JPH11108399A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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JPH11108399A
JPH11108399A JP9269669A JP26966997A JPH11108399A JP H11108399 A JPH11108399 A JP H11108399A JP 9269669 A JP9269669 A JP 9269669A JP 26966997 A JP26966997 A JP 26966997A JP H11108399 A JPH11108399 A JP H11108399A
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heat exchanger
refrigerant
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refrigerant pipe
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Shigeji Taira
繁治 平良
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 COPを向上できる熱交換器を備えた空気調
和機を提供する。 【解決手段】 この空気調和機では、室外熱交換器の冷
媒配管1の内周面2の形状をW溝3にして、室内熱交換
器の冷媒配管の内周面の浅溝形状に比べて、冷媒撹拌能
力が大きな形状にした。このW溝3は、内周面2に形成
された液膜5を飛び散らせて解消させるので、冷媒撹拌
能力が大きくなる。したがって、室外熱交換器の熱伝達
率を高め、かつ、室内熱交換器の圧損を小さくして、全
体としてCOPを高めることができる。また、室外熱交
換器の冷媒配管1をシーム管にしたから、内周面2に深
いW溝3を容易に形成できる。一方、室内熱交換器の冷
媒配管をシームレス管にしたから、気密性,液密性を向
上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、空気調和機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機としては、室内熱交換
器および室外熱交換器の冷媒配管としてシームレス管を
用いていた。このシームレス管は、シーム管に比べて気
密性を高くできる利点があるが、内面に形成できる溝形
状が限られるので、内面への溝形成による熱交換性能の
向上がシーム管に比べて小さくなる欠点がある。
【0003】したがって、特に、現行のHCFC冷媒に
替えて、HFC冷媒であるR410AやR407Cを採
用すると、冷媒特性上、理論COPが低くて、運転の制
御を変更しても、規定の性能がでないという問題があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、COPを向上できる熱交換器を備えた空気調和機
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の空気調和機は、室外熱交換器の冷
媒配管と室内熱交換器の冷媒配管の内の一方の冷媒配管
の内面形状が、他方の冷媒配管の内面形状に比べて、冷
媒撹拌能力が大きな内面形状になっていることを特徴と
している。
【0006】この請求項1の発明では、一方の冷媒配管
の内面形状を他方の冷媒配管の内面形状よりも冷媒撹拌
能力が大きな形状にすることによって、室内もしくは室
外熱交換器の内の一方の熱伝達率を高めると共に、他方
の圧損を小さくする。これにより、全体としてCOPを
向上させることができる。
【0007】また、請求項2の発明の空気調和機は、請
求項1に記載の空気調和機において、冷媒撹拌能力が大
きな内面形状を持つ側の熱交換器の冷媒配管がシーム管
であることを特徴としている。
【0008】この請求項2の発明では、上記シーム管で
もって、冷媒撹拌能力が大きな内面形状を持つ側の熱交
換器を容易に作製できる。
【0009】また、請求項3の発明の空気調和機は、請
求項1または2に記載の空気調和機において、冷媒撹拌
能力が大きな内面形状を持つ側の熱交換器の冷媒配管の
内径を他方の熱交換器の冷媒配管の内径よりも大きくし
たことを特徴としている。
【0010】この請求項3の発明では、冷媒撹拌能力が
大きな内面形状に起因して本来は圧損が大きくなる冷媒
配管の内径を大きくしたので、圧損を小さくして、CO
Pを向上させることができる。
【0011】また、請求項4の発明は、室外熱交換器の
冷媒配管がシーム管であり、室内熱交換器の冷媒配管が
シームレス管であることを特徴としている。
【0012】この請求項4の発明では、室内熱交換器の
冷媒配管がシームレス管であるから、この室内側の冷媒
配管に、設計圧力以上の高圧が生じた場合でも、室外側
に冷媒漏れが生じる危険を少なくできる。
【0013】また、請求項5の発明は、請求項4に記載
の空気調和機において、室外熱交換器の冷媒配管の内面
形状が、室内熱交換器の冷媒配管の内面形状に比べて、
冷媒撹拌能力が大きな内面形状になっていることを特徴
としている。この請求項5の発明では、室外熱交換器の
冷媒配管がシーム管で構成されているから、冷媒撹拌能
力が大きな内面形状に容易に加工することができ、製作
が容易になる。
【0014】また、請求項6の発明は、請求項5に記載
の空気調和機において、室内熱交換器の冷媒配管の内径
