JP2583158B2 - 薄膜体ロールの接続方法及び装置 - Google Patents

薄膜体ロールの接続方法及び装置

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JP2583158B2
JP2583158B2 JP3075844A JP7584491A JP2583158B2 JP 2583158 B2 JP2583158 B2 JP 2583158B2 JP 3075844 A JP3075844 A JP 3075844A JP 7584491 A JP7584491 A JP 7584491A JP 2583158 B2 JP2583158 B2 JP 2583158B2
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春行 澤田
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丈幸 加藤
幸嗣 田中
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄膜体ロールの接続方法
及び装置に関し、詳しくは巻取機によってクラフト紙製
等の巻芯に巻装された合成樹脂フィルムや紙製シート等
から成る複数本の薄膜体ロールを、印刷や表面処理等の
後処理工程に、長尺フィルムや広巾フィルムの供給に適
したサーフェイスドライブ方式にて連続して順次供給す
る際の各薄膜体ロール間の接続方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数本の薄膜体ロールを後処理工
程に連続して順次供給する場合、該薄膜体ロールの供給
方法としては、供給中及び待機中の薄膜体ロールを駆動
軸に軸支した所謂センタードライブ方式により行ってい
た(例えば、特開昭63−212654号公報参照)。
【0003】従来の供給、即ちセンタードライブ方式に
よる供給では、供給中の薄膜体ロール(以下、単に供給
ロールということもある。)の終端部に待機中の薄膜体
ロール(以下、単に待機ロールということもある。)の
始端部を接続した際に、接続部分のツレやタルミ等の発
生を防止するために、巻取時に薄膜体の巾方向に移動す
る切断刃によって供給方向に対して斜めに切断されてい
る薄膜体ロールの始端部を、予め供給方向に対して略直
角に人手によって切断し、該始端部に接着テープ等の接
着手段を全巾に亘って間欠的に或いは連続的に配設して
いる。これは、センタードライブ方式の場合では、供給
ロール及び待機ロールの両方が駆動軸に軸支され、且つ
その回転も同期しているため、接続時に、待機ロールの
始端部が全巾に亘って同時に供給ロールの後端部に接触
しなければ、該接続部分及び該接続部分より後方の薄膜
体にツレやタルミが発生してしまうからである。
【0004】しかし、複数本の薄膜体ロールの始端部全
てを供給方向に対して略々直角に切断し、全巾に亘って
接着テープを配設するなどの準備作業は極めて煩雑であ
るだけでなく、切断した部分がロスになってしまうとい
う欠点を有していた。特に薄膜体が広巾の場合、前記切
断作業は1人では行えず人手がさらにかかるだけでな
く、前記ロス部分も薄膜体の巾に応じて増加してしまう
という欠点を有していた。
【0005】そこで本出願人は、長尺フィルムや広巾フ
ィルムの供給に適したサーフェイスドライブ方式にて連
続して順次供給する各薄膜体ロール間の接続方法及び接
続装置を先に特願平2−220588号において提案し
た。
【0006】本出願人は、更に上記先提案技術の改良に
努めたところ、供給ロールの後端部に待機ロールの始端
部が確実に接着接続されず、待機ロールがピンチローラ
やガイドローラに巻き付いてしまう場合があることが判
った。
【0007】
【発明の目的】そこで本発明の目的は、供給ロールに待
機ロールが確実に接続されて連続供給可能な薄膜体ロー
