JPH11106146A - 混番検出装置 - Google Patents

混番検出装置

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JPH11106146A
JPH11106146A JP27125097A JP27125097A JPH11106146A JP H11106146 A JPH11106146 A JP H11106146A JP 27125097 A JP27125097 A JP 27125097A JP 27125097 A JP27125097 A JP 27125097A JP H11106146 A JPH11106146 A JP H11106146A
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JP
Japan
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bobbin
tray
sensor
color
yarn
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Application number
JP27125097A
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English (en)
Inventor
Akihiro Itoi
明博 糸井
Yuuji Toudou
優司 任堂
Shu Yoshikawa
周 吉川
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 少ないコストで、機台を停止せず、人手を介
さず、異なる糸種の巻取を防止することができる混番検
出装置を提供する。 【解決手段】 特定のトレイに挿立された給糸ボビンの
2種以上が混流する搬送路3に設けられる混番検出装置
20。前記搬送路3に沿って設けられ、トレイ33の種
類を検出するトレイセンサ22と、ボビン32の種類を
検出するボビンセンサ23と、前記トレイセンサ22及
び前記ボビンセンサ23の出力に基づいて、トレイ33
とボビン32の組み合わせを判別する判別手段25と、
前記判別手段25が組み合わせ違いと判別したトレイ3
3およびボビン32を前記搬送路3外に排出する排出手
段26とを具えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動ワインダにお
ける多品種ボビンの搬送システム上にあって、トレイと
ボビンの組み合わせが誤っているもの(混番)を検出す
る混番検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図6に示されるように、精紡機S
P1〜SP3で生産された異種の糸は、それに対応する
自動ワインダWの巻取ユニット群SC1〜SC3で巻き
返される。例えば、精紡機SP1の糸は巻取ユニット群
SC1で巻き返され、紡績機SP2の糸は巻取ユニット
群SC2で巻き返され、精紡機SP3の糸は巻取ユニッ
ト群SC3で巻き返される。これに対し、精紡機SP1
〜SP3と巻取ユニット群SC1〜SC3を結ぶ通路で
あるメイン供給路F1は1本であり、メイン供給路上に
は、2種以上のトレイとボビンが混流している。
【0003】これとは別に、多品種少ロット生産に適し
た簡易なシステムとしてマガジン形式の自動ワインダが
知られている。この種のシステムでは、例えば、4品種
のボビンを扱う場合、トレイへボビンを供給するマガジ
ンを種類毎に4つ備えており、精紡機上がりのボビン
を、その種類に応じたマガジンに作業者が手作業で投入
・装填する。このようなシステムでも、マガジンから自
動ワインダへの搬送路は1つであり、4種のボビンおよ
びトレイが混入して流れている。
【0004】これらシステムにおいて、自動ワインダ
は、一品種の糸を一パッケージに巻き取るものであり、
各巻取ユニット群SC1〜SC3には、同種の給糸ボビ
ンが取込口61〜63より取り込まれる。同種の給糸ボ
ビンの選定は、トレイに設けられたスリットなどのマー
クを検出するトレイセレクタ60によって行われる。つ
まり、特定のマークが設けられたトレイに、特定の給糸
