JPH10139488A - 石英ガラス装飾品及びその製造方法 - Google Patents

石英ガラス装飾品及びその製造方法

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JPH10139488A
JPH10139488A JP28980396A JP28980396A JPH10139488A JP H10139488 A JPH10139488 A JP H10139488A JP 28980396 A JP28980396 A JP 28980396A JP 28980396 A JP28980396 A JP 28980396A JP H10139488 A JPH10139488 A JP H10139488A
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JP
Japan
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quartz glass
glass plate
pattern
plate
drawn
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JP28980396A
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English (en)
Inventor
Hideyasu Matsuo
秀逸 松尾
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Coorstek KK
Original Assignee
Toshiba Ceramics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、現在では廃材として処理されてい
るシリコンウェーハのフォトマスクのマスクガラス基板
として使用した後の石英ガラス板を用いて、これに焼き
付け塗料で好みの図柄や模様を描き、これを一般家庭に
あるガスレンジやオーブンなどで加熱して、簡単に石英
ガラス装飾品を個人の家庭で楽しめるようにすることを
目的とするものである。 【解決手段】シリコンウェーハのフォトマスクのマスク
ガラス基板として使用した後の石英ガラス板の片面又は
両面に焼き付け塗料で図柄を描き、これをアルミフォイ
ルで覆って加熱し焼き付けることを特徴とする石英ガラ
ス装飾品の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の属する分野】この発明は、石英ガラスの装飾
品に関し、特に、趣味として家庭でも容易に作ることが
出来る新規な石英ガラスの装飾品に関する。
【従来の技術】従来から、金属、磁器、ガラスなどに各
種の図柄、模様などを描いたり、彫刻を施した装飾品は
極めて豊富に存在し、またこうしたことを趣味として行
なうことも現在流行し多くの人達が楽しんでいる。しか
しながら、これらを趣味として個人の家庭で行うには設
備や治具の関係で制約を受けて困難で、従来はそのため
これらの設備を有する特定な施設で行わざるを得なかっ
た。即ち、透明或いは半透明のガラスを基材として、こ
れに模様や図柄を付けるには、他の磁器や陶器と同じよ
うに通常は焼き付け塗料を用い、これを高温で加熱する
ことが不可欠である。焼き付け塗料は油性、フェノール
樹脂、メラミン樹脂などでこれらの塗料を焼き付けるこ
とによって溶剤の蒸発、酸化、重合が行われて密着性、
耐久性、特有な美観などが生ずるが、これらの焼き付け
を通常のガラスを基材としたもので個人の家庭で行うこ
とは、特別な加熱手段や温度制御などを必要とすること
からこれまでは出来なかった。しかしながら、ガラスの
中でも石英ガラスはこの点で全く問題がなく、特別な加
熱炉や温度制御をしないでも、家庭のガスレンジやオー
ブンなどの直火で加熱しても割れや変形の心配は全くな
い。そのために、石英ガラス板を基材とすればこれに自
分の好みの絵柄や模様を描いてこれを家庭で簡単に焼き
付けて楽しむといったことが可能である。
【発明が解決しようとする課題】この発明は、石英ガラ
ス板を用い焼き付け塗料で好みの図柄や模様を描いて、
これを一般家庭にあるガスレンジやオーブンで焼き付け
簡単に石英ガラス装飾品を個人の家庭で楽しむことが出
来るようにし、さらに現在では廃材として処理されてい
るシリコンウェーハのフォトマスクのマスクガラス基板
を有効に活用することを目的とする。
【課題を解決するための手段】この発明は、石英ガラス
板の片面又は両面に描いた図柄を焼き付けて密着したこ
とを特徴とする石英ガラス装飾品(請求項1)、石英ガ
ラス板の片面又は両面に描いた図柄を焼き付けて密着し
たものを複数枚隙間を設け又は設けずして重ね合わせた
ことを特徴とする石英ガラス装飾品(請求項2)、図柄
が貼絵、絵付け、エッチング及び印刷の中の一種又は二
