JPH11109421A - アクティブマトリクス基板およびその製造方法ならびに液晶表示パネル - Google Patents

アクティブマトリクス基板およびその製造方法ならびに液晶表示パネル

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JPH11109421A
JPH11109421A JP9287857A JP28785797A JPH11109421A JP H11109421 A JPH11109421 A JP H11109421A JP 9287857 A JP9287857 A JP 9287857A JP 28785797 A JP28785797 A JP 28785797A JP H11109421 A JPH11109421 A JP H11109421A
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JP
Japan
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film
conductive film
active matrix
conductive
matrix substrate
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JP9287857A
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Inventor
Takashi Inoue
孝 井上
Hideto Iizaka
英仁 飯坂
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 配線抵抗が小さく、各MIM型非線形素子の
コンタクト抵抗が均一なアクティブマトリクス基板、こ
れを用いた、コントラストが高く、表示ムラのない高画
質の液晶表示パネル、及びアクティブマトリクス基板の
製造方法を提供する。 【解決手段】 アクティブマトリクス基板200は、基
板30上に積層された、第1の導電膜42、絶縁膜44
および第2の導電膜46a,46bを含む、バック・ツ
ー・バック型のMIM型非線形素子40を有する。第2
の導電膜は、コンタクト部50を介して信号線(配線
膜)48に接続されている。配線膜48は、標準電極電
位が−1V以下の金属あるいは合金からなりコンタクト
部50は、標準電極電位が−1Vより大きい導電性のベ
ース膜52、このベース膜上に積層された、第2の導電
膜の端部46cと配線膜の端部48cとは非接触状態で
形成され、第2の導電膜と配線膜とは良好なオーミック
接触で接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング素子
に用いられる2端子型非線形素子を含むアクティブマト
リクス基板およびその製造方法ならびに液晶表示パネル
に関する。
【0002】
【背景技術】アクティブマトリクス方式の液晶表示装置
は、画素領域毎にスイッチング素子を設けてマトリクス
アレイを形成したアクティブマトリクス基板と、たとえ
ばカラーフィルタを設けた対向基板との間に液晶を充填
しておき、各画素領域毎の液晶の配向状態を制御して、
所定の画像情報を表示するものである。スイッチング素
子としては、一般に、薄膜トランジスタ(TFT)など
の3端子素子または金属−絶縁体−金属(MIM)型非
線形素子などの2端子素子が用いられている。そして、
2端子素子を用いたスイッチング素子は、3端子素子に
比べ、クロスオーバ短絡の発生がなく、製造工程を簡略
化できるという点で優れている。
【0003】MIM型非線形素子は、一般的に、下電極
(第1の導電膜)としてタンタルを用い、上電極(第2
の導電膜)としてクロムなどの金属あるいはITO膜を
用いている。ところで、タンタルは、絶縁膜上に薄膜を
成膜するとβ−タンタルとなり、その比抵抗はバルクの
場合の約10倍程度となって、配線抵抗が高くなる。そ
のため、配線抵抗を下げるために、配線膜として上電極
の金属膜が用いられる。そして、上電極としては、クロ
ムがよく用いられるが、クロムは金属の中でも比抵抗が
高く、配線抵抗を下げるという観点からは充分とはいえ
ない。そこで、配線膜として抵抗が低く安価な例えばア
ルミニウムを使用することが試みられている。
【0004】また、上電極としてITO膜を用いる場合
には、上電極と画素電極とを同一工程で形成することが
できるので、成膜プロセスを少なくできる利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、たと
えば、配線膜としてアルミニウムを用い、MIM型非線
形素子の上電極としてITO膜を用いる場合、あるいは
MIM型非線形素子の上電極としてアルミニウムを用
い、画素電極としてITO膜を用いた場合には、両者を
接触させることにより以下の問題が生ずる。
【0006】(1)アルミニウム膜とITO膜とを接触
させた場合には、良好なオーミック接触が得られないの
で、素子毎にコンタクト抵抗がばらつき、その結果液晶
パネルの表示ムラが発生する。
【0007】(2)このような構成をとる場合には、ア
ルミニウム膜がITO膜のエッチングによるダメージを
受けることがないように、ITO膜を成膜した後にアル
ミニウム膜を成膜することになる。しかし、アルミニウ
ム膜とITO膜とが接触していると、アルミニウム膜の
フォトリソグラフィーおよびエッチングの際に、ITO
膜が電気化学的効果でエッチングされることがある。
【0008】本発明の目的は、配線膜あるいはMIM型
非線形素子の第2の導電膜としてアルミニウムなどの特
定の金属を用いる場合に、配線膜あるいは第2の導電膜
と透明導電膜とを良好な状態で接続することができ、配
線抵抗が小さく、かつ各素子のコンタクト抵抗が均一な
アクティブマトリクス基板、およびこれを用いた、コン
トラストが高く、表示ムラや焼き付きのない高画質の液
