JPH11106670A - 樹脂複合材 - Google Patents

樹脂複合材

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JPH11106670A
JPH11106670A JP28796097A JP28796097A JPH11106670A JP H11106670 A JPH11106670 A JP H11106670A JP 28796097 A JP28796097 A JP 28796097A JP 28796097 A JP28796097 A JP 28796097A JP H11106670 A JPH11106670 A JP H11106670A
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直樹 長谷川
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昌弥 川角
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有光 臼杵
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共重合により容易に官能基の導入が可能で,
共重合比により,物性を任意にコントロール可能である
樹脂複合材を提供すること。 【解決手段】 共重合体1と,有機化クレイ3とからな
る。共重合体は,例えば,ポリマーを変性させることに
より官能基を導入したものである。有機化クレイは,例
えば,クレイを有機オニウムイオンにより有機化したも
のである。樹脂複合材は,例えば,共重合体に有機化ク
レイを添加混合し,加熱溶融するとともに,せん断力を
与えることにより得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,弾性率等の物性を改良するため
の樹脂複合材に関する。
【0002】
【従来技術】従来より,有機高分子材料の機械的特性を
改良するために,クレイの添加,混合が検討されてい
る。例えば,ナイロン,ビニル系高分子,エポキシなど
の熱硬化性高分子,又はゴムに,クレイを分散させる方
法がある(特開昭62−74957号公報,特開平1−
198645号公報,E.P.Giannelisら,
Chem.Mater.5,1694−1696(19
93)等)。これらは,クレイを有機オニウムイオンで
有機化し粘土層間でモノマーの重合を開始させる方法,
クレイを成長種に組み込む方法,或いはクレイを重合物
と混練してポリマーを層間に入れる方法である。
【0003】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の粘
土複合材料においては,クレイは,非極性ポリマーとな
じみが悪い。そのため,クレイの層間に非極性ポリマー
を入れて,層間を拡張させるのは,容易ではない。その
ため,非極性ポリマーにクレイを均一に分散させること
は困難であった。また,ポリスチレン等のようにクレイ
層間にインターカレートする場合でも,1層程度しかイ
ンターカレートすることはできず層間膨潤にも限界があ
った。
【0004】かかる問題に対処すべく,我々は,図5に
示すごとく,クレイ7を有機オニウムイオン6により有
機化して有機化クレイ3となし,これを,極性基910
を有するゲスト分子91の中に分散させることを提案し
た(特開平8−333114号公報)。
【0005】本発明は,共重合により容易に官能基の導
入が可能で,共重合比により,物性を任意にコントロー
ル可能である樹脂複合材を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は,請求項1に記載のよう
に,官能基を有する共重合体と,有機化クレイとからな
ることを特徴とする樹脂複合材である。
【0007】本発明において,官能基を有する共重合体
とは,官能基を有するモノマーと,該モノマーと共重合
可能なモノマーとの共重合体をいう。有機化クレイと
は,有機オニウムイオンがクレイ(粘土鉱物)の表面に
イオン結合することにより,有機化されたクレイをい
う。
【0008】本発明の樹脂複合材は,優れた機械的強度
を有する。特に,弾性率,強度等の機械的物性が高い。
また,ガスバリア性が高い。かかる優れた特性は,以下
