JPH11110737A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH11110737A
JPH11110737A JP26884897A JP26884897A JPH11110737A JP H11110737 A JPH11110737 A JP H11110737A JP 26884897 A JP26884897 A JP 26884897A JP 26884897 A JP26884897 A JP 26884897A JP H11110737 A JPH11110737 A JP H11110737A
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magnetic
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resin
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JP26884897A
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Masahiro Sawaguchi
雅弘 沢口
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストや環境問題に配慮して、磁気記録
媒体の原材料の使用量の削減を実現し、また磁気記録媒
体に用いられている材料を磁気記録媒体に再利用できる
ようにする。 【解決手段】 非磁性基体上に、磁性粉と結合剤とを含
有する磁性層が設けられてなる磁気記録媒体において、
結合剤の少なくとも一部として、カセットシェルやカセ
ットケースの再生品であるポリスチレン系樹脂を使用す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性粉と結合剤と
を含有する磁性塗料を塗布乾燥することにより形成され
た磁性層が非磁性基体上に設けられてなる、磁気テープ
等の塗布型の磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗布型の磁気記録媒体の磁性層の
結合剤として、様々な高分子樹脂や重合体が使用されて
いる。代表的な材料としては、ビニル系重合体(例え
ば、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体等)、アクリル系重合体、セルロース
系誘導体、ポリウレタン系樹脂等が挙げられる。実際に
市販されている磁気記録媒体の多くもこれらの樹脂を主
成分としており、必要に応じてそれらの樹脂に分散性向
上を目的とした官能基を導入したり、他の機能性樹脂と
併用したりしている。
【0003】ところで、磁気記録媒体の一種である磁気
テープの流通形態としては、シェルに収納されたテープ
をカセットケースに収めた形態が一般的である。この場
合、カセットシェルやカセットケースの材料としては、
ポリスチレン系樹脂が一般に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気記録媒
体の磁性層の結合剤として用いられている従来の樹脂
は、用途上、分子量、物性、相溶性や分散機能等の調整
のため、様々な分子設計を施し生産されている。そのた
め結合剤の製造コストが増大するという問題があった。
また、磁気記録という特殊用途の為、環境問題等を考慮
した設計はあまりなされていない状況にあった。従っ
て、使用済み磁気テープから磁性層の結合剤を再利用す
ることは行われていない。
【0005】一方、一般のスチレン系樹脂の場合、輸送
時や熱処理時における不純物の混入や分解、重合などに
より物性が変化し、そのため着色や強度劣化等の問題を
有するので、わずかに再利用されているに過ぎないのが
現状である。しかし、カセットシェルやケースなどの成
型品に使用される成型用のスチレン系樹脂の場合には、
不純物をほとんど含有しておらず、含有していても一部
の顔料や染料に限られているので、再利用し易くなって
いるものも考えられるが、実際に再利用された例はほと
んどない。
【0006】従って、磁気記録媒体やそれに付随する備
品(例えば、カセットシェルやカセットケース)を構成
するいずれかの材料に関し、製造コストや環境問題に配
慮して、原材料の使用量の削減を実現し、用いられた材
料を再利用することが望まれている。
【0007】本発明は、以上の従来の技術の課題を解決
しようとするものであり、製造コストや環境問題に配慮
して、磁気記録媒体の原材料の使用量の削減を実現し、
また磁気記録媒体に用いられている材料を磁気記録媒体
に再利用できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、磁気テープ
