JPH111057A - 孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置

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JPH111057A
JPH111057A JP15493797A JP15493797A JPH111057A JP H111057 A JPH111057 A JP H111057A JP 15493797 A JP15493797 A JP 15493797A JP 15493797 A JP15493797 A JP 15493797A JP H111057 A JPH111057 A JP H111057A
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JP
Japan
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plate
master
plate cylinder
ink
support plate
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Application number
JP15493797A
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English (en)
Inventor
Tomoya Otomo
知也 大友
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Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音を発することなく安定した画質の印刷物
を得ることができる1工程両面印刷と片面印刷とが可能
な孔版印刷装置を提供する。 【解決手段】 第1版胴Aの支軸Kと第2版胴Bの支軸
Mとの間の距離Lを変化させることなく、第1マスタ支
持板Cと第2マスタ支持板Dとを接離させ、各マスタ支
持板C,D間において印刷用紙の両面に印刷を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穿孔されたマスタ
を巻装して両面印刷あるいは片面印刷を行う孔版印刷装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より簡便な印刷方法として、デジタ
ル式感熱孔版印刷が知られている。これは、微細な発熱
素子が一列に配置されたサーマルヘッドを感熱孔版マス
タ(以下、「マスタ」という)に接触させ、パルス的に
発熱素子に通電させながらマスタを搬送することで画像
情報に応じてマスタを加熱溶融穿孔し、このマスタを多
孔性円筒状の版胴の外周面に巻装した後、穿孔した部分
よりインキを透過させて印刷用紙に転移させることによ
り印刷画像を転写するものである。
【0003】この孔版印刷においては、近年、印刷用紙
の消費量を低減させるため、印刷用紙の両面に印刷を行
う両面印刷が印刷の大部分を占めるようになってきた。
この両面印刷は、給紙部に積載した印刷用紙を印刷部に
通紙し、一面に印刷をした後に印刷用紙を裏返して通紙
し、他面に印刷をすることで両面印刷物が得られるわけ
であるが、一度排紙された印刷用紙を再度給紙部にセッ
トしたり、片面印刷後の印刷用紙を揃える等の作業が面
倒であるという問題点があった。
【0004】また、印刷終了後の印刷物はインキが十分
に乾燥していないため、すぐに裏面に印刷しようとする
と、搬送ローラーやプレスローラー等が画像部に押し付
けられ、印刷画像が汚れたり乱れたりするため、大抵の
場合、数時間以上経過してから裏面への印刷を行い、特
に、ベタ画像部がある場合には長時間乾燥させることが
必要で、翌日になってから裏面への印刷が行われてい
た。
【0005】このように両面印刷は、裏面に印刷を行う
まで長時間待たねばならず、しかも2回の通紙を行うの
で、正味の印刷時間においても片面印刷に比べて2倍の
時間を要し、時間がかかりすぎるという問題点があっ
た。
【0006】そこで、一対の版胴を対向させて配設し、
各版胴同士を互いに圧接させることにより1工程で両面
印刷物を得る孔版印刷装置が特開平6−71996号公
報及び特開平6−135111号公報に開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の孔版印
刷装置では、一方の版胴が揺動して他方の版胴と当接す
る構造となっているため、印刷時において版胴同士の接
触により騒音が生じると共に、回転むらが発生して印刷
物の画質が安定しないという問題点がある。
【0008】本発明は、上記問題点を解決し、騒音を発
することなく安定した画質の印刷物を得ることができる
1工程両面印刷が可能であり、片面印刷も行うことがで
きる孔版印刷装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
可撓性を有する第1のマスタ支持板を具備する第1の版
胴と、可撓性を有する第2のマスタ支持板を具備し、第
1の版胴にその周面を近接させて配設された第2の版胴
と、第1の版胴の内部に設けられた、第1のマスタ支持
板の内周面に圧接して回転可能な第1のインキローラー
を有する第1のインキ供給手段と、第2の版胴の内部に
設けられた、第2のマスタ支持板の内周面に圧接して回
転可能な第2のインキローラーを有する第2のインキ供
給手段とを具備する孔版印刷装置であって、第1または
第2のインキローラーは、第1または第2のインキ供給
手段に、第1及び第2のマスタ支持板を互いに接触させ
ない待機位置と、第1または第2のマスタ支持板を膨出
させ第1及び第2のマスタ支持板を互いに圧接させる作
動位置とに選択的に移動自在に支持され、第1の版胴と
第2の版胴との間に印刷用紙が通紙された印刷時におい
て、前記少なくとも一方のインキローラーを前記待機位
置より前記作動位置へと移動させ、第1または第2のマ
スタ支持板を膨出させることにより、第1及び第2のマ
スタ支持板を前記印刷用紙を介して互いに圧接させる制
御手段を具備することを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、可撓性を有する第
1のマスタ支持板を具備する第1の版胴と、可撓性を有
する第2のマスタ支持板を具備し、第1の版胴にその周
面を近接させて配設された第2の版胴と、第1の版胴の
内部に設けられ、第1のマスタ支持板を第2のマスタ支
持板に接触させない第1の待機位置と、第1のマスタ支
持板を膨出させ第1のマスタ支持板を第2のマスタ支持
板に圧接させる第1の作動位置とを選択的に占める第1
のインキローラーを有し、第1の版胴にインキを供給す
る第1のインキ供給手段と、第2の版胴の内部に設けら
れ、第2のマスタ支持板を第1のマスタ支持板に接触さ
せない第2の待機位置と、第2のマスタ支持板を膨出さ
せ第2のマスタ支持板を第1のマスタ支持板に圧接させ
る第2の作動位置とを選択的に占める、第1のインキロ
ーラーと対向する第2のインキローラーを有し、第2の
版胴にインキを供給する第2のインキ供給手段と、第1
のインキローラーを第1の待機位置より第1の作動位置
に移動させる第1のインキローラー移動手段と、第2の
インキローラーを第2の待機位置より第2の作動位置に
移動させる第2のインキローラー移動手段と、第1の版
胴と第2の版胴との間に印刷用紙が通紙された印刷時に
おいて、第1及び第2のインキローラー移動手段を作動
させて第1及び第2のインキローラーを第1及び第2の
作動位置にそれぞれ移動させ、第1及び第2のマスタ支
持板をそれぞれ膨出させることにより、第1及び第2の
マスタ支持板を前記印刷用紙を介して互いに圧接させる
制御手段とを具備することを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、可撓性を有する第
1のマスタ支持板を具備する第1の版胴と、可撓性を有
する第2のマスタ支持板を具備し、第1の版胴にその周
面を近接させて配設された第2の版胴と、第1の版胴の
内部に設けられた、第1のマスタ支持板の内周面に圧接
して回転可能な第1のインキローラーを有する第1のイ
ンキ供給手段と、第2の版胴の内部に設けられた、第2
のマスタ支持板の内周面に圧接して回転可能な第2のイ
ンキローラーを有する第2のインキ供給手段とを具備す
る孔版印刷装置であって、第1または第2のインキロー
ラーの何れか一方は、第1または第2のインキ供給手段
に、第1または第2のマスタ支持板の内周面より離れる
待機位置と該内周面に圧接する作動位置とに移動自在に
支持され、第1の版胴と第2の版胴との間に印刷用紙が
通紙された印刷時において、前記一方のインキローラー
を前記待機位置より前記作動位置へと移動させ、第1ま
たは第2のマスタ支持板を膨出させることにより、第1
及び第2のマスタ支持板を前記印刷用紙を介して互いに
圧接させる制御手段を具備することを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1、請求項
2または請求項3記載の孔版印刷装置において、さら
に、第1及び第2の版胴は孔版印刷装置本体に着脱自在
な版胴支持部材に支持されていることを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、可撓性を有する第
1のマスタ支持板を具備する第1の版胴と、可撓性を有
する第2のマスタ支持板を具備し、第1の版胴にその周
面を近接させて配設された第2の版胴と、第1の版胴の
内部に設けられ、第1のマスタ支持板を第2のマスタ支
持板に接触させない第1の待機位置と、第1のマスタ支
持板を膨出させ第1のマスタ支持板を第2のマスタ支持
板に圧接させる第1の作動位置とを選択的に占める第1
のインキローラーを有し、第1の版胴にインキを供給す
る第1のインキ供給手段と、第2の版胴の内部に設けら
れ、第2のマスタ支持板を第1のマスタ支持板に接触さ
せない第2の待機位置と、第2のマスタ支持板を膨出さ
せ第2のマスタ支持板を第1のマスタ支持板に圧接させ
る第2の作動位置とを選択的に占める、第1のインキロ
ーラーと対向する第2のインキローラーを有し、第2の
版胴にインキを供給する第2のインキ供給手段と、第1
のインキローラーを第1の待機位置より第1の作動位置
に移動させる第1のインキローラー移動手段と、第2の
インキローラーを第2の待機位置より第2の作動位置に
移動させる第2のインキローラー移動手段と、第1の版
胴と第2の版胴とをそれぞれ回転自在に支持し、少なく
とも一方の版胴を着脱自在に支持すると共に、前記一方
の版胴に代えてプレスローラーを有するプレスローラー
ユニットを着脱可能である、孔版印刷装置本体に対して
着脱自在な版胴支持部材と、前記版胴支持部材に前記プ
レスローラーユニットが装着されたときには印刷モード
を片面印刷モードに、前記版胴支持部材に第1及び第2
の版胴が装着されたときには印刷モードを両面印刷モー
ドに切り換える印刷モード切換手段と、前記片面印刷モ
ードが選択された場合には、他方の版胴と前記プレスロ
ーラーとの間に印刷用紙が通紙された片面印刷時におい
て、前記他方の版胴のインキローラー移動手段を作動さ
せることにより前記他方の版胴のインキローラーをその
作動位置に移動させ、前記他方の版胴のマスタ支持板を
膨出させることにより前記他方の版胴のマスタ支持板と
前記プレスローラーとを前記印刷用紙を介して圧接さ
せ、前記両面印刷モードが選択された場合には、第1の
版胴と第2の版胴との間に印刷用紙が通紙された両面印
刷時において、第1及び第2のインキローラー移動手段
を作動させて第1及び第2のインキローラーを第1及び
第2の作動位置にそれぞれ移動させ、第1及び第2のマ
スタ支持板をそれぞれ膨出させることにより、第1及び
第2のマスタ支持板を前記印刷用紙を介して互いに圧接
させる制御手段とを具備することを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1ないし請
求項5のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置におい
て、さらに、第1の版胴に巻装されるマスタを製版する
第1の製版手段と、第1の製版手段による製版済みマス
タを第1の版胴に向けて搬送する第1のマスタ搬送手段
と、第2の版胴に巻装されるマスタを製版する第2の製
版手段と、第2の製版手段による製版済みマスタを第2
の版胴に向けて搬送する第2のマスタ搬送手段とを具備
することを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項5記載の孔
版印刷装置において、さらに、第1の版胴に巻装される
マスタを製版する第1の製版手段と、第1の製版手段に
よる製版済みマスタを第1の版胴に向けて搬送する第1
