JPH11106238A - セラミック塗料で装飾されたガラスセラミック製品およびその製造方法 - Google Patents

セラミック塗料で装飾されたガラスセラミック製品およびその製造方法

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JPH11106238A
JPH11106238A JP10188363A JP18836398A JPH11106238A JP H11106238 A JPH11106238 A JP H11106238A JP 10188363 A JP10188363 A JP 10188363A JP 18836398 A JP18836398 A JP 18836398A JP H11106238 A JPH11106238 A JP H11106238A
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glass
ceramic product
ceramic
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coating
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Susanne Rapp
ラップ スザンヌ
Holger Sieck
ジーク ホルガー
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Carl Zeiss SMT GmbH
Carl Zeiss AG
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Carl Zeiss SMT GmbH
Carl Zeiss AG
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/001General methods for coating; Devices therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指痕、使用痕およびかき傷跡に対する感受性
を実質的になくすように改良された装飾された調理面を
提供すると共に、ガラスセラミックを表面の損傷から効
率的に保護する装飾を提供する。 【解決手段】 ガラスセラミック製品がスクリーン印刷
工程においてセラミック塗料で装飾され、スクリーン印
刷工程により、少なくとも2つの相互に対応した格子形
の構造用要素が閉ざされた全面的な装飾用コーティング
を形成するためにガラスセラミック製品の表面上に配置
され、かつ相互に並んで配置される印刷塗膜として施さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクリーン印刷工程
においてセラミック塗料で装飾されたガラスセラミック
製品ならびにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】ガラスセ
ラミック製品は、例えば、温度の変動に耐える(耐火性
の)台所用品として多数の用途を有し、特には調理用レ
ンジ用の調理面としての用途を有する。これらの製品
は、一般に、調理領域において純粋の審美的な目的のた
めに、または例えば調理面を表示するための装飾用デザ
インを備えている。エナメルを基材とするセラミック塗
料がこれらの装飾用デザインのための塗料として使用さ
れている。セラミック塗料は、慣用の技術、例えばスク
リーン印刷により塗装され、その後、焼付けられる。ガ
ラスセラミックの装飾、染色および艶出し(glazi
ng)のための工程およびガラス組成は、例えばドイツ
特許出願公開明細書第4201286号、ドイツ特許発
明明細書(旧法)第3600102号、ドイツ特許発明
明細書(未公開)第3505922号およびドイツ特許
発明明細書(旧法)第3433880号から知られてい
る。
【0003】例えば、所定の温度−時間プログラム(セ
ラミック化)による熱処理により、例えば欧州特許明細
書第0220333号に開示されたような組成物の非セ
ラミック(non ceramic)からガラスセラミ
ックを製造することが知られている。このプロセスにお
いては、温度が1000℃まで達することがあり得る。
【0004】また、例えば、ガラスセラミックまたは特
殊ガラスの調理用盆(troughs)の調理面にはセ
ラミック塗料の装飾用デザインが施こされている。他
方、この装飾用デザインは、調理領域を表示し、かつそ
