JPH11105820A - コイル梱包紙のテーピング装置および方法 - Google Patents

コイル梱包紙のテーピング装置および方法

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JPH11105820A
JPH11105820A JP26565797A JP26565797A JPH11105820A JP H11105820 A JPH11105820 A JP H11105820A JP 26565797 A JP26565797 A JP 26565797A JP 26565797 A JP26565797 A JP 26565797A JP H11105820 A JPH11105820 A JP H11105820A
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JP
Japan
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coil
peripheral surface
inner peripheral
tape
taping
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Application number
JP26565797A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nakatani
寛 中谷
Shigeo Ishida
成男 石田
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内周紙および外周紙の捩れ、皺の発生および
破損のない仕上がりの良好なテーピングを行う。 【解決手段】 コイルAの内周面にテーピング機構1を
挿入する。ピンチロール12、12a、12b、案内押
し付けロール14を介して払い出された粘着テープ11
の先端をバキュームパッド13によって吸着し、案内押
し付けロール14によりコイル内周面に押し付ける。吸
着を解除後、固定ロール17でテープ11の先端を固定
する。次いで、案内押し付けロール14および押し付け
ロール16によってテープ11をコイル内周面に押し付
けながら矢印Gで示す旋回方向に旋回し、内周紙と外周
紙との繋ぎ部の重なり部をテープ11によって貼り付け
ていく。一周旋回して旋回を停止したら、押し付けロー
ル16によってテープ11の端部を押さえ、バキューム
パッド13によってテープ11を吸着し、カッター15
によってテープ11を切断する。テープ11の先端部と
後端部とが重なった部分を押さえ付ける。以上でテーピ
ングが完了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、広くは圧延鋼帯
(以下、「コイル」という)等、とりわけ冷延コイルお
よび表面処理コイル等の最終工程である梱包用包装材
(以下、「梱包紙」という)によって製品を梱包する工
程において、製品のコイルを梱包する際に、コイルの外
周面および端面にそってコイルの外周梱包紙を折り曲げ
て被覆し、次いで、その紙端部をコイルの内径部(孔
部)の内周面に押し込み、押し込んだ梱包紙端とコイル
の内周を被覆している内周梱包紙とを粘着テープによっ
て貼り付けて包装するテーピング装置および方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】通常、コイルは、梱包紙によって梱包さ
れ、粘着テープによる貼り付けによりテーピングされて
包装完了し最終製品となる。この場合、通常、コイル幅
より幅広の外周梱包紙(以下、「外周紙」という)によ
りコイルの外周面を被覆するとともに、コイル端面から
突出した前記外周紙の部分をコイルの外径部から内径部
へ向かってコイル端面に合わせて折り曲げ最終的に内径
部側に折り込みそして押し込み、コイル内径部内周面を
被覆している内周梱包紙(以下、「内周紙」という、図
15参照)の円周方向に粘着テープにより貼り付けて固
定するといった作業工程を必要とする(図19参照)。
図8は、梱包およびテーピングがなされ包装完了した圧
延コイルを示す斜視図である。図面において、Aはコイ
ル、Bはコイル外周梱包紙、Cは端面菊折り部、Dはテ
ープ貼り付け部、Eはコイル内周梱包紙を示す。
【0003】上述の作業は、従来人手により行われてき