のマスタ搬送手段と、第2の版胴に巻装されるマスタを
製版する第2の製版手段と、第2の製版手段による製版
済みマスタを第2の版胴に向けて搬送する第2のマスタ
搬送手段とを具備し、前記印刷モードが片面印刷モード
の場合には、前記制御手段は前記一方の版胴に対応する
製版手段及びマスタ搬送手段の作動をそれぞれ停止させ
ることを特徴とする。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項1ないし請
求項7のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置におい
て、さらに、第1及び第2のインキローラーは、その両
端をインキローラー支持部材にそれぞれ回転自在に支持
されており、前記インキローラー支持部材の一方は、支
持するインキローラーの回転中心線と第1または第2の
版胴の半径とを含む平面内において該インキローラーが
揺動自在となるように、その中央部を第1または第2の
インキ供給手段に支持されていることを特徴とする。
【0017】請求項9記載の発明は、請求項1ないし請
求項8のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置におい
て、さらに、第1及び第2の版胴は、同一の駆動手段で
同期して回転駆動されることを特徴とする。
【0018】請求項10記載の発明は、請求項1ないし
請求項9のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置にお
いて、さらに、第1及び第2のインキ供給手段は、それ
ぞれの内部のインキ量を検知する第1及び第2のインキ
量検知手段と、それぞれの内部にインキを供給する第1
及び第2のインキ供給部材とを具備し、前記各制御手段
は第1及び第2のインキ量検知手段からの検知信号に基
づいて第1及び第2のインキ供給部材を作動させること
を特徴とする。
【0019】請求項11記載の発明は、請求項1ないし
請求項10のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置に
おいて、さらに、第1及び第2のマスタ支持板は、金属
製の多孔性薄板であることを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の孔版印刷装置は、図1、
図2、図3に示すように、可撓性を有する第1マスタ支
持板Cを具備する第1版胴Aと、可撓性を有する第2マ
スタ支持板Dを具備し、第1版胴Aにその周面を近接さ
せて配設された第2版胴Bと、第1版胴Aの内部に設け
られた、第1マスタ支持板Cの内周面に圧接して回転可
能な第1インキローラーGを有する第1インキ供給手段
Eと、第2版胴Bの内部に設けられた、第2マスタ支持
板Dの内周面に圧接して回転可能な第2インキローラー
Hを有する第2インキ供給手段Fとを具備し、第1イン
キローラーGまたは第2インキローラーHの少なくとも
一方は、第1インキ供給手段Eまたは第2インキ供給手
段Fに、第1マスタ支持板Cまたは第2マスタ支持板D
の内周面にその外周面が近接または接触していて、か
つ、第1マスタ支持板Cと第2マスタ支持板Dとが接触
しない待機位置(図1、図2、図3にそれぞれ実線で示
す)と、第1マスタ支持板Cまたは第2マスタ支持板D
の内周面にその外周面が圧接して第1マスタ支持板Cま
たは第2マスタ支持板Dが膨出し、この膨出により第1
マスタ支持板Cと第2マスタ支持板Dとが圧接する作動
位置(図1、図2、図3にそれぞれ二点鎖線で示す)と
に移動自在に支持され、第1版胴Aと第2版胴Bとの間
に印刷用紙が通紙された印刷時において、第1インキロ
ーラーGまたは第2インキローラーHの少なくとも一方
を前記待機位置より前記作動位置へと移動させ、第1マ
スタ支持板Cまたは第2マスタ支持板Dの少なくとも一
方を膨出させることにより、第1マスタ支持板C及び第
2マスタ支持板Dを前記印刷用紙を介して互いに圧接さ
せることを特徴としている。
【0021】つまり、本願発明によれば、第1版胴Aの
支軸Kと第2版胴Bの支軸Mとの間の距離Lを変化させ
ることなく、第1マスタ支持板Cと第2マスタ支持板D
とを接離させ、各マスタ支持板C,D間において印刷用
紙の両面に印刷を行うことが可能となる。以下、実施例
にて詳細に説明する。
【0022】
【実施例】図4は、本発明の第1の実施例を採用した孔
版印刷装置の概略側面図である。同図において、孔版印
刷装置1は、画像読取部2、給紙部3、第1製版部4、
第2製版部5、第1排版部6、第2排版部7、排紙部
8、印刷部9、制御部10から主に構成されている。
【0023】筐体23の上部には画像読取部2が配設さ
れている。画像読取部2は、原稿を載置するコンタクト
ガラス11、原稿を搬送する原稿搬送ローラー対12及
び原稿搬送ローラー13、搬送される原稿をガイドする
ガイド板14,15、原稿をコンタクトガラス11に沿
って搬送する原稿搬送ベルト16、読み取られた原稿の
排出方向を切り換える切換板17、原稿画像を走査して
読み取る反射ミラー18,19及び蛍光灯20、走査さ
れた画像を集束するレンズ21、集束された画像を処理
するCCD等の画像センサー22等から主に構成されて
いる。
【0024】筐体23の右辺中段には給紙部3が配設さ
れている。給紙部3は、印刷用紙Pを積載する給紙トレ
イ24、印刷用紙Pを1枚ずつ給送する給紙コロ25及
び分離コロ26,27、給送される印刷用紙Pをガイド
するガイド板28,29、給送された印刷用紙Pの先端
をくわえ込んでタイミングを取った後に給送するレジス
トローラー対30、レジストローラー対30によって給
送される印刷用紙Pをガイドするガイド板31,32等
から主に構成されている。
【0025】給紙部3の上方には第1製版部4が配設さ
れている。第1製版部4は、マスタ33をロール状に巻
成してなるマスタロール34、マスタ33を加熱穿孔製
版するサーマルヘッド35、マスタ33をサーマルヘッ
ド35に押圧しつつ搬送し、サーマルヘッド35と共に
第1の製版手段を構成するプラテンローラー36、マス
タ33を切断する切断手段37、マスタ33を搬送する
第1のマスタ搬送手段であるマスタ搬送ローラー対3
8,39等から主に構成されている。
【0026】マスタロール34は、その芯部34aを図
示しない支持部材に回転自在に支持されている。プラテ
ンローラー36は、図示しないステッピングモーターに
よって回転駆動される。切断手段37は、可動刃37a
が固定刃37bに対して回転移動あるいは上下動する。
【0027】筐体23の左辺中段には第2製版部5が配
設されている。第2製版部5は、第1製版部4と同様
に、マスタ40をロール状に巻成してなり、芯部41a
を図示しない支持部材に回転自在に支持されたマスタロ
ール41、サーマルヘッド42、図示しないステッピン
グモーターによって回転駆動され、サーマルヘッド42
と共に第2の製版手段を構成するプラテンローラー4
3、可動刃44aと固定刃44bとからなる切断手段4
4、第2のマスタ搬送手段であるマスタ搬送ローラー対
45,46等から主に構成されている。
【0028】第2製版部5の上方には第1排版部6が配
設されている。第1排版部6は、上排版部材47、下排
版部材48、排版ボックス49、圧縮板50等から主に
構成されている。
【0029】上排版部材47は、駆動ローラー51、従
動ローラー52、無端ベルト53から構成され、駆動ロ
ーラー51が図4において時計回り方向に回転すること
により無端ベルト53が図の矢印方向に移動する。下排
版部材48も上排版部材47と同様に駆動ローラー5
4、従動ローラー55、無端ベルト56から構成されて
おり、駆動ローラー54が図4において反時計回り方向
に回転することにより無端ベルト56が図の矢印方向に
移動する。また、下排版部材48は図示しない移動手段
によって移動自在に設けられており、図4に示す位置と
駆動ローラー54の外周面が後述する版胴79の外周面
に当接する位置とに選択的に位置決めされる。使用済み
マスタを貯容する排版ボックス49は、筐体23に対し
て着脱自在に設けられている。排版ボックス49の内部
に使用済みマスタを押し込む圧縮板50は、図示しない
昇降手段によって上下動自在に支持されている。
【0030】第2製版部5の右下方には第2排版部7が
配設されている。第2排版部7は、第1排版部6と同様
に、上排版部材57、下排版部材58、排版ボックス5
9、圧縮板60等から主に構成されている。
【0031】上排版部材57及び下排版部材58は、上
排版部材47及び下排版部材48と同様に、駆動ローラ
ー61、従動ローラー62、無端ベルト63、並びに駆
動ローラー64、従動ローラー65、無端ベルト66か
らそれぞれ構成され、各駆動ローラー61,64の回転
により各無端ベルト63,66が図の矢印方向に移動す
る。また、下排版部材58は図示しない移動手段によっ
て移動自在に設けられており、図4に示す位置と駆動ロ
ーラー64の外周面が後述する版胴80の外周面に当接
する位置とに選択的に位置決めされる。排版ボックス5
9は筐体23に対して着脱自在であり、圧縮板60は図
示しない昇降手段によって上下動される。
【0032】第2製版部5と第1排版部6との間には排
紙部8が配設されている。排紙部8は、剥離爪67,6
8、ガイド板69,70、排紙搬送部材71、排紙トレ
イ72から主に構成されている。
【0033】版胴79の外周面上より印刷済みの印刷用
紙Pを剥離する剥離爪67は、筐体23の図示しない側
板に回動自在に支持されており、その先端を版胴79の
外周面に対して進退自在に設けられている。また、剥離
爪68も剥離爪67と同様に筐体23の図示しない側板
に回動自在に支持されており、その先端を版胴80の外
周面に対して進退自在に設けられている。筐体23の図
示しない側板に固着されたガイド板69,70は、剥離
爪67,68によって剥離された印刷済みの印刷用紙P
の搬送をガイドする。駆動ローラー73、従動ローラー
74、無端ベルト75、吸引ファン76から構成される
排紙搬送部材71は、吸引ファン76の吸引力によって
無端ベルト75上に印刷用紙Pを吸引し、駆動ローラー
73の回転によって印刷用紙Pを図4の矢印方向に搬送
する。排紙搬送部材71によって搬送される印刷用紙P
をその上面に積載する排紙トレイ72は、印刷用紙Pの
幅方向(印刷用紙Pの搬送方向と直交する方向)に移動
自在な一対のサイドフェンス77とエンドフェンス78
とを有しており、折り畳むことによって筐体23の内部
に収納可能に構成されている。
【0034】筐体23の中央部には印刷部9が配設され
ている。印刷部9は、第1の版胴としての版胴79、第
2の版胴としての版胴80、版胴駆動手段81等から主
に構成されている。
【0035】版胴79は、インキ供給パイプを兼ねた支
軸82をその中心に有しており、その外周面に第1のマ
スタ支持板である多孔性支持板83を、また、内部に第
1のインキ供給手段としてのインキ供給手段84と第1
のインキローラー移動手段としてのインキローラー移動
手段91とを有している。
【0036】図5に示すように、支軸82の両端部寄り
には、左右対称の形状を呈するフランジ85,85が、
軸受を介して回転自在に取り付けられている。フランジ
85は、図6、図7に示すように、その周面の一部に平
面部85aを有しており、その円心部には支軸82の外
形よりも大きく形成された穴部85bが穿設されてい
る。また、フランジ85の内部には、フランジ85の外
形と相似形状のカム部85cが形成されている。
【0037】各フランジ85,85には、図8に示すよ
うに、各カム部85c,85cの内側に同形のギヤ8
7,142がそれぞれ取り付けられており、各フランジ
85,85は、各ギヤ87,142に取り付けられた軸
受88,88によって支軸82にそれぞれ回転自在に取
り付けられている。
【0038】各フランジ85,85は、各平面部85
a,85aが同一平面となるように支軸82に取り付け
られており、各平面部85a,85a上には、一端に曲
げ部86bを有するステージ部86がネジ止め等の方法
によって取り付けられる。ステージ部86上には、鈎型
の爪部86a,86aが所定の間隔をおいて2個固着さ
れている。
【0039】各フランジ85,85の外周面上には、多
孔性支持板83が、その両側端部を当接させる形で巻装
されている。薄い金属板で構成され、表面に多数の穿孔
を有する多孔性支持板83は、その先端部の各爪部86
a,86aと対応する位置に穴部83a,83aを有し
ており、各穴部83a,83aを各爪部86a,86a
に引っかけ、後端部を各フランジ85,85の各周面と
曲げ部86bとの間に挟まれている。この構成により、
多孔性支持板83は、版胴79の内部より版胴79の半
径方向に応力を受けた場合に、その周面が容易にフラン
ジ85の周面から膨出することが可能となっている。
【0040】また、多孔性支持板83の外周面には、図
