JPH11103A - カット野菜の鮮度保持法 - Google Patents

カット野菜の鮮度保持法

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JPH11103A
JPH11103A JP17294797A JP17294797A JPH11103A JP H11103 A JPH11103 A JP H11103A JP 17294797 A JP17294797 A JP 17294797A JP 17294797 A JP17294797 A JP 17294797A JP H11103 A JPH11103 A JP H11103A
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cut vegetables
gas
vegetables
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Masayuki Takagi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カット野菜を低コスト、低リスクで保鮮期間
を10〜20日間の長期間にわたり確保する保鮮技術を
確立し、カット野菜のニーズを満足させる。 【解決手段】 カット野菜を洗浄し、保鮮液に浸漬して
所定時間後、取り出し、4〜10℃の保冷温度に保たれ
た保鮮ガス中で冷蔵するか、保鮮ガスと共に包装し、の
ち4〜10℃の温度に保冷する。具体的にはカット野菜
を洗浄し、まず塩化カルシウム溶液に浸漬し、次いで所
定時間後、取り出して炭酸ガスを主成分とする保鮮ガス
と共に包装し、密封して後、4〜10℃の温度下に保冷
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特にカット野菜の鮮
度を保持するための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】野菜を予め適当な大きさ、形状にカット
してラップ包装により包装し、販売することが行われて
いるが、このカット野菜は不必要な部分を除去してある
ので、流通コストが割安であり、カット作業の人件費が
不要であり、ユーザーとして生ゴミをださなくて済むと
いう長所をもつ反面、生野菜に比べ鮮度が早く落ちると
いう短所をもっている。
【0003】そこで、従来、この種カット野菜の鮮度を
保持するため、カット野菜を収納した袋・箱内のガス組
成、主に酸素と炭酸ガスの分圧比と、湿度とを調整する
CA(Contorolled Atmospher
e)法、またはMA(Modified Atmosp
here)法を採用しつつ、吸水ポリマーを共存させる
ことによる浸出液の除去、更に、銀、銅、亜鉛等を用い
た腐敗防止効果を加味し、全体を低温保存することによ
り、10℃で鮮度を3日程度保持することを可能にする
などの方法が試みられている。(特開平6−10004
5号公報参照)
【0004】一方、2〜3日の腐敗防止を目的とするだ
けなら、エチルアルコールの噴霧またはオゾン水浸漬に
よる殺菌の後に、包装・低温保存する方法が常識的に採
用されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】国内で処理し国内に供
給するのが目的ならば、上記従来法のように保鮮期間が
3日であっても十分その保鮮技術は採用価値があると思
われる。しかし国外処理、輸入・国内販売を目指すに
は、微妙なガス組成調整や温度コントロール(例えば0
〜−0.2℃内に保つ)を全システムに負荷するにはコ
ストやリスクがかかりすぎるので実際上、採用不可能な
上に、さらに保鮮期間が3日程度では足らず、10〜2
0日間であることが要求される。
【0006】本発明は上述の如き実状に対処し、特に保
鮮液、保鮮ガスの適切な利用を見出すことにより、上記
国外処理や輸入における至難な条件をクリアーし、低コ
スト、低リスクで保鮮期間を10〜20日間の長期間に
わたり確保する保鮮技術を確立し、カット野菜のニーズ
を満足させることを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明の方法はカット野菜を洗浄し、保鮮液に浸漬し
て所定時間後、取り出し、4〜10℃の保冷温度に保た
れた保鮮ガス中で冷蔵するか、保鮮ガスと共に包装し、
のち4〜10℃の温度に保冷することにある。
【0008】請求項3は上記本発明を具体化した態様で
あり、カット野菜を洗浄し、切割面の変性を抑制しつつ
非切割部分よりのガス発生を抑制するために、まず塩化
カルシウム溶液に浸漬し、所定時間後、取り出して炭酸
ガスを主成分とする保鮮ガスと共に包装し、その後4〜
10℃の保冷下に保冷することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】上記本発明を更に具体的態様につ
き詳述すると、本発明方法は生野菜そのものの保鮮とは
異なり、予め適度の大きさ、形状にカット処理した、い
わゆるカット野菜の鮮度を保持できる方法である。ここ
で、カット野菜としては、カットキャベツ、カットピー
マン、皮むきカット玉ねぎ、種抜きカットかぼちゃ、カ
ットさつまいも、カット人参などが挙げられ、これらは
通常、ラップ包装の中に混合して含まれている。
【0010】そして、本発明は、上記カット野菜をラッ
プ包装するに先立ってその鮮度を保持させるために先