たが、近年省力化ニーズの高まりから、本作業を機械化
および自動化する方法ならびに装置がいくつか提案され
ている。その代表的なものを以下に述べる。
【0004】実公平5−16081号公報(新日鉄)
は、コイルの外周面を被覆し、コイルの端面に耳折りさ
れた梱包紙を内径側に折り込む方式の梱包紙の内周折り
込み装置を開示する(以下、「先行技術1」という)。
先行技術1によれば、複数の折り込みロールを配設した
支持体において、各折り込みロール回転軸とコイル内周
面とがなす角度αが、上流側第1ロールから下流端末ロ
ール側に順次小さくなっている。
【0005】特開昭61−21311号公報(住友金
属、川之江造機)は、内径部側への折り込み内筒とテー
プ供給部による紙端テープ貼り装置を開示する。請求項
に記載されている「折り込み筒」は、内径固定式であ
る。(以下、「先行技術2」という)。更に、その改良
技術として、特公平5−55369号公報(住友金属、
川之江造機)は、テープ先端貼り付け不良の対策として
第1押し付けロールにピンチロールを取り付けた装置を
開示する(以下、「先行技術2」という)。
【0006】特公平5−63372号公報(新日鉄)
は、コイルを回転しながらテープ止めする方法による梱
包紙の内周テーピング装置を開示する(以下、「先行技
術3」という)。先行技術3の装置は回転式なので、梱
包紙を破損する欠点を有している。
【0007】実公平2−108974号公報(三菱重
工)は、先行技術2とほぼ同様な方式でテープの押え板
を取り付けた構造を有するテープ取り付け装置を開示す
る(以下、「先行技術4」という)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
先行技術には、以下に述べるような課題がある。 先行技術の共通する問題点として、図19に示すよ
うに、粘着テープ11をコイルAの内径部(孔部)の内
周面全周に貼り付けて外周紙Bと内周紙Eとをテーピン
グする際、テープ11および貼り付け装置の回転運動に
よって、テープ11が旋回と同時に内周紙Eを引き連れ
て廻り、内周紙Eや外周紙Bが捩れたり、皺が発生した
りするといった問題がある。
【0009】 先行技術はいずれも装置構成が複雑
で、故障が多く設備信頼性が低かった。特に、先行技術
3はコイル回転式であり、梱包紙の破損が発生する場合
が多かった。
【0010】 テープ使用完了時(端末部)、次(予
備)のテープロールと交換する時間ロスが大きく効率上
の問題が発生していた。 先行技術は、いずれもコイル内径の変更に対応不可
能であり、コイル内径一定が条件であった。
【0011】従って、この発明の目的は、上述の課題を
解決し、無駄のない効率的なコイル梱包を実現でき、ラ
イン自動化率を向上させ、梱包労働生産性を向上し、省
力化および省人化を図ることができる圧延コイルの梱包
紙のテーピング方法および装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のコ
イル梱包紙のテーピング装置は、コイルの内径部の内周
面に被覆されている内周梱包紙と前記コイルの外周面に
被覆され端部が前記内周面に折り込まれた外周梱包紙と
を粘着テープによって前記内周面で貼り付けるためのテ
ーピング装置において、前記テーピング装置は、前記コ
イルの内径部に挿入可能なテーピング機構と、前記テー
ピング機構を前記コイルの内径部に挿入するための挿入
機構とからなり、前記テーピング機構は、前記粘着テー
プの先端を前記コイルの内径部の内周面に固定するため
のテープ端固定機構からなる固定部と、前記コイルの内
周面に沿って旋回移動可能な移動部とからなり、前記移
動部は、前記粘着テープの払出し機構と、前記粘着テー
プを前記コイルの内径部の内周面に押し付けるためのテ
ープ押し付けロールとを備え、前記挿入機構によって前
記コイルの内径部に挿入された前記テーピング機構は、
前記移動部を前記コイルの内周面に沿って旋回移動しな
がら、前記固定部によって前記コイルの内径部の内周面
に先端が固定された前記粘着テープを、前記払出し機構
によって払い出しながら、前記テープ押し付けロールに
よって前記コイルの内径部の内周面に押し付けて前記内
周面で重ね合わされている前記内周梱包紙と前記外周梱
包紙とを貼り付けることに特徴を有するものである。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載のテ