ボビンが載置されて各ユニットへ運ばれてくるのであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示されたような、精紡機と自動ワインダとを搬送装置で
直結したシステムでは、精紡機から自動ワインダへの搬
送途中で、作業者がトレイからボビンを取り外してボビ
ンチャックなどを行う場合があり、その抜き差しという
人手の介入によってボビンとトレイの組み合わせが異な
ることがあった。また、マガジン形式の自動ワインダで
は、マガジンへの装填誤りで、トレイとボビンの組み合
わせ違いが起こる場合がある。
【0006】このようにして、トレイに異なるボビンが
挿立された場合、各巻取ユニットへの分岐点にもうけら
れたトレイセレクタではこれを検出することができず、
糸種の異なるものが1つのパッケージに巻き取られて、
重大な商品不良をおこしてしまうという問題がある。
【0007】そこで、各巻取ユニットの入口に糸種をボ
ビンの色で判別するボビンセンサを設けたものもある
が、各巻取ユニットの品種取込口の内部にセンサが有
り、糸種の異なるボビンの混入を検出すると、機台を停
止し、オペレーターがボビンを取り除き、リセットする
必要があるため、手間であり、時間のロスが大きいとい
う問題点を有していた。またこのセンサは、巻取ユニッ
ト毎に1セット必要であり設備費削減のネックとなって
いた。
【0008】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、少ないコストで、機台を停止せず、人手を介さ
ず、異なる糸種の巻取を防止することができる混番検出
装置を提供するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1にかかる発明は、特定のトレイに
挿立された給糸ボビンの2種以上が混流する搬送路に設
けられる混番検出装置であって、前記搬送路に沿って設
けられ、トレイの種類を検出するトレイセンサと、ボビ
ンの種類を検出するボビンセンサと、前記トレイセンサ
及び前記ボビンセンサの出力に基づいて、トレイとボビ
ンの組み合わせを判別する判別手段と、前記判別手段が
組み合わせ違いと判別したトレイおよびボビンを前記搬
送路外に排出する排出手段と、を具えてなることを特徴
とする。本発明の混番検出装置は、好ましくは、口出し
装置の出口側で、自動ワインダの取込口に入る前に設け
られる。自動ワインダに取り込まれる前にトレイとボビ
ンを識別し、トレイとボビンの組み合わせが所定のもの
と異なっていれば、経路外へ排出する。機台を停止せ
ず、人手を介さず、混番を防止することができる。ま
た、仕掛品種に関係なく、1ラインに1セットでよいの
で設備費の削減ができる。
【0010】請求項2にかかる発明は、請求項1に記載
の発明に加えて、前記トレイセンサの出力に基づいてボ
ビンの高さを識別するとともに、その結果に基づいて前
記ボビンセンサの高さを調整する調整手段が具えられて
いる。異なる高さのボビンに対応して、トレイセンサの
位置を調整し、糸の巻かれていない上端部分に常に、投
・受光することができる。
【0011】請求項3にかかる発明は、請求項1または
2に記載の発明に加えて、前記判別手段は、前記トレイ
センサの出力に基づいてボビンの色を識別し、前記ボビ
ンセンサからの出力が前記色であるかどうかによりトレ
イとボビンの組み合わせ違いを判別するものである。
【0012】請求項4にかかる発明は、請求項1、2ま
たは3に記載の発明に加えて、前記トレイに挿立された
ボビンの有無を検出する手段を具え、前記判別手段は、
トレイとボビンの組み合わせ違いと空トレイとを区別す
るものである。
【0013】
【本発明の実施形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。
【0014】図1は、本発明の混番検出装置を備えたシ
ステムの一例を示す平面図であり、図2および図3は、
本発明の混番検出装置の一実施例の平面および側面の説
明図、図4は、トレイとボビンの断面説明図、図5は、
判別手段の動作の一例を示す流れ図、図6は、本発明の
混番検出装置を備えたシステムの他の例を示す平面図で
ある。
【0015】図1は、マガジン形式の自動ワインダのシ
