JPH11108794A - レーザ耐久性測定装置 - Google Patents

レーザ耐久性測定装置

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JPH11108794A
JPH11108794A JP9281102A JP28110297A JPH11108794A JP H11108794 A JPH11108794 A JP H11108794A JP 9281102 A JP9281102 A JP 9281102A JP 28110297 A JP28110297 A JP 28110297A JP H11108794 A JPH11108794 A JP H11108794A
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laser
light
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polarized
laser beam
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JP9281102A
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Satoru Oshikawa
識 押川
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Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N17/00Investigating resistance of materials to the weather, to corrosion, or to light
    • G01N17/004Investigating resistance of materials to the weather, to corrosion, or to light to light

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
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  • Pathology (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏光したレーザ光に対するレーザ耐久性を測
定する装置を提供する。 【解決手段】 エキシマレーザ11から出たレーザ光
は、ビームエキスパンダ12で形状を調整されて一様な
強さの光となり、偏光発生部13でP偏光の光とされ、
ズームレンズ14に入射する。ズームレンズ14、アパ
ーチャ15を通過したレーザ光は、ケプラー型対物レン
ズ17により平行光線とされて被測定物18に照射され
る。レーザ光が被測定物に照射され、被測定物内で損傷
が発生し始めると、それによって発生する音響がピエゾ
素子19によって検出されてコンピュータ21により処
理される。ズームレンズ14を操作することにより被測
定物18に照射されるレーザ光のエネルギーを変化さ
せ、損傷が始まった時のレーザ光のエネルギーを求める
ことにより、LDT値が検出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学機器に使用さ
れる薄膜等にレーザ光を照射したときの耐久性を測定す
るレーザ耐久性測定装置に関するものであり、更に詳し
くは、偏光のレーザ光による照射に対する耐久性を測定
する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の集積度を増すため
に、半導体製造用縮小投影露光装置(ステッパ)の高解
像力化がなされている。その一つの手段として、光源波
長を短波長とすることが挙げられる。そこで、最近で
は、水銀ランプより短波長の光を発生でき、しかも高出
力のエキシマレーザを光源としたステッパの利用が始ま
っている。これに伴い、光学系に使用される薄膜等のレ
ーザに対する耐久性を評価することが不可欠になってい
る。
【0003】薄膜等のレーザに対する耐久性を測定する
方法として、レーザダメージスレッシュホールド(LD
T)を測定する方法が一般的に用いられている。これ
は、種々のエネルギーのレーザ光を被測定物に照射し、
被測定物の損傷の開始をセンサで検知することにより、
被測定物がどの程度の強さのレーザ光に耐えられるかを
測定するものである。
【0004】図5にLDTを測定する装置の概要を示
す。図5において、11はエキシマレーザ、12はビー
ムエキスパンダ、14はズームレンズ、15はアパーチ
