JPH11109205A - 表面波モータ内蔵レンズ鏡筒 - Google Patents

表面波モータ内蔵レンズ鏡筒

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JPH11109205A
JPH11109205A JP9265232A JP26523297A JPH11109205A JP H11109205 A JPH11109205 A JP H11109205A JP 9265232 A JP9265232 A JP 9265232A JP 26523297 A JP26523297 A JP 26523297A JP H11109205 A JPH11109205 A JP H11109205A
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JP
Japan
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lens barrel
ring
ratio
wave motor
built
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JP9265232A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Fukino
邦博 吹野
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens
    • G02B7/102Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens controlled by a microcomputer

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動焦点調節の操作性が良好であって、撮影
条件によって回転比率を変更することができる表面波モ
ータ内蔵レンズ鏡筒を提供することである。 【解決手段】 ローラ25は、固定子6に回転自在に取
り付けられており、中間リング7を介して手動操作環1
0に加圧接触させられている。固定子6は、モード切替
スイッチ20を手動焦点調節モードに設定しているとき
には、回転子9と加圧接触し、カムリング4と一体的に
回転可能である。回転比率設定リング28を円周方向に
回転させて、ローラ25の大径部25aを切替リング2
9に接触させたり、ローラ25の小径部25bを切替リ
ング30に接触させたりできる。このために、手動操作
環10に対するカムリング4(固定子6)の回転角度の
比率を2段階に切り替えることができる。その結果、撮
影時に手動操作環10が回転すると、焦点調節用光学系
L1,L2を速く又は遅く駆動することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面波モータを用
いて撮影レンズを駆動する表面波モータ内蔵レンズ鏡筒
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の表面波モータ内蔵レンズ
鏡筒として、例えば、特開平8−98191号公報に記
載されたレンズ鏡筒が知られている。特開平8−981
91号公報に記載された表面波モータ内蔵レンズ鏡筒
は、表面波モータの固定体と手動操作部材とを、固定筒
に対して回転可能となるように一体的に連結し、モード
選択部材は、電気的なスイッチのみとしている。このレ
ンズ鏡筒は、モード選択部材によって手動焦点調節モー
ドを選択したときには、表面波モータの移動体と固定体
とが一体となり、手動操作部材の手動操作に連動して回
転することにより、撮影光学系が駆動する。また、自動
焦点調節モードを選択したときには、固定筒に対して固
定体が固定し、移動体の回転によって、撮影光学系が移
動する。このために、手動焦点調節モード時に、表面波
モータの移動体と固定体との接触面を損傷することな
く、撮影光学系を駆動することが可能となる。
【0003】図3は、従来の表面波モータ内蔵レンズ鏡
筒を示した断面図である。図4は、従来の表面波モータ
内蔵レンズ鏡筒のローラを軸方向外側から見た部分側面
図である。図5は、従来の表面波モータ内蔵レンズ鏡筒
の電源供給部を示した断面図である。図6は、従来の表
面波モータ内蔵レンズ鏡筒の概略的なブロック図であ
る。なお、図3に示す状態は、焦点調節用光学系L2,
