JPH11109105A - 防曇反射防止光学物品 - Google Patents

防曇反射防止光学物品

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JPH11109105A
JPH11109105A JP10210982A JP21098298A JPH11109105A JP H11109105 A JPH11109105 A JP H11109105A JP 10210982 A JP10210982 A JP 10210982A JP 21098298 A JP21098298 A JP 21098298A JP H11109105 A JPH11109105 A JP H11109105A
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absorbing film
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 防曇性と反射防止性の優れた光学物品を提供
する。 【解決手段】 光学物品の基材上に、吸水性高分子を有
する第1吸水性膜と、その外層に位置する金属アルコキ
シドの加水分解物の重縮合体を有する高屈折率薄膜と、
さらにその外層に位置する吸水性高分子を有する第2吸
水性膜を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ、フィルタ
ー、ミラー等の光学物品に関し、特に防曇性および反射
防止性の優れた光学物品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズ、フィルター、ミラー等の
くもり防止といえば、表面に界面活性剤を塗布する方法
が一般的である。最近では、界面活性剤に代って、吸水
性の物質をレンズ、フィルター、ミラー等の基材に塗布
成膜することにより、くもり防止を行うことも知られて
いる。
【0003】くもり防止に使われる吸水性の物質には天
然および合成高分子類がある。天然高分子類としては、
デンプン−アクリロニトリルグラフト重合体加水分解物
のようなデンプン系、セルロース−アクリロニトリルグ
ラフト重合体のようなセルロース系があり、合成高分子
類としてはポリビニルアルコール架橋重合体のようなポ
リビニルアルコール系、ポリアクリル酸ナトリウム架橋
体のようなアクリル系、ポリエチレングリコール・ジア
クリレート架橋重合体のようなポリエーテル系等が知ら
れている。
【0004】しかしながら、前記従来技術に記載の防曇
性光学物品には、次のような課題がある。1.くもり防
止として界面活性剤を用いた場合、その効果の持続力は
極めて短く、数時間、もしくは数日で、再び界面活性剤
を塗布しなければ、その効果を持続することはできな
い。また水等で光学物品の表面の汚れを拭いた場合、界
面活性剤の膜が剥れ、その効果がなくなってしまう。
2.くもり防止として種々の吸水性物質を塗布成膜して
防曇膜とした場合、その効果の持続性は界面活性剤の場
合と比較して格段に向上する。しかしながら、前記吸水
性の物質を防曇膜として用い、反射防止効果を得るため
にその膜上に低屈折率物質層をコートした場合、そのも
のの防曇性は損なわれる傾向にある。3.前記吸水性層
を薄膜化し、その光学膜厚を反射防止対象波長の1/4
の奇数倍に調整し反射防止膜とした場合、吸水性膜の厚
みが薄すぎ、十分な防曇性を得られなくなる傾向にあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の課題を解決する
ために、発明者等は吸水性膜上に多孔質膜を形成し反射
防止膜を形成すると、上記構成により吸水性膜の防曇効
果を保ちながら、その外層に反射防止膜を形成すること
が可能となるが、多孔質膜の構成成分により防曇性に差
が生じたり、また多孔質膜中、および吸水性高分子と多
孔質膜の界面に、吸収された水分および水分中の物質が
残留する現象が発生したり、さらには吸水時吸水性膜が
膨張し、その膨張に追従できない多孔質膜に亀裂が生ず
る場合がある。
【0006】本発明の目的は、上記課題を解決し、防曇
効果と反射防止効果を兼ね備えた光学物品、および上記
