JPH11107922A - ポンプの配管接続部構造 - Google Patents

ポンプの配管接続部構造

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JPH11107922A
JPH11107922A JP9284383A JP28438397A JPH11107922A JP H11107922 A JPH11107922 A JP H11107922A JP 9284383 A JP9284383 A JP 9284383A JP 28438397 A JP28438397 A JP 28438397A JP H11107922 A JPH11107922 A JP H11107922A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より低価格で信頼性の高い配管との接続が行
えるようにしたポンプの配管接続部構造を提供する。 【解決手段】 ポンプケーシング２４と別体に構成し、
シール面３０ｂにプレス加工によるＯリング溝３２を形
成した平板状のフランジ部材３０を前記ポンプケーシン
グ２４の吸込み口２２または吐出し口２３の少なくと一
方に一体に接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばポンプケー
シングの吸込み口や吐出し口に、ホース接続用の接続用
配管等を接続するのに使用されるポンプの配管接続部構
造に関する。
【０００２】
【従来の技術】地上に設置されるポンプにあっては、ポ
ンプケーシングの吸込み口や吐出し口に接続用配管を接
続し、この接続用配管を介して吸込みホースや吐出しホ
ースを連結することが広く行われている。
【０００３】従来、例えば鋼板製ポンプでは、図５及び
図６に示すように、ポンプケーシング１の吐出し口２に
スリーブ３を連結するとともに、表面をシール面４ａと
した中空平板状の板体４の裏面にリング状の補強部材５
を溶接部６で一体に接合して補強したフランジ状連結部
材７を前記スリーブ３の先端にブラケット８を介して取
付けることが一般に行われていた。そして、このフラン
ジ状連結部材７のシール面４ａと接続用配管（図示せ
ず）のフランジ部とをシールガスケット（図示せず）等
を介在させた状態で対面させ、前記フランジ用連結部材
７に設けた通孔７ａ内にボルトを挿通して締付けること
によって、ポンプケーシング１の吐出し口２に接続用配
管を接続するようにしていた。
【０００４】なお、図示しないが、ポンプケーシングの
吸込み口においても、前記とほぼ同様な構成が備えられ
ていた。ここに、フランジ状連結部材７を板体４と補強
部材５とに分割して構成しているのは、赤水対策として
接液部の非鉄化を行う上で、このように異種部材で構成
した方が製品単価削減に繋がるからである。
【０００５】また、図７に示すように、ポンプケーシン
グ１０にこの吸込み口１１（または吐出し口）の周囲を
囲繞するフランジ部１２を一体に形成し、このフランジ
部１２の表面のシール面１２ａに機械加工によりＯリン
グ溝１３を設けて、このＯリング溝１３内にＯリング
（図示せず）を嵌着した状態で、前記フランジ部１２の
シール面１２ａと接続用配管（図示せず）のフランジ部
とを対面させボルトを締付けることによって、ポンプケ
ーシング１０の吸込み口１１（または吐出し口）に接続
用配管を接続することも広く行われていた。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
５及び図６に示す従来例にあっては、板体のシール面全
体に高い面精度が必要であるが、溶接の熱影響等によっ
てシール面の面精度にばらつきが生じてシール力が低下
してしまう。しかも、高圧流体をシールする時には、前
記板体として圧延ステンレス材が一般に使用されている
が、このように圧延ステンレス材でシール面を形成する
とシール面の摩擦係数が小さくなり、内圧によりシール
ガスケットが滑ってシール力が低下してしまうことがあ
った。
【０００７】また、図７に示す従来例のように、フラン
ジ部のシール面に機械加工によるＯリング溝を設ける
と、この加工がかなり面倒であるばかりでなく、加工工
数が多くなって、製品単価が非常に高価になるという問
題があった。
【０００８】本発明は上記に鑑み、より低価格で信頼性
の高い配管との接続が行えるようにしたポンプの配管接
続部構造を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明のポンプの配管接
続部構造は、ポンプケーシングと別体に構成し、シール
面にプレス加工によるＯリング溝を形成した平板状のフ
ランジ部材を前記ポンプケーシングの吸込み口または吐
出し口の少なくと一方に一体に接合したことを特徴とす
る。
【００１０】これにより、安価で生産性に優れたプレス
加工によってＯリング溝を形成したフランジ部材をポン
プケーシングに接合して配管接続部を構成し、しかもこ
のフランジ部材のＯリング溝内にＯリングを嵌着した状
態で該フランジ部材と配管とを接続することで、ここで
のシール性の低下を防止することができる。
【００１１】ここに、前記フランジ部材のＯリング溝を
半抜きプレス加工により形成することが好ましい。
【００１２】更に、前記シール面と相反する面の半抜き
プレス加工により形成される凸部の根元部に、この半抜
きプレス加工と同時にダレ防止用凹部を設けることが好
ましく、これにより、半抜きプレスによりＯリング溝の
表面側隅部にダレが生じてしまうことを防止することが
できる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図１
乃至図４を参照して説明する。図１は、本発明の実施の
形態を適用した２段ポンプを示す断面図で、このポンプ
には、電動機部の駆動に伴って回転する主軸２０が備え
られ、この主軸２０には該主軸２０と一体に回転する２
個の羽根車２１が固着されている。
【００１４】前記羽根車２１は、吸込み口２２と吐出し
口２３とを有するポンプケーシング２４内に収納されて
いるとともに、各羽根車２１の周囲は、ディフューザ本