の理由により得られると推定される。即ち,図1に示す
ごとく,共重合体1は,官能基10を有している。その
ため,官能基10と,極性の高い有機化クレイ3との相
互作用により,共重合体1が層構造を有する有機化クレ
イ3の層間に介入(インターカレート)して,有機化ク
レイ3が共重合体1の中に分子レベルで分散する。その
ため,共重合体は有機化クレイにより分子運動が妨げら
れ,機械的強度に優れた樹脂複合材を得ることができ
る。また樹脂複合材は,共重合体からなるマトリックス
の中に有機化クレイが微分散しているため,ガスバリア
性が高い。
【0009】次に,本発明の詳細について説明する。図
2に示すごとく,官能基10を有する共重合体1は,官
能基10を有する官能基モノマー11と,官能基モノマ
ー11と共重合可能なモノマー12との共重合体をい
う。
【0010】共重合体の形態は,官能基モノマーの共重
合体中での分布の形態は特に制限はない。図2に示すご
とく,官能基モノマーと共重合可能なモノマーが交互に
結合した交互共重合体(図2(c))であっても,官能
基モノマー11が共重合体1中に不規則(ランダム)に
分布しているランダム共重合体(図2(a))であって
もよく,また図2(b)のように官能基モノマー11が
複数連なって分布していてもよい。一般に,共重合体中
での官能基モノマーの量が多くなると必然的にブロック
性が高まる。また,共重合体は,重合可能な基を2つ以
上有するモノマーの存在により,分岐構造を有していて
もよい。
【0011】官能基は,クレイ層間にインターカレート
することができる官能基であれば良い。クレイ層間にイ
ンターカレートできるかを判断するには,官能基モノマ
ーと有機化クレイとを混合し,X線回折により有機化ク
レイの層間距離を測定すれば良い。インターカレートし
た場合には,有機化クレイの層間距離が広がる。例え
ば,インターカレート可能な官能基としては,酸無水物
基,カルボン酸基,水酸基,チオール基,エポキシ基,
ハロゲン基,エステル基,アミド基,ウレア基,ウレタ
ン基,エーテル基,チオエーテル基,スルホン酸基,ホ
スホン酸基,ニトロ基,アミノ基,ウレア基,エーテル
基,チオエーテル基,スルホン酸基,ホスホン酸基,ニ
トロ基,アミノ基,オキサゾリン基,イミド基等の官能
基,又はベンゼン環,ピリジン環,ピロール環,フラン
環,チオフェン環等の芳香環があげられるが,これらに
限定されるものではない。
【0012】官能基モノマーは,上記官能基を有する重
合可能なモノマーであれば特に制限はない。官能基は,
モノマー中に1つ又は2以上存在する。2以上存在する
場合には,その官能基が同一のものであってもよいし,
異なっていてもよい。例えば,かかる官能基を有するモ
ノマーには,メチル(メタ)アクリレート,エチル(メ
タ)アクリレート,プロピル(メタ)アクリレート等の
アクリルモノマー,アクリル(メタ)アミド,メチル
(メタ)アミド,エチル(メタ)アミド等のアクリルア
ミド,(メタ)アクリル酸,無水マレイン酸,マレイン
イミド等のように不飽和炭素を有する化合物,スチレ
ン,ビニルピリジン,ビニルチオフェン等のようにベン
ゼン環,ピリジン環,チオフェン環等の芳香環を有する
モノマー等があげられる。また,官能基モノマーは,一
分子中に重合可能な基(例えば,ビニル基)を2つ以上
有するモノマーであってもよい。
【0013】官能基モノマーの含有量は,共重合体の中
に,0.01〜50mol%であることが好ましい。こ
れにより,共重合体の中に有機化クレイが微分散するこ
とができる。0.01mol%未満の場合には,有機化
クレイが微分散しない場合がある。また,50mol%
を超える場合には,有機化クレイが微分散しないおそれ
がある。
【0014】更に好ましくは,官能基モノマーの含有量
は,共重合体の中に,0.05〜50mol%であり,
特に好ましくは0.05〜40mol%であり,特に好
ましくは0.05〜30mol%ある。これにより,有
機化クレイが更に微細に分散することができる。
【0015】官能基と共重合可能なモノマーは,例え
ば,エチレン,プロピレン,ブテン,ペンテン等の二重
結合を有する炭化水素化合物,アセチレン,プロピレン
等の三重結合を有する炭化水素化合物,又はブタジエ
ン,イソプレン等の2つ以上の共役した不飽和結合を有
する炭化水素化合物であり,これらの炭素鎖中には分岐
構造又は環状構造を有していてもよい。
