JPH09281378A - 表面波モータ内蔵レンズ鏡筒 - Google Patents

表面波モータ内蔵レンズ鏡筒

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JPH09281378A
JPH09281378A JP8098191A JP9819196A JPH09281378A JP H09281378 A JPH09281378 A JP H09281378A JP 8098191 A JP8098191 A JP 8098191A JP 9819196 A JP9819196 A JP 9819196A JP H09281378 A JPH09281378 A JP H09281378A
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JP
Japan
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lens barrel
wave motor
surface wave
fixed
manual operation
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Application number
JP8098191A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Fukino
邦博 吹野
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Priority to US08/833,202 priority patent/US5898528A/en
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/02Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses
    • G02B7/04Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification
    • G02B7/10Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for lenses with mechanism for focusing or varying magnification by relative axial movement of several lenses, e.g. of varifocal objective lens

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面波モータの移動体の回転角度、及びレン
ズ鏡筒の仕様によらず、手動焦点調節の操作性が良好で
ある表面波モータ内蔵レンズ鏡筒を提供する。 【解決手段】撮影光学系(L1〜L4)と、固定鏡筒
(1)と、表面波モータ(6、9)と、モータ駆動制御
部と、手動操作部(10)と、モード選択部(20〜2
2)とを備えた表面波モータ内蔵レンズ鏡筒において、
手動操作部(10)の回転角度を表面波モータの固定体
(6)の回転角度に任意の比率で伝達可能な回転角変換
装置(25、26)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面波モータを用
いて撮影レンズを駆動する表面波モータ内蔵レンズ鏡筒
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の表面波モータ内蔵レンズ
鏡筒として、例えば、表面波モータの固定体と手動操作
部材とを、固定筒に対して回転可能となるように、一体
的に連結し、モード選択部材は電気的なスイッチのみと
したものが知られている。このレンズ鏡筒は、モード選
択部材によって手動焦点調節モードが選択されたときに
は、表面波モータの移動体と固定体とが一体となり、手
動操作部材の手動操作に連動して回転することにより、
撮影光学系が駆動される。また、自動焦点調節モードが
選択されるときには、固定体は固定筒に対して固定さ
れ、移動体の回転によって、撮影光学系が移動する。こ
のために、手動焦点調節モード時に、表面波モータの移
動体と固定体との接触面を損傷することなく、撮影光学
系を駆動することが可能となる。
【0003】図3は、表面波モータ内蔵レンズ鏡筒の従
来例(例えば、特開平4−343310号)を示した断
面図、図4は、図3における電源供給部を示す横断面
図、図5は、従来例に係るレンズ鏡筒の概略的なブロッ