光学物品を組み込んだ際結露等の発生のない光学機器を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による防曇反射防
止光学部品は光学物品の基材上に、吸水性高分子を有す
る第1吸水性膜と、その外層に位置する金属アルコキシ
ドの加水分解物の重縮合体を有する高屈折率薄膜と、さ
らにその外層に位置する吸水性高分子を有する第2吸水
性膜とを有することを特徴とするものである。
【0008】本発明の防曇反射防止光学物品の防曇作用
は次のように説明される。大気中の水分はまず最外層で
ある第2の吸水性膜に吸収される。第2の吸水性膜に吸
収された大気中の水分は、金属アルコキシドの加水分解
物の重縮合体を主成分とする高屈折率薄膜を通過して、
第1の吸水性膜に吸収されていく。これとは逆に第1の
吸水性膜に吸収された水分が膜外部に放出される際に
は、高屈折率薄膜を通過して、一旦第2の吸水膜に吸収
された後、大気に放出される。このようなプロセスによ
り高屈折率薄膜内部、と第1、第2、の吸水性膜との界
面に、水分および水分中の物質が残留するような現象は
発生しなくなる。そのことにより水分の残留に起因する
光学物品の汚れ等の不良はなくなる。
【0009】高屈折率薄膜は、第1の吸水性膜と、第2
の吸水性膜を接着する役割も同時に果たすことができ
る。また、一般の無機薄膜に比べ柔軟性があるため、吸
水性膜の水分吸収による膨張に追従することが可能で、
吸水性膜の膨張により高屈折率薄膜に亀裂が生ずるよう
なことはない。
【0010】吸水性膜を構成する吸水性高分子として
は、天然高分子類としてはデンプン−アクリロニトリル
グラフト重合体加水分解物のようなデンプン系、セルロ
ース−アクリロニトリルグラフト重合体のようなセルロ
ース系、また合成高分子類としてはポリビニルアルコー
ル架橋体のようなアクリル系、ポリエチレングリコー
ル、ジアクリレート架橋重合体のようなポリエーテル系
が挙げられる。中でもポリアクリル酸類やポリビニルア
ルコール等の高吸水性物質が好適に用いられる。
【0011】ポリアクリル酸類としては、ポリアクリル
酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミド、これらの
塩類(ポリアクリル酸カリウム、ポリポリアクリル酸ナ
トリウムなど)などが挙げられ、好ましくは、ポリアク
リル酸、およびポリメタクリル酸が用いられる。
【0012】ポリアクリル酸類の平均分子量は数平均分
子量3,000〜1,500,000、特には50,0
00〜750,000が好ましい。
【0013】また、吸水性高分子を有する第1吸水性膜
および第2吸水性膜の両方またはいずれか一方は、吸水
性高分子の存在下で金属アルコキシドの加水分解物の重
縮合反応を生じさせて形成されたものとすることを特徴
とすることにより、吸水性能を一層高めることができ
る。このような金属アルコキシドの好適な化合物として
は、次式(I)および(II)で示される化合物が挙げ
られる。 M(OR)a …(I)およびM(OR)n (X)a-n …(II)
【0014】ここでMは、Si,Al,Ti,Zr,C
a,Fe,V,Sn,Li,Be,BおよびPからなる
群から選択される原子であり、Rは、アルキル基であ
り、Xは、アルキル基、官能基を有するアルキル基、ま
たはハロゲンであり、aは、Mの原子価であり、そして
nは、1からaまでの整数である。
【0015】上記Xとしては、カルボニル基、カルボキ
シル基、アミノ基、ビニル基、またはエポキシ基を有す
るアルキル基が好適である。
【0016】特に好適な金属アルコキシドとしては、S
i(OC254 、Al(O−iso−C37
3 、Ti(O−iso−C374 、Zr(O−t−
494 、Zr(O−n−C494 、Ca(O
252 、Fe(OC253 、V(O−iso
−C374 、Sn(O−t−C494 、Li
(OC25 )、Be(OC252 、B(OC2
53 、P(OC252 およびP(OCH33
どが挙げられる。
【0017】吸水性高分子の存在下で金属アルコキシド
の加水分解物の重縮合反応を生じさせて形成される吸水
性膜は、金属アルコキシド、金属アルコキシドの加水分