L3が表面波モータMoの回動力によって駆動される自
動焦点調節モードの状態であり、モード切替スイッチ2
0は、自動焦点調節モードに設定されている。
【0004】図3に示すように、焦点調節用光学系L
2,L3は、レンズ保持筒2に保持され、光軸方向に移
動することより焦点調節が行なわれる。レンズ保持筒2
は、固定鏡筒1の中央中径部1aの内周に、光軸方向に
移動可能に嵌め込まれている。レンズ保持筒2の外周部
には、ピン3が突出して取り付けられている。ピン3
は、固定鏡筒1の中央中径部1aに設けられた光軸と平
行な案内溝を貫通して、その先端部は、カムリング4の
内周面に設けられたカム溝4aと係合している。
【0005】カムリング4は、その内周部において、固
定鏡筒1の中央中径部1aの外周部を嵌め込んでいる。
カムリング4の内周面には、円周溝4bが形成されてお
り、中央中径部1aの外周部に突出して取り付けられた
ピン5がこの円周溝4bに移動自在に嵌め込まれてい
る。このために、このカムリング4は、光軸方向に不動
であって、光軸を中心として所定角度のみ回転可能にな
っている。また、カムリング4の右方大径外周部4cに
は、距離目盛が表示されている。
【0006】表面波モータMoの固定子6は、光軸を中
心として回転し、表面波を発生するものである。固定子
6は、その内周部において、固定鏡筒1の中央小径部1
cの外周部を嵌め込んいる。固定子6の外周面には、光
軸と直交する方向に回転軸線を有する回転軸26が複数
取り付けられており、この回転軸26には、回転自在に
ローラ25が取り付けられている。
【0007】表面波モータMoの回転子9は、固定子6
が発生する表面波によって光軸を中心として回転し、焦
点調節用光学系L2,L3を駆動するための駆動力を発
生するものである。回転子9は、固定子6と摩擦接触し
ており、ベアリング12を介して、固定子6に対して回
転自在に設けられている。回転子9の左方側には、係合
溝9aが設けられており、カムリング4の右方大径内周
部に設けられた係合突起4dと係合している。このため
に、固定子6が表面波を発生すると、回転子9とカムリ
ング4は、この表面波によって光軸を中心として一体的
に回転する。また、回転子9は、付勢部材14によっ
て、円板13を介して固定子6と摩擦接触している。
【0008】手動操作環10は、撮影者による外部操作
によって焦点調節用光学系L2,L3を光軸方向に駆動
するためのものである。手動操作環10は、その両端部
が、固定鏡筒1の大径部1dと左方大径部1eとにそれ
ぞれ嵌め込まれており、光軸方向には不動であり、光軸
を中心に回転自在である。手動操作環10の内周部に
は、透明な合成樹脂によって形成された中間リング7が
回転可能に設けられている。
【0009】付勢部材11は、自動焦点調節モード時に
固定子6が容易に回転しないように、固定鏡筒1の大径
部1dの内周面に、ローラ25を介して固定子6を押圧
して、所定の摩擦トルクを与えるものである。付勢部材
11は、図3に示すように、固定鏡筒1の中央小径部1
cと固定子6との間に設けられている。
【0010】付勢部材27は、固定鏡筒1の大径部1d
の内周面に、ローラ25を介して中間リング7を押圧し
て、これら3者を摩擦接触させるためのものである。付
勢部材27は、手動操作環10と中間リング7との間に
設けられている。
【0011】ローラ25は、手動操作環10の回転角度
を表面波モータMoの固定子6(カムリング4)の回転
角度に、任意の比率で伝達可能とするためのものであ
る。ローラ25は、内輪が金属により形成されており、
その外周にゴムが被せられている。ローラ25は、図4
に示すように、その外周面に、直径Dbの大径部25a
と、直径Db’(Db>Db’)の小径部25bとの二
つの部位が形成されている。ローラ25は、その外径が
回転軸26の軸方向に変化しており、その外周面は段差
を有している。ローラ25は、中間リング7の側面に直
径Db’の小径部25bが当接し、固定鏡筒1の大径部
1dの側面に、直径Dbの大径部25aが当接してい
る。したがって、手動操作環10を回転操作すると、ロ
ーラ25は、中間リング7と固定鏡筒1の大径部1dと
の間を転動して、固定子6は、固定鏡筒1の中央小径部
1cの外周上を光軸を中心に回転する。このときに、中
間リング7の回転角度に対する固定子6(カムリング
4)の回転角度の比率Rrは、遊星歯車装置の原理によ