等の磁気記録媒体のシェルやケース等に広く使用されて
いるポリスチレン系樹脂に着目し、磁性層の結合剤とし
ての再利用を検討したところ、磁気記録媒体の耐久性、
静磁気特性、電磁変換特性等の諸特性を低下させないこ
とを見出し、本発明を完成させるに至った、即ち、本発
明は、非磁性基体上に、磁性粉と結合剤とを含有する磁
性塗料から形成された磁性層が設けられてなる磁気記録
媒体において、結合剤が10万以上の数平均分子量を有
するポリスチレン系樹脂を含有することを特徴とする磁
気記録媒体を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】以下、本発明を詳細に説
明する。
【0010】本発明は、非磁性基体上に、磁性粉と結合
剤とを含有する磁性塗料から形成された磁性層が設けら
れてなる磁気記録媒体であり、結合剤がポリスチレン系
樹脂を含有することを特徴とする。このようなポリスチ
レン系樹脂を使用することにより、磁気記録媒体の磁気
特性(角形比や残留磁束密度等)に悪影響を与えずに走
行性や耐久性を向上させることができる。しかも、ポリ
スチレン系樹脂としては、未使用の成型用のポリスチレ
ン系樹脂のみならず、磁気テープ等の磁気記録媒体のシ
ェルやケース等に成型された使用済みのポリスチレン系
樹脂を再生したものを好ましく使用することができるの
で、磁気記録媒体の新品の結合剤の使用量を削減するこ
とができる。また、廃棄物の量を削減することができ、
磁気記録媒体の製造コストの低減が可能となり、環境問
題にも配慮したものとなる。
【0011】ここで、再生ポリスチレン系樹脂として
は、ポリスチレン系樹脂成型品を適当な溶媒に溶解した
再生ポリスチレン系溶液の形態で使用してもよく、溶融
してペレットに再生加工した形態で使用してもよい。ま
た、成型品を機械的に粉砕したものを再生ポリスチレン
系樹脂として使用してもよい。成型品の大きさが小さけ
ればそのままの形態で再生ポリスチレン系樹脂として使
用してもよい。
【0012】本発明で使用するポリスチレン系樹脂とし
ては、特に限定はないが、分子量が10万以上のもの
が、添加量に対しての効果が大きいので好ましい。より
好ましくは分子量が30万以上の成型用ポリスチレン系
樹脂を使用する。
【0013】このようなポリスチレン系樹脂としては、
スチレンモノマーの単独重合体を使用することができる
が、スチレンと共重合可能な他のモノマー、例えば、ブ
タジエンとの共重合体を使用することもできる。具体的
には、エスブライト(昭和電工社製)、出光スチロール
(出光社製)、トーポレッスクス(三井東圧化学社
製)、エスチレン(新日鐵化学社製)、スタイロン、ス
タイラック、アサフレックス(以上、旭化成社製)、デ
ィックスチレン(第日本インキ化学工業社製)、デンカ
スチロール(電気化学工業社製)、ダイラーク(積水化
成品工業社製)等の商品総称で市販されているポリスチ
レン系樹脂を一種又は二種以上を混合して使用すること
ができる。
【0014】以上説明したようなポリスチレン系樹脂の
結合剤中の含有量については、任意の割合で実施可能で
あるが、良好な結果を得るために好ましくは5〜20重
量%程度である。
【0015】本発明の磁気記録媒体において、ポリスチ
レン系樹脂に加えて結合剤として他の樹脂を併用するこ
とができる。そのような樹脂としては、従来より磁気記
録媒体の磁性層の結合剤として用いられているものを使
用することができる。例えば、ポリエステルポリウレタ
ン樹脂、ニトロセルロース、アセチルセルロース等のセ
ルロース誘導体、アクリル酸エステル等の共重合体、エ
ポキシ系樹脂、アセタール系樹脂、フェノキシ系樹脂等
を併用できる。これらの樹脂を併用することにより、磁
気記録媒体の走行性や耐久性等を改善することができ
る。中でも、凝集力による分散効果が高いことや物性や
官能基の調整が容易な塩化ビニル系樹脂(特に、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体)やポリエステルポリウレタ
ン樹脂(特に、脂肪酸エステル系ポリウレタン)を好ま
しく併用することができる。
【0016】また、これらの併用樹脂として、公知の官
能基の1種以上が導入されたものを使用することができ
る。そのような官能基としては、特に、−SO4M、−
SO3M、−SO2M、−COOM、−NH2、−NR3、
−OH、−OPO32、−OPO33、−SH、−C
N、エポキシ基(Mは水素原子又はアルカリ金属を示
し、Rは炭化水素基等を示す)等を挙げることができ
る。複数の樹脂を併用する場合には、それぞれの樹脂が
有する官能基の種類を同一のものにするか、又は同様の
特性を持つ基に統一することが好ましい。これらの官能