よりも室外熱交換器の冷媒配管の内径を大きくしたこと
を特徴としている。
【0015】この請求項6の発明では、冷媒撹拌能力が
大きな内面形状に起因して本来は圧損が大きくなる室外
熱交換器の冷媒配管の内径を大きくしたので、圧損を小
さくして、COPを向上させることができる。
【0016】また、請求項7の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1つに記載の空気調和機において、冷媒とし
てR410Aを使用していることを特徴としている。
【0017】この請求項7の発明では、冷媒としてR4
10Aを使用したから、HCFC22を使用した場合に
比べて、圧損を小さくできる。したがって、冷媒撹拌能
力が大きな内面形状にしたことで増えた圧損を相殺する
ことができ、能力向上を図れる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0019】図1(A)に、この発明の空気調和機の実
施の形態の室外熱交換器を構成する冷媒配管1の断面を
示す。この冷媒配管1の内周面2には、図1(B)に示
すように、W溝と呼ばれる溝3が冷媒流動方向つまり配
管1の軸方向に向かって所定間隔で配列されている。こ
の溝3は、配管1の軸方向と交差する方向に折れ線状に
延びている。この冷媒配管1はシーム管(電縫管)であ
る。また、この冷媒配管1の内径を8mmとし、室内熱
交換器(図示せず)の冷媒配管の内径を6mmとした。
また、この室内熱交換器の冷媒配管はシームレス管とし
た。このシームレス管で構成された室内熱交換器の冷媒
配管の内面には、上記室外熱交換器の冷媒配管1の内面
の溝3に比べて浅い溝が形成されている。
【0020】そして、この実施の形態では、冷媒として
R410Aを使用した。
【0021】この実施の形態では、室外熱交換器の冷媒
配管1の内周面2の形状をW溝3にして、室内熱交換器
の冷媒配管の内周面の浅溝形状に比べて、冷媒撹拌能力
が大きな形状にした。このW溝3は、凝縮器として使用
されるとき、内周面2に形成された液膜5を飛び散らせ
て解消させ、蒸発器として使用されるときも冷媒を撹拌
するので、冷媒撹拌能力が大きく、伝熱促進効果が大き
くなり、熱交換効率が向上する。
【0022】したがって、室外熱交換器の熱伝達率を高
めることができると共に、室内熱交換器の圧損を小さく
できる。これにより、全体としてのCOPを向上させる
ことができる。
【0023】また、この実施の形態では、室外熱交換器
の冷媒配管1をシーム管にしたから、内周面2に深いW
溝3を容易に形成できる。一方、室内熱交換器の冷媒配
管をシームレス管にしたから、気密性,液密性を向上で
きる。
【0024】さらに、この実施の形態では、冷媒撹拌能
力の高い内面形状にし易いシーム管で構成した冷媒配管
1の内径(8mm)を、冷媒撹拌能力の高い内面形状に
し難いシームレス管で構成した室内熱交換器の冷媒配管
の内径(6mm)よりも大きくした。したがって、シー
ム管を用いた室外熱交換器の熱交換能力を、大きな内径
と高撹拌能力の内面形状(W溝3)との相乗作用でもっ
て特に向上できる。
【0025】また、この実施の形態では、室内熱交換器
の冷媒配管としてシームレス管を採用すると共に、室外
熱交換器の冷媒配管より小径のものとすることで、気密
性および耐圧性能の向上を図れる。
【0026】さらに、この実施の形態では、冷媒として
R410Aを使用したから、HCFC22を使用した場
合に比べて、圧損を小さくできる。したがって、室外熱
交換器の冷媒配管1の内周面2を冷媒撹拌能力が大きな
W溝3にしたことで増えた圧損を相殺することができ、
能力向上を図れる。
【0027】尚、この実施の形態では、室外熱交換器の
シーム管を冷媒撹拌能力が大きな内面形状としたが、室
内熱交換器の冷媒配管を構成するシームレス管の内面形
状を冷媒撹拌能力が大きな内面形状としてもよい。この
場合には、室内熱交換器の熱交換能力を向上できる。も
っとも、この場合、シームレス管の内周面の加工が困難
である。
【0028】また、室内熱交換器の冷媒配管をシーム管
で構成し、室外熱交換器の冷媒配管をシームレス管で構
成してもよい。この場合には、室内熱交換器の冷媒配管
の内周面を冷媒撹拌能力の高い形状にし易くなるから、
室内熱交換器の熱交換能力の向上を図れる。また、室外
熱交換器の冷媒配管の気密性,液密性の向上を図れる。
【0029】また、上記実施の形態では、冷媒撹拌能力
の高い内周面の形状としてW溝形状を用いたが、冷媒流
れと交差するような他の溝形状を採用してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の空気調和機は、室外熱交換器の冷媒配管と室内熱交
換器の冷媒配管の内の一方の冷媒配管の内面形状が、他
方の冷媒配管の内面形状に比べて、冷媒撹拌能力が大き
な内面形状になっている。
【0031】この請求項1の発明では、一方の冷媒配管
の内面形状を他方の冷媒配管の内面形状よりも冷媒撹拌
能力が大きな形状にすることによって、室内もしくは室
外熱交換器の内の一方の熱伝達率を高めると共に、他方
の圧損を小さくする。これにより、全体としてCOPを
向上させることができる。
【0032】また、請求項2の発明の空気調和機は、請
求項1に記載の空気調和機において、冷媒撹拌能力が大
きな内面形状を持つ側の熱交換器の冷媒配管がシーム管
である。したがって、上記シーム管でもって、冷媒撹拌
能力が大きな内面形状を持つ側の熱交換器を容易に作製
できる。
【0033】また、請求項3の発明の空気調和機は、請