ステムを示しており、糸種の数に応じて複数にグループ
分けされた巻取ユニットA、B、C、Dとマガジン形式
の実ボビン挿着装置7a、7b、7c、7dを有してい
る。図示例において、糸種は4種であり、それに伴い巻
取ユニットA、B、C、Dとマガジン7a、7b、7
c、7dは4つずつ設けられているが、本発明はこれに
限定されず、2種以上の糸種についての対応が可能であ
る。実ボビン挿着装置7a、7b、7c、7dはそれぞ
れ、循環ライン6上に設けられており、循環ライン6と
各巻取ユニットA、B、C、Dは、実ボビン搬入ライン
3および空ボビン搬出ライン5によって連結されてい
る。本発明の混番検出装置20は、循環ライン6上の口
出し装置14の下流側で、実ボビン搬入ライン3上の最
初のトレイセレクタ17よりも上流側に設けられて、混
番が巻取ユニットに取り込まれる前に排出路21から排
出する。
【0016】混番検出装置20は、図2および図3に示
されるように、排出路21、トレイセンサ22、ボビン
センサ23、調整手段24、判別手段25、搬出手段2
6、空トレイ識別手段27を備えており、図4に示され
るようなトレイ33と給糸ボビン31との組み合わせ違
いを検出し、組み合わせ違い(混番)を排出路21から
排出する。
【0017】トレイ33は、図4に示されるように、給
糸ボビン31の芯体となるボビン32を挿立して支持す
るものであり、円盤状基体35の周囲に上下位置が異な
る3つのスリット36A、36B、36Cのうちのいず
れかが設けられている。また、スリット36A、36
B、36Cの位置に対応してトレイ33全体を色分けす
るようにしてもよい。ボビン32は、もともとカラーセ
ンサに読み取らせるための色分けがされており、トレイ
をスリットに応じた色分けをしておくことによって、ボ
ビンとトレイの色の組み合わせを目視確認することも可
能となる。なお、トレイには、スリットではなく、位置
や大きさの異なる段差を設けておいても同様に後述のト
レイセンサ22に読み取らせるようにすることができ
る。さらに、スリットや段差などの構造的な違いを検出
する識別方法の他に、トレイを色分けしておいて、色か
らトレイの種類を識別できるようにしてもよい。また、
磁気センサや電気センサなど適宜の方法を用いることが
できる。
【0018】トレイセンサ22は、トレイ33に設けら
れたスリット36A、36B、36Cの位置を検出し、
識別するものである。図4に示されるように、トレイ3
には、上下位置が異なる3つのスリット6A、6B、6
Cのうちいずれかが設けられており、トレイセンサ22
は、図3に示されるように、上下配置の3枚のフラッパ
41、42、43を有している。この3枚のフラッパ4
1、42、43は、それぞれスリット36A,36B,
36Cに対応する位置に設けられており、例えば、スリ
ット36Aを有するトレイ33が搬送路3を搬送されて
くるとフラッパ41は揺動しないが、他の2つのフラッ
パ42、43が揺動するので、これを検出することによ
って、トレイ3の種類を識別することができる。識別さ
れたトレイ33の種類は一旦判別手段25に記録され
る。
【0019】判別手段25には、トレイの種別に応じた
ボビンの色と、ボビンの高さのデータが予め取り込まれ
ており、ボビン高さ調整手段24にデータをフィードバ
ックして、ボビンセンサ23の高さをボビン高さに合わ
せる。
【0020】ボビン32は、カラーセンサで読み取りや
すい色、例えば、白・黒・青(金属片を貼付して磁気セ
ンサで読み取るようにしてもよい)に着色されているこ
とが好ましく、カラーセンサ23は、糸の巻かれていな
い上端外周部に投受光してボビンの色を検出する。
【0021】ボビン高さ調整手段24は、図3に示され
るように、異長ボビン調整シリンダ46と、シリンダ4
6に取り付けられて上下動するブラケット47からな
り、ブラケット47の先端の適宜な位置にボビンセンサ
23が取り付けられている。トレイセンサ22からのデ
ータによって判別手段25が高さの異なるボビン32が
搬送されてきたことを判別すると、調整シリンダ46を
駆動してボビンセンサ23の高さを調整する。したがっ
て、ボビンセンサ23は常にボビン32の上端の糸が巻
かれていない部分に向けて投受光できるので、間違いな