り、以下の式(1)によって表される。 Rr=(Db・Dc)/(Da・Db’+Db・Dc) 式(1) ただし、Daは、固定鏡筒1のローラ25と当接してい
る部位の直径であり、Dcは、中間リング7のローラ2
5と当接している部位の直径である。
【0012】窓部材8は、図3に示すように、透明な合
成樹脂により形成されている中間リング7を通して、カ
ムリング4の右方大径外周部4cに表示されている距離
目盛を読み取るためのものである。窓部材8は、固定鏡
筒1の大径部1dに設けられており、透明な合成樹脂に
よって形成されている。
【0013】ガラスエポキシ板15は、固定子6に固定
されており、図5に示すように、導体部分15aがリン
グ状に全周に渡って設けられている。このために、その
導体部分15a上をブラシ16が摺動して、固定子6が
何れの角度位置にあっても、固定子6に対して電気的な
接続が可能となっている。なお、ガラスエポキシ板15
は、リング状の部分からオフセットした位置にスルーホ
ール15bが設けられており、導体部分15aは、ガラ
スエポキシ板15の裏面の導体部分に通じ、その裏面か
ら固定子6に電気的に接続されている。押え板17は、
ブラシ16をブラシ固定板18に固定する板である。ブ
ラシ固定板18は、固定鏡筒1に小ねじ19により固定
されている。
【0014】モード切替スイッチ20は、図3に示すよ
うに、固定鏡筒1にスライド可能に設けられおり、図中
M方向にスライドさせたときは手動焦点調節モード、A
方向にスライドさせたときは自動焦点調節モードになる
スイッチである。モード切替スイッチ20は、図6に示
すモード選択部21に対応し、各モードに応じて電気信
号を発生する構成であり、自動焦点調節モードに切り替
えたときには、表面波モータMoに電源部100が電源
を供給する。切替板21は、図3に示すように、モード
切替スイッチ20に小ねじ23によって固定されてい
る。板ばね22は、固定鏡筒1に小ねじ24にて固定さ
れている。板ばね22は、固定子6の外周部に複数個設
けた係合溝6aに係脱可能である。
【0015】モード切替スイッチ20がM方向にスライ
ドしたとき、すなわち手動焦点調節モードに切り替えた
ときには、切替板21も同時に移動する。そして、切替
板21は、板ばね22を図中点線で示すように押し下げ
て、板ばね22は、係合溝6aから離脱する。固定子6
の係合溝6aから板ばね22が離脱している状態では、
手動操作環10は回転可能である。
【0016】モード切替スイッチ20がA方向にスライ
ドしたとき、すなわち手動焦点調節モードから自動焦点
調節モードへモード切り替えたときには、切替板21も
同時に移動する。そして、板ばね22は、図中実線で示
したように、最初の状態に復帰して、固定子6の係合溝
6aに係合する。その結果、手動操作環10は、回転が
阻止される。
【0017】なお、固定子6と回転子9との摩擦トルク
をA、固定鏡筒1と固定子6との摩擦トルクをB、レン
ズ保持筒2の駆動に要するトルクをCとすると、C<B
<Aの条件が満たされる。
【0018】(自動焦点調節モードの説明)つぎに、従
来の表面波モータ内蔵レンズ鏡筒の動作について説明す
る。図3に示すように、自動焦点調節モード時には、モ
ード切替スイッチ20はA位置にあり、図中実線で示す
ように、固定子6の係合溝6aと板ばね22とが係合し
ている。このために、手動操作環10の回転が阻止され
て、固定子6も回転できない状態となっている。ここ
で、図示しない制御機構(図6に示す電源部100に対
応)によって表面波モータMoに電源を供給すると、固
定子6に表面進行波が発生し、回転子9が円周方向に回
転する。回転子9の左方側の係合溝9aは、カムリング
4に設けられた係合突起4dと係合しているために、回
転子9が回転すると、回転子9とカムリング4とが一体
的に回転する。そして、カムリング4が回転すると、レ
ンズ保持筒2が光軸に沿って移動して、焦点調節用光学
系L1,L2が焦点調節を行う。
【0019】(手動焦点調節モードの説明)手動焦点調
節モード時には、モード切替スイッチ20が図中M方向
にスライドする。これにより、表面波モータMoへの電
源供給が断たれる。モード切替スイッチ20がM方向に
スライドすると、モード切替スイッチ20に固定した切
替板21も同時に移動して、固定鏡筒1に固定した板ば
ね22を押し下げる。このために、板ばね22は、固定
子6の外周部に設けた係合溝6aから離脱する。係合溝
6aと板ばね22とが離脱している状態では、手動操作
環10は回転可能であり、しかも、表面波モータMoへ
