JPH1110794A - 銅張積層板用銅箔およびそれを用いた銅張積層板 - Google Patents

銅張積層板用銅箔およびそれを用いた銅張積層板

Info

Publication number
JPH1110794A
JPH1110794A JP17199097A JP17199097A JPH1110794A JP H1110794 A JPH1110794 A JP H1110794A JP 17199097 A JP17199097 A JP 17199097A JP 17199097 A JP17199097 A JP 17199097A JP H1110794 A JPH1110794 A JP H1110794A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
copper foil
adhesive
clad laminate
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17199097A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuya Iida
拓也 飯田
Ryoichi Narishima
良一 成島
Ataru Yokono
中 横野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Denkai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Denkai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Denkai Co Ltd filed Critical Nippon Denkai Co Ltd
Priority to JP17199097A priority Critical patent/JPH1110794A/ja
Publication of JPH1110794A publication Critical patent/JPH1110794A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】粗化銅箔を用いた場合と匹敵する引剥し強さ
と、エッチング処理後に銅粒子が樹脂中に残らない回路
形成に優れた銅張積層板用銅箔の提供にある。 【解決手段】無粗化銅箔に2層以上の接着層を設けてな
る銅張積層板用銅箔において、前記接着層の1層目がポ
リビニルアセタール樹脂100重量部にエポキシ樹脂1
〜50未満重量部を含有することを特徴とする銅張積層
板用銅箔。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板用
の銅張積層板用銅箔および銅張積層板に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビやオーディオ機器に代表される民
生用電子機器の電子回路には、紙基材フェノール樹脂銅
張積層板、または、紙基材エポキシ樹脂銅張積層板が多
用されている。
【0003】これらの積層板は、フェノール樹脂やエポ
キシ樹脂を含浸した所定量のクラフト紙と銅張積層板用
銅箔とを加熱,一体化することにより製造される。
【0004】銅箔としては通常、光沢面およびマット面
の二種の面を有する電解銅箔が用いられ、表面の凹凸が
大きく、接着に適するマット面にポリビニルアセタール
系接着剤を塗布した銅張積層板用銅箔が一般に用いられ
ている。
【0005】電解銅箔は、一般に硫酸酸性硫酸銅メッキ
浴を用いてこれを電気分解して製造されるが、電気分解
時に形成される凹凸だけでは十分な接着力が得られな
い。そこでいわゆる粗化処理を施し、銅粒子をその表面
に形成している。このとき形成される銅粒子の粒径は1
μm程度であり、大きな投錨効果を得るために部分的に
逆テーパー状となるように形成される。
【0006】この粗化処理は、限界電流密度以上で電気
分解により行われるために制御が難しく、製造プロセス
上の障害となっている。また、粗化処理により形成され
た銅粒子は、積層板表面の樹脂中に埋没するため、エッ
チング処理により回路形成を行った後に、それが残銅と
して樹脂中に残り易く、絶縁特性を損なう原因となるこ
とがある。
【0007】また、銅回路端子部等に金メッキを施す
際、下地となる無電解ニッケルメッキ時、銅回路以外の
銅箔除去面にニッケルが析出すると云う問題がある。
【0008】そこで、粗化処理を行わない無粗化銅箔を
用いた接着剤付銅箔を、紙基材フェノール樹脂銅張積層
板に用いることが望まれていた。
【0009】しかしながら、紙基材フェノール樹脂銅張
積層板においては、フェノール樹脂の硬化過程で発生す
る水分が積層板内に多量に存在するため、半田浴浸漬時
に発泡すると云う問題がある。また、上記の樹脂系では
高温での接着強度が不十分であり、実用的なものではな
かった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、銅張
積層板として、粗化銅箔を用いた場合と同程度またはそ
れ以上の引剥し強さを有すると共に、エッチング処理後
に銅粒子が樹脂中に残らず、回路形成が容易な無粗化銅
箔を用いた銅張積層板用銅箔および銅張積層板を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、無粗化銅箔に
特定の組成の接着剤を2層以上塗布,形成することによ
り、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成
するに至った。本発明の要旨は次のとおりである。
【0012】(1) 無粗化銅箔に2層以上の接着層を
設けてなる銅張積層板用銅箔において、前記接着層の1
層目がポリビニルアセタール樹脂100重量部にエポキ
シ樹脂1〜50未満重量部を含有することを特徴とする
銅張積層板用銅箔にある。
【0013】(2) 前記接着層の2層目が、ポリビニ
ルアセタール樹脂100重量部にエポキシ樹脂50〜5
00重量部を配合した接着層である前記の銅張積層板用
銅箔にある。
【0014】(3) 前記1層目の接着層の下層にC
u,B,Al,P,Zn,Ti,V,Cr,Mn,F
e,Co,Ni,Ag,In,Sn,Mo,Pd,P
b,W,Si元素の1種以上を含む金属、または、合
金,酸化物,水酸化物および水和物の1種以上からなる
下地層が設けられている前記の銅張積層板用銅箔にあ
る。
【0015】(4) 前記下地層が粒径0.001〜0.