ク図である。図3の状態は、焦点調節用光学系L2、L
3が表面波モータMoの回動力によって駆動される自動
焦点調節モードの状態を示すもので、モード切換えスイ
ッチ20が自動焦点調節モードに設定されている。
【0004】焦点調節用光学系L2、L3は、レンズ保
持筒2に保持され、光軸方向に移動することより焦点調
節が行なわれる。レンズ保持筒2は、固定鏡筒1の中央
中径部1aの内周に、光軸方向に移動可能に嵌合してい
る。レンズ保持筒2の外周部には、ピン3が植設されて
おり、ピン3は、固定鏡筒1の中央中径部1aに設けら
れた光軸と平行な案内溝を貫通して、その先端部は、カ
ムリング4の内周面に設けられたカム溝4aと係合して
いる。
【0005】カムリング4は、固定鏡筒1の中央中径部
1aの外周部に嵌合し、中央中径部1aの外周部に植設
されているピン5がカムリング4の内周面に設けられて
いる円周溝4bと係合しているために、このカムリング
4は、光軸方向に不動であって、光軸を中心として所定
角度のみ回転可能になっている。また、カムリング4の
右方大径外周部4cには、距離目盛が表示されている。
【0006】表面波モータMoの固定子6は、固定鏡筒
1の中央小径部1cの外周部に光軸を中心として回転自
在に嵌合している。
【0007】付勢部材11は、固定鏡筒1の中央小径部
1cと固定子6との間に設けられており、ガラスエポキ
シ板15等を介して、固定鏡筒1の大径部1dの内周面
に、固定子6を押圧することにより、自動焦点調節モー
ド時に固定子6が容易に回転しないように、所定の摩擦
トルクを与えるものである。
【0008】窓部材8は、固定鏡筒1の大径部1dに設
けられており、透明な合成樹脂によって形成されてい
る。この窓部材8は、透明な合成樹脂により形成されて
いる中間リング7を通して、カムリング4の右方大径外
周部4cに表示されている距離目盛を読み取ることが可
能になっている。
【0009】回転子9は、固定子6と摩擦接触してお
り、ベアリング12を介して、固定子6に対して回転自
在に設けられている。回転子9の左方側には、係合溝9
aが設けられており、カムリング4の右方大径内周部に
設けられている係合突起4dと係合している。このため
に、回転子9とカムリング4とは、回転方向には一体的
に回転する。また、付勢部材14は、円板13を介し
て、固定子6と回転子9とを摩擦接触させている。
【0010】手動操作環10は、固定鏡筒1の大径部1
dと左方大径部1eとにそれぞれ嵌合し、光軸方向には
不動であり、光軸を中心に回転自在に設けられている。
手動操作環10の内周部には、透明な合成樹脂によって
形成された中間リング7が回転可能に設けられている。
【0011】ガラスエポキシ板15は、固定子6に固定
されており、図4に示すように、導体部分15aがリン
グ上に全周に渡って設けられている。このために、その
導体部分15a上をブラシ16が摺動して、固定子6が
何れの角度位置にあっても、固定子6に対して電気的な
接続が可能となっている。なお、ガラスエポキシ板15
は、リング状の部分からオフセットした位置にスルーホ
ール15bが設けられており、導電部分15aは、ガラ
スエポキシ板15の裏面の導体部分に通じており、その
裏面から固定子6に電気的に接続されている。押え板1
7は、ブラシ16をブラシ固定板18に固定する板であ
る。ブラシ固定板18は、固定鏡筒1に小ネジ19によ
り固定されている。
【0012】モード切換スイッチ20は、固定鏡筒1に
スライド可能に設けられおり、図3中M方向にスライド
させたときは手動焦点調節モード、A方向にスライドさ
せたときは自動焦点調節モードになり、同時に各モード
に応じて電気信号を発生させる構成となっている。切換
え板21は、モード切換スイッチ20に小ネジ23によ
って固定されている。板バネ22は、固定鏡筒1に小ネ
ジ24にて固定されている。板バネ22は、固定子6の
外周部に複数個設けた係合溝6aに係脱可能である。
【0013】モード切換スイッチ20がM方向にスライ
ドしたとき、すなわち手動焦点調節モードのときは、切
換板21も同時に移動し、板バネ22を図3中点線で示
したように押し上げ、係合溝6aから板バネ22を離脱
させる。固定子6の係合溝6aと板バネ22が離脱して
いる状態では、手動操作環10が回転可能となる。
【0014】モード切換スイッチ20がA方向にスライ
ドしたとき、すなわち手動焦点調節モードから自動焦点
調節モードへモード切り換えされたときは、切換板21
も同時に移動し、板バネ22は、図3中実線で示したよ
うに、最初の状態に復帰し、固定子6の係合溝6aと板