ルの接続方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成するため、鋭意検討を重ねた結果、本発明に至ったも
のである。
【0009】即ち、本発明に係る薄膜体ロールの接続方
法は、サーフェイスドライブ方式にて後処理工程に供給
される薄膜体ロールの後端部に、始端部が供給方向に対
して斜めに切断されている待機中の薄膜体ロールを接続
して、複数本の薄膜体ロールを順次、前記後処理工程に
連続供給する薄膜体ロールの接続方法であって、前記待
機中の薄膜体ロールとして、前記始端部の頂部に供給中
の薄膜体ロール後端部に接続するための接続用接着手段
を配設すると共に、前記始端部の頂部の裏側に該頂部直
下層の薄膜体に対して剥離性を有する剥離手段を配設
し、且つ始端部の頂部を前記接続用接着手段よりも弱い
接着力を有する仮接着手段により該頂部直下層の薄膜体
に仮止めした構成を有する薄膜体ロールを用い、該待機
中の薄膜体ロールを供給中の薄膜体ロール側に移動させ
て接続する際に、前記接続用接着手段の配設されている
頂部を有する側の端部が他方の端部よりも僅かに先に供
給中の薄膜体ロールに接触するように前記待機中の薄膜
体ロールを僅かに傾斜状態で移動させることを特徴とす
る。
【0010】また本発明に係る薄膜体ロールの接続方法
の好ましい実施態様は、接続用接着手段が、片面接着
テープをその接着面の一部が待機中の薄膜体ロール始端
部の頂部から露出するように突出させた状態で該頂部裏
側に貼着した構成であり、剥離手段が、前記片面接着テ
ープの裏面を、該裏面に接する頂部直下層の薄膜体に対
して剥離性を有する面とした構成であること、接続用
接着手段が、両面接着テープを待機中の薄膜体ロール始
端部の頂部表面に貼着した構成であること、接続用接
着手段の接着面の背面にクッション材を配設したこと、
クッション材が薄膜体と略同材質から成ること、ク
ッション材が発泡樹脂から成ること、である。
【0011】本発明に係る薄膜体ロールの接続装置は、
サーフェイスドライブ方式にて後処理工程に供給される
薄膜体ロールの後端部に、始端部が供給方向に対して斜
めに切断されており且つ始端部の頂部に供給中の薄膜体
ロール後端部に接続するための接続用接着手段が配設さ
れている待機中の薄膜体ロールを接続して、複数本の薄
膜体ロールを順次、前記後処理工程に連続供給する薄膜
体ロールの接続装置であって、前記待機中の薄膜体ロー
ルを支持する待機ロール支持ローラが、薄膜体接続時に
接続用接着手段の配設されている頂部を有する側の薄膜
体ロール端部を他方の端部よりも相対的に僅かに先に供
給中の薄膜体ロールの後端部に接触するように、傾斜状
態で支持移動する構成を有していることを特徴とする。
【0012】
【作用】本発明によれば、待機ロール始端部が供給ロー
ル後端部に接続する際、待機ロールは接続用接着手段が
配設されている頂部を有する側の端部が他方の端部より
も僅かに先に供給ロール後端部に接触するように僅かに
傾斜状態で移動するので、待機ロールは頂部から初めに
供給ロールに接触して接着接続することになる。従っ
て、接続時に生じ易い待機ロールの巻き乱れを防止する
ことができる。
【0013】また、始端部の頂部の裏側に該頂部直下層
の薄膜体に対して剥離性を有する剥離手段を配設したこ
とにより、薄膜体の最表層である頂部と、一巻き内側の
薄膜体の第2層とが剥離し易くなるため、薄膜体がブロ
ッキング性の高いフィルム等の場合であっても、接続時
に頂部部分の薄膜体がスムースに剥離するので、確実に
供給ロール後端部に接続されて後処理工程に供給され
る。
【0014】さらに、始端部の頂部は接続用接着手段よ
りも弱い接着力を有する仮接着手段により該頂部直下層
の薄膜体に仮止めされているので、運搬時や待機中等に
薄膜体の始端部が剥離してしまい巻き乱れたりすること
を防止できる一方、接続時は前記接続用接着手段の方が
接着力が強いため、容易に剥離して仮止めが解除され
る。
【0015】なお、接続用接着手段の背面にクッション