晶表示パネルを提供することにある。
【0009】さらに、本発明の他の目的は、上述した優
れた特性を有するアクティブマトリクス基板の製造方法
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるアクティ
ブマトリクス基板は、基板、この基板上に所定のパター
ンで配設された信号線、この信号線に接続された2端子
型非線形素子、およびこの2端子型非線形素子に接続さ
れた透明導電膜からなる画素電極を備え、前記2端子型
非線形素子は、前記基板上に積層された、第1の導電
膜、この第1の導電膜の陽極酸化膜からなる絶縁膜およ
び第2の導電膜を含み、前記第2の導電膜は、透明導電
膜からなり、かつコンタクト部を介して前記信号線に接
続され、前記信号線を構成する配線膜は、標準電極電位
が−1V以下の金属あるいはこの金属を主成分とする合
金からなり、前記コンタクト部は、前記基板の上に形成
された、標準電極電位が−1Vより大きい導電性のベー
ス膜、このベース膜の上に積層された、前記第2の導電
膜および前記配線膜を含み、かつ前記第2の導電膜の端
部と前記配線膜の端部とは非接触の状態で形成され、前
記第2の導電膜と前記配線膜とは前記ベース膜を介して
電気的に接続されることを特徴とする。
【0011】このアクティブマトリクス基板において
は、2端子型非線形素子(以下、「MIM型非線形素
子」という)の第2の導電膜としてプラス(+)の標準
電極電位を有する透明導電膜を用い、配線膜として−1
V以下の標準電極電位を有する金属あるいはその合金を
用い、両者の電気的接続を特定のコンタクト部を介して
行っている。すなわち、前記コンタクト部においては、
標準電極電位が−1Vより大きい導電性のベース膜を介
して、標準電極電位の異なる第2の導電膜(透明導電
膜)と配線膜(信号線)とを電気的に接続してる。
【0012】このようなコンタクト部によれば、プラス
の標準電極電位を有する第2の導電膜と−1V以下の金
属あるいはこの合金からなる配線膜とを、両者により近
い標準電極電位を有するベース膜を介することにより、
良好なオーミック接触で接続することができる。つま
り、配線膜の標準電極電位をV1、ベース膜の標準電極
電位をV2および第2の導電膜の標準電極電位をV3と
すると、次式 V1<V2<V3 が成立する。ここで、標準電極電位について説明する。
電極反応「O+ne=R」に対応する平衡電極電位Ee
は、下記式で表される。
【0013】 Ee=EO+(RT/nF)log(aO/aR) ここで、Tは絶対温度、aO,aRはそれぞれOおよびR
の活量である。EOは、aO=aR=1のときの平衡電極
電位で、問題の系の固有な量であり、標準電極電位と呼
ばれる。
【0014】また、このコンタクト部においては、透明
導電膜と配線膜とが直接接触することがないので、配線
膜のパターニングの際に透明導電膜が電気化学効果でエ
ッチングされることがなく、良好なパターニングが可能
である。
【0015】そして、配線膜として標準電極電位が−1
V以下の金属あるいはこの合金、例えば前記金属として
アルミニウムまたはマグネシウム、好ましくはアルミニ
ウム、あるいはその合金を用いることにより、配線抵抗
を小さくすることができる。
【0016】上述したアクティブマトリクス基板におい
ては、第2の導電膜として透明導電膜を用いた場合のコ
ンタクト部について説明したが、同様のコンタクト部
は、第2の導電膜および配線膜として標準電極電位が−
1V以下の金属あるいはその合金を用いた場合に、前記
第2の導電膜と透明導電膜から構成される画素電極との
コンタクトにも適用することができる。すなわち、この
場合のコンタクト部は、標準電極電位が−1Vより大き
い導電性のベース膜を介して、標準電極電位が−1V以
下の金属あるいはその合金からなる第2の導電膜と、透
明導電膜からなる画素電極とを電気的に接続することが
できる。そして、第2の導電膜の標準電極電位をV4、
ベース膜の標準電極電位をV5および画素電極を構成す
る透明導電膜の標準電極電位をV6とすると、次式 V4<V5<V6 が成立する。
【0017】このアクティブマトリクス基板において
も、上述したアクティブマトリクス基板と同様な作用効
果を得ることができる。
【0018】本発明においては、前記第1の導電膜は、
タンタルあるいはタンタル合金であることが好ましい。
また、画素電極あるいは第2の導電膜を構成する透明導
電膜はインジウム・スズ酸化物(以下、「ITO」とい
う)からなることが望ましい。さらに、前記ベース膜
は、標準電極電位が−1Vより大きい、好ましくは−1
Vより大きく0V以下の導電性物質から構成されること
が望ましく、例えばタンタル、鉄、クロム、チタン、ニ
ッケル、スズ、鉛、モリブデンまたはこれらの合金など
を好ましく用いることができ、特にタンタルあるいはタ
ンタル合金が望ましい。
【0019】本発明のアクティブマトリクス基板におい
ては、基本的には、コンタクト部を構成するベース膜
は、第1の導電膜およびこの第1の導電膜の陽極酸化時
に電極として機能する電極膜と同一の工程で形成するこ
とが望ましい。このとき、ベース膜の表面に陽極酸化に
よって絶縁膜が形成されないように、ベース膜は前記第
1の導電膜および電極膜と電気的に分離された状態で形
成される。
【0020】具体的には、前記コンタクト部が透明導電
膜からなる第2の導電膜と配線膜とを接続する場合に
は、本発明の製造方法は、(a)基板上に、第1の導電
膜、この第1の導電膜と連続し陽極酸化時に電極として
機能する電極膜、および、前記第1の導電膜および前記
電極膜と連続しない導電性のベース膜を形成する工程で
あって、前記ベース膜は標準電極電位が−1Vより大き
い導電性物質によって形成される工程、(b)前記第1
の導電膜上に、陽極酸化によって絶縁膜を形成する工
程、(c)前記絶縁膜上に透明導電膜からなる第2の導
電膜を形成する工程、および、(d)信号線を構成する
配線膜を、標準電極電位が−1V以下の金属あるいはこ
