JPH11105135A - 既設管ライニング用帯状体 - Google Patents

既設管ライニング用帯状体

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JPH11105135A
JPH11105135A JP9273039A JP27303997A JPH11105135A JP H11105135 A JPH11105135 A JP H11105135A JP 9273039 A JP9273039 A JP 9273039A JP 27303997 A JP27303997 A JP 27303997A JP H11105135 A JPH11105135 A JP H11105135A
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Yasushi Kitayama
康 北山
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L57/00Protection of pipes or objects of similar shape against external or internal damage or wear

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 螺旋管とされて既設管内を挿通される際に、
螺旋管に加わる抵抗力によって螺旋管が破損されること
がなく、且つ、隣接する帯状部材同士が嵌合不良を生じ
ることのない既設管ライニング用帯状体を提供する。 【解決手段】 螺旋状に巻回されることにより螺旋管と
されて、ライニングすべき既設管内に挿入される既設管
ライニング用帯状体1であって、該帯状体1が2本以上
の帯状部材2、3からなり、帯状部材2、3同士は、一
方の帯状部材2の一側端に設けられた、二股状で且つ開
口端内縁に抜止部244が対設された嵌合部24に、他
方の帯状部材3の一側端に設けられた係止部34が摺動
可能に嵌入係止され、帯状体1の側端部を形成する部分
には、隣接する帯状体1が螺旋状に巻回される際に内外
に重ね合わされて互いに嵌合し合う接手部36が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老朽化した既設管
を更正する際に使用される既設管ライニング用帯状体に
関する。
【0002】
【従来の技術】上水道や下水道として使用される既設管
には、古くから金属管やヒューム管が使用されている。
このような既設管は、長期の使用によって老朽化し、割
れや腐食により漏水するおそれがある。このため、最近
では、老朽化した埋設管等の既設管内に合成樹脂管を挿
入してライニングすることが行われている。
【0003】上記合成樹脂管の一つに、合成樹脂製の帯
状体を螺旋状に巻回することにより形成される螺旋管に
よって既設管をライニングする方法があり、この工法に
使用される螺旋管の一例が実開平1−75682号公報
に記載されている。
【0004】この螺旋管は、図9に示すように、一端に
嵌合部aを有し、他端に係止部bを有する帯状体cを螺
旋状に巻回しつつ既設管内に挿入し、螺旋状に巻回され
た帯状体の嵌合部aに、隣接する帯状体c’の係止部
b’とを摺動可能に嵌入係止させ、係合状態とすること
により螺旋管を製造しつつ、既設管内面をライニングす
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記既設管で
は、例えば湾曲した既設管に沿って螺旋管を挿通させる
場合には、既設管内周面が螺旋管と接触することによ
り、螺旋管に大きな抵抗力が作用する。このために、螺
旋管に順次帯状体が送給されることにより、螺旋管を構
成する帯状体に螺旋方向への推進力が作用して、螺旋管
には拡径するように力が加わる。これにより、螺旋管を
構成している帯状体の幅方向に大きな引っ張り力が作用
し、その引っ張り力により帯状体の側端部同士の係合状
態が解除されて、螺旋管が破損するおそれがある。
【0006】また、既設管の湾曲が大きい場合、既設管
内面で、一方の帯状体cの嵌合部aに、隣接する帯状体
c’の係止部b’を嵌入する際、十分に嵌入せず嵌合不
良となることもある。
【0007】本発明は上記の課題を解決し、螺旋管とさ
れて既設管内を挿通される際に、螺旋管に加わる抵抗力
によって螺旋管が破損されることがなく、且つ、隣接す
る帯状部材同士が嵌合不良を生じることのない、既設管
ライニング用帯状体を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の既設管ラ
イニング用帯状体(以下、「本発明1」という)は、螺
旋状に巻回されることにより螺旋管とされて、ライニン
グすべき既設管内に挿入される既設管ライニング用帯状
体であって、該帯状体が少なくとも2本以上の帯状部材
からなり、帯状部材同士は、一方の帯状部材の一側端に
設けられた、二股状で且つ開口端内縁に抜止部が対設さ
れた嵌合部に、他方の帯状部材の一側端に設けられた係
止部が摺動可能に嵌入係止され、帯状体の側端部を形成
する部分には、隣接する帯状体が螺旋状に巻回される際
に内外に重ね合わされて互いに嵌合し合う接手部が設け
られているものである。
【0009】本発明1の帯状体において一つの帯状体内
の帯状部材同士の接合は、一方の帯状部材の一側端に設
けられた嵌合部に、他方の帯状部材の一側端に設けられ
た係止部が嵌入係止されてなる。
【0010】本発明1の帯状体において帯状体同士の接
合は、帯状体の側端部を形成する部分に設けられた接手
部により、隣接する帯状体が螺旋状に巻回される際に内
外に重ね合わされて互いに嵌合し合うものである。
【0011】上記帯状部材は、基板と、両側端に設けら
れた嵌合部、係止部、又は接手部と、必要に応じ、帯状
体が螺旋状に巻回された際に外表面側に突出するように
設けられた補強リブとからなる。
【0012】上記帯状部材の係止部が嵌合部内で摺動可
能なストロークは、帯状体が螺旋状に巻回される際に想
定される内径と外径との差に起因する周長差を嵌合部の
数で除した値に1.2〜2倍程度の安全係数を乗した値
とするのが好ましい。
【0013】上記補強リブ大きさは特に限定されず、ラ
イニングすべき既設管の内径、曲げ角度、帯状体の材料
強度等によって適宜選定すればよく、例えば既設管の内
径500mm、曲げ角度10度の場合には、高さ12m
m、肉厚2mm(基板と同様)、半径4mm程度が適当
である。
【0014】請求項2記載の既設管ライニング用帯状体
(以下、「本発明2」という)は、螺旋状に巻回される
ことにより螺旋管とされて、ライニングすべき既設管内
に挿入される既設管ライニング用帯状体であって、該帯
状体が少なくとも2本以上の主帯状部材と、嵌合部材と
からなり、主帯状部材同士は、一方の主帯状部材の一側
端に設けられた、二股状で且つ開口端内縁に抜止部が対
設された嵌合部に、他方の主帯状部材の一側端に設けら
れた係止部が摺動可能に嵌入係止され、合い隣り合う帯
状体同士は、螺旋状に巻回された際に側端部同士が当接
され、側端部同士が当接された状態で双方の側端部が上
記嵌合部材を介して、嵌着可能となされているものであ
る。
【0015】本発明2の帯状体において一つの帯状体内
の主帯状部材同士の接合は、一方の主帯状部材の一側端
に設けられた嵌合部に、他方の主帯状部材の一側端に設
けられた係止部が嵌入係止されてなる。
【0016】本発明2の帯状体において帯状体同士の接
合は、帯状体が螺旋状に巻回された際に側端部同士が当
接され、側端部同士が当接された状態で双方の側端部が
上記嵌合部材を介して、嵌着可能となされているもので
ある。
【0017】上記主帯状部材は、基板と、両側端に設け
られた嵌合部、係止部、又は側端部と、必要に応じ、帯
状体が螺旋状に巻回された際に外表面側に突出するよう
に設けられた補強リブとからなる。
【0018】上記主帯状部材の係止部が嵌合部内で摺動
可能なストローク、主帯状部材の補強リブの大きさは、
本発明1で説明したのと同様である。
【0019】本発明1及び2の帯状体は、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネー
ト、ポリエステル、あるいはこれらの樹脂をガラス繊維
で補強した樹脂等の材料により、押出成形等により一体
成形される。
【0020】(作用)本発明1の帯状体は、螺旋状に巻
回されることにより螺旋管とされて、ライニングすべき
既設管内に挿入される既設管ライニング用帯状体であっ
て、該帯状体が少なくとも2本以上の帯状部材からな
り、帯状部材同士は、一方の帯状部材の一側端に設けら
れた、二股状で且つ開口端内縁に抜止部が対設された嵌
合部に、他方の帯状部材の一側端に設けられた係止部が
摺動可能に嵌入係止され、帯状体の側端部を形成する部
分には、隣接する帯状体が螺旋状に巻回される際に内外
に重ね合わされて互いに嵌合し合う接手部が設けられて
いるものであるから、接手部同士を嵌合し、帯状体を螺
旋状に巻回して螺旋管とする際に、第1の帯状部材の嵌
合部内で第2の帯状部材の係止部が摺動することによ
り、螺旋管に加わる抵抗力によって螺旋管が破損される
ことがなく、且つ、隣接する帯状部材同士が嵌合不良を
生じることがない。
【0021】本発明2の帯状体は、螺旋状に巻回される
ことにより螺旋管とされて、ライニングすべき既設管内
に挿入される既設管ライニング用帯状体であって、該帯
状体が少なくとも2本以上の主帯状部材と、嵌合部材と
からなり、主帯状部材同士は、一方の主帯状部材の一側
端に設けられた、二股状で且つ開口端内縁に抜止部が対
設された嵌合部に、他方の主帯状部材の一側端に設けら
れた係止部が摺動可能に嵌入係止され、合い隣り合う帯
状体同士は、螺旋状に巻回された際に側端部同士が当接
され、側端部同士が当接された状態で双方の側端部が上
記嵌合部材を介して、嵌着可能となされているものであ
るから、上記接合部と嵌合部材を嵌合し帯状体を螺旋状
に巻回して螺旋管とする際に、第1の主帯状部材の嵌合
部内で第2の主帯状部材の係止部が摺動することによ
り、螺旋管に加わる抵抗力によって螺旋管が破損される
ことがなく、且つ、隣接する帯状部材同士が嵌合不良を
生じることがない。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面をもっ
て詳細に説明する。図1は、本発明1の帯状体の一例を
示す縦断面図である。
【0023】下水管内周面にライニングされる本発明1
の帯状体1は、硬質塩化ビニル樹脂の押出成形により製
せられたもので、図1に示すように、2本の帯状部材
2、3とからなる。
【0024】一方の帯条部材2は、基板22と、一側端
に設けられた嵌合部24と、他側部に設けられた接手部
26とからなる。
【0025】上記嵌合部24は二股状とされ、且つ開口
端内縁に抜止部244が対設されている。
【0026】上記接手部26は、帯状体1が螺旋状に巻
回された際に外表面側に突出するように設けられたフラ
ンジ部262と、その内面に形成された断面半円状の凹
条27とからなり、基板22の長手方向に沿って設けら
れている。
【0027】他方の帯状部材3は、基板32と、一側端
に設けられた係止部34と、他側部に設けられた接手部
36と、帯状体1が螺旋状に巻回された際に外表面側に
突出するように設けられた補強リブ38とからなる。
【0028】上記係止部34は、一方の帯状部材2の嵌
合部24内に摺動可能に嵌入係止されている。
【0029】上記接手部36には、補強リブ38よりも
突設高さが小さくなされた突条37が立設されている。
該突条37は、基板32の長手方向に連続しており、基
板32の厚さより若干長い支柱部372と、支柱部37
2の先端に配設された半球状の挿入部374とからな
る。
【0030】上記係止部34と接手部36の間には、本
発明1の帯板状1が螺旋状に巻回された際に外表面側、
即ち突条37の突出方向へと突出するように、断面T字
状をなす複数の補強リブ38が、等しい間隔をあけて配
置されている。各補強リブ38は、基板32の長手方向
に沿って該基板32と一体的に立設されており、基板3
2に対して直交状態に形成された支柱部382と、該支
柱部382の先端に支柱部382に対して直交状態で設
けられたフランジ部384とを有している。
【0031】第1の帯状部材2の接手部26と各補強リ
ブ38は、それぞれのフランジ部262、384が、ほ
ぼ基板22、32に平行する同一平面内に位置するよう
に形成されている。
【0032】図2は、図1に示した帯状体の嵌合状態を
示す縦断面図である。図2に示すように、一方の帯状部
材2と他方の帯状部材3の接手部36は、隣接する帯状
体1が螺旋状に巻回される際に内外に重ね合わされて、
第2の帯状部材3の接手部36の突条37が、一方の帯
状部材2の接手部26の凹条27に嵌合し合うことでラ
イニング管が形成されるようになされている。
【0033】なお、上記一方の帯状部材2の、接手部2
6から嵌合部24までは、図2に示すように本発明1の
帯板状1が螺旋状に巻回された際に、他方の帯状部材3
の側端部362から突条37までが嵌入し得るように、
基板32の厚み分だけ凹条27側に段落ちした段落ち部
272が形成されている。段落ち部272に嵌入し得る
第2の帯状部材3の側端部362近傍の上面には、段落
ち部272とを接着して止水するためのホットメルト接
着剤(図示せず)が塗布されている。
【0034】図3は、図2に本発明1の帯状体1を用い
て螺旋管を形成する方法を説明する説明図である。
【0035】図3に示すように、地上に設置された巻出
機Tから巻出される本発明1の帯状体1は、マンホール