バネ22とが係合し、手動操作環10の回転は阻止され
る。
【0015】なお、固定子6と回転子9との摩擦トルク
をA、固定鏡筒1と固定子6との摩擦トルクをB、レン
ズ保持筒2の駆動に要するトルクをCとすると、C<B
<Aの条件が満たされる。
【0016】(自動焦点調節モードの説明)次に、従来
のレンズ鏡筒の動作について、図3を参照しながら説明
する。自動焦点調節モード時には、モード切換スイッチ
20はA位置にあり、図3中実線によって示したよう
に、固定子6の係合溝6aと板バネ22とが係合してい
るので、手動操作環10の回転は阻止されており、固定
子6も回転できない状態となっている。ここで、不図示
の制御機構(図5では電源部100に対応する)によっ
て表面波モータMoに電源が供給されると、固定子6に
表面進行波が発生し、回転子9が円周方向に回転する。
回転子9が回転すると、回転子9の左方側の係合溝9
aとカムリング4に設けられている係合突起4dとが係
合しているために、回転 子9とカムリング4とが一体
的に回転する。そして、カムリング4が回転すると 、
レンズ保持筒2が光軸に沿って移動し、自動焦点調節が
行なわれる。
【0017】(手動焦点調節モードの説明)手動焦点調
節モード時には、モード切換スイッチ20を図3中M方
向にスライドさせる。これにより、表面波モータMoへ
の電源供給が断たれる。モード切換スイッチ20をM方
向にスライドさせると、モード切換スイッチ20に固定
されている切換板21も同時に移動し、固定鏡筒1に固
定されている板バネ22を押し下げられるので、板バネ
22は、固定子6の外周部に設けられている係合溝6a
から離脱させられる。係合溝6aと板バネ22とが離脱
している状態では、手動操作環10は、回転可能であ
り、しかも、表面波モータMoへの電源供給が断たれて
いるので、表面波モータMoは駆動せず、固定子6と回
転子9とは付勢部材14によって、強く押し付けられた
状態にある。
【0018】さらに、固定子6と回転子9との摩擦トル
クAと、レンズ保持筒2の駆動に要するトルクCとは、
C<Aの条件が満たされているので、手動操作環10を
回転させると、中間リング7を介して固定子6と回転子
9とが一体的に回転することになる。回転子9が回転す
ると、回転子9の左方端の係合溝9aとカムリング4に
設けられている係合突起4dとが係合しているために、
回転子9とカムリング4とが一体的に回転する。カムリ
ング4が回転すると、レンズ保持筒2が光軸方向に移動
し、手動焦点調節が行なわれる。
【0019】従来例では、自動焦点調節モード時には、
モード切換スイッチ20は、A位置にあり、図3に示し
たように、固定子6の外周部に設けられた係合溝6aと
板バネ22とが係合しているので、手動操作環10の回
転は阻止されており、固定子6も回転できない状態にな
っている。しかし、係合溝6aと板バネ22とが係合し
ていなくても、固定鏡筒1と固定子6との摩擦トルクB
と、レンズ保持筒2の駆動に要するトルクCとは、C<
Bの条件が満たされているので、固定子6は回転せず回
転子9のみが回転する。つまり、自動焦点調節モードと
手動焦点調節モードとの切換は、表面波モータMoへの
電源供給を行なうか否かによって簡単に切換えることが
できる。
【0020】したがって、予め任意の撮影距離を記憶さ
せておいて、別の撮影距離により撮影した後に、その記
憶した撮影距離にレンズを駆動するゴーホーム撮影機
能、自動焦点調節モードによって撮影中に、手動操作環
を回転させることにより、瞬時に手動焦点調節モードに
切り換える手動焦点調節モード優先撮影を行なうときに
は、機械的に切換が不必要となるために、これらの機能
又はモードの切換を迅速に行なう機構を組み込むことは
非常に容易となる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】前述した表面波モータ
は、移動体の出力トルクと回転数の特性がモータの形状
又はサイズによってほぼ決定されてしまうという特徴が
ある。例えば、撮影光学系を移動するのに必要なトルク
が決まっていると、回転数も自ずと決まってしまうこと
になる。従って、撮影光学系が撮影距離∞位置から至近
位置に移動するのに要する時間が決められた場合に、移
動体が撮影距離∞位置から至近位置に回転するのに要す
る角度も自ずと決まってしまうことになる。
【0022】しかし、前述した従来のレンズ鏡筒では、
手動焦点調節モードが選択されるときには、表面波モー
タの移動体と固定体とが一体となり、手動操作部材の手
動操作に連動して回転することにより、撮影光学系を駆
動させるようにしているので、手動操作部材の撮影距離
∞位置から至近位置に回転するのに要する角度が決まっ
てしまうことになる。従って、この角度が手動焦点調節
を行う角度として少な過ぎる場合には、微調整による手
動焦点調節が不可能になる、という問題があった。
【0023】これに対し、本願出願人は、既に特願平6
−249224において上記問題を解決する表面波モー
タ内蔵レンズ鏡筒を提案している。図6は、特願平6−
249224において提案された表面波モータ内蔵レン
ズ鏡筒の一実施形態を示す断面図である。
【0024】この実施形態では、固定子6の外周上に、
回転軸36に軸支されたローラー35が複数個設けられ
ている。ローラー35は、固定筒1及び中間リング7と
摩擦接触している。したがって、手動操作環10を回転
すると、中間リング7とローラー35を介して、固定子
6が、固定鏡筒1の中央小径部1cの外周上を光軸を中
心として回転する。このときに、固定子6の回転角度
は、遊星歯車装置の原理により、手動操作環10の回転
角度の2分の1となる。すなわち、手動操作部材の撮影
距離∞位置から至近位置に回転するのに要する角度は、
表面波モータの移動体の回転角度より大きくなり、手動
焦点調節の際に微調整が可能となる。
【0025】このように、特願平6−249224に提
案された表面波モータ内蔵レンズ鏡筒は、従来の課題を
効果的に解決するものである。しかしながら、提案され
たレンズ鏡筒では、手動操部材と固定体の回転角度の比
が2:1に固定される。これに対し、手動操作部材の撮
影距離∞位置から至近位置までの回転角度は、レンズ鏡
筒の焦点距離や至近距離などの仕様によって、合焦操作
性がよいとされる範囲が様々に変化する。したがって、
特願平6−249224でなされた提案のみでは、全て
の仕様に対し、手動焦点調節の行いやすいレンズ鏡筒を
提供することができないという問題があった。
【0026】そこで、本発明の課題は、表面波モータの
移動体の回転角度、及びレンズ鏡筒の仕様によらず、手
動焦点調節の操作性が良好である表面波モータ内蔵レン
ズ鏡筒を提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、撮影光学系と;固定鏡筒と;前
記固定鏡筒に光軸を中心として回転自在に嵌合し、表面
波を発生可能な固定体、及びその固定体に摩擦接触し、
前記表面波により光軸を中心に回転して前記撮影光学系
を駆動可能な移動体とを有する表面波モータと;前記表
面波モータを駆動制御するモータ駆動制御部と;外部操
作により前記撮影光学系を駆動可能な手動操作部と;前
記表面波モータによって前記撮影光学系を駆動する自動
焦点調節モード及び前記手動操作部によって前記撮影光
学系を駆動する手動焦点調節モードとを選択可能なモー
ド選択部とを備え;前記モード選択部によって手動焦点
調節モードが選択されたときには、前記表面波モータの
移動体と固定体とが一体となり、前記手動操作部の手動
操作に連動して回転することにより、前記撮影光学系を
駆動し、自動焦点調節モードが選択されたときには、前
記表面波モータの固定体が前記固定鏡筒に固定され、前
記移動体の回転によって、前記撮影光学系を駆動する表
面波モータ内蔵レンズ鏡筒において、前記手動操作部の
回転角度を前記表面波モータの固定体の回転角度に任意
の比率で伝達可能な回転角変換装置を設けたことを特徴
とする。
【0028】請求項2の発明は、請求項1に記載の表面
波モータ内蔵レンズ鏡筒において、前記回転角変換装置
は、径の異なる2つの部位を有し、前記表面波モータの
固定体の一部に回転可能に設けられた複数の小回転体
と、前記手動操作部を前記小回転体を介して前記固定鏡
筒の内周面に押圧して摩擦接触させる付勢部材とからな
り、前記小回転体は、径の異なる2つの前記部位の一方
を前記固定鏡筒の側面に当接させ、他方を前記手動操作
部の側面に当接させ、前記固定鏡筒及び前記手動操作部
の間を転動することにより、前記手動操作部の回転角度
を前記表面波モータの固定体の回転角度に任意の比率で
伝達することを特徴とする。
【0029】請求項3の発明は、請求項2に記載の表面
波モータ内蔵レンズ鏡筒において、前記小回転体は、前
記撮影光学系の光軸に直交する方向に回転中心軸をも
ち、前記回転中心軸方向に径が変化するローラーである
ことを特徴とする。
【0030】
【発明に実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明によ
る表面波モータ内蔵レンズ鏡筒の実施形態を示す断面図
である。また、図2は、本実施形態のローラー25を含
む部分を軸方向外側から見た部分側面図である。なお、