解物および該加水分解物の低分子量重縮合物から選ばれ
る少なくとも1つ、吸水性高分子、該加水分解物の重縮
合反応を促進させる触媒を含む反応溶液を基材表面に塗
布する工程および塗布膜を熱処理する工程により製造で
きる。金属アルコキシド、金属アルコキシドの加水分解
物および該加水分解物の低分子量重縮合物から選ばれる
少なくとも一つを含むとは、次の4つの場合を含む。
【0018】(1)反応溶液を調合するに用いるのが、
金属アルコキシドで、その加水分解反応は反応溶液の調
合後に生じさせる。
【0019】(2)反応溶液を調合するに用いるのが、
既に加水分解反応処理が行われた金属アルコキシドの加
水分解物であるもの。
【0020】(3)反応溶液を調合するに用いるのが、
金属アルコキシドの加水分解物が既に一部重縮合した低
分子量重縮合物であるもの。
【0021】(4)反応溶液を調合するに用いるのが、
金属アルコキシド、その加水分解物およびその加水分解
物の低分子量重縮合物の2種以上であるもの。
【0022】反応溶液の調合に用いるものに金属アルキ
シドが含まれる場合には、金属アルコキシドの加水分解
反応およびその加水分解反応物の重縮合反応は、吸水性
高分子の存在下で生ずることになる。反応溶液中での重
縮合反応が進行するに従って溶液粘度が上昇するので、
反応溶液の基材への塗布は、粘度が高くなり過ぎないう
ちに行う。
【0023】吸水性高分子を含む溶液を塗布し吸水性膜
を形成する場合の塗布方法としては、ディップコート
法、スプレーコート法、スピンコート法等の塗装法を用
いることができる。
【0024】また、塗布後、加熱または紫外線照射によ
り吸水性高分子と重縮合物との架橋反応を促進させるこ
とも有効である。
【0025】また第1の吸水性膜の膜厚は1〜20μm
の範囲内にあることが望ましい。吸水性膜の厚みが1μ
mより厚いと十分な防曇効果が得られ、また20μm以
下とすることで均一な吸水性膜を容易に得られる。
【0026】第1吸水性膜の外層として形成される高屈
折率薄膜は、金属アルコキシドの加水分解物の重縮合物
を有する。この金属アルコキシドの好適な化合物として
は、前述の式(I)および式(II)に示される化合物
が用いられる。
【0027】特に良好な金属アルコキシドとしては、A
l(OC253 およびAl(OCH(CH32
3 などのアルミニウムアルコキシド類、Ti(OC2
53 およびTi(OCH(CH323 などのチタ
ンアルコキシド類、Zr(OC253 およびZr
(OCH(CH323 などのジルコニウムアルコキ
シド類、Ca(OC252 ,Fe(OC25
3 ,V((O−iso−C374 ,Sn(O−t−
494 ,Li(OC25 ),Be(OC2
52 ,B(OC253 ,P(OC253 ,P
(OCH33 などが用いられる。
【0028】高屈折率薄膜は、金属アルコキシド、金属
アルコキシドの加水分解物およびその加水分解物の低分
子量縮合物のいずれか1つまたは2つ以上を含有する溶
液を第1吸水膜上に塗布することによって形成できる。
【0029】また、上記金属アルコキシドまたは金属ア
ルコキシドと無機物との複合体から高屈折率薄膜の屈折
率(n1 )は、第1および第2吸水性膜の屈折率により
高いことが好ましく、特に1.7以上であることが望ま
しい。
【0030】高屈折率薄膜の光学膜厚(n11 )は高
屈折率薄膜を通じて水分の吸水性膜への移動が容易に生
ずる点で300nm以下が好適である。
【0031】また、良好な反射防止作用を生じさせる点
から、高屈折率膜の光学膜厚n11 は下記式(3)ま
たは式(4) 0.8×kλ1 /2≦n11 ≦1.2×kλ1 /2 (3) 0.8×kλ1 /4≦n11 ≦1.2×kλ1 /4 (4) (kは正の奇数、n1 は高屈折率層の屈折率、d1 は高
屈折率層の膜厚、λ1 は400〜900nmの範囲で選
ばれる設計波長)を満たすように設定するのが好適であ
る。
【0032】また、第2吸水性膜の厚さ光学膜厚(n2
2 )は、良好な反射防止作用を生じさせる点から、下
記式 0.8×kλ2 /4≦n22 ≦1.2×kλ2 /4 (5) (kは正の奇数、n2 は第2の吸水性膜の屈折率、d2
は第2の吸水性膜の膜厚、λ2 は400〜900nmの