ーピング装置において、前記移動部は、前記粘着テープ
の払出し機構と、前記粘着テープを前記コイルの内径部
の内周面に押し付けるためのテープ押し付けロールとを
備え、前記テープ押し付けロールは、主押し付けロール
および補助押し付けロールとからなり、前記補助押し付
けロールは、前記主押し付けロールに向けて接近および
離隔を繰り返す往復動可能に構成されていることに特徴
を有するものである。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載のテーピング装置において、前記テープ押し付けロ
ールの前記コイルの内周面の接線に対する押し付け方向
が、前記コイルの内周面の法線方向よりも前記移動部の
旋回方向と反対側に所定角度傾斜させた方向に設定され
ていることに特徴を有するものである。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1、2また
は3記載のテーピング装置において、前記移動部には、
前記粘着テープの裏側の非粘着部を吸着するためのテー
プ吸着機構と、前記テープ吸着機構によって吸着された
結果前記コイルの内径部の内周面との間に所定の隙間が
生じた前記粘着テープを切断するためのテープ切断機構
とが設けられていることに特徴を有するものである。
【0016】請求項5記載の発明のコイル梱包紙のテー
ピング方法は、コイルの内径部の内周面に被覆されてい
る内周梱包紙と前記コイルの外周面に被覆され端部が前
記内周面に折り込まれた外周梱包紙とを粘着テープによ
って前記内周面で貼り付けるためのテーピング方法にお
いて、請求項1、2、3または4記載のテーピング装置
を用い、前記挿入機構によって前記コイルの内径部に前
記テーピング機構を挿入し、前記粘着テープの先端を前
記固定部によって前記コイルの内径部の内周面に固定
し、次いで、前記移動部を前記コイルの内径部の内周面
に沿って旋回移動しながら、前記払出し機構によって前
記粘着テープを払い出しながら前記粘着テープを前記テ
ープ押し付けロールによって前記コイルの内径部の内周
面に押し付けて前記コイルの内径部の内周面で重ね合わ
されている前記内周梱包紙と前記外周梱包紙とを貼り付
けることに特徴を有するものである。
【0017】請求項6記載の発明のコイル梱包紙のテー
ピング方法は、コイルの内径部の内周面に被覆されてい
る内周梱包紙と前記コイルの外周面に被覆され端部が前
記内周面に折り込まれた外周梱包紙とを粘着テープによ
って前記内周面で貼り付けるためのテーピング方法にお
いて、請求項2記載のテーピング装置を用い、前記挿入
機構によって前記コイルの内径部に前記テーピング機構
を挿入し、前記粘着テープの先端を前記固定部によって
前記コイルの内径部の内周面に固定し、次いで、前記移
動部を前記コイルの内径部の内周面に沿って旋回移動し
ながら、前記払出し機構によって前記粘着テープを払い
出しながら前記粘着テープを前記主押し付けロールおよ
び前記補助押し付けロールによって前記コイルの内径部
の内周面に押し付けて前記コイルの内径部の内周面で重
ね合わされている前記内周梱包紙と前記外周梱包紙とを
貼り付けるとともに、前記補助押し付けロールの前記往
復動を繰り返すことに特徴を有するものである。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項5または6
記載のテーピング方法において、前記テープ押し付けロ
ールの前記コイルの内周面の接線に対する押し付け方向
を、前記コイルの内周面の法線方向よりも前記移動部の
旋回方向と反対側に所定角度傾斜させた方向に設定する
ことに特徴を有するものである。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項5、6また
は7記載のテーピング方法において、前記移動部に前記
粘着テープの裏側の非粘着部を吸着するためのテープ吸
着機構およびテープ切断機構を設け、前記テープ吸着機
構によって前記粘着テープを吸着して前記コイルの内径
部の内周面との間に所定の隙間を設け、前記テープ切断
機構によって前記粘着テープを切断することに特徴を有
するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を図
面を参照しながら説明する。圧延コイル製品は、梱包紙
によって梱包され粘着テープによりテーピングされ包装
完了となる。梱包紙としては、ラミネート紙や防錆紙な