5μmの微粒子で構成されている前記の銅張積層板用銅
箔にある。
【0016】(5) 前記下地層の表面にカップリング
剤処理層が形成されている前記の銅張積層板用銅箔にあ
る。
【0017】(6) 上記銅張積層板用銅箔を用いた銅
張積層板にある。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に用いる無粗化銅箔として
は、電解銅箔、圧延銅箔が用いられるが、表面に二次的
な粗面形成手段、例えば、電解粗化、化学エッチング、
機械研磨などが施されていない、厚さ5〜150μmの
銅箔、特に、厚さ9〜70μmの電解銅箔が好適に用い
られる。
【0019】銅箔の表面にはCu,B,Al,P,Z
n,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Ag,
In,Sn,Mo,Pd,Pb,W,Si元素の1種以
上を含む金属、または、合金,酸化物,水酸化物および
水和物の1種以上からなる下地層が少なくとも1層形成
されている。特に、Cu,Cr,Ni,Mo,Co,Z
n,Si元素の1種以上を含む金属、または、合金,酸
化物,水酸化物および水和物の1種以上からなる下地層
が好ましい。
【0020】また、この下地層の少なくとも一層の被覆
量は、金属量で換算して10,000μg/dm2以下、
好ましくは5〜3,000μg/dm2、更に10〜50
0μg/dm2が好ましい。
【0021】この下地層は、粒径0.001〜0.5μ
m、好ましくは0.01〜0.2μmの微粒子で構成され
ていることが望ましい。
【0022】これらの下地層は、銅箔面の酸化防止、耐
熱性や耐薬品性の向上、カップリング剤への親和性増大
などの効果が、上記範囲内で発揮され、繊維基材銅張積
層板、例えば、紙基材フェノール樹脂付銅張積層板の特
性を向上させる。
【0023】また、これら下地層を、粒径0.001〜
0.5μmの微粒子で構成した層はエッチング性を損な
うことなく、引剥し強さを向上できる。このような微粒
子からなる下地層の形成方法としては、例えば、硫酸銅
と硫酸ニッケルの混合液から、Cu−Ni合金の0.1
μm程度の微粒子を電着形成させる方法や、エチレンジ
アミン四酢酸を配位子とする銅錯体液を用いて電着形成
する方法など、公知の方法で行うことができる。
【0024】本発明の銅張積層板用銅箔は、前記下地層
上にカップリング剤処理を行ってもよい。カップリング
剤としては、市販の各種シランカップリング剤やチタネ
ート系カップリング剤など、分子内に無機化合物に対し
て親和性を示す部分と、有機化合物に対して親和性を示
す部分とを共有する化合物であれば使用することができ
る。
【0025】カップリング剤としては、例えば、γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、γ−アミ
ノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルメチルジメトキシシラン、γ−メルカプトプロ
ピルメチルジメトキシシランなどがある。
【0026】また、シランカップリング剤プライマーと
して、市販されている、例えば、信越化学工業(株)製
のX−12−413を用いることもできる。
【0027】これらのカップリング剤は、単独または二
種以上を混合して用いてもよい。また、水ガラスやポリ
メチルシロキサン、テトラエトキシシラン、トリエトキ
シメチルシランなどのけい素を含む化合物と併用しても
よい。
【0028】これら上記のカップリング剤は、その0.
01〜5重量部を水100重量部に溶解した水溶液と
し、浸漬やシャワーなどの方法により上記下地層上に液
膜を形成し、乾燥することによりカップリング剤処理層
として形成することができる。
【0029】次に、銅箔面側に設ける1層目の接着層の
接着としては、ポリビニルアセタール樹脂100重量部
にエポキシ樹脂を1〜50重量部未満配合した接着剤が
用いられる。上記エポキシ樹脂の配合が1重量部未満で
は半田耐熱性、引剥し強さが低下し、50重量部以上で
は引剥し強さが低下するので好ましくない。
【0030】ポリビニルアセタール樹脂としては、ポリ
ビニルブチラール、ポリビニルホルマール等が挙げら
れ、その平均重合度が1,000〜5,000のものが好
ましい。平均重合度が1,000未満の場合は半田耐熱
性、引剥し強さが低下し、5,000を超える場合は高
粘度となり実用的でない。特に、2,000〜3,500
のものが好ましい。
【0031】また、アセタール化に用いるアルデヒドの
種類やアセタール化の程度は、溶解性と機械特性のバラ
ンスから適宜選定される。また、カルボン酸変性品やク
ロトンアルデヒド等を用いた側鎖に不飽和結合を有する
ものでもよい。
【0032】使用するエポキシ樹脂としては、二官能以
上のエポキシ樹脂が用いられる。このようなエポキシ樹
脂としては、各種のポリフェノール類、ポリアミン類、
ポリオール類とエピクロルヒドリンとを反応させたグリ
シジルエーテル型エポキシ樹脂、多価カルボン酸とエピ
クロルヒドリンとを反応させたグリシジルエステル型エ
ポキシ樹脂、各種の不飽和化合物の酸化的エポキシ化反
応による各種エポキシ樹脂がある。
【0033】上記の内、ポリフェノール類としては、フ
ェノール類と各種アルデヒド、ケトン等のカルボニル化
合物との縮合物であるポリフェノール類を基本骨格とす
る各種のエポキシ樹脂、例えば、フェノールとホルムア
ルデヒドとの縮合物であるビスフェノールF、フェノー