9に示すように、メッシュスクリーン89が巻装されて
いる。樹脂あるいは金属網体からなるメッシュスクリー
ン89の一端には、薄い板状の取付板89aが取り付け
られており、他端には薄い板状の可動板89bが取り付
けられている。取付板89aは、ネジ止め等によってス
テージ部86上に固定されており、可動板89bは、引
張バネ89c,89cを介してステージ部86上に移動
自在に取り付けられている。この構成により、メッシュ
スクリーン89は、多孔性支持板83と同様にフランジ
85の周面からの膨出が可能となっている。
【0041】ステージ部86上には、マスタ33の先端
を挟持するクランパー90が配設されている。ステージ
部86に基端を回動自在に支持されたクランパー90
は、その自由端部に図示しないマグネットを有してお
り、ステージ部86に対して磁着可能に設けられてい
る。このクランパー90は、版胴79が筐体23にセッ
トされた場合に、所定の位置において図示しない開閉手
段によって開閉される。
【0042】図8、図10に示すように、版胴79の内
部にはインキ供給手段84とインキローラー移動手段9
1とが配設されている。インキ供給手段84は、ベース
92,92、第1支持部材93、インキローラー支持部
材としての第2支持部材94、第1のインキローラーと
してのインキローラー95、ドクターローラー96等か
ら主に構成されており、インキローラー移動手段91
は、支持板97、ソレノイド98、ストッパー99等か
ら主に構成されている。
【0043】板材からなるベース92は、各フランジ8
5,85の内側に位置する支軸82上に、所定の間隔を
おいて2個配設され、2個の取付部材100,100に
よって支軸82にそれぞれ固定されている。
【0044】各ベース92,92間には、第1支持部材
93が配設されている。第1支持部材93は、図11に
示すように、穴93bを有する耳部93a,93aをそ
の両側端部に有しており、その中央部には、揺動軸10
2が挿通固定される穴93cが穿設されている。第1支
持部材93は、各穴93b,93b間に挿通される支持
軸101によって、各ベース92,92に回動自在に支
持されている。また、ベース92と第1支持部材93と
の間には、各端部をベース92と第1支持部材93とに
それぞれ固定された引張バネ104が張設されており、
この引張バネ104の付勢力によって第1支持部材93
には支持軸101を中心に、図10において反時計回り
方向の回動付勢力が付与されている。引張バネ104の
付勢力は、引張バネ89c,89cの付勢力よりも強く
なるように設定されている。
【0045】第2支持部材94は、各ベース92,92
の外側に配設された2枚の側板94a,94aと、各側
板94a,94aを連結する補強部材94bと、各側板
94a,94a間に設けられた係止棒94cとから主に
構成されている。第2支持部材94は、補強部材94b
の中央に配設された軸受94dによって揺動軸102に
揺動自在に支持されている。
【0046】各側板94a,94a間にはインキローラ
ー95が配設されている。インキローラー95は、支軸
95aによって各側板94a,94aに回転自在に支持
されており、図示しない駆動手段によって版胴79と同
方向に回転駆動される。また、支軸95aの両端には、
カム部85cと当接するカムフォロア95b,95bが
配設されている。インキローラー95は、各カムフォロ
ア95b,95bが各カム部85c,85cの凸部と当
接したときに、その外周面が多孔性支持板83の内周面
より離間し、各カムフォロア95b,95bが各カム部
85c,85cの凸部を離れたときに、その外周面が各
フランジ85,85の外周面より突出するように構成さ
れている。
【0047】インキローラー95の近傍にはドクターロ
ーラー96が配設されている。その外周面をインキロー
ラー95の外周面に近接配置されたドクターローラー9
6は各側板94a,94aに回転自在に支持されてお
り、図示しない駆動手段によってインキローラー95と
逆方向に回転駆動される。インキローラー95の外周面
とドクターローラー96の外周面との近接部において、
支軸82及び後述するインキ供給パイプ129を介して
供給されたインキによって、楔状のインキ溜まり96a
が形成される。
【0048】インキ溜まり96aの上方には、インキ溜
まり96aのインキ量を検知するインキ量検知手段とし
てのセンサー170が配設されている。センサー170
は図示しない固定部材によって側板94aに固定されて
いる。
【0049】支持板97は、取付部材100と同様の図
示しない取付部材によって各ベース92,92間の略中
央部に位置する支軸82上に固定されている。支持板9
7には、ソレノイド98、ストッパー99、センサー1
52が取り付けられている。
【0050】L字形状を呈し、その一端99aが外方へ
鈎型に折れ曲がって形成され、係止棒94cと係合可能
であるストッパー99は、支軸103によってその曲折
部99bを支持板97に回動自在に取り付けられてお
り、一端99aと曲折部99bとの間に形成された長孔
99cにおいて、ソレノイド98のプランジャ98aと
接続されている。ストッパー99は図示しない付勢手段
によって付勢されており、ストッパー99には、支軸1
03を中心に、図10において時計回り方向の回動付勢
力が付与されている。マイクロスイッチであるセンサー
152は、係止棒94cの位置からインキローラー95
の位置を検知する。
【0051】版胴79の下方には版胴80が配設されて
いる。版胴80は、インキ供給パイプを兼ねた支軸10
5をその中心に有しており、その外周面に第2のマスタ
支持板である多孔性支持板106を、また、内部に第2
のインキ供給手段としてのインキ供給手段107と第2
のインキローラー移動手段としてのインキローラー移動
手段108とを有している。版胴80は、多孔性支持板
106の外周面が多孔性支持板83の外周面より所定の
間隔(2〜3mm程度)だけ離間した位置に配設され
る。
【0052】支軸105の両端部寄りには、フランジ8
5と略同形状で略左右対称の形状を呈するフランジ10
9,110が、軸受を介して回転自在に取り付けられて
いる。フランジ109,110は、フランジ85と比較
すると、図8に示すように、その中央部内側にボス10
9a,110aを有している点において相違し、平面部
(図示せず)を有する点及びカム部109b,110b
をそれぞれ有する点において一致している。各ボス10
9a,110aには同形のギヤ111,143がそれぞ
れ取り付けられており、フランジ109はギヤ111に
取り付けられた軸受112によって、また、フランジ1
10はギヤ143に取り付けられた軸受112及びフラ
ンジ110に取り付けられた軸受113によって支軸1
05にそれぞれ回転自在に取り付けられている。
【0053】各フランジ109,110は、フランジ8
5,85と同様に、各平面部が同一平面となるように支
軸105に取り付けられており、各平面部上には図示し
ない爪部とクランパー114を有するステージ部が取り
付けられている。また、各フランジ109,110の外
周面上には、版胴79と同様に、多孔性支持板106と
図示しないメッシュスクリーンとが、各フランジ10
9,110の外周面より膨出可能に巻装されている。
【0054】版胴80の内部にはインキ供給手段107
とインキローラー移動手段108とが配設されている。
インキ供給手段107は、ベース115、インキローラ
ー支持部材116、第2のインキローラーとしてのイン
キローラー117、ドクターローラー118から主に構
成されており、インキローラー移動手段108は、支持
部材119、ソレノイド120、ストッパー121等か
ら主に構成されている。
【0055】ベース115は、図12に示すように、両
側端部に側壁部115a,115aを有しており、各側
壁部115a,115aには、略U字形状を呈し、支軸
105が嵌合可能な溝115bがそれぞれ形成されてい
る。また、各側壁部115a,115a間の前端部側に
は、各側壁部115a,115aの倒れを防止する棒状
の補強部材115cが取り付けられると共に、ベース1
15の前端中央部には切欠部115dが形成されてい
る。ベース115は、各溝115b,115bを支軸1
05に嵌合させた状態で、取付部材100と同様の図示
しない取付部材によって固定される。
【0056】インキローラー支持部材116は、各側壁
部115a,115aの外側に配設された2枚の側板1
16a,116aと、各側板116a,116aを繋ぐ
連結棒116bと、各側板116a,116a間に設け
られた係止棒116cとから主に構成されており、支持
軸122によってベース115に揺動自在に支持されて
いる。また、ベース115とインキローラー支持部材1
16との間には、各端部をベース115とインキローラ
ー支持部材116とにそれぞれ固定された引張バネ12
3が張設されており、この引張バネ123の付勢力によ
って、インキローラー支持部材116には支持軸122
を中心に、図10において時計回り方向の回動付勢力が
付与されている。引張バネ123の付勢力は、引張バネ
104の付勢力よりも強くなるように設定されている。
【0057】各側板116a,116a間にはインキロ
ーラー117が配設されている。インキローラー117
は、支軸117aによって各側板116a,116aに
回転自在に支持されており、図示しない駆動手段によっ
て版胴80と同方向に回転駆動される。また、支軸11
7aの両端には、各カム部109b,110bと当接す
るカムフォロア117b,117bが配設されている。
インキローラー117は、各カムフォロア117b,1
17bが各カム部109b,110bの凸部と当接した
ときに、その外周面が多孔性支持板106の内周面より
離間し、各カムフォロア117b,117bが各カム部
109b,110bの凹部と当接したときに、その外周
面が各フランジ109,110の外周面より突出するよ
うに構成されている。
【0058】インキローラー117の近傍にはドクター
ローラー118が配設されている。その外周面をインキ
ローラー117の外周面に近接配置されたドクターロー
ラー118は各側板116a,116aに回転自在に支
持されており、図示しない駆動手段によってインキロー
ラー117と逆方向に回転駆動される。インキローラー
117の外周面とドクターローラー118の外周面との
近接部において、支軸105及び後述するインキ供給パ
イプ130を介して供給されたインキによって、楔状の
インキ溜まり118aが形成される。
【0059】インキ溜まり118aの上方には、インキ
溜まり118aのインキ量を検知するインキ量検知手段
としてのセンサー171が配設されている。センサー1
71は図示しない固定部材によって側板116aに固定
されている。
【0060】板材を折り曲げて形成した支持部材119
は、ネジ止め等によってベース115の内面に取り付け
られており、支持部材119にはソレノイド120が取
り付けられている。
【0061】ストッパー121は、図13に示すよう
に、脚部121a,121a、突出部121b、舌片1
21c、連結棒121dを一体的に有しており、ベース
115に固定されたブラケット124,124に、支軸
125によって各脚部121a,121aを回動自在に
支持されている。また、各脚部121a,121aと各
ブラケット124,124との間には引張バネ126,
126が張設されており、ストッパー121には、支軸
125を中心に、図10において反時計回り方向の回動
付勢力が付与されている。突出部121bは、各脚部1
21a,121aを一体的に繋ぐべく、各脚部121
a,121aより突出形成されており、各脚部121
a,121aとの接続部における段差部において係止棒
116cと係合可能な形状に形成されている。舌片12
1cは突出部121bと一体形成されており、後述する
ようにインキローラー支持部材116が回動する際に、
係止棒116cと当接可能な位置に設けられている。連
結棒121dは、その両端を各脚部121a,121a
の略中央部にそれぞれ固着されており、連結棒121d
には、一端をソレノイド120のプランジャ120aに
回動自在に支持された作動片127の他端に設けられた
ピン127aが係合している。作動片127は、ソレノ
イド120に取り付けられた取付部材128の支軸12
8aに回動自在に支持されている。
【0062】各版胴79,80の内部には、各支軸8
2,105から各インキ溜まり96a,118aに向け
てインキを供給するインキ供給パイプ129,130が
配設されている。
【0063】インキ供給パイプ129は、図14に示す
ように、供給口129aと分岐した4箇所の吐出口12
9bとを有しており、図示しない固定部材によって支軸
82に取り付けられている。供給口129aと支軸82
とには、可撓性を有する接続パイプ131の両端が連通
しており、図示しないインキパックから第1のインキ供
給部材である図示しないインキポンプによって供給され
たインキは、支軸82、接続パイプ131、インキ供給
パイプ129を介してインキ溜まり96aに供給され
る。
【0064】インキ供給パイプ130は、図15に示す
ように、供給口130aと分岐した4箇所の吐出口13
0bとを有しており、図示しない固定部材によってベー
ス115に取り付けられている。供給口130aには、
一端を支軸105に連通された可撓性を有する接続パイ
プ132の他端が連通しており、図示しないインキパッ
クから第2のインキ供給部材である図示しないインキポ
ンプによって供給されたインキは、支軸105、接続パ
イプ132、インキ供給パイプ130を介してインキ溜
まり118aに供給される。
【0065】各版胴79,80は、図8に示すように、
筐体23の側板133に固着された位置決め部材13
4,134に各支軸82,105の一端をそれぞれ位置
決め固定されており、各支軸82,105の他端を筐体
23に対して着脱自在の側板135を介して固定部材1
36,136に固定されることにより、筐体23に位置
決め固定されている。また、各支軸82,105の一端
側の各フランジ85,109の外側には、各フランジ8
5,109と一体的に各支軸82,105に回転自在に
支持された歯付プーリー137,144が軸受138,
138を介して設けられており、支軸82の他端側のフ
ランジ85の外側には、支軸82に回転自在に支持され
た、側板135との隙間を確保するためのスペーサー1
39が、軸受140を介してフランジ85と一体的に設
けられている。
【0066】さらに、版胴79の内部には、歯付プーリ
ー137に伝達された回転力を、ギヤ87,142を介
して一端側のフランジ85から他端側のフランジ85へ
伝達するための伝達部材141が配設されている。伝達
部材141は、各ベース92,92に回転自在に支持さ
れた支軸141a及び支軸141aの両端に固着された
ギヤ141b,141cとから構成され、ギヤ141b
がギヤ87と、ギヤ141cがギヤ142とそれぞれ噛
合するように配設されている。また、版胴80の内部に
は、歯付プーリー144に伝達された回転力を、ギヤ1
11,143を介してフランジ109からフランジ11
0へ伝達するための伝達部材145が配設されている。
伝達部材145は、各側壁部115a,115aに回転
自在に支持された支軸145a及び支軸145aの両端
に固着されたギヤ145b,145cとから構成され、
ギヤ145bがギヤ111と、ギヤ145cがギヤ14
3とそれぞれ噛合するように配設されている。
【0067】版胴80の右下方には版胴駆動手段81が
配設されている。版胴駆動手段81は、図16に示すよ
うに、互いに逆方向に回転する2個のモーター146,
147から主に構成されており、各モーター146,1
47の各出力軸146a,147aには歯付プーリー1
48,149がそれぞれ取り付けられている。歯付プー
リー148と歯付プーリー137との間、及び歯付プー
リー149と歯付プーリー144との間にはタイミング
ベルト150,151が掛け渡されており、これにより
各版胴79,80は各モーター146,147の回転力
を伝達され、互いに同期して逆方向に回転駆動される。
【0068】筐体23の内部下方には制御部10が配設
されている。制御部10は、CPU、ROM、RAM等
を有する周知のマイクロコンピューターである制御手段
169より主に構成されており、孔版印刷装置1の動作
を制御する。
【0069】図17は、孔版印刷装置1の操作パネル1
53を示している。筐体23の上部前面に配設された操
作パネル153は、その上面に製版スタートキー15
4、印刷スタートキー155、試し刷りキー156、ス
トップキー157、テンキー158、クリアキー15
9、拡大縮小キー160、印刷速度設定キー161、連
写キー162、7セグメントLEDからなる表示装置1
63、LCDからなる表示装置164等の周知の構成の
他、印刷モードを両面印刷モード、表片面印刷モード、
裏片面印刷モードの何れかに切り換える印刷モード切換
手段としての印刷モード切換キー165と、印刷モード
を表示するLEDからなる印刷モード表示手段166と
を有している。
【0070】上述の構成に基づいて、以下に孔版印刷装
置1の動作を説明する。印刷動作に先立ち、オペレータ
ーにより印刷モード切換キー165が押されて印刷モー
ドが選択される。先ず、両面印刷モードが選択された場
合を説明する。
【0071】2枚の原稿を図示しない原稿受け台にセッ
トし、オペレーターによって製版スタートキー154が
押されると、モーター146が作動して版胴79が反時
計回り方向に回転し、版胴79の外周面上に巻装されて
いる使用済みマスタ167が上排版部材47及び下排版
部材48によって剥離され、使用済みマスタ167は排
版ボックス49内に収納された後に圧縮板50によって
圧縮される。版胴79の回転と同時にモーター147が
作動して版胴80が時計回り方向に回転を開始し、版胴
80の外周面上に巻装されている使用済みマスタ168
は、上排版部材57及び下排版部材58によって版胴8
0の外周面上より剥離されて排版ボックス59内に搬送
され、圧縮板60によって圧縮される。その後、各版胴
79,80が給版待機位置まで回転して停止し、排版動
作が完了する。
【0072】画像読取部2では原稿画像の読取動作が行
われる。排版動作完了後、原稿搬送ローラー対12が回
転を開始し、図示しない原稿の上部の1枚がコンタクト
ガラス11上を搬送される。原稿画像の読み取りは、蛍
光灯20によって露光された反射光を反射ミラー18,
19によって反射することにより行われ、読み取られた
原稿画像はレンズ21で集光された後に画像センサー2
2に入射されて光電変換され、光電変換された電気信号
は筐体23内の図示しないA/D変換器に入力される。
画像を読み取られた原稿は、原稿搬送ベルト16及び原
稿搬送ローラー13によって原稿搬送ベルト16の上部
に配設された図示しない原稿トレイに排出される。
【0073】原稿読取動作に並行して、第1製版部4で
は製版動作が行われる。排版動作完了後、プラテンロー
ラー36とマスタ搬送ローラー対38,39がそれぞれ
回転を開始し、マスタロール34からマスタ33が引き
出される。引き出されたマスタ33は、サーマルヘッド
35を通過する際に製版される。サーマルヘッド35の
表面に整列配置された複数の発熱素子は、A/D変換器
及びその他の図示しない製版基板で各種処理を施された
後に送られてきたデジタル画像信号に応じて各々選択的
に発熱し、マスタ33の熱可塑性樹脂フィルムを加熱溶
融穿孔する。
【0074】そして、プラテンローラー36を回転駆動
する図示しないステッピングモーターのステップ数よ
り、マスタ33の先端がステージ部86とクランパー9
0との間の所定位置まで到達したと制御手段169が判
断すると、図示しない開閉手段に動作信号が送られてク
ランパー90が回動し、ステージ部86とクランパー9
0とでマスタ33の先端を挟持する。
【0075】その後、版胴79がマスタ33の搬送速度
と同じ周速度で図4の時計回り方向に回転し、マスタ3
3の版胴79への巻装動作が行われる。そして、図示し
ないステッピングモーターのステップ数より、1版分の
製版が完了したと制御手段169が判断すると、プラテ
ンローラー36及びマスタ搬送ローラー対38,39の
回転が停止すると共に、可動刃37aが回転移動してマ
スタ33が切断される。切断されたマスタ33は版胴7
9の回転動作によって引き出され、版胴79が再びホー
ムポジションに到達すると制御手段169からの指令に
よってモーター146が停止して、版胴79が位置決め
される。
【0076】版胴79の位置決め後、原稿搬送ローラー
対12が再び回転を開始し、残り1枚の原稿がコンタク
トガラス11上を搬送され、上述と同様に読み取られ
る。読み取られた原稿は、図示しない原稿トレイに排出
される。この実施例では2枚の原稿よりそれぞれ画像を
読み取ったが、1枚の原稿の両面から画像を読み取る場
合には、一方の面の読取完了後、原稿搬送ベルト16及
び原稿搬送ローラー13が回転すると同時に切換板17
が図示しない機構により反時計回り方向に回動すること
で、原稿の進行方向が変更されて再度コンタクトガラス
11上に導かれ、他方の面が読み取られるように構成さ
れている。
【0077】原稿読取動作に並行して、第2製版部5で
は第1製版部4と同様に製版動作が行われる。排版動作
完了後、プラテンローラー43とマスタ搬送ローラー対
45,46がそれぞれ回転を開始し、マスタロール41
からマスタ40が引き出される。引き出されたマスタ4
0は、上述と同様にサーマルヘッド42を通過する際に
製版される。
【0078】そして、プラテンローラー43を回転駆動
する図示しないステッピングモーターのステップ数よ
り、マスタ40の先端が所定位置まで到達したと制御手
段169が判断すると、図示しない開閉手段に動作信号
が送られてクランパー114が回動し、ステージ部とク
ランパー114とでマスタ40の先端を挟持する。
【0079】その後、版胴80がマスタ40の搬送速度
と同じ周速度で図4の反時計回り方向に回転し、マスタ
40の版胴80への巻装動作が行われる。そして、図示
しないステッピングモーターのステップ数より、1版分
の製版が完了したと制御手段169が判断すると、プラ
テンローラー43及びマスタ搬送ローラー対45,46
の回転が停止すると共に、可動刃44aが回転移動して
マスタ40が切断される。切断されたマスタ40は版胴
80の回転動作によって引き出され、版胴80が再びホ
ームポジションに到達すると制御手段169からの指令
によってモーター147が停止して、版胴80が位置決
めされる。
【0080】各版胴79,80への給版動作が完了する
と同時に、給紙コロ25、分離コロ26,27が回転す
ると共に各モーター146,147が作動を開始し、給
紙トレイ24上に積載されている印刷用紙Pの最上位の
1枚がレジストローラー対30に向けて分離給送される
と共に各版胴79,80が低速で回転を開始する。分離
給送され、その先端をレジストローラー対30にくわえ
込まれた印刷用紙Pは、レジストローラー対30が所定
のタイミングで回転することにより、各版胴79,80
間に給送される。
【0081】一方、各版胴79,80の内部では、図示
しない駆動手段によってそれぞれ回転駆動された各イン
キローラー95,117が、各版胴79,80の回転に
伴って同時に揺動する。ソレノイド98への通電を行い
つつ版胴79(各フランジ85,85)を回転させ、各
カム部85c,85cの凸部が各カムフォロア95b,
95bと当接してインキローラー95が図10の上方に
移動し、ストッパー99の一端99aと係止棒94cと
の間に隙間が発生すると、プランジャ98aが吸引され
てストッパー99が支軸103を中心に図10の反時計
回り方向に回動される。その後、各カムフォロア95
b,95bが各カム部85c,85cの凸部を通過する
と、第1支持部材93と第2支持部材94とが引張バネ
104の付勢力によって支持軸101を中心に図10の
反時計回り方向に回動する。この回動によりインキロー
ラー95の外周面が多孔性支持板83と当接し、多孔性
支持板83及びメッシュスクリーン89が図10の下方
に向けて膨出する。このとき、センサー152からの信
号により、インキローラー95が揺動されたことを制御
手段169が確認する。
【0082】また、ソレノイド120への通電を行いつ
つ版胴80(各フランジ109,110)を回転させ、
各カム部109b,110bの凸部が各カムフォロア1
17b,117bと当接してインキローラー117が図
10の下方に移動し、ストッパー121の突出部121
bと係止棒116cとの間に隙間が発生すると、プラン
ジャ120aが吸引されてストッパー121が支軸12
5を中心に図10の時計回り方向に回動される。その
後、各カムフォロア117b,117bが各カム部10
9b,110bの凸部を通過すると、インキローラー支
持部材116が引張バネ123の付勢力によって支持軸
122を中心に図10の時計回り方向に回動する。この
回動によりインキローラー117の外周面が多孔性支持
板106と当接し、多孔性支持板106及び図示しない
メッシュスクリーンが図10の上方に向けて膨出する。
【0083】この各インキローラー95,117の揺動
動作よりやや遅れて、レジストローラー対30から各版
胴79,80間に向けて印刷用紙Pが給送される。これ
により、多孔性支持板83,多孔性支持板106、メッ
シュスクリーン89、図示しないメッシュスクリーン、
マスタ33、マスタ40及び印刷用紙Pを介してインキ
ローラー95とインキローラー117とが当接し、印刷
用紙Pの両面に印刷画像が転写される。なお、この当接
時において、第2支持部材94が揺動軸102を中心に
揺動することによりインキローラー95が揺動し、軸方
向におけるインキローラー117との当接が均一に行わ
れる。インキローラー95とインキローラー117との
当接状態を図8及び図18に示す。
【0084】両面に印刷画像を転写された印刷用紙Pは
剥離爪67または剥離爪68によって版胴79または版
胴80の外周面上より剥離され、各ガイド板69,70
を通って排紙搬送部材71によって搬送され、排紙トレ
イ72上に排出される。
【0085】印刷後も各版胴79,80は回転を継続す
る。各インキローラー95,117の揺動後、制御手段
169からの指令により各ソレノイド98,120への
通電が断たれ、各ストッパー99,121は、それぞれ
の付勢手段の付勢力により図18に二点鎖線で示す、各
係止棒94c,116cに当接する位置にそれぞれ移動
する。
【0086】そして、版胴79の回転により各カムフォ
ロア95b,95bが各カム部85c,85cの凸部と
再び当接すると、第1支持部材93と第2支持部材94
とが支持軸101を中心に図18の時計回り方向に回動
する。この回動によって係止棒94cとストッパー99
の一端99aとの当接が解除されると、ストッパー99
が図示しない付勢手段の付勢力によって回動して図10
に示す位置に復帰する。
【0087】同様に、版胴80の回転により各カムフォ
ロア117b,117bが各カム部109b,110b
の凸部と再び当接すると、インキローラー支持部材11
6が支持軸122を中心に図18の反時計回り方向に回
動し、係止棒116cとストッパー121の舌片121
cとの当接が解除されることにより、ストッパー121
が引張バネ126,126の付勢力によって回動して図
10に示す位置に復帰する。
【0088】その後、各版胴79,80がホームポジシ
ョンまで回転して停止し、版付動作が完了する。版付動
作が完了して孔版印刷装置1が印刷待機状態となった
後、オペレーターによって試し刷りキー156が押され
ると、版付動作と同様に給紙トレイ24上の最上位の1
枚の印刷用紙Pが給紙コロ25及び分離コロ26,27
によって引き出され、レジストローラー対30にその先
端をくわえ込まれると共に、制御手段169から指令が
送られて各モーター146,147が作動を開始し、各
版胴79,80が高速で回転駆動される。レジストロー
ラー対30は、版付動作と同じタイミングで高速回転し
ている各版胴79,80間に印刷用紙Pを給送する。給
送された印刷用紙Pはその両面に印刷画像を転写され、
剥離爪67または剥離爪68によって版胴79または版
胴80の外周面より剥離された後、排紙搬送部材71に
よって搬送されて排紙トレイ72上に排出される。各版
胴79,80は再びホームポジションに復帰し、試し刷
り動作が完了する。
【0089】この試し刷りによって印刷画像の濃度や位
置を確認し、これらを操作パネル153上の各種キーで
調整して再度試し刷りを行った後、テンキー158で印
刷枚数を表示装置163に置数し、印刷速度設定キー1
61で印刷速度を設定した後に印刷スタートキー155
を押すことにより、給紙部3より印刷用紙Pが連続的に
送られて印刷動作が行われる。
【0090】上述の印刷動作時において、インキ溜まり
96a,インキ溜まり118aのインキ量が減少する
と、センサー170あるいはセンサー171から制御手
段169へ信号が出力される。信号を受けた制御手段1
69が図示しないインキポンプを作動させることによ
り、図示しないインキパックからのインキが支軸82,
105、接続パイプ131,132、インキ供給パイプ
129,130を介してインキ溜まり96aあるいはイ
ンキ溜まり118aに供給される。
【0091】次に、表片面印刷モードが選択された場合
を説明する。1枚の原稿を図示しない原稿受け台にセッ
トし、オペレーターによって製版スタートキー154が
押されると、両面印刷時と同様に、第1排版部6と第2
排版部7とにおいて各版胴79,80の外周面上から使
用済みマスタ167,168を剥離廃棄する排版動作が
行われる。また、画像読取部2では原稿画像の読取動作
が行われる。
【0092】原稿読取動作に並行して製版動作が行われ
る。第1製版部4では両面印刷時と同様に製版動作が行
われ、製版されたマスタ33が版胴79の外周面上に巻
装されるが、第2製版部5では製版動作が行われず、版
胴80の外周面上には未製版のマスタ40が巻装され
る。
【0093】各版胴79,80への給版動作完了後、給
紙部3から1枚の印刷用紙Pが給送されると共に各版胴
79,80が低速で回転を開始する。印刷用紙Pはレジ
ストローラー対30でタイミングを取られた後、各版胴
79,80間に向けて給送される。
【0094】各版胴79,80の回転により各インキロ
ーラー95,117が揺動し、膨出した各多孔性支持板
83,106に印刷用紙Pが挟持されることで、印刷用
紙Pに印刷画像が転写される。このとき、マスタ40が
未製版のため、印刷用紙Pには、その上面側にのみマス
タ33に製版された画像が転写される。上面に印刷画像
を転写された印刷用紙Pは剥離爪67によって版胴79
の外周面より剥離され、排紙搬送部材71によって搬送
されて排紙トレイ72上に排出される。
【0095】各版胴79,80がホームポジションで停
止して版付動作が完了した後、試し刷りキー156が押
されることにより上述と同様に試し刷りが行われ、さら
にその後、印刷スタートキー155が押されることによ
り印刷動作が行われる。
【0096】次に、裏片面印刷モードが選択された場合
を説明する。1枚の原稿を図示しない原稿受け台にセッ
トし、オペレーターによって製版スタートキー154が
押されると、第1排版部6と第2排版部7とにおいて排
版動作が行われ、画像読取部2では原稿画像の読取動作
が行われる。
【0097】原稿読取動作に並行して製版動作が行われ
る。第2製版部5では両面印刷時と同様に製版動作が行
われ、製版されたマスタ40が版胴80の外周面上に巻
装されるが、第1製版部4では製版動作が行われず、版
胴79の外周面上には未製版のマスタ33が巻装され
る。
【0098】各版胴79,80への給版動作完了後、給
紙部3から1枚の印刷用紙Pが給送されると共に各版胴
79,80が低速で回転を開始する。印刷用紙Pはレジ
ストローラー対30でタイミングを取られた後、各版胴
79,80間に向けて給送される。
【0099】各版胴79,80の回転により各インキロ
ーラー95,117が揺動し、膨出した各多孔性支持板
83,106に印刷用紙Pが挟持されることで、印刷用
紙Pに印刷画像が転写される。このとき、マスタ33が
未製版のため、印刷用紙Pには、その下面側にのみマス
タ40に製版された画像が転写される。下面に印刷画像
を転写された印刷用紙Pは剥離爪68によって版胴80
の外周面より剥離され、排紙搬送部材71によって搬送
されて排紙トレイ72上に排出される。
【0100】その後、試し刷りキー156が押されるこ
とにより上述と同様に試し刷りが行われ、さらにその
後、印刷スタートキー155が押されることにより印刷
動作が行われる。この第1の実施例に用いられる制御手
段169のブロック図を図19に示す。
【0101】このように各支軸82,105が固定され
た構成とすることにより、一方の版胴が揺動して他方の
版胴と当接する構造である従来の両面印刷機における、
印刷時において版胴同士の接触により騒音が生じると共
に、回転むらが発生して印刷物の画質が安定しないとい
う不具合の発生を防止することができる。
【0102】また、制御手段169は、非印刷時におい
て、係止棒94c,116cをストッパー99,121
によって係止することで、各インキローラー95,11
7を各多孔性支持板83,106の内周面より離間した
位置で保持させるので、外部のインキパックよりインキ
を供給した後、インキローラーの表面にインキを馴染ま
せる場合等、印刷用紙Pを通紙せずに各版胴79,80
を回転駆動する場合において、各版胴79,80の外周
面上に巻装された製版済みのマスタ33,40の表面を
汚損することが防止でき、印刷時における印刷用紙Pの
非画像部の汚損を防止することができる。
【0103】このように制御手段169が、非印刷時に
おいて各インキローラー95,117を待機位置に保持
し、各多孔性支持板83,106が互いに離間した状態
で、印刷用紙Pを通紙せずに各版胴79,80を回転駆
動する場合には、各版胴79,80の外周面上に巻装さ
れた製版済みのマスタ33,40の表面を汚損すること
が防止でき、印刷時における印刷用紙Pの非画像部の汚
損を防止することができる。
【0104】この第1の実施例では、インキ供給手段8
4とインキ供給手段107とをそれぞれ移動可能な構成
としたが、何れか一方のインキ供給手段を、そのインキ
ローラーの外周面が多孔性支持板の内周面と近接した状
態で固定し、他方のインキ供給手段を移動させることに
より、双方の多孔性支持板を当接可能とした構成とする
こともできる。この場合、移動側のインキ供給手段をイ
ンキ供給手段84と同様に、支軸82あるいは支軸10
5と直交する方向に設けられた揺動軸102と同様な支
軸によって揺動自在な構成とする。
【0105】図20は、第1の実施例の変形例に用いら
れる版胴駆動手段としてのモーター172と、このモー
ター172を用いた場合の駆動力伝達機構を示してい
る。モーター172の出力軸172aには歯付プーリー
173が取り付けられている。
【0106】版胴79の一端側のフランジ85の外側に
は、歯付プーリー137に代えてギヤ174が取り付け
られており、フランジ85の内側であってギヤ87の内
側には、ギヤ87と一体的に回転自在な歯付プーリー1
75が配設されている。また、版胴79の内部には、支
持軸101に代えて、その一端が図8において左側のベ
ース92よりも突出するように配置された支持軸176
が設けられており、その突出端部には大径の歯付プーリ
ー177と小径の歯付プーリー178とが取り付けられ
ている。さらに、図8において左側の支軸95aのカム
フォロア95b取付位置の内側には、歯付プーリー17
9とギヤ180とが固着されており、また、ドクターロ
ーラー96の支軸にはギヤ180と噛合するギヤ181
が固着されている。歯付プーリー175,177間には
タイミングベルト182が、歯付プーリー178,17
9間にはタイミングベルト183がそれぞれ掛け渡され
ている。
【0107】版胴80のフランジ109の外側には、歯
付プーリー144に代えて、ギヤ174と噛合するギヤ
184が取り付けられており、ギヤ184の外側には、
ギヤ184と一体的に回転自在な歯付プーリー185が
配設されている。フランジ109の内側であってギヤ1
11の内側には、ギヤ111と一体的に回転自在なギヤ
186が配設されており、ギヤ186は側板116aに
回転自在に支持されたギヤ187と噛合している。ギヤ
187と同軸上に配設されたギヤ188は、支軸117
aに固着されたギヤ189と噛合しており、ギヤ189
と同軸上に配設されたギヤ190は、ドクターローラー
118の支軸に固着されたギヤ191と噛合している。
また、歯付プーリー173,185間にはタイミングベ
ルト192が掛け渡されている。
【0108】上述の構成により、モーター172の出力
軸172aが図20の反時計回り方向に回転すると、こ
の回転力が歯付プーリー173,185、タイミングベ
ルト192によって伝達され、版胴80が反時計回り方
向に回転する。また、歯付プーリー185と共にギヤ1
86が回転し、この回転力がギヤ187,188,18
9を介してインキローラー117に伝達され、インキロ
ーラー117が反時計回り方向に回転する。インキロー
ラー117が回転すると、その回転力がギヤ190,1
91を介してドクターローラー118に伝達され、ドク
ターローラー118が時計回り方向に回転する。
【0109】さらに、歯付プーリー185と共にギヤ1
84が回転し、この回転力がギヤ174によって伝達さ
れ、版胴79が時計回り方向に回転する。版胴79の回
転により歯付プーリー175が回転し、この回転力が歯
付プーリー177,178,179、タイミングベルト
182,183によって伝達され、インキローラー95
が時計回り方向に回転する。インキローラー95が回転
すると、その回転力がギヤ180,181を介してドク
ターローラー96に伝達され、ドクターローラー96が
反時計回り方向に回転する。
【0110】この構成とすることにより、各版胴79,
80、各インキローラー95,117、各ドクターロー
ラー96,118の回転駆動を1個のモーター172だ
けで行うことができ、構成及び制御の簡易化を図ること
ができると共に、各版胴79,80の周速度を略同速度
とすることにより印刷用紙Pの両面における移動速度が
略同速度となって画像の再現性が向上し、さらに、印刷
用紙Pと接触する各マスタ33,40の速度差が等しく
なり、各マスタ33,40へのしわや伸びの発生を防止
することができる。なお、各部材の回転周速度は、各歯
付プーリー及び各ギヤの直径及び歯数を調整することに
より、最適となるように設定されている。
【0111】図21、図22は、本発明の第2の実施例
に用いられる版胴193,194を示している。この版
胴193,194は、第1の実施例で用いた版胴79,
80と比較すると、支軸82,105に代えてインキ供
給パイプを兼ねた支軸195,196を有する点、歯付
プーリー137,144に代えてギヤ228,229を
有する点、筐体23に取り付けられ、各モーター14
6,147の回転駆動力を各ギヤ228,229に伝達
する図示しない回転力伝達部材を有する点、及び各版胴
193,194が版胴支持部材197に一体的に支持さ
れている点においてのみ相違し、他の構成は同一であ
る。
【0112】各支軸195,196には、その両端部近
傍に凹部195a,195a,196a,196aが形
成されており、各凹部195a,195a,196a,
196aより外側の両端部近傍には、穴部195b,1
95b,196b,196bが設けられている。また、
各支軸195,196には、図示しない回り止め位置決
め部材が設けられている。
【0113】版胴支持部材197は、上版胴支持板19
8,198、上版胴支持側板199,199、下版胴支
持板200,200、下版胴支持側板201,201、
連結板202,202,202,202、取手203か
ら主に構成されている。
【0114】上版胴支持板198,198の中央には、
各凹部195a,195aが係合するU字形状の切欠部
198a,198aが上方に向けて形成され、下版胴支
持板200,200の中央には、各凹部196a,19
6aが係合する切欠部200a,200aが、中央より
一旦右上方に向かった後、右下方に向かう形状に形成さ
れている。上版胴支持板198,198は上版胴支持側
板199,199によって一体的に固着されており、下
版胴支持板200,200は下版胴支持側板201,2
01によって一体的に固着されている。上版胴支持側板
199,199及び下版胴支持側板201,201は、
その上下端部が上版胴支持板198,198及び下版胴
支持板200,200の上下端部より突出する状態でそ
れぞれ取り付けられている。また、一方(印刷装置手前
側)の上版胴支持板198と一方の下版胴支持板20
0、及び他方の上版胴支持板198と他方の下版胴支持
板200とは連結板202,202によってそれぞれ一
体的に連結されている。一方の上版胴支持板198と一
方の下版胴支持板200とを連結する連結板202,2
02には、取手203の端部がそれぞれ取り付けられて
いる。
【0115】筐体23には、版胴支持部材197を移動
自在に支持するレール204,204,204,204
が取り付けられている。レール204は、上版胴支持側
板199,199及び下版胴支持側板201,201の
突出した上下端部を包み込む形状に形成されている。な
お、上版胴支持側板199、下版胴支持側板201、レ
ール204に代えて、抽斗等に用いられるアキュライド
(商品名)を用いてもよい。
【0116】さらに、筐体23の奥には、各版胴19
3,194が筐体23に装着された場合に各支軸19
5,196の端部を検知するセンサー205,206,
207,208が配設されている。各センサー205,
206,207,208は、物体を検知するフィラー2
05a,206a,207a,208aをそれぞれ有し
ており、各フィラーが押されたときに信号を出力する。
各センサー205,206,207,208からの出力
信号は後述する制御手段209に出力される。
【0117】図23は、第2の実施例に用いられる制御
手段209のブロック図を示している。制御手段209
は、第1の実施例で用いられた制御手段169と比較す
ると、センサー205,206,207,208からの
信号を入力される点においてのみ相違している。制御手
段209は、各センサー205,206,207,20
8からの信号が全て入力されたときのみ、孔版印刷装置
1の作動を許容する。
【0118】上記構成に基づき、第2の実施例における
版胴193,194の着脱動作を説明する。筐体23の
前面にある図示しない扉が開かれ、取手203が把持さ
れて版胴支持部材197が図22の右方に引き出され
る。各支軸195,196の後端が筐体23より露出し
た位置において、版胴支持部材197からの各版胴19
3,194の取り外しが行われる。
【0119】取り外しには図24に示す取り外し部材2
10が用いられる。取り外し部材210は、把持部21
0aと先端が略U字形状に形成された脚部210b,2
10bとを一体に有している。各脚部210b,210
bの先端の曲面は各支軸195,196の外周面と一致
しており、その中央には穴部195b,196bと係合
可能な突起210cがそれぞれ形成されている。各脚部
210b,210bの間隔は各穴部195b,195b
及び各穴部196b,196bの間隔と等しくなるよう
に構成されている。
【0120】版胴193を取り外す場合には、取り外し
部材210の把持部210aを把持し、各突起210
c,210cと各穴部195b,195bとを係合させ
て取り外し部材210を上方へ引き上げ、版胴支持部材
197より取り外す。また、版胴194を取り外す場合
には、各突起210c,210cと各穴部196b,1
96bとを係合させて取り外し部材210を右斜め上方
へと引き上げ、その後、切欠部200aに沿って右斜め
下方へとずらすように移動させて取り外す。
【0121】各版胴193,194を版胴支持部材19
7に取り付ける場合には、上述の手順とは逆の手順とな
り、各支軸195,196の各凹部195a,195
a,196a,196aが各切欠部198a,198
a,200a,200aと係合したときに、図示しない
回り止め位置決め部材によって、各支軸195,196
は、各穴部195b,195b,196b,196bが
図21に示す位置(各版胴193,194の外周面上に
設けられた図示しないクランパーが互いに対向する位
置)となるように位置決めされる。
【0122】版胴支持部材197が筐体23の内部に押
し込まれ、各支軸195,196の先端が位置決め部材
134によって位置決めされると、各フィラー205
a,206a,207a,208aが各支軸195,1
96の端部によって押され、各センサー205,20
6,207,208からの信号が制御手段209に出力
されて孔版印刷装置1が待機状態となる。
【0123】上述の構成とすることで、各版胴193,
194の交換によって色換え作業を容易に行うことがで
きる。また、この第2の実施例においても、第1の実施
例と同様に、各版胴193,194の外側にギヤ17
4,184と同様のギヤを設けることにより、同一の駆
動手段によって同期して回転駆動することができる。
【0124】図25、図26は、第3の実施例に用いら
れるプレスローラーユニット211を示している。この
プレスローラーユニット211は、第2の実施例で示し
た版胴194に代えて版胴支持部材197に支持され
る。プレスローラーユニット211は、支軸212、同
形のフランジ213,214、ベース215、プレスロ
ーラー216、プレスローラー支持部材217等から主
に構成されている。
【0125】中実軸である支軸212の両端部近傍に
は、支軸196と同じ位置に凹部212a,212aが
形成されており、各凹部212a,212aより外側の
両端部近傍には、支軸196と同じ位置に穴部212
b,212bが設けられている。また、支軸212の先
端には切欠212cが設けられており、さらに支軸21
2には図示しない回り止め位置決め部材が設けられてい
る。
【0126】支軸212の各凹部212a,212aよ
り内側には、その内側にギヤ218を一体的に有するフ
ランジ213とその内側にギヤ219を一体的に有する
フランジ214とが、軸受220,220を介して回転
自在に設けられている。フランジ213の外側には、軸
受220を介して支軸212に回転自在に支持されたギ
ヤ221が一体的に取り付けられており、各フランジ2
13,214の内周面には、カム部213a,214a
がそれぞれ形成されている。
【0127】各ギヤ218,219の内側にはベース2
15が配設されている。コ字形状を呈する板材からなる
ベース215は、図示しない取付部材によって支軸21
2に固着されている。ベース215には支軸224が回
転自在に支持されており、支軸224の両端には、ギヤ
218と噛合するギヤ225及びギヤ219と噛合する
ギヤ226が取り付けられている。
【0128】ベース215の両側面と各ギヤ218,2
19との間にはプレスローラー支持部材217が配設さ
れている。プレスローラー支持部材217は、く字形状
を呈する支持板217a,217aと、各支持板217
a,217a間を、その一端側において連結する連結棒
217bとから構成されている。プレスローラー支持部
材217は、各支持板217a,217aのそれぞれの
曲折部において、支軸217cによってベース215に
揺動自在に支持されており、各支持板217a,217
aの一端側には、他端をベース215に取り付けられた
引張バネ223,223の一端がそれぞれ取り付けられ
ている。
【0129】各支持板217a,217a間の他端側に
は、少なくともその表面がゴム等の弾性体によって構成
されたプレスローラー216が、支軸216aによって
回転自在に支持されている。支軸216aの両端は各支
持板217a,217aより突出しており、その先端に
は回転自在なカムフォロア222,222がそれぞれ取
り付けられている。カムフォロア222,222の周面
は、引張バネ223,223の付勢力によって各カム部
213a,214aに当接している。
【0130】図27は、第3の実施例に用いられる制御
手段227のブロック図を示している。制御手段227
は、各センサー205,206,207,208からの
信号が全て入力されたときに操作パネル153の印刷モ
ード表示手段166に信号を送り、印刷モード表示手段
166を「両面」に切り換えて孔版印刷装置1に両面印
刷を行わせ、また、センサー207からの信号のみが入
力されなかったときには、印刷モード表示手段166を
「表片面」に切り換えて孔版印刷装置1に片面印刷を行
わせる。この「表片面」印刷時には、製版スタートキー
154が押されても制御手段227からの動作信号が第
2製版部5及び第2排版部7には出力されないようにプ
ログラムされている。さらに、制御手段227は、セン
サー207以外のセンサーからの信号が1つでも入力さ
れなかったときには、孔版印刷装置1の動作を許容せ
ず、製版スタートキー154及び印刷スタートキー15
5からの入力を無効とするようにプログラムされてい
る。
【0131】上記構成に基づき、第3の実施例における
プレスローラーユニット211の着脱動作を図22及び
図28を参照して説明する。筐体23の前面にある図示
しない扉が開かれ、取手203が把持されて版胴支持部
材197が図22の右方に引き出される。各支軸19
5,196の後端が筐体23より露出した位置におい
て、版胴支持部材197からの版胴194の取り外し
が、第2の実施例と同様に行われる。
【0132】版胴194が取り外された後、プレスロー
ラーユニット211が取り付けられる。プレスローラー
ユニット211は、支軸212の各凹部212a,21
2aが各切欠部200a,200aと係合したときに、
図示しない回り止め位置決め部材によって各穴部212
b,212bが図28に示す位置(各カム部213a,
214aの凸部が真上となる位置)となるように位置決
めされる。
【0133】版胴支持部材197が筐体23の内部に押
し込まれ、各支軸195,212の先端が位置決め部材
134によって位置決めされると、各フィラー205
a,206a,208aが押されて各センサー205,
206,208からの信号が制御手段227に出力され
る。なお、このとき、支軸212の先端に設けられた切
欠212cによってフィラー207aが押されず、セン
サー207からの信号が制御手段227に出力されない
ため、孔版印刷装置1は、印刷モード表示手段166が
自動的に「表片面」に切り換えられ、表片面印刷時の動
作プログラムが読み込まれて待機状態となる。
【0134】孔版印刷装置1が待機状態となった後、1
枚の原稿を図示しない原稿受け台にセットして製版スタ
ートキー154が押されると、モーター146が作動し
て版胴193が回転し、版胴193の外周面上に巻装さ
れている使用済みマスタが上排版部材47及び下排版部
材48によって剥離される。版胴193は給版待機位置
まで回転して停止し、排版動作が完了する。このとき、
第2排版部7へは制御手段227からの動作信号が出力
されず、モーター147、上排版部材57、下排版部材
58、圧縮板60は作動しない。また、画像読取部2で
は原稿画像の読取動作が行われる。
【0135】原稿読取動作に並行して、第1製版部4で
は製版動作が行われる。第1製版部4では、第1の実施
例における両面印刷時と同様に製版動作が行われ、製版
されたマスタ33が版胴193の外周面上に巻装され
る。このとき、第2製版部5へは制御手段227からの
動作信号が出力されず、サーマルヘッド42、プラテン
ローラー43、切断手段44、マスタ搬送ローラー対4
5,46は作動しない。
【0136】版胴193への給版動作完了後、給紙部3
から1枚の印刷用紙Pが給送されると共に各モーター1
46,147が作動し、第2の実施例と同様に版胴19
3が低速で回転すると共にギヤ221が版胴193とは
逆方向に回転する。ギヤ221が回転すると一体的に設
けられたギヤ218が回転し、この回転力がギヤ22
5、支軸224、ギヤ226を介してギヤ219に伝達
されることにより、各フランジ213,214が同期し
て回転する。印刷用紙Pはレジストローラー対30でタ
イミングを取られた後、版胴193とプレスローラー2
16との間に向けて給送される。
【0137】版胴193の回転により、その内部では、
第1の実施例と同様にインキローラー95が揺動され、
多孔性支持板83及びメッシュスクリーン89がプレス
ローラー216に向けて膨出する。また、各フランジ2
13,214の回転により各カム部213a,214a
が回転し、その凸部と各カムフォロア222,222と
の当接が解除されることにより、図29に示すように、
プレスローラー216の外周面が、引張バネ223,2
23の付勢力によって各フランジ213,214の外周
面より突出する。この多孔性支持板83及びメッシュス
クリーン89の膨出とプレスローラー216の突出とは
同期して行われる。
【0138】多孔性支持板83、メッシュスクリーン8
9の膨出動作、及びプレスローラー216の突出動作よ
りやや遅れて、レジストローラー対30から印刷用紙P
が給送される。これにより、多孔性支持板83、メッシ
ュスクリーン89、マスタ33、印刷用紙Pを介してイ
ンキローラー95とプレスローラー216とが当接し、
印刷用紙Pに印刷画像が転写される。
【0139】印刷画像を転写された印刷用紙Pは剥離爪
67によって版胴193の外周面上より剥離され、排紙
搬送部材71によって搬送されて排紙トレイ72上に排
出される。
【0140】その後、第1の実施例と同様に各カムフォ
ロア95b,95bが各カム部85c,85cの凸部と
再び当接することにより、インキローラー95が多孔性
支持板83より離間した位置で保持されると共に、各カ
ムフォロア222,222が各カム部213a,214
aの凸部と再び当接することにより、プレスローラー2
16の外周面が各フランジ213,214の外周面より
も内側に収納される。
【0141】インキローラー95が多孔性支持板83よ
り離間した位置で保持されると共にプレスローラー21
6が収納されるのと略同時に、各モーター146,14
7の作動が停止されて版付動作が完了する。この後、オ
ペレーターによって試し刷りキー156あるいは印刷ス
タートキー155が押されると、第1の実施例と同様に
試し刷りあるいは印刷が行われる。
【0142】上述の構成とすることにより、片面印刷時
において未製版のマスタを使用せずとも印刷を行うこと
ができ、コストダウンを図ることができる。
【0143】上記実施例では、各フランジ213,21
4の外周面より突出する位置に移動自在に配設されたプ
レスローラー216を有するプレスローラーユニット2
11を用いたが、各フランジの外周面より突出した位置
に固定配置された回転自在なプレスローラーを有するプ
レスローラーユニットを用いてもよい。
【0144】また、第3の実施例では揺動自在なインキ
ローラー95を有する版胴193を用いる構成とした
が、揺動不可の通常のインキローラーを有する版胴を用
いることもできる。
【0145】さらに、この第3の実施例においても、プ
レスローラーユニット211に代えて版胴194が装着
される場合に、各版胴193,194の外側にギヤ17
4,184と同様のギヤを設けることにより、同一の駆
動手段によって同期して回転駆動することができる。ま
た、この場合、プレスローラーユニット211のフラン
ジ213の外側に、ギヤ221に代えてギヤ184と同
様のギヤを設けるように構成してもよい。
【0146】上記各実施例では、図1に実線で示すよう
に、待機位置における各インキローラーG,Hの外周面
を対応するマスタ支持板C,Dの内周面に近接させた構
成としたが、図2に示すように、各インキローラーG,
Hの外周面をマスタ支持板C,Dの内周面に当接させた
構成、あるいは図3に示すように、各インキローラー
G,Hの外周面をマスタ支持板C,Dの内周面に圧接さ
せた構成を採用してもよい。
【0147】また、上記各実施例における孔版印刷装置
では、各版胴から使用済みのマスタを排版した後、各マ
スタ支持板を互いに接触させながら各版胴を回転させる
ことが可能なことから、各マスタ支持板の表面のインキ
層の状態を均一化することができ、孔版印刷装置を長期
間放置後でも1枚目から鮮明な画像の印刷物を得ること
ができる。
【0148】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、制御手段
が何れか一方のインキローラーを待機位置より作動位置
へと移動させ、第1または第2のマスタ支持板を膨出さ
せることにより印刷用紙を介して互いに圧接させるの
で、両面印刷時において版胴同士の接触により生じる騒
音を防止することができると共に回転むらによる画質不
良の発生を防止することができる。また、制御手段が、
非印刷時において各インキローラーを待機位置に保持し
各マスタ支持板が互いに離間した状態で、印刷用紙を通
紙せずに各版胴を回転駆動する場合には、各版胴の外周
面上に巻装された製版済みのマスタの表面を汚損するこ
とが防止でき、印刷時における印刷用紙の非画像部の汚
損を防止することができる。
【0149】請求項2記載の発明によれば、制御手段が
第1及び第2のインキローラーを待機位置より作動位置
へとそれぞれ移動させ、第1及び第2のマスタ支持板を
それぞれ膨出させることにより印刷用紙を介して互いに
圧接させるので、両面印刷時において版胴同士の接触に
より生じる騒音を防止することができると共に回転むら
による画質不良の発生を防止することができる。また、
制御手段が、非印刷時において各インキローラーを待機
位置に保持し各マスタ支持板が互いに離間した状態で、
印刷用紙を通紙せずに各版胴を回転駆動する場合には、
各版胴の外周面上に巻装された製版済みのマスタの表面
を汚損することが防止でき、印刷時における印刷用紙の
非画像部の汚損を防止することができる。
【0150】請求項3記載の発明によれば、制御手段が
何れか一方のインキローラーを待機位置より作動位置へ
と移動させ、第1または第2のマスタ支持板を膨出させ
ることにより印刷用紙を介して互いに圧接させるので、
両面印刷時において版胴同士の接触により生じる騒音を
防止することができると共に回転むらによる画質不良の
発生を防止することができる。また、非印刷時において
各インキローラーを各マスタ支持板の内周面から離間し
た状態で保持する場合には、印刷用紙を通紙せずに各版
胴を回転駆動するときに各版胴の外周面上に巻装された
製版済みのマスタの表面を汚損することが防止でき、印
刷時における印刷用紙の非画像部の汚損を防止すること
ができる。
【0151】請求項4記載の発明によれば、第1及び第
2の版胴が版胴支持部材に支持されているので、印刷時
における色換え作業を容易に行うことができる。
【0152】請求項5記載の発明によれば、制御手段に
より、版胴支持部材にプレスローラーユニットが装着さ
れたときには片面印刷が行われ、版胴支持部材に第1及
び第2の版胴が装着されたときには両面印刷が行われる
ので、片面印刷時において未製版のマスタを使用せずと
も印刷を行うことができコストダウンを図ることができ
ると共に、両面印刷時において版胴同士の接触により生
じる騒音を防止することができ、さらに、回転むらによ
る画質不良の発生を防止することができる。また、制御
手段が、非印刷時において各インキローラーを待機位置
に保持し各マスタ支持板が互いに離間した状態で、印刷
用紙を通紙せずに各版胴を回転駆動する場合には、各版
胴の外周面上に巻装された製版済みのマスタの表面を汚
損することが防止でき、印刷時における印刷用紙の非画
像部の汚損を防止することができる。
【0153】請求項6記載の発明によれば、第1の製版
手段、第1のマスタ搬送手段、第2の製版手段、第2の
マスタ搬送手段を具備しているので、製版と両面印刷と
を連続的に行うことができる。
【0154】請求項7記載の発明によれば、制御手段が
一方の版胴に対応する製版手段及びマスタ搬送手段の作
動をそれぞれ停止させるので、製版時における製版不良
を防止することができる。
【0155】請求項8記載の発明によれば、第1及び第
2のインキローラーはその両端をインキローラー支持部
材にそれぞれ回転自在に支持され、このインキローラー
支持部材の一方は、支持するインキローラーの回転中心
線と第1または第2の版胴の半径とを含む平面内におい
てこのインキローラーが揺動自在となるように、その中
央部を第1または第2のインキ供給手段に支持されてい
るので、回転中心線方向における各インキローラーの当
接が均一に行われ、印刷用紙の両面に均一な画像を同時
に形成することができる。
【0156】請求項9記載の発明によれば、第1及び第
2の版胴が同一の駆動手段で同期して回転駆動されるの
で、印刷用紙の両面における各版胴外周面の移動速度が
略同速度となり画像の再現性が向上すると共に、印刷用
紙と接触する各マスタの速度差が等しくなり、マスタへ
のしわや伸びの発生を防止することができる。また、印
刷装置の構成及び制御を簡易化することができる。
【0157】請求項10記載の発明によれば、第1及び
第2のインキ供給手段が第1及び第2のインキ量検知手
段と第1及び第2のインキ供給部材とを具備しているの
で、第1及び第2のインキ供給手段のそれぞれにおいて
一定量のインキが確保され、印刷時においてかすれや滲
みのない良好な印刷物を得ることができる。
【0158】請求項11記載の発明によれば、第1及び
第2のマスタ支持板が金属製の多孔性薄板から構成され
ているので、印刷時における変形や破損を防止すること
ができ、印刷装置の耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す印刷部要部の概略側
面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す印刷部要部の概略側
面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示す印刷部要部の概略側
面図である。
【図4】本発明の第1の実施例を採用した孔版印刷装置
の概略側面図である。
【図5】本発明の第1の実施例に用いられる版胴を示す
斜視図である。
【図6】本発明の第1の実施例に用いられるフランジの
正面図である。
【図7】本発明の第1の実施例に用いられるフランジの
側面図である。
【図8】本発明の第1の実施例における印刷部要部を示
す部分断面図である。
【図9】本発明の第1の実施例に用いられる版胴を示す
斜視図である。
【図10】本発明の第1の実施例における非印刷時の印
刷部要部を示す側面図である。
【図11】本発明の第1ないし第3の実施例に用いられ
る第1支持部材を示す斜視図である。
【図12】本発明の第1ないし第3の実施例に用いられ
るベースを示す斜視図である。
【図13】本発明の第1ないし第3の実施例に用いられ
るストッパーを示す斜視図である。
【図14】本発明の第1ないし第3の実施例に用いられ
るインキ供給パイプを示す斜視図である。
【図15】本発明の第1ないし第3の実施例に用いられ
るインキ供給パイプを示す斜視図である。
【図16】本発明の第1の実施例に用いられる版胴駆動
手段を説明する概略図である。
【図17】本発明の第1ないし第3の実施例に用いられ
る操作パネルを示す図である。
【図18】本発明の第1の実施例における印刷時の印刷
部要部を示す側面図である。
【図19】本発明の第1の実施例に用いられる制御手段
のブロック図である。
【図20】本発明の第1の実施例の変形例に用いられる
版胴駆動手段を説明する概略図である。
【図21】本発明の第2の実施例に用いられる版胴及び
版胴支持部材の側面図である。
【図22】本発明の第2の実施例に用いられる版胴及び
版胴支持部材の断面図である。
【図23】本発明の第2の実施例に用いられる制御手段
のブロック図である。
【図24】本発明の第2及び第3の実施例に用いられる
取り外し部材を示す斜視図である。
【図25】本発明の第3の実施例における非印刷時のプ
レスローラーユニットを示す部分断面正面図である。
【図26】本発明の第3の実施例における非印刷時のプ
レスローラーユニットを示す側断面図である。
【図27】本発明の第3の実施例に用いられる制御手段
のブロック図である。
