JPH11106052A - 金属加工切屑の搬送装置 - Google Patents

金属加工切屑の搬送装置

Info

Publication number
JPH11106052A
JPH11106052A JP9276255A JP27625597A JPH11106052A JP H11106052 A JPH11106052 A JP H11106052A JP 9276255 A JP9276255 A JP 9276255A JP 27625597 A JP27625597 A JP 27625597A JP H11106052 A JPH11106052 A JP H11106052A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chips
chip
conveying
metal
pipe line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9276255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3979709B2 (ja
Inventor
Shingo Murakami
心悟 村上
Shigeru Higaki
茂 檜垣
Kiyoyuki Horii
清之 堀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP27625597A priority Critical patent/JP3979709B2/ja
Publication of JPH11106052A publication Critical patent/JPH11106052A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3979709B2 publication Critical patent/JP3979709B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/10Greenhouse gas [GHG] capture, material saving, heat recovery or other energy efficient measures, e.g. motor control, characterised by manufacturing processes, e.g. for rolling metal or metal working

Landscapes

  • Air Transport Of Granular Materials (AREA)
  • Auxiliary Devices For Machine Tools (AREA)
  • Refuse Collection And Transfer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加圧液体あるいは真空吸引による管路搬送が
極めて困難であった金属切屑の搬送を、管路の磨耗、損
傷を抑え、切屑詰りを未然に防止して、安定して効率的
に可能とする。 【解決手段】 金属加工切屑の加圧流体による管路での
排出搬送のための装置であって、金属加工切屑の吸引管
路(11)と切屑の搬送管路(12)とが備えられてい
るとともに、両管路の接続部には、吸引管路の端部排出
口(11A)が部分挿入もしくは対向される切屑導入口
部(21)と、その周囲にあって加圧流体を搬送管路
(12)方向に向けて送入する環状細隙(22)と、こ
の環状細隙(22)から搬送管路(12)方向に内径が
漸縮小する傾斜面部(23)とを備えたコアンダノズル
(2)が介設されており、コアンダノズル(2)に接続
する搬送管路(12)には、切屑に混在する水を排出す
るための開閉自在とした開孔(31)を持つ水抜き部
(3)が配設されているものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、金属加工
切屑の搬送装置に関するものである。さらに詳しくは、
この出願の発明は、管路の摩耗を押え、切屑詰まりもな
く、円滑に効率的に金属加工切屑を搬出搬送することの
できる新しい金属切屑の搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、金属の切削加工の現場
からは、大量の切削切屑が発生するため、これら切屑を
入れる切屑缶をその台車とともに加工機に近接して配置
し、切屑缶が満杯となった段階で台車により移動して大
きな缶に詰め替え、加工機近傍には空の切屑缶を交換配
置するようにしている。
【0003】しかしながら、この切屑缶による切屑の排
出搬送においては、実作業として大変に面倒で、大きな
負担となっていた。切削加工にともなって発生する金属
切屑は、通常、長くてからまり、かさばることから、切
屑缶は山になってすぐに満杯になるため、山ならしや台
車による交換の作業が大きな負担になっていた。
【0004】また、切屑缶やこれを搬送する台車の設置
スペースが加工機近傍に必要であり、台車移動のための