ルとアセトアルデヒドとの縮合物であるビスフェノール
AF、フェノールとアセトンの縮合物であるビスフェノ
ールA、更には一般的な慣用名は無いがカルボニル化合
物として、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等の環
状ケトン、メチルエチルケトンやメチルイソブチルケト
ン等の鎖状カルボニル化合物、更には、サルチルアルデ
ヒドやベンゾフェノン、アセトフェノン等を有する芳香
族カルボニル化合物を用いたものがある。
【0034】ビスフェノールAを用いたエポキシ樹脂と
しては、代表的なものに油化シェル社のエピコート−8
28、および、エピクロルヒドリンとビスフェノールA
とに由来する繰返し構造を有するエピコート−1001
やエピコート−1004が挙げられる。これらは分子量
が数100程度であるが、更に分子量の大きなフェノキ
シ樹脂類も好適に用いられる。
【0035】また、フェノールや各種クレゾールおよび
これらの誘導体から合成したノボラック樹脂もグリシジ
ルエーテル型エポキシ樹脂の原料として好適に用いられ
る。
【0036】更にまた、ポリアミンとしては各種の芳香
族ポリアミン化合物、例えば、キシリレンジアミンやフ
ェニレンジアミン、メチレンビスアニリンやオキシビス
アニリン等を用いたものがある。
【0037】ポリオール類としては、トリメチロールプ
ロパンやペンタエリスリトール、ポリエチレングリコー
ル等の多価アルコールが好適に用いられる。
【0038】多価カルボン酸としては、フタル酸類、メ
チルテトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸等がある。
【0039】不飽和化合物の酸化的エポキシ化反応によ
るものには、ポリブタジェンを原料とするものおよび各
種の脂環式エポキシ樹脂がある。脂環式エポキシ樹脂に
は日本チバガイギーのCY−179,CY−177,C
Y−175等がある。
【0040】これらのエポキシ樹脂は、溶解性と硬化物
の機械特性とから適宜選択して用いる。
【0041】また、アミノ樹脂を加えることもできる。
アミノ樹脂としては、例えば、各種のメラミン樹脂やベ
ンゾグアナミン樹脂、CTU−グアナミン樹脂が好適に
用いられる。これらのアミノ樹脂には種々のメチロール
化、エーテル化の程度の異なるものがあるが、これらは
溶解性と硬化物の特性とのバランスから選択するのがよ
い。
【0042】また、この接着剤にヘキサメチレンジイソ
シアネート、トルイレンジイソシアネート、フェニレン
ジイソシアネート、メタンジフェニルジイソシアネート
など、これらのポリオール類との反応オリゴマ、およ
び、これらのブロックイソシアネートなどのイソシアネ
ート化合物を添加してもよい。イソシアネート化合物の
添加によりポリビニルアセタール樹脂と銅箔表面との
間、エポキシ樹脂、アミノ樹脂との間に強固な化学結合
を形成することが可能である。
【0043】接着剤の調製には、適当な溶剤を用いるこ
とができる。溶剤としては、例えば、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール、各種ブタノールなどのアル
コール類、メチルエチルケトン、イソブチルケトンなど
のケトン類、トルエンやキシレンなどの芳香族化合物か
ら、適当な溶解性と揮発性を有する混合物を用いること
が好ましい。
【0044】接着剤層の1層目の厚みは0.1〜20μ
m、さらに好ましくは1〜10μmがよい。0.1μm
未満では引剥し強さが低下し、20μmを超えると半田
耐熱性が悪化するので好ましくない。
【0045】上記の接着剤のみでは、紙基材フェノール
樹脂銅張積層板として用いた場合に十分な半田耐熱性が
得られないので、適切な接着力を有する接着剤を2層目
として形成する。上記2層目の接着剤層は、前記1層目
の接着剤層の上、あるいは、銅箔と積層接着される積層
板の接着面側に形成してもよい。
【0046】この2層目の接着層の接着剤としては、半
田浴浸漬時の高温においても一定の強度を保持し、積層
板内部に残存する水分の気化を抑制するに十分な強度が
必要である。このような特性を有する接着剤として、ポ
リビニルアセタール樹脂100重量部にエポキシ樹脂を
50〜500重量部配合した接着剤が用いられる。こう
した接着剤樹脂としては、ポリビニルアセタール樹脂、
エポキシ樹脂、アミノ樹脂は前記と同様のものが用いら
れる。これにはアミノ樹脂を加えることもできる。
【0047】上記の2層目の接着層の厚みは5〜100
μm、さらに好ましくは15〜50μmとする。なお、
接着層の厚みの測定は、単位面積当りの接着剤重量から
求めた換算値、あるいは、マイクロメータ、SEM等に
より断面観察測定などにより容易に求めることができ
る。
【0048】また、必要に応じて1層目の接着層と2層
目の接着層の間に、上記1,2層の接着層の中間の特性
を有する接着層を設けてもよい。さらに、多数の接着剤
を用いて多層構成とすることもできるが、費用の点から
あまり実用的ではない。
【0049】本発明においては、上記の接着層を設ける
ことにより、粗化銅箔を用いたと同等の引剥し強さと、
半田耐熱性に優れた銅張積層板を得ることができる。
【0050】
【実施例】本発明を実施例および比較例に基づき具体的
に説明する。
【0051】〔製造例1〕ポリビニルブチラール樹脂
(電気化学工業(株)、品番6000C:平均重合度
2,400)の100重量部と、クレゾールノボラック