【0016】また,上記モノマーは,官能基モノマーと
の組合せにより,メチル(メタ)アクリレート,エチル
(メタ)アクリレート,プロピル(メタ)アクリレート
等のアクリルモノマー,アクリル(メタ)アミド,メチ
ル(メタ)アミド,エチル(メタ)アミド等のアクリル
アミドでもよいし,スチレン,メチルスチレン等のよう
な芳香環を有するモノマーでも良い。この場合,メチル
スチレン等のような芳香環が置換基を含んでいてもよ
い。また,一分子中に重合可能な基を2つ以上有するモ
ノマーであってもよい。
【0017】モノマーの組合せ方として,よりクレイ層
との相互作用の大きいモノマーが官能基モノマーとして
定義される。例えば,エチレン−スチレン共重体の場合
は,クレイ層との相互作用の大きいスチレンが官能基モ
ノマーとなる。スチレン−ビニルオキサゾリン共重体の
場合は,より相互作用の大きいビニルオキサゾリンが官
能基モノマーとなる。
【0018】共重合体の作製方法は既存の方法が利用で
き,特に限定はしない。例えば,ビニル系モノマーを用
いる場合には,ラジカル重合,アニオン重合,カチオン
重合,配位重合等により,所望の共重合体が得られる。
ラジカル重合を用いる場合には,塊重合,乳化重合,懸
蜀重合,高圧重合等の方法がある。配位重合では,例え
ば,WO96/23010に示されるような方法で官能
基モノマーと非極性モノマーとの共重合体が得られる。
【0019】共重合体の分子量は,数平均分子量で5,
000〜10,000,000であることが好ましい。
これにより,複合樹脂材の加工がしやすくなり,機械的
物性が向上する。一方,5,000未満の場合には,樹
脂複合材の機械的物性が低下するおそれがある。また,
10,000,000を超える場合には,樹脂複合材の
加工性に問題が生じるおそれがある。
【0020】更に好ましくは,共重合体の分子量は,数
平均分子量で10,000〜1,000,000であ
り,特に好ましくは100,000〜1,000,00
0である。これにより,樹脂複合材の加工性及び機械的
物性が更に向上する。しかし,成形後又は成形と同時に
架橋剤,電子線等による架橋により分子量増加をするこ
とにより,成形性と機械的物性とを両立することも可能
である。
【0021】図3に示すごとく,有機化クレイ3とは,
有機オニウムイオン6がクレイ7の表面にイオン結合す
ることにより,有機化したクレイをいう。クレイは,炭
素数6以上の有機オニウムイオンとイオン結合して有機
化されていることが好ましい。炭素数が6未満の場合に
は,有機オニウムイオンの親水性が高まり,共重合体と
の相溶性が低下するおそれがあるからである。上記有機
オニウムイオンとしては,例えば,ヘキシルアンモニウ
ムイオン,オクチルアンモニウムイオン,2−エチルヘ
キシルアンモニウムイオン,ドデシルアンモニウムイオ
ン,ラウリルアンモニウムイオン,オクタデシルアンモ
ニウムイオン,ステアリルアンモニウムイオン,ジオク
チルジメチルアンモニウムイオン,トリオクチルアンモ
ニウムイオン,ジステアリルジメチルアンモニウムイオ
ン,又はラウリン酸アンモニウムイオンを用いることが
できる。
【0022】クレイとしては,共重合体との接触面積が
大きいものを用いることが好ましい。これにより,クレ
イの層間を大きく膨潤させることができる。具体的に
は,クレイの陽イオンの交換容量は,50〜200ミリ
等量/100gであることが好ましい。50ミリ等量/
100g未満の場合には,オニウムイオンの交換が十分
に行われず,クレイの層間を膨潤させることが困難な場
合がある。一方,200ミリ等量/100gを越える場
合には,クレイの層間の結合力が強固となり,クレイの
層間を膨潤させることが困難な場合がある。
【0023】上記クレイとしては,例えば,モンモリロ
ナイト,サポナイト,ヘクトライト,バイデライト,ス
ティブンサイト,ノントロナイトなどのスメクタイト系
クレイ,バーミキュライト,ハロイサイト,又はマイカ
がある。天然のものでも,合成されたものでもよい。
【0024】有機オニウムイオンは,クレイのイオン交
換容量の0.3〜3当量用いることが好ましい。0.3
当量未満ではクレイ層間を膨潤させることが困難となる
場合があり,3当量を越える場合は共重合体の劣化の原
因となり,樹脂複合材の着色原因となるおそれがある。
更に好ましくは,有機オニウムイオンは,クレイのイオ