範囲で選ばれる設計波長)を満たすように設定するのが
好適である。
【0033】また、第1および第2吸水性膜および高屈
折率薄膜には、各々、必要に応じて、屈折率(n)の制
御のために、Ti,Ce,Zr,Sn,Sb,Taおよ
びSiから選ばれる金属酸化物およびMgF2 等の金属
フッ化物の無機微粒子を添加してもよい。
【0034】
【発明の実施の形態】
実施例1 A液(数平均分子量30万のポリアクリル酸の25%水
溶液2重量部に、メタノール80重量部を加えた液)9
86.4gに、B液{アルミニウムイソプロポキシド
0.5g、35%塩酸0.4gおよび水0.9gをエタ
ノール4gに溶かした液に、さらにテトラエトキシシラ
ン(商品名:エチルシリケート40、コルコート社製)
3g、シランカップリング剤(商品名:SH6040、
東レダウコーニングシリコーン社製)4.6g、2規定
塩酸0.1gおよびN,N−ジメチルベンジルアミン
0.1gを加えた液}13.6gを加え、常温で2分間
攪拌し調合した塗工液Cを作成した。
【0035】この塗工液Cに、厚さ1.2mmのガラス
(BK7)基板を浸漬し、毎分80mmの速度で引き上
げ、塗工した後、150℃で10分間加熱乾燥し、第1
の吸水性膜を成膜した。得られた吸水性膜は透明で、膜
厚は約7μmであった。また、上記吸水性膜の屈折率
は、1.48であった。
【0036】チタンテトライソプロポキシド20gを、
酢酸イソブチル80gに溶かし、高屈折率塗工液Dを作
成した。
【0037】吸水性膜を成膜したガラス基板を、塗工液
Dに浸漬し、毎分80mmの速度で引き上げ、塗工した
後、150℃で15分間加熱乾燥した。
【0038】得られた高屈折率膜の光学膜厚は30nm
であった。
【0039】また、上記高屈折率膜の屈折率は、1.7
5であった。
【0040】上記塗工液C20gを、水−メタノール混
合液(混合比、水/メタノール=1/1)80gに溶か
し、塗工液Eを作成した。
【0041】吸水性膜上に高屈折率膜を成膜した。
【0042】ガラス基板を、塗工液Eに浸漬し、毎分8
0mmの速度で塗工した後、150℃で15分間加熱乾
燥し、第2の吸水性膜を成膜した。
【0043】その際の吸水性膜の、光学膜厚(吸水性膜
の屈折率nと膜厚dとの積)は135nmに調整した。
また上記、第2の吸水性膜の屈折率は、1.48であっ
た。
【0044】上記のように作成した膜に対し、以下の4
種の性能試験を行った。 1.反射防止性:550nmの光の透過率測定(透過率
96%以上で○、96%未満で×) 2.防曇性:5℃環境下により30℃、80%環境に移
したときのくもり発生の有無(くもり発生なしで○、発
生ありで×) 3.膜汚れ:水中に1分間放置後の膜汚れ発生の有無
(膜汚れ発生なしで○、発生ありで×) 4.吸水時膜破壊:60℃、90%環境下に200時間
放置後の膜破壊の有無(膜破壊なしで○、破壊ありで
×)
【0045】試験結果を表1に示す。表1に示すよう
に、全ての試験において性能を満足する防曇反射防止物
品を得ることができた。
【0046】
【表1】
【0047】比較例1 実施例1で用いた塗工液Cに、厚さ1.2、mmのガラ
ス(商品名:S−LAL12:オハラ社製)を浸漬し、
毎分5mmの速度で引き上げ塗工した後、150℃で1
0分間加熱乾燥、硬化させて、第1吸水性膜を形成し
た。
【0048】その際の吸水性膜の、光学膜厚(吸水性膜
の屈折率nと膜厚dとの積)は135nmに調整した。
【0049】その際、基材(S−LAL12)の屈折率
は1.68、上記吸水性膜の屈折率は、1.48であっ
た。
【0050】実施例1と対比すると、基材上には第2の
吸水性膜に相当するもののみが形成されているものであ
る。これについて実施例1と同様の試験を行った。
【0051】表1に示すように反射防止性と膜汚れおよ
び吸水時の膜破壊については、所定の性能を満足した
が、防曇性試験の際にくもりが発生した。
【0052】比較例2 実施例1の塗工液Cに、厚さ1.2mmのガラス(BK
7)基板を浸漬し、毎分80mmの速度で引き上げ、塗
工した後、150℃で10分間加熱乾燥し、第1の吸水
性膜を成膜した。得られた吸水性膜は透明で、膜厚は約
7μmであった。また、上記吸水性膜の屈折率は、1.