型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業(株)、品番N
−673)の25重量部、アミノ樹脂(富士化成工業
(株)、品名デラミンCTU−100)の20重量部と
を、トルエン、メチルエチルケトン、メタノールからな
る混合溶剤に溶解し、次いで、イミダゾール化合物(四
国化成工業(株)、品番2E4MZCN)4重量部とヘ
キサメチレンジイソシアネート1重量部を添加して接着
剤溶液Aを得た。なお、ワニス中の固形分は18重量%
とした。
【0052】〔製造例2〕ポリビニルブチラール樹脂
(6000C)の100重量部とクレゾールノボラック
型エポキシ樹脂(N−673)の75重量部、アミノ樹
脂(デラミンCTU−100)の25重量部を、トルエ
ン、メチルエチルケトン、メタノールからなる混合溶剤
に溶解し、次いで、イミダゾール化合物(2E4MZC
N)5重量部を添加して接着剤溶液Bを得た。なお、ワ
ニス中の固形分は20重量%とした。
【0053】〔製造例3〕カルボン酸変性ポリビニルブ
チラール樹脂(電気化学工業(株)、品番6000E
P:平均重合度2,400)の100重量部と、クレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業
(株)、品番N−695)の40重量部、アミノ樹脂
(デラミンCTU−100)の20重量部を、トルエ
ン、メチルエチルケトン、メタノールからなる混合溶剤
に溶解し、次いでイミダゾール化合物(2E4MZC
N)8重量部とヘキサメチレンジイソシアネート1重量
部とを添加して接着剤溶液Cを得た。なお、ワニス中の
固形分は20重量%とした。
【0054】〔製造例4〕カルボン酸変性ポリビニルブ
チラール樹脂(電気化学工業(株)、品番6000E
P)100重量部と、クレゾールノボラック型エポキシ
樹脂(大日本インキ化学工業(株)、品番N−695)
の150重量部、アミノ樹脂(デラミンCTU−10
0)の25重量部を、トルエン、メチルエチルケトン、
メタノールからなる混合溶剤に溶解し、次いでイミダゾ
ール化合物(2E4MZCN)10重量部とヘキサメチ
レンジイソシアネート1重量部とを添加して接着剤溶液
Dを得た。なお、ワニス中の固形分は23重量%とし
た。
【0055】〔製造例5〕ポリビニルブチラール樹脂
(6000C)の100重量部と、アミノ樹脂(デラミ
ンCTU−100)の20重量部を、トルエン、メチル
エチルケトン、メタノールからなる混合溶剤に溶解し、
次いでイミダゾール化合物(2E4MZCN)4重量部
とヘキサメチレンジイソシアネート1重量部と添加して
接着剤溶液Eを得た。なお、ワニス中の固形分は16重
量%とした。
【0056】〔製造例6〕ポリビニルブチラール樹脂
(6000C)の100重量部と、クレゾールノボラッ
ク型エポキシ樹脂(N−673)の200重量部と、ア
ミノ樹脂(デラミンCTU−100)20重量部を、ト
ルエン、メチルエチルケトン、メタノールからなる混合
溶剤に溶解し、次いでイミダゾール化合物(2E4MZ
CN)の10重量部を添加して接着剤溶液Fを得た。な
お、ワニス中の固形分は25重量%とした。
【0057】上記製造例1〜6の接着剤の組成を表1に
示す。
【0058】
【表1】
【0059】〔製造例7〕硫酸銅水溶液を電気分解して
厚さ35μm、マット面の表面粗さ(Ra)1.0μm
の無粗化銅箔を作製した。
【0060】〔製造例8〕製造例7の無粗化銅箔のマッ
ト面に重クロム酸ナトリウム3.5gを純水1リットル
に溶解した処理液中において、0.2A/dm2の電流密
度で4秒間クロメート処理を行い、クロム酸化物、クロ
ム水酸化物を含むクロメート層を形成した。水洗後直ち
に、80℃の熱風で1分間乾燥を行った。
【0061】この下地層の金属Crとしての被覆量は2
0μg/dm2であった。
【0062】〔製造例9〕製造例7の無粗化銅箔のマッ
ト面に、硫酸インジウム,硫酸亜鉛からなる処理液中に
おいて、0.5A/dm2の電流密度で4秒間電着処理を
行い、InZn合金層を形成した。さらに、製造例8と
同様にクロメート処理を行った。水洗後直ちに、80℃
の熱風で1分間乾燥を行った。
【0063】これらの下地層の金属としての被覆量は、
それぞれIn:100μg/dm2、Zn:80μg/
dm2、Cr:20μg/dm2であった。
【0064】〔製造例10〕製造例7の無粗化銅箔のマ
ット面に、硫酸ニッケル,硫酸コバルト,モリブデン酸
ナトリウムおよび錯化剤からなる処理液中において、
3.0A/dm2の電流密度で4秒間電着処理を行い、N
iMoCo合金層を形成した。水洗後、さらに製造例8
と同様にクロメート処理を行った。
【0065】水洗後、直ちにγ−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン(チッソ石油化学,商品名S−51
0)1.0gと水ガラス1.0gとを純粋1リットルに溶
解した処理液に10秒間浸漬し、80℃の熱風で1分間
乾燥を行いカップリング剤処理層を形成した。
【0066】これらの下地層の金属としての被覆量は、
それぞれNi:500μg/dm2、Mo:230μg
/dm2、Co:50μg/dm2、Cr:20μg/d
2、Si:100μg/dm2であった。
【0067】〔製造例11〕製造例7の無粗化銅箔に、
硝酸銅水溶液の銅に対して2.5倍モルのエチレンジア
ミンを添加した水溶液中から、2A/dm2の電流密度
で10秒間電着処理を行い、粒径0.1μm程度の微細