種以上で描かれたものである請求項1又は2に記載の石
英ガラス装飾品(請求項3)、石英ガラス板が、シリコ
ンウェーハのフォトマスクのマスクガラス基板として作
製したもの又はシリコンウェーハのフォトマスクのマス
クガラス基板として使用した後の合成石英ガラス板であ
る請求項1又は2に記載の石英ガラス装飾品(請求項
4)、石英ガラス板の片面又は両面に焼き付け塗料で図
柄を描き、これに放熱防止の保護手段を施して加熱を行
うことを特徴とする石英ガラス装飾品の製造方法(請求
項5)、石英ガラス板が、シリコンウェーハのフォトマ
スクのマスクガラス基板として作製したもの又はシリコ
ンウェーハのフォトマスクのマスクガラス基板として使
用した後の合成石英ガラス板であることを特徴とする請
求項5に記載の石英ガラス装飾品の製造方法(請求項
6)及び加熱手段が、ガスレンジの直火又はオーブン加
熱であることを特徴とする請求項5記載の石英ガラス装
飾品の製造方法(請求項7)である。即ち、この発明は
耐熱性の極めて高い石英ガラス板を用いて、これに焼き
付け塗料で自分の好みの絵柄や模様を描き、これを家庭
の調理で日常使用しているガスレンジやオーブンで加熱
することによって、美しい石英ガラス装飾品を簡単に家
庭で楽しむことが出来るようにしたものである。
【実施の態様】この発明の特徴は、ベースのガラス板に
石英ガラスを用いた点であり、石英ガラスに図柄や模様
を描いてこれを焼き付けることによって、家庭の調理用
の加熱器具でも全く問題なくこれを加熱出来るようにし
たものである。石英ガラスは軟化点が1500℃程度の
耐熱ガラスで、家庭にある加熱器具で加熱した程度、即
ち1000℃未満では組成変形を起こすことはなく、変
形やクラックの発生といったことは全く問題がない。し
かしながら、石英ガラスは非常に高価であり、そのため
に通常ではこうした用途にはコスト的に不向きである。
ところが、工業製品として多方面に使用されている石英
ガラスの中には、いまだ上記のような石英ガラス装飾品
の基板としては十分に使用され得るようなものが、使用
済の廃材とされているものが存在していることに発明者
は注目したものである。それは、例えばシリコンウェー
ハのフォトマスクのマスクガラス基板として使用した後
の石英ガラス板である。シリコンウェーハのフォトマス
ク形成に使用されるハ−ドマスクに、紫外線透過率の優
れた石英ガラス板で、サイズが20cm程度の正方形で厚
さが0.6cm程度の合成石英ガラス基板が使用されてい
る。この合成石英ガラス基板は、これにクロム、酸化
鉄、ニッケルといった金属又は金属酸化物で画像を作り
フォトマスクとして使用されている。このフォトマスク
は何100回と繰返し使用されるが、紫外線の透過率の
低下その他でいずれは廃材として捨てられるものであ
る。しかし、このマスクガラスの表面に付着したクロム
などの酸化物を除去して洗浄したものは、肉眼で見る限
り無色透明で新しい石英ガラス板と全く同じ美しさを保
持している。従来は、この石英ガラスの有効な再利用が
見出されずこれがそのまま廃棄されていた。この発明の
石英ガラス装飾品の基板をなす石英ガラス板は、これを
そのまま或いはこれを任意の形状に加工して利用するこ
とが出来る。しかし、勿論この発明の石英ガラス板は、
こうしたマスクガラス基板の廃材に限定されず新規に作
成さたものでもよいが、コストの点を考慮すると上記の
ものが格段に有利であることは勿論である。次に、上記
の石英ガラス板の片面又は両面に、絵柄や図形を描きこ
れを焼き付ける。絵柄や図形は焼き付け塗料で自分の好
みのものを自由に描く。焼き付け塗料は特に限定される
ものではなく市販のもので十分である。この他に貼絵、
エッチング、印刷などの一種又は二種以上を併用しても
よい。次にこれを乾燥し続いてこれを加熱し焼き付け
る。均一な焼き付けが行われるように全体をアルミフォ
イルなどで包み、これを家庭用のガスレンジの直火に当
て40〜50分程度加熱する。上記の基材は平面が平滑
な合成石英であるために、家庭の調理器具による加熱で
描画は強固に密着され、通常の取扱では描画部分が剥離
するといったことはない。ガスレンジの代わりにオーブ
ン加熱を行っても同じようにして焼き付けは可能であ
る。加熱の後、アルミフォイルを取り除くと最終的に石
英ガラス装飾品が出来上がる。
【実施例】シリコンウェーハのフォトマスクに使用済
の、マスクガラス基板の石英ガラス板をカットし、研磨
してよく洗浄した一辺が10cmの正方形、厚さが6mmの
板をベースとした。一方、台紙の上に薄く糊を塗布しそ
の上に花の模様を描いたイラストシートを準備し、この
イラストシートから台紙を水中で剥がした。 即ち、前
記イラストシートを水中に浸し、台紙から薄い糊膜とそ
の上の花模様を静かに剥離し、剥離した糊膜とその上の
花模様を水中で上記石英ガラス板の平面に静かに載せ石
英ガラスと密着させた。その後、花模様のついた石英板
ガラスを水中から取り出し、1時間自然乾燥させてから