体２５と側板２６とからなるディフューザ２７でそれぞ
れ囲繞され、更にこの各ディフューザ２７は、前記ポン
プケーシング２４の内部に配置された各中間ケーシング
２８で狭持されて固定されている。
【００１５】これにより、ポンプケーシング２４の吸込
み口２２から吸込まれた液体は、各段の羽根車２１の主
軸２０の回転に伴う回転で加圧されディフューザ２７で
回収されて、ポンプケーシング２４の吐出し口２３から
順次吐出されるようになっている。
【００１６】前記ポンプケーシング２４には、その吸込
み口２２の周囲を囲繞して、例えば耐食性に優れたステ
ンレス製の矩形中空平板状のフランジ部材３０が溶接部
３１で接合されている。そして、図２及び図３に示すよ
うに、このフランジ部材３０の４隅部には、通孔３０ａ
が形成されているとともに、表面のシール面３０ｂに
は、前記通孔３０ａの内側に位置してリング状に延びる
Ｏリング溝３２がプレス加工によって形成されている。
【００１７】一方、スリーブ４０の端面に前記フランジ
部材３０とほど同様な形状で４隅部に通孔４１ａを有す
る中空平板状の板体４１を溶接部４２で接合して吸込み
ホース接続用の接続用配管４３が構成されている。
【００１８】そして、前記フランジ部材３０のＯリング
溝３２内にＯリング５０を嵌着した状態で、前記フラン
ジ部材３０のシール面３０ｂと接続用配管４３の板体４
１の表面とを対面させ、前記通孔３０ａ，４１ａ内にボ
ルト５１を挿通して締付けることによって、ポンプケー
シング２４の吸込み口２２に接続用配管４３が接続され
ている。
【００１９】一方、前記ポンプケーシング２４の吐出し
口２３には、該ポンプケーシング２４の一部を構成する
単管５２が連結され、この単管５２の先端に、前記吸込
み口２２とほぼ同様に、例えば耐食性に優れたステンレ
ス製の矩形中空平板状で、４隅部に通孔３０ａを設ける
とともに、表面のシール面３０ｂにＯリング溝３２をプ
レス成形したフランジ部材３０が溶接部３１で接合され
ている。
【００２０】そして、スリーブ４０の端面に、４隅部に
通孔４１ａを有する中空平板状の板体４１を溶接部４２
で接合して吐出しホース接続用の接続用配管４３が構成
され、前記フランジ部材３０のＯリング溝３２内にＯリ
ング５０を嵌着した状態で、前記フランジ部材３０のシ
ール面３０ｂと接続用配管４３の板体４１の表面とを対
面させ、前記通孔３０ａ，４１ａ内にボルト５１を挿通
して締付けることによって、ポンプケーシング２４の吐
出し口２３に連結した単管５２に接続用配管４３が接続
されている。
【００２１】このように、安価で生産性に優れたプレス
加工によってＯリング溝３２を形成したフランジ部材３
０をポンプケーシング２４に接合して配管４３との接続
部を構成することにより、ポンプケーシング２４、ひい
てはポンプ自体のコストダウンを図ることができる。し
かも、このフランジ部材３０のＯリング溝３２内にＯリ
ング５０を嵌着した状態で該フランジ部材３０と配管４
３とを接続することで、ここでのシール性の低下を防止
することができる。
【００２２】ここに、前記Ｏリング溝３２は、図４に詳
細に示すように、例えば半抜きプレス加工によって形成
されており、このため、前記シール面３０ｂと相反する
面３０ｃに該半抜きプレス加工により凸部５３が形成さ
れる。そこで、同図に示すように、この凸部５３の根元
部にダレ防止用凹部５４を設けることにより、Ｏリング
溝３２の表面側隅部にダレが生じてしまうことを防止す
ることができる。
【００２３】なお、前記実施の形態は、２段ポンプに適
用した例を示しているが、単段ポンプや３段以上の多段
ポンプにも適用できることは勿論である。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安価で生産性に優れたプレス加工によってＯリング溝を
形成したフランジ部材をポンプケーシングに接合して配
管接続部を構成することができ、これによって、ポンプ
ケーシング、ひいてはポンプ自体の低廉化を図ることが
できる。しかもこのフランジ部材のＯリング溝内にＯリ
ングを嵌着した状態で該フランジ部材と配管とを接続す
ることで、ここでのシール性の低下を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施の形態を適用した２段ポンプの断
面図。
【図２】図１に使用されているフランジ部材の平面図。
【図３】図２のＡ−Ａ線断面図。
【図４】図３のＢ部拡大図。
【図５】従来例を示すポンプケーシングの吸込み口付近
を示す平面図。
【図６】図５のＣーＣ線断面図。
【図７】他の従来例のポンプケーシングの吸込み口付近
を示す断面図。
【符号の説明】
２０ 主軸 ２１ 羽根車 ２２ 吸込み口 ２３ 吐出し口 ２４ ポンプケーシング ３０ フランジ部材 ３０ｂ 同シール面 ３２ Ｏリング溝 ４１ 板体 ４３ 接続用配管 ５０ Ｏリング ５２ 単管 ５３ 凸部 ５４ ダレ防止用凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須永 純一 神奈川県厚木市長谷柳町260−53 ファイ ンツールジャパン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ポンプケーシングと別体に構成し、シー
    ル面にプレス加工によるＯリング溝を形成した平板状の
    フランジ部材を前記ポンプケーシングの吸込み口または
    吐出し口の少なくと一方に一体に接合したことを特徴と
    するポンプの配管接続部構造。
  2. 【請求項２】 前記フランジ部材のＯリング溝を半抜き
    プレス加工により形成したことを特徴とする請求項１記
    載のポンプの配管接続部構造。
  3. 【請求項３】 前記シール面と相反する面の半抜きプレ
    ス加工により形成される凸部の根元部に、この半抜きプ
    レス加工と当時にダレ防止用凹部を設けたことを特徴と
    する請求項２記載のポンプの配管接続部構造。
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