れらの金属を主成分とする合金によって形成する工程、
を含み、前記ベース膜上に、前記第2の導電膜の端部と
前記配線膜の端部とが非接触の状態で形成されることを
特徴とする。
【0021】この製造方法においては、工程(a)にお
いて、第1の導電膜、この第1の導電膜の陽極酸化時に
電極として機能する電極膜、およびこれらの第1の導電
膜および電極膜と電気的に接続されない状態でコンタク
ト部を構成するベース膜を形成することにより、従来の
製造方法と比べて工程数を増やすことなく、本発明のア
クティブマトリクス基板を製造することができる。
【0022】そして、前記ベース膜は電極膜と電気的に
分離されている状態にあるため、陽極酸化時にこのベー
ス膜の表面に陽極酸化膜が形成されることはなく、コン
タクト部の接触抵抗に悪影響を及ぼすことがない。
【0023】また、コンタクト部が透明導電膜からなる
画素電極と標準電極電位が−1V以下の金属あるいはこ
れらの合金からなる第2の導電膜との間に形成される場
合にも、基本的には前記工程(a)および(b)を共通
とする。すなわち、この場合のアクティブマトリクス基
板の製造方法は、(a)基板上に、第1の導電膜、この
第1の導電膜と連続し陽極酸化時に電極として機能する
電極膜、および、前記第1の導電膜および前記電極膜と
連続しない導電性のベース膜を形成する工程であって、
前記ベース膜は標準電極電位が−1Vより大きい導電性
物質によって形成される工程、(b)前記第1の導電膜
上に、陽極酸化によって絶縁膜を形成する工程、(c)
透明導電膜からなる画素電極を形成する工程、および、
(d)信号線を構成する配線膜および前記絶縁膜上の第
2の導電膜を、標準電極電位が−1V以下の金属あるい
はこれらの金属を主成分とする合金によって形成する工
程、を含み、前記ベース膜上に、前記第2の導電膜の端
部と前記画素電極の端部とが非接触の状態で形成される
ことを特徴とする。
【0024】これらのアクティブマトリクス基板の製造
方法によれば、本発明のアクティブマトリクス基板を比
較的簡易な工程により製造することができる。
【0025】さらに、本発明の液晶表示パネルは、上述
したアクティブマトリクス基板を備えたことを特徴と
し、より具体的には、請求項1〜10のいずれかに記載
のアクティブマトリクス基板、前記アクティブマトリク
ス基板の画素電極に対向する位置に信号線を備えた対向
基板、および、前記アクティブマトリクス基板と前記対
向基板との間に封入された液晶層、を含むことを特徴と
する。
【0026】この液晶表示パネルによれば、コントラス
トが高く、表示ムラなどが発生しにく、従って高品質の
画像表示が可能であり、幅広い用途に適用することがで
きる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。
【0028】(第1の実施の形態) (アクティブマトリクス基板および液晶表示パネル)図
1は、本発明の第1の実施の形態にかかるアクティブマ
トリクス基板の液晶駆動電極の1単位を模式的に示す平
面図であり、図2は、図1におけるA−A線に沿った部
分を模式的に示す断面図である。
【0029】アクティブマトリクス基板200を構成す
るMIM型非線形素子40は、バック・ツー・バック
(back−to−back)構造を有する。つまり、
MIM型非線形素子40は、第1のMIM型非線形素子
40aと第2のMIM型非線形素子40bとを、極性を
反対にして直列に接続した構造を有する。
【0030】具体的には、絶縁性ならびに透明性を有す
る基板、たとえばガラス,プラスチックなどからなる基
板30と、この基板30の表面に形成された絶縁膜31
と、タンタルあるいはタンタル合金からなる第1の導電
膜42と、この第1の導電膜42の表面に形成された絶
縁膜44と、この絶縁膜44の表面に形成され、相互に
離間した第2の導電膜46a,46bとから構成されて
いる。
【0031】すなわち、第1の導電膜42、絶縁膜44
および一方の第2の導電膜46aから第1のMIM型非
線形素子40aが構成され、第1の導電膜42、絶縁膜
44および他方の第2の導電膜46bから第2のMIM
型非線形素子40bが構成されている。そして、前記第
1のMIM型非線形素子40aの第2の導電膜46aは
コンタクト部50を介して信号線(走査線またはデータ
線)48に接続され、前記第2のMIM型非線形素子4
0bの第2の導電膜46bは画素電極45に一体的に接
続されている。また、信号線48は、端子70に接続さ
れている。
【0032】前記絶縁膜31は、たとえば酸化タンタル
から構成されている。前記絶縁膜31は、第2の導電膜
46a,46bの堆積後に行われる熱処理よって第1の
導電膜42の剥離が生じないこと、および基板30から
の第1の導電膜42への不純物の拡散を防止することを
目的として形成されているので、これらのことが問題に
ならない場合は必ずしも必要でない。
【0033】前記第1の導電膜42は、タンタル単体、
あるいはタンタルを主成分とし、これに周期律表で6,
7および8族に属する元素を含ませた合金膜としてもよ
い。合金に添加される元素としては、たとえばタングス
テン,クロム,モリブデン,レニウム,イットリウム,
ランタン,ディスプロリウムなどを好ましく例示するこ
とができる。特に、前記元素としてはタングステンが好
ましく、その含有割合はたとえば0.1〜6原子%であ
ることが好ましい。
【0034】前記絶縁膜44は、前記第1の導電膜42
を陽極酸化することによって得られる酸化膜から構成さ
れている。
【0035】また、第2の導電膜46a,46bおよび
画素電極45は、同一の透明導電膜(ITO膜など)に
よって構成されている。このように第2の導電膜および
画素電極を単一の膜で形成することにより、膜形成に要
する製造工程を少なくすることができる。
【0036】前記配線膜48は、標準電極電位が−1V
以下の金属あるいはこの金属を主成分とする合金から構