ャ、17は対物レンズ、18は被測定物、19はピエゾ
素子、20は散乱光検出センサ、21はコンピュータで
ある。
【0005】エキシマレーザ11から出たレーザ光は、
ビームエキスパンダ12で形状を調整されて一様な強さ
の光となり、ズームレンズ14に入射する。ズームレン
ズ14は、アパーチャ15を通過する光の量を調整する
ことにより、被測定物に照射されるレーザ光のエネルギ
ーを調整する。アパーチャ15を通過したレーザ光は、
対物レンズ17により集光されて被測定物18に照射さ
れる。
【0006】被測定物18に照射されるレーザ光は、ビ
ームスプリッタ(図示せず)によりその1部が取出さ
れ、センサによりモニタされてその強さが測定される。
被測定物にはピエゾ素子19が取付けられ、被測定物1
8が発する音響信号を検出する。また、被測定物の表面
から散乱する散乱光は、散乱光検出センサ20によりモ
ニタされている。
【0007】レーザ光が被測定物に照射され、それによ
り被測定物内で損傷が発生し始めると、それによって発
生する音響がピエゾ素子19によって検出される。ま
た、損傷部から発生する散乱光が散乱光検出センサ20
によって検出される。これらの信号はコンピュータ21
に入力されて処理され、損傷が発生し始めた時のレーザ
光のエネルギーが検出される。ズームレンズ14を操作
することにより被測定物18に照射されるレーザ光のエ
ネルギーを変化させ、損傷が発生し始めた時のレーザ光
のエネルギーを求めることにより、LDT値が検出され
る。
【0008】被測定物の損傷の開始の検出には、ピエゾ
素子19や散乱光検出センサ20を用いる他、ノマルス
キ型微分干渉顕微鏡により損傷を直接観察する方法も用
いられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般にレーザから出力
されるレーザ光は偏りを持たないランダム偏光である。
しかしながら、ステッパ等で使用される狭帯域の波長を
持つ特殊なエキシマレーザでは、波長を狭帯域化する光
学部材の影響により偏光が偏ってしまい、ランダム偏光
である光が出力されない。従って、それから後の光学系
では、偏光しているレーザ光が通過することになるの
で、レーザ耐久性の評価も偏光しているレーザ光に対し
て行う必要がある。
【0010】しかしながら、図5に示されるような従来
のLDT測定装置では、偏光しているレーザ光に対して
の耐久性の評価はできない。その理由は、図5に示され
るような従来のLDT測定装置では一般的なエキシマレ
ーザを使用しており、これらのレーザの出力光は偏光し
ていないからである。また、このLDT測定装置は透過
光学系で構成されているため、偏光成分を分離して偏光
した光を作り出すことができない。
【0011】偏光したレーザ光を作り出すには、エキシ
マレーザ自体の発光を偏光させればよいが、共振器中に
光学部材を挿入するのは費用や手間がかかるという問題
点がある。また、光路中に偏光板を挿入する方法も考え
られるが、エキシマレーザのような強パルスエネルギー
の光に耐えられる偏光板はほとんどない。そのため、偏
光したレーザ光に対するレーザ耐久性を測定する装置は
現在まで実現されていなかった。
【0012】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたもので、偏光したレーザ光に対するレーザ耐
久性を測定する装置を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の手段は、被測定対象物にレーザ光を照射したと
きの耐久性を測定する測定器であって、被測定物に照射
するレーザ光を発生するレーザ発生部と、被測定物に照
射されるレーザ光の強さを可変するレーザ強度調整部
と、被測定物の損傷を検出するセンサ部とを有してな
り、レーザ発生部と被測定物の間に、レーザ光を偏光と
する偏光発生部が設けられていることを特徴とするレー
ザ耐久性測定装置(請求項1)である。
【0014】この手段によれば、レーザ発生部で発生し
た光は、偏光発生部で偏光したレーザ光とされ、レーザ
強度調整部で強度を調整されて被測定物に照射される。
そして、センサ部で被測定物の損傷の開始を測定し、そ
のときのレーザ強度を検知することにより、従来技術と
同じようにして偏光したレーザ光に対するLDTを求め
ることができる。
【0015】前記課題を解決するための第2の手段は、
第1の手段であって、前記偏光発生部が、P偏光を通過
させS偏光を反射する薄膜、又はS偏光を通過させP偏
光を反射する薄膜を表裏面の少なくとも一方に有し、逆
向きに等しい角度を持たせて光軸に対して傾斜させ向か
い合わされた、レーザ光に対して透明な2枚の平板を有
してなることを特徴とするもの(請求項2)である。