48であった。
【0053】上記、第1の吸水性膜上に、真空蒸着法に
より、ZrO2 の膜を、光学膜厚30nmに成膜した。
【0054】その際、真空蒸着はアルゴン雰囲気中で、
真空度4×10-4Torrの条件下で行った。
【0055】その際のZrO2 膜の屈折率は、1.7
4、膜質充填率70%の多孔質膜であった。
【0056】上記塗工液C20gを、水−メタノール混
合液(混合比、水/メタノール=1/1)80gに溶か
し、塗工液Eを作成した。
【0057】吸水性膜上に、ZrO2 膜を成膜した。
【0058】ガラス基板を塗工液Eに浸漬し、毎分80
mmの速度で塗工した後、150℃で15分間加熱乾燥
し、第2の吸水性膜を成膜した。
【0059】その際の吸水性膜の光学膜厚(吸水性膜の
屈折率nと膜厚dとの積)は、135nmに調整した。
【0060】また、上記吸水性膜の屈折率は1.48で
あった。
【0061】上記のように作成した光学物品に、実施例
1と同様の試験を行った(表1)。その結果、反射防止
性、防曇性、膜汚れについて、所定の性能を満足した
が、吸水性膜の水分吸収時の膜膨張にZrO2 からなる
多孔質高屈折率膜が追従できず、その結果ZrO2 の膜
に亀裂が生じ、光学物品として不適となった。
【0062】実施例2 実施例1において、第1の吸水性膜の厚さを変えた実験
例を説明する。
【0063】実施例1の塗工液Cに、厚さ1.2mmの
ガラス(BK7)基板を浸漬し、第1の吸水性膜の膜厚
が、実験例2では0.5μm、実験例3では1μm、実
験例4では7μm、実験例5では20μm、実験例6で
は25μmになるように引き上げ速度を調整し、引き上
げ塗工した後、150℃を10分間加熱乾燥、硬化し、
第1の吸水性膜を成膜した。
【0064】チタンテトライソプロポキシド20gを、
酢酸イソブチル80gに溶かし、高屈折率塗工液Dを作
成した。
【0065】上記のように、吸水性膜を成膜したガラス
基板を、塗工液Dに浸漬し、毎分200mmの速度で引
き上げ、塗工した後、150℃で15分間加熱乾燥し
た。
【0066】得られた高屈折率膜の光学膜厚(高屈折率
膜の屈折率nと高屈折率膜の膜厚のdの積)は135n
mであった。
【0067】また上記高屈折率膜の屈折率は1.75で
あった。
【0068】上記塗工液C20gを、水−メタノール混
合液(混合比、水/メタノール=1/1)80gに溶か
し、塗工液Eを作成した。
【0069】上記のように、吸水性膜上に高屈折率膜を
成膜した。
【0070】ガラス基板を、塗工液Eに浸漬し、毎分8
0mmの速度で塗工した後、150℃で15分間加熱乾
燥し、第2の吸水性膜を成膜した。
【0071】その際の吸水性膜の光学膜厚(吸水性膜の
屈折率nと膜厚dとの積)は、135nmに調整した。
【0072】また上記、第2の吸水性膜の屈折率は1.