スペースが必要とされ、さらには、台車移動により搬送
した切屑を集めて保管する大きな缶への詰め替え作業も
負担になるという問題があった。このような問題点を解
消して金属の切屑を搬出搬送するための手段としては、
切屑を真空吸引、あるいは加圧空気等の流体によって管
路搬送することが考えられる。
【0005】しかしながら、金属切屑は、長くてからま
りやすく、さらには切削水との混在によって管路内には
水がたまりやすいことから、どうしても切屑詰まりが生
じやすいという大きな問題があり、しかも金属切屑は硬
く、その切断端は鋭利であることから管路内壁を摩耗さ
せ、損傷させやすいという問題がある。このため、従来
では、管路の摩耗、損傷を抑え、しかも切屑詰りを生じ
させることなしに円滑に、効率的に金属切屑を排出搬送
することは実際上極めて困難であった。
【0006】この出願の発明は、以上のとおりの事情に
鑑みてなされたものであって、従来の欠点を解消し、排
出搬送であっても、管路内壁の摩耗や損傷を抑え、切屑
詰りを生じさせることなしに、円滑に、効率的に金属切
屑を排出搬送することのできる、新しい技術手段を提供
することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、金属加工切屑の加圧流体
による管路での排出搬送のための装置であって、金属加
工切屑の吸引管路と切屑の搬送管路が備えられていると
ともに、両管路の接続部には、吸引管路の端部排出口が
部分挿入もしくは対向される切屑導入口部と、その周囲
にあって加圧流体を搬送管路方向に向けて送入する環状
細隙と、この環状細隙から搬送管路方向に内径が漸縮小
する傾斜面部とを備えたコアンダノズルが介設されてお
り、コアンダノズルに接続する搬送管路には、切屑に混
在する水を排出するための開閉自在とした開孔を持つ水
抜き部が配設されていることを特徴とする金属加工切屑
の搬送装置(請求項1)を提供する。
【0008】そして、水抜き部は、開孔を開閉するピン
挿入体とこれをスライドさせるシリンダー機構を備えて
いる上記の搬送装置(請求項2)も一つの態様として提
供する。さらにまた、この出願の発明は、金属加工切屑
の加圧流体による管路での排出搬送のための装置であっ
て、金属加工切屑の吸引管路と切屑の搬送管路とが備え
られているとともに、両管路の接続部には、吸引管路の
端部排出口が部分挿入もしくは対向される切屑導入口部
と、その周囲にあって加圧流体を搬送管路方向に向けて
送入する環状細隙と、この環状細隙から搬送管路方向に
内径が漸縮小する傾斜面部とを備えたコアンダノズルが
介設されており、コアンダノズルに接続する搬送管路に
は、流体の抜き出しのための開孔を持つ抜き出し部が配
設されていることを特徴とする金属加工切屑の搬送装置
(請求項3)を提供し、その態様として、抜き出し部の
開孔は、搬送管路の管軸に直交する管路周面に複数設け
られている搬送装置(請求項4)、抜き出し部の開孔
は、シリンダー機構により開閉自在とされている搬送装
置(請求項5)、コアンダノズルに接続する搬送管路に
は、切屑に混在する水を排出するための開閉自在とした
開孔を持つ水抜き部が配設されている搬送装置(請求項
6)等をも提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】この出願の発明は上記のとおりの
特徴を持つものであるが、以下に図面を示し、さらに詳
しくこの発明の金属切屑の排出搬出装置の実施の形態に
ついて説明する。添付した図面の図1および図2は、こ
の発明の実施例としての、水抜き部を有する搬送装置の
要部断面図と側面図を示したものである。たとえばこの
図1および図2の例では、金属加工切屑の管路における
加圧流体による排出搬送のための装置には、金属加工切
屑の吸引管路(11)と切屑の搬送管路(12)とが備
えられているとともに、両管路(11)(12)の接続
部には、吸引管路(11)の端部排出口(11A)が部
分挿入もしくは対向される切屑導入口部(21)と、そ
の周囲にあって加圧流体を搬送管路(12)方向に向け
て送入する環状細隙(22)と、この環状細隙(22)
から搬送管路(12)方向に内径が漸縮小する傾斜面部
(23)とを備えたコアンダノズル(2)が介設されて
おり、コアンダノズル(2)に接続する搬送管路(1
2)には、切屑に混在する水を排出するための開閉自在
とした開孔を持つ水抜き部(3)が配設されている。そ
して、この水抜き部(3)については、開孔(31)を
開閉するピン挿入体(32)とこれをスライドするエア
シリンダー機構(33)を具備している。
【0010】以上の構成において、旋盤、フライス盤、
NC工作機等の切削加工機における機械加工により生じ
る金属切屑は、直接的に吸引管路(11)の端部吸引口
(図示は省略している)に吸引するか、または加工機近
傍の集積域から吸引管路(11)の端部吸引口に吸引
し、図1に示した端部排出口(11A)よりコアンダノ
ズル(2)を介して搬出管路(12)へと移送すること
になる。
【0011】コアンダノズル(2)は、上記のとおりの