ガスレンジの脇で1時間乾燥させ水分を十分に乾燥し
た。その後これをアルミフォイルで包み、ガスレンジの
上に調理用の金網を介して載せこれを50分加熱した。
その後これを自然冷却してアルミフォイルを取り除き石
英ガラス装飾品を得た。上記の花模様とは別の花模様、
蝶模様、これらの組合わせについて行ったが、いずれも
美しい石英ガラス装飾品が得られた。これらを図にして
図1〜4に示す。図1で1は石英ガラス板のベース、2
は花絵、3は透明な正面、4は研磨して艶消しを施した
裏面、5は研磨した透明な稜面である。図1に示す石英
ガラス装飾品で、花絵2の輪郭は鮮明であり色彩の滲み
やぼやけは全くない。また、稜面5から及びその他角度
から見ても着色は全くなかった。さらに、この描画を裏
面の艶消しをした研磨面から見ると、対抗面の描画の色
彩と輪郭が、純灰白色の石英ガラス艶出し研磨面に柔ら
かな感じで浮かび上がり、表から見た描画とは趣の異な
った美しさを作り出していた。図2及び図3は、いずれ
も石英ガラス板の表裏両面を研磨して、その正面に蝶の
絵6(図2)及び花の絵7(図3)が描かれたものであ
る。図4は、図2の蝶の絵のガラス板と図3の花の絵の
ガラス板を重ねたものである。この場合は遠近感が出て
一段と変化に富んだものであった。
【発明の効果】以上のように、この発明によれば石英ガ
ラスの装飾品が普通の家庭で簡単に出来る。しかも、ベ
ースの石英ガラス板は、これまで廃材として全く利用さ
れることなく廃棄されていたものであるから、その生産
コストは限りなく安くすることが可能である。また、こ
の発明で用いる石英ガラスは純度が極めて高いので、貼
絵、絵付け、エッチングなどで使用する無機質成分と化
学反応して発色性を低下させたり、エッチングの輪郭の
不鮮明を生じさせることもない。従って、板ガラスの厚
み方向や稜面から見ても何ら着色がなく、石英ガラス特
有の澄みわたった純粋で清楚な感じの置物とすることが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例になる石英ガラス装飾品の
斜視図。
【図2】この発明の他の実施例になる石英ガラス装飾品
の斜視図。
【図3】この発明の他の実施例になる石英ガラス装飾品
の斜視図。
【図4】この発明の他の実施例になる石英ガラス装飾品
で、二枚の石英板ガラスに夫々の模様を施しこれらを二
枚重ねた石英ガラス装飾品の斜視図。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石英ガラス板の片面又は両面に描いた図
    柄を焼き付けて密着したことを特徴とする石英ガラス装
    飾品。
  2. 【請求項2】 石英ガラス板の片面又は両面に描いた図
    柄を焼き付けて密着したものを複数枚隙間を設け又は設
    けずして重ね合わせたことを特徴とする石英ガラス装飾
    品。
  3. 【請求項3】 図柄が貼絵、絵付け、エッチング及び印
    刷の中の一種又は二種以上で描かれたものである請求項
    1又は2に記載の石英ガラス装飾品。
  4. 【請求項4】 石英ガラス板が、シリコンウェーハのフ
    ォトマスクのマスクガラス基板として作製したもの又は
    シリコンウェーハのフォトマスクのマスクガラス基板と
    して使用した後の合成石英ガラス板である請求項1又は
    2に記載の石英ガラス装飾品。
  5. 【請求項5】 石英ガラス板の片面又は両面に焼き付け
    塗料で図柄を描き、これに放熱防止の保護手段を施して
    加熱を行うことを特徴とする石英ガラス装飾品の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 石英ガラス板が、シリコンウェーハのフ
    ォトマスクのマスクガラス基板として作製したもの又は
    シリコンウェーハのフォトマスクのマスクガラス基板と
    して使用した後の合成石英ガラス板であることを特徴と
    する請求項5に記載の石英ガラス装飾品の製造方法。
  7. 【請求項7】 加熱手段が、ガスレンジの直火又はオー
    ブン加熱であることを特徴とする請求項5記載の石英ガ
    ラス装飾品の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100659381B1 (ko) 2006-09-18 2006-12-20 곽성기 장식용 판유리의 제조방법
CN102260045A (zh) * 2010-03-18 2011-11-30 杨德宁 高退火温度高强度的环保节能型的低熔点彩釉装饰平板玻璃及制备方法
CN106568067A (zh) * 2016-11-04 2017-04-19 东莞市广领光电科技有限公司 具有透光立体图案玻璃制品的生产工艺、灯具

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