【図28】本発明の第3の実施例における非印刷時の印
刷部要部を示す正面図である。
【図29】本発明の第3の実施例における印刷時のプレ
スローラーユニットを示す側断面図である。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置 33,40 マスタ 38,39 第1のマスタ搬送手段(マスタ搬送ロー
ラー対) 45,46 第2のマスタ搬送手段(マスタ搬送ロー
ラー対) 79,193 第1の版胴 80,194 第2の版胴 81,172 版胴駆動手段(モーター) 83 第1のマスタ支持板(多孔性支持板) 84 第1のインキ供給手段 91 第1のインキローラー移動手段 94 インキローラー支持部材(第2支持部材) 95 第1のインキローラー 106 第2のマスタ支持板(多孔性支持板) 107 第2のインキ供給手段 108 第2のインキローラー移動手段 116 インキローラー支持部材 117 第2のインキローラー 165 印刷モード切換手段(印刷モード切換キー) 169,209,227 制御手段 170,171 インキ量検知手段(センサー) 197 版胴支持部材 211 プレスローラーユニット 216 プレスローラー P 印刷用紙

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓性を有する第1のマスタ支持板を具備
    する第1の版胴と、 可撓性を有する第2のマスタ支持板を具備し、第1の版
    胴にその周面を近接させて配設された第2の版胴と、 第1の版胴の内部に設けられた、第1のマスタ支持板の
    内周面に圧接して回転可能な第1のインキローラーを有
    する第1のインキ供給手段と、 第2の版胴の内部に設けられた、第2のマスタ支持板の
    内周面に圧接して回転可能な第2のインキローラーを有
    する第2のインキ供給手段とを具備する孔版印刷装置で
    あって、 第1または第2のインキローラーは、第1または第2の
    インキ供給手段に、第1及び第2のマスタ支持板を互い
    に接触させない待機位置と、第1または第2のマスタ支
    持板を膨出させ第1及び第2のマスタ支持板を互いに圧
    接させる作動位置とに選択的に移動自在に支持され、 第1の版胴と第2の版胴との間に印刷用紙が通紙された
    印刷時において、前記少なくとも一方のインキローラー
    を前記待機位置より前記作動位置へと移動させ、第1ま
    たは第2のマスタ支持板を膨出させることにより、第1
    及び第2のマスタ支持板を前記印刷用紙を介して互いに
    圧接させる制御手段を具備することを特徴とする孔版印
    刷装置。
  2. 【請求項2】可撓性を有する第1のマスタ支持板を具備
    する第1の版胴と、 可撓性を有する第2のマスタ支持板を具備し、第1の版
    胴にその周面を近接させて配設された第2の版胴と、 第1の版胴の内部に設けられ、第1のマスタ支持板を第
    2のマスタ支持板に接触させない第1の待機位置と、第
    1のマスタ支持板を膨出させ第1のマスタ支持板を第2
    のマスタ支持板に圧接させる第1の作動位置とを選択的
    に占める第1のインキローラーを有し、第1の版胴にイ
    ンキを供給する第1のインキ供給手段と、 第2の版胴の内部に設けられ、第2のマスタ支持板を第
    1のマスタ支持板に接触させない第2の待機位置と、第
    2のマスタ支持板を膨出させ第2のマスタ支持板を第1
    のマスタ支持板に圧接させる第2の作動位置とを選択的
    に占める、第1のインキローラーと対向する第2のイン
    キローラーを有し、第2の版胴にインキを供給する第2
    のインキ供給手段と、 第1のインキローラーを第1の待機位置より第1の作動
    位置に移動させる第1のインキローラー移動手段と、 第2のインキローラーを第2の待機位置より第2の作動
    位置に移動させる第2のインキローラー移動手段と、 第1の版胴と第2の版胴との間に印刷用紙が通紙された
    印刷時において、第1及び第2のインキローラー移動手
    段を作動させて第1及び第2のインキローラーを第1及
    び第2の作動位置にそれぞれ移動させ、第1及び第2の
    マスタ支持板をそれぞれ膨出させることにより、第1及
    び第2のマスタ支持板を前記印刷用紙を介して互いに圧
    接させる制御手段とを具備することを特徴とする孔版印
    刷装置。
  3. 【請求項3】可撓性を有する第1のマスタ支持板を具備
    する第1の版胴と、 可撓性を有する第2のマスタ支持板を具備し、第1の版
    胴にその周面を近接させて配設された第2の版胴と、 第1の版胴の内部に設けられた、第1のマスタ支持板の
    内周面に圧接して回転可能な第1のインキローラーを有
    する第1のインキ供給手段と、 第2の版胴の内部に設けられた、第2のマスタ支持板の
    内周面に圧接して回転可能な第2のインキローラーを有
    する第2のインキ供給手段とを具備する孔版印刷装置で
    あって、 第1または第2のインキローラーの何れか一方は、第1
    または第2のインキ供給手段に、第1または第2のマス
    タ支持板の内周面より離れる待機位置と該内周面に圧接
    する作動位置とに移動自在に支持され、 第1の版胴と第2の版胴との間に印刷用紙が通紙された
    印刷時において、前記一方のインキローラーを前記待機
    位置より前記作動位置へと移動させ、第1または第2の
    マスタ支持板を膨出させることにより、第1及び第2の
    マスタ支持板を前記印刷用紙を介して互いに圧接させる
    制御手段を具備することを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 【請求項4】第1及び第2の版胴は、孔版印刷装置本体
    に着脱自在な版胴支持部材に支持されていることを特徴
    とする請求項1、請求項2または請求項3記載の孔版印
    刷装置。
  5. 【請求項5】可撓性を有する第1のマスタ支持板を具備
    する第1の版胴と、 可撓性を有する第2のマスタ支持板を具備し、第1の版
    胴にその周面を近接させて配設された第2の版胴と、 第1の版胴の内部に設けられ、第1のマスタ支持板を第
    2のマスタ支持板に接触させない第1の待機位置と、第
    1のマスタ支持板を膨出させ第1のマスタ支持板を第2
    のマスタ支持板に圧接させる第1の作動位置とを選択的
    に占める第1のインキローラーを有し、第1の版胴にイ
    ンキを供給する第1のインキ供給手段と、 第2の版胴の内部に設けられ、第2のマスタ支持板を第
    1のマスタ支持板に接触させない第2の待機位置と、第
    2のマスタ支持板を膨出させ第2のマスタ支持板を第1
    のマスタ支持板に圧接させる第2の作動位置とを選択的
    に占める、第1のインキローラーと対向する第2のイン
    キローラーを有し、第2の版胴にインキを供給する第2
    のインキ供給手段と、 第1のインキローラーを第1の待機位置より第1の作動
    位置に移動させる第1のインキローラー移動手段と、 第2のインキローラーを第2の待機位置より第2の作動
    位置に移動させる第2のインキローラー移動手段と、 第1の版胴と第2の版胴とをそれぞれ回転自在に支持
    し、少なくとも一方の版胴を着脱自在に支持すると共
    に、前記一方の版胴に代えてプレスローラーを有するプ
    レスローラーユニットを着脱可能である、孔版印刷装置
    本体に対して着脱自在な版胴支持部材と、 前記版胴支持部材に前記プレスローラーユニットが装着
    されたときには印刷モードを片面印刷モードに、前記版
    胴支持部材に第1及び第2の版胴が装着されたときには
    印刷モードを両面印刷モードに切り換える印刷モード切
    換手段と、 前記片面印刷モードが選択された場合には、他方の版胴
    と前記プレスローラーとの間に印刷用紙が通紙された片
    面印刷時において、前記他方の版胴のインキローラー移
    動手段を作動させることにより前記他方の版胴のインキ
    ローラーをその作動位置に移動させ、前記他方の版胴の
    マスタ支持板を膨出させることにより前記他方の版胴の
    マスタ支持板と前記プレスローラーとを前記印刷用紙を
    介して圧接させ、前記両面印刷モードが選択された場合
    には、第1の版胴と第2の版胴との間に印刷用紙が通紙
    された両面印刷時において、第1及び第2のインキロー
    ラー移動手段を作動させて第1及び第2のインキローラ
    ーを第1及び第2の作動位置にそれぞれ移動させ、第1
    及び第2のマスタ支持板をそれぞれ膨出させることによ
    り、第1及び第2のマスタ支持板を前記印刷用紙を介し
    て互いに圧接させる制御手段とを具備することを特徴と
    する孔版印刷装置。
  6. 【請求項6】第1の版胴に巻装されるマスタを製版する
    第1の製版手段と、第1の製版手段による製版済みマス
    タを第1の版胴に向けて搬送する第1のマスタ搬送手段
    と、第2の版胴に巻装されるマスタを製版する第2の製
    版手段と、第2の製版手段による製版済みマスタを第2
    の版胴に向けて搬送する第2のマスタ搬送手段とを具備
    することを特徴とする請求項1ないし請求項5のうちの
    何れか1つに記載の孔版印刷装置。
  7. 【請求項7】第1の版胴に巻装されるマスタを製版する
    第1の製版手段と、第1の製版手段による製版済みマス
    タを第1の版胴に向けて搬送する第1のマスタ搬送手段
    と、第2の版胴に巻装されるマスタを製版する第2の製
    版手段と、第2の製版手段による製版済みマスタを第2
    の版胴に向けて搬送する第2のマスタ搬送手段とを具備
    し、前記印刷モードが片面印刷モードの場合には、前記
    制御手段は前記一方の版胴に対応する製版手段及びマス
    タ搬送手段の作動をそれぞれ停止させることを特徴とす
    る請求項5記載の孔版印刷装置。
  8. 【請求項8】第1及び第2のインキローラーは、その両
    端をインキローラー支持部材にそれぞれ回転自在に支持
    されており、前記インキローラー支持部材の一方は、支
    持するインキローラーの回転中心線と第1または第2の
    版胴の半径とを含む平面内において該インキローラーが
    揺動自在となるように、その中央部を第1または第2の
    インキ供給手段に支持されていることを特徴とする請求
    項1ないし請求項7のうちの何れか1つに記載の孔版印
    刷装置。
  9. 【請求項9】第1及び第2の版胴は、同一の駆動手段で
    同期して回転駆動されることを特徴とする請求項1ない
    し請求項8のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置。
  10. 【請求項10】第1及び第2のインキ供給手段は、それ
    ぞれの内部のインキ量を検知する第1及び第2のインキ
    量検知手段と、それぞれの内部にインキを供給する第1
    及び第2のインキ供給部材とを具備し、前記各制御手段
    は第1及び第2のインキ量検知手段からの検知信号に基
    づいて第1及び第2のインキ供給部材を作動させること
    を特徴とする請求項1ないし請求項9のうちの何れか1
    つに記載の孔版印刷装置。
  11. 【請求項11】第1及び第2のマスタ支持板は、金属製
    の多孔性薄板であることを特徴とする請求項1ないし請
    求項10のうちの何れか1つに記載の孔版印刷装置。
JP15493797A 1996-07-02 1997-06-12 孔版印刷装置 Pending JPH111057A (ja)

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JP8-172571 1996-07-02
JP17257196 1996-07-02
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JP9694797 1997-04-15
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007112111A (ja) * 2005-09-21 2007-05-10 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007112111A (ja) * 2005-09-21 2007-05-10 Tohoku Ricoh Co Ltd 孔版印刷装置

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