どが使用される。コイルAはその中心軸を水平にして載
置されており、その外周面(外周面にはコイル端面も含
む)を外周紙Bによって被覆され、一方、コイル内径部
(孔部)の内周面は内周紙Eによって被覆され梱包され
ている(図15参照)。そして、梱包終了後、本発明に
より、コイル内径部の内周面において、外周紙Bの端面
菊折り部Cと内周紙Eの繋ぎ部の重なり部が粘着テープ
によって円周方向に貼り付けられて密封され(テープ貼
り付け部D)包装が完了する(図8参照)。
【0021】〔実施の形態1〕図1は、この発明の実施
の形態1に係る梱包紙テーピング装置を示す側面図、図
2は、梱包紙テーピング装置の実施の形態1に係るテー
ピング機構を示す正面図である。図2は、テーピング機
構がコイルAの内径部に挿入された状態を示す。図2中
A1はコイルAの内径部の内周面であり、A2、A3
は、異なる内径のコイルの内径部の内周面を図示したも
のである。
【0022】図1および図2に示すように、この発明の
梱包紙テーピング装置は、テーピング機構1と、テーピ
ング機構1をコイルAの内径部に挿入するための挿入機
構とからなっている。
【0023】テーピング機構1は、台車26に搭載され
ている。台車26は、水平位置調整用駆動モーター9お
よび水平位置調整スライド部4により水平位置調整可
能、且つ、位置調整用駆動モーター(前後方向)10お
よびシリンダ機構により構成された高さ調整装置5によ
り高さ調整可能となっている。20はコイル端面と当接
する前進限ストッパーである。
【0024】テーピング機構1の先端部には、紙折り込
みガイド2が設けられ、基端部には紙折り込み機構3が
設けられている。テーピング機構1は、シリンダ機構8
によって紙折り込みガイド2および紙折り込み機構3と
ともに水平方向に移動可能でありコイルAの内径部(孔
部内周面)に挿入可能となっている。
【0025】紙折り込みガイド2は、先方に向けて外径
が徐々に小さくなるテーパー状に形成され、紙折り込み
シリンダ7の作用によりコイルAの内径部への挿入時に
回転しながら前進し、挿入および外周紙Bの内径部側へ
の紙折り込みを容易とする作用を有する。
【0026】紙折り込み機構3は、コイルAの内径部に
挿入されて外周紙BをコイルAの内径部の内周面側へ折
り込む機能を有している。また、紙折り込み機構3にお
いては、内径部側への押し込み外筒をセグメント構造
(分割構造)として外径を拡縮可能な構造とし、コイル
Aの内径寸法の変更(例えば、24、26インチ等)に
対応可能となっている。更に、拡径作用によって外内周
紙B、Eを内周面に押さえ付け、外内周紙BとEとのず
れを防止することもできる。また、紙折り込み機構3
は、外内周紙B、Eを軽く押さえ付けてテーピング機構
と一体に回転する構造としてもよい。
【0027】テーピング機構1は、コイルAの内径部で
周方向に旋回移動可能な移動部、および、固定部とから
なっており、このような、テーピング機構1は、台車2
6に所定のフレーム(図示せず)を介して搭載されてい
る。
【0028】固定部は、粘着テープ11をコイルAの内
径部の内周面に固定するための、コイルAの軸方向に軸
着された固定ロール17からなっている。移動部は、巻
いた状態のテープロール11aから払い出されたテープ
11を案内するためのピンチロール12、12a、12
b、テープ11をコイルAの内周面に押し付けるための
押し付けロール16および案内押し付けロール14、な
らびに、テープ11の裏側の非粘着部を吸着するための
バキュームパッド13およびテープ11のカッター15
を備え、コイルAの内周面に沿って矢印Gで示す旋回方
向に旋回移動するようになっている。前記のロール11
a、12、12a、12b、16、14は、コイルAの
軸方向に軸着されている。24は案内押し付けロール1
4の駆動シリンダ、22は押し付けロール16の駆動シ
リンダ、23はカッター15の駆動シリンダ、21はバ
キュームパッド13の移動シリンダであり、これらによ
って所定の動作(前進、後退)が可能となる。
【0029】図2に示すように、押し付けロール16の
コイルAの内周面の接線yに対する押し付け方向は、コ
イルAの内周面の法線方向xよりも旋回方向Gの反対側
に角度α1 傾斜させた方向に設けられている。これによ
り、テープ11の貼り付けの密着性が良好となる。同様
に、案内押し付けロール14のコイルAの内周面の接線
yに対する押し付け方向は、コイルAの内周面の法線方