48であった。
【0073】上記のように作成した。実験例2、実験例
3、実験例4、実験例5、実験例6のサンプルそれぞれ
に対し、 1.防曇性試験:5℃環境下より30℃、80%環境に
移したときのくもり発生の有無(くもり発生なしで○) △:移した直後くもり発生するが、2秒以内に消失。 2.吸水時の膜変形:水分中に1分間放置後、膜変形の
有無(水分放置前後の透過率の変化が2%以下で○) △:透過率の変化が4%以下。 の2つの試験を行った。その結果は表2に示される。
【0074】
【表2】
【0075】実施例3 実施例1において第2の吸水性膜の厚さを変えた実験例
を説明する。
【0076】実施例1で用いた塗工液Cに、厚さ1.2
mmのガラス(BK7)基板を浸漬し、毎分80mmの
速度で引き上げ、塗工した後、150℃で10分間加熱
乾燥し、第1の吸水性膜を成膜した。得られた吸水性膜
は透明で、膜厚は約7μmであった。また、上記吸水性
膜の屈折率は、1.48であった。
【0077】チタンテトライソプロポキシド20gを、
酢酸イソブチル80gに溶かし、高屈折率塗工液Dを作
成した。
【0078】上記のように、吸水性膜を成膜したガラス
基板を、塗工液Dに浸漬し、毎分200mmの速度で引
き上げ、塗工した後、150℃で15分間加熱乾燥し
た。
【0079】得られた高屈折率膜の光学膜厚(高屈折率
膜の屈折率nと高屈折率膜の膜厚dの積)は135nm
であった。
【0080】また上記高屈折率膜の屈折率は1.75で
あった。
【0081】上記塗工液C20gを、水−メタノール混
合液(混合比、水/メタノール=1/1)80gに溶か
し、塗工液Eを作成した。
【0082】上記のように、吸水性膜上に高屈折率膜を
成膜した。
【0083】ガラス基板を、塗工液Eに浸漬し、それぞ
れの実験例において、第2の吸水性膜の光学膜厚(吸水
性膜の屈折率nと膜厚dとの積)が、100nm(実験
例7)、110nm(実験例8)、135nm(実験例
9)、160nm(実験例10)、180nm(実験例
11)に調整し、引き上げ塗工した後、150℃で15
分間、加熱乾燥、硬化を行い、第2の吸水性膜を成膜し
た。
【0084】その際の第2の吸水性膜の屈折率は1.4
8であった。
【0085】上記のように作成した、実験例6,7,
8,9,10のサンプルについて透過率を測定し、その
最大値を示す波長を観察した。またその際の設計波長は
550nmとした。
【0086】その結果、透過率の最大値を示す波長は、
それぞれ400nm(実験例7)、440m(実験例
8)、540nm(実験例9)、640nm(実験例1
0)、720nm(実験例11)となり、実験例7およ
び実験例11において、設計波長とのずれが100nm
を超えた(表3)。
【0087】
【表3】 設計波長への適合性:透過率の最大値を示す波長が設計
波長から100nmの範囲内であること ○:性能上十分である △:使用レベルである ○△:
○と△の中間レベル
【0088】実施例4 実施例1において、高屈折率膜の光学膜厚を変えた実験
例を説明する。
【0089】実施例1の塗工液Cに、厚さ1.2mmの
ガラス(BK7)基板を浸漬し、毎分80mmの速度で
引き上げ、塗工した後、150℃で10分間加熱乾燥
し、第1の吸水性膜を成膜した。得られた吸水性膜は透
明で、膜厚は約7μmであった。また、上記吸水性膜の
屈折率は、1.48であった。
【0090】チタンテトライソプロポキシド20gを、
酢酸イソブチル80gに溶かし、高屈折率塗工液Dを作
成した。
【0091】上記のように、吸水性膜を成膜したガラス
基板を、塗工液Dに浸漬し、乾燥後の高屈折率膜の光学
膜厚(高屈折率膜の屈折率nと膜厚dの積)がそれぞ
れ、270nm(実験例12)、540nm(実験例1
3)になるように引き上げ速度を調整し、引き上げ塗工
した後、150℃で10分間、加熱乾燥を行った。
【0092】その際の高屈折率膜の屈折率は1.75で
あった。
【0093】上記塗工液C20gを、水−メタノール混
合液(混合比、水/メタノール=1/1)80gに溶か
し、塗工液Eを作成した。
【0094】上記のように、吸水性膜上に高屈折率膜を
成膜した。
【0095】ガラス基材を、塗工液に浸漬し、毎分80
mmの速度で塗工した後、150℃で15分間加熱乾燥
し、第2の吸水性膜を成膜した。
【0096】上記のように作成した、実験例12、13
のサンプルの反射防止特性、および防曇性は表4に示さ
れる。
【0097】
【表4】
【0098】実施例5 実施例1においてチタンテトライソプロポキシドのかわ
りに、ジルコニウムテトライソプロポキシド(実験例1
2)、アルミニウムイソプロポキシド(実験例13)、
およびテトラターシャルブトキシスズ(実験例14)を
用いサンプルを作成した。この際、実験例12はジルコ
ニウムテトライソプロポキシド20gを酢酸イソブチル
80gに溶かした、高屈折率塗工液Fを用いた。その際
成膜後の高屈折率膜の光学膜厚は、約50nmで、屈折
率は1.95であった。
【0099】また、実験例13はアルミニウムイソプロ
ポキシド20gを酢酸イソブチル80gに溶かした、高
屈折率塗工液Gを用いた。その際、成膜後の高屈折率膜
の膜厚は、約40nmで、屈折率は1.65であった。
【0100】また、実験例14は、テトラターシャルブ
トキシスズ20gを酢酸イソブチル80gに溶かした、
高屈折率塗工液Hを用いた。その際、成膜後の高屈折率
膜の膜厚は、約30nmで、屈折率は1.62であっ
た。
【0101】これらについて実施例1に記した全ての試
験を行い、同様な性能であることが確認された。
【0102】実施例6 上記実施例1に示した防曇反射防止光学物品を、双眼鏡
の接眼レンズとして組み込み、−5℃から30℃、80
%の部屋に移動させ、その際の双眼鏡の性能をチェック
した。その結果、通常の双眼鏡で観察される、接眼レン
ズのくもりによる観察の際の不具合は発生しなかった。
【0103】実施例7 数平均分子量30万のポリアクリル酸の25%水溶液2
重量部にメタノール80重量部を加えた液900gに、
鹸化度82モル%のポリビニルアルコールの10%水溶
液2重量部にメタノール80重量部を加えた液700g
を加え、常温で30分間撹拌調合した塗工液を作成し
た。
【0104】この塗工液Iに、厚さ1.2mmのガラス
(BK7)基板を浸漬し、毎分80mmの速度で引き上
げ、塗工した後、150℃で30分間加熱乾燥し、第1
の吸水性膜を成膜した。得られた吸水性膜は透明で、膜
厚は約5μmであった。また、上記吸水性膜の屈折率
は、1.47であった。
【0105】チタンテトライソプロポキシド20gを、
酢酸イソブチル80gに溶かし、高屈折率塗工液Dを作
成した。
【0106】上記のように、吸水性膜を成膜したガラス
基板を、塗工液Dに浸漬し、毎分80mmの速度で引き
上げ、塗工した後、150℃で15分間加熱乾燥した。
【0107】得られた高屈折率膜の膜厚は30nmであ
った。
【0108】また、上記高屈折率膜の屈折率は1.75
であった。
【0109】上記塗工液I20gに、水−メタノール混
合液(混合比、水/メタノール=1/1)80gに溶か
し、塗工液Jを作成した。
【0110】上記のように吸水性膜上に高屈折率膜を成
膜した。
【0111】ガラス基板を、塗工液Jに浸漬し、毎分1
20mmの速度で塗工した後、150℃で、30分加熱
乾燥し、第2の吸水性膜を成膜した。
【0112】第2の吸水性膜の光学膜厚は135nmで
あり、屈折率は1.47であった。
【0113】このようにして製造した防曇性反射防止膜
について、実施例1と同様の評価をした所、同様な結果
を得たが、機械的強度についてはやや劣っていた。
【0114】
【発明の効果】上記のように光学物品の基材上に、吸収