成されている。配線膜を構成する金属としては、例えば
アルミニウム、マグネシウムなどを例示することがで
き、導電性およびコストの点でアルミニウムあるいはア
ルミニウムの合金が好ましい。アルミニウムの合金とし
ては、例えば、Al−Sc、Al−Cu、Al−Si、
Al−Cu−Si、Al−Cu−Ti−B、Al−Nd
およびAl−Mgなどを例示することができる。なお、
配線膜48の下部には、前記MIM非線形素子40の絶
縁膜44を陽極酸化によって形成する際に電極として機
能する電極膜60が存在する。この電極膜60は、第1
の導電膜42と同一のプロセスによって形成され、導電
膜62と、陽極酸化によって形成される絶縁膜64とか
ら構成される。
【0037】前記コンタクト部50は、前記絶縁膜31
上に形成された、標準電極電位が−1Vより大きい導電
性のベース膜52と、このベース膜52の上に積層され
た、前記第2の導電膜46aの端部46cおよび前記配
線膜48の端部48cとから構成されている。そして、
前記第2の導電膜46aの端部46cと前記配線膜48
の端部48cとは非接触の状態、つまり電気的に分離さ
れた状態で配置されている。従って、前記配線膜48と
前記第2の導電膜46aとは、前記ベース膜52を介し
て電気的に接続されている。
【0038】ここで特徴的なことは、前記ベース膜52
は、その標準電極電位がITO膜などの透明導電膜の標
準電極電位と、アルミニウムなどの配線膜の標準電極電
位の中間の標準電極電位を有することである。具体的に
は、前記ベース膜は、−1Vより大きい標準電極電位、
より好ましくは−1Vより大きく0V以下の標準電極電
位を有する。このようなベース膜を構成する導電性物質
としては、例えばタンタル、鉄、クロム、チタン、ニッ
ケル、スズ、鉛、モリブデンまたはこれらの合金などを
例示することができ、特にタンタルあるいはタンタル合
金が望ましい。ベース膜をタンタルあるいはタンタル合
金によって構成する場合には、前記第1の導電膜42お
よび電極膜60を形成する工程によって同時に形成する
ことができる点で、プロセス上有利である。
【0039】このように、標準電極電位がプラスの透明
導電膜と標準電極電位が−1V以下の金属あるいはその
合金からなる配線膜48とを、標準電極電位が両者の間
にあるベース膜52を介して接続することにより、良好
なオーミック接触を得ることができる。そして、配線膜
48はアルミニウムなどの低抵抗の金属から構成されて
いるので、配線抵抗を十分に小さくすることができる。
【0040】前記端子70は、下層の導電膜72と、上
層の導電膜74とから構成されている。下層の導電膜7
2は特に限定されないが、例えば前記第1の導電膜42
および電極膜60と同一の工程で形成され、タンタルあ
るいはタンタル合金からなることがプロセスの点から望
ましい。ただし、下層の導電膜72は、前記コンタクト
部50と同様に、陽極酸化によって表面が酸化されるこ
とを避けるために、前記電極膜60とは電気的に分離さ
れた状態で形成される。また、上層の導電膜74は特に
限定されないが、例えばアルミニウム膜では、酸性やア
ルカリ性の液に触れると、実装部分のコンタクト抵抗が
変動し信頼性の確保が難しいので、ITO膜で形成され
ることが望ましい。上層の導電膜74がITO膜から構
成される場合には、この導電膜74は、画素電極45お
よび第2の導電膜46a,46bの成膜と同時に形成す
ることができる点で有利である。
【0041】本実施の形態に係るバック・ツー・バック
構造のMIM型非線形素子は、図3に示すように、機能
的には、容量42と、双方向非線形素子44とを並列に
接続した回路と見なすことができる。バック・ツー・バ
ック構造のMIM型非線形素子40は、電圧−電流特性
の対称性が、クロス型のMIM型非線形素子に比べて優
れている。電圧−電流特性の対称性がよいとは、ある電
圧において、信号線たとえばデータ線から画素電極に電
流を流すときと、画素電極からデータ線に電流を流すと
きとの電流の絶対値の差が十分に小さいことである。
【0042】次に、前記MIM型非線形素子40を用い
た液晶表示パネルの一例について説明する。
【0043】図3は、前記MIM型非線形素子40を用
いたアクティブマトリクス方式の液晶表示パネルの等価
回路の一例を示す。この液晶表示パネル10は、走査信
号駆動回路100およびデータ信号駆動回路110を含
む。液晶表示パネル10には、信号線、すなわち複数の
走査線12および複数のデータ線14が設けられ、前記
走査線12は前記走査信号駆動回路100により、前記
データ線14は前記データ信号駆動回路110により駆
動される。そして、各画素領域16において、走査線1
2とデータ線14との間にMIM型非線形素子40と液
晶表示要素(液晶層)41とが直列に接続されている。
なお、図3では、MIM型非線形素子40が走査線12
側に接続され、液晶表示要素41がデータ線14側に接
続されているが、これとは逆にMIM型非線形素子40
をデータ線14側に、液晶表示要素41を走査線12側
に設ける構成としてもよい。
【0044】図4は、本実施の形態にかかる液晶表示パ
ネルの構造の一例を模式的に示す斜視図である。この液
晶表示パネル10は、2枚の基板、すなわちアクティブ
マトリクス基板200と対向基板300とが対向して設
けられ、これらの基板200,300間に液晶が封入さ
れている。前記アクティブマトリクス基板200は、前
述したように、基板30上に、絶縁膜31が形成されて
いる。この絶縁膜31の表面には、一方の信号線(走査
線12)が複数設けられている。そして、対向基板30
0は、基板32上に、前記走査線12に交差するように
データ線14が短冊状に複数形成されている。さらに、
画素電極45はMIM型非線形素子40を介して走査線
12に接続されている。
【0045】そして、走査線12とデータ線14とに印
加された信号に基づいて、液晶表示要素41を表示状
態,非表示状態またはその中間状態に切り替えて表示動