材、好ましくは薄膜体と略同材質から成るクッション
材、さらに好ましくは発泡樹脂から成るクッション材を
配設すれば、接続時の接続用接着手段の接圧をより増加
させることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面に基
き説明する。
【0017】図1は本発明によって接続される薄膜体ロ
ールの一実施例を示す平面図、図2は図1の部分拡大平
面図、図3は図2の部分拡大側面図、図4は図2の他の
実施例を示す部分拡大側面図、図5は薄膜体ロールの他
の実施例を示す部分拡大平面図、図6は図5の部分拡大
側面図、図7は図5の他の実施例を示す部分拡大側面
図、図8の(A)〜(C)及び図9の(A)〜(C)は
本発明の接続方法及び装置の一例を示す概略説明図、図
10は供給ロールと待機ロールとの接続状態を示す概略
説明平面図、図11は待機ロール支持ローラの一例を示
す概略側面図である。
【0018】図1において、1は合成樹脂フィルムない
しシート或いは紙製シート等から成る薄膜体2を、巻取
機によってクラフト紙製等の巻芯3に巻装させてロール
状とした薄膜体ロールである。
【0019】該薄膜体ロール1は、図8及び図9に示す
如く、長尺フィルムや広巾フィルムの供給に適したサー
フェイスドライブ方式による供給手段により、印刷や表
面処理等の後処理工程に供給され、後処理されるもので
ある。
【0020】薄膜体ロール1の始端部は、巻取時に薄膜
体2の巾方向に移動する切断刃によって供給方向に対し
て斜めに切断されたままの状態にある。該始端部の頂部
4の角度は、巻取時の巻取速度と切断刃の移動速度によ
って決まるが、通常は20〜80度であり、本発明に好
ましい角度は30〜60度である。
【0021】始端部の頂部4には、接続用接着手段5が
配設されていると共に、始端部の頂部4の裏側には該頂
部4の直下層である一巻き内側の薄膜体の第二層2aに
対して剥離性を有する剥離手段が配設されている。ま
た、始端部の頂部4は、運搬時或いは待機中プリドライ
ブをかけた時等にロール状態から剥離しないように、前
記接続用接着手段5よりも弱い接着力を有する両面テー
プ、片面テープ或いは接着剤等よりなる仮接着手段7に
より頂部4の直下層である薄膜体の第二層2aに仮止め
されている。該仮接着手段7の接着力を、前記接続用接
着手段5よりも弱くすることにより、運搬時や待機中に
は剥離しないが、接続時は前記接続用接着手段5の方が
接着力が強いため、容易に剥離して仮止めが解除され
る。該仮接着手段7の大きさは片面又は両面テープとし
た場合には、長さyは15〜25mm、好ましくは20
mm、巾xは2〜5mm程度とすることが好ましい。
【0022】図1は、接続用接着手段5として片面接着
テープ5Aを用いた場合の実施例を示しており、その部
分拡大図を図2として、また該図2の側面図を図3とし
て示す。図2及び図3に示す如く片面接着テープ5A
は、頂部4から接着面の一部が露出するように突出させ
た状態で貼着されている。
【0023】接続用接着手段5として片面接着テープ5
Aを用いた場合、図3に示す如く頂部4である薄膜体2
の最表層と一巻き内側の薄膜体2の第二層2aとの間に
該片面接着テープ5Aが剥離手段として介在することに
なり、薄膜体2が例えブロッキング性の高いフィルム等
の場合であっても、接続時の頂部4部分の剥離性が良好
となるので、特に別部材による剥離手段を設ける必要は
ないが、剥離性をより確実にするために、片面接着テー
プ5Aの裏面に剥離性を有する別部材のテープを貼着し
たり、或いは溶剤を塗布したり、または裏面に表面処理
を施したりしてもよい。
【0024】前記片面接着テープ5Aは、図2に部分拡
大図として示す如く、供給方向に対して巾Xが約50〜
100mm、好ましくは約75mm、長さYが70〜1
50mm、好ましくは100〜120mm程度の大きさ
であることが好ましく、また貼着位置は、接続時の巾方
向でのズレを考慮して薄膜体2の端部から2〜3mmの