導入口部(21)と、環状細隙(22)並びに漸縮小の
傾斜面部(23)を持つことを必須としており、環状細
隙(22)から送入される加圧流体、たとえば加圧され
た空気や不活性ガス等の噴出により、コアンダノズル
(2)および搬送管路(12)には軸中心に大きな速度
と密度の分布を有する流れが生じ、しかもこの流れは、
特有な旋回(スパイラル)流を形成する。この特有な流
れは、この発明者によってコアンダスパイラルフローと
名付けられており、これまでに世界の流体関連学会等に
おいて注目されている現象である。
【0012】そして、このコアンダスパイラルフローに
よる金属切屑の排出搬送は、この出願の発明によっては
じめて提案される技術手段である。軸中心の流れと特有
なスパイラル流によって、長くてからみやすく、しかも
鋭利な端部を持つ金属切屑であっても、軟質のゴムホー
スを管路に用いたとしても、摩耗と損傷を顕著に抑え
て、切屑詰りもなしに、金属切屑の排出搬送が可能にな
る。
【0013】このようなことは、従来の管路での流体搬
送技術からは全く予期できないことである。そしてま
た、このような流れの生成にともなって、導入口部(2
1)には負圧が生じ、吸引管路(11)もこの負圧に影
響され、端部排出口(11A)からの切屑の排出が促が
されることになる。
【0014】導入口部(21)では、吸引管路(11)
の端部排出口(11A)が、図1の例のように内方に挿
入されたように配置してもよいし、端部排出口(11
A)は外部にあって、導入口部(21)に対向するよう
に配置してもよい。ただ、上記の負圧による吸引力での
切屑の端部排出口(11A)からの排出促進のために
は、図1のように導入口(21)に挿入するようにする
のが適当である。この挿入は、金属切屑が導入口部(2
1)に入らずに、コアンダノズル(2)の外部へ飛散す
ることの防止効果の点においても有効である。
【0015】なお、このような挿入においても、導入口
部(21)には、端部排出口(11A)の周囲に、その
支持部材(4)を除いて、少くとも一部もしくはその全
周面にわたる外部連通部が残されている。この外部連通
部の存在は、この発明におけるコアンダフローの生成と
これによる切屑の搬送にとって欠かせないものである。
【0016】この連通部の大きさ、そして前記の環状細
隙(22)のスリット幅、傾斜面部(23)の傾斜角度
等については、想定する切屑の単位処理量、加圧流体の
種類とその加圧度、搬送管路(12)の内径と搬送長さ
等を考慮して定められることになる。環状細隙(22)
については、たとえば図1に例示したように、傾斜面部
(23)を持つコアンダノズル(2)の本体部材(2
A)と、導入口部(21)を構成する補助部材(2B)
との間に、加圧流体を環状細隙(22)に送る分配室
(24)を構成する中間部材(2C)の組立てと同時
に、スリット幅が所要のものとして形成されるようにす
ることができる。
【0017】図1の例では、中間部材(2C)の一部に
は加圧流体の供給部(25)が設けられてもいる。ある
いはまた、この中間部材(2C)は、補助部材(2B)
と一体化されて、環状細隙(22)のスリット幅の大き
さがネジ結合等により調整できるようにしてもよい。
【0018】環状細隙(22)は、その全周が隙間(ス
リット)を形成するものとするのが適当であるが、この
発明のコアンダフローの生成を阻害しない限りは、適宜
にスペーサー部を設けてよいし、このスペーサー部の大
きさを調整できるようにしてもよい。傾斜面部(23)
については、その断面が直線的な傾斜面であってもよい
し、あるいはその断面が湾曲しているようにしてもよ
い。傾斜面として考える場合には、図に示した角度θに
ついて5〜70°の範囲とするのが適当である。特に好
ましくは5〜13°程度である。
【0019】次にこの発明において特徴的な水抜き部
(3)であるが、この水抜き部(3)は、切屑に混在す
る切削水による水溜まりの発生とこの発生にともなう切
屑詰りを防止するのに欠かせないものである。特に水溜
りは、搬送管路(12)の立上がり部の前段において生
じやすいため、この前段位置への配設は特に効果的であ
る。
【0020】水抜き部(3)は、図1および図2の例の
ように、管体(34)を一体として持つユニットとして
構成することができる。この例においては、管体(3
4)に設けた開孔(31)を、ピン挿入体(32)によ
り開閉自在としており、ピン挿入体(32)について
は、図2からも明らかなように、エアシリンダー機構
(33)のシリンダーピストン(35)の動きにより連
結材(36)を介して上下動して、管体(34)下部の
開孔(31)への挿入と引抜きができるようにしてい
る。ピン挿入体(32)の引抜きにより開孔(31)は
開かれて、水抜きが行われることになる。
【0021】水抜きは、間欠的に、もしくは定期的に、
あるいは搬送管路(12)に設けた圧力センサの信号に
よる圧力変化にともなって随時行われるようにしてもよ
い。なお、エアーシリンダー機構(33)や開孔(3
1)の開閉のための手段は図1の例に何ら限定されるこ
とはない。エアーシリンダー機構(33)については、