な銅粒子をマット面に析出させた。さらに製造例10と
同様に、NiMoCo合金層,クロメート層およびシラ
ンカップリング剤処理層を順次形成した微細処理銅箔を
得た。なお、この銅箔のマット面粗さはRaで1.3μ
mであった。
【0068】これらの下地層の金属としての被覆量は、
Cu:7,000μg/dm2であった。その他の金属と
しての被覆量は製造例10と同じであった。
【0069】〔製造例12〕製造例7の無粗化銅箔に、
硫酸銅水溶液中で限界電流密度以上の高電流密度で粒径
1μm程度の銅粒子をマット面に析出させる粗化処理を
行った。さらに製造例8と同様にクロメート処理を行い
粗化銅箔を得た。なお、この銅箔のマット面粗さはRa
で1.7μmであった。
【0070】〔実施例 1〕製造例7の無粗化銅箔に製
造例1の接着剤溶液Aを60μmギャップのバーコータ
で塗工し、室温で10分間放置した後、60℃で5分、
更に120℃で5分間乾燥を行った。乾燥後の接着剤A
層の厚さは5μmであった。次に、160μmのバーコ
ータで製造例2の接着剤溶液Bを塗工し、上記と同様に
乾燥した。乾燥後の接着剤A層と接着剤B層とを合わせ
た塗膜の厚さは30μmであった。
【0071】〔実施例 2〕製造例8の無粗化銅箔に製
造例1の接着剤溶液Aを60μmギャップのバーコータ
で塗工し、室温で10分間放置した後、60℃で5分、
更に120℃で5分間乾燥を行った。乾燥後の接着剤A
層の厚さは5μmであった。
【0072】次に160μmギャップのバーコータで製
造例2の接着剤溶液Bを塗工し、同様に乾燥した。次い
で160℃で2分間乾燥し、接着剤付銅箔とした。乾燥
後の接着剤A層と接着剤B層とを合わせた塗膜の厚さは
30μmであった。
【0073】〔実施例 3〕製造例9の無粗化銅箔に製
造例1の接着剤溶液Aを60μmギャップのバーコータ
で塗工し、室温で10分間放置した後、60℃で5分、
更に120℃で5分間乾燥を行った。乾燥後の接着剤A
層の厚さは5μmであった。
【0074】次に160μmギャップのバーコータで製
造例2の接着剤溶液Bを塗工し、同様に乾燥した。次い
で160℃で2分間乾燥し、接着剤付銅箔とした。乾燥
後の接着剤A層と接着剤B層とを合わせた塗膜の厚さは
30μmであった。
【0075】〔実施例 4〕製造例10の無粗化銅箔に
製造例3の接着剤溶液Cを60μmギャップのバーコー
タで塗工し、室温で10分間放置した後、60℃で5
分、更に120℃で5分間乾燥を行った。乾燥後の接着
剤C層の厚さは6μmであった。
【0076】次に160μmギャップのバーコータで製
造例4の接着剤溶液Dを塗工し、同様に乾燥した。次い
で160℃で2分間乾燥し、接着剤付銅箔とした。乾燥
後の接着剤C層と接着剤D層とを合わせた塗膜の厚さは
33μmであった。
【0077】〔実施例 5〕製造例10の無粗化銅箔に
製造例1の接着剤溶液Aを45μmギャップのバーコー
タで塗工し、室温で10分間放置した後、60℃で5
分、更に120℃で5分間乾燥を行った。乾燥後の接着
剤A層の厚さは2μmであった。
【0078】次に110μmギャップのバーコータで製
造例2の接着剤溶液Bを塗工し、上記と同様に乾燥し
た。次いで160℃で2分間乾燥し、接着剤付銅箔とし
た。乾燥後の接着剤A層と接着剤B層を合わせた塗膜の
厚さは17μmであった。
【0079】〔実施例 6〕製造例10の無粗化銅箔に
製造例1の接着剤溶液Aを90μmギャップのバーコー
タで塗工し、室温で10分間放置した後、60℃で5
分、更に120℃で5分間乾燥を行った。乾燥後の接着
剤A層の厚さは10μmであった。
【0080】次に270μmギャップのバーコータで製
造例4の接着剤溶液Dを塗工し、上記と同様に乾燥し
た。次いで160℃で2分間乾燥し、接着剤付銅箔とし
た。乾燥後の接着剤A層と接着剤D層を合わせた塗膜の
厚さは62μmであった。
【0081】〔実施例 7〕製造例10の無粗化銅箔に
製造例3の接着剤溶液Cを110μmギャップのバーコ
ータで塗工し、室温で10分間放置した後、60℃で5
分、更に120℃で5分間乾燥を行った。乾燥後の接着
剤C層の厚さは15μmであった。
【0082】次に90μmギャップのバーコータで製造
例4の接着剤溶液Dを塗工し、上記と同様に乾燥した。
次いで160℃で2分間乾燥し、接着剤付銅箔とした。
乾燥後の接着剤C層と接着剤D層を合わせた塗膜の厚さ
は95μmであった。
【0083】〔実施例 8〕製造例10の無粗化銅箔に
製造例3の接着剤溶液Cを110μmギャップのバーコ
ータで塗工し、室温で10分間放置した後、60℃で5
分、更に120℃で5分間乾燥を行った。乾燥後の接着
剤C層の厚さは15μmであった。
【0084】次に90μmギャップのバーコータで製造
例6の接着剤溶液Fを塗工し、上記と同様に乾燥した。
次いで160℃で2分間乾燥し、接着剤付銅箔とした。
乾燥後の接着剤C層と接着剤F層を合わせた塗膜の厚さ
は25μmであった。
【0085】〔実施例 9〕製造例11の微細無粗化銅
箔に製造例1の接着剤溶液Aを60μmギャップのバー
コータで塗工し、室温で10分間放置した後、60℃で
5分、更に120℃で5分間乾燥を行った。乾燥後の接
着剤A層の厚さは4μmであった。
【0086】次に160μmギャップのバーコータで製
造例6の接着剤溶液Fを塗工し、上記と同様に乾燥し
た。次いで160℃で2分間乾燥し、接着剤付銅箔とし
た。乾燥後の接着剤A層と接着剤F層を合わせた塗膜の
厚さは33μmであった。
【0087】実施例1〜9の接着剤付銅箔を、厚さ0.