前述した従来例と同様な機能を果たす部分には、同一の
符号を付して、重複する説明を省略する。
【0031】本実施形態では、固定子6の外周上に、回
転軸26に軸支されたローラー25が複数個設けられて
いる。このローラー25は、内輪が金属により形成され
ており、その外周にゴムが被せられている。また、図2
に示されるように、ローラー25の外周面は、直径がそ
れぞれDbとDb’(Db>Db’)である2つ部位よ
り構成されている。つまり、ローラー25は、回転軸方
向に径が変化しており、その外周面は段差を有している
のである。
【0032】付勢部材11は、固定鏡筒1の中央小径部
1cと固定子6との間に設けられており、ローラー25
を介して、固定鏡筒1の大径部1dの内周面に、固定子
6を押圧することにより、自動焦点調節モード時に固定
子6が容易に回転しないように、所定の摩擦トルクを与
えるものである。
【0033】また、付勢部材27は、手動操作環10と
中間リング7との間に設けられており、中間リング7
を、固定子6の外周上に設けられたローラー25を介し
て、固定鏡筒1の大径部1dの内周面に押圧することに
より、これら3者を摩擦接触させる。ここで、ローラー
25は、中間リング7の側面に直径がDb’である部
位、すなわち小径部で当接している。また、固定筒1の
大径部1dの側面には、直径がDbである大径部で当接
している。
【0034】したがって、手動操作環10を回転操作す
ると、中間リング7とローラー25を介して、固定子6
が、固定鏡筒1の中央小径部1cの外周上を光軸を中心
として回転する。このときに中間リング7の回転角度に
対する固定子6の回転角度の比率、すなわち、手動操作
環10の回転角度に対するカムリング4の回転角度の比
率Rrは、遊星歯車装置の原理より、式(1)によって
表される。 Rr=(Db・Dc)/(Da・Db’+Db・Dc) (1) ただし、Daは、固定筒1のローラー25と当接してい
る部位の径、Dcは、中間リング7のローラー25と当
接している部位の径である。
【0035】式(1)より明らかなように、DaとDc
とがほぼ等しければ、Db及びDb’の比率を変えるこ
とにより回転比率Rrを任意の値に定めることが可能で
ある。また、DaとDcが等しくない場合であっても、
DaからDcまでの全パラメーターを調整することによ
り、同じように回転比率Rrを任意の値に定めることが
可能である。したがって、本実施形態では、カムリング
4、固定子6等の回転可能な角度によらず、手動操作部
が撮影距離∞位置から至近位置に回転するのに要する角
度を、微妙な手動焦点調節を行うのに十分な大きさに定
めることが可能である。
【0036】また、本実施形態では、カムリング4が所
定角度回転し、回転制限に当たって停止した後に、さら
に手動操作環10を回転させると、手動操作環10と中
間リング7は付勢部材27との当接面で滑り、過大なト
ルクが中間リング7から先にかかることがない。従っ
て、不用意に内部の構成要素が破壊されない。
【0037】なお、本発明は、以上説明した実施形態に
限定されず、種々の変形や変更が可能であって、それら
も本発明に含まれる。本実施形態においては、固定子6
の外周上に回転軸26に軸支されているローラー25
は、金属により形成された内輪の外周にゴムを被せてい
るが、ローラー25全体を金属、合成樹脂又はゴムなど
のどれか1種類で形成してもよいし、どれか2種類を組
合わせてもよい。
【0038】また、本実施形態においては、ローラー2
5を例に説明したが、これは段付小歯車であってもよ
い。この場合には、中間リング7の右端及び固定筒1の
大径部1dに、その小歯車と噛み合う環状の歯車を形成
する。このときに、付勢部材27によって、それらの歯
車は付勢されているので、バックラッシュを取り除くこ
とができる。
【0039】さらに、本実施形態においては、カムリン
グ4が所定角度回転し、回転制限に当たって停止した後
に、さらに手動操作環10を回転させると、手動操作環
10と中間リング7は付勢部材27との当接面で滑り、
過大なトルクが中間リング7から先にかかることがない
ように構成しているが、手動操作環10と中間リング7
を一体にして付勢部材27によって押圧するようにし、
ローラー25との当接面で滑らせるように構成してもよ
い。
【0040】また、本実施形態においては、付勢部材1
1によって固定子6を固定鏡筒1の大径部1dの内周面
に押圧することにより、自動焦点モード時に固定子6が
容易に回転しないように所定の摩擦トルクを与えている
が、付勢部材27によっても、中間リング7及びローラ
25を介して押圧されているので、構成部材の摩擦トル