ン交換容量の0.5〜2当量用いる。これにより,クレ
イ層間を更に膨潤させることができ,また樹脂複合材の
劣化,変色をより一層防止できる。
【0025】有機化クレイの添加量は,共重合体100
重量部に対して,0.01〜200重量部であることが
好ましい。これにより,樹脂複合材の機械的強度が向上
する。一方,0.01重量部未満の場合には,有機化ク
レイの添加による機械的強度の向上が認められないおそ
れがある。また,200重量部を超える場合には,樹脂
複合材の粘性が高くなりすぎ成形性が低下するおそれが
ある。
【0026】更に,0.1〜100重量部であることが
好ましい。これにより,機械的物性と成形性のバランス
のとれた樹脂複合材が得られる。特に,0.1〜30重
量部であることが好ましい。
【0027】有機化クレイは,共重合体の中で1μm以
下の大きさで分散していることが好ましい。これによ
り,樹脂複合材の機械的物性が向上する。また,共重合
体がクレイ層間に介入(インターカレート)しているこ
とが好ましい。これにより,クレイ表面とポリマーとの
界面が大きくなり,クレイが共重合体を補強する効果が
増加する。上記インターカレートとは,有機化クレイが
共重合体との複合化により有機化クレイの層間距離が,
複合化前の有機化クレイの層間距離よりも広くなってい
る状態をいう。この状態は,例えば,X線回折により観
察できる。
【0028】共重合体による複合化の後には,複合化の
前よりも,有機化クレイの層間距離が10Å以上拡大し
ていることが好ましい。更に好ましくは,当該層間距離
が30Å以上拡大している。特に好ましくは100Å以
上拡大している。これにより,有機化クレイにより高速
される共重合体の割合が増え,有機化クレイの補強効果
が増大する。
【0029】また,有機化クレイの層構造が消失し,単
層で分子分散していることが特に好ましい。これによ
り,有機化クレイにより拘束される共重合体の割合が一
層大きくなり,有機化クレイの補強効果が増加する。た
だし,この場合でも,樹脂複合材の物性低下を来さない
範囲において,数層程度の積層状態のものが存在してい
ても構わない。
【0030】次に,上記樹脂複合材の製造方法として
は,例えば,共重合体と有機化クレイとを混合する方法
がある。この混合は,例えば有機溶媒又はオイル等の溶
媒の中で行い,その後溶媒を除去することにより行う。
これにより,有機化クレイの分散性が向上する。また,
上記の混合は,共重合体と有機化クレイとを共重合体の
軟化点,融点以上に加熱することにより行う。好ましく
は,この際にせん断力を与えることが好ましい。これに
より,有機化クレイを共重合体の中に均一に分散させる
ことができる。特に,押出機を用いてせん断力を与えな
がら,溶融混練することが好ましい。
【0031】この製造方法を行うことにより,共重合体
からなるマトリックスの中に有機化クレイが微分散す
る。また,優れた機械的強度,特に弾性率等の機械的物
性を有する樹脂複合材を得ることができる。
【0032】その理由は,以下のように考えられる。即
ち,官能基を有する共重合体は,層構造を有する有機化
クレイの添加混合により,有機化クレイの層間に入り込
む。共重合体の官能基は,クレイ表面と親和性が高いた
め,共重合体は,有機化クレイの層間に安定して留ま
る。これにより,共重合体が有機化クレイの層間に介入
してなる層間化合物が得られる。また,溶融混練の際に
加わるせん断力により,有機化クレイが分子レベルで分
散する。これにより,有機化クレイが共重合体の中で均
一に分散した樹脂複合材が得られる。
【0033】特に,共重合体中での官能基の分布を容易
に制御できる共重合体においては,官能基を特定の位置
に配置できることから,クレイ表面と官能基との相互作
用を十分に得ることができ,低いせん断力で容易にクレ
イを分散させることができる。
【0034】本発明の樹脂複合材の用途としては,例え
ば,射出成形品,押出成形品,フィルム材料がある。
【0035】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例に係る樹脂複合材について図1〜図
4を用いて説明する。本例の樹脂複合材5は,図1に示
すごとく,官能基10を有する共重合体1の中に,有機
化クレイ3が分散してなる。
【0036】図2に示すごとく,共重合体1は,官能基
10を有する官能基モノマー11と,官能基モノマー1
1と共重合可能なモノマー12との共重合体であり,官
能基モノマー11とモノマー12とは規則的又は不規則
的に分布している。図3に示すごとく,有機化クレイ3
は,親水性表面を有する層状のクレイ7に有機オニウム
イオン6がイオン結合したものである。樹脂複合材は,
図4に示すごとく,官能基10を有する共重合体1に,
有機化クレイ3を添加混合し,加熱溶融するとともに,
せん断力を与えて共重合体1と有機化クレイ3とを複合
化することにより得られる。
【0037】以下,樹脂複合材の製造方法を詳細に説明
する。 有機化クレイの調製 まず,クレイとして,Na−モンモリロナイト(クニミ
ネ工業製クニピアF)を準備した。Na−モンモリロナ
イト80gを,80℃の水5000mlに分散させた。
有機化剤としてのステアリルアミン28.5g,及び濃
塩酸11mlを,80℃の水2000mlに溶解し,こ
の溶液を上記のモンモリロナイト分散液中に加えた。得
られた沈殿物をろ過し,80℃の水で3回洗浄し,凍結
乾燥した。これにより,有機化クレイとしてのステアリ
ルアンモニウムで有機化されたモンモリロナイトを得
た。以下,これを,C18−Mtと略す。灼残法より求
めたC18−Mt中のクレイ無機量は68重量%であっ
た。X線回折法により求めたC18−Mtの層間距離
は,22Åであった。
【0038】樹脂複合材の作製 共重合体として,エチレン−メチルメタクリレート共重
合体(住友化学製アクリフト306−1)を準備した。
以下,これをアクリフトと略す。アクリフトの中には,
メチルメタクリレートが,2mol%含まれている。次
に,アクリフト1500gとC18−Mt120gとを
二軸押出機を用い150℃で溶融混練した。これによ
り,樹脂複合材を得た。灼残法より求めた樹脂複合材中
のクレイ無機量は5.0重量%であった。
【0039】(クレイの分散状態)本例の樹脂複合材を
射出成形し,これを観察試料片に切り出した。目視,光
学顕微鏡,透過型電子顕微鏡によりクレイの分散状態を
調べた。有機化クレイは,ナノメーターオーダーで分散
していた。
【0040】(引張弾性)本例の樹脂複合材を射出成形
して試料片を得た。これを25℃で引張弾性を行い,引
張弾性率を求めた。測定時のヘッドスピードは,10m
m/分とした。測定の結果,本例の樹脂複合材の引張弾
性率は,アクリフトの1.7倍に向上した。
【0041】(動的粘弾性)本例の樹脂複合材を射出成
形して試験片を得た。試験片について動的粘弾性を行
い,貯蔵弾性率を求めた。測定周波数は10Hzであ
り,測定温度は30℃とした。測定の結果,本例の樹脂
複合材の貯蔵弾性率は,アクリフトに比べて1.9倍に
向上した。
【0042】(ガスバリア性)本例の樹脂複合材を熱プ
レスにより0.5mm厚のシートに成形し,窒素ガスを
用いてガス透過係数を求めた。測定の結果,本例の樹脂
複合材のガス透過係数は,アクリフトに比べて0.54
倍に減少し,ガスバリア性が向上した。
【0043】実施形態例2 本例の樹脂複合材は,共重合体としてエチレン−メタク
リル酸共重合体を用いている。本例の樹脂複合材を製造
するに当たっては,エチレン−メタクリル酸共重合体
(三井−ジュポンケミカル製ニュークレルN0200
H)を準備した。以下,これを,ニュークレルと略す。
ニュークレルの中には,メタクリル酸が0.8mol%
含まれている。次に,上記ニュークレル1500gと,
C18−Mt120gとを二軸押出機を用い,150℃
で溶融混練した。これにより,本例の樹脂複合材を得
た。灼残法により求めた樹脂複合材の中のクレイ無機量
は,5.0重量%であった。
【0044】次に,上記樹脂複合材の物性について実施
形態例1と同様の方法により評価した。 (クレイの分散状態)本例の樹脂複合材の中で,有機化
クレイは,ナノメーターオーダーで分散していた。
【0045】(引張弾性)本例の樹脂複合材の引張弾性
率は,ニュークレルの1.7倍に向上した。 (動的粘弾性)本例の樹脂複合材の貯蔵弾性率は,ニュ
ークレルに比べて2.0倍に向上した。 (ガスバリア性)本例の樹脂複合材のガス透過係数は,
ニュークレルに比べて0.52倍に減少し,ガスバリア
性が向上した。
【0046】実施形態例3 本例の樹脂複合材は,共重合体として,スチレン−ビニ
ルオキサゾリン共重合体を用い,有機化クレイとして,
トリメチルステアリルアミンにより有機化されたモンモ