向xよりも移動部の旋回方向Gの反対側に角度α2 傾斜
させた方向に設けられている。前記角度は、α 1 <α2
とすると密着性が良好となる。
【0030】バキュームパッド13はテープロール11
aから払い出されたテープ11の端部の裏側の非粘着部
を吸着する。固定ロール17はコイルAの内径部内周面
に貼り付けられたテープ11の端部を押し付けて固定す
る。案内押し付けロール14および押し付けロール16
は、コイルAの内径部の内周面の外周紙Bおよび内周紙
Eにテープ11を押し付けて貼り付ける。カッター15
は、バキュームパッド13によって吸着されてコイルA
の内周面との間に所定の間隔を設けた状態のテープ11
を切断するようになっている。
【0031】このような、機構を備えるテーピング機構
1の移動部は、コイルAの内径部に挿入後、台車26に
設けられた駆動モータ6およびチェーン25の作用によ
って、コイルAの内径部内周面に沿って矢印Gで示す旋
回方向に旋回移動し、内周面を一周旋回する間に全周で
貼り付けがなされるようになっている。
【0032】また、テープロール11aの予備が配置さ
れており(タンデム方式:図示せず)、このような方式
の採用によりテープ補給交換が迅速に実施可能である。
図3は、この発明のテーピング機構の動作を説明する概
略斜視図、図4〜図7はテーピング方法の工程を説明す
る断面図である。図3〜図7に示すように、テーピング
機構1はコイルAの内径部に挿入され、固定ロール17
によってテープ11が固定され、移動部をコイルA内径
部の内周面に沿って移動させて押し付けロール16によ
って外周紙Bと内周紙Eとを貼り付ける。このように、
固定ロール17によってテープ11が固定されているた
め、内周紙Eおよび外周紙Bの皺および捩じれの発生が
防止される。
【0033】次に、テーピング工程を詳細に説明する。
図9〜図14は、この発明によるコイル内周面のテーピ
ング工程を説明する正面図である。図9〜図14は、図
6の状態、即ち、テーピング機構1がコイルAの内径部
に挿入された状態の動作を示すものである。
【0034】 テープロール11aからテープ11が
ピンチロール12、12a、12b、案内押し付けロー
ル14を介して払い出される。払い出されたテープ11
をバキュームパッド13によって吸着する(図9参
照)。
【0035】 テープ11の端部を案内押し付けロー
ル14によりコイル内周面に押し付け、バキュームパッ
ド13による吸着を解除する(図10参照)。 テープ貼り付け開始点{S点(start )}におい
て、固定ロール17でテープ11の先端を固定する。案
内押し付けロール14および押し付けロール16によっ
てテープ11をコイル内周面に押し付けながら矢印Gで
示す旋回方向に旋回移動を開始する(図11参照)。
【0036】 引き続き、案内押し付けロール14お
よび押し付けロール16によってテープ11をコイル内
周面に押し付けながら旋回移動させ、内周紙と外周紙と
の繋ぎ部の重なり部をテープ11によって貼り付けてい
く(図12参照)。
【0037】 案内押し付けロール14および押し付
けロール16がコイルAの内周面を一周旋回してS点を
再び通過した終了点{F点(finish)}に戻ったら旋回
を停止する。なお、固定ロール17は、移動部が固定ロ
ール17と接触しないようにF点を通過する前に退避さ
せる。押し付けロール16によってテープ11の端部を
押さえ、バキュームパッド13によってテープ11を吸
着し、カッター15によってテープ11を切断する(図
13参照)。
【0038】 切断後、テープ11の先端部と後端部
とが重なったF点、即ち、S点で、重なったテープ11
の先端部と後端部とを押さえ付ける。以上でテーピング
完了である(図14参照)。
【0039】なお、固定ロール17をコイルAの内径部
の内周面に沿って旋回可能に構成し、上記(図14)
の動作が完了した後、最終の押し付けのために内径部の
内周面に沿って固定ロール17を旋回させてもよい。こ
のような動作を可能とするためにも、テープ端固定機構
としては、固定アームまたは押え棒よりも、本実施の形
態のようなロール式のほうが好ましい。
【0040】〔実施の形態2〕図16は、この発明の梱
包紙テーピング装置の実施の形態2を示すテーピング機
構の正面図、図17は、図16のX部詳細図、図18
は、図17の斜視図である。実施の形態2は、実施の形
態1に示すテーピング装置とは、テーピング機構のテー