れにより調理面上の低温領域と高温領域との間を区別す
る役目をしている。他方、この調理面の装飾は、また審
美的な機能を果たし、かつ個々の装飾の特徴を施すこと
により装置の製造者が独立した異なる生産ラインを製造
することを可能にする。
【0005】現在まで、スクリーン印刷によるガラスセ
ラミック調理面の装飾の3つの形式が可能であり、かつ
市販されている: 1.異なる表面およびコーティング度合を有する装飾用
構体(structure)を使用することによる高温
領域および低温領域における好適なセラミック塗料を使
用する単一塗料による単色性装飾。 2.ガラスセラミック表面が、加熱領域および低温領域
の両方においておおよそ装飾していない状態に保たれて
いる。特に調理領域を制限する、調理面を機能的に表示
するため、あるいは残留熱指示または会社名のロゴを表
示するため、好適なセラミック塗料による単一塗料一多
数塗料による装飾。 3.印刷する間に、実際の塗装において装飾層の剥離を
ひき起こすことがある装飾デザインの部分的な重なり合
いおよび重ね合わせを阻止するために、異なる塗料の間
に距離が維持されなければならない、好適なセラミック
装飾塗料による多色塗料での装飾。
【0006】これらの装飾用塗料の形式により塗装され
ているすべての調理面が、装飾が不足している領域にお
いては、使用痕および指痕をしばしば見出すことがで
き、これらは展示用および商品用の連続的に滑らかな表
面としては問題である。
【0007】例えば、調理領域表示、残留熱表示および
会社名のロゴのみからなる乏しい装飾のガラスセラミッ
ク調理表面においては、個々の場合において、特にハロ
ゲン加熱本体を使用する際に、および上方からの強い照
明の場合、例えば、台所の展示会においては、ある条件
のもとでは“調理面の下方の道具(techniqu
e)”を観察者または使用者が観察してしまい、そのた
め審美感が損なわれている。
【0008】この所望しない作用を回避し、またはその
作用を少なくとも減少するために、分散用光カバーが適
用される。これらの分散用光カバーは、調理面の下側部
に暗い塗料層がある時のように対処し、それによって調
理面の下側部を通じてのいかなる可視性をも許容しな
い。 4.ドイツ特許発明明細書(未公開)第4426234
号には、セラミック製品、特にセラミック塗料により装
飾されたガラスセラミック調理面によるこの問題の解決
方法が提案されており、このガラスセラミック製品にお
いては、基本的な装飾デザインとしてガラスセラミック
表面の1−95%を被覆する第1塗料層が存在し、かつ
第1塗料層と少なくとも部分的に重なり合うさらに別の
少なくとも1つの塗料層が存在している。
【0009】ドイツ特許発明明細書(未公開)第442
6234号による装飾においては、外面の大部分にコー
ティングが施されておらず、そのため調理面を長く利用
している間に、この利用により、調理面上に攻撃的にま
たは侵略的に作用する不適切なクリーニング手段によ
り、かき傷跡の形態の痕跡、頂面の金属的摩耗およびガ
ラスセラミック基板の表面の変化が発生する。
【0010】ドイツ特許発明明細書(旧法)第4129
578号には、格子形のパターンが異なる格子の組合わ
せ、すなわち粗い格子および繊細な格子とにより製造さ
れるスクリーン印刷方法で装飾されたガラスディスクが
開示されている。これは第2欄の45行から出発して、
第3欄の30行に至る明細書の一部分と関連して特許請
求の範囲に記載され、かつ図面に例示されている。
【0011】ドイツ特許発明明細書(未公開)第402
0972号には、少なくとも2つの相補的な部分的な装
飾面が少なくとも2つの連続した印刷工程に施されるガ
ラスディスクをスクリーン印刷する工程が記載されてい
る。第1の部分的な面は、対応したガラスディスクの端
縁に面一をなし、一方、第2の部分的な面は、ガラスデ
ィスクの別の端縁に対し面一をなし、かつ装飾デザイン
の相互に相補的な部分的な面は、少なくともガラスディ
スクの表面の公差の値だけ対向した側において重なり合
う。これは2欄の5行から61行までの明細書の一部分
と関連して特許請求の範囲に開示され、かつ図面に示さ
れている。
【0012】欧州特許出願公開明細書第0091776
号には、4頁の8行から5頁の25行までの部分に記載
されているようなガラスディスク用のスクリーン印刷工
程が開示されている。この特許文書の16頁の13行か
ら18行までには、多重塗料印刷が可能であることが示
唆されている。
【0013】ドイツ特許出願公開明細書第322434
