線などが存在することが
ある。このような場合、読み取った白基準データをその
まま用いると、シェーディング補正回路43による補正
の内容が不適切になって、良好な印字結果が得られな
い。そこで、本形態では、後述するように、白基準デー
タメモリ49のチェックを行っている。
【0031】さて、図6に示すように、コピーボタン7
が押し下げられると、準備段階に入る。即ち、CPU4
7は、光源16を点灯させ(ステップ1)、プリンタ部
20の感熱紙21を逆転させ、サーマルヘッド24から
ケース1の外側へ出ている分だけ感熱紙21を巻き戻し
て(ステップ2、3)、プリンタ部20を停止させる
(ステップ4)。
【0032】次に、記録シート2の巻き上げ動作に移
る。さて、上述のように、記録シート2の下端部は、自
由端になっており、使用者が、所望の長さだけケース1
から引き出せるようになっている。したがって、コピー
ボタン7が押し下げられた際、記録シート2は、フリー
でテンションが作用せず、たるんでいることが多い。そ
して、本形態では、白基準データを取得する直前に、小
距離(巻き上げモータ15の所定パルス数分だけ)記録
シート2を巻き上げる(ステップ5、6)。
【0033】また、図8に拡大して示しているように、
記録シート2は、読み取り位置付近において、ガイドロ
ーラ19によって位置決め部材18に押しつけられてい
るので、このように小距離だけ巻き上げさえすれば、記
録シート2にテンションを与えて、たるみを取り除くこ
とができる。
【0034】たるみを取り除いた上で、ラインイメージ
センサにより記録シート2の表面を読み取り、得られた
データを白基準データとして、A/D変換器42、シェ
ーディング補正回路43を経て、シェーディング補正さ
れたデータを白基準データメモリ49に格納する(ステ
ップ7)。このようにしたので、記録シート2のたるみ
による悪影響を受けずに、正確な白基準データを取得で
き、その結果、精度の高いシェーディング補正を行え、
印字品質を向上できる。
【0035】また、CPU47は白基準データメモリ4
9の値が、最小値が基準値の半分以上であるなど、予め
定められた範囲に入っており、適正かどうかチェックす
る(ステップ8)。
【0036】適正であれば、白基準データメモリ49の
値をバックアップメモリ48に格納し、バックアップメ
モリ48の値を更新する。一方、適正でなければ、以前
の書き込みがあると判断して、バックアップメモリ48
の値を白基準データとして白基準データメモリ49に書
き込む(ステップ10)。このようにしたので、上述の
ように、途中から読み取りを開始した際にも、適正な白
基準データを使用して、印字結果を良好にすることがで
きるだけでなく、光源16等が経時変化しても、これに
対応することができる。
【0037】この後、所定量の巻き上げを行うことによ
って、現在の読み取り位置が、読み取り開始位置に一致
するまで記録シート2を巻き上げ(ステップ11)、プ
リンタ部20において感熱紙21の送りを開始するとと
もに(ステップ12)、ラインイメージセンサ17から
出力された画像信号に基づいて、プリンタ部20のサー
マルヘッド24が感熱紙21に印字を行う(ステップ1
3)。
【0038】そして、ステップ14にて、リミットスイ
ッチLSをチェックする。リミットスイッチLSがオフ
ならば、記録シート2は未だ全部巻き上げられていない
ので、ステップ15、16の処理を繰り返す。リミット
スイッチLSがオンになると、記録シート2の巻き上げ
を停止し(ステップ17)、光源16を消灯し(ステッ
プ18)、読み取り動作を終了する。そして、プリンタ
部扉4の下端縁から所定長さだけ感熱紙21が延出する
まで、感熱紙21を余分に送り出し(ステップ19)、
プリンタ部20を停止させて(ステップ20)、一連の
処理を終了する。
【0039】また、ステップ15では、図4によって説
明したように、ローラ本体41の所定量の回転毎に、ロ
ーラ本体41の回転速度を落として(ステップ16)、
ほぼ一定速度で記録シート2を巻き上げ、読み取りと印
字を繰り返す。
【0040】次に、巻き取りボタン8が押し下げられた
際の動作を説明する。この場合には、記録シート2の周
速度が一定である必要はない。したがって、図7のよう
に、ローラ本体41の回転速度の調節は行わず、巻き取
りボタン8が押されると(ステップ21)、ローラ本体
41を一定速度で回転させ、把手3がケース1の下端縁
に至り、リミットスイッチLSがオンになるまで巻き上
げて、停止する(ステップ23)。これにより、ローラ
本体41の回転速度を下げずに、短時間で巻き上げを完
了できる。
【0041】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
光学ユニットの読み取り位置を通過する記録シートの速
度を安定させ、良好な印字品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における電子黒板の斜視
【図2】本発明の一実施の形態における電子黒板の正面
【図3】(a)図2A−A断面図 (b)図2B−B断面図
【図4】(a)本発明の一実施の形態における記録シー
トの取付説明図 (b)本発明の一実施の形態におけるシートローラの断
面図 (c)本発明の一実施の形態におけるシートローラの断
面図 (d)本発明の一実施の形態におけるシートローラの特
性説明図
【図5】本発明の一実施の形態における電子黒板のブロ
ック図
【図6】本発明の一実施の形態における電子黒板のコピ
ー動作を示すフローチャート
【図7】本発明の一実施の形態における電子黒板の巻き
取り動作を示すフローチャート
【図8】本発明の一実施の形態における読み取り位置の
拡大図
【符号の説明】
1 ケース 2 記録シート 13 光学ユニット 15 巻き上げモータ 20 プリンタ部 40 シートローラ 41 ローラ本体 47 CPU S 接触開始部 E 接触終了部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】横長箱状に形成されたケースと、前記ケー
    スに収納され、前記ケースに対して回転自在に軸支され
    るシートローラと、下端部が前記ケースから前記長手方
    向と直交する方向に引き出し可能に支持され、かつ上端
    部が前記シートローラに固定される記録シートと、前記
    シートローラを回転させて前記記録シートを前記シート
    ローラに巻き付けることにより、前記ケース内に巻き上
    げる巻き上げ手段と、巻き上げられる前記記録シートか
    ら画像を読み取る光学ユニットと、前記光学ユニットが
    読み取った画像を処理して印字を行うプリンタ部とを備
    え、前記シートローラの外周面は、前記記録シートの巻
    き上げ方向に沿って、前記記録シートが接触を開始する
    接触開始部と、前記接触開始部に近接し、かつ前記記録
    シートが接触を終了する接触終了部とを有し、前記接触
    開始部は、前記接触終了部よりも、前記記録シートの厚
    さ分だけ前記シートローラの半径方向中心側に位置する
    ことを特徴とする電子黒板。
  2. 【請求項2】前記接触開始部と前記接触終了部とは、滑
    らかな螺旋状の曲線で接続されていることを特徴とする
    請求項1記載の電子黒板。
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