プ押し付けロールの構造が相違している。従って、図面
において、実施の形態1を示す図面と実質的に同一また
は相当部分についは、同じ符合を付することにより説明
を省略する。
【0041】図16〜図18に示すように、実施の形態
2においては、テープ押し付けロールとして、主押し付
けロール32および補助押し付けロール33を用いる。
主押し付けロール32および補助押し付けロール33
は、内面空洞の略三角柱の形状を有するユニットケーシ
ング35内に配設されている。テーピング機構30の移
動部には、押し付けシリンダ31が配されている。ケー
シング35の頂部には軸37が設けられ、シリンダ31
のシリンダロッドの先端には軸37に回転可能に嵌め込
まれた回転クレビス34が取り付けられており、これに
より、ケーシング35は、頂部を軸として揺動可能であ
る。
【0042】主押し付けロール32は、ケーシング35
の下端部の、旋回方向Gの前方側に、コイルAの軸方向
に軸着されている。一方、ケーシング35の下端部の旋
回方向Gの後方側には、ケーシング35の両側面にコイ
ルAの内周面に沿って長孔38、38が穿孔されてお
り、長孔38、38には、補助押し付けロール33の両
端が軸着されている。更に、補助押し付けロール33の
両側の軸には、補助シリンダ36、36のシリンダロッ
ドが取り付けられており、そして、この補助シリンダ3
6、36の本体は、ユニットケーシング35に取り付け
られている。補助シリンダ36、36を伸縮することに
より、補助押し付けロール33は長孔38、38内を往
復動可能である。即ち、いわゆる、「尺取り虫」状の動
作が可能である。シリンダ31をコイルAの内周面に向
けて伸ばすことにより、主押し付けロール32および補
助押し付けロール33はユニットケーシング35を介し
てコイルAの内周面に向けて押し付けられる。
【0043】テーピング機構30は、以上のロール機構
の他に、ピンチロール12a、12b、バキュームパッ
ド13およびテープ11のカッター15を備え、その移
動部は、コイルAの内周面に沿って旋回方向Gに旋回移
動する。
【0044】本実施の形態によるテーピングは、下記の
とおりである。まず、テープロール11aからテープ1
1がピンチロール12a、12bを介して払い出され、
バキュームパッド13、固定ロール17によってテープ
11の端部をコイルAの内周面に固定する。次いで、移
動部を所定の速度で旋回方向Gに旋回移動させながら、
押し付けシリンダ31によってケーシング35を介して
補助押し付けロール33および主押し付けロール32を
コイルAの内周面に押し付けてテープ11を順次外周紙
Bと内周紙Eとの繋ぎ部の重なり部に貼り付ける。更
に、この旋回移動中に、補助押し付けロール33をシリ
ンダ36により長孔38内で往復動させる(いわゆる、
「尺取り虫」状の動作をさせる)。この補助押し付けロ
ール33の作用により、テープ11と内外周紙E、Bと
の密着性を更に向上することができる。移動部がコイル
Aの内周面を一周したところで、バキュームパッド13
およびカッター15を使用してテープ11を切断し、テ
ーピングが完了する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、以下に示す有用な効果がもたらされる。
【0046】 内周紙および外周紙の捩れ、皺の発生
および破損のない仕上がりの良好なテーピングが無駄な
く効率的に実現できる。 本装置1台で、コイル内径の変更に対応可能であ
る。
【0047】 コイルの梱包作業の機械化および自動
化が達成でき手作業の必要がなくなり、省力化および作
業負荷軽減ならびに梱包紙の在庫低減および労働生産性
の向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る梱包紙テーピン
グ装置を示す側面図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るテーピング機構
を示す正面図である。
【図3】この発明の実施の形態1に係るテーピング機構
の動作を説明する概略斜視図である。
【図4】この発明の実施の形態1および2に係るテーピ
ング方法の工程を説明する断面図である。
【図5】この発明の実施の形態1および2に係るテーピ
ング方法の工程を説明する断面図である。
【図6】この発明の実施の形態1および2に係るテーピ
ング方法の工程を説明する断面図である。