くボビン32の色を検出できる。
【0022】ボビンセンサ23は、図4に示されるよう
に、光を照射する投光器44と、その反射光を受光する
受光器45と、受光器45からの信号を受けて色を検出
する図外の電気的回路部分からなり、投光器44および
受光器45は、ボビン32の上端周面に向けて投受光す
る。
【0023】ボビンセンサ23に用いられるカラーセン
サとしては、3枚のカラーフィルタと3個のシリコンフ
ォトダイオードから最大12色のカラー識別ができるよ
うに構成されたカラーセンサを挙げることができる。こ
のほかに、白と黒のみを検出する光センサと、鉄板の有
る無しを検出する磁気センサを組み合わせて、少なくと
も3種類のボビンが識別できるような構成にしてもよ
い。そのばあいボビンの色は、例えば、白、黒、青(鉄
板付)の3色とする。また、特定色のみを識別する光セ
ンサを3つ組み合わせて用い、対応する色でボビンを着
色しておいてもよい。
【0024】ボビンセンサ23で検出された色は、判別
手段25で、先のトレイセンサ22のデータと比較さ
れ、トレイ33とボビン32の組み合わせが正しいか否
かの判定をされる。
【0025】空トレイ識別手段27は、トレイ33にボ
ビン32が挿立されているかどうかを識別するものであ
り、図2および図3に示されるように、2組の投光器・
反射板51、52(53、54)からなる。第1の投光
器・反射板51、52は、トレイ33の上端33aを超
えない高さに設けられ、第2の投光器・反射板53、5
4は、トレイ33の上端33aを超え、ボビン32の高
さを超えない位置に設けられる。したがって、第1およ
び第2の投光器・反射板51、52(53、54)が共
に『有る』と検知すれば、トレイにボビンが挿立されて
おり、第1の投光器・反射板51、52が『有る』と検
知しているのに、第2の投光器・反射板53、54が何
も検知しなければトレイにボビンが挿立されていないこ
とになる。空トレイ識別手段27は、ボビンセンサ23
でボビンの色の検出ができなかったために混番と判定さ
れた、空トレイによる誤認を選出し、空トレイを排出路
21より排出しないで、搬送路3に残すために設けられ
ている。
【0026】排出手段26は、前述の空トレイ識別装置
27の結果を含めた判別手段25の判別の結果に基づい
て、搬送路3からトレイ33とボビン32の組み合わせ
の異なっているものを排出するものであり、図2に示さ
れるように、搬送路3からその外部に連絡する排出路2
1と、排出レバー48と、排出用シリンダ49からな
る。排出用シリンダ49は、搬送路3の下に適宜な方法
で取り付けられており、排出用シリンダ49のロッドに
排出レバー48が取り付けられている。排出レバー48
は、搬送路3と直交する遮断アーム48aと、排出路2
1と直交する押出アーム48bからなり、約90°に折
れ曲がっている。判別手段25が混番を識別すると、図
示のように遮断アーム48aが搬送路3を塞いで、排出
レバー48内に混番トレイ33およびボビン32を受け
取る。続いて、排出用シリンダ49を駆動させて2点鎖
線位置まで排出レバー48を進出させ、押出アーム48
bで混番トレイおよびボビンを搬送路3から押出し、排
出路21から排出する。
【0027】次に、図1に基づいて、システムの全体を
説明する。
【0028】実ボビン搬入ライン3は、循環ライン6の
岐点15から実ボビンが挿立されたトレイを巻取ユニッ
トA、B、C、Dに導くものであり、各巻取ユニット
A、B、C、Dのトレイセレクタ17と連結している。
トレイセレクタ17は、トレイに設けられたマーク(ス
リットの位置の変化や段差の違い、色分けなどによる識
別手段)で、トレイを判別する。実ボビン搬入ライン
(搬送路)3において、最初のトレイセレクタ17に至
る前に、混番検出装置20が設けられており、混番は排
出される。したがって、トレイセレクタ17に到達する
トレイ及びボビンに組み合わせ違いのものはなく、巻取
ユニットに取り込まれたボビンの糸種は1種であり、1
つのパッケージに異なる糸種が混入するという商品不良
をおこすことはない。
【0029】ボビンリザーブライン2は、実ボビン載置
トレイを循環させて貯留しておくためのループ状のもの
である。自動ワインダの巻き戻し位置はボビン導入導出