間隔Zを空けて貼着されていることが好ましい。また、
該片面接着テープ5Aの接着面の頂部4からの露出長さ
Wは、30〜100mm、好ましくは約50mm程度の
突出状態であることが好ましい。露出長さWが30mm
未満の場合、片面接着テープ5Aの接着面積が狭く接着
力不足となり、また100mmを越えた場合、片面接着
テープ5Aの先端部分が折れ曲がり易くピンチローラや
ガイドローラ等への巻き付きが生じ易い。尚、片面接着
テープ5Aの大きさ及び接着面の露出程度は上記数値に
限定されず、薄膜体2の種類及び巾や接続時のラインス
ピード、片面接着テープ5Aの接着力等、種々の条件及
び経験等によって適宜調整される。尚また、前記仮接着
手段7の大きさについても、前記片面接着テープ5Aと
同様、種々条件等によって適宜調整されるが、例えば、
薄膜体2がポリエチレンの場合には巾xは約2mm、塩
化ビニル樹脂の場合には巾xは約5mm程度であること
が好ましい。
【0025】次に図5は、接続用接着手段5として両面
接着テープ5Bを用いた場合の部分拡大図を示してお
り、図6は図5の側面図である。図5及び図6に示す如
く両面接着テープ5Bは、頂部4の表面に貼着されてい
る。
【0026】接続用接着手段5として両面接着テープ5
Bを用いた場合、図6に示す如く頂部4である薄膜体2
の最表層と一巻き内側の薄膜体2の第二層2aとの間に
第二層2aに対して剥離性を有する剥離部材8を配設
し、両者の間に介在することにより、薄膜体2が例えブ
ロッキング性の高いフィルム等の場合であっても、接続
時の頂部4部分の剥離性が良好となる。また、別部材で
ある剥離部材8を設けることなく頂部4の裏面に剥離性
を有する処理を施すことにより剥離手段としてもよい。
【0027】前記両面接着テープ5Bの大きさは、接着
面が前記片面接着テープ5Aと略同等の大きさを有して
いればよいが、前記片面接着テープ5Aの場合と同様、
種々条件等によって適宜調整される。
【0028】前記接続用接着手段5として、前記両面接
着テープ5Bの代わりに頂部4に直接接着剤を配設(塗
布)することもできる。この場合、剥離手段等、他の構
成は両面接着テープ5Bの場合と略々同様である。
【0029】接続用接着手段5は、頂部4の一ケ所に配
設するものであり、薄膜体2の始端部の斜辺部6等、他
の部分には不要である。何故ならば、斜辺部6に接続用
接着手段を配設した場合、頂部4の接続用接着手段5よ
りも先に斜辺部6等に配設した接続用接着手段が供給中
の薄膜体ロール1に接触し接着されてしまうと薄膜体2
の裂けや巻き乱れが発生したり、或いは頂部4の接続用
接着手段5が供給中の薄膜体ロール1に接着されずにピ
ンチローラやガイドローラ等に巻き付く虞れがあるから
である。
【0030】尚、接続用接着手段5及び剥離手段の態様
の如何に拘らず、始端部の剥離性をより向上させるため
に、斜辺部6の裏側に剥離性の高いテープ等を貼着して
もよい。
【0031】また、前記接続用接着手段5の接続時の接
圧を増加させて供給中の薄膜体ロール1の後端部への接
着をより確実とするために、図4及び図7に示す如く接
続用接着手段5の背面にクッション材9を配設すること
が好ましい。図4は片面接着テープ5Aの背面にクッシ
ョン材9を配設した場合を示し、また図7は頂部4の薄
膜体2を介して両面接着テープ5Bの背面にクッション
材9を配設した場合を示すものである。尚、クッション
材9を配設した場合、該クッション材9の裏面に剥離性
処理を施す又は剥離部材8を配設する等の剥離手段を設
けることは勿論である。
【0032】前記クッション材9は、接続用接着手段5
の接圧を増加するためにクッション性を有する材質、例
えば、発泡樹脂、天然又は合成ゴム、或いはダンボール
等、種々の材質によって形成されるが、軽量の発泡樹脂
を用いることが待機中の薄膜体ロール1をプリドライブ
させた場合等でも遠心力によって剥離してしまうことが
なく好ましい。また、薄膜体2の材質と略同材質で形成
することにより、薄膜体2の回収時に異物の除去が不要
となるのでさらに好ましい。さらに該クッション材9の
大きさは、接続用接着手段5の接圧を増加させるため
に、該接続用接着手段5の接着面の大きさと略同等ない
しは若干大きいことが好ましい。
【0033】次に、上記構成を有する薄膜体ロール1を
複数本、後処理工程に連続的に供給する手段について図
8の(A)〜(C)に基き説明する。
【0034】供給方式としては前述した如く、センター
ドライブ方式とサーフェイスドライブ方式の2方式があ
るが、本発明では、長尺フィルムや広巾フィルムの供給
に適したサーフェイスドライブ方式による供給を採用し
ている。
【0035】図8において接続装置10は、駆動ローラ
11、供給ロール支持ローラ12、待機ロール支持ロー
ラ13、支持アーム14、ガイドローラ群15、巻芯受
16から主として構成されている。尚、図8において待
機ロール支持ローラ13の構成は、説明上、省略してい
るが、図11に示すような構成を有しており、係る構成
及び該構成に基づく作用については後述する。
【0036】薄膜体ロール1は、図8(A)に示す如く
供給ロール支持ローラ12に支持されると共に駆動ロー
ラ11に接触し、該駆動ローラ11の回動によって、薄
膜体2がロール外側面を表面としてガイドローラ群15
を経て後処理工程(図示せず)に供給される。一方、待
機ロール支持ローラ13には、現在供給されている薄膜
体ロール1の次に連続して後処理工程に供給される薄膜
体ロール1が待機している。以下、供給中と待機中の薄
膜体ロール1を区別するために、供給中の薄膜体ロール
1を供給ロール1Aといい、待機中の薄膜体ロール1を
待機ロール1Bという。
【0037】供給ロール1Aの供給が進み、該供給ロー
ル1Aの薄膜体2が完全に無くなる以前に、待機ロール
1Bを駆動ローラ11方向へ移動させ、該駆動ローラ1
1に接触させる(図8(B)参照)。この接触により、
供給ロール1Aの後端部に待機ロール1Bの始端部が該
始端部の頂部4(図1参照)に配設された接続用接着手
段5が接着する。このとき、待機ロール1Bの回転が供
給ロール1A及び駆動ローラ11の回転と完全に同期す
るが、待機ロール1Bを予めプリドライブさせておくこ
とが、接続時のテンション変化を緩和する点で好まし
い。この接着により、供給ロール1Aの薄膜体2と待機
ロール1Bの薄膜体2が接続される。従って、薄膜体2
は後処理工程へ間断なく供給される。
【0038】本発明に係る接続方法では、上記接続時、
即ち、図8(B)の直前の状態の時に図10に示す如
く、待機ロール1Bの接続用接着手段5の配設されてい
る頂部4を有する側の端部1B1 を他方の端部1B2
りも僅かに先に供給ロール1Aの後端部に接触するよう
に該待機ロール1Bを僅かに傾斜状態で移動させること
により、待機ロール1Bは頂部4及び該頂部4に配設し
た接続用接着手段5から先に供給ロール1Aの後端部に
接触して接着接続することになり、接続時に生じ易い待
機ロール1Bのツレやタルミ等の巻き乱れを防止するこ
とができる。
【0039】待機ロール1Bを僅かに傾斜状態で移動さ
せる構成としては、図10及び図11に示すように、待
機ロール支持ローラ13の後方側のローラ13Bの一端
13B1 をシリンダー機構18により支持して、上記接
続時、即ち、待機ロール支持ローラ13を駆動ローラ1
1に近付ける際に、前記シリンダー機構18を伸長作用
させて後方側ローラ13Bの一端13B1 を他端13B
2 よりも先に駆動ローラ11側に近付ける。このシリン
ダー機構18の作用による後方側ローラ13Bの動きに
より、待機ロール支持ローラ13に支持された待機ロー
ル1Bは駆動ローラ11に対して傾斜角度θを有した状
態で後端部に接触することになる。傾斜角度θの値とし
ては、薄膜体の種々条件(種類、厚み、幅、偏肉、巻き
ムラ、巻取り長さ等)によって異なるが、0.01〜2
度の範囲が好ましく、より好ましくは0.1〜0.6度
であり、角度の設定は前記シリンダー機構18のストロ
ークを調整することにより適宜設定可能である。図8に
おいては、待機ロール支持ローラ13及び支持アーム1
4の構成を簡略化して図示しているが、後方側ローラ1
3Bの一端13B1 の支持は上述及び図11に示すよう
な構成を有している。
【0040】前記シリンダー機構18は、エアシリンダ
ー、油圧シリンダー、或いは水圧シリンダーの何れであ
ってもよい。尚また、シリンダー機構20に代えてモー
ターを駆動源としたギヤにより前記後方側ローラ13B
の一端13B1 を作用させてもよい。
【0041】また上記態様では、後方側ローラ13Bの
一端13B1 をシリンダー機構18により支持して該一
端13B1 を他端13B2 よりも先に駆動ローラ11側
に近付けているが、待機ロール1Bの接続用接着手段5
の配設されている頂部4を有する側の端部1B1 が他方
の端部1B2 よりも僅かに先に供給ロール1Aの後端部
に接触するように該待機ロール1Bを僅かに傾斜状態で
移動させる構成であれば上記態様に限定されず、後方側
ローラ13Bの他端13B2 をシリンダー機構18によ
り支持し、該シリンダー機構18を収縮作用させて該他
端13B2を一端13B1 よりも後に駆動ローラ11側
に近付くように構成してもよいし、前方側ローラ13A
の一端或いは他端についてもシリンダー機構により支持
して収縮或いは伸長作用させる構成であってもよい。。
【0042】即ち、待機ロール1Bの接続用接着手段5
の配設されている頂部4を有する側の端部1B1 が他方
の端部1B2 よりも、相対的に僅かに先に供給ロール1
Aの後端部に接触するように作用する待機ロール支持ロ
ーラ13に支持されていればよいものである。
【0043】尚、待機ロール1Bは、待機ロール支持ロ
ーラ13Bに傾斜状態で支持された場合、他端13B2
方向へ位置ズレを生じることがあるが、係る位置ズレに
対しては待機ロール1Bの側面にガイド板を配設するこ
とで容易に対処することができる。
【0044】次に供給ロール1Aは、待機ロール1Bに
接続されて薄膜体2が完全に供給された後、空となった
巻芯3は供給ロール支持ローラ12から巻芯受16へと
排除される(図8(C)参照)。
【0045】巻芯3排除後、現在供給中となった待機ロ
ール1Bは、支持アーム14が待機ロール支持ローラ1
3を矢符U方向に移動することにより供給ロール支持ロ
ーラ12上へと移行し、供給ローラ1Aとなる。この支
持アーム14による移動により、駆動ローラ11と薄膜
体2の接触面積が増大し、供給が安定する。
【0046】そして、待機ロール支持ローラ13上に図
示しない供給手段より次の薄膜体ロール1が供給・載置
され、待機ローラ1Bとなる。以上を繰り返すことによ
り、後処理工程へ薄膜体2を間断なく供給することがで
きる。
【0047】次に、他の巻き取り機等に掛けて巻き直す
処理をすることなく、薄膜体ロール1の外側面又は内側
面を適宜選択して表面として後処理工程に供給すること
ができる装置の実施例について、図9(A)〜(C)に
示す概略側面図に基き説明する。
【0048】図9に示す接続装置10では、供給ロール
支持ローラ12が駆動ローラ11を介して略対称にもう
1組設けられた接続装置10を用いて、何れか一方、本
実施例では図9図面上右側の供給ロール支持ローラ12
を選択して供給ロール1Aを支持させ、次に後処理工程
に供給される待機ロール1Bを他方、即ち、図9図面上
左側の供給ロール支持ローラ12を待機ロール支持ロー
ラ13とし(図9(A)参照)、供給ロール1Aの後端
部に待機ロール1Bの始端部を接続する(図9(B)参
照)。このとき、前記図8に示した実施例と同様、図1
0に示す状態で待機ロール1Bは供給ロール1Aの後端
部に接続する。尚、図9について前記図8と同様、待機
ロール支持ローラ13の構成は、説明上、省略している
が、図11に示すような構成を有しており、係る構成及
び該構成に基づく作用については前述した通りである。
【0049】以上のように接続することにより、薄膜体
2の内側面を表面として後処理工程に供給することがで
きる。従って、内側面が表面となるように他の巻き取り
機等を用いて予め巻き直し等の処理をする必要がない。
前記図8に示した実施例の様に、外側面を表面として後
処理工程に供給したい場合には、図9図面上左側の供給
ロール支持ローラ12を選択して供給ロール1Aを支持
させ、待機ロール1Bを図9図面上右側の供給ロール支
持ローラ12を待機ロール支持ローラ13とすれば可能
である。尚、この場合駆動ローラ11の回転方向は逆向
きとなる。尚また、この場合も図9(C)に示すよう
に、接続後、待機ロール支持ローラ13(12)上の新
たに供給ロール1Aとなった待機ロール1Bを矢符Vで
示す供給方向後方に移動させて供給ロール支持ローラ1
2上に移行させることにより、薄膜体2の駆動ローラ1
1への接触面積を増加させることができ、薄膜体の供給
が安定する。
【0050】供給ロール1Aは、待機ロール1Bに接続
されて薄膜体2が完全に供給された後、空となった巻芯
3は供給ロール支持ローラ12から図9図面上右側の巻
芯受16へと排除される(図9(C)参照)。尚、本実
施例では、巻芯3の排除を容易にするために、図8では
1本であった支持アーム14を間接部17を設けて2本
構造としている。尚また、図9図面上左側の供給ロール
支持ローラ12に供給ロール1Aを支持した場合には、
空となった巻芯3は図9図面上左側の巻芯受16へと排
除される。
【0051】以上のように図9に示すような装置を用い
て、2組の内、何れか一方の供給ロール支持ローラ12
を選択して供給ロール1Aを支持させ、他方に次に後処
理工程に供給される待機ロール1Bを支持させ、供給ロ
ール1Aの後端部に待機ロール1Bの始端部を接続して
連続供給すれば、外側面と内側面とが逆になるように巻
き直し等の処理をすることなく薄膜体2の外側面又は内
側面を適宜選択して表面として後処理工程に供給するこ
とができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、待機ロール始端部の頂
部裏側に剥離手段を配設して該頂部直下層の薄膜体との
剥離性を向上させると共に、待機ロールを供給ロール後
端部に接続する際、接続用接着手段が配設されている頂
部から供給ロールの後端部に接触させるように移動させ
る構成としたことにより、接続時に生じ易い待機ロール
の巻き乱れ等が生じることなく、しかも確実に供給ロー
ルに待機ロールを接続することができる。従って、複数
本の薄膜体ロールを間断なく連続的に後処理工程に順次
供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によって接続される薄膜体ロールの一実
施例を示す平面図である。
【図2】図1の部分拡大平面図である。
【図3】図2の部分拡大側面図である。
【図4】図2の他の実施例を示す部分拡大側面図であ
る。
【図5】薄膜体ロールの他の実施例を示す部分拡大平面
図である。
【図6】図5の部分拡大側面図である。
【図7】図5の他の実施例を示す部分拡大側面図であ
る。
【図8】(A)〜(C)は本発明の接続方法及び装置の
一例を示す概略説明図である。
【図9】(A)〜(C)は本発明の接続方法及び装置の
一例を示す概略説明図である。
【図10】供給ロールと待機ロールとの接続状態を示す
概略説明平面図である。
【図11】待機ロール支持ローラの一例を示す概略側面
図である。
【符号の説明】