基量は1.0E−6〜1.0E−3[mol/g]程度
含まれているのが好ましい。
【0017】また、ポリスチレン系樹脂と必要に応じて
他の併用樹脂とを含有する結合剤のトータルのガラス転
移点(Tg)は、重量換算平均で室温(約20℃)〜約
80℃が望ましい。これは、ガラス転移点が室温より低
くなると、室温走行下での磁気テープなどの磁気記録媒
体の摩擦係数が上昇し、それに伴って摺動性等が悪化す
るからである。また、ガラス転移点が室温をかなり超え
た温度(約80℃を超える温度)に設定すると走行性や
耐久性が劣化するためである。
【0018】本発明の磁気記録媒体の磁性層中の全結合
剤の含有量は、強磁性粉末100重量部に対し、好まし
くは10〜40重量部、より好ましくは15〜25重量
部である。
【0019】磁気記録媒体の磁性層の磁性粉としては、
一般的な強磁性粉を使用することが可能である。例え
ば、強磁性酸化鉄粉末(γ−Fe23、Fe34等)、
Co含有の強磁性酸化鉄粉末、強磁性二酸化クロム粉
末、強磁性金属粉末、バリウムフェライト、炭化鉄粉末
等が挙げられる。
【0020】このような強磁性粉末の大きさとしては、
その比表面積(BET法)で約20〜60m2/gが好
ましく、また、その形状は、磁気記録媒体の用途に応じ
て適宜調整可能である。
【0021】このような強磁性粉は、磁気記録媒体の用
途によりB、C、Al、Si、P、S、Ca、Sc、T
i、V、Cr、Mn、Co、Ni、Cu、Zn、S、
Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、B
a、Ta、W、Re、Au、Hg、Pb、Bi等の原子
を含有していてもよい。また、無機物や有機物で表面処
理したものを使用してもよい。
【0022】本発明の磁気記録媒体の磁性層には、結合
剤の一部となるポリイソシアネート系硬化剤を添加する
ことが好ましい。このような硬化剤を使用することによ
り、磁性層を3次元架橋を実現することができるので、
磁気記録媒体の走行耐久性の向上を期待することができ
る。このような硬化剤としては、トリレンジイソシアネ
ート、4,4−ジフェニルメタンジイソシアネート、ナ
フチレン−1,5−ジイソシアネート、o−トルイジン
ジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のイソシアネ
ート類、これらと多価アルコールとの反応物、イソシア
ネートの縮合物(ポリイソシアネート類)等を使用する
ことができる。具体的な硬化剤としては、コロネート−
L、コロネート−HL、コロネート−2030、コロネ
ート−2031(以上日本ポリウレタン社製)、タケネ
ートD−200、タケネートD−202(武田薬品社
製)デスモジュールL、デスモジュールIL(住友バイ
エル社製)等あり、これらの硬化剤は2種以上を併用し
てもよい。
【0023】本発明の磁気記録媒体の磁性層には、更
に、潤滑剤、研磨剤、帯電防止剤、更に必要により、硬
化剤、分散剤等の公知の添加剤を添加することができ
る。
【0024】研磨剤としては、各種金属の酸化物、硫化
物、硫酸化物、炭酸化物、窒化物、炭化物やコランダ
ム、人造ダイヤモンド等のモース硬度が6程度以上の公
知の研磨剤を使用することができる。
【0025】帯電防止剤としては、導電性微粉末、界面
活性剤等を使用することができる。分散剤としては、高
級脂肪酸とその金属塩系、エステル系、アミド系、シラ
ンカップリング剤系、チタンカップリング剤系等を使用
することができる。
【0026】潤滑剤としては、脂肪酸、脂肪酸エステ
ル、脂肪酸塩、高級アルコール、多価アルコール、多価
アルコールエステル系、アミド、シリコーンオイル、フ
ッ素含有有機化合物等を使用することができる。また、
必要によりグラファイト等の固体潤滑剤を使用すること
もできる。
【0027】本発明の磁気記録媒体の磁性層には、この
他、可塑剤、抗菌(防かび)剤、消泡剤等の添加剤を必
要に応じて添加することができる。
【0028】なお、磁気記録媒体の磁性層における結合
剤、磁性粉及び添加剤の配合比率は使用目的等に応じて
任意に調整可能である。
【0029】本発明の磁気記録媒体に使用する非磁性支
持体としては、従来より磁気記録媒体の支持体として用
いられているポリエチレンテレフタレート(PET)、
ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル
類、ポリオレフィン類、セルロース誘導体類、ポリカー
ボネート類、ポリアミド(イミド)類、芳香族ポリアミ
ド類等の公知のフィルムや、セラミックス、アルミニウ
ム、ガラス等を使用することができる。
【0030】このような非磁性支持体としては、表面粗
度制御や磁性塗料との接着等を高める目的で予め表面処
理を施しておくことができる。また、カオリンや炭酸カ
ルシウム等の無機物フィラーや有機物フィラーにより、
表面粗度の制御を行うこともできる。
【0031】本発明の磁気記録媒体は、常法により製造
することができる。例えば、再生ポリスチレン系樹脂を
含む結合剤と磁性粉と、必要に応じて他の添加剤とを有
機溶剤(例えば、トルエンやメチルエチルケトン)中で
混合分散処理して磁性塗料を調製し、この塗料を非磁性
フィルム上に塗布し、配向処理、表面処理を行うことに
より製造することができる。
【0032】本発明の磁気記録媒体は、従来の磁気テー
プ等の磁気記録媒体と同様に使用することができる。
【0033】実施例 以下、本発明の磁気記録媒体について以下の実験例によ
り具体的に説明する。
【0034】実験例1 以下の表1の成分組成を攪拌混合し、必要に応じてサン
ドミルにて分散して磁性塗料を得た。
【0035】
【表1】 組成 重量部 強磁性酸化鉄粉末(γ−Fe23) 100 結合剤 スチレン重合体(a)*1 1 ポリエステルポリウレタン樹脂(b) 19 カーボンブラック 1 アルミナ 1 潤滑剤(ミリスチン酸) 1 分散剤(γ−アミノプロビルトリエトキシシラン) 2 メチルエチルケトン 150 トルエン 150 *1 スタイロン GPPS 666R(旭化成社製)
【0036】得られた磁性塗料をポリエステルフィルム
上に乾燥後の塗布厚が5μmになるように塗布し、磁場
配向処理した後、乾燥したサンプルを得た。その後、カ
レンダー処理を施し、各測定に適するように適当な大き
さに切り出して各特性を測定評価した。
【0037】なお、磁性粉としては、比表面積が約25
2/gであって、表面処理を施していないものを使用
した。
【0038】スチレン重合体(a)としては、カセット
シェル成型品を有機溶媒(メチルエチルケトン、トルエ
ン)の一部で予め溶解した溶液(約15重量%)を再生
ポリスチレン系樹脂の溶液として使用した。
【0039】ポリエステルポリウレタン樹脂(b)とし
ては、ヘキセングリコールとアジピン酸とから成るポリ
エステルを主成分とする脂肪酸ポリエステルに、4,4
−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)を反応
させて得られたものを使用した。このポリエステルポリ
ウレタン樹脂(b)のガラス転移点は約35℃であり、
導入官能基として−SO3Na基を0.05mmol/
g含有していた。
【0040】なお、本実験例は、ポリエステルポリウレ
タン樹脂(b)と併用したスチレン重合体(a)が結合
剤中に5重量%含有されている場合のテープ特性の確認
を目的としている。
【0041】本実験例並びに以下の実験例において、使
用した結合剤樹脂の分子量の測定は、GPC法(高速液
体クロマトグラフィ(Water社製 Model 5
00(検出器:Shodex RISE−61、カラ
ム:Shodex KFSeries))で行った。ガ
ラス転移点の測定は、バイブロン法(昇温速度 2.0
℃/分、10Hz)で行った。比表面積の測定は、表面
積測定装置(BET法)により求めた。
【0042】実験例2 結合剤に関し、スチレン重合体(a)を2重量部とし、
且つポリエステルポリウレタン樹脂(b)を18重量部
とする以外は、他は実験例1と同様にして磁性塗料を調
製しサンプルを作製した。
【0043】本実験例は、ポリエステルポリウレタン樹
脂(b)と併用したスチレン重合体(a)が結合剤中に
10重量%含有されている場合のテープ特性の確認を目
的としている。
【0044】実験例3 磁性塗料を非磁性支持体に塗布する直前に、磁性塗料に
硬化剤としてヘキサメチレンジイソシアネートを2重量
部添加する以外は、実験例2と同様にしてサンプルを作
製した。
【0045】本実験例は、ポリエステルポリウレタン樹
脂(b)と併用したスチレン重合体(a)が結合剤中に
10重量%含有され、更に硬化剤が添加された場合のテ
−プ特性の確認を目的としている。
【0046】実験例4 結合剤に関し、スチレン重合体(a)を4重量部とし、
且つポリエステルポリウレタン樹脂(b)を16重量部
とする以外は、実験例1と同様にして磁性塗料を調製し
サンプルを作製した。
【0047】本実験例は、ポリエステルポリウレタン樹
脂(b)と併用されたスチレン重合体(a)が結合剤中
に20重量%含有されている場合のテープ特性の確認を
目的としている。
【0048】実験例5 結合剤に関し、スチレン重合体(a)を6重量部とし、
且つポリエステルポリウレタン樹脂(b)を14重量部
とする以外は、実験例1と同様にして磁性塗料を調製し
サンプルを作製した。
【0049】本実験例は、ポリエステルポリウレタン樹
脂(b)と併用されたスチレン重合体(a)が結合剤中
に30重量%含有されている場合のテープ特性の確認を
目的としている。
【0050】実験例6 結合剤に関し、スチレン重合体(a)を8重量部とし、
且つポリエステルポリウレタン樹脂(b)を12重量部
とする以外は、実験例1と同様にして磁性塗料を調製し
サンプルを作製した。
【0051】本実験例は、ポリエステルポリウレタン樹
脂(b)と併用されたスチレン重合体(a)を結合剤中
に40重量%含有している場合のテープ特性の確認を目
的としている。
【0052】実験例7 結合剤に関し、スチレン重合体(a)を10重量部と
し、且つポリエステルポリウレタン樹脂(b)を10重
量部とする以外は、実験例1と同様にして磁性塗料を調
製しサンプルを作製した。
【0053】本実験例は、ポリエステルポリウレタン樹
脂(b)と併用されたスチレン重合体(a)を結合剤中
に50重量%含有している場合のテープ特性の確認を目
的とした。
【0054】実験例8 結合剤に関し、ポリエステルポリウレタン樹脂(b)を
使用せずにスチレン重合体(a)を20重量部とする以
外は、実験例1と同様にして磁性塗料を調製しサンプル
を作製した。
【0055】本実験例は、結合剤としてスチレン重合体
(a)のみを使用した場合のテープ特性の確認を目的と
している。
【0056】実験例9 結合剤に関し、スチレン重合体(a)を2重量部、数平
均分子量(Mn)17000でガラス転移点(Tg)約
70℃の塩化ビニル共重合体(酢酸ビニル、ビニルアル
コールをそれぞれ分子内に約5重量%、約2重量%含
有)(d)を14重量部、及びポリエステルポリウレタ
ン樹脂(b)を4重量部使用する以外は、実験例1と同
様にして磁性塗料を調製しサンプルを作製した。
【0057】本実験例は、スチレン重合体(a)を結合
剤中に10重量%含有し、且つ塩化ビニル共重合体
(d)とポリエステルポリウレタン樹脂(b)とを結合
剤として併用した場合のテープ特性の確認を目的として
いる。
【0058】実験例10 結合剤に関し、スチレン重合体(a)を2重量部、ポリ
エステルポリウレタン樹脂(b)を16重量部、及び数
平均分子量(Mn)28000でガラス転移点(Tg)
約150℃のニトロセルロース(e)を2重量部使用す
る以外は、実験例1と同様にして磁性塗料を調製しサン
プルを作製した。
【0059】本実験例は、スチレン重合体(a)を結合
剤中に10重量%含有し、且つポリエステルポリウレタ
ン樹脂(b)とセルロース誘導体(e)とを結合剤とし
て併用した場合のテープ特性の確認を目的としている。
【0060】実験例11 結合剤に関し、スチレン重合体(a)を2重量部、ポリ
エステルポリウレタン樹脂(b)を16重量部、及び数
平均分子量(Mn)28000でガラス転移点(Tg)
約100℃のアセタール樹脂(f)を2重量部使用する
以外は、実験例1と同様にして磁性塗料を調製しサンプ
ルを作製した。
【0061】本実験例は、スチレン重合体(a)を結合
剤中に10重量%含有し、且つポリエステルポリウレタ
ン樹脂(b)とアセタール樹脂(f)とを結合剤として
併用した場合のテープ特性の確認を目的としている。
【0062】実験例12 結合剤として、スチレン重合体(a)を2重量部、ポリ
エステルポリウレタン樹脂(b)を16重量部、及び数
平均分子量(Mn)24000でガラス転移点(Tg)
約95℃のフェノキシ樹脂(g)を2重量部使用する以
外は、実験例1と同様にして磁性塗料を調製しサンプル
を作製した。
【0063】本実験例は、スチレン重合体(a)を結合
剤中に10重量%含有し、且つポリエステルポリウレタ
ン樹脂(b)とフエノキシ樹脂(g)とを結合剤として
併用した場合のテープ特性の確認を目的としている。
【0064】実験例13 結合剤として、スチレン重合体(a)を2重量部、及び
数平均分子量(Mn)22000でガラス転移点(T
g)約60℃のポリエステルポリウレタン樹脂(i)を
18重量部使用する以外は、実験例1と同様にして磁性
塗料を調製しサンプルを作製した。
【0065】本実験例は、スチレン重合体(a)を結合
剤中に10重量%含有し、且つポリエステルポリウレタ
ン樹脂(b)とは異なるポリエステルポリウレタン樹脂
(i)を併用した場合のテープ特性の確認を目的として
いる。
【0066】実験例14 結合剤として、スチレン重合体(a)を2重量部、及び
数平均分子量(Mn)25000でガラス転移点(T
g)約0℃のポリエステルポリウレタン樹脂(k)を1
8重量部使用する以外は、実験例1と同様にして磁性塗
料を調製しサンプルを作製した。
【0067】本実験例は、ポリエステルポリウレタン樹
脂(b)に代えて、室温より低いガラス転移点を有する
ポリエステルポリウレタン樹脂(k)を使用したことに
よる影響を調べることを目的としている。
【0068】実験例15 結合剤として、スチレン重合体(a)を2重量部、及び
数平均分子量(Mn)18000且つガラス転移点(T
g)約75℃で、官能基として−COOH基を0.10
mmol/g含有するポリエステルポリウレタン樹脂
(l)を18重量部使用する以外は、実験例1と同様に
して磁性塗料を調製しサンプルを作製した。
【0069】本実験例は、ポリエステルポリウレタン樹
脂(b)に代えて、ガラス転移点が室温より高いポリエ
ステルポリウレタン樹脂(l)を使用したことによる影
響を調べることを目的としている。
【0070】実験例16 結合剤として、スチレン重合体(a)を2重量部、及び
分子量16000でガラス転移点(Tg)約60℃の塩
化ビニル共重合体(酢酸ビニル12重量%、ビニルアル
コール2重量%含有)(m)を18重量部使用する以外
は、実験例1と同様にして磁性塗料を調製しサンプルを
作製した。
【0071】本実験例は、スチレン重合体(a)を結合
剤中に10重量%含有し、且つポリエステルポリウレタ
ン樹脂(b)に代えて塩化ビニル共重合体(m)を結合
剤として併用した場合のテープ特性の確認を目的として
いる。
【0072】実験例17 結合剤に関し、塩化ビニル共重合体(m)に代えて、数
平均分子量(Mn)19000でガラス転移点(Tg)
約65℃の塩化ビニル共重合体(酢酸ビニル成分10重
量%)(j)を18重量部使用する以外は、実験例16
と同様にして磁性塗料を調製しサンプルを作製した。
【0073】本実験例は、スチレン重合体(a)を結合
剤中に10重量%含有し、且つ塩化ビニル共重合体
(j)を結合剤として併用した場合のテープ特性の確認
を目的としている。
【0074】実験例18 結合剤に関し、スチレン重合体(a)に代えて、ブタジ
エン−スチレン共重合体(c)(ブタジエン含量=約3
0重量%、エスチレン HI H−60、新日鐵化学社
製)を2重量部使用する以外は、実験例1と同様にして
磁性塗料を調製しサンプルを作製した。
【0075】なお、ブタジエン−スチレン共重合体
(c)としては、カセットケース成型品を有機溶媒(メ
チルエチルケトン、トルエン)の一部で予め溶解した溶
液(約15重量%)を再生スチレン系樹脂の溶液として
使用した。
【0076】本実験例は、スチレン重合体(a)に代え
て、ブタジエン−スチレン共重合体(c)を使用した場
合のテープ特性の確認を目的としている。
【0077】実験例19 結合剤に関し、ブタジエン−スチレン共重合体(c)に
顔料としてCaCO3を共重合体全重量に対し30重量
%含有されたものを2重量部使用する以外は、実験例1
と同様にして磁性塗料を調製しサンプルを作製した。
【0078】本実験例は、顔料が添加されたブタジエン
−スチレン共重合体(c)を結合剤中10重量%含有し
た場合のテープ特性の確認を目的としている。
【0079】実験例20 結合剤に関し、スチレン重合体(a)に代えて、未成型
品のスチレン重合体(h)(出光スチロールGP HH
30、出光社製)を2重量部使用する以外は、実験例2
と同様にして磁性塗料を調製しサンプルを作製した。
【0080】本実験例は、スチレン重合体(a)に代え
て、未成型品のスチレン重合体(h)を使用した場合の
テープ特性の確認を目的としている。
【0081】実験例21 結合剤組成を、ポリウレタンポリエステル樹脂(b)に
代えて、塩化ビニル共重合体(m)を18重量部とする
こと以外は、実験例20と同様にして磁性塗料を調製し
サンプルを作製した。
【0082】本実験例は、未成型品のスチレン重合体
(h)を結合剤中に10重量%含有し、且つ塩化ビニル
共重合体(m)と併用した場合のテープ特性の確認を目
的としている。
【0083】実験例22 結合剤に関し、スチレン重合体(h)を6重量部とし、
ポリエステルポリウレタン樹脂(b)を14重量部とす
る以外は、実験例20と同様にして磁性塗料を調製しサ
ンプルを作製した。
【0084】本実験例は、未成型品のスチレン重合体
(h)を結合剤中に30重量%含有している場合のテー
プ特性の確認を目的としている。
【0085】実験例23 結合剤に関し、スチレン系樹脂を使用せずに、ポリエス
テルポリウレタン樹脂(b)を20重量部使用する以外
は、実験例1と同様にして磁性塗料を調製しサンプルを
作製した。
【0086】本実験例は、スチレン系樹脂を使用せずに
ポリエステルポリウレタン樹脂(b)のみを結合剤とし
て使用した場合のテープ特性の確認を目的としている。
【0087】実験例24 結合剤に関し、ポリエステルポリウレタン樹脂(b)を
10重量部とし、塩化ビニル共重合体(d)を10重量
部とする以外は、実験例23と同様にして磁性塗料を調
製しサンプルを作製した。
【0088】本実験例は、スチレン系樹脂を使用せず
に、ポリエステルポリウレタン樹脂(b)と塩化ビニル
共重合体(d)とを結合剤として併用した場合のテープ
特性の確認を目的としている。
【0089】実験例25 結合剤に関し、スチレン系樹脂を使用せずに、ポリエス
テルポリウレタン樹脂(b)を4重量部とし、塩化ビニ
ル共重合体(d)を16重量部とする以外は、実験例2
3と同様にして磁性塗料を調製しサンプルを作製した。
【0090】本実験例は、スチレン系樹脂を使用せず
に、ポリエステルポリウレタン樹脂(b)と塩化ビニル
共重合体(d)とを結合剤として併用した場合のテープ
特性の確認を目的としている。
【0091】実験例26 結合剤に関し、スチレン系樹脂を使用せずに、ポリエス
テルポリウレタン樹脂(b)を18重量部とし、ニトロ
セルロース(e)を2重量部とする以外は、実験例23
と同様にして磁性塗料を調製しサンプルを作製した。
【0092】本実験例は、スチレン系樹脂を使用せず
に、ポリエステルポリウレタン樹脂(b)とニトロセル
ロース(e)とを結合剤として併用した場合のテープ特
性の確認を目的としている。
【0093】実験例27 結合剤に関し、ポスチレン系樹脂を使用せずに、ポリエ
ステルポリウレタン樹脂(b)を16重量部とし、ニト
ロセルロース(e)を4重量部とする以外は、実験例2
3と同様にして磁性塗料を調製しサンプルを作製した。
【0094】本実験例は、スチレン系樹脂を使用せず
に、ポリエステルポリウレタン樹脂(b)とニトロセル
ロース(e)とを結合剤として併用した場合のテープ特
性の確認を目的としている。
【0095】実験例28 結合剤に関し、スチレン系樹脂を使用せずに、ポリエス
テルポリウレタン樹脂(b)を18重量部とし、アセタ
ール樹脂(f)を2重量部とする以外は、実験例23と
同様にして磁性塗料を調製しサンプルを作製した。
【0096】本実験例は、スチレン系樹脂を使用せず
に、ポリエステルポリウレタン樹脂(b)とアセタール
樹脂(f)を結合剤として併用した場合のテープ特性の
確認を目的としている。
【0097】実験例29 結合剤に関し、スチレン系樹脂を使用せずに、ポリエス
テルポリウレタン樹脂(b)を18重量部として、フェ
ノキシ樹脂(f)を2重量部として、他は実験例1と同
様にして磁性塗料を調製しサンプルを作製した。
【0098】本実験例は、スチレン系樹脂を使用せず
に、ポリエステルポリウレタン樹脂(b)とフェノキシ
樹脂(f)を結合剤として併用した場合のテープ特性の
確認を目的としている。
【0099】実験例30 結合剤に関し、スチレン系樹脂を使用せずに、塩化ビニ
ル共重合体(d)を20重量部使用する以外は、実験例
1と同様にして磁性塗料を調製しサンプルを作製した。
【0100】本実験例は、スチレン系樹脂を使用せずに
塩化ビニル共重合体(d)のみを結合剤として使用した
場合のテープ特性の確認を目的としている。
【0101】(評価)以上の各サンプルについて、磁気
特性(角形比、残留磁束密度)、耐久性、走行性及び塗
料特性について評価した。磁気特性を除く各特性は、各
特性において実用上問題の無い下限レベルを有する実験
例25の場合を基準として以下に説明するように4段階
に相対評価した。
【0102】なお、参考として、テープ乾燥時(カレン
ダー処理前)の表面光沢度(グロス)の測定した。
【0103】磁気特性 磁気特性(角形比、残留磁束密度)は、磁気特性測定装
置(VSM)で測定した。
【0104】耐久性 耐久性は、対固定ヘッド100回走行後の磁性膜欠落
(粉落ち)量を数値化し、得られた数値を実験例25の
場合を基準として相対評価した。ここで、欠落質量が5
0%未満の場合を“◎”、50以上80%未満の場合を
“○”、80以上120%未満の場合を“△”、それ以
上の場合を“×”とランクづけした。
【0105】走行性 走行性は、それぞれのサンプルの走行時のワウフラッタ
−を測定し、実験例25の場合を基準として相対評価し
た。ここで、数値が90%未満の場合を“◎”、90以
上100%未満の場合を“○”、100以上110%未
満の場合を“△”、110%以上の場合を“×”とラン
クづけした。
【0106】塗料特性 塗料特性としては、磁性塗料の粘度をB型回転粘度計
(4号ローテイター使用)で測定し、得られた数値を実
験例25の場合を基準として相対評価した。ここで、7
0%以下の粘度の場合を“◎”、70%より大きく90
%以下の場合を“○”、90%より大きく120%以下
の場合を“△”、120%を超える場合を“×”とラン
クづけした。
【0107】グロス なお、参考データとして、テープ乾燥時(カレンダー処
理前)の表面光沢度(グロスメーター:45度、45
度)を測定し、得られた数値を実験例25の場合を基準
として相対評価した。ここで、120%以上の光沢度を
持つ場合を“◎”、120%未満100%以上の場合を
“○”、100%未満70%以上の場合を“△”、70
%未満の場合を“×”と4段階にランクづけした。
【0108】各実験例の結果を表2及び表3にまとめ
た。
【0109】
【表2】 角形比 残留磁束密度 耐久性 走行性 塗料特性 グロス実験例 Rs[-] Br[mT] [-] 1 0.91 175 ◎ ○ ○ ◎ 2 0.90 165 ◎ ◎ ○ ◎ 3 0.89 165 ◎ ◎ ○ ◎ 4 0.87 160 ◎ ◎ ○ ○ 5 0.86 150 ◎ ◎ × × 6 0.88 140 ◎ ◎ × × 7 0.88 140 △ × × × 8 0.76 110 × × × × 9 0.89 165 ◎ ◎ ◎ ◎ 10 0.87 165 ◎ ◎ ○ ○ 11 0.86 160 ◎ ◎ ○ ○ 12 0.87 160 ◎ ◎ ◎ ○ 13 0.91 175 ◎ ◎ ○ ◎ 14 0.91 180 × × ○ ○15 0.90 180 △ × ○ △
【0110】
【表3】 角形比 残留磁束密度 耐久性 走行性 塗料特性 グロス実験例 Rs[-] Br[mT] [-] 16 0.86 155 ○ ◎ ◎ ○ 17 0.86 155 ○ ◎ ○ ○ 18 0.88 160 ◎ ◎ ○ ○ 19 0.89 165 ◎ ◎ ○ ○ 20 0.90 165 ◎ ◎ ○ ◎ 21 0.87 160 ○ ◎ ◎ ○ 22 0.87 150 ◎ ◎ × × 23 0.92 185 △ × △ ◎ 24 0.91 175 △ △ △ ○ 25 0.90 175 △ △ △ △ 26 0.87 170 ○ △ ○ ○ 27 0.87 165 ○ △ ○ ○ 28 0.87 170 ○ △ ○ ○ 29 0.85 155 ◎ ○ × △30 0.89 170 △ △ ○ ○
【0111】表2及び表3から明らかなように、実験例
1〜4の結果から、結合剤中にポリスチレン系樹脂を、
好ましくは5〜20重量%に含有させると、耐久性走行
性を中心に各特性を満足していることがわかる。この場
合、再生品でもその効果は変わらないことがわかる。
【0112】また、実験例18と実験例19との結果か
ら、若干量の顔料が充填されていても、テープ時特性に
はさほど影響を与えないことが判る。また、硬化剤(実
験例3)を添加したり、機能性樹脂(実験例9〜12)
を若干量添加することでその効果を増大させることが期
待できる。
【0113】これに対して、ポリスチレン系樹脂を含有
しない場合(実験例23〜30)、走行性、耐久性と磁
気特性を両立させることが難しいことが判る。
【0114】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体は、カセットシェ
ルやケースに広く使われているポリスチレン系樹脂を磁
気記録媒体の磁性層の結合剤として使用するので、磁気
記録媒体の耐久性や走行安定性を向上させることができ
る。また、ポリスチレン系樹脂は、安価な成型樹脂とし
て広く使用されているので、磁気記録媒体の製造コスト
を低減させることが可能となる。しかもポリスチレン系
樹脂として、一度成型加工した既製品の一部を再生利用
することができるので、省エネルギー(省資源)が可能
となり、地球環境対策の面で好ましい。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基体上に、磁性粉と結合剤とを含
    有する磁性層が設けられてなる磁気記録媒体において、
    結合剤がポリスチレン系樹脂を含有することを特徴とす
    る磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 結合剤中のポリスチレン系樹脂の含有量
    が5〜20重量%である請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 ポリスチレン系樹脂が、再生ポリスチレ
    ン系樹脂である請求項1又は2に記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 結合剤が更にポリエステルポリウレタン
    樹脂を含有する請求項1〜3のいずれかに記載の磁気記
    録媒体。
  5. 【請求項5】 結合剤が更に塩化ビニル系樹脂を含有す
    る請求項1〜4のいずれかに記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 磁性層が硬化剤を含有する請求項1〜5
    のいずれかに記載の磁気記録媒体。
JP26884897A 1997-10-01 1997-10-01 磁気記録媒体 Pending JPH11110737A (ja)

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