ライン1の途上にあって、ボビン導入導出ライン1は、
ボビンリザーブライン2から巻き戻し位置に実ボビン載
置トレイを導入し、巻き戻し位置から空ボビン搬出ライ
ン5へ空ボビン載置トレイを導出する。
【0030】空ボビン搬出ライン5は、自動ワインダで
の巻き取りが終了した空ボビン載置トレイを循環ライン
6に戻すものである。
【0031】循環ライン6は、反時計方向に実ボビン載
置トレイや空ボビン載置トレイが搬送されるように構成
されたものであり、合流点9の下流側で実ボビン挿着装
置7の上流側には、残糸除去装置10、ボビン抜き取り
装置11、空トレイ判別装置12、空トレイ貯留装置1
3、が順次設けられており、実ボビン挿着装置7a、7
b、7c、7dの下流側で岐点15の上流側には、口出
し装置14が設けられている。
【0032】各実ボビン挿着装置7a、7b、7c、7
dは、円筒状のマガジンと空トレイ判別装置8を備えて
おり、循環ライン6に沿って、特定のマークが付けられ
た空トレイが搬送されてくるとこれを空トレイ判別装置
8で判別し、マガジンに収容されている実ボビンをその
所定の空トレイに載置する。各実ボビン挿着装置7a、
7b、7c、7dのマガジンには、作業員が所定の種類
の実ボビンを装填する。このとき、間違った実ボビンを
装填すると、異なったトレイに実ボビンを挿着すること
になる。しかし本発明では、この下流側で自動ワインダ
の取込口の前に混番検出装置20が設けられており、こ
のように間違ったトレイに挿立されている給糸ボビンを
トレイごと搬送路21から排出する。したがって、自動
ワインダに混番が取り込まれることはなく、糸種の異な
るものが1つのパッケージに巻き取られるという商品不
良をおこすことはない。なお、図示例において、4種の
糸種を取り扱う自動ワインダA、B、C、Dと4つの実
挿着装置7a、7b、7c、7dが示されているが、本
発明ではこれに限定されず、2種以上の品種を扱うシス
テムに適応される。
【0033】残糸除去装置10は、空ボビンに残ってい
る残糸を除去するものであり、残糸が除去された空ボビ
ンは、ボビン抜き取り装置11によりトレイから取り外
される。空トレイ判別装置12は、ロットチェンジの際
にロットチェンジされる糸種に応じた所定の空トレイを
判別するものであり、判別された空トレイは一旦循環ラ
イン6から取り上げられて、空トレイ貯留装置13に貯
留される。空トレイ貯留装置13は、そのように貯留さ
れた空トレイを、再度循環ライン6に戻す機能も有して
いる。
【0034】口出し装置14は、実ボビン載置トレイの
実ボビンから巻き終わり糸端を取り出し、図4の如く糸
端をカラーボビン2の中心孔へ垂下した状態で、所定の
位置に位置付けるようにするものである。口出しに失敗
した実ボビン載置トレイは、実ボビン搬入ライン3には
入らず、分岐点15から循環ライン6に入り、再度口出
し作業が行われる。
【0035】口出しされた実ボビン載置トレイは、循環
ライン6から実ボビン搬入ライン3に沿って運ばれ、そ
の後、糸種に応じて、連結ライン4を経て、それぞれの
実ボビンリザーブライン2に入る。なお、16は、シス
テム全体の動作を制御するための制御装置である。
【0036】次に、図6に基づいて、本発明の混番検出
装置が設けられるシステムの他の例を説明する。
【0037】図6において、このシステムは、精紡機S
P1〜SP3と、巻取ユニット群SC1〜SC3を搬送
路F1等で直結したものであり、混番検出装置20は、
メイン搬送路F1の口出し装置ACFの出口側の下流で
あって巻取ユニット群SC1〜SC3の取り込み口に至
る前に設けられている。なお、巻取ユニットで巻き取ら
れて空になった空ボビン或いは残糸付ボビンは、帰還路
Rを搬送され、途中、残糸付ボビン検出器66、セレク
タ65、極少残糸付ボビン検出器67、極少残糸除去装
置STを経て、配送路r1〜r3によって精紡機SP1
〜SP3に戻る。
【0038】精紡機SP1〜SP3で形成された給糸ボ
ビンは、メイン搬送路F1によって、口出し装置ACF
に送られ順次口出しされる。口出しが失敗した給糸ボビ
ンは、フィードバック通路69により再度口出し装置A
CFへ供給される。口出しされた給糸ボビンは、メイン
供給路F1上を巻取ユニット群SC1〜SC3に向かっ