【0016】この手段においては、2枚の平板は光軸に
対して傾斜させてあるので、薄膜を通過する毎にP偏光
成分、S偏光成分のうちどちらかは反射されてしまい、
他の成分のみが薄膜と平板を通過する。そして、2枚の
平板は、逆向きに等しい角度を持たせて光軸に対して傾
斜させ向かい合わされているので、通過する偏光成分の
光軸がずれることがない。よって、簡単な構成で偏光し
たレーザ光を得ることができる。
【0017】前記課題を解決するための第3の手段は、
前記第2の手段であって、レーザがKrFエキシマレー
ザであり、前記薄膜が、HfO2の単層膜からなること
を特徴とするもの(請求項3)である。
【0018】KrFエキシマレーザに対しては、HfO
2がP偏光成分を透過し、S偏光成分を反射する材料と
して入手しやすく好ましい。膜の厚さは、P偏光成分を
透過し、S偏光成分を反射するように、周知の光学理論
を応用して定めることができる。
【0019】前記課題を解決するための第4の手段は、
レーザがKrFエキシマレーザであり、前記薄膜が、M
gF2とHfO2との2層膜からなることを特徴とするも
の(請求項4)である。
【0020】MgF2とHfO2との2層膜も、KrFエ
キシマレーザに対してP偏光成分を透過し、S偏光成分
を反射する入手しやすい材料である。この場合において
も、膜の厚さは、P偏光成分を透過し、S偏光成分を反
射するように、周知の光学理論を応用して定めることが
できる。
【0021】前記課題を解決するための第5の手段は、
前記第4の手段であって、平板の角度が、レーザ光線に
垂直な平面に対して72±2°傾いていることを特徴と
するもの(請求項5)である。後述するように、平板の
傾きをこの範囲にすることにより、P偏光成分の透過率
は99%以上となり、極めて有効にP偏光成分を取出す
ことができる。
【0022】前記課題を解決するための第6の手段は、
前記第1の手段から第5の手段のいずれかであって、被
測定物へのレーザ光の照射が、ケプラー型の対物レンズ
を通して行われていることを特徴とするもの(請求項
6)である。
【0023】測定のためには、被測定物を傾ける必要が
あるが、その場合、通常の対物レンズを用いて集光させ
る方式では、被測定物全体を均一に照射することができ
なくなる。これに対し、ケプラー型の対物レンズを用い
ると、対物レンズから出る光が平行光になるので、被測
定物を傾けても、被測定物全体を均一に照射することが
できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の例を
図を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態の一例
を示す図である。図1において、11はエキシマレー
ザ、12はビームエキスパンダ、13は偏光発生部、1
4はレーザ強度調整部であるズームレンズ、15はアパ
ーチャ、16はケプラー型対物レンズ、18は被測定
物、19はピエゾ素子、20は散乱光検出センサ、21
はコンピュータである。図1に示される装置が図5に示
される従来の装置と違う点は、偏光発生部13が設けら
れている点と通常の対物レンズ17の代わりにケプラー
型対物レンズ16が使用されている点である。
【0025】エキシマレーザ11から出たレーザ光は、
ビームエキスパンダ12で形状を調整されて一様な強さ
の光となり、偏光発生部13に入射する。偏光発生部1
3では、ほとんどの成分がP偏光又はS偏光の光とさ
れ、ズームレンズ14に入射する。ズームレンズ14
は、アパーチャ15を通過する光の量を調整することに
より、被測定物に照射されるレーザ光のエネルギーを調
整する。アパーチャ15を通過したレーザ光は、ケプラ
ー型対物レンズ17により平行光線とされて被測定物1
8に照射される。
【0026】被測定物18に照射されるレーザ光は、ビ
ームスプリッタ(図示せず)によりその1部が取出さ
れ、センサによりモニタされてその強さが測定される。
被測定物にはピエゾ素子19が取付けられ、被測定物1
8が発する音響信号を検出する。また、被測定物の表面
から散乱する散乱光は、散乱光検出センサ20によりモ
ニタされている。
【0027】レーザ光が被測定物に照射され、被測定物
内で損傷が発生し始めると、それによって発生する音響
がピエゾ素子19によって検出される。また、損傷部か
ら発生する散乱光が散乱光検出センサ20によって検出
される。これらの信号はコンピュータ21に入力されて
処理され、損傷が発生し始めた時のレーザ光のエネルギ
ーが検出される。ズームレンズ14を操作することによ
り被測定物18に照射されるレーザ光のエネルギーを変
化させ、損傷が始まった時のレーザ光のエネルギーを求
めることにより、LDT値が検出される。
【0028】被測定物の損傷の開始の検出には、ピエゾ