【図7】この発明の実施の形態1および2に係るテーピ
ング方法の工程を説明する断面図である。
【図8】梱包およびテーピングがなされ包装完了したコ
イルを示す斜視図である。
【図9】この発明の実施の形態1に係るテーピング機構
によるテーピング工程を示す正面図である。
【図10】この発明の実施の形態1に係るテーピング機
構によるテーピング工程を示す正面図である。
【図11】この発明の実施の形態1に係るテーピング機
構によるテーピング工程を示す正面図である。
【図12】この発明の実施の形態1に係るテーピング機
構によるテーピング工程を示す正面図である。
【図13】この発明の実施の形態1に係るテーピング機
構によるテーピング工程を示す正面図である。
【図14】この発明の実施の形態1に係るテーピング機
構によるテーピング工程を示す正面図である。
【図15】内周紙による圧延コイルの内周面の被覆を説
明する斜視図である。
【図16】この発明の実施の形態2に係るテーピング機
構を示す正面図である。
【図17】図16のX部詳細図である。
【図18】図17の斜視図である。
【図19】従来技術のコイルの梱包およびテーピングを
示す斜視図である。
【符号の説明】
A:コイル B:外周梱包紙 C:端面菊折り部 D:テープ貼り付け部 E:内周梱包紙 1:テーピング機構 2:コイル内径側への紙折り込みガイド 3:紙折り込み機構 4:水平位置調整スライド部 5:高さ調整装置(シリンダ) 6:テーピング機構旋回用駆動モーター 7:紙折り込みガイド用シリンダ 8:シリンダ機構(折込みユニット移動シリンダ) 9:水平位置調整用駆動モーター(横方向) 10:位置調整用駆動モーター(前後方向) 11:粘着テープ(原材料テープ) 11a:テープロール 12、12a、12b:ピンチロール 13:バキュームパッド 14:案内押し付けロール 15:テープカッター 16:押し付けロール 17:固定ロール 20:前進限ストッパー 21:バキュームパッド用移動シリンダ(前進、後退) 22:押し付けロール用シリンダ 23:カッター用シリンダ 24:案内ロール用駆動シリンダ 25:チェーン(旋回用) 26:台車 30:テーピング機構 31:押し付けシリンダ 32:主押し付けロール 33:補助押し付けロール 34:回転クレビス 35:ユニットケーシング 36:補助シリンダ(往復動用) 37:軸 38:長孔

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルの内径部の内周面に被覆されてい
    る内周梱包紙と前記コイルの外周面に被覆され端部が前
    記内周面に折り込まれた外周梱包紙とを粘着テープによ
    って前記内周面で貼り付けるためのテーピング装置にお
    いて、前記テーピング装置は、前記コイルの内径部に挿
    入可能なテーピング機構と、前記テーピング機構を前記
    コイルの内径部に挿入するための挿入機構とからなり、
    前記テーピング機構は、前記粘着テープの先端を前記コ
    イルの内径部の内周面に固定するためのテープ端固定機
    構からなる固定部と、前記コイルの内周面に沿って旋回
    移動可能な移動部とからなり、前記移動部は、前記粘着
    テープの払出し機構と、前記粘着テープを前記コイルの
    内径部の内周面に押し付けるためのテープ押し付けロー
    ルとを備え、前記挿入機構によって前記コイルの内径部
    に挿入された前記テーピング機構は、前記移動部を前記
    コイルの内周面に沿って旋回移動しながら、前記固定部
    によって前記コイルの内径部の内周面に先端が固定され
    た前記粘着テープを、前記払出し機構によって払い出し
    ながら、前記テープ押し付けロールによって前記コイル
    の内径部の内周面に押し付けて前記内周面で重ね合わさ
    れている前記内周梱包紙と前記外周梱包紙とを貼り付け
    ることを特徴とするコイル梱包紙のテーピング装置。
  2. 【請求項2】 前記移動部は、前記粘着テープの払出し
    機構と、前記粘着テープを前記コイルの内径部の内周面
    に押し付けるためのテープ押し付けロールとを備え、前
    記テープ押し付けロールは、主押し付けロールおよび補
    助押し付けロールとからなり、前記補助押し付けロール
    は、前記主押し付けロールに向けて接近および離隔を繰
    り返す往復動可能に構成されている請求項1記載のテー