リロナイトを用いている。本例の樹脂複合材を製造する
に当たっては,まず,有機化剤としてトリメチルステア
リルアミンを用いて,上記C18−Mtと同様の方法に
より,モンモリロナイトを有機化した。以下,これをC
18TM−Mtと略す。灼残法より求めたC18TM−
Mt中のクレイ無機量は66重量%であった。X線回折
法により求めたC18TM−Mtの層間距離は,22Å
であった。
【0047】次に,スチレン−ビニルオキサゾリン共重
合体(日本触媒製エポクロスRPS−1005)を準備
した。以下,このエチレン−メタクリル酸共重合体をエ
ポクロスと略す。エポクロスの中には,オキサゾリンが
5mol%含まれている。次に,上記エポクロス150
0gと,C18TM−Mt120gとを二軸押出機を用
い,150℃で溶融混練した。これにより,本例の樹脂
複合材を得た。灼残法により求めた樹脂複合材の中のク
レイ無機量は,5.0重量%であった。
【0048】次に,上記樹脂複合材の物性について実施
形態例1と同様の方法により評価した。 (クレイの分散状態)本例の樹脂複合材の中で,有機化
クレイは,ナノメーターオーダーで分散していた。
【0049】(引張弾性)本例の樹脂複合材の引張弾性
率は,エポクロスの1.5倍に向上した。 (動的粘弾性)本例の樹脂複合材の貯蔵弾性率は,エポ
クロスに比べて1.55倍に向上した。 (ガスバリア性)本例の樹脂複合材のガス透過係数は,
エポクロスに比べて0.60倍に減少し,ガスバリア性
が向上した。
【0050】実施形態例4 本例の樹脂複合材は,共重合体として,スチレン−メタ
アクリル酸共重合体を用いている。まず,スチレン10
0gとメタアルクル酸0.033gとBPO(ベシゾイ
ルパーオキサイド)0.5gとを,ベンゼン(溶媒)に
溶解し,80℃で3時間加熱した。溶媒のベンゼンを除
去し,スチレン−メタアクリル酸共重合体を得た。以
下,これをSMCPaと略す。SMCPaの中には,官
能基モノマーとしてのメタクリル酸が0.05mol%
含まれている。
【0051】次に,SMCPa1500gとC18−M
t120gとを二軸押出機を用い,150℃で溶融混練
した。灼残法により求めた樹脂複合材の中のクレイ無機
量は,5.0重量%であった。
【0052】次に,上記樹脂複合材の物性について実施
形態例1と同様の方法により評価した。 (クレイの分散状態)本例の樹脂複合材の中で,有機化
クレイは,ナノメーターオーダーで分散していた。
【0053】(引張弾性)本例の樹脂複合材の引張弾性
率は,SMCPaの1.6倍に向上した。 (動的粘弾性)本例の樹脂複合材の貯蔵弾性率は,SM
CPaに比べて1.6倍に向上した。 (ガスバリア性)本例の樹脂複合材のガス透過係数は,
SMCPaに比べて0.58倍に減少し,ガスバリア性
が向上した。
【0054】実施形態例5 本例の樹脂複合材は,官能基モノマーであるメタアクリ
ル酸の含有量が0.5mol%のスチレン−メタアクリ
ル酸共重合体を用いている。まず,スチレン100gと
メタクリル酸0.33gとBPO(ベシゾイルパーオキ
サイド)0.5gとを,ベンゼン(溶媒)に溶解し,8
0℃で3時間加熱した。溶媒のベンゼンを除去し,スチ
レン−メタアクリル酸共重合体を得た。以下,これをS
MCPbと略す。SMCPbの中には,官能基モノマー
としてのメタクリル酸が0.5mol%含まれている。
【0055】次に,SMCPb1500gとC18−M
t120gとを二軸押出機を用い,150℃で溶融混練
した。灼残法により求めた樹脂複合材の中のクレイ無機
量は,5.0重量%であった。
【0056】次に,上記樹脂複合材の物性について実施
形態例1と同様の方法により評価した。 (クレイの分散状態)本例の樹脂複合材の中で,有機化
クレイは,ナノメーターオーダーで分散していた。
【0057】(引張弾性)本例の樹脂複合材の引張弾性
率は,SMCPbの1.6倍に向上した。 (動的粘弾性)本例の樹脂複合材の貯蔵弾性率は,SM
CPbに比べて1.6倍に向上した。 (ガスバリア性)本例の樹脂複合材のガス透過係数は,
SMCPbに比べて0.55倍に減少し,ガスバリア性
が向上した。
【0058】比較例1 本例の樹脂複合材は,重合体としてポリプロピレン重合
体(三菱化学社製MA2,以下MAという。)を用いて
いる。MA1500gとC18−Mt110gとを二軸
押出機を用い,200℃で溶融混練した。これにより,