2mmの紙基材フェノール樹脂基材(住友ベークライト
工業(株)品番PI−N5)の8枚と共に、温度170
℃、圧力140kgf/cm2で60分間加熱硬化し、
銅張積層板とした。
【0088】〔比較例 1〕製造例7の無粗化銅箔に製
造例5の接着剤溶液Eを60μmギャップのバーコータ
で塗工し、室温で10分間放置した後、60℃で5分、
次いで120℃で5分間乾燥を行った。乾燥後の接着剤
E層の厚さは4μmであった。
【0089】次に160μmギャップのバーコータで製
造例2の接着剤溶液Bを塗工し、同様に乾燥した。次い
で160℃で2分間乾燥し、接着剤付銅箔とした。乾燥
後の接着剤E層と接着剤B層とを合わせた塗膜の厚さは
29μmであった。
【0090】〔比較例 2〕製造例7の無粗化銅箔に製
造例2の接着剤溶液Bを60μmギャップのバーコータ
で塗工し、室温で10分間放置した後、60℃で5分、
更に120℃で5分間乾燥を行った。乾燥後の接着剤B
層の厚さは7μmであった。
【0091】次に160μmギャップのバーコータで製
造例1の接着剤溶液Aを塗工し、同様に乾燥した。次い
で160℃で2分間乾燥し、接着剤付銅箔とした。乾燥
後の接着剤Bと接着剤Aを合わせた塗膜の厚さは28μ
mであった。
【0092】〔比較例 3〕製造例10の無粗化銅箔に
製造例1の接着剤溶液Aを180μmギャップのバーコ
ータで塗工し、室温で10分間放置した後、60℃で5
分、次いで120℃で5分間、更に160℃で2分間乾
燥し、接着剤付銅箔とした。乾燥後の接着剤A層の厚さ
は27μmであった。
【0093】〔比較例 4〕製造例10の無粗化銅箔に
製造例2の接着剤溶液Bを180μmギャップのバーコ
ータで塗工し、室温で10分間放置した後、60℃で5
分、次いで120℃で5分間、更に160℃で2分間乾
燥し、接着剤付銅箔とした。乾燥後の接着剤B層の厚さ
は29μmであった。
【0094】〔比較例 5〕製造例8の無粗化銅箔に製
造例6の接着剤溶液Fを180μmギャップのバーコー
タで塗工し、室温で10分間放置した後、60℃で5
分、次いで120℃で5分間、更に160℃で2分間乾
燥し、接着剤付銅箔とした。乾燥後の接着剤F層の厚さ
は32μmであった。
【0095】〔比較例 6〕製造例10の無粗化銅箔に
市販接着剤(日立化成工業(株)、品番VP−71、ポ
リビニルアセタール樹脂系接着剤)を用い、180μm
ギャップのバーコータで塗工した。接着剤付銅箔の接着
剤塗膜の厚さは30μmであった。
【0096】〔比較例 7〕製造例12の粗化銅箔に上
記接着剤(VP−71)を用い、180μmギャップの
バーコータで塗工した。接着剤付銅箔の接着剤塗膜の厚
さは28μmであった。
【0097】比較例1〜7で作製した接着剤付銅箔を、
実施例1〜9と同様に厚さ0.2mmの紙基材フェノー
ル樹脂基材(住友ベークライト工業(株)品番PI−N
5)の8枚と共に、温度170℃、圧力140kgf/
cm2で60分間加熱硬化し、銅張積層板とした。
【0098】以上の実施例1〜9および比較例1〜7の
銅張積層板について、JISC6481に準拠して評価
した結果を表2,表3に示す。但し、引剥し強さの測定
は線幅1mmで行った。また、半田耐熱性は、半田浴の
温度を260℃として銅箔面などにふくれや剥がれが発
生するまでの時間(秒)を測定した。
【0099】
【表2】
【0100】
【表3】
【0101】表2の結果から明らかなように、実施例1
〜9の接着剤付銅箔を用いた銅張積層板は、引剥し強さ
と半田耐熱性とに優れ、粗化銅箔を用いた従来の接着剤
付銅箔(比較例7)に匹敵する特性を有することが明ら
かである。
【0102】また、エッチング後の残銅は皆無であり、
従来の粗化銅箔を用いたものと比較して優れていた。
【0103】一方、比較例1〜6は、本発明の範囲を逸
脱した例であるが、表3の結果から明らかなように、い
ずれも引き剥し強さ、半田耐熱性を実用上満足する水準
のものは得られなかった。
【0104】なお、比較例7は上記のいずれの特性も満
足はするものの、エッチング後の残銅が認められた。
【0105】
【発明の効果】本発明の無粗化銅箔に組成の異なる特定
の接着層を2層以上形成した接着剤付銅箔は、粗化銅箔
を用いた従来の接着剤付銅箔に匹敵する特性を有し、銅
箔の製造工程上問題の多い粗化処理の必要がないので、
極めて生産性に優れている。
【0106】また、上記接着剤付銅箔を用いた銅張積層
板は、基材の樹脂中にエッチングの障害となる粗化粒子
が存在しないため、プリント配線板とした場合の品質、
並びに、信頼性に優れたものを得ることができる。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無粗化銅箔に2層以上の接着層を設けて
    なる銅張積層板用銅箔において、前記接着層の1層目が
    ポリビニルアセタール樹脂100重量部にエポキシ樹脂
    1〜50未満重量部を含有することを特徴とする銅張積
    層板用銅箔。
  2. 【請求項2】 前記接着層の2層目が、ポリビニルアセ
    タール樹脂100重量部にエポキシ樹脂50〜500重
    量部を配合した接着層である請求項1に記載の銅張積層
    板用銅箔。
  3. 【請求項3】 前記1層目の接着層の下層にCu,B,
    Al,P,Zn,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,
    Ni,Ag,In,Sn,Mo,Pd,Pb,W,Si
    元素の1種以上を含む金属、または、合金,酸化物,水
    酸化物および水和物の1種以上からなる下地層が設けら
    れている請求項1または2に記載の銅張積層板用銅箔。
  4. 【請求項4】 前記1層目の接着層の下層にCu,C
    r,Ni,Mo,Co,Zn,Si元素の1種以上を含
    む金属、または、合金,酸化物,水酸化物および水和物
    の1種以上からなる下地層が設けられている請求項1ま
    たは2に記載の銅張積層板用銅箔。
  5. 【請求項5】 前記下地層が粒径0.001〜0.5μm
    の微粒子で構成されている請求項3または4に記載の銅
    張積層板用銅箔。
  6. 【請求項6】 前記下地層の表面にカップリング剤処理
    層が形成されている請求項3,4または5に記載の銅張
    積層板用銅箔。
  7. 【請求項7】 前記1層目の接着層の厚さが0.1〜2
    0μmである請求項1〜6のいずれかに記載の銅張積層
    板用銅箔。
  8. 【請求項8】 前記1層目と2層目の接着層を合わせた
    厚さが5〜120μmである請求項1〜7のいずれかに
    記載の銅張積層板用銅箔。
  9. 【請求項9】 繊維基材樹脂積層板と銅箔とを張合せた
    銅張積層板において、 前記銅箔が無粗化銅箔であり、
    該無粗化銅箔と繊維基材樹脂積層板とが2層以上の接着
    層で接着されており、前記銅箔面側に設けた1層目の接
    着層がポリビニルアセタール樹脂100重量部にエポキ
    シ樹脂1〜50未満重量部を含有させた接着層であるこ
    とを特徴とする銅張積層板。
  10. 【請求項10】 前記接着層の2層目(繊維基材樹脂積
    層板の接着面側)が、ポリビニルアセタール樹脂100
    重量部にエポキシ樹脂を50〜500重量部配合した接