ず、カット野菜を洗浄すると同時に切割面の保護、特に
細胞膜イオン透過性の抑制および酸化による変性の抑制
を行いつつ、非切割部分の呼吸を押さえてエチレンガス
などの発生を抑制することに加え、活力の消耗を極度に
低減することを目的として、保鮮液に浸漬し、所定時間
後、取り出し、保鮮ガス雰囲気で保鮮ガスと共にラップ
包装し、のち保冷温度4〜10℃下に保冷し、カット野
菜を滅菌状態で鮮度を10〜20日以上保持出来るよう
にする。この場合、カット野菜を保鮮ガス中でラップ包
装するには保冷温度ではなく常温でもよい。なお、保鮮
液より取り出したカット野菜を包装することなく、その
まま4〜10℃に保たれた保鮮ガス雰囲気の室内で冷蔵
せしめ保存せしめても十分、鮮度保持の効果が期待でき
る。
【0011】保鮮液としては通常、塩化カルシウム(C
acl2 )溶液が用いられる。塩化カルシウム溶液は塩
化カルシウムを1リットル当り略15g程度含む1〜2
%、好ましくは1.5%溶液として使用するのが好適で
ある。
【0012】保鮮液への浸漬時間は、カット野菜の種
類、量に応じて必らずしも一定ではないが、通常20〜
40分程度浸漬し、脱水後、発泡スチロールのトレイに
1人前宛セットする。このトレイにセットしたカット野
菜は次いで保鮮ガス中においてラップ包装を行って保鮮
ガスと共に包装し4〜10℃で冷蔵する。保鮮ガス中の
ラップ包装が常温でよいことは前述の通りである。ま
た、保鮮ガスとしては炭酸ガスまたは該炭酸ガスに窒素
ガス、水素ガスを少量混合した混合ガスが効果的であ
り、後者の場合、各ガスの混合比率は炭酸ガス約80〜
100%、窒素ガス約0〜20%、水素ガス約0〜4%
が好適である。
【0013】以下、更に本発明の実施例を説明する。
【0014】
【実施例】バーベキューセットとして、カットキャベ
ツ、カットピーマン、皮むきカット玉葱、種ぬきカット
カボチャ、カットさつまいも、カット人参、ホール椎茸
を用いた。これらのカット野菜(椎茸は除く)を塩化カ
ルシウム1.5%溶液に30分間浸漬し、脱水後、発泡
スチロールのトレイに1人前分をセットし(椎茸はビニ
ール袋に入れてからセットし)常温下、窒素ガス10%
含む炭酸ガス中でラップ包装を行った。 これらを4〜
10℃で低温保存し、3週間以上にわたって、切り口な
どの褐変・萎凋・菌増殖などを調べ、図1に示す結果を
得た。
【0015】一方、比較のため、上記カット野菜(椎茸
は除く)を塩化カルシウム1.5%溶液に30分間浸漬
し、脱水後、発泡スチロールのトレイに前記と同様に1
人前分セットし、空気中でラップ包装を行った比較例
と、上記カット野菜を従来法に従い、オゾン殺菌処理を
行って空気中でラップ包装を行った比較例とを作成し
た。 そして、これら各比較例についても、これを夫々
4〜10℃で低温保存し、3週間以上にわたっで切り口
などの褐変、萎凋、菌増殖などを調べた。その結果を前
記本発明の場合と共に図1に示す。
【0016】なお、図1においてグラフの縦軸の”鮮
度”は、カット直後の状態を100とし、商品として十
分通用する程度を80、注意してみると褐変などが認め
られるものの菌数が十分低く商品として提供できるもの
を60、褐変がはっきり認められ切り口が少々萎凋し菌
数も幾分増えているものをその程度に応じ40〜0ポイ
ントとして示している。図中○印は保鮮液処理・保鮮ガ
ス充填の本発明方法によるもの、△印は保鮮液処理・空
気充填の比較例、●印はオゾン殺菌処理・空気充填の比
較例の各成績を表す。図1に示す実験の結果より、本発
明方法によるものは、カット野菜の鮮度を3週間以上も
保持することに成功しており、各比較例に比し鮮度保持
効果が著しく優れていることがわかる。
【0017】
【発明の効果】本発明は以上のようにカット野菜を保鮮
液に浸漬し、所定時間後に取り出し保鮮ガス中で冷蔵す
るか、保鮮ガス中でガスと共に包装し、保冷する方法で
あり、従来の保鮮手段が精々3日程度しか鮮度を保持し
得なかったのに対し、滅菌状態で10〜20日以上、即
ち略3週間以上にわたり鮮度の保持を可能にし、国外処
理、輸入・国内販売を容易にして素材価格や人件費コス
トを低減し、カット野菜の供給普及に極めて顕著な効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法と他の方法との鮮度保持効果比較図
表である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カット野菜を洗浄し、保鮮液に浸漬して
    所定時間後に取り出し、のち4〜10℃に保たれた保鮮
    ガス雰囲気下で冷蔵することを特徴とするカット野菜の
    鮮度保持法。
  2. 【請求項2】 カット野菜を洗浄し、保鮮液に浸漬して
    所定時間後に取り出し、次いで保鮮ガスと共に包装し、
    のち、4〜10℃の温度下で保冷することを特徴とする
    カット野菜の鮮度保持法。
  3. 【請求項3】 カット野菜を洗浄し、切割面の変性を抑
    制しつつ非切割部分よりのガス発生を抑制するため、ま
    ず塩化カルシウム溶液に浸漬し、次いで所定時間後、取
    り出して炭酸ガスを主成分とする保鮮ガスと共に包装
    し、密封して後、4〜10℃の温度下に保冷することを
    特徴とするカット野菜の鮮度保持法。
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