本例の樹脂複合材を得た。灼残法により求めた樹脂複合
材の中のクレイ無機量は,4.8重量%であった。
【0059】次に,上記樹脂複合材の物性について実施
形態例1と同様の方法により評価した。 (クレイの分散状態)本例の樹脂複合材の中で,有機化
クレイ(C18−Mt)は,1ミリメーターから10ミ
クロンメーターオーダーで分散していた。また,クレイ
層間距離には殆ど変化はなかった。
【0060】(引張弾性)本例の樹脂複合材の引張弾性
率は,MAの1.06倍に向上した。樹脂複合材の補強
効果は小さかった。 (動的粘弾性)本例の樹脂複合材の貯蔵弾性率は,MA
に比べて1.2倍に向上した。 (ガスバリア性)本例の樹脂複合材のガス透過係数は,
MAに比べて1.01倍に増加し,ガスバリア性が減少
した。以上の評価より,官能基を有しないポリプロピレ
ンはクレイ層間にインターカレートせず,クレイは微分
散していないこと,クレイによる補強効果,ガスバリア
性の向上も殆どみられないことがわかる。
【0061】比較例2 本例の樹脂複合材は,共重合体としてエチレンプロピレ
ンラバー(住友化学製EPRエスプレンVO131,以
下エスプレンという。)を用いている。エスプレン15
00gとC18−Mt110gとを二軸押出機を用い,
150℃で溶融混練した。これにより,本例の樹脂複合
材を得た。灼残法により求めた樹脂複合材の中のクレイ
無機量は,4.8重量%であった。
【0062】次に,上記樹脂複合材の物性について実施
形態例1と同様の方法により評価した。 (クレイの分散状態)本例の樹脂複合材の中で,有機化
クレイは,1ミリメーターから10ミクロンメーターオ
ーダーで分散していた。また,クレイ層間距離には殆ど
変化はなかった。
【0063】(引張弾性)本例の樹脂複合材の引張弾性
率は,エスプレンの1.04倍に向上した。樹脂複合材
の補強効果は小さかった。 (動的粘弾性)本例の樹脂複合材の貯蔵弾性率は,エス
プレンに比べて1.08倍に向上した。 (ガスバリア性)本例の樹脂複合材のガス透過係数は,
エスプレンに比べて1.02倍に増加し,ガスバリア性
が減少した。以上の評価より,官能基を有しないポリプ
ロピレンはクレイ層間にインターカレートせず,クレイ
は微分散していないこと,クレイによる補強効果,ガス
バリア性の向上も殆どみられないことがわかる。
【0064】比較例3 本例の樹脂複合材は,共重合体としてポリメチルメタク
リレート(クラレ製,商品名;パラペットG)(以下,
PMMAという)を用いている。即ち,PMMA150
0gとC18−Mt110gとを2軸押出機で220℃
で混練し,本例の樹脂複合材を得た。得られた樹脂複合
材の中のクレイ量は5.0重量%であった。
【0065】次に,本例の樹脂複合材の物性について,
実施形態例1と同様の方法により評価した。 (クレイの分散状態)本例の樹脂複合材の中で,C18
−Mtは,1〜10ミクロンメーターオーダーで分散し
ていた。 (引張試験)本例の樹脂複合材の引張弾性率は,PMM
Aの1.03倍に向上した。 (動的粘弾性)本例の樹脂複合材の貯蔵弾性率は,PM
MAの1.07倍に向上した。 (ガスバリア性)本例の樹脂複合材のガス透過係数は,
PMMAに比べて1.05倍に向上した。
【0066】
【発明の効果】本発明によれば,共重合により容易に官
能基の導入が可能で,共重合比により,物性を任意にコ
ントロール可能である樹脂複合材を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,樹脂複合材の説明図。
【図2】実施形態例1における,共重合体の説明図。
【図3】実施形態例1における,有機化クレイの説明
図。
【図4】本発明における,樹脂複合材の製造方法を示す
説明図。
【図5】従来例における,樹脂複合材の説明図。
【符号の説明】
1...共重合体, 10...官能基, 12...モノマー, 11...官能基モノマー, 3...有機化クレイ, 4...層間化合物, 5...樹脂複合材, 6...有機オニウムイオン, 7...クレイ,

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 官能基を有する共重合体と,有機化クレ
    イとからなることを特徴とする樹脂複合材。
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