シリンダーピストン(35)をピン挿入体(32)の配
置側に設けてもよく、エアーシリンダー機構(33)に
代えて、電磁弁等による作動システムとしてもよい。ピ
ン挿入体(32)に代えて、小板状の蓋、シャッターと
して開閉してもよく、開孔(31)は単一でなく、複数
としてもよい。
【0022】また、開孔(31)は、切屑が飛散しない
ように、その径を定めることが適当であり、たとえば3
mmもしくはその前後程度とするのがよい。6mmを超
えると切屑の落下が生じやすく、1mm以下の場合には
効率的な水抜きが難しくなる。以上の水抜き部(3)に
ついては、図3にも例示したように、搬送管路(12)
の立上り部(12A)において切削水の切屑からの分離
による水溜り(5)が生じやすいことから、この立上り
部(12A)の前段位置に設けることが好ましい。その
際の高さ(h1 )は、水溜り(5)の高さ(h2 )との
関係ではh2 >h1 のようにする。
【0023】抜き出された水は、切削水として加工機に
おいて再利用可能とすることができる。さらに説明する
と、図1の例においては、コアンダノズル(2)の傾斜
面部(23)の前方に、その内径が漸拡大するデフュー
ザー部(6)が介設されてもいる。このデフューザー部
(6)は必ずしも必要のないものであるが、前記の導入
口部(21)からの空気の吸引をより大きくする効果が
あり、切屑の搬送管路(12)への移動をより効果的な
ものとする。
【0024】また、コアンダノズル(2)は、金属製、
あるいはセラミック製、さらには硬質の樹脂製であって
もよい。水抜き部(3)、デフューザー部(6)につい
ても同様である。管路(11)(12)についても同様
である。さらに、搬送管路(12)についてはこの発明
ではゴムホースであってもよい。図4は、以上の例を切
屑の排出搬送のための装置の全体構成として例示したも
のであって、工場内の加工機からの切屑を、建物外の切
屑缶に搬送する場合を例示している。
【0025】コアンダノズル(2)の傾斜面部(23)
の傾斜角θは7.5°、その前方の吐出口の内径を38
mm、ゴムホースからなる搬送管路(12)の内径を5
0mmとし、図1に例示した開孔径3mmの水抜き部
(3)およびデフューザー部(6)を介設してもいる。
また、搬送管路(12)の途中には、図5に例示した中
間コアンダノズル(20)を介設している。この中間コ
アンダノズル(20)では、導入口部(201)は外部
に連通せずに、搬送管路(12)と全面的に接続されて
いる。ただ、この中間コアンダノズル(20)について
は使用しなくても充分に切屑が搬送されることが確認さ
れている。中間コアンダノズル(20)を使用する場合
には、搬送時間の短縮が図られることになる。
【0026】切屑缶と水抜き部(3)との距離を20m
として搬出搬送を行ったところ、中間コアンダノズル
(20)を使用しなくとも、コアンダノズル(2)への
加圧流体としてのエアーの供給の圧力4kg/cm2
おいて、搬送管路(12)内の風速22m/秒で、導入
口部(21)からの導入エア風速9m/秒で水抜き部
(3)において3時間毎に水抜きを行うことで安定して
切屑の搬送が行われた。
【0027】水抜きを行わない場合には、約5時間で切
屑の詰まりが生じはじめた。そこで中間コアンダノズル
(20)に、3kg/cm2 の加圧エアーを導入したと
ころ、詰りは解消されたが、約20時間後には水溜りに
よる詰りが認められた。次に、図6は、この発明の別の
実施例を示した概要断面図である。この例においては、
コアンダノズル(2)に接続する搬送管路(12)に
は、流体の抜き出しための開孔(71)を持つ抜き出し
部(7)が配設されていることを特徴としている。
【0028】この抜き出し部(7)は、加圧流体の搬送
管路(12)へのコアンダフローによる送入に際し、搬
送管路(12)の抵抗による切屑の搬送のための速度の
低下、加圧流体のコアンダノズル(2)への供給圧力の
低下を未然に防止するのに有効な手段となる。抜き出し
部(7)の開孔(71)は、搬送管路(12)の管軸に
直交する管路周面に1つまたは複数設けることができ
る。より好ましくは複数設けることである。たとえば1
0個以上の複数である。
【0029】開孔(71)は、常時開かれた状態として
おいてもよいし、あるいはシリンダー機構等により開閉
自在としておいてもよい。開孔(71)の径について
は、切屑が飛び出さないように、水抜き部(3)の開孔
と同様に3〜4mm程度のものとするのが適当である。
実際に、図4の装置において、搬送管路(12)に開孔
径3mmの開孔(71)を36個設けた抜き出し部
(7)を介設させた場合、コアンダノズル(2)へのエ
アー供給圧力を3.75kg/cm2 に低下させても、
搬送管路(12)内の風速は22m/秒で変化なく、し
かも導入口部(21)からの導入エアー風速は11m/
秒にまで増大した。そしてこの増大にともなって、図4
の場合には、わずかな切屑の導入口部(21)からの飛
び出しが認められたがこの飛び出しは一切なく、長時間
安定した切屑搬送が可能であった。
【0030】なお、図4の装置における切肩缶について
は、切屑の浮遊粉塵、ミストを回収するとともにエアー