て移送されるが、巻取ユニット群SC1〜SC3に至る
前に混番検出装置20によって、トレイとボビンの組み
合わせ違いを検出され、混番は搬出される。したがっ
て、トレイセレクタ60を経て巻取ユニット群SC1〜
SC3に導入された給糸ボビンに糸種の異なるものが混
入しているおそれはなく、混番混入による機台の停止・
除去作業が必要でないので、人手を労さず、また、生産
サイクルを下げることもない。
【0039】次に、図5に基づいて判別手段25の動作
の一例を説明する。
【0040】図5に示されるように、トレイセンサ22
が作動(S1)し、トレイの種類を識別する(S2)。
判別手段25は、識別されたトレイの種類に対応するボ
ビンの色と高さを出力し(S3)、まず、ボビンセンサ
23の位置がボビンの先端に向けて投受光できる位置に
あるかどうかを判断し(S4)、正しくなければ調整手
段24を作動させてボビンセンサ23の高さを調整する
(S5)。次にボビンセンサ23を作動させ(S6)、
ボビンセンサ23で検出した色が所定の色かどうかを判
断する(S7)。所定の色でなければ、空トレイ識別手
段27を経て(S8)、トレイとボビンの組み合わせ違
いであるのか(S9)、空トレイである(S12)ため
の判断ミスかを識別し、空トレイのものはそのまま搬送
路に残し(S11)、トレイとボビンの組み合わせが違
うものを排出路21より排出する(S10)。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の混番検出
装置は、糸種の異なるボビンが搬送される搬送路に設け
られて、巻取ユニットに取り込まれる前に混番を搬送路
から取り除くので、自動ワインダに糸種の異なるものが
混入するおそれがない。したがって、これまでのよう
に、混番を取り除くために機台を止める必要がなくな
り、作業能率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の混番検出装置が設けられたシステムの
一例を示す平面図である。
【図2】本発明の混番検出装置の平面説明図である。
【図3】本発明の混番検出装置の側面説明図である。
【図4】トレイとボビンの断面図である。
【図5】判定手段の動作の一例を示すフローチャートで
ある。
【図6】本発明の混番検出装置が設けられたシステムの
他の例を示す平面図である。
【符号の説明】
3 実ボビン搬送ライン(搬送路) 20 混番検出装置 21 排出路 22 トレイセンサ 23 ボビンセンサ 24 ボビン高さ調整手段 25 判別手段 26 排出手段 27 空トレイ識別手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定のトレイに挿立された給糸ボビンの
    2種以上が混流する搬送路に設けられる混番検出装置で
    あって、 前記搬送路に沿って設けられ、トレイの種類を検出する
    トレイセンサと、ボビンの種類を検出するボビンセンサ
    と、前記トレイセンサ及び前記ボビンセンサの出力に基
    づいて、トレイとボビンの組み合わせを判別する判別手
    段と、前記判別手段が組み合わせ違いと判別したトレイ
    およびボビンを前記搬送路外に排出する排出手段と、を
    具えてなる混番検出装置。
  2. 【請求項2】 前記トレイセンサの出力に基づいてボビ
    ンの高さを識別するとともに、その結果に基づいて前記
    ボビンセンサの高さを調整する調整手段が具えられてい
    る請求項1記載の混番検出装置。
  3. 【請求項3】 前記判別手段は、前記トレイセンサの出
    力に基づいてボビンの色を識別し、前記ボビンセンサか
    らの出力が前記色であるかどうかによりトレイとボビン
    の組み合わせ違いを判別するものである請求項1又は2
    記載の混番検出装置。
  4. 【請求項4】 前記トレイに挿立されたボビンの有無を
    検出する手段を具え、前記判別手段は、トレイとボビン
    の組み合わせ違いと空トレイとを区別するものである請
    求項1、2又は3記載の混番検出装置。
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