の電源供給が断たれているために、表面波モータMoは
駆動せずに、固定子6と回転子9とは、付勢部材14に
よって強く押し付けられた状態にある。
【0020】さらに、固定子6と回転子9との摩擦トル
クAと、レンズ保持筒2の駆動に要するトルクCとは、
C<Aの条件が満たされているために、手動操作環10
が回転すると、固定子6と回転子9とが中間リング7を
介して一体的に回転することになる。回転子9の左方端
の係合溝9aは、カムリング4に設けた係合突起4dに
係合しているために、回転子9が回転すると、回転子9
とカムリング4とが一体的に回転する。カムリング4が
回転すると、レンズ保持筒2が光軸方向に移動して、焦
点調節用光学系L1,L2が焦点調節を行う。
【0021】従来の表面波モータ内蔵レンズ鏡筒は、自
動焦点調節モード時には、モード切替スイッチ20がA
位置にあり、固定子6の外周部に設けた係合溝6aと板
ばね22とが係合している。このために、手動操作環1
0の回転は阻止されており、固定子6も回転できない状
態になっている。しかし、係合溝6aと板ばね22とが
係合していなくても、固定鏡筒1と固定子6との摩擦ト
ルクBと、レンズ保持筒2の駆動に要するトルクCと
は、C<Bの条件が満たされている。このために、固定
子6が回転せずに、回転子9のみが回転する。つまり、
自動焦点調節モードと手動焦点調節モードとの切替え
は、表面波モータMoへの電源供給を行なうか否かによ
って簡単に切り替えることができる。
【0022】したがって、予め任意の撮影距離を記憶し
ておいて、別の撮影距離により撮影した後に、その記憶
した撮影距離にレンズを駆動するゴーホーム撮影機能
や、自動焦点調節モードによる撮影中に、手動操作環1
0を回転して手動焦点調節モードに瞬時に切り替える手
動焦点調節モード優先撮影を行なうときには、機械的な
切替えが不必要となる。このために、これらの機能又は
モードの切替えを迅速に行なう機構を組み込むことが非
常に容易になる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】従来の表面波モータ内
蔵レンズ鏡筒は、式(1)に示すように、DaとDcと
がほぼ等しいときには、Db及びDb’の比率を変える
ことにより回転比率Rrを任意の値に定めることができ
る。また、DaとDcが等しくないときであっても、D
aからDcまでの全パラメータを調節することにより、
同じように回転比率Rrを任意の値に定めることができ
る。したがって、従来の表面波モータ内蔵レンズ鏡筒
は、カムリング4の回転可能な角度によらず、撮影距離
∞位置から至近位置まで手動操作環10が回転するのに
要する角度を、微妙な手動操作調節を行うのに十分な大
きさに定めることができる。しかし、DaからDcまで
の全パラメータを調節できても、いったんある値に設定
して製品化してしまうと、後から変更することは改造を
行わなければ不可能である。したがって、撮影中に、撮
影条件によって回転比率を変更することができず、焦点
調節の自由度が制限されるという問題があった。
【0024】本発明の課題は、手動焦点調節の操作性が
良好であって、撮影条件によって回転比率を変更するこ
とができる表面波モータ内蔵レンズ鏡筒を提供すること
である。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容
易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付
して説明するが、これに限定されるものではない。すな
わち、請求項1の発明は、撮影光学系(L2,L3)
と、固定鏡筒(1)と、前記固定鏡筒に光軸を中心とし
て回転自在に支持され、表面波を発生可能な固定体
(6)、及びこの固定体と摩擦接触し、前記表面波によ
り光軸を中心に回転して前記撮影光学系を駆動する駆動
力を発生可能な移動体(9)とを有する表面波モータ
(Mo)と、外部操作により前記撮影光学系を駆動可能
な手動操作部(10)と、前記手動操作部の回転角度を
前記表面波モータの固定体の回転角度に複数の比率(R
r)で伝達可能な回転角変換装置(25a,25b)
と、前記比率を特定の比率に切り替える回転比率切替装
置(28,29,30)とを含むことを特徴とする表面
波モータ内蔵レンズ鏡筒である。
【0026】請求項2の発明は、請求項1に記載の表面
波モータ内蔵レンズ鏡筒において、前記回転角変換装置
は、前記固定体(1)に設けられ、前記手動操作部と回
転自在に接触し、かつ、外径が異なる複数の異径部(2
5a,25b)を有する回転体(25)を備え、前記回
転比率切替装置は、前記固定鏡筒に設けられ、前記異径
部との接触を組み合わせて、前記比率を特定の比率に切
り替える複数の切替リング(29,30)を備えること
を特徴とする表面波モータ内蔵レンズ鏡筒である。
【0027】請求項3の発明は、請求項2に記載の表面
波モータ内蔵レンズ鏡筒において、前記手動操作部と前
記切替リングとを前記回転体を介して加圧接触させる付
勢部(27)を備えることを特徴とする表面波モータ内
蔵レンズ鏡筒である。
【0028】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
に記載の表面波モータ内蔵レンズ鏡筒において、前記回
転体は、光軸と直交する方向に外径(Db,Db’)が
変化する第1のローラ(25a)及び第2のローラ(2
5b)を少なくとも備え、前記回転比率切替装置は、互
いに光軸方向に前後動し、前記第1のローラと接触する
第1の切替リング(29)、及び、前記第2のローラと
接触する第2の切替リング(30)を少なくとも備え、
前記比率を第1の比率又は第2の比率に切り替えること
を特徴とする表面波モータ内蔵レンズ鏡筒である。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、図面を参照して、本発明の第1
実施形態について、さらに詳しく説明する。図1は、本
発明の第1実施形態に係る表面波モータ内蔵レンズ鏡筒
を示した断面図である。図2は、第1実施形態に係る表
面波モータ内蔵レンズ鏡筒のローラ及び切替リングを軸
方向外側から見た部分側面図である。ここで、図2
(B)は、回転比率設定リング28の駆動ピン28a
が、位置Bから位置Cまで角度θだけ回転した状態を示
す部分側面図である。なお、図3から図6までに示した
従来の表面波モータ内蔵レンズ鏡筒と同一の部材は、同
一の符号を付し、その部材の詳細な説明は省略する。
【0030】回転比率設定リング28は、撮影者による
操作によって回転し、表面波モータMoの固定子6の回
転角度と手動操作環10の回転角度との比率を特定の比
率に切り替えるためのものである。回転比率設定リング
28は、図1に示すように、その内周部において、固定
鏡筒1の大径部1dの外周部を嵌め込み、図2に示す位
置Bと位置Cとの間で回転可能である。回転比率設定リ
ング28は、図1に示すように、その内周面から突出
し、図2に示すように、切替リング29,30のカム溝
29b,30bに移動自在に嵌まり込む駆動ピン28a
を備えている。
【0031】切替リング29,30は、互いに光軸方向
に前後移動することによって、ローラ25の大径部25
a、小径部25bにそれぞれ接触し、固定子6の回転角
度と手動操作環10の回転角度との比率を特定の比率に
切り替えるためのものである。切替リング29は、図1
に示すように、回転比率設定リング28の内側であっ
て、固定鏡筒1の大径部1dの内周面に嵌め込まれてお
り、切替リング30は、切替リング29の内周面に嵌め
込まれている。切替リング29,30には、図2に示す
ように、固定鏡筒1の大径部1dの内周部に形成した直
進ガイド1fが移動自在に嵌まり込む直進溝29aと、
カム溝29bとが形成されている。また、切替リング3
0には、直進ガイド1fが移動自在に嵌まり込む直進溝
30aと、カム溝30bとが形成されている。
【0032】つぎに、本発明の第1実施形態に係る表面
波モータ内蔵レンズ鏡筒の固定子の回転角度と手動操作
環の回転角度との比率を特定の比率に切り替える動作を
説明する。図2(A)に示す状態において、回転比率設
定リング28が回転すると、駆動ピン28aは、切替リ
ング29,30のカム溝29b,30bに沿って、位置
Bから位置Cまで移動する。切替リング29,30は、
直進溝29a,30aに嵌まり込む直進ガイド1fによ
って、光軸方向に所定量だけ直進移動が可能なように規
制されている。カム溝29bは、駆動ピン28aの駆動
による駆動力を受けるために、切替リング29は、図2
(A)に示すように、ローラ25の大径部25aと接触
した状態から光軸方向に移動を開始して、大径部25a
から離間する。一方、切替リング30は、図2(A)に
示すように、ローラ25の小径部25bと離間した状態
から光軸方向に移動を開始して、図2(B)に示すよう
に、小径部25bと接触する。手動操作環10を回転操
作すると、ローラ25は、中間リング7と切替リング2
9又は切替リング30との間を転動して、固定子6は、
固定鏡筒1の中央小径部1cの外周上を光軸を中心に回
転する。
【0033】図2(A)に示す状態では、手動操作環1
0の回転角度に対するカムリング4の回転角度の比率R
rは、以下の式(1)により表される。 Rr=(Db・Dc)/(Da・Db’+Db・Dc) 式(1) つぎに、回転比率設定リング28がθ角度回転して、図
2(B)に示す状態になると、中間リング7及び切替リ
ング30がローラ25の小径部25bに当接するため
に、Db=Db’となる。その結果、手動操作環10の
回転角度に対するカムリング4の回転角度の比率Rr’
は、以下の式(2)により表される。 Rr’=(Db’・Dc)/(Da・Db’+Db’・Dc)=Dc/(Da +Dc) 式(2)
【0034】本発明の第1実施形態に係る表面波モータ
内蔵レンズ鏡筒は、回転比率設定リング28を回転させ
ることによって、切替リング29を大径部25aに接触
させたり、切替リング30を小径部25bに接触させる
ことができる。このために、手動操作環10の回転角度
に対するカムリング4(固定子6)の回転角度の比率を
2段階に切り替えることができる。その結果、手動操作
環10を撮影時に回転させて、焦点調節用光学系L1,
L2を光軸方向に駆動させるときに、カムリング4の回
転角度が2段階に可変されて、焦点調節用光学系L1,
L2を速く又は遅く駆動させることができる。例えば、
図2(A)に示す状態において、大径部25aの直径D
bが小径部25bの直径Db’の2倍であるときには、
直径Dbと直径Dcとが略等しいとすると、手動操作環
10に対するカムリング4(固定子6)の回転角度の比
率を約2/3にすることができる。したがって、図2
(A)に示すように、切替リング29が大径部25aに
接触した状態で手動操作環10を回転したときには、図
2(B)に示す状態のときよりも、焦点調節用光学系L
1,L2が大きく駆動して、おおよその焦点調節をする
ことができる。一方、図2(B)に示すように、切替リ
ング30が小径部25bに接触した状態で手動操作環1
0が回転したときには、焦点調節用光学系L1,L2が
小刻みに駆動して、細かく焦点調節をすることができ
る。
【0035】また、本発明の第1実施形態では、カムリ
ング4が所定角度回転し、回転制限に当たって停止した
後に、さらに手動操作環10が回転すると、手動操作環
10と中間リング7は、付勢部材27との当接面で滑
る。このために、中間リング7から先に過大なトルクが
かかることがなく、不用意に内部の構成要素を破壊する
ことがない。
【0036】(他の実施形態)以上説明した実施形態に
限定されることなく、種々の変形や変更が可能であっ
て、それらも本発明の均等の範囲内である。本発明の第
1実施形態に係る表面波モータ内蔵レンズ鏡筒は、切替
リング29,30が大径部25a、小径部25bにそれ
ぞれ接触して、手動操作環10及びカムリング4の回転
角度の比率を2段階に切り替えているが、これに限定す
るものではない。例えば、ローラ25に3つ以上の段部
(異径部)を形成し、各段部と接触可能な切替リングを
3つ以上設けて、手動操作環10及びカムリング4の回
転角度の比率を3段階以上に切り替えることもできる。
【0037】また、ローラ25は、金属により形成され
た内輪の外周にゴムを被せているが、ローラ25全体を
金属、合成樹脂又はゴムなどのどれか1種類で形成して
もよいし、どれか2種類を組合わせてもよい。
【0038】さらに、本発明の第1実施形態では、ロー
ラ25を例に挙げて説明したが、これは段付小歯車であ
ってもよい。この場合には、中間リング7の右端及び固
定筒1の大径部1dに、その小歯車と噛み合う環状の歯
車を形成する。これらの歯車は、付勢部材27によって
付勢されるために、バックラッシュを取り除くことがで
きる。
【0039】本発明の第1実施形態に係る表面波モータ
内蔵レンズ鏡筒は、カムリング4が所定角度回転し、回
転制限に当たって停止した後に、さらに手動操作環10
が回転すると、手動操作環10と中間リング7は、付勢
部材27との当接面で滑り、過大なトルクが中間リング
7から先にかからないように構成しているが、これに限
定するものではない。例えば、手動操作環10と中間リ
ング7を一体にするとともに、付勢部材27によって押
圧して、ローラ25との当接面で滑るように構成しても
よい。