逃がしが行われるようにしている。もちろんこの出願の
発明は、以上の例によって何ら限定されることはなくそ
の細部の態様については種々に可能である。
【0031】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、この出願の
発明により、これまでは、加圧液体あるいは真空吸引に
よる管路搬送が極めて困難であった金属切屑の搬送を、
管路の摩耗、損傷を抑え、切屑詰りを未然に防止して、
安定して効率的に可能とする。切屑の排出回収の台車に
よる作業は必要がなく、作業負担は抜本的に解消される
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示した要部断面図である。
【図2】図1に対応する水抜き部の側面図である。
【図3】水抜き部について説明する概要断面図である。
【図4】装置の全体構成例を示した概要図である。
【図5】中間コアンダノズルについて示した断面図であ
る。
【図6】流体の抜き出し部について例示した概要断面図
である。
【符号の説明】
11 吸引管路 11A 端部排出口 12 搬送管路 2 コアンダノズル 20 中間コアンダノズル 21 導入口部 22 環状細隙 23 傾斜面部 24 分配室 25 加圧流体供給部 3 水抜き部 31 開孔 32 ピン挿入体 33 エアーシリンダー機構 34 管体 35 シリンダーピストン 36 連結材 4 支持部材 5 水溜り 6 デフューガー部 7 抜き出し部 71 開孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀井 清之 東京都目黒区上目黒5丁目8番15−501号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属加工切屑の加圧流体による管路での
    排出搬送のための装置であって、金属加工切屑の吸引管
    路と切屑の搬送管路とが備えられているとともに、両管
    路の接続部には、吸引管路の端部排出口が部分挿入もし
    くは対向される切屑導入口部と、その周囲にあって加圧
    流体を搬送管路方向に向けて送入する環状細隙と、この
    環状細隙から搬送管路方向に内径が漸縮小する傾斜面部
    とを備えたコアンダノズルが介設されており、コアンダ
    ノズルに接続する搬送管路には、切屑に混在する水を排
    出するための開閉自在とした開孔を持つ水抜き部が配設
    されていることを特徴とする金属加工切屑の搬送装置。
  2. 【請求項2】 水抜き部は、開孔を開閉するピン挿入体
    とこれをスライドさせるシリンダー機構を備えている請
    求項1の搬送装置。
  3. 【請求項3】 金属加工切屑の加圧流体による管路での
    排出搬送のための装置であって、金属加工切屑の吸引管
    路と切屑の搬送管路とが備えられているとともに、両管
    路の接続部には、吸引管路の端部排出口が部分挿入もし
    くは対向される切屑導入口部と、その周囲にあって加圧
    流体を搬送管路方向に向けて送入する環状細隙と、この
    環状細隙から搬送管路方向に内径が漸縮小する傾斜面部
    とを備えたコアンダノズルが介設されており、コアンダ
    ノズルに接続する搬送管路には、流体の抜き出しのため
    の開孔を持つ抜き出し部が配設されていることを特徴と
    する金属加工切屑の搬送装置。
  4. 【請求項4】 抜き出し部の開孔は、搬送管路の管軸に
    直交する管路周面に複数設けられている請求項3の搬送
    装置。
  5. 【請求項5】 抜き出し部の開孔は、シリンダー機構に
    より開閉自在とされている請求項3または4の搬送装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれかの搬送装置
    において、コアンダノズルに接続する搬送管路には、切
    屑に混在する水を排出するための開閉自在とした開孔を
    持つ水抜き部が配設されている金属加工切屑の搬送装
    置。
JP27625597A 1997-10-08 1997-10-08 金属加工切屑の搬送装置 Expired - Fee Related JP3979709B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27625597A JP3979709B2 (ja) 1997-10-08 1997-10-08 金属加工切屑の搬送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27625597A JP3979709B2 (ja) 1997-10-08 1997-10-08 金属加工切屑の搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11106052A true JPH11106052A (ja) 1999-04-20
JP3979709B2 JP3979709B2 (ja) 2007-09-19