1 薄膜体ロール 1A 供給ロール 1B 待機ロール 2 薄膜体 2a 薄膜体第二層 3 巻芯 4 頂部 5 接続用接着手段 5A 片面接着テープ 5B 両面接着テープ 6 斜辺部 7 仮接着手段 8 剥離部材 9 クッション材 10 接続装置 11 駆動ローラ 12 供給ロール支持ローラ 13 待機ロール支持ローラ 14 支持アーム 15 ガイドローラ群 16 巻芯受 17 間接部 18 シリンダー機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 幸嗣 愛知県名古屋市南区丹後通り2丁目1番 地 三井東圧化学株式会社内 (72)発明者 永井 康生 愛知県名古屋市南区丹後通り2丁目1番 地 三井東圧化学株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−60746(JP,A) 特公 昭47−29123(JP,B1)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーフェイスドライブ方式にて後処理工程
    に供給される薄膜体ロールの後端部に、始端部が供給方
    向に対して斜めに切断されている待機中の薄膜体ロール
    を接続して、複数本の薄膜体ロールを順次、前記後処理
    工程に連続供給する薄膜体ロールの接続方法であって、
    前記待機中の薄膜体ロールとして、前記始端部の頂部に
    供給中の薄膜体ロール後端部に接続するための接続用接
    着手段を配設すると共に、前記始端部の頂部の裏側に該
    頂部直下層の薄膜体に対して剥離性を有する剥離手段を
    配設し、且つ始端部の頂部を前記接続用接着手段よりも
    弱い接着力を有する仮接着手段により該頂部直下層の薄
    膜体に仮止めした構成を有する薄膜体ロールを用い、該
    待機中の薄膜体ロールを供給中の薄膜体ロール側に移動
    させて接続する際に、前記接続用接着手段の配設されて
    いる頂部を有する側の端部が他方の端部よりも僅かに先
    に供給中の薄膜体ロールに接触するように前記待機中の
    薄膜体ロールを僅かに傾斜状態で移動させることを特徴
    とする薄膜体ロールの接続方法。
  2. 【請求項2】接続用接着手段が、片面接着テープをその
    接着面の一部が待機中の薄膜体ロール始端部の頂部から
    露出するように突出させた状態で該頂部裏側に貼着した
    構成であり、剥離手段が、前記片面接着テープの裏面
    を、該裏面に接する頂部直下層の薄膜体に対して剥離性
    を有する面とした構成であることを特徴とする請求項1
    記載の薄膜体ロールの接続方法。
  3. 【請求項3】接続用接着手段が、両面接着テープを待機
    中の薄膜体ロール始端部の頂部表面に貼着した構成であ
    ることを特徴とする請求項1記載の薄膜体ロールの接続
    方法。
  4. 【請求項4】接続用接着手段の接着面の背面にクッショ
    ン材を配設したことを特徴とする請求項1〜3の何れか
    に記載の薄膜体ロールの接続方法。
  5. 【請求項5】クッション材が薄膜体と略同材質から成る
    ことを特徴とする請求項4記載の薄膜体ロールの接続方
    法。
  6. 【請求項6】クッション材が発泡樹脂から成ることを特
    徴とする請求項4又は5記載の薄膜体ロールの接続方
    法。
  7. 【請求項7】サーフェイスドライブ方式にて後処理工程
    に供給される薄膜体ロールの後端部に、始端部が供給方
    向に対して斜めに切断されており且つ始端部の頂部に供
    給中の薄膜体ロール後端部に接続するための接続用接着
    手段が配設されている待機中の薄膜体ロールを接続し
    て、複数本の薄膜体ロールを順次、前記後処理工程に連
    続供給する薄膜体ロールの接続装置であって、前記待機
    中の薄膜体ロールを支持する待機ロール支持ローラが、
    薄膜体接続時に接続用接着手段の配設されている頂部を
    有する側の薄膜体ロール端部を他方の端部よりも相対的
    に僅かに先に供給中の薄膜体ロールの後端部に接触する
    ように、傾斜状態で支持移動する構成を有していること
    を特徴とする薄膜体ロールの接続装置。
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