作を制御する。表示動作の制御方法については、一般的
に用いられる方法を適用できる。
【0046】(アクティブマトリクス基板の製造プロセ
ス)次に、たとえば図1および図2に示すアクティブマ
トリクス基板200の製造方法について説明する。
【0047】アクティブマトリクス基板200は、たと
えば以下のプロセスによって製造される。
【0048】(a)まず、基板30上に酸化タンタルか
らなる絶縁膜31が形成される。絶縁膜31は、たとえ
ばスパッタリング法で堆積したタンタル膜を熱酸化する
方法、あるいは酸化タンタルからなるターゲットを用い
たスパッタリングやコスパッタリング法により形成する
ことができる。この絶縁膜31は、第1の導電膜42の
密着性を向上させ、さらに基板30からの不純物の拡散
を防止するために設けられるものであるので、たとえば
50〜200nm程度の膜厚で形成される。
【0049】次いで、絶縁膜31上に、タンタルあるい
はタンタル合金からなる第1の導電膜42のための導電
膜が形成される。そして、この第1の導電膜42の形成
工程と同じ工程で、電極膜60の導電膜62、コンタク
ト部50のベース膜52および端子70の下層導電膜7
2のための導電膜が形成される。この導電膜は、スパッ
タリング法や電子ビーム蒸着法で形成することができ、
さらに、一般に用いられているフォトリソグラフィおよ
びエッチング技術によってパターニングされる。
【0050】そして、前記ベース膜52および下層導電
膜72は、前記電極膜60と分離してパターニングされ
る。
【0051】前記第1の導電膜42の膜厚は、MIM型
非線形素子の用途によって好適な値が選択され、通常1
00〜500nm程度とされる。タンタル合金からなる
第1の導電膜を形成する方法としては、混合ターゲット
を用いたスパッタリング法、コスパッタリング法あるい
は電子ビーム蒸着法などを用いることができる。タンタ
ル合金に含まれる元素としては、周期律表で6,7およ
び8族の元素、好ましくはタングステン、クロム、モリ
ブデン、レニウムなどの前述した元素を選択することが
できる。
【0052】(b)ついで、第1の導電膜42上に、酸
化タンタルからなる絶縁膜44が形成される。この絶縁
膜44は、陽極酸化法を用いて前記第1の導電膜42の
表面を酸化させることにより形成される。このとき、電
極膜60の表面も同時に酸化され、絶縁膜64が形成さ
れる。陽極酸化に用いられる化成液は特に限定されない
が、例えば0.01〜0.1重量%のクエン酸水溶液を
用いることができる。前記絶縁膜44は、その用途によ
って好ましい膜厚が選択され、たとえば20〜70nm
程度とされる。そして、電極膜60と、MIM型非線形
素子40を構成するための第1の導電膜42および絶縁
層44とは、通常のフォトリソグラフィおよびエッチン
グ技術によって両者を接続する部分68(図1参照)が
除去されて、両者は分離される。
【0053】(c)ついで、第2の導電膜46a,46
bおよび画素電極45のための、例えばITO膜からな
る透明導電膜が形成される。第2の導電膜46a,46
bおよび画素電極45の膜厚は、MIM型非線形素子の
用途によって好適な値が選択され、通常30〜200n
m程度とされる。この透明導電膜は、スパッタリング法
や電子ビーム蒸着法で形成することができる。そして、
前記第2の導電膜46a,46bおよび画素電極45
は、一般に用いられているフォトリソグラフィおよびエ
ッチング技術によってパターニングされる。
【0054】(d)次いで、アルミニウム、マグネシウ
ムなどの金属あるいはこれらの合金の膜をたとえばスパ
ッタリング法によって堆積させることにより、配線膜4
8のための導電膜が形成される。配線膜48は、たとえ
ば膜厚50〜300nmで形成され、通常使用されてい
るフォトリソグラフィおよびエッチング技術を用いてパ
ターニングされる。
【0055】(実験例)上述の方法によって形成された
コンタクト部50について、コンタクト抵抗を測定した
ところ、以下の結果が得られた。なお、コンタクト抵抗
はベース膜52を構成するタンタル膜の成膜後に400
℃で熱処理を行ったときのデータである。また、コンタ
クト抵抗はそれぞれコンタクト領域が10μm×10μ
mのときの値である。各膜の膜厚は、ベース膜としての
タンタル膜が300nm、配線膜としてのアルミニウム
膜が200nm、および第2の導電膜としてのITO膜
が50nmであった。
【0056】 タンタル膜−アルミニウム膜 1.4kΩ タンタル膜−ITO膜 10MΩ なお、素子のオン抵抗は200MΩ程度で、上記コンタ
クト抵抗は素子のオン抵抗に比べて充分に小さいことが
確認された。
【0057】(第2の実施の形態)図5は、本発明の第
2の実施の形態に係るアクティブマトリクス基板の液晶
駆動電極の一単位を模式的に示す平面図であり、図6
は、図5におけるB−B線に沿った部分を模式的に示す
断面図である。本実施の形態において、MIM型非線形
素子40は、前記第1の実施の形態と同様にバック・ツ
ー・バック構造を有する。本実施の形態において、前記
第1の実施の形態と実質的に同一の機能を有する部分に
は同一の符号を付して説明する。
【0058】本実施の形態が前記第1の実施の形態と異
なる点は、第2の導電膜46a,46bおよび配線膜4
8が同一の導電膜から形成され、第2のMIM型非線形
素子40bと画素電極45とがコンタクト部50を介し
て接続されている点にある。
【0059】具体的には、絶縁性ならびに透明性を有す
る基板、たとえばガラス,プラスチックなどからなる基
板30と、この基板30の表面に形成された絶縁膜31
と、タンタルあるいはタンタル合金からなる第1の導電
膜42と、この第1の導電膜42の表面に形成された絶
縁膜44と、この絶縁膜44の表面に形成され、相互に
離間した第2の導電膜46a,46bとから構成されて
いる。
【0060】すなわち、第1の導電膜42、絶縁膜44
および一方の第2の導電膜46aから第1のMIM型非