【0040】本発明の第1実施形態では、自動焦点モー
ド時に固定子6が容易に回転しないように、付勢部材1
1によって、固定鏡筒1の大径部1dの内周面に固定子
6を押圧し、所定の摩擦トルクを与えている。また、中
間リング7及びローラ25を介して、付勢部材27によ
って、大径部1dの内周面に固定子6を押圧している。
このために、構成部材の摩擦トルクのバランスを考慮す
ることにより、付勢部材11を省略することもできる。
【0041】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によ
れば、回転角変換装置は、手動操作部の回転角度を表面
波モータの固定体の回転角度に複数の比率で伝達可能で
あり、回転比率切替装置は、複数の比率を特定の比率に
切り替えるので、回転比率切替装置を撮影条件に応じて
切り替えて、回転比率を容易に変更することができると
ともに、手動焦点調節時における操作性を良好なものと
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る表面波モータ内蔵
レンズ鏡筒を示した断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る表面波モータ内蔵
レンズ鏡筒のローラ及び切替リングを軸方向外側から見
た部分側面図である。
【図3】従来の表面波モータ内蔵レンズ鏡筒を示した断
面図である。
【図4】従来の表面波モータ内蔵レンズ鏡筒のローラを
軸方向外側から見た部分側面図である。
【図5】従来の表面波モータ内蔵レンズ鏡筒の電源供給
部を示した断面図である。
【図6】従来の表面波モータ内蔵レンズ鏡筒の概略的な
ブロック図である。
【符号の説明】
L2、L3 焦点調節用光学系 1 固定鏡筒 4 カムリング 6 固定子 7 中間リング 9 回転子 10 手動操作環 25 ローラ 25a 大径部 25b 小径部 27 付勢部材 28 回転比率設定リング 29、30 切替リング Mo 表面波モータ Rr 回転角度の比率

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系と、 固定鏡筒と、 前記固定鏡筒に光軸を中心として回転自在に支持され、
    表面波を発生可能な固定体、及びこの固定体と摩擦接触
    し、前記表面波により光軸を中心に回転して前記撮影光
    学系を駆動する駆動力を発生可能な移動体とを有する表
    面波モータと、 外部操作により前記撮影光学系を駆動可能な手動操作部
    と、 前記手動操作部の回転角度を前記表面波モータの固定体
    の回転角度に複数の比率で伝達可能な回転角変換装置
    と、 前記比率を特定の比率に切り替える回転比率切替装置
    と、 を含むことを特徴とする表面波モータ内蔵レンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表面波モータ内蔵レン
    ズ鏡筒において、 前記回転角変換装置は、前記固定体に設けられ、前記手
    動操作部と回転自在に接触し、かつ、外径が異なる複数
    の異径部を有する回転体を備え、 前記回転比率切替装置は、前記固定鏡筒に設けられ、前
    記異径部との接触を組み合わせて、前記比率を特定の比
    率に切り替える複数の切替リングを備えること、 を特徴とする表面波モータ内蔵レンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の表面波モータ内蔵レン
    ズ鏡筒において、 前記手動操作部と前記切替リングとを前記回転体を介し
    て加圧接触させる付勢部を備えること、 を特徴とする表面波モータ内蔵レンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3に記載の表面波モ
    ータ内蔵レンズ鏡筒において、 前記回転体は、光軸と直交する方向に外径が変化する第
    1のローラ及び第2のローラを少なくとも備え、 前記回転比率切替装置は、互いに光軸方向に前後動し、
    前記第1のローラと接触する第1の切替リング、及び、
    前記第2のローラと接触する第2の切替リングを少なく
    とも備え、前記比率を第1の比率又は第2の比率に切り
    替えること、 を特徴とする表面波モータ内蔵レンズ鏡筒。
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