求項1または2に記載の空気調和機において、冷媒撹拌
能力が大きな内面形状を持つ側の熱交換器の冷媒配管の
内径を他方の熱交換器の冷媒配管の内径よりも大きくし
た。
【0034】この請求項3の発明では、冷媒撹拌能力が
大きな内面形状に起因して本来は圧損が大きくなる冷媒
配管の内径を大きくしたので、圧損を小さくして、CO
Pを向上させることができる。
【0035】また、請求項4の発明は、室外熱交換器の
冷媒配管がシーム管であり、室内熱交換器の冷媒配管が
シームレス管である。この請求項4の発明では、室内熱
交換器の冷媒配管がシームレス管であるから、この室内
側の冷媒配管に設計圧力以上の高圧が生じた場合でも、
室外側に冷媒漏れが生じる危険を少なくできる。
【0036】また、請求項5の発明は、請求項4に記載
の空気調和機において、室外熱交換器の冷媒配管の内面
形状が、室内熱交換器の冷媒配管の内面形状に比べて、
冷媒撹拌能力が大きな内面形状になっている。この請求
項5の発明では、室外熱交換器の冷媒配管がシーム管で
構成されているから、冷媒撹拌能力が大きな内面形状に
容易に加工することができ、製作が容易になる。
【0037】また、請求項6の発明は、請求項5に記載
の空気調和機において、室内熱交換器の冷媒配管の内径
よりも室外熱交換器の冷媒配管の内径を大きくした。こ
の請求項6の発明では、冷媒撹拌能力が大きいから、内
面形状に起因して本来は圧損が大きくなる室外熱交換器
の冷媒配管の内径を大きくしたので、圧損を小さくし
て、COPを向上させることができる。
【0038】また、請求項7の発明は、請求項1乃至4
のいずれか1つに記載の空気調和機において、冷媒とし
てR410Aを使用している。この請求項7の発明で
は、冷媒としてR410Aを使用したから、HCFC2
2を使用した場合に比べて、圧損を小さくできる。した
がって、冷媒撹拌能力が大きな内面形状にしたことで増
えた圧損を相殺することができ、能力向上を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)はこの発明の空気調和機の実施の
形態の室外熱交換器の冷媒配管の断面図であり、図1
(B)は上記冷媒配管の内面に形成された溝形状を表わ
す内周面の展開図である。
【符号の説明】
1…冷媒配管、2…内周面、3…溝、5…液膜。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室外熱交換器の冷媒配管(1)と室内熱
    交換器の冷媒配管の内の一方の冷媒配管(1)の内面形
    状が、他方の冷媒配管の内面形状に比べて、冷媒撹拌能
    力が大きな内面形状(3)になっていることを特徴とす
    る空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和機において、 冷媒撹拌能力が大きな内面形状(3)を持つ側の熱交換
    器の冷媒配管(1)がシーム管であることを特徴とする空
    気調和機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の空気調和機に
    おいて、 冷媒撹拌能力が大きな内面形状(3)を持つ側の熱交換
    器の冷媒配管(1)の内径を他方の熱交換器の冷媒配管の
    内径よりも大きくしたことを特徴とする空気調和機。
  4. 【請求項4】 室外熱交換器の冷媒配管(1)がシーム管
    であり、室内熱交換器の冷媒配管がシームレス管である
    ことを特徴とする空気調和機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の空気調和機において、 室外熱交換器の冷媒配管(1)の内面形状が、室内熱交換
    器の冷媒配管の内面形状に比べて、冷媒撹拌能力が大き
    な内面形状(3)になっていることを特徴とする空気調
    和機。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の空気調和機において、 室内熱交換器の冷媒配管の内径よりも室外熱交換器の冷
    媒配管(1)の内径を大きくしたことを特徴とする空気調
    和機。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1つに記載の
    空気調和機において、 冷媒としてR410Aを使用していることを特徴とする
    空気調和機。
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JPS59164889A (ja) * 1983-03-09 1984-09-18 Toshiba Corp 伝熱管及びその製造方法
JPH02161267A (ja) * 1988-12-15 1990-06-21 Hitachi Cable Ltd ヒートポンプエアコン
JPH06147532A (ja) * 1992-11-12 1994-05-27 Matsushita Refrig Co Ltd 空気調和機
JPH09145097A (ja) * 1995-11-24 1997-06-06 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和機
JPH09215966A (ja) * 1996-02-09 1997-08-19 Mitsubishi Shindoh Co Ltd 長尺物の清浄化装置

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