Family

ID=17566887

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27625597A Expired - Fee Related JP3979709B2 (ja) 1997-10-08 1997-10-08 金属加工切屑の搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3979709B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009067591A (ja) * 2007-08-23 2009-04-02 Kumakura Industry Co Ltd 液体分離用の輸送管、及びその液体分離用の輸送管を備えた空気輸送システム
JP2010120762A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Kumakura Industry Co Ltd 空気輸送システム
JP2010208820A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Kumakura Industry Co Ltd 空気輸送システム
CN102990099A (zh) * 2012-11-30 2013-03-27 宁夏新瑞长城机床有限公司 喷淋式冲屑装置
KR20190128941A (ko) * 2018-05-09 2019-11-19 이태용 에어의 인입으로 분체의 이송을 개선한 분체 이송용 이젝터

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009067591A (ja) * 2007-08-23 2009-04-02 Kumakura Industry Co Ltd 液体分離用の輸送管、及びその液体分離用の輸送管を備えた空気輸送システム
JP2010120762A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Kumakura Industry Co Ltd 空気輸送システム
JP2010208820A (ja) * 2009-03-11 2010-09-24 Kumakura Industry Co Ltd 空気輸送システム
CN102990099A (zh) * 2012-11-30 2013-03-27 宁夏新瑞长城机床有限公司 喷淋式冲屑装置
KR20190128941A (ko) * 2018-05-09 2019-11-19 이태용 에어의 인입으로 분체의 이송을 개선한 분체 이송용 이젝터

Also Published As

Publication number Publication date
JP3979709B2 (ja) 2007-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6974279B2 (en) Ejector, fine solid piece recovery apparatus and fluid conveyor
FI123720B (fi) Pneumaattisen materiaalinsiirtojärjestelmän erotuslaite ja menetelmä
KR101593710B1 (ko) 공압식 물질 반송 시스템에서의 반송 방법 및 반송 장치
JPH11106052A (ja) 金属加工切屑の搬送装置
CN112888642B (zh) 在物料输送系统中搬运物料的方法、分离装置设备和物料输送系统
JP3243570B2 (ja) ワイヤ放電加工機のワイヤ電極搬送装置
CN113716347B (zh) 用于颗粒物气力输送的系统、装置、方法及控制装置
EP0056518B1 (en) Removal of condensed gas from the walls of gas pipelines
US5178496A (en) Method and apparatus for conveying solid particles to abrasive cutting apparatuses
WO2014122969A1 (ja) クーラント吸引装置及び工作機械
JPH06211348A (ja) ロッド状物品用コンベヤ系統
JP2002356224A (ja) エジェクタ、微小固体片回収装置及び流体コンベア
JP2008044046A (ja) 切削廃棄物の搬送廃棄装置
JP2016528126A (ja) 物質搬送チャネルにおいて搬送される物質に作用する装置
CN111852963B (zh) 污泥管道气力提升装置及污泥处理系统
US5595461A (en) Apparatus for controlled vacuuming of high density abrasive blast media
CN115139147A (zh) 机床的切削液箱
JP2010240783A (ja) クーラント回収装置
KR102066685B1 (ko) 워크 이송 회전 테이블
CN207293067U (zh) 一种自清式粮食溜管垂直管道缓冲装置
EP0208816A1 (en) Tunnel boring machine
JP2001225904A (ja) 生ゴミ処理装置
JPH0112944Y2 (ja)
JP2000255780A (ja) 空気輸送方法とその装置
JP3758841B2 (ja) 氷充填率調整装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040824

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070514

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100706

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110706

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120706

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130706

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees