JPH11105679A - 洗車装置 - Google Patents
洗車装置Info
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- JPH11105679A JPH11105679A JP28762597A JP28762597A JPH11105679A JP H11105679 A JPH11105679 A JP H11105679A JP 28762597 A JP28762597 A JP 28762597A JP 28762597 A JP28762597 A JP 28762597A JP H11105679 A JPH11105679 A JP H11105679A
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- water supply
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 洗車装置の凍結防止を低コストで行う。
【解決手段】 洗車装置Aの給水ホース6に凍結防止装
置Bを接続し、ポンプの停止時に凍結防止装置のリザー
バータンク12に蓄えられた高圧エアを加熱してから高
圧ポンプ4の下流側の給水ホースに供給して、残留水を
噴射ノズル7から排出させる。高圧エアのノズルからの
放出の際には、断熱膨張による温度低下が生じるが、高
圧エアの噴射を短時間とすることにより凍結するまでに
は至らないようにしてある。その後少量の加熱されたエ
アを継続的にノズルより放出し、ノズルからエアを噴射
する際の断熱膨張による温度低下を防止して常にノズル
孔の凍結による閉塞を防ぐようにしてある。
置Bを接続し、ポンプの停止時に凍結防止装置のリザー
バータンク12に蓄えられた高圧エアを加熱してから高
圧ポンプ4の下流側の給水ホースに供給して、残留水を
噴射ノズル7から排出させる。高圧エアのノズルからの
放出の際には、断熱膨張による温度低下が生じるが、高
圧エアの噴射を短時間とすることにより凍結するまでに
は至らないようにしてある。その後少量の加熱されたエ
アを継続的にノズルより放出し、ノズルからエアを噴射
する際の断熱膨張による温度低下を防止して常にノズル
孔の凍結による閉塞を防ぐようにしてある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給水ホース内及び
噴射ノズルの凍結を防止するための凍結防止手段を備え
た洗車装置に関するものである。
噴射ノズルの凍結を防止するための凍結防止手段を備え
た洗車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】洗車機には、洗浄水の噴射ノズルの具備
が必須となっているが、この噴射ノズルは手持ち式のも
のと、自動洗車機の上面処理装置等に付属させてある自
動式のものとがある。いずれの場合にも噴射ノズルへの
洗浄水の供給は給水タンクに貯水された水を高圧ポンプ
によって加圧し、給水ホースを通して噴射ノズルから噴
射させるようにしてある。
が必須となっているが、この噴射ノズルは手持ち式のも
のと、自動洗車機の上面処理装置等に付属させてある自
動式のものとがある。いずれの場合にも噴射ノズルへの
洗浄水の供給は給水タンクに貯水された水を高圧ポンプ
によって加圧し、給水ホースを通して噴射ノズルから噴
射させるようにしてある。
【0003】ところで寒冷地においては、給水ホースや
ノズルが残留水の凍結により洗車機が使用不能となるこ
とがあることから、これを防止するために種々の凍結防
止手段が採用されている。このような凍結防止手段の例
としては次のようなものがある。
ノズルが残留水の凍結により洗車機が使用不能となるこ
とがあることから、これを防止するために種々の凍結防
止手段が採用されている。このような凍結防止手段の例
としては次のようなものがある。
【0004】その第1例として、高圧ポンプの停止中は
常時、給水ホース及び噴射ノズルに少量の水を流してお
く。その第2例として、給水ホースの周りをヒーターで
囲んでホース内の残留水の温度低下を妨げる。その第3
例として、給水ホースの基部にエアパイプを接続し、高
圧ポンプの停止後に高圧エアによって残留水を噴射ノズ
ルから排水させている。
常時、給水ホース及び噴射ノズルに少量の水を流してお
く。その第2例として、給水ホースの周りをヒーターで
囲んでホース内の残留水の温度低下を妨げる。その第3
例として、給水ホースの基部にエアパイプを接続し、高
圧ポンプの停止後に高圧エアによって残留水を噴射ノズ
ルから排水させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の内、第
1例は水の消費量が多くなることから経費が高くなり、
さらには水資源の無駄使いとなる問題がある。
1例は水の消費量が多くなることから経費が高くなり、
さらには水資源の無駄使いとなる問題がある。
【0006】第2例は、ヒーターを給水ホースの周りに
巻き付けると、ホースが変形しにくく、かつヒーターが
他の物体と接触して損傷し易くなるため、ホースの移動
性を低下させる。このため、このようなヒーターは固定
された範囲のホースについては設置可能であるが、移動
・変形の激しい噴射ノズル近傍に設けることには向かな
い。残留水の凍結が問題になるのは主に噴射ノズル及び
その近辺であることからすれば、このようなヒーターの
設置は費用効果の面からも推奨できない問題がある。
巻き付けると、ホースが変形しにくく、かつヒーターが
他の物体と接触して損傷し易くなるため、ホースの移動
性を低下させる。このため、このようなヒーターは固定
された範囲のホースについては設置可能であるが、移動
・変形の激しい噴射ノズル近傍に設けることには向かな
い。残留水の凍結が問題になるのは主に噴射ノズル及び
その近辺であることからすれば、このようなヒーターの
設置は費用効果の面からも推奨できない問題がある。
【0007】これに対し第3例は、噴射ノズル及びその
近辺の残留水を排除するようにしてある点で凍結防止機
能を向上させるものである。しかし、これは高圧エアが
噴射ノズルから噴出される際に断熱膨張することにより
ノズル部が冷却され、ノズル孔の凍結を助長して、洗車
機を使用不能とする事態が生じる問題がある。これは、
高圧エアが噴射ノズルから大気中に放出される際に急激
に膨張するために温度低下が生じることに起因するもの
である。
近辺の残留水を排除するようにしてある点で凍結防止機
能を向上させるものである。しかし、これは高圧エアが
噴射ノズルから噴出される際に断熱膨張することにより
ノズル部が冷却され、ノズル孔の凍結を助長して、洗車
機を使用不能とする事態が生じる問題がある。これは、
高圧エアが噴射ノズルから大気中に放出される際に急激
に膨張するために温度低下が生じることに起因するもの
である。
【0008】そこで本発明の目的は、製造コスト及びラ
ンニングコストが安い凍結防止装置を備えることにより
洗車装置を常時使用可能状態に維持することにある。
ンニングコストが安い凍結防止装置を備えることにより
洗車装置を常時使用可能状態に維持することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の洗車装置は、高圧ポンプの下流側の給水
ホースに高圧エアを供給することによって給水ホース内
の残留水を排水した後に、加熱されたエアを少量ずつ継
続的に放出するようにした凍結防止装置を接続してあ
る。
めに、本発明の洗車装置は、高圧ポンプの下流側の給水
ホースに高圧エアを供給することによって給水ホース内
の残留水を排水した後に、加熱されたエアを少量ずつ継
続的に放出するようにした凍結防止装置を接続してあ
る。
【0010】凍結防止装置は、コンプレッサーから供給
される圧縮エアをリザーバータンクに貯留しておき、給
水用の高圧ポンプが停止すると、リザーバータンク内に
貯留されているエアがエア管路を通って給水ホースに流
れ込むようにしてある。コンプレッサーからリザーバー
タンクに至るエア管路上にはエアを加熱する加熱手段が
設けてある。リザーバータンク内のエアが出尽くした後
は、コンプレッサーから供給される適量のエアを加熱可
能としてある。このように加熱されたエアは、断熱膨張
による温度低下を極力少なくしてエアを給水ホース内に
供給し、その後の噴射ノズル等の凍結を防止可能として
ある。
される圧縮エアをリザーバータンクに貯留しておき、給
水用の高圧ポンプが停止すると、リザーバータンク内に
貯留されているエアがエア管路を通って給水ホースに流
れ込むようにしてある。コンプレッサーからリザーバー
タンクに至るエア管路上にはエアを加熱する加熱手段が
設けてある。リザーバータンク内のエアが出尽くした後
は、コンプレッサーから供給される適量のエアを加熱可
能としてある。このように加熱されたエアは、断熱膨張
による温度低下を極力少なくしてエアを給水ホース内に
供給し、その後の噴射ノズル等の凍結を防止可能として
ある。
【0011】他の手段では、リザーバータンクをホース
を分岐させてなるバイパスエア管路上に設け、このバイ
パスエア管路に第2の制御弁を設け、給水ポンプに連動
してこれが開閉し、リザーバータンクに常時エアを貯留
可能としてある。これにより短時間内に高圧ポンプがオ
ン・オフを繰り返すような場合にも、コンプレッサーか
ら供給される高圧エアが元圧のまま直接リザーバータン
ク内のエアを所定の圧力に保ち、エアによる給水ホース
内の排水が常時可能となる。
を分岐させてなるバイパスエア管路上に設け、このバイ
パスエア管路に第2の制御弁を設け、給水ポンプに連動
してこれが開閉し、リザーバータンクに常時エアを貯留
可能としてある。これにより短時間内に高圧ポンプがオ
ン・オフを繰り返すような場合にも、コンプレッサーか
ら供給される高圧エアが元圧のまま直接リザーバータン
ク内のエアを所定の圧力に保ち、エアによる給水ホース
内の排水が常時可能となる。
【0012】また、別の手段では、リザーバータンクに
代えてエア管路にエアの貯留を行う管路リザーバーを設
け、さらにこの管路リザーバーを加熱手段によって加熱
するようにしてある。この手段では凍結防止装置の構成
が簡単化し、エアを静止かつ高圧状態で加熱するため加
熱効率がよくなるとともに、製造コスト及びランニング
コストを引き下げることができる。
代えてエア管路にエアの貯留を行う管路リザーバーを設
け、さらにこの管路リザーバーを加熱手段によって加熱
するようにしてある。この手段では凍結防止装置の構成
が簡単化し、エアを静止かつ高圧状態で加熱するため加
熱効率がよくなるとともに、製造コスト及びランニング
コストを引き下げることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に発明の実施の形態例について
図面を参照して説明する。本発明は、手持ち式の洗車装
置にも、あるいは自動式の洗車装置にも適用可能である
が、ここでは手持ち式のノズルを備えた洗車装置に適用
したものについて説明する。
図面を参照して説明する。本発明は、手持ち式の洗車装
置にも、あるいは自動式の洗車装置にも適用可能である
が、ここでは手持ち式のノズルを備えた洗車装置に適用
したものについて説明する。
【0014】給水タンク1には、外部水源2から供給さ
れた洗浄水Wが貯水されている。給水タンク1に接続さ
れた給水ホースのうち基部の部分である固定ホース3の
中間位置には、洗浄水を高圧化して噴射ノズルに供給す
る高圧ポンプ4が設けてある。高圧ポンプ4は、制御装
置(図示略)らの出力信号によって始動及び停止可能と
してある。
れた洗浄水Wが貯水されている。給水タンク1に接続さ
れた給水ホースのうち基部の部分である固定ホース3の
中間位置には、洗浄水を高圧化して噴射ノズルに供給す
る高圧ポンプ4が設けてある。高圧ポンプ4は、制御装
置(図示略)らの出力信号によって始動及び停止可能と
してある。
【0015】高圧ポンプ4の上流側には高圧ポンプ停止
時におけるエアが、高圧ポンプあるいはタンク側への逆
流を防止可能とする逆止弁5が設けてある。高圧ポンプ
4の下流側に位置する給水ホース6は、作業中に移動自
在とするために可撓ホースを採用してあり、この可撓ホ
ースの先端部には、手持ち式の噴射ノズル7が取り付け
てある。
時におけるエアが、高圧ポンプあるいはタンク側への逆
流を防止可能とする逆止弁5が設けてある。高圧ポンプ
4の下流側に位置する給水ホース6は、作業中に移動自
在とするために可撓ホースを採用してあり、この可撓ホ
ースの先端部には、手持ち式の噴射ノズル7が取り付け
てある。
【0016】凍結防止手段Bは、以下のように構成され
ている。コンプレッサー8に接続されたエア管路9の先
端が、高圧ポンプ4の下流側に接続されている可撓ホー
ス6に接続してある。コンプレッサー8に接続されたエ
ア管路9には、コンプレッサーからのエアの供給を制御
する制御弁としての電磁弁10が設けてある。電磁弁1
0の下流側には、流量調整バルブ11が設けてあり、コ
ンプレッサー8からのエアの供給量を調整可能としてあ
る。
ている。コンプレッサー8に接続されたエア管路9の先
端が、高圧ポンプ4の下流側に接続されている可撓ホー
ス6に接続してある。コンプレッサー8に接続されたエ
ア管路9には、コンプレッサーからのエアの供給を制御
する制御弁としての電磁弁10が設けてある。電磁弁1
0の下流側には、流量調整バルブ11が設けてあり、コ
ンプレッサー8からのエアの供給量を調整可能としてあ
る。
【0017】流量調整バルブ11の下流側管路には、ニ
クロム線などの加熱用コイルを、管路の一定範囲長の周
囲を取り囲むように設けたものからなる加熱手段13が
設けてある。加熱手段13は、エアがこれを通過する時
のみ電源をオンとするように制御されており、これによ
りここを通過するエアを加熱可能としてある。
クロム線などの加熱用コイルを、管路の一定範囲長の周
囲を取り囲むように設けたものからなる加熱手段13が
設けてある。加熱手段13は、エアがこれを通過する時
のみ電源をオンとするように制御されており、これによ
りここを通過するエアを加熱可能としてある。
【0018】加熱手段13の下流側管路には、コンプレ
ッサーの供給圧力と同じ圧力になるまでエアを蓄え、高
圧ポンプ4が停止したときに可撓ホース6に短時間に多
量のエアを供給可能とするリザーバータンク12が設け
てある。リザーバータンク12には、安全弁12aが設
けてあり、タンクから放出されるエアの圧力を規定値以
下に保持するようにしてあるリザーバータンク12の下
流側かつ可撓ホース6との接続部との間には、逆止弁1
4が設けてあり、可撓ホース6内の圧力がエア管路9の
圧力よりも高い時には、可撓ホースからエア管路内に洗
浄水が流入しないようにしてある。
ッサーの供給圧力と同じ圧力になるまでエアを蓄え、高
圧ポンプ4が停止したときに可撓ホース6に短時間に多
量のエアを供給可能とするリザーバータンク12が設け
てある。リザーバータンク12には、安全弁12aが設
けてあり、タンクから放出されるエアの圧力を規定値以
下に保持するようにしてあるリザーバータンク12の下
流側かつ可撓ホース6との接続部との間には、逆止弁1
4が設けてあり、可撓ホース6内の圧力がエア管路9の
圧力よりも高い時には、可撓ホースからエア管路内に洗
浄水が流入しないようにしてある。
【0019】次に上記の実施の形態例の動作を説明す
る。本発明は、凍結のおそれのない期間については使用
されないものであるため、この期間は洗浄装置Aのみが
作動して洗浄作業が行われる。これに対し、冬季等の凍
結のおそれがある期間においては、洗浄装置Aに凍結防
止装置Bが連動可能となるように設定しておく。
る。本発明は、凍結のおそれのない期間については使用
されないものであるため、この期間は洗浄装置Aのみが
作動して洗浄作業が行われる。これに対し、冬季等の凍
結のおそれがある期間においては、洗浄装置Aに凍結防
止装置Bが連動可能となるように設定しておく。
【0020】凍結防止装置Bは、洗浄作業開始により高
圧ポンプ4の回路がオンになると、可撓ホース6の先端
に設けられた噴射ノズル7から洗浄水が噴射され、車体
の洗浄が行われる。因みにこの時の可撓ホース6内の水
圧P1 は80kgf/cm2程度としてある。高圧ポン
プ4の稼動に連動して電磁弁10が開き、コンプレッサ
ー8から高圧エアが流量調整バルブ11を経てリザーバ
ータンク12に蓄えられる。エア管路9内の圧力P2 は
7kgf/cm2 程度としてあるが、逆止弁14が閉じ
ているため、リザーバータンク内の圧力もこれと同等の
圧力となっている。なお、逆止弁14は上述したよう
に、給水ホースの可撓管6内の水圧P1 は80kgf/
cm2 程度としてあるのでP1 >P2 となっており、こ
の状態の下では閉塞状態となっている。
圧ポンプ4の回路がオンになると、可撓ホース6の先端
に設けられた噴射ノズル7から洗浄水が噴射され、車体
の洗浄が行われる。因みにこの時の可撓ホース6内の水
圧P1 は80kgf/cm2程度としてある。高圧ポン
プ4の稼動に連動して電磁弁10が開き、コンプレッサ
ー8から高圧エアが流量調整バルブ11を経てリザーバ
ータンク12に蓄えられる。エア管路9内の圧力P2 は
7kgf/cm2 程度としてあるが、逆止弁14が閉じ
ているため、リザーバータンク内の圧力もこれと同等の
圧力となっている。なお、逆止弁14は上述したよう
に、給水ホースの可撓管6内の水圧P1 は80kgf/
cm2 程度としてあるのでP1 >P2 となっており、こ
の状態の下では閉塞状態となっている。
【0021】次に洗浄作業の終了により高圧ポンプ4の
回路がオフになると、可撓ホース6内の圧力が大気圧近
くの圧力まで降下するが、ホース内には残留水が存在す
る状態となっている。この結果、P1 <P2 となるため
逆止弁14が開放され、リザーバータンク12内に蓄え
られていた高圧エアが可撓ホース6に流れ込む。可撓ホ
ース6内では高圧ポンプ4側に逆止弁5が設けてあるた
め、エアはポンプあるいは給水タンク側へは流れず、噴
射ノズル7に向けてのみ流れる。このとき可撓ホース6
内の残留水はエアの圧力によって押し出され、噴射ノズ
ル7のノズル孔から排出される。高圧のエアは大気中に
放出される際に膨張して断熱変化により温度降下が生じ
る。しかし、エアが高圧で噴射されるのは、リザーバー
タンクに蓄えられた分が噴射する時だけでなので、温度
降下が生じても凍結するまでには至らずノズル孔を凍結
によって閉塞することはない。
回路がオフになると、可撓ホース6内の圧力が大気圧近
くの圧力まで降下するが、ホース内には残留水が存在す
る状態となっている。この結果、P1 <P2 となるため
逆止弁14が開放され、リザーバータンク12内に蓄え
られていた高圧エアが可撓ホース6に流れ込む。可撓ホ
ース6内では高圧ポンプ4側に逆止弁5が設けてあるた
め、エアはポンプあるいは給水タンク側へは流れず、噴
射ノズル7に向けてのみ流れる。このとき可撓ホース6
内の残留水はエアの圧力によって押し出され、噴射ノズ
ル7のノズル孔から排出される。高圧のエアは大気中に
放出される際に膨張して断熱変化により温度降下が生じ
る。しかし、エアが高圧で噴射されるのは、リザーバー
タンクに蓄えられた分が噴射する時だけでなので、温度
降下が生じても凍結するまでには至らずノズル孔を凍結
によって閉塞することはない。
【0022】リザーバータンク12内に蓄えられた高圧
エアがなくなると、こんどは流量調整バルブ11によっ
てこれまで流量を抑制されたエアが、加熱手段13によ
って加熱されて少量ずつノズル孔から放出される。この
加熱エアの放出によって可撓ホース6及び噴射ノズル7
が加熱され、ホースやノズル孔が凍結しないようにして
次の洗車作業に備えて待機状態に入る。なお、この放出
エアは情況に応じて流量調整バルブ11により調整し、
外気等の変化に対応して常に最適値とすることによりエ
アの浪費を少なくすることが望ましい。
エアがなくなると、こんどは流量調整バルブ11によっ
てこれまで流量を抑制されたエアが、加熱手段13によ
って加熱されて少量ずつノズル孔から放出される。この
加熱エアの放出によって可撓ホース6及び噴射ノズル7
が加熱され、ホースやノズル孔が凍結しないようにして
次の洗車作業に備えて待機状態に入る。なお、この放出
エアは情況に応じて流量調整バルブ11により調整し、
外気等の変化に対応して常に最適値とすることによりエ
アの浪費を少なくすることが望ましい。
【0023】次に洗車が再開されると、可撓ホース6内
の圧力がエア管路9内の圧力よりも高くなるため、逆止
弁14が閉塞して通常の洗浄動作が行われる。この間の
リザーバータンク12内には、コンプレッサー8から供
給されるエアが元圧と同圧になるまで充填され、高圧ポ
ンプ4の停止後の排水に備える。
の圧力がエア管路9内の圧力よりも高くなるため、逆止
弁14が閉塞して通常の洗浄動作が行われる。この間の
リザーバータンク12内には、コンプレッサー8から供
給されるエアが元圧と同圧になるまで充填され、高圧ポ
ンプ4の停止後の排水に備える。
【0024】図2は、他の実施の形態例を示すもので、
エア管路9をコンプレッサー8の近くで分岐してバイパ
スエア管路9aとしてある。バイパスエア管路9aに
は、第2の制御弁である電磁弁15及びリザーバータン
ク12が接続してある。これは高圧ポンプ4がオン・オ
フを短時間で繰返すような場合に、リザーバータンクへ
のエアの充填が不十分になることを防止しようとするも
のである。すなわち、第2の制御弁である電磁弁15を
高圧ポンプ4に連動させ、高圧ポンプの作動時には開放
とし、停止時には閉塞となるように制御することによ
り、高圧ポンプの作動時には直ちにコンプレッサーの高
圧エアが元圧のまま、直接リザーバータンクに充填され
るようにしてある。これにより、短時間でリザーバータ
ンク内のエア圧を所定値にすることができるので、高圧
ポンプ停止後は常に高圧エアを可撓ホース6内に供給可
能となる。
エア管路9をコンプレッサー8の近くで分岐してバイパ
スエア管路9aとしてある。バイパスエア管路9aに
は、第2の制御弁である電磁弁15及びリザーバータン
ク12が接続してある。これは高圧ポンプ4がオン・オ
フを短時間で繰返すような場合に、リザーバータンクへ
のエアの充填が不十分になることを防止しようとするも
のである。すなわち、第2の制御弁である電磁弁15を
高圧ポンプ4に連動させ、高圧ポンプの作動時には開放
とし、停止時には閉塞となるように制御することによ
り、高圧ポンプの作動時には直ちにコンプレッサーの高
圧エアが元圧のまま、直接リザーバータンクに充填され
るようにしてある。これにより、短時間でリザーバータ
ンク内のエア圧を所定値にすることができるので、高圧
ポンプ停止後は常に高圧エアを可撓ホース6内に供給可
能となる。
【0025】図3は、さらに他の実施の形態例を示すも
ので、エア管路9の断面積を大きくして、これを管路リ
ザーバー112としてある。この管路リザーバー112
は加熱手段113によって直接的に加熱可能な構成とし
てある。これにより加熱エネルギーの消費が少なくな
り、凍結防止のランニングコストを低下させることがで
きる。なお、管路リザーバー112の出口側のエア管路
上にも上記例と同様に安全弁112aが設けてある。
ので、エア管路9の断面積を大きくして、これを管路リ
ザーバー112としてある。この管路リザーバー112
は加熱手段113によって直接的に加熱可能な構成とし
てある。これにより加熱エネルギーの消費が少なくな
り、凍結防止のランニングコストを低下させることがで
きる。なお、管路リザーバー112の出口側のエア管路
上にも上記例と同様に安全弁112aが設けてある。
【0026】上記の3例はいずれも手持式の噴射ノズル
を備えたものとして説明してあるが、既述したように、
本発明は自動洗車機の上面処理装置や側面処理装置に設
置された噴射ノズルの凍結防止装置として採用する場合
にも適用可能である。
を備えたものとして説明してあるが、既述したように、
本発明は自動洗車機の上面処理装置や側面処理装置に設
置された噴射ノズルの凍結防止装置として採用する場合
にも適用可能である。
【0027】
【発明の効果】本発明を構成する加熱手段は、従来技術
で行われていた継続的に水や高圧エアを放出しつづける
ようにした手段と比較して、設備及びエネルギー源の双
方において低コストになっているので、従来技術よりも
製造コスト及びランニングコスト低減の両面から有利と
なっている。また、従来技術において行っていたような
給水ホースにヒーターを巻き付けることをしないので、
ホースの移動性を害されることがなくなる。
で行われていた継続的に水や高圧エアを放出しつづける
ようにした手段と比較して、設備及びエネルギー源の双
方において低コストになっているので、従来技術よりも
製造コスト及びランニングコスト低減の両面から有利と
なっている。また、従来技術において行っていたような
給水ホースにヒーターを巻き付けることをしないので、
ホースの移動性を害されることがなくなる。
【0028】さらにまた、リザーバータンクの設置によ
りコンプレッサーの作動時間を短かくできるので、凍結
防止に要する電力費の節減にも寄与する。
りコンプレッサーの作動時間を短かくできるので、凍結
防止に要する電力費の節減にも寄与する。
【0029】リザーバータンクに代えて管路リザーバー
を採用し、これを直接的に加熱する構成を採用すれば、
構成を簡単として製造コストを引き下げかつランニング
コストの引き下げにも寄与する。
を採用し、これを直接的に加熱する構成を採用すれば、
構成を簡単として製造コストを引き下げかつランニング
コストの引き下げにも寄与する。
【図1】本発明の実施の形態例の構成を示す系統図であ
る。
る。
【図2】本発明の他の実施の形態例の構成を示す系統図
である。
である。
【図3】同じく他の実施の形態例の構成を示す系統図で
ある。
ある。
A 洗浄装置 B 凍結防止装置 W 水 1 給水タンク 4 高圧ポンプ 3,6 給水ホース 5,14 逆止弁 7 噴射ノズル 8 コンプレッサー 9 エア管路 9a バイパスエア管路 10,15 制御弁(電磁弁) 12 リザーバータンク 13,113 加熱手段 112 管路リザーバー
Claims (3)
- 【請求項1】 給水タンク内の水を高圧ポンプによって
給水ホースを通して噴射ノズルから噴射させる洗浄装置
と、上記高圧ポンプの下流側の給水ホースにエアを送給
して当該給水ホース内の残留水を排除することにより当
該給水ホースの凍結を防止する凍結防止装置を備えた洗
車装置であり、 上記凍結防止装置は、コンプレッサーと、上記コンプレ
ッサーと接続されたエア管路を通る高圧エアを制御する
制御弁と、上記エアを加熱する加熱手段と、上記エアを
一時的に貯留するリザーバータンクと、上記ホース内の
高圧水の逆流を防止する逆止弁とを備え、上記高圧ポン
プが停止すると上記加熱手段によって加熱された上記エ
アが上記給水ホース内に供給されて当該ホース内の残留
水を排除可能とするように構成してあることを特徴とす
る洗車装置。 - 【請求項2】 請求項1において、上記リザーバータン
クは上記制御弁と並列に設けられたバイパスエア管路に
設けてあり、当該バイパスエア管路には上記高圧ポンプ
と連動する第2の制御弁が設けてあり、上記高圧ポンプ
が作動すると当該制御弁が開いて上記リザーバータンク
にエアを貯留可能な構成にしてあることを特徴とする洗
車装置。 - 【請求項3】 請求項1において、上記リザーバータン
クを上記エア管路の一部の断面積を大きくしたものから
なる管路リザーバーによって代替し、上記管路リザーバ
ーを加熱手段によって加熱可能に構成してあることを特
徴とする洗車装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28762597A JPH11105679A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 洗車装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28762597A JPH11105679A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 洗車装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11105679A true JPH11105679A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=17719677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28762597A Pending JPH11105679A (ja) | 1997-10-06 | 1997-10-06 | 洗車装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11105679A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2813572A1 (fr) | 2000-09-06 | 2002-03-08 | Renault | Circuit interieur de lavage de certains elements d'un vehicule, notamment lave-vitre, a vidange par air comprime |
CN110497889A (zh) * | 2019-08-26 | 2019-11-26 | 四川恒宇电子技术有限公司 | 无人值守全自动喷水洗车控制系统及装置 |
CN110801696A (zh) * | 2019-12-06 | 2020-02-18 | 江苏徐工工程机械研究院有限公司 | 抑尘车排水系统及抑尘车 |
-
1997
- 1997-10-06 JP JP28762597A patent/JPH11105679A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2813572A1 (fr) | 2000-09-06 | 2002-03-08 | Renault | Circuit interieur de lavage de certains elements d'un vehicule, notamment lave-vitre, a vidange par air comprime |
WO2002020316A1 (fr) * | 2000-09-06 | 2002-03-14 | Renault | Circuit interieur de lavage de certains elements d'un vehicule, notamment lave-vitre, a vidange par air comprime |
CN110497889A (zh) * | 2019-08-26 | 2019-11-26 | 四川恒宇电子技术有限公司 | 无人值守全自动喷水洗车控制系统及装置 |
CN110801696A (zh) * | 2019-12-06 | 2020-02-18 | 江苏徐工工程机械研究院有限公司 | 抑尘车排水系统及抑尘车 |
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