    着層である請求項9に記載の銅張積層板。
  11. 【請求項11】 前記1層目の接着層の下層にCu,
    B,Al,P,Zn,Ti,V,Cr,Mn,Fe,C
    o,Ni,Ag,In,Sn,Mo,Pd,Pb,W,
    Si元素の1種以上を含む金属、または、合金,酸化
    物,水酸化物および水和物の1種以上からなる下地層が
    設けられている請求項9または10に記載の銅張積層
    板。
  12. 【請求項12】 前記1層目の接着層の下層にCu,C
    r,Ni,Mo,Co,Zn,Si元素の1種以上を含
    む金属、または、合金,酸化物,水酸化物および水和物
    の1種以上からなる下地層が設けられている請求項9ま
    たは10に記載の銅張積層板。
  13. 【請求項13】 前記下地層が粒径0.001〜0.5μ
    mの微粒子で構成されている請求項11または12に記
    載の銅張積層板。
  14. 【請求項14】 前記下地層の表面にカップリング剤処
    理層が形成されている請求項11,12または13に記
    載の銅張積層板。
  15. 【請求項15】 前記1層目の接着層の接着前の厚さが
    0.1〜20μmである請求項9〜14のいずれかに記
    載の銅張積層板。
  16. 【請求項16】 前記1層目と2層目の接着層を合わせ
    た接着前の厚さが5〜120μmである請求項9〜15
    のいずれかに記載の銅張積層板。
JP17199097A 1997-06-27 1997-06-27 銅張積層板用銅箔およびそれを用いた銅張積層板 Pending JPH1110794A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17199097A JPH1110794A (ja) 1997-06-27 1997-06-27 銅張積層板用銅箔およびそれを用いた銅張積層板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17199097A JPH1110794A (ja) 1997-06-27 1997-06-27 銅張積層板用銅箔およびそれを用いた銅張積層板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1110794A true JPH1110794A (ja) 1999-01-19

Family

ID=15933491

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17199097A Pending JPH1110794A (ja) 1997-06-27 1997-06-27 銅張積層板用銅箔およびそれを用いた銅張積層板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1110794A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001042006A1 (fr) * 1999-12-08 2001-06-14 Ibiden Co., Ltd. Plaquette laminee cuivree et plaquette de circuit imprime et son procede de fabrication
JP2002212773A (ja) * 2001-01-19 2002-07-31 Fukuda Metal Foil & Powder Co Ltd プリント配線板用銅箔及びその製造方法
JP2003249791A (ja) * 2002-02-25 2003-09-05 Hitachi Chem Co Ltd ディスプレイ用光透過性電磁波シールドフィルタ及びその基材とその製造方法
JP2004231788A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Hitachi Chem Co Ltd 絶縁樹脂シートおよび絶縁樹脂付き金属箔の製造方法
WO2005009093A1 (ja) * 2003-07-22 2005-01-27 Mitsui Mining & Smelting Co.,Ltd. 極薄接着剤層付銅箔及びその極薄接着剤層付銅箔の製造方法
JP2006028635A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Iljin Copper Foil Co Ltd 微細回路基板用表面処理銅箔の製造方法及びその銅箔
JPWO2005060324A1 (ja) * 2003-12-16 2007-12-13 三井金属鉱業株式会社 多層プリント配線板及びその多層プリント配線板の製造方法
US7473458B2 (en) 2002-03-05 2009-01-06 Hitachi Chemical Co., Ltd. Metal foil with resin and metal-clad laminate, and printed wiring board using the same and method for production thereof
JP2015521237A (ja) * 2012-05-25 2015-07-27 マクダーミッド アキューメン インコーポレーテッド 低酸素含有量を有する銅電着物を製造するための添加剤
JP2020049719A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 豊田合成株式会社 黒色めっき樹脂部品
WO2022176699A1 (ja) * 2021-02-19 2022-08-25 三井金属鉱業株式会社 積層板及び発熱体の製造方法並びにデフロスタ
WO2022176698A1 (ja) * 2021-02-19 2022-08-25 三井金属鉱業株式会社 積層板及び発熱体の製造方法並びにデフロスタ

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6440542B1 (en) 1999-12-08 2002-08-27 Ibiden Co., Ltd. Copper-clad laminated board, and circuit board for printed wiring board and method for producing the same
WO2001042006A1 (fr) * 1999-12-08 2001-06-14 Ibiden Co., Ltd. Plaquette laminee cuivree et plaquette de circuit imprime et son procede de fabrication
CN100354125C (zh) * 1999-12-08 2007-12-12 揖斐电株式会社 敷铜层叠板和印刷布线板用电路基板及其制造方法
JP2002212773A (ja) * 2001-01-19 2002-07-31 Fukuda Metal Foil & Powder Co Ltd プリント配線板用銅箔及びその製造方法
JP2003249791A (ja) * 2002-02-25 2003-09-05 Hitachi Chem Co Ltd ディスプレイ用光透過性電磁波シールドフィルタ及びその基材とその製造方法