9号には、3欄2節に開示されているように、セラミッ
ク材料上に細格子の凸状印刷をなすのに好適なセラミッ
ック塗料のために好適なスクリーン印刷油が記載されて
いる。このスクリーン印刷油は、加圧された塗料ペース
トの流動を阻止し、かつ輪郭のシャープな印刷を提供
し、それにより2頁の2節に開示されているように、3
色を使用する4種類の塗料の印刷による付加的なかつ部
分的に重なり合う印刷が可能である。
【0014】ドイツ特許発明明細書(旧法)第3320
141号には、塗料の刷り込みが複数の塗装された平坦
な要素によりもたらされる多色刷りの印刷をなすための
方法が開示されている。像表面(image surf
ace)は同一の部分的な面に細分され、かつこの各々
の部分的な面は隣接した平坦な要素にさらに細分され
る。これは、第3欄の7行から第4欄の44行までの明
細書の一部分と関連して特許請求の範囲に定義されてい
る。しかしながら、これらの特許文献のいずれも相互に
対応した格子状の構造用要素が、一方においてポジ(p
ositive)である構造用要素上に構成され、かつ
他方においてネガ(negative)であるポジ(p
ositive)の構造用要素の間の中間の空間上に構
成されているガラスセラミック製品を開示していない。
【0015】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明の1
つの目的は、指痕、摩耗痕およびかき傷跡に対する傷つ
き易さを実質的になくすると共に、装飾用デザインもま
たガラスセラミックを表面の損傷から効率的に保護する
装飾調理面を提供することにある。
【0016】それに加えて、本発明のさらに1つの目的
は、分散コーティングのための下側層を設けることを不
必要にするこのような装飾された調理面を提供すること
にある。
【0017】また、本発明のさらに1つの目的は、塗装
が下層の基板(substrate)から完全に無関係
であるカラーガラスセラミックを提供すると共に、塗料
の下側の基板がどの地点においても見えないようにする
ことにある。
【0018】均一な全面的印刷は、均一な光学的に欠陥
のない表面が得られず、かつ大きい相互に接続された印
刷面の場合には剥離が生ずるので、これらの目的は従来
では達成することができなかった。
【0019】以下の説明から明白になるこれらの目的お
よびその他の目的を達成するために、本発明の1つの特
徴は、簡単に述べるとガラスセラミック製品の外面上に
相互に対応し、かつガラス製品の外面の閉ざされた(c
losed)全面的な装飾用被覆を提供する少なくとも
2つの格子形の構造用要素(structuralel
ement)が相互に並んで配置される塗膜として施さ
れることにある。その結果、全面的な印刷の印象が得ら
れ、かつ下層のガラスセラミック製品の塗料印刷を完全
になくすことができる。
【0020】理想的な場合には、スクリーン印刷により
逐次的に塗料の塗膜として施される格子形の構体が絶対
的に厳密に相互に近接して配置されるので、それにより
実際上ガラスセラミック製品の上面の閉ざされた装飾用
被覆が提供される。しかしながら、実際問題として、ス
クリーン印刷により相互に並んでもたらされた塗料の塗
膜が理想的に相互に並んで配置されないことがたまたま
発生する。塗料の塗膜が相互に端縁に沿って重なり合う
か、オーバーコートが起きることがあり得る。しかしな
がら、これらのずれは観察者にとっては、あたかもフル
サービスの印刷のような印象を与える。
【0021】基板および装飾用デザインの異なる膨脹率
に起因する剥離を回避するために、格子形の構造用要素
が粗過ぎることがなく、特に最大2×2cmよりも小さ
いことが好ましい。
【0022】格子状の構造用要素の塗料の塗膜のオーバ
ープリントの問題を最小限に止めるために、本発明によ
る好ましい一実施例においては、相互に並んで配置され
た塗料用塗膜として相互に対応する格子形の構造用要素
を適用し、かつ一方において構造用要素(ポジ)から構
成され、かつ他方においてポジの構造用要素の間の中間
のスペース(ネガ)から構成されている閉ざされた全面
的な装飾用被覆をもたらすことが提案されている。
【0023】例えば、複数の点が構造用要素(または格
子のポジ)である場合には、複数の点の間の自由空間が
閉ざされ全面的な装飾用被覆(格子のネガ)されるため
に必要な構造用要素である。もしもまず点状の格子が基
板(この場合には、暗いガラスセラミック物品である)
上にカラーペイントの塗膜としてスクリーン印刷されれ
ば、その時は基板を遮蔽するカラーポイント(colo