Mを通して地下に埋設されている既設管渠P内へ送りこ
まれ、製管機12によって既設管渠P内で巻回され、両
側縁部の接合部が接合されて螺旋管Lが形成され、同時
に製管機12が矢印のように右側へ進んで、形成された
螺旋管Lは既設管渠P内に残置されてライニングされ
る。なお、本発明1の帯状体1を巻回する方法は、特開
平6−143420号公報で示したのと同様である。そ
して、製管機12側の端部が切断されて、既設管渠P内
周面と螺旋管L外周面との間にグラウト材等の裏込め剤
が充填される。
【0036】図4は、本発明1の帯状体の別の例を示す
縦断面図である。この例では、補強リブ38、38間に
断面略W字状の補強材39が設けられている以外は図1
と同様である。図4の帯状体を用いて螺旋管を形成する
方法は、図3で説明した方法と同様である。
【0037】図5は、本発明1の帯状体のさらに別の例
を示す縦断面図であり、隣接する帯状体同士が嵌合され
ている状態を示す。この例では、一方の帯状部材2の嵌
合部24の側端側には、他方の帯状部材3の係止部34
が嵌合したときに隣接する基板32の幅方向に向かって
徐々に薄くなるテーパー状をなし、上記係止部34と重
なり合い、重なり部の厚みが略一定となるような、テー
パー状の突出部24aが設けられている。この重なり部
を設けることにより、螺旋管を形成したときに、上記嵌
合部24と係止部34が摺動しても、螺旋管内の通流水
は、この部分に入り込むことなく、よって、流水が阻害
されることがない。また、図5の帯状体を用いて螺旋管
を形成する方法は、図3で説明した方法と同様である。
【0038】図6は、本発明2の帯状体の一例を示す斜
視図である。図6に示すように帯状体1’は硬質塩化ビ
ニル樹脂の押出成形により製せられたもので、2本の主
帯状部材4、5、及び、嵌合部材6とからなる。
【0039】一方の主帯状部材4は、基板42と、一側
端に設けられた嵌合部44と、他側部に設けられた側端
部46と、補強リブ48とからなる。
【0040】上記嵌合部44は二股状とされ、且つ開口
端内縁に抜止部444が対設されている。上記側端部4
6には下向きに形成された嵌合溝462とフランジ部4
64が配設されている。
【0041】嵌合部44と側端部46との間には、断面
T字状をなす複数の補強リブ48が等しい間隔をあけて
配置されている。各補強リブ48は、主帯状部材4の基
板42の長手方向に沿って一体的に立設されており、基
板42に対して直交状態に形成された支柱部48aと、
該支柱部48aの先端に支柱部48aに対して直交状態
で設けられたフランジ部48bとを有している。
【0042】他方の主帯状部材5は、基板52と、一側
端に設けられた係止部54と、他側部に設けられた側端
部56と、補強リブ58とからなる。
【0043】上記係止部54は、一方の帯状部材5の嵌
合部44内に摺動可能に嵌入係止されている。上記側端
部56には下向きに形成された嵌合溝562とフランジ
部564が配設されている。
【0044】係止部54と側端部56との間には、断面
T字状をなす複数の補強リブ58が等しい間隔をあけて
配置されている。各補強リブ58は、主帯状部材5の基
板52の長手方向に沿って一体的に立設されており、基
板52に対して直交状態に形成された支柱部58aと、
該支柱部58aの先端に支柱部58aに対して直交状態
で設けられたフランジ部58bとを有している。
【0045】嵌合部材6も、同じ硬質塩化ビニル樹脂の
押出成形により製せられたものであり、主帯状部材4、
5の側端部46、56に形成される嵌合溝462、56
2に弾圧的に嵌合する嵌合突条62を有していて、隣接
する主帯状部材4、5の側端部46、56が当接された
状態で嵌合材6が嵌合される。
【0046】本発明2の帯状体1’を用いて螺旋管を形
成する方法は、図3に示したのと同様であり、本発明2
の帯状体’を巻回する方法は、実開平3−81495号
公報で示したのと同様である。そして、図3に示す製管
機12側の端部が切断されて、既設管渠P内周面と螺旋
管L外周面との間にグラウト材等の裏込め剤が充填され
る。
【0047】図7は、本発明2の帯状体の別の例を示す
斜視図、図8はその要部拡大断面図である。図7に示す
ように帯状体1”は硬質塩化ビニル樹脂の押出成形によ
り製せられたもので、3本の主帯状部材7、8、8及
び、嵌合部材9とからなる。
【0048】一方の主帯状部材7は、基板72と、両側
端に設けられた嵌合部74と、補強リブ78とからな
る。上記補強リブ78の構造は図6に示したものと同様
である。