クのバランスを考慮することにより、付勢部材11を省
略することも可能である。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、表面波モ
ータの移動体の回転角度又はレンズ鏡筒の仕様によら
ず、手動操作部の撮影距離∞位置から至近位置に回転す
るのに要する角度を任意に定められ、手動焦点調節の操
作性が良好な表面波モータ内蔵レンズ鏡筒を提供するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表面波モータ内蔵レンズ鏡筒の実
施形態を示す断面図である。
【図2】図1に示す表面波モータ内蔵レンズ鏡筒におけ
るローラー25を含む部分を軸方向外側から見た部分側
面図である。
【図3】表面波モータ内蔵レンズ鏡筒の従来例を示す断
面図である。
【図4】図3における電源供給部を示す横断面図であ
る。
【図5】従来例に係るレンズ鏡筒の概略的なブロック図
である。
【図6】特願平6−249224による表面波モータ内
蔵レンズ鏡筒を示す断面図である。
【符号の説明】
L2、L3 焦点調節用光学系 13 円板 L1、L4 固定レンズ 14 付勢部材 1 固定鏡筒 15 ガラスエポ
キシ板 2 レンズ保持筒 16 ブラシ 3 ピン 17 押さえ板 4 カムリング 18 ブラシ固定
板 5 ピン 19 小ネジ 6 固定子 20 モード切換
スイッチ 7 中間リング 21 切換え板 8 窓部材 22 板バネ 9 回転子 25、35 ロー
ラー 10 手動操作環 26、36 回転
軸 11 付勢部材 27 付勢部材 12 ベアリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 13/34

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影光学系と;固定鏡筒と;前記固定鏡
    筒に光軸を中心として回転自在に嵌合し、表面波を発生
    可能な固定体、及びその固定体に摩擦接触し、前記表面
    波により光軸を中心に回転して前記撮影光学系を駆動可
    能な移動体とを有する表面波モータと;前記表面波モー
    タを駆動制御するモータ駆動制御部と;外部操作により
    前記撮影光学系を駆動可能な手動操作部と;前記表面波
    モータによって前記撮影光学系を駆動する自動焦点調節
    モード及び前記手動操作部によって前記撮影光学系を駆
    動する手動焦点調節モードとを選択可能なモード選択部
    とを備え;前記モード選択部によって手動焦点調節モー
    ドが選択されたときには、前記表面波モータの移動体と
    固定体とが一体となり、前記手動操作部の手動操作に連
    動して回転することにより、前記撮影光学系を駆動し、
    自動焦点調節モードが選択されたときには、前記表面波
    モータの固定体が前記固定鏡筒に固定され、前記移動体
    の回転によって、前記撮影光学系を駆動する表面波モー
    タ内蔵レンズ鏡筒において、 前記手動操作部の回転角度を前記表面波モータの固定体
    の回転角度に任意の比率で伝達可能な回転角変換装置を
    設けたことを特徴とする表面波モータ内蔵レンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の表面波モータ内蔵レン
    ズ鏡筒において、 前記回転角変換装置は、 径の異なる2つの部位を有し、前記表面波モータの固定
    体の一部に回転可能に設けられた複数の小回転体と;前
    記手動操作部を前記小回転体を介して前記固定鏡筒の内
    周面に押圧して摩擦接触させる付勢部材とからなり;前
    記小回転体は、径の異なる2つの前記部位の一方を前記
    固定鏡筒の側面に当接させ、他方を前記手動操作部の側
    面に当接させ、前記固定鏡筒及び前記手動操作部の間を
    転動することにより、前記手動操作部の回転角度を前記
    表面波モータの固定体の回転角度に任意の比率で伝達す
    ることを特徴とする表面波モータ内蔵レンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の表面波モータ内蔵レン
    ズ鏡筒において、 前記小回転体は、前記撮影光学系の光軸に直交する方向
    に回転中心軸をもち、前記回転中心軸方向に径が変化す
    るローラーであることを特徴とする表面波モータ内蔵レ
    ンズ鏡筒。
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