r points)がもたらされる。点状格子のネガが
生じるようにこの格子形の“ポジ”の構造用要素が変換
されるときに、点群に対応する両構造用要素がその後の
スクリーン印刷における塗膜の塗装において生じること
になる。
【0024】スクリーン印刷工程において、格子形の構
造用要素のポジが塗膜として使用され、かつその後、そ
れに対応して、同じ格子のネガが第2塗料の塗膜として
使用されるときに、ガラスセラミック製品の上面上の全
面的な閉ざされた装飾用被覆が形成される。
【0025】本発明は、すべての型式の格子形構造用要
素に対して本質的に使用することができる。相互に並ん
で配置された塗料の塗膜として施される対応した格子形
の構造用要素は、それらの組成および/または塗料の刷
り込みに関して異なる塗料からなることができ、または
同じ塗料からなることができる。
【0026】個別のケースに対して、どの塗料およびど
の塗料の組成が光学的に有利であり、相互に相容性を有
し、かつ対応した用途に対して好適であるかを決定する
ことできる。例えば装飾用塗料の選択は、装飾されたガ
ラスセラミック製品を使用するときにこのガラスセラミ
ック製品にかかる温度負荷(temperaturel
oads)により実質的に左右される。
【0027】ガラスセラミック調理面については、装飾
用塗料に関して完全に異なる必要なプロファイルが必要
とされ、熱源の型式、例えば電気放射加熱、ハロゲンラ
ジエータ、ガス放射バーナ、間接加熱、オープンガスバ
ーナおよびそれらの可能な組合わせに依存する。
【0028】非常に有利なことに比較的に低い温度負荷
において、ガラスセラミック調理面の全面的な装飾用被
覆は、特に誘導加熱のために使用することができる。こ
の場合には、装飾された調理面は、調理面上で誘導加熱
を行う間に加熱された調理用具により発生する比較的に
低い温度のみを受ける。この場合には、280℃に達す
ることは殆どない。
【0029】ガラスセラミック調理面の下方の電気加熱
またはガス放射バーナの場合には、異なる状況が生ず
る。この場合には、調理面および装飾用デザインの温度
負荷は、600℃またはそれ以上に達する。
【0030】多くの装飾用塗料は、例えば相互に接触し
て、ある低温化合物を形成し、または部分的なオーバー
プリントの間で剥離する傾向があるので、相容性を有し
ていない。
【0031】しかしながら、本発明による全面的な閉ざ
された装飾用被覆は、ガラスセラミック製品の外面のこ
のような閉ざされた全面的な装飾用被覆が操作領域、例
えば調理領域、熱維持領域、指示領域および残留熱指示
器および/またはレタリング、および/またはシンボル
および/またはその他の識別を形成するための窓または
自由空間を有していないことを意味していない。
【0032】例えば、すべての調理領域、または所定の
熱源を有する調理領域がなんら装飾されていないか、ま
たは例えば調理領域または熱維持領域において改良され
た熱伝達に基づいて、1つの格子形の構造要素のみが装
飾用塗膜として施され、それによってこの領域における
対応した構造用要素が省略される。
【0033】本発明によれば、閉ざされた全面的な装飾
用被覆に加えて、さらに別の装飾、例えば、自由空間に
配置される調理領域リングを設けることができる。
【0034】本発明のさらにその他の特徴によれば、さ
らにその他の装飾用構体を閉ざされた全面的な装飾用被
覆上に配置することができる。
【0035】本発明は、また、セラミック塗料で装飾さ
れたガラスセラミック製品を製造する方法に関し、この
製造方法により、非セラミック性ガラスの外面がスクリ
ーン印刷により塗料の塗膜として施される第1の格子形
の構造要素を備え、その後乾燥され、その後、第1の格
子形の構造要素に対応した少なくとも1つのさらにその
他の格子形の構造用要素がスクリーン印刷により第1の
構造用要素の塗膜に並んで施され、かつ乾燥され、相互
に対応する構造用要素が一緒にガラスセラミック要素の
外面の閉ざされた全面的な装飾用被覆を形成し、かつそ
の後、セラミック塗料が1000℃までの温度において
ガラスセラミック中へのガラスのセラミック化の間に焼
かれる。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明の特性として考えられる新
規の特徴は、特にこの明細書に記載した請求の範囲に記
述されている。しかしながら、本発明それ自体は、本発
明の付加的な目的および利点と共に、本発明の構造およ
び操作の方法に関して、特定の実施例の以下の説明が添
付図面と共に読まれるときに最良に理解されよう。
【0037】図1(a)および図1(b)は、スクリー
ン印刷工程においてセラミック塗料で装飾されたガラス
セラミック製品の第1例を例示している。図1(a)
は、ポジ(positive)として複数の点(poi
nts)からなる構造用要素を備えている対称的な格子
(grate)を示し、一方図1(b)は、図1(a)
の構造用要素に対応し、複数の点からなり、かつネガ
(negative)として形成された構造用要素とし
ての対称的な格子を示している。図1(a)および図1
(b)に示した構造用要素は逐次に印刷され、かつこの
場合にはガラスセラミック調理面である最終的には基板
(substrate)の全面的な、かつ閉ざされた
(closed)装飾用被覆を形成する塗膜に対応する
黒色領域ににより識別される。
【0038】図2(a)に示した対称的な格子は、複数
の線(lines)からなり、かつポジとして形成され
た構造用要素を示し、一方図2(b)は図2(a)の複
数の線の構造用要素に対応する構造用要素を有する同様
な対称的な格子を示し、かつネガとして形成されてい
る。図2(a)および図2(b)に示した構造用要素も
また基板上の全面的な、かつ閉ざされた装飾用被覆が形
成されるように、逐次に印刷される塗膜に対応した黒色
領域(black areas)を有し、この場合には
基板はガラスセラミック調理面である。
【0039】図3(a)および図3(b)は、本発明の
製品のさらに1つの変型を示す。図3(a)は、ポジと
して形成されたきめが比較的に粗い非対称の格子の一例
を例示し、一方図3(b)もまた、図3(a)の構造用
要素に対応する構造用要素を有し、かつネガとして形成
された非対称の格子を示す。同様に、図3(a)および
図3(b)に示した黒色の構造用要素は、逐次に印刷さ
れる塗膜に対応し、かつ基板の閉ざされた全面的な装飾
用被覆を形成している。
【0040】最後に、図4(a)は、ポジとして形成さ
れたさらに1つの対称的な格子を示し、一方図4(b)
は、図4(a)の構造用要素に対応し、かつネガとして
形成された構造用要素を示す。この場合にもまた、黒色
の構造要素は逐次印刷され、かつ基板の閉ざされた全面
的な装飾用被覆を形成する塗膜に対応している。
【0041】本発明の製品を製造するために、スクリー
ン印刷工程が利用されている。スクリーン印刷工程によ
り、第1の格子状の構造用要素が塗膜(例えば、白色)
として装飾されるべきガラスセラミック調理面上に施さ
れ、かつ空気中で乾燥され、または例えば約3分間85
℃に加熱して乾燥される。
【0042】その後、第1の白色の格子形の構造用要素
に加えて、第1構造用要素に対応するさらに1つの第2
の格子形の構造用要素がスクリーン印刷により塗膜(こ
の場合には、例えば黒色)として、正確に相互に近接し
て印刷される。
【0043】その結果、全面的に黒白色の装飾用コーテ
ィングが製造される。この黒白色のコーティングは、ガ
ラスセラミックのセラミック化の間に焼かれる。
【0044】本発明によるセラミック製品および本発明
によるセラミック製品を製造する方法は、本発明によ
り、ガラスセラミック製品上の閉ざされた全面的な装飾
用被覆が形成されるときに次の利点を有する。 −極めて高額の費用を使ってガラスを塗装することな
く、塗装ガラスセラミックを提供することができる。 −プレート上に分布された全面的な閉ざされた装飾は、
ガラスセラミックを表面亀裂、金属的摩耗および使用痕
からガラスセラミックを保護する。 −この装飾は、例えば指痕での汚れ易さを低減させる。 −調理面の下側は、下部の「道具」を隠すためのコーテ
ィングする必要がない。 −この装飾は、操作領域についての混乱を避けさせるの
で、例えば調理装置の操作を容易にする。 −この製品は非常に魅力的である。 −調理装置は、慣用の工程およびセラミック塗料により
簡単に製造される。
【0045】上記の要素の各々、または2つ以上の要素
が一緒に、上記の型式と異なるその他の型式の構造およ
び方法において有用な用途を見出すことができることは
理解されよう。
【0046】本発明をセラミック塗料で装飾されたガラ
スセラミック製品およびその製造方法において具体化さ
れるように例示しかつ記載したが、種々の変型および構
造の変形を本発明の精神からなんら逸脱することなく実
施することができるので、本発明は図示した細部に限定
されるように意図されていない。
【0047】以上の説明は、さらに分析することなく、
その他の人々が従来技術の観点から本発明の一般名また
は特定の局面の本質的な特性を適切に構成する特徴を省
略することなく、現在の知識を適用することにより本発
明を種々の用途に容易に適応することができるように本
発明の要旨を十分に開示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はポジとして複数の点を備えている構造
用要素を有する対称的な格子の一例を示す図であり、
(b)は図1に対応し、かつ図1(b)の複数の点を有
する構造用要素に対応し、かつネガとして形成された構
造用要素を備えている対称的な格子を示す図である。
【図2】(a)はポジとして複数の線で形成された構造
用要素を有する対称的な格子のさらに一例を示す図であ
り、(b)は(a)と組み合わされた対称の格子を示
し、かつ(a)の複数の線を有する構造用要素に対応
し、かつネガとして形成された構造用要素を有する図で
ある。
【図3】(a)はポジとして形成されたきめが比較的に
粗い非対称の格子を示す図であり、(b)は(a)に対
応した非対称の格子を示し、かつ(a)部の構造用要素
に対応し、かつネガとして形成された構造用要素を含む
図である。
【図4】(a)はポジとして形成された非対称の格子の
さらに一例を示す図であり、かつ(b)は(a)の構造
用要素に対応し、かつネガとして形成された構造用要素
を有する(a)に対応する火格子を示す図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面を有するガラスセラミック製品本体
    と、前記ガラスセラミック製品本体の前記表面上に設け
    られた少なくとも2つの格子形の構造用要素とを備えて
    いるガラスセラミック製品であって、前記構造用要素が
    相互に対応し、かつ一緒に前記ガラスセラミック製品本
    体の前記表面の実質的に閉ざされた全体的な装飾用被覆
    を形成し、前記構造用要素が相互に並んで配置される塗
    料の塗膜として施されているガラスセラミック製品。
  2. 【請求項2】 前記の少なくとも2つの構造用要素が複
    数個の構造用部材を有し、かつポジとして形成された1
    つの構造用要素を含み、前記構造用要素の他方が前記第
    1構造用要素の前記構造用部材の間の中間のスペーサと
    してなり、かつネガとして形成されている請求項1に記
    載のガラスセラミック製品。
  3. 【請求項3】 前記構造用要素が異なる塗料からなる請
    求項1に記載のガラスセラミック製品。
  4. 【請求項4】 前記の異なる塗料がそれらの組成におい
    て相互に異なっている請求項3に記載のガラスセラミッ
    ク製品。
  5. 【請求項5】 前記の異なる塗料がそれらの塗料の刷り
    込みにおいて相互に異なっている請求項1に記載のガラ
    スセラミック製品。
  6. 【請求項6】 前記の異なる塗料がそれらの組成および
    刷り込みにおいて相互に異なっている請求項3に記載の
    ガラスセラミック製品。
  7. 【請求項7】 前記構造用要素が同じ塗料からなる請求
    項1に記載のガラスセラミック製品。
  8. 【請求項8】 前記ガラスセラミック製品本体の前記表
    面上の前記の実質的に閉ざされた全面的な装飾用被覆
    が、調理領域、熱維持領域、指示領域、残留熱指示器、
    レタリング、シンボルおよび指示要素からなるグループ
    から選択された1つの操作領域を構成する少なくとも1
    つの窓部を有する請求項1に記載のガラスセラミック製
    品。
  9. 【請求項9】 前記ガラスセラミック製品本体の前記表
    面上の前記の実質的に閉ざされた全面的な装飾用被覆が
    調理領域、熱維持領域、指示領域、残留熱指示器、レタ
    リング、シンボルおよび指示要素からなるグループから
    選択された1つの操作領域を構成する少なくとも1つの
    自由な空間を有する請求項1に記載のガラスセラミック
    製品。
  10. 【請求項10】 次のことよりなるガラスセラミック製
    品の製造方法:表面を有するガラスセラミック体を用意
    すること;このガラスセラミック体のその表面上に、相
    互に対応しそして一緒にガラスセラミック製品の表面の
    実質的に閉鎖した全表面装飾被覆となる少なくとも二つ
    の格子状構造用部材を配置すること、およびこれらの構
    造用部材を塗膜として並んで配置すること。
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