線形素子40aが構成され、第1の導電膜42、絶縁膜
44および他方の第2の導電膜46bから第2のMIM
型非線形素子40bが構成されている。そして、前記第
1のMIM型非線形素子40aの第2の導電膜46aは
信号線(走査線またはデータ線)48に接続され、前記
第2のMIM型非線形素子40bの第2の導電膜46b
はコンタクト部50を介して画素電極45に接続されて
いる。また、信号線48は、端子70に接続されてい
る。
【0061】そして、絶縁膜31、第1の導電膜42、
絶縁膜44および端子70については、前述した第1の
実施の形態と同様であるのでその詳細の説明を省略す
る。
【0062】前記第2の導電膜46a,46bおよび配
線膜48は、標準電極電位が−1V以下の金属あるいは
この金属を主成分とする合金から形成されている。この
ような金属としては、前述した第1の実施の形態におけ
る配線膜48と同様のものを用いることができる。
【0063】また、画素電極45はITO膜などの透明
導電膜によって形成されている。
【0064】前記コンタクト部50は、前記絶縁膜31
上に形成された、標準電極電位が−1Vより大きい導電
性のベース膜52と、このベース膜52の上に積層され
た、前記第2のMIM型非線形素子40bの第2の導電
膜46bの端部46cおよび前記画素電極45の端部4
5cとから構成されている。そして、前記第2の導電膜
46bの端部46cと前記画素電極45の端部45cと
は非接触の状態、つまり電気的に分離された状態で配置
されている。従って、前記画素電極45と前記第2の導
電膜46bとは、前記ベース膜52を介して電気的に接
続されている。
【0065】ここで特徴的なことは、前記ベース膜52
は、その標準電極電位がITO膜などの透明導電膜の標
準電極電位と、アルミニウムなどの第2の導電膜の標準
電極電位の中間の標準電極電位を有することである。具
体的には、前記ベース膜は、−1Vより大きい標準電極
電位、より好ましくは−1Vより大きく0V以下の標準
電極電位を有する。このようなベース膜を構成する導電
性物質としては、例えばタンタル、鉄、クロム、チタ
ン、ニッケル、スズ、鉛、モリブデンあるいはこれらの
合金などを例示することができ、特にタンタルあるいは
タンタル合金が望ましい。ベース膜をタンタルあるいは
タンタル合金によって構成する場合には、前記第1の導
電膜42および電極膜60を形成する工程によって同時
に形成することができる点で、プロセス上有利である。
【0066】このように、標準電極電位がプラスの透明
導電膜と標準電極電位が−1V以下の金属あるいはその
合金からなる第2の導電膜46bとを、標準電極電位が
両者の間にあるベース膜52を介して接続することによ
り、良好なオーミック接触を得ることができる。そし
て、配線膜48はアルミニウムなどの低抵抗の金属から
構成されているので、配線抵抗を十分に小さくすること
ができる。
【0067】上述したアクティブマトリクス基板300
は、基本的には、第1の実施の形態のアクティブマトリ
クス基板200の製造方法と同様のプロセスによって製
造することができる。両者が異なるのは、本実施の形態
では、配線膜48の形成工程でMIM型非線形素子40
を構成する第2の導電膜46a,46bが同時に形成さ
れることである。
【0068】(第3の実施の形態)図7は、本発明の第
3の実施の形態に係るアクティブマトリクス基板の液晶
駆動電極の一単位を模式的に示す平面図であり、図8
は、図7におけるC−C線に沿った部分を模式的に示す
断面図である。このアクティブマトリクス基板400を
構成するMIM型非線形素子20は、クロス構造を有す
る。
【0069】つまり、MIM型非線形素子20は、第1
の導電膜22と、この第1の導電膜22の表面に形成さ
れた絶縁膜24と、この絶縁膜24の表面に形成された
第2の導電膜26とから構成されている。そして、第1
の導電膜26は電極膜60に接続され、第2の導電膜2
6の端部26cはコンタクト部50を介して画素電極4
5に接続されている。
【0070】そして、絶縁膜31、第1の導電膜22、
絶縁膜24および端子70については、前述した第1の
実施の形態と同様であるのでその詳細の説明を省略す
る。
【0071】前記第2の導電膜26および配線膜48
は、標準電極電位が−1V以下の金属あるいはこの金属
を主成分とする合金から形成されている。このような金
属としては、前述した第1の実施の形態における配線膜
48と同様のものを用いることができる。
【0072】また、画素電極45はITO膜などの透明
導電膜によって形成されている。
【0073】前記コンタクト部50は、前記絶縁膜31
上に形成された、標準電極電位が−1Vより大きい導電
性のベース膜52と、このベース膜52の上に積層され
た、前記MIM型非線形素子20の第2の導電膜26の
端部26cおよび前記画素電極45の端部45cとから
構成されている。そして、前記第2の導電膜26の端部
26cと前記画素電極45の端部45cとは非接触の状
態、つまり電気的に分離された状態で配置されている。
従って、前記画素電極45と前記第2の導電膜26と
は、前記ベース膜52を介して電気的に接続されてい
る。
【0074】ここで特徴的なことは、前記ベース膜52
は、前述した第1および第2の実施の形態と同様に、そ
の標準電極電位がITO膜などの透明導電膜の標準電極
電位と、アルミニウムなどの第2の導電膜の標準電極電
位の中間の標準電極電位を有することである。具体的に
は、前記ベース膜は、−1Vより大きい標準電極電位、
より好ましくは−1Vより大きく0V以下の標準電極電
位を有する。このようなベース膜を構成する導電性物質
としては、例えばタンタル、鉄、クロム、チタン、ニッ
ケル、スズ、鉛、モリブデンあるいはこれらの合金など
を例示することができ、特にタンタルあるいはタンタル
合金が望ましい。ベース膜をタンタルあるいはタンタル
合金によって構成する場合には、前記第1の導電膜22