【0049】他方の主帯状部材8、8は、一側端に設け
られた係止部84と、他側部に設けられた側端部86と
からなる。上記係止部84及び側端部86の構造は図6
に示したものと同様である。
【0050】嵌合部材9も、同じ硬質塩化ビニル樹脂の
押出成形により製せられたものであり、他方の主帯状部
材8の側端部86に形成される嵌合溝862に弾圧的に
嵌合する嵌合突条92を有していて、隣接する他方の主
帯状部材8、8の側端部86、86が当接された状態で
嵌合材9が嵌合される。
【0051】上記嵌合部74は図8に示したように二股
状とされ、且つ開口端内縁に抜止部744が対設されて
いる。そして、上記嵌合部74には、他方の主帯状部材
8の係止部84が嵌入係止された状態で嵌合部材9が嵌
合したときに嵌合部材9に向かって徐々に薄くなるテー
パー状をなし、上記嵌合部材9に設けられた突出部9a
と重なり合い、重なり部の厚みが略一定となるような、
テーパー状の突出部74aが設けられている。この重な
り部を設けることにより、螺旋管を形成したときに、上
記嵌合部74と係止部84が摺動しても、螺旋管内の通
流水は、この部分に入り込むことなく、よって、流水が
阻害されることがない。
【0052】
【発明の効果】本発明1の帯状体は、上述の如き構成と
なされているので、螺旋管とされて既設管内を挿通され
る際に、螺旋管に加わる抵抗力によって螺旋管が破損さ
れることがなく、且つ、隣接する帯状部材同士が嵌合不
良を生じることがない。
【0053】本発明2の帯状体は、上述の如き構成とな
されているので、螺旋管とされて既設管内を挿通される
際に、螺旋管に加わる抵抗力によって螺旋管が破損され
ることがなく、且つ、隣接する帯状部材同士が嵌合不良
を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明1の帯状体の一例を示す縦断面図であ
る。
【図2】図1の帯状体同士が嵌合されている状態を示す
縦断面図である。
【図3】本発明1の帯状体を用いて螺旋管を形成する方
法を説明する説明図である。
【図4】本発明1の帯状体の別の例を示す縦断面図であ
る。
【図5】本発明1の帯状体のさらに別の例を示す縦断面
図であり、隣接する帯状体同士が嵌合されている状態を
示す。
【図6】本発明2の帯状体の一例を示す斜視図である。
【図7】本発明2の帯状体の別の例を示す斜視図であ
る。
【図8】図7の要部拡大断面図である。
【図9】従来の既設管ライニング用帯状体を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1、1’、1” 帯状体 2、3 帯状部材 24、44、74 嵌合部 244、444、744 抜止部 34、54、84 係止部 26、36 接手部 4、5、7、8 主帯状部材 46、56、76、86 側端部 6、9 嵌合部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺旋状に巻回されることにより螺旋管と
    されて、ライニングすべき既設管内に挿入される既設管
    ライニング用帯状体であって、 該帯状体が少なくとも2本以上の帯状部材からなり、帯
    状部材同士は、一方の帯状部材の一側端に設けられた、
    二股状で且つ開口端内縁に抜止部が対設された嵌合部
    に、他方の帯状部材の一側端に設けられた係止部が摺動
    可能に嵌入係止され、帯状体の側端部を形成する部分に
    は、隣接する帯状体が螺旋状に巻回される際に内外に重
    ね合わされて互いに嵌合し合う接手部が設けられている
    ことを特徴とする既設管ライニング用帯状体。
  2. 【請求項2】 螺旋状に巻回されることにより螺旋管と
    されて、ライニングすべき既設管内に挿入される既設管
    ライニング用帯状体であって、 該帯状体が少なくとも2本以上の主帯状部材と、嵌合部
    材とからなり、主帯状部材同士は、一方の主帯状部材の
    一側端に設けられた、二股状で且つ開口端内縁に抜止部
    が対設された嵌合部に、他方の主帯状部材の一側端に設
    けられた係止部が摺動可能に嵌入係止され、合い隣り合
    う帯状体同士は、螺旋状に巻回された際に側端部同士が
    当接され、側端部同士が当接された状態で双方の側端部
    が上記嵌合部材を介して、嵌着可能となされていること
    を特徴とする既設管ライニング用帯状体。
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