性高分子を有する第1の吸水性膜、その外層に位置する
金属アルコキシドの加水分解物の重縮合体を有する高屈
折率薄膜、さらにその外層に位置する吸水性高分子を有
する第2の吸水性膜の順に、膜を構成することにより、
防曇性と反射防止性を両立し、かつ吸水性膜の吸水時の
膨張による膜破壊のない、防曇反射防止光学物品を提供
することができる。
【0115】また、撮影レンズ、投影レンズ、電子写真
機器等の光学機器に、上記防曇反射防止光学物品を用い
ることにより、湿度、温度の変化に対して、くもり発生
による不具合がなく反射防止性の優れた光学機器を提供
することができる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学物品の基材上に、吸水性高分子を有
    する第1吸水性膜と、その外層に位置する金属アルコキ
    シドの加水分解物の重縮合体を有する高屈折率薄膜と、
    さらにその外層に位置する吸水性高分子を有する第2吸
    水性膜とを有することを特徴とする、防曇反射防止光学
    物品。
  2. 【請求項2】 第1吸水性膜と第2吸水性膜の少なくと
    も一方は、吸水性高分子の存在下で金属アルコキシドの
    加水分解物の重縮合反応を生じさせて形成されたもので
    あることを特徴とする請求項1記載の防曇反射防止光学
    部品。
  3. 【請求項3】 第1吸水性膜と第2吸水性膜の少なくと
    も一方の吸水性高分子がポリアクリル酸であることを特
    徴とする請求項1記載の防曇反射防止光学部品。
  4. 【請求項4】 第1の吸水性膜の膜厚が1〜20μmの
    範囲にあることを特徴とする、請求項1に記載の防曇反
    射防止光学物品。
  5. 【請求項5】 高屈折率薄膜の屈折率が第1吸水性膜お
    よび第2吸水性膜の屈折率よりも大きいことを特徴とす
    る、請求項1に記載の防曇反射防止光学物品。
  6. 【請求項6】 金属アルコキシドが式(I)および(I
    I)で表わされる化合物であることを特徴とする請求項
    1記載の防曇反射防止光学部品。 M(OR)a …(I)およびM(OR)n (X)a-n …(II) ここでMは、Si,Al,Ti,Zr,Ca,Fe,
    V,Sn,Li,Be,BおよびPからなる群から選択
    される原子であり、Rは、アルキル基であり、Xは、ア
    ルキル基、官能基を有するアルキル基、またはハロゲン
    であり、aは、Mの原子価であり、そしてnは、Iから
    aまでの整数である。
  7. 【請求項7】 金属アルコキシドが、Si(OC2
    54 、Al(O−iso−C3 73 、Ti(O−
    iso−C374 、Zr(O−t−C494
    Zr(O−n−C494 、Ca(OC252
    Fe(OC253 、V(O−iso−C37
    4 、Sn(O−t−C494 、Li(OC2
    5 )、Be(OC252 、B(OC253 、P
    (OC252 およびP(OCH33 からなる群か
    ら選ばれた化合物であることを特徴とする請求項1記載
    の防曇反射防止光学部品。
  8. 【請求項8】 高屈折率膜の光学膜厚n11 が300
    nm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の防
    曇反射防止光学物品。
  9. 【請求項9】 第1吸水性膜、高屈折率薄膜および第2
    吸水性膜が、レンズ、フィルターおよびミラーからなる
    群から選ばれた基材上に形成されてなることを特徴とす
    る請求項1〜6記載の防曇反射防止光学部品。
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