US7749605B2 (en) 2002-03-05 2010-07-06 Hitachi Chemical Co., Ltd. Resin coated metal foil, metal clad laminate, printed wiring board using them, and manufacturing method thereof
US7955689B2 (en) 2002-03-05 2011-06-07 Hitachi Chemical Co, Ltd. Resin coated metal foil, metal clad laminate, printed wiring board using them, and manufacturing method thereof
US7749612B2 (en) 2002-03-05 2010-07-06 Hitachi Chemical Company, Ltd. Resin coated metal foil, metal clad laminate, printed wiring board using them, and manufacturing method thereof
US7473458B2 (en) 2002-03-05 2009-01-06 Hitachi Chemical Co., Ltd. Metal foil with resin and metal-clad laminate, and printed wiring board using the same and method for production thereof
JP2004231788A (ja) * 2003-01-30 2004-08-19 Hitachi Chem Co Ltd 絶縁樹脂シートおよび絶縁樹脂付き金属箔の製造方法
WO2005009093A1 (ja) * 2003-07-22 2005-01-27 Mitsui Mining & Smelting Co.,Ltd. 極薄接着剤層付銅箔及びその極薄接着剤層付銅箔の製造方法
US8815387B2 (en) 2003-07-22 2014-08-26 Mitsu Minning & Smelting Co., Ltd. Copper foil with ultra thin adhesive layer, and a method for manufacturing the copper foil with ultra thin adhesive layer
JPWO2005060324A1 (ja) * 2003-12-16 2007-12-13 三井金属鉱業株式会社 多層プリント配線板及びその多層プリント配線板の製造方法
JP2010258486A (ja) * 2003-12-16 2010-11-11 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 多層プリント配線板及びその多層プリント配線板の製造方法
JP4895611B2 (ja) * 2003-12-16 2012-03-14 三井金属鉱業株式会社 多層プリント配線板及びその多層プリント配線板の製造方法
JP2006028635A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Iljin Copper Foil Co Ltd 微細回路基板用表面処理銅箔の製造方法及びその銅箔
JP2015521237A (ja) * 2012-05-25 2015-07-27 マクダーミッド アキューメン インコーポレーテッド 低酸素含有量を有する銅電着物を製造するための添加剤
JP2020049719A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 豊田合成株式会社 黒色めっき樹脂部品
WO2022176699A1 (ja) * 2021-02-19 2022-08-25 三井金属鉱業株式会社 積層板及び発熱体の製造方法並びにデフロスタ
WO2022176698A1 (ja) * 2021-02-19 2022-08-25 三井金属鉱業株式会社 積層板及び発熱体の製造方法並びにデフロスタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI494228B (zh) 附有黏著輔助劑之金屬箔及使用其之印刷電路板
JP5650908B2 (ja) 樹脂組成物及びその樹脂組成物を用いて得られる樹脂付銅箔
JP3949676B2 (ja) 極薄接着剤層付銅箔及びその極薄接着剤層付銅箔の製造方法
US7026059B2 (en) Copper foil for high-density ultrafine printed wiring boad
TWI490266B (zh) A resin composition for forming a bonding layer of a multilayer flexible printed circuit board, a resin varnish, a resin copper foil having a resin copper foil, a multilayer flexible printed circuit board, and a multilayer flexible printed circuit board
KR101954051B1 (ko) 캐리어 부착 동박
WO2015108191A1 (ja) 表面処理銅箔、キャリア付銅箔、プリント配線板、銅張積層板、積層体及びプリント配線板の製造方法
US6117536A (en) Adhesion promoting layer for use with epoxy prepregs
WO2006028207A1 (ja) プライマー樹脂層を備えたキャリア箔付電解銅箔及びその製造方法
JPH0848960A (ja) 接着組成物および銅箔ならびにこれらを使用する銅被覆積層体
JPH1110794A (ja) 銅張積層板用銅箔およびそれを用いた銅張積層板
JP2007001291A (ja) 接着補助剤付金属箔、およびこれを用いたプリント配線板およびその製造方法
JPH08193188A (ja) 銅箔用接着剤および該接着剤付き銅箔
JP3400186B2 (ja) 多層プリント配線板およびその製造方法
JP2011021101A (ja) 樹脂組成物
JP3681118B2 (ja) エポキシプレプレグと併用する接着促進層
JP6191659B2 (ja) 樹脂組成物
JP6178360B2 (ja) 表面処理銅箔、キャリア付銅箔、プリント回路板の製造方法、銅張積層板の製造方法及びプリント配線板の製造方法
JP5482831B2 (ja) 接着補助剤付金属箔、およびこれを用いたプリント配線板およびその製造方法
JPH10226019A (ja) 紙基材フェノール樹脂銅張積層板用接着剤付銅箔
JP2010120192A (ja) 密着向上剤層付き接着フィルム及びそれを用いた回路基板の製造方法
TWI238119B (en) An adhesion promoting layer for use with epoxy prepregs
JP2005216902A (ja) プリント配線板の製造方法およびプリント配線板