素子19や散乱光検出センサ20を用いる他、ノマルス
キ型微分干渉顕微鏡により損傷を直接観察する方法も用
いられる。
【0029】本実施の形態においては、エキシマレーザ
としてKrFエキシマレーザを使用しているが、ArF
エキシマレーザを使用することもできる。被測定物が実
際に晒されるレーザ光と同じ種類のレーザ光を用いるの
が最も好ましい。
【0030】図2に偏光発生部13の例を示す。図2に
おいて、22は平板であり、エキシマレーザの波長に対
して透明な合成石英ガラスから成り立っている。2枚の
平板22は、光軸に垂直な面に対して72°の角度で互
いに逆向きに傾斜して設けられている。各平板22の表
裏面には、MgF2の薄膜が積層され、更にその上にH
fO2の薄膜が積層されている。これらの膜厚は、それ
ぞれ約60nm、約30nmである。この2層膜により、平
板22の表裏面に入射するKrFエキシマレーザ光のう
ち、S偏光成分は反射され、P偏光成分は透過される。
【0031】発明者らの研究によって見出された、この
2層薄膜の反射特性を図3に示す。図3において、横軸
は光軸に垂直な面に対する平板の傾き角(90°−入射
角)、縦軸は反射率で、RpはP偏光、RsはS偏光に
対する反射率、平均と記されているのは、これらの値の
平均を示す。これによると、傾き角が72°においてP
偏光成分の反射率はほとんど0になり、全量が透過する
ことが分かる。そして、72±2°の範囲においては、
P偏光成分の99%以上が透過することが分かる。これ
に対し、72±2°の範囲においては、S偏光成分は約
76%が反射されてしまうので約24%が透過できるの
みである。図2においては、これが4回繰り返されるの
で、図2の装置を通過したS偏光成分のP偏光成分に対
する割合は0.5%以下となり、通過した光は実質的にP
偏光成分の光だけで構成されているとみなすことができ
る。
【0032】また、図2から分かるように、1枚の平板
を通過させるだけではレーザ光の光軸がずれてしまう
が、逆向きに等しい角度を持たせて光軸に対して傾斜さ
せ向かい合わされた2枚の平板を使用することにより、
光軸のずれを防ぐことができる。
【0033】平板の上に積層する薄膜は、HfO2の単
層膜でもよい。薄膜を3層以上にしてPとSとの偏光の
分離比を上げることも考えられるが、エキシマレーザを
使用するため、これらの薄膜自体の耐久性を上げる必要
があるので、比較的少ない層数の膜とすることが好まし
い。
【0034】また、この実施の形態では、平板22の表
裏面に薄膜を積層しているが、片側のみに積層するよう
にしても良い。また、図2に示すような2枚の平板の組
み合わせを更に複数設けて、P偏光とS偏光の分離を更
に完全なものとしてもよい。
【0035】偏光に対するレーザ耐久性を測定するため
には、被測定物に対する入射角を0°以外の値にする必
要があるので、被測定物を光軸に垂直な面に対して傾け
て測定する必要がある。本実施の形態においては、対物
レンズにケプラー型対物レンズを使用しているので、被
測定物に照射されるレーザ光は平行光となっている。よ
って、被測定物が光軸に垂直な面に対して傾いていて
も、被測定物の照射面内での照度を均一にすることがで
きる。
【0036】なお、ArFレーザを使用する場合には、
積層する薄膜に、低屈折物質として例えばCaF2、Ba
2、SrF2、Na3AlF6、Na5Al314、MgF2、AlF3、Na
F、LiF等を、高屈折物質として例えばLaF3、NdF3
GdF3、DyF3、Al23、PbF3、YF3等を使用すればよ
い。
【0037】
【実施例】図1に示すような装置を用い、45°用レー
ザミラー上の薄膜を被測定物としてLDTを測定した。
光源はパルス発振、ランダム偏光のKrFエキシマレー
ザを用いた。レーザ光の波長は248nm、パルス幅は40n
sである。実質的にP偏光のみを取出すように偏光発生
部13を調節し、被測定物も45°に傾けてP偏光のレ
ーザ光が照射されるように調整した。この状態でレーザ
を照射し、レーザ耐久性測定を行った。
【0038】同様にして、被測定物の傾き方向を変えて
45°傾けることにより、S偏光のレーザ光が照射され
るように調整し、その状態でレーザを照射し、レーザ耐
久性測定を行った。
【0039】その結果を図4に示す。図4には、比較の
ため、ランダム偏光時の測定データも合わせて示す。図
4において横軸はショット数で1から108までを示
す。縦軸は、被測定物に損傷が検出されたときのレーザ
光のエネルギー密度を示す。
【0040】図4からも分かるように、この測定の結
果、P偏光のレーザ光に対しては、ランダム偏光のレー
ザ光と同じようなLDT曲線を描くが、S偏光のレーザ
光に対しては、ショット数が105発まではP偏光のレ