    ピング装置。
  3. 【請求項3】 前記テープ押し付けロールの前記コイル
    の内周面の接線に対する押し付け方向が、前記コイルの
    内周面の法線方向よりも前記移動部の旋回方向と反対側
    に所定角度傾斜させた方向に設定されている請求項1ま
    たは2記載のテーピング装置。
  4. 【請求項4】 前記移動部には、前記粘着テープの裏側
    の非粘着部を吸着するためのテープ吸着機構と、前記テ
    ープ吸着機構によって吸着された結果前記コイルの内径
    部の内周面との間に所定の隙間が生じた前記粘着テープ
    を切断するためのテープ切断機構とが設けられている請
    求項1、2または3記載のテーピング装置。
  5. 【請求項5】 コイルの内径部の内周面に被覆されてい
    る内周梱包紙と前記コイルの外周面に被覆され端部が前
    記内周面に折り込まれた外周梱包紙とを粘着テープによ
    って前記内周面で貼り付けるためのテーピング方法にお
    いて、請求項1、2、3または4記載のテーピング装置
    を用い、前記挿入機構によって前記コイルの内径部に前
    記テーピング機構を挿入し、前記粘着テープの先端を前
    記固定部によって前記コイルの内径部の内周面に固定
    し、次いで、前記移動部を前記コイルの内径部の内周面
    に沿って旋回移動しながら、前記払出し機構によって前
    記粘着テープを払い出しながら前記粘着テープを前記テ
    ープ押し付けロールによって前記コイルの内径部の内周
    面に押し付けて前記コイルの内径部の内周面で重ね合わ
    されている前記内周梱包紙と前記外周梱包紙とを貼り付
    けることを特徴とするコイル梱包紙のテーピング方法。
  6. 【請求項6】 コイルの内径部の内周面に被覆されてい
    る内周梱包紙と前記コイルの外周面に被覆され端部が前
    記内周面に折り込まれた外周梱包紙とを粘着テープによ
    って前記内周面で貼り付けるためのテーピング方法にお
    いて、請求項2記載のテーピング装置を用い、前記挿入
    機構によって前記コイルの内径部に前記テーピング機構
    を挿入し、前記粘着テープの先端を前記固定部によって
    前記コイルの内径部の内周面に固定し、次いで、前記移
    動部を前記コイルの内径部の内周面に沿って旋回移動し
    ながら、前記払出し機構によって前記粘着テープを払い
    出しながら前記粘着テープを前記主押し付けロールおよ
    び前記補助押し付けロールによって前記コイルの内径部
    の内周面に押し付けて前記コイルの内径部の内周面で重
    ね合わされている前記内周梱包紙と前記外周梱包紙とを
    貼り付けるとともに、前記補助押し付けロールの前記往
    復動を繰り返すことを特徴とするコイル梱包紙のテーピ
    ング方法。
  7. 【請求項7】 前記テープ押し付けロールの前記コイル
    の内周面の接線に対する押し付け方向を、前記コイルの
    内周面の法線方向よりも前記移動部の旋回方向と反対側
    に所定角度傾斜させた方向に設定する請求項5または6
    記載のテーピング方法。
  8. 【請求項8】 前記移動部に前記粘着テープの裏側の非
    粘着部を吸着するためのテープ吸着機構およびテープ切
    断機構を設け、前記テープ吸着機構によって前記粘着テ
    ープを吸着して前記コイルの内径部の内周面との間に所
    定の隙間を設け、前記テープ切断機構によって前記粘着
    テープを切断する請求項5、6または7記載のテーピン
    グ方法。
JP26565797A 1997-09-30 1997-09-30 コイル梱包紙のテーピング装置および方法 Pending JPH11105820A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100514794B1 (ko) * 2001-11-29 2005-09-14 주식회사 포스코 코일결속용 테이핑머신 내 코일끝부의 테이프밀착부착장치
KR101279319B1 (ko) * 2011-08-24 2013-06-26 (주)포스코엠텍 테이핑헤드 및 이를 이용한 포장재의 테이핑 장치

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