および電極膜60を形成する工程によって同時に形成す
ることができる点で、プロセス上有利である。
【0075】このように、標準電極電位がプラスの透明
導電膜と標準電極電位が−1V以下の金属あるいはその
合金からなる第2の導電膜26とを、標準電極電位が両
者の間にあるベース膜52を介して接続することによ
り、良好なオーミック接触を得ることができる。そし
て、前記第1の導電膜22と接続された電極膜60上に
は配線膜48が形成され、しかも配線膜48はアルミニ
ウムなどの低抵抗の金属から構成されているので、配線
膜48がない場合に比べて配線抵抗を小さくすることが
できる。
【0076】上述したアクティブマトリクス基板400
は、基本的には、第1の実施の形態のアクティブマトリ
クス基板200の製造方法と同様のプロセスによって製
造することができる。両者が異なるのは、本実施の形態
では、配線膜48の形成工程でMIM型非線形素子20
を構成する第2の導電膜26が同時に形成されること、
電極膜60とMIM型非線形素子20を構成する第1の
導電膜22および絶縁膜24とを分離する工程がないこ
と、である。
【0077】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるアクティブ
マトリクス基板の要部を模式的に示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A線に沿った断面図である。
【図3】本発明にかかる液晶表示パネルの等価回路を示
す図である。
【図4】本発明にかかる液晶表示パネルの斜視図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかるアクティブ
マトリクス基板の要部を模式的に示す平面図である。
【図6】図5におけるB−B線に沿った断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態にかかるアクティブ
マトリクス基板の要部を模式的に示す平面図である。
【図8】図7におけるC−C線に沿った断面図である。
【符号の説明】
10 液晶表示パネル 12 走査線 14 データ線 16 画素領域 20,40 MIM型非線形素子 22,42 第1の導電膜 24,44 絶縁膜 26,46a,46b 第2の導電膜 48 信号線 50 コンタクト部 52 ベース膜 60 電極膜 70 端子 200,300,400 アクティブマトリクス基板

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板、この基板上に所定のパターンで配
    設された信号線、この信号線に接続された2端子型非線
    形素子、およびこの2端子型非線形素子に接続された透
    明導電膜からなる画素電極を備え、 前記2端子型非線形素子は、前記基板上に積層された、
    第1の導電膜、この第1の導電膜の陽極酸化膜からなる
    絶縁膜および第2の導電膜を含み、 前記第2の導電膜は、透明導電膜からなり、かつコンタ
    クト部を介して前記信号線に接続され、 前記信号線を構成する配線膜は、標準電極電位が−1V
    以下の金属あるいはこの金属を主成分とする合金からな
    り、 前記コンタクト部は、前記基板の上に形成された、標準
    電極電位が−1Vより大きい導電性のベース膜、このベ
    ース膜の上に積層された、前記第2の導電膜および前記
    配線膜を含み、かつ前記第2の導電膜の端部と前記配線
    膜の端部とは非接触の状態で形成され、前記第2の導電
    膜と前記配線膜とは前記ベース膜を介して電気的に接続
    されることを特徴とするアクティブマトリクス基板。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1の導電膜は、タンタルあるいはタンタル合金で
    あることを特徴とするアクティブマトリクス基板。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 前記第2の導電膜は、インジウム・スズ酸化物(IT
    O)からなることを特徴とするアクティブマトリクス基
    板。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、 前記配線膜を構成する金属は、アルミニウムまたはマグ
    ネシウムからなることを特徴とするアクティブマトリク
    ス基板。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、 前記ベース膜は、前記第1の導電膜を構成する導電性物
    質と同じ物質からなることを特徴とするアクティブマト
    リクス基板。
  6. 【請求項6】 基板、この基板上に所定のパターンで配
    設された信号線、この信号線に接続された2端子型非線
    形素子、およびこの2端子型非線形素子に接続された透
    明導電膜からなる画素電極を備え、 前記2端子型非線形素子は、前記基板上に積層された、
    第1の導電膜、この第1の導電膜の陽極酸化膜からなる
    絶縁膜および第2の導電膜を含み、 前記第2の導電膜および前記信号線を構成する配線膜
    は、標準電極電位が−1V以下の金属あるいはこの金属
    を主成分とする合金からなり、 前記第2の導電膜は、コンタクト部を介して前記画素電
    極に接続され、 前記コンタクト部は、前記基板の上に形成された、標準
    電極電位が−1Vより大きい導電性のベース膜、このベ
    ース膜の上に積層された、前記第2の導電膜および前記
    画素電極を含み、かつ前記第2の導電膜の端部と前記画
    素電極の端部とは非接触の状態で形成され、前記第2の
    導電膜と前記画素電極とは前記ベース膜を介して電気的
    に接続されることを特徴とするアクティブマトリクス基
    板。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記第1の導電膜は、タンタルあるいはタンタル合金で
    あることを特徴とするアクティブマトリクス基板。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において、 前記画素電極は、インジウム・スズ酸化物(ITO)か
    らなることを特徴とするアクティブマトリクス基板。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかにおいて、 前記第2の導電膜および配線膜を構成する金属は、アル
    ミニウムまたはマグネシウムからなることを特徴とする
    アクティブマトリクス基板。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし9のいずれかにおい
    て、 前記ベース膜は、前記第1の導電膜を構成する導電性物
    質と同じ物質からなることを特徴とするアクティブマト
    リクス基板。
  11. 【請求項11】(a)基板上に、第1の導電膜、この第
    1の導電膜と連続し陽極酸化時に電極として機能する電
    極膜、および、前記第1の導電膜および前記電極膜と連
    続しない導電性のベース膜を形成する工程であって、前
    記ベース膜は標準電極電位が−1Vより大きい導電性物
    質によって形成される工程、(b)前記第1の導電膜上
    に、陽極酸化によって絶縁膜を形成する工程、(c)前
    記絶縁膜上に透明導電膜からなる第2の導電膜を形成す
    る工程、および(d)信号線を構成する配線膜を、標準
    電極電位が−1V以下の金属あるいはこれらの金属を主
    成分とする合金によって形成する工程、を含み、 前記ベース膜上に、前記第2の導電膜の端部と前記配線
    膜の端部とが非接触の状態で形成されることを特徴とす
    るアクティブマトリクス基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 前記第1の導電膜は、タンタルあるいはタンタル合金で
    あることを特徴とするアクティブマトリクス基板の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12において、 前記第2の導電膜は、インジウム・スズ酸化物(IT
    O)からなることを特徴とするアクティブマトリクス基
    板の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項11ないし13のいずれかにお
    いて、 前記配線膜を構成する金属は、アルミニウムまたはマグ
    ネシウムからなることを特徴とするアクティブマトリク
    ス基板の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項11ないし14のいずれかにお
    いて、 前記ベース膜は、前記第1の導電膜および前記電極膜を
    形成する工程と同一の成膜およびパターニング工程で形
    成されることを特徴とするアクティブマトリクス基板の
    製造方法。
  16. 【請求項16】(a)基板上に、第1の導電膜、この第
    1の導電膜と連続し陽極酸化時に電極として機能する電
    極膜、および、前記第1の導電膜および前記電極膜と連
    続しない導電性のベース膜を形成する工程であって、前
    記ベース膜は標準電極電位が−1Vより大きい導電性物
    質によって形成される工程、(b)前記第1の導電膜上
    に、陽極酸化によって絶縁膜を形成する工程、(c)透
    明導電膜からなる画素電極を形成する工程、および
    (d)信号線を構成する配線膜および前記絶縁膜上の第
    2の導電膜を、標準電極電位が−1V以下の金属あるい
    はこれらの金属を主成分とする合金によって形成する工
    程、を含み、 前記ベース膜上に、前記第2の導電膜の端部と前記画素
    電極の端部とが非接触の状態で形成されることを特徴と
    するアクティブマトリクス基板の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項16において、 前記第1の導電膜は、タンタルあるいはタンタル合金で
    あることを特徴とするアクティブマトリクス基板の製造
    方法。
  18. 【請求項18】 請求項16または17において、 前記画素電極は、インジウム・スズ酸化物(ITO)か
    らなることを特徴とするアクティブマトリクス基板の製
    造方法。
  19. 【請求項19】 請求項16ないし18のいずれかにお
    いて、 前記配線膜および前記第2の導電膜を構成する金属は、
    アルミニウムまたはマグネシウムからなることを特徴と
    するアクティブマトリクス基板の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項16ないし19のいずれかにお
    いて、 前記ベース膜は、前記第1の導電膜および前記電極膜を
    形成する工程と同一の成膜およびパターニング工程で形
    成されることを特徴とするアクティブマトリクス基板の
    製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項1〜10のいずれかに記載のア
    クティブマトリクス基板、 前記アクティブマトリクス基板の画素電極に対向する位
    置に信号線を備えた対向基板、および、 前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板との間に
    封入された液晶層、を含むことを特徴とする液晶表示パ
    ネル。
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