ーザ光に対するものより幾分低くなり、ショット数が増
えると更に差が開くことが分かった。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1にかかる発明においては、レーザ発生部と被測定物
の間に、レーザ光を偏光とする偏光発生部が設けられて
いるので、偏光したレーザ光に対するLDTを測定する
ことができる。
【0042】請求項2にかかる発明においては、偏光発
生部が、P偏光を通過させS偏光を反射する薄膜、又は
S偏光を通過させP偏光を反射する薄膜を表裏面の少な
くとも一方に有し、逆向きに等しい角度を持たせて光軸
に対して傾斜させ向かい合わされた、レーザ光に対して
透明な2枚の平板を有してなるものであるので、簡単な
構成で偏光したレーザ光を得ることができ、かつ光軸が
ずれることがない。
【0043】請求項3にかかる発明においては、KrF
エキシマレーザに対して、薄膜としてHfO2の単層膜
を使用しているので、入手が容易な材料を使用して、P
偏光成分とS偏光成分を分離することができる。
【0044】請求項4にかかる発明においては、KrF
エキシマレーザに対して、薄膜としてMgF2とHfO2
との2層膜を使用しているので、入手が容易な材料を使
用して、P偏光成分とS偏光成分を分離することができ
る。
【0045】請求項5にかかる発明においては、薄膜と
してMgF2とHfO2との2層膜を使用し、かつ、平板
の角度を、レーザ光線に垂直な平面に対して72±2°
傾けているので、透過するレーザ光線からほぼ完全にS
偏光成分を除去することができる。
【0046】請求項6にかかる発明においては、ケプラ
ー型の対物レンズを通して被測定物へのレーザ光の照射
を行っているので、被測定物を傾けても、被測定物全体
を均一に照射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す図である。
【図2】偏光発生部の一例を示す図である。
【図3】MgF2、HfO22層膜の反射特性を示す図で
ある。
【図4】本発明の実施例としてLDTとを測定した結果
を示す図である。
【図5】従来のLDT測定器の概要を示す図である。
【符号の説明】
11 エキシマレーザ 12 ビームエキスパンダ 13 偏光発生部 14 ズームレンズ 15 アパーチャ 16 ケプラー型対物レンズ 17 通常の対物レンズ 18 被測定物 19 ピエゾ素子 20 散乱光センサ 21 コンピュータ 22 平板(合成石英ガラス)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定対象物にレーザ光を照射したとき
    の耐久性を測定する測定器であって、被測定物に照射す
    るレーザ光を発生するレーザ発生部と、被測定物に照射
    されるレーザ光の強さを可変するレーザ強度調整部と、
    被測定物の損傷を検出するセンサ部とを有してなり、レ
    ーザ発生部と被測定物の間に、レーザ光を偏光とする偏
    光発生部が設けられていることを特徴とするレーザ耐久
    性測定装置。
  2. 【請求項2】 前記偏光発生部が、P偏光を通過させS
    偏光を反射する薄膜、又はS偏光を通過させP偏光を反
    射する薄膜を表裏面の少なくとも一方に有し、逆向きに
    等しい角度を持たせて光軸に対して傾斜させ向かい合わ
    された、レーザ光に対して透明な2枚の平板を有してな
    ることを特徴とする請求項1に記載のレーザ耐久性測定
    装置。
  3. 【請求項3】 レーザがKrFエキシマレーザであり、
    前記薄膜が、HfO2の単層膜からなることを特徴とす
    る請求項2に記載のレーザ耐久性測定装置。
  4. 【請求項4】 レーザがKrFエキシマレーザであり、
    前記薄膜が、MgF2とHfO2との2層膜からなること
    を特徴とする請求項2に記載のレーザ耐久性測定装置。
  5. 【請求項5】 前記平板の角度が、レーザ光線に垂直な
    平面に対して72±2°傾いていることを特徴とする請
    求項4に記載のレーザ耐久性測定装置。
  6. 【請求項6】 前記被測定物へのレーザ光の照射が、ケ
    プラー型の対物レンズを通して行われることを特徴とす
    る請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載のレ
    ーザ耐久性測定装置。
JP9281102A 1997-09-30 1997-09-30 レーザ耐久性測定